JP2000084712A - 2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械 - Google Patents

2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械

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JP2000084712A
JP2000084712A JP10272472A JP27247298A JP2000084712A JP 2000084712 A JP2000084712 A JP 2000084712A JP 10272472 A JP10272472 A JP 10272472A JP 27247298 A JP27247298 A JP 27247298A JP 2000084712 A JP2000084712 A JP 2000084712A
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spindle
slide
spindle head
movable
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JP10272472A
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Shinji Uetake
植竹伸二
Michihiro Suzuki
鈴木道博
Koichi Sakai
酒井浩一
Hideyasu Isotani
磯谷秀逸
Masanao Kato
加藤正直
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トランスファマシンに適した、各々
独立して直交する3軸方向に移動可能な2つの工具主軸
ヘッドを備えた工作機械を提供する。 【構成】本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機
械は、共通の案内面上に1対のコラム3、4を互いに接
近・離間する方向に移動可能とし、このコラム3、4の
対向する内側面にコラムの移動方向である第1方向と互
いに直交する第2方向及び第3方向に一対の工具主軸3
2、32´をそれぞれ移動可能に案内し、これら一対の
工具主軸32、32´が、共通のワークテーブル40に
対し、各々独立して直交する3軸方向に移動して加工を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスファマシンに
適した、各々独立して直交する3軸方向に移動可能な2
つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】平行に延びる2つの工具主軸を共通の主
軸ヘッド上に回転支持し、単一のワークテーブル上に載
置した2つの同一ワークに対し同一の加工を同時に施す
形式の2主軸工作機械が知られている。また、特開平8
−90386号公報に開示されるように、各々が工具主
軸を回転支持する2つの主軸ヘツドが、対向して配置さ
れると共に平行に延びる個別の案内機構上を独立して移
動でき、単一のワークに対し同時加工を施す形式の2ヘ
ッド工作機械も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記2主軸工
作機械は、共通のワークの異なる部分に対し異なる加工
を同時に施すことができない。このため、単一種の多量
ワークを2個づつ能率よく加工できるが、多品種のワー
クを1個づつ能率よく加工することはできず、汎用性が
低い。また、前述の2ヘッド工作機械は、2つの主軸ヘ
ッドが対向して配置されるので、主軸ヘッド間にワーク
を搬入するための作業者の作業領域が主軸ヘッドの間と
なる。このため、特開平8−90386号公報に開示さ
れるように、両主軸ヘッドから離れた位置でワークを可
動テーブル上に取り付けた後、テーブルの移動により両
主軸ヘッド間に移送する形式とならざるを得ない。この
ようなテーブル移動形式の構成は、搬送装置により複数
の工作機械を接続する所謂トランスフアーマシンには適
用が不向きである。
【0004】そこで、本発明の目的は、共通の案内面上
に1対のコラムを互いに接近・離間する方向に移動可能
とし、このコラムの対向する内側面にコラムの移動方向
である第1方向と直交する第2方向及び第3方向に一対
の回転工具主軸を移動可能に案内し、これら一対の工具
主軸が、共通のワークテーブルに対し、各々独立して直
交する3軸方向に移動可能とすることにより、ワークテ
ーブルを移動させない形式、つまりトランスフアマシン
を構成するのに適した2つの工具主軸ヘッドを備えた工
作機械を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械
は、共通のベッド上の共通の直線案内面に沿って互いに
接近・離間する第1方向に移動可能である一対の第1ス
ライドと、各第1スライドの内側面上で第1方向と直交
する第2方向に移動可能である第2スライドと、各第2
スライド上で第1及び第2方向の何れにも直交する第3
方向に移動可能である主軸ヘッドと、前記第2及び第3
方向の何れか一方の方向へ延びる回転軸線の周りに回転
可能に各主軸ヘッドに支持されており、かつこれら主軸
ヘッドに支持された一対の工具主軸が平行である工具主
軸と、一対の第1スライド、2つの第2スライド、2つ
の主軸ヘッドを送るためのそれぞれ個別に設けられた送
り機構と、第1方向における両第1スライド間の中間位
置で、かつ両工具主軸の前方位置において固定的に設け
られた単一のワークテーブルとから構成されたことを特
徴とするものである。
【0006】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記特徴に加え、前記各工具主軸は、
各主軸ヘッドが第2スライド上で移動する第3方向に延
びており、前記各主軸ヘツドを第2スライド上で移動す
る送り機構は、送りねじ機構からなり、第2スライドに
対する第1方向の主軸ヘッドのオーバハング量を小さく
するように、送りねじ機構の送りねじが第2スライドの
移動方向に離間した位置で工具主軸と平行に配置されて
いることを特徴としている。
【0007】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記特徴に加え、前記第1スライド
は、直立部の下端部及び上端部が相手側に突き出したコ
の字形状の直立コラムで、ベッド上に水平方向に移動可
能であり、前記第2スライドが、第1スライドの上下端
部間で挟まれるように、直立部の内側面に上下方向に案
内されており、前記主軸ヘッドが第2スライドの移動方
向と直交する水平方向に移動可能であり、前記工具主軸
は主軸ヘッドの移動方向と平行な水平方向に延びてお
り、前記直立コラムの下端部及び上端部を結合する補強
部材を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の2つの工具主軸ヘッドを
備えた工作機械は、共通のベッド上の共通の直線案内面
に沿って互いに接近・離間する第1方向に移動可能であ
る一対の第1スライドと、各第1スライドの内側面上で
第1方向と直交する第2方向に移動可能である第2スラ
イドと、各第2スライド上で第1及び第2方向の何れに
も直交する第3方向に移動可能である主軸ヘッドと、前
記第2及び第3方向の何れか一方の方向へ延びる回転軸
線の周りに回転可能に各主軸ヘッドに支持されており、
かつこれら主軸ヘッドに支持された一対の工具主軸が平
行である工具主軸と、一対の第1スライド、2つの第2
スライド、2つの主軸ヘッドを送るためのそれぞれ個別
に設けられた送り機構と、第1方向における両第1スラ
イド間の中間位置で、かつ両工具主軸の前方位置におい
て固定的に設けられた単一のワークテーブルとから構成
されたものであり、主軸が水平方向に支持される横型の
工作機械として構成されても、主軸が垂直に支持される
縦型工作機械として構成されたとしても、2つの工具主
軸がそれぞれ互いに直交する3方向に個別に送り移動で
き、両工具主軸により単一のワークテーブル上の工作物
に対して加工を行うことができ、特にワーク上の接近し
た2つの部位の同時加工ができるものである。
【0009】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記各工具主軸は、各主軸ヘッドが第
2スライド上で移動する第3方向に延びており、前記各
主軸ヘツドを第2スライド上で移動する送り機構は、送
りねじ機構からなり、第2スライドに対する第1方向の
主軸ヘッドのオーバハング量を小さくするように、送り
ねじ機構の送りねじが第2スライドの移動方向に離間し
た位置で工具主軸と平行に配置されているものであり、
第2スライドの幅を小さくでき、装置全体を高剛性、か
つコンパクトに構成することができ、主軸ヘッドの有効
移動範囲を広くできるものである。
【0010】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1スライドは、直立部の下端部
及び上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラ
ムで、ベッド上に水平方向に移動可能であり、前記第2
スライドが、第1スライドの上下端部間で挟まれるよう
に、直立部の内側面に上下方向に案内されており、前記
主軸ヘッドが第2スライドの移動方向と直交する水平方
向に移動可能であり、前記工具主軸は主軸ヘッドの移動
方向と平行な水平方向に延びており、前記直立コラムの
下端部及び上端部を結合する補強部材を設けたものであ
り、横型工作機械において、直立コラムの形状の対抗側
に壁部がなく、互いの接近位置をより近付けることがで
き、かつ機械剛性も確保できるものである。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図4について説明す
る。本発明の実施例の2つの工具主軸ヘッドを備えた工
作機械は、横型の工作機械に適用した例であり、共通の
ベッド1上の左右方向に設けられた共通の直線案内面で
あるガイドレール2、2に沿って互いに接近・離間する
ように左右方向(X軸方向)に移動可能に左右一対のコ
ラム3、4が設けられている。
【0012】左右一対のコラム3、4は左右対称に形成
されているので、左右勝手が相違しているのみで、その
構造は同一である。コラム3、4は、その直立部と上端
部、下端部で構成され、その内部は中空となっており、
その中空部に工具主軸を備えた主軸ヘッドを支持してい
る主軸サドル18が上下方向(Y軸方向)に移動可能に
支持されている。そして、主軸サドル18上には、工具
主軸32を回転自在に備える主軸ヘッド31が水平面内
で前後方向(Z軸方向)に移動自在に案内・支持されて
いる。したがって、2つの工具主軸32は、左右方向
(X軸方向)である第1方向、上下方向(Y軸方向)で
ある第2方向、前後方向(Z軸方向)である第3方向の
互いに直交する3軸方向に移動自在に設けられているこ
とになる。そして、ベッド1の前方部には両コラム3、
4の中間位置で、その固定位置に工作物Wを支持する1
つのワークテーブル40が設けられている。該ワークテ
ーブル40は、工作物を回転割り出しができる旋回テー
ブルとしてもよい。
【0013】まず、左右一対のコラム3、4は左右対称
に形成されているので、左右勝手が相違しているのみ
で、その構造は同一であるので、右コラム3の図面も参
照しながら、左コラム4について説明する。なお、図面
には、右コラム3の同一部分に同一の番号にダッシュを
付して記入してある。左コラム4は、その左側直立部9
と下端部10及び上端部11で構成され、その中間は中
空部12となっており、その右側側面及び前後面は開放
されているので、コラム4は直立部9から下端部10及
び上端部11が相手側に突き出したコの字形状をしてお
り、強度補強のため内側(右側面)の後部に下端部10
と上端部11を結ぶ連結部材25が設けられている。左
側コラム4の直立部9の内面の上下方向にガイドレール
13、13が設けられ、該ガイドレール13、13に沿
って、主軸サドル18がその4つのガイドベアリング1
6、16により上下方向(Y軸方向)に案内・支持され
ている。主軸サドル18はコラム4の上端部11上に取
付けられたモータ15で回転されるY軸方向送りねじ1
4に螺合しているボールナット17により、上下方向に
送り移動される。
【0014】主軸サドル18は水平面内で前後方向に延
びており、その前後方向に上下に2つのガイドレール1
9、19が設けられ、そのガイドレール19、19に沿
って、やはり前後方向に延びる主軸ヘッド30が案内・
支持されている。主軸ヘッド30は図2に示されるよう
に、その後方部の支持部と4角断面形状の前方部分31
とからなり、その後方支持部の4つのガイドベアリング
20によりガイドレール19、19に案内・支持されて
いる。主軸サドル18の下方部分には、前後方向(Z軸
方向)送りねじ22が前端部のブラケット21aと後部
のブラケット21bとにより支持され、その後端にはZ
軸方向送りモータ24が取り付けられている。主軸ヘッ
ド30の支持部分の前端部、すなわち支持部分と4角型
断面部31との境目には、ボールナット23が設けら
れ、前記Z軸方向送りねじ22と螺合されており、主軸
ヘッド30はそのZ軸方向送りねじ22により前後方向
に送り移動される。主軸サドル18に対する左右方向の
主軸ヘッド30のオーバハング量を小さくするように、
Z軸方向送りねじ22が主軸ヘッド30に対して、主軸
サドル18の移動方向である上下方向に離間した位置、
すなわち主軸ヘッド30の下方で工具主軸32と平行に
配置されているものであり、主軸サドル18の左右方向
の幅を小さくできるように構成されている。したがっ
て、主軸サドル18をその内側に支持しているコラム4
の左右方向の幅をも小さくできるので、左右両コラム
3、4の互いの接近位置を近付けることができる。主軸
ヘッド30にはその先端に工具33を固着することがで
きる工具主軸32が回転自在に支持されており、工具主
軸32はやはり主軸ヘッド30の後部に支持されている
駆動モータ34により回転駆動される。
【0015】なお、本実施例の2つの工具主軸ヘッドを
備えた工作機械には、図4を参照して理解できるよう
に、2つの工具主軸が移動しても、たえず工作機械の駆
動部分と加工領域を隔てて切屑やクーラントが駆動部分
に侵入しないようにする保護カバー装置が設けられてい
る。まず、コラム4の前面の左右両端部には上下方向に
L字形のカバーガイド54、55が設けられ、4角断面
形状の孔を有するガイド板51は主軸サドル18の前端
に設けられたL字形部材56により取り付けられ、ガイ
ド板51の両端はコラム4の両端に固定されたL字形カ
バーガイド54、55の内側で上下方向に移動される。
主軸サドル18の前面に固定されたガイド板51の4角
型断面形状の孔には主軸ヘッド30の4角型断面形状部
31が嵌合され、上端部、下端部にはそれぞれ上下カバ
ー50の端部が固定されており、上下カバー50の他端
は、ブラケットを介してコラム4の前面下端部及び上端
部にそれぞれ設けられたカバー巻取装置52、53によ
り常時巻き取られる構造となっている。したがって、主
軸ヘッド30が上下すれば主軸サドル18に固定されて
いるガイド板51はそれに連れて上下動し、上下カバー
50がそれに連れて移動し、コラム4の前面は絶えずカ
バーされている。また、主軸ヘッド30が前後移動した
場合には、その4角型断面形状部31がガイド板51の
孔より自由に出入りができるようになっている。
【0016】また、図1及び図4に示されるように、左
右両コラム3、4間には巻取式カバー60が設けられ、
両コラム3、4が相対的に移動してその間隔が変化して
も、工作物側の加工領域と工作機械側との間には、たえ
ず巻取装置61により巻取りカバー60が張られてお
り、工作機械のガイド部分、駆動部分は切屑、クーラン
トから防護されている。左右方向巻取カバー60と前記
上下カバー50は工作機械の前面の略同一面内に設けら
れており、機械の操作や、工作物、切屑の取り扱いに便
利である。
【0017】次に、本実施例の2つの工具主軸ヘッドを
備えた工作機械の動作について説明する。2つの工具主
軸32、32´にそれぞれ工具33、33´を取り付
け、ワークテーブル40に工作物Wを取り付けて加工の
準備が完了する。そして、工具33、33´が取り付け
られた2つの工具主軸32、32´は、共通のベッド1
上の共通の直線案内面であるガイドレール2、2に沿っ
て互いに接近・離間する方向に移動可能である一対のコ
ラム3、4(第1スライド)により第1方向である左右
方向(X軸方向)に送り移動が可能であり、両コラム
3、4上で前記第1方向(X軸方向)と直交する第2方
向である上下方向に移動可能である主軸サドル18、1
8´(第2スライド)により上下方向(Y軸方向)に送
り移動が可能であり、更に、各主軸サドル18、18´
上で水平面内の前後方向に移動可能である主軸ヘッド3
0、30´(第3スライド)により、第1方向(X軸方
向)、第2方向(Y軸方向)のいずれとも直交する第3
方向である前後方向(Z軸方向)に送り移動可能となっ
ている。前記3つの軸方向の移動のために、各軸に送り
ねじが設けられており、各送りねじには、それぞれ別個
の送り駆動用のサーボモータが設けられており、単一又
は2台のNC制御等の制御装置により個別に送り制御す
ることができる。
【0018】両工具主軸32、32´は平行になってお
り、その移動範囲は、図3のイ、ロ、ハ、ニで示された
範囲内となっており、その範囲内において、各工具主軸
32、32´を個別に送り移動することにより、同一の
工作物Wに別個の加工を同時に施すことができる。ま
た、両工具主軸に関する送りサーボモータを同一プログ
ラムにより同期制御をすれば、左右の主軸ヘッドの工具
で同一の加工を行うことができる。その際、ワークテー
ブル上に2つの同じ工作物を固定することにより、同時
に2つの工作物に同一の加工を施すこともできる。特
に、工具主軸の一方(例えば32´)が故障等のため図
3の原位置で休止状態にある時、他方の工具主軸32は
相手側のイ、ロの位置へ進出し、一方の工具主軸32´
が行うべき加工動作を補完することもできる。なお、工
作物を固定するワークテーブル40は必要に応じて、旋
回テーブルを用いることができ、工作物を割出し制御す
ることにより、より高度の加工ができる。また、本実施
例の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械は、工具主
軸自体が互いに直交する3軸方向に移動可能となってお
り、工作物を固定位置において加工することができるの
で、トランスファーラインに組み込んで使用するのに適
している。その場合には、工具主軸と直交する方向、す
なわち、図1において左右方向に工作物がトランスファ
ーされることになる。更に本実施例の2つの工具主軸ヘ
ッドを備えた工作機械は、主軸ヘッドそれぞれに自動工
具交換装置を付けることもできる。その場合、それぞれ
のコラム3、4の左右上端部の前面に工具交換装置を取
付け、主軸ヘッドをその位置に移動して工具交換を行う
ことになる。
【0019】(その他の実施例)前記実施例の2つの工
具主軸ヘッドを備えた工作機械は、工具主軸が水平に支
持された横型の工作機械として構成されているが、工具
主軸を垂直に支持する縦型の工作機械として構成するこ
とも全く同じように実施することができる。また、第2
スライド、第3スライドの移動方向を入れ替えて実施す
ることも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた
工作機械は、共通のベッド上の共通の直線案内面に沿っ
て互いに接近・離間する第1方向に移動可能である一対
の第1スライドと、各第1スライドの内側面上で第1方
向と直交する第2方向に移動可能である第2スライド
と、各第2スライド上で第1及び第2方向の何れにも直
交する第3方向に移動可能である主軸ヘッドと、前記第
2及び第3方向の何れか一方の方向へ延びる回転軸線の
周りに回転可能に各主軸ヘッドに支持されており、かつ
これら主軸ヘッドに支持された一対の工具主軸が平行で
ある工具主軸と、一対の第1スライド、2つの第2スラ
イド、2つの主軸ヘッドを送るためのそれぞれ個別に設
けられた送り機構と、第1方向における両第1スライド
間の中間位置で、かつ両工具主軸の前方位置において固
定的に設けられた単一のワークテーブルとから構成され
たものであり、主軸ヘッドが水平方向に支持される横型
の工作機械として構成されても、主軸ヘッドが垂直に支
持される縦型工作機械として構成されたとしても、2つ
の工具主軸がそれぞれ互いに直交する3方向に別個に送
り移動でき、両工具主軸により単一のワークテーブル上
の工作物に対してそれぞれ独立した別個の加工を行うこ
とができるものであり、トランスファーマシンに組み込
んで使用するのに適している。また、両工具主軸を同期
送り制御することにより同時に同一の加工を行うことも
できる。
【0021】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記各工具主軸は、各主軸ヘッドが第
2スライド上で移動する第3方向に延びており、前記各
主軸ヘツドを第2スライド上で移動する送り機構は、送
りねじ機構からなり、第2スライドに対する第1方向の
主軸ヘッドのオーバハング量を小さくするように、送り
ねじ機構の送りねじが第2スライドの移動方向に離間し
た位置で工具主軸と平行に配置されているものであり、
第2スライドの幅を小さくでき、装置全体をコンパクト
に構成することができ、主軸ヘッドの有効移動範囲を広
くすることができる。
【0022】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1スライドは、直立部の下端部
及び上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラ
ムで、ベッド上に水平方向に移動可能であり、前記第2
スライドが、第1スライドの上下端部間で挟まれるよう
に、直立部の内側面に上下方向に案内されており、前記
主軸へッドが第2スライドの移動方向と直交する水平方
向に移動可能であり、前記工具主軸は主軸ヘッドの移動
方向と平行な水平方向に延びており、前記直立コラムの
下端部及び上端部を結合する補強部材を設けたものであ
り、横型工作機械において、直立コラムの形状の対抗側
に直立部がなく、互いの接近位置をより近付けることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2つの工具主軸ヘッドを備えた工
作機械の平面図。
【図2】図1のII一II線矢視線に沿った縦断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿って破断した工作機械の
正面縦断面図。
【図4】図3における左側ユニットの正面斜視図。
【符号の説明】
1: ベッド 3: 右コラム 4: 左コラム 5、5´: 左右方向送りねじ 14、14´: 上下方向送りねじ 18、18´: 主軸サドル 22、22´: 前後方向送りねじ 30、30´: 工具主軸ヘッド 32、32´: 工具主軸 33、33´: 工具 40: ワークテーブル 50: 上下カバー 60: 巻取カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井浩一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 磯谷秀逸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 加藤正直 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C036 BB28 3C042 RF01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通のベッド上の共通の直線案内面に沿っ
    て互いに接近・離間する第1方向に移動可能である一対
    の第1スライドと、 各第1スライドの内側面上で第1方向と直交する第2方
    向に移動可能である第2スライドと、 各第2スライド上で第1及び第2方向の何れにも直交す
    る第3方向に移動可能である主軸ヘッドと、 前記第2及び第3方向の何れか一方の方向へ延びる回転
    軸線の周りに回転可能に各主軸ヘッドに支持されてお
    り、かつこれら主軸ヘッドに支持された一対の工具主軸
    が平行である工具主軸と、 一対の第1スライド、2つの第2スライド、2つの主軸
    ヘッドを送るためのそれぞれ個別に設けられた送り機構
    と、 第1方向における両第1スライド間の中間位置で、かつ
    両工具主軸の前方位置において固定的に設けられた単一
    のワークテーブルとから構成されたことを特徴とする2
    つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械。
  2. 【請求項2】前記各工具主軸は、各主軸ヘッドが第2ス
    ライド上で移動する第3方向に延びており、前記各主軸
    ヘツドを第2スライド上で移動する送り機構は、送りね
    じ機構からなり、第2スライドに対する第1方向の主軸
    ヘッドのオーバハング量を小さくするように、送りねじ
    機構の送りねじが第2スライドの移動方向に離間した位
    置で工具主軸と平行に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機
    械。
  3. 【請求項3】前記各第1スライドは、直立部の下端部及
    び上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラム
    で、ベッド上に水平方向に移動可能であり、 前記第2スライドが、第1スライドの上下端部間で挟ま
    れるように、直立部の内側面に上下方向に案内されてお
    り、 前記主軸ヘッドが第2スライドの移動方向と直交する水
    平方向に移動可能であり、 前記工具主軸は主軸ヘッドの移動方向と平行な水平方向
    に延びており、 前記直立コラムの下端部及び上端部を結合する補強部材
    を設けたことを特徴とする請求項2記載の2つの工具主
    軸ヘッドを備えた工作機械。
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