JP2004098234A - 工作機械 - Google Patents

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松野 修
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Abstract

【課題】タレットの安定支持およびタレットの必要ストロークを確保しつつ、機械横幅寸法を短くする。
【解決手段】上面にガイド5と主軸支持台部6を有する本体フレーム1を設ける。ガイド5上に主軸2の軸心Oと直交する方向Xに進退自在にタレット台4を設置する。このタレット台4に主軸軸心Oと平行な旋回中心Q回りに旋回可能なタレット3を設置する。この構成の工作機械において、主軸支持台部6の側面に、タレット台4の下部広がり部分4aが進入する凹部11を設ける。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タレット旋盤等のタレット式の工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
タレットを主軸と横並びとする旋盤では、ベッド上の主軸台の横に、タレット台を案内するガイドが横方向に延びて設けられる。タレットは、タレット台に旋回自在に搭載され、タレット台の横方向移動により主軸に対して近接離間方向に移動する。タレット台の下部には、安定して横移動させるために、ガイド上を移動する直動軸受等の被案内部が、所定のスパンを開けて左右に2個設けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−187041号公報
【特許文献2】
特許第2606511号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
タレットの主軸台側への移動限界位置は、タレット台における主軸台側の被案内部が、主軸台のタレット側の側面に当たるまでの程度の位置となる。安定移動のためには、主軸台側の被案内部から所定のスパンだけ開けて外側の被案内部を配置する設計が必要である。このため、タレットの安定を確保するには、外側の被案内部が機械外側に位置せざるを得なくなる。すなわちタレット台下部の横幅寸法が大きくなる。これが機械全体の横幅寸法を長くしていた。タレットの横移動のストロークは、タレットの旋回による工具割出時に工具が主軸やワークと干渉しないように、タレットを主軸から離すことが必要であって、短くするには限界がある。また、被案内部間のスパンを短くしたり、被案内部の横寸法を短くし、あるいはタレットをタレット台の中央から主軸台側へ大きく偏らせて配置するのでは、タレット台の安定度が低下し、タレットの安定度(支持剛性)の低下、加工精度の低下につながる。
【0005】
この発明の目的は、タレットの安定支持、およびタレットの必要ストロークを確保しつつ、機械横幅寸法を短くすることのできる工作機械を提供することである。
この発明の他の目的は、切削に影響しない早送りストロークをできるだけ短くして、機械横幅寸法をより一層短くすることである。
この発明のさらに他の目的は、大型となりがちな平行2軸の工作機械において横幅寸法を短くすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明における第1の発明の工作機械は、上面にガイドとこのガイドよりも上方に突出した主軸支持台部を有する本体フレームと、上記主軸支持台部に支持されてワークを支持する主軸と、上記ガイド上に主軸軸心と直交する方向に進退自在に設置されたタレット台と、このタレット台に主軸軸心と平行な旋回中心回りに旋回可能に設置され工具を外径側へ突出させて支持可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記主軸支持台部の側面に、上記タレットを主軸に近接させた状態で上記タレット台の下部が進入する凹部を設けたことを特徴とする。例えば、タレット台の下部は上部よりも幅が広がっていて、その広がり部分が上記凹部に進入する。
この構成によると、主軸支持台部の側面に凹部を形成したため、タレット台の下部が凹部に進入するまで、タレット台と主軸支持台部との干渉の問題を生じることなく、タレットを主軸に近づけることができる。そのため、タレットの主軸に対する最近接位置が一定であるとして、凹部への進入可能分だけ、タレットをタレット台の横幅に対して、主軸側への偏りを少なくして設置することができる。したがって、タレットが主軸に対して最近接位置にあるときのタレット台の位置が、凹部がない場合よりも主軸側に近寄ることになる。このため、タレットを旋回割出のために必要ストロークだけ移動させて、主軸から最も離れた位置としたときのタレット台の位置も、上記凹部がない場合よりも主軸台側に位置することになり、それだけ機械横幅寸法を短くすることができる。タレット台の横幅寸法は短くせず、またタレットはタレット台の中央寄りに配置されるため、しかも加工時の送り台位置は主軸に近づくため、タレットの支持安定性が向上する。
【0007】
上記ガイドは、このガイド上でタレット台が主軸支持台部から最も離れる位置が、タレットの旋回により工具の先端が描く旋回軌跡と主軸のチャック外径面とが干渉しない程度に近接する位置となるものとしても良い。
タレット台の旋回により工具の先端が描く旋回軌跡と主軸のチャック外径面とが干渉しなければ、チャック外径面よりも大径のワークを把持するような特殊な場合を除き、タレットの旋回による工具割出が行える。一般的には、タレットの旋回割出を行う位置から、主軸に把持されたワークに工具が近づく位置までは早送りとなる。上記のようにガイドの長さを設定することで、早送りストロークをできるだけ短くし、より一層、機械横幅寸法を短くすることができる。
【0008】
この発明における第2の発明の工作機械は、上面の左右方向の中央に主軸支持台部が上方に突出しこの主軸支持台部の両側にガイドを有する2軸本体フレームと、上記主軸支持台部に左右に並べて支持されてそれぞれワークを支持する2本の平行な主軸と、上記各ガイド上に主軸軸心と直交する方向に進退自在に設置された2つのタレット台と、これらタレット台にそれぞれ主軸軸心と平行な旋回中心回りに旋回可能に設置され工具を外径側へ突出させて支持可能な周面部分を有する2つのタレットとを備え、上記主軸支持台部の両方のタレット台側の側面に、上記タレットを主軸に近接させた状態で上記タレット台の下部が進入する凹部を設けたことを特徴とする。
この構成の場合も、第1の発明と同様に、タレットの支持安定性が向上し、タレットの必要ストロークを確保しつつ、機械横幅寸法を短くすることができる。この横幅寸法は、機械中央の両側についてそれぞれ短くすることができる。平行2軸工作機械は一般に大型となりがちであるため、このような平行2軸工作機械にこの発明を適用した場合、上記の横幅寸法の短縮の効果がより顕著となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この実施形態は、平行2軸旋盤である平行2軸の工作機械に適用した例を示す。この工作機械は、本体フレーム1と、主軸2と、タレット3と、このタレット3を設置したタレット台4とを備える。主軸2は、ワークを支持するチャック(図示せず)を先端に有するものである。本体フレーム1は、上面にガイド5とこのガイド5よりも上方に突出した主軸支持台部6とを有し、主軸支持台部6に主軸2が支持されている。本体フレーム1は、ベッド7とこのベッド7上に設けられた主軸台8とで構成される。ベッド7は、上面の一部に主軸台取付座部7aが上方に突出して設けられて、主軸台取付座部7a上に主軸台8が固定され、これら主軸台取付座部7aと主軸台8とで上記主軸支持台部6が構成される。主軸2は主軸支持台部6における主軸台8の部分に設置されている。
【0010】
本体フレーム1は、主軸2の1軸毎に設けられ、2つの本体フレーム1により2軸本体フレーム10が構成される。2つの本体フレーム1は、主軸支持台部6が隣合うように、介在部材9を介して接触状態に設けられる。したがって、2軸本体フレーム10の上面における左右方向(X軸方向)の中央に主軸支持台部6が突出し、その両側に上記ガイド5がそれぞれ位置する。2本の主軸2は平行に設けられる。また、各本体フレーム1に、タレット3を支持したタレット台4が設置される。なお、2軸本体フレーム10は、上記のように2つの本体フレーム1で構成されるものとせずに、一体のものとしても良い。その場合に、主軸支持台部6を1つとし、その一つの主軸支持台部6に2本の主軸2を支持させても良い。
【0011】
ガイド5は、ベッド7の上面に、主軸軸心Oと直交する方向である左右方向(X軸方向)に延びて設けられ、タレット台4はガイド5上に進退自在に設置されている。タレット3は、タレット台4に主軸軸心Oと平行な旋回中心Q回りに旋回可能に設置されており、工具Tを外径側へ突出させて支持可能な複数の周面部分Sを有している。タレット台4は、下部が上部よりも左右方向Xに広がっていて、主軸支持台部6の側面に、タレット台4の下部広がり部分4aが進入する凹部11が設けられている。凹部11は、主軸支持台部6におけるベッド7の主軸台取付座部7aに設けられている。ガイド5は、凹部11の内部まで延びている。 なお、主軸支持台部6を構成する主軸台取付座部7aと主軸台8との高さ関係は任意に設計すれば良く、また主軸台取付座部7aは必ずしもベッド上面に突出させなくても良い。主軸支持台部6は、その全体がベッド7と一体に設けられたものであっても良い。凹部11は、主軸台取付座部7aと主軸台8との高さ関係に応じて、主軸台取付座部7aと主軸台8の両方に渡って設けても良く、また主軸台8の部分のみに設けても良い。
【0012】
タレット台4のガイド5上での進退自在な支持は、タレット台4の下部に設けられた被案内部15を介して行われる。被案内部15は、転がり案内および滑り案内のいずれの形式のものでも良いが、この実施形態では、被案内部15に直動転がり軸受が用いられている。この直動転がり軸受としては、例えばガイド5に転接するボールまたはローラ等の複数の転動体を、無端軌道内で循環するように、ブロック状の軸受本体内に設けたもの等が使用される。被案内部15は、タレット台4の下部における左右の両端に設けられている。
【0013】
タレット台4は、下部台4Aと上部台4Bとでなり、下部台4Aがベッド7のガイド5上に左右(X軸方向)移動自在に設置されている。上部台4Bは、下部台4A上に前後方向(Z軸方向)のガイド手段12を介して前後移動自在に設置され、上部台4Bにタレット3が旋回自在に設置されている。下部台4Aは、上部台4Bよりも左右方向(X軸方向)に幅広に設けられ、ベッド7のガイド5で案内される2つの被案内部15は、下部台4Aの下面に設けられている。上部台4Bを下部台4Aで支持するガイド手段12は、左右に離れて一対設けられている。これらガイド手段12は、左右のガイド5および被案内部15と同様に、下部台4Aに設けられたガイドと上部台4Bに設けられた被案内部とでなる。下部台4Aおよび上部台4Bの進退駆動は、それぞれ各軸のサーボモータにより送りねじ機構を介して行われる。
【0014】
タレット3は、工具Tを外径側へ突出させて支持可能な複数の周面部分Sを外周に形成したドラム状の部材であり、タレット台4に回転自在に支持されたタレット軸13(図2)の先端に固定状態に設けられている。タレット3の旋回中心Q、つまりタレット軸13の軸心は、図3に示すように、タレット台4の左右幅方向(X軸方向)の中心に対して主軸2側へ偏って配置されている。また、タレット3の旋回中心Qは、主軸軸心Oよりも下方に位置させてある。タレット3の工具Tを支持する各周面部分Sは、その周面部分Sがタレット3の旋回により主軸軸心Oと同じ高さに位置する状態で、タレット3の相対移動の方向(X軸方向)に対して垂直を向くように形成されている。周面部分Sが主軸軸心Oと同じ高さに位置する状態では、周面部分Sの上下幅の中心が主軸軸心Oと同じになることが好ましい。
【0015】
本体フレーム1におけるガイド5は、図4(A)のようにガイド5上でタレット台4が主軸支持台部6から最も離れる位置が、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しない程度に近接する位置となるものとしてある。工具Tには、外径切削用のバイト、内径切削用のバイト、端面切削用のバイト、ドリルやその他の回転工具等があり、上記旋回軌跡Cは、タレット3に取付けられる工具Tの中で、最もタレット外径側へ突出するものである。最も外径側へ突出する工具Tは、例えば主軸軸心Oと平行に向くドリル等の回転工具である。
【0016】
図5,図6は、この工作機械にガントリローダ20を設置した状態を示す。ガントリローダ20は、主軸2に対してワークの供給および排出の両方または一方を行うものである。ガントリローダ20は、レール21上を左右方向(X軸方向)に走行自在な走行体22と、この走行体22に昇降自在に設置された昇降部材24と、この昇降部材24の下端に設けられワークWを支持するローダヘッド25とを備える。走行体22には、前後移動台23が前後(Z軸方向)移動自在に設置され、この前後移動台23に昇降部材24が昇降自在に設置されている。昇降部材24は上下に延びる棒状の部材であり、その下端にローダヘッド25が設けられている。ローダヘッド25は、ワークを支持可能なものであれば良く、単独のチャックを有するものであっても良いが、この例では、ワークを把持する2つのローダチャック26(図6)が、互いの位置を入替え可能に設けられている。片方のローダチャック26は下方を向き、もう片方のローダチャック26は主軸2に対面する方向を向く。
【0017】
このガントリローダ20は、ローダヘッド25がタレット3の上方を移動するように設けられる。レール21は、機械横幅の左右両側に延びて設けられ、ローダヘッド25は左右の主軸2に対してワークの給排が可能である。レール21は支柱27により支持される。支柱27は、床面上に設置され、またはベッド7に設置される。この工作機械におけるガントリローダ20を除く部分である機械本体部分は機体カバー28で覆われ、またガントリローダ20は、その左右方向の走行範囲の全体が、ローダカバー29により覆われる。ガントリローダ20は、左右の走行を行うときは、ローダヘッド25がローダカバー29に収まる高さに上昇した状態で行われる。また、ローダヘッド25は、図5では機械中央に図示してあるが、通常の待機状態では、次にワークの給排を行おうとする主軸2の真上で待機する。
【0018】
この構成の工作機械によると、主軸支持台部6の側面に凹部11を形成したため、図4(B)のように、タレット台4の下部突出部分4aが凹部11に進入するまで、タレット台4と主軸支持台部6との干渉の問題を生じることなく、タレット3を主軸2に近づけることができる。そのため、タレット3の主軸2に対する最近接位置が一定であるとして、凹部11への進入可能分だけ、タレット3をタレット台4の横幅に対して、主軸2側への偏りを少なくして設置することができる。したがって、タレット3が主軸2に対して最近接位置にあるときのタレット台4の位置が、凹部11がない場合よりも主軸2側に近寄ることになる。このため、タレット3を旋回割出のために必要ストロークだけ移動させ、図4(A)のように主軸2から最も離れた位置としたときのタレット台4の位置も、上記凹部11がない場合よりも主軸2側に位置することになる。このため、それだけ機械横幅寸法W(Wは1軸部分の横幅寸法を示す)を短くすることができる。送り台4の横幅寸法は短くせず、またタレット3はタレット台4の中央寄りに配置され、しかも加工時の送り台4の位置は主軸2に近づくため、タレット3の支持安定性が向上する。したがって支持剛性が向上し、低振動、加工精度の向上が得られる。
【0019】
また、ベッド7のガイド5は、図4(A)のように、このガイド5上でタレット台4が主軸支持台部6から最も離れる位置が、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しない程度に近接する位置となるものとしてあるため、より一層、機械横幅寸法を短くすることができる。すなわち、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しなければ、チャック外径面Rよりも大径のワークを把持するような特殊な場合を除き、タレット3の旋回による工具割出が行える。一般的には、タレット3の旋回割出を行う位置から、主軸2に把持されたワークに工具Tが近づく位置までは早送りとなる。上記のようにガイド5の長さを設定することで、早送りストロークをできるだけ短くし、より一層、機械横幅寸法を短くすることができる。
【0020】
この実施形態のように平行2軸の工作機械に適用した場合は、機械中央の両側について、それぞれ本体フレーム1の横幅寸法を短くすることができる。そのため、大型となりがちな平行2軸工作機械において、横幅寸法の短縮の効果がより顕著となる。例えば、従来の横幅寸法が2000mm程度の平行2軸工作機械の場合に、1600mm程度に横幅を狭まることが可能であった。
【0021】
また、この実施形態では、タレット3の旋回中心Qが主軸軸心Oよりも下となるようにタレット3を設けたため、タレット3の旋回中心Qよりも高い位置にある工具Tが主軸軸心Oの高さに揃い、その工具Tでワークを加工することになる。タレット3の旋回中心Qが主軸軸心Oよりも低いため、タレット3の外周に外径側へ突出して取付けられた工具Tの旋回軌跡Cの上端位置が低くなる。機械高さは、工具Tの旋回軌跡Cの高さによってほぼ定まるため、工具旋回軌跡Cの上端が低くなることで、機械高さも低くなる。タレット3の旋回中心を下げることで対応するため、タレット3を小径化したり、角数の少ないものとする場合と異なり、機械高さを低くしても、工具取付部となる周面部分Sの面積および個数を維持することができる。また、機械高さが低くなることにより、床面上等の作業者の手などが機械上部に届き易く、メンテナンス性が向上する。機械高さが低くなることは、機械の剛性、制振性の向上にも繋がる。
【0022】
タレット3の主軸軸心Oと同じ高さに位置する周面部分Sは、タレット3の主軸2に対する相対移動の方向(X軸方向)に対して垂直を向くようにしてあり、そのため、この周面部分Sに取付けられた工具Tの刃先位置の調整が真っ直ぐに行える。すなわち、斜めに調整する場合のような煩雑な換算等を必要としない。そのため、旋回中Q心が主軸軸心Oと同じタレットの場合と同様に、刃先位置調整が簡単に行える。
【0023】
ガントリローダ20を有する工作機械では、タレット3の工具先端の旋回軌跡Cの上端が低くなることから、タレット3の上方を移動するローダヘッド25の上昇待機位置Hを低くすることができる。そのため、主軸軸心Oとローダヘッド上昇待機位置Hとの距離を短くでき、それだけワーク給排のためのローダヘッド昇降時間が短縮され、ワーク加工のサイクルタイムが短縮できる。またローダヘッド25だけでなく、走行体22の位置も低くすることができ、これによりガイドレール21を支持する支柱27の高さを低くすることでできて、ローダ走行時の制振性が向上する。また、ガントリローダ20に作業者が届き易くなって、ローダ20のメンテナンス性も向上する。このように、特に、ガントリローダ20を基本に考えて機械本体の高さを低くしようとした場合に、タレット3の旋回中心Qを主軸軸心Oよりも低くすることが効果的となる。
【0024】
なお、上記実施形態では、タレット3の旋回中心Qを主軸軸心Oよりも低くしたが、タレット3は旋回中心Qが主軸軸心Oと一致するものであっても良い。
【0025】
【発明の効果】
この発明の工作機械は、上面にガイドとこのガイドよりも上方に突出した主軸支持台部を有する本体フレームと、上記主軸支持台部に支持されてワークを支持する主軸と、上記ガイド上に主軸軸心と直交する方向に進退自在に設置されたタレット台と、このタレット台に主軸軸心と平行な旋回中心回りに旋回可能に設置され工具を外径側へ突出させて取付可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記主軸支持台部の側面に、上記タレットを主軸に近接させた状態で上記タレット台の下部が進入する凹部を設けたものであるため、タレットの安定支持、およびタレットの必要ストロークを確保しつつ、機械横幅寸法を短くすることができる。
上記ガイドを、このガイド上でタレット台が主軸支持台部から最も離れる位置が、タレットの旋回により工具の先端が描く旋回軌跡と主軸のチャック外径面とが干渉しない程度に近接する位置となるものとした場合は、切削に影響しない早送りストロークをできるだけ短くし、機械幅をより一層短くすることができる。この発明を平行2軸工作機械に適用した場合は、大型となりがちな平行2軸工作機械において横幅寸法を短くすることができて、その効果がより顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる工作機械の正面図である。
【図2】そのタレット台と本体フレームの関係を示す側面図である。
【図3】同工作機械の部分拡大正面図である。
【図4】同工作機械の動作説明図である。
【図5】同工作機械のガントリローダ設置状態を示す正面図である。
【図6】同工作機械のガントリローダ設置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…本体フレーム
2…主軸
3…タレット
4…タレット台
4a…下部広がり部分
4A…下部台
4B…上部台
5…ガイド
6…主軸支持台部
7…ベッド
7a…主軸台取付座部
8…主軸台
10…2軸本体フレーム
11…凹部
13…タレット軸
15…被案内部
20…ガントリローダ
21…レール
22…走行体
24…昇降部材
25…ローダヘッド
27…支柱
C…旋回軌跡
O…主軸軸心
Q…旋回中心
R…チャック外径面
S…周面部分
T…工具

Claims (3)

  1. 上面にガイドとこのガイドよりも上方に突出した主軸支持台部を有する本体フレームと、上記主軸支持台部に支持されてワークを支持する主軸と、上記ガイド上に主軸軸心と直交する方向に進退自在に設置されたタレット台と、このタレット台に主軸軸心と平行な旋回中心回りに旋回可能に設置され工具を外径側へ突出させて取付可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記主軸支持台部の側面に、上記タレットを主軸に近接させた状態で上記タレット台の下部が進入する凹部を設けたことを特徴とする工作機械。
  2. 上記ガイドを、このガイド上でタレット台が主軸支持台部から最も離れる位置が、タレットの旋回により工具の先端が描く旋回軌跡と主軸のチャック外径面とが干渉しない程度に近接する位置になるものとした請求項1記載の工作機械。
  3. 上面の左右方向の中央に主軸支持台部が上方に突出しこの主軸支持台部の両側にガイドを有する2軸本体フレームと、上記主軸支持台部に左右に並べて支持されてそれぞれワークを支持する2本の平行な主軸と、上記各ガイド上に主軸軸心と直交する方向に進退自在に設置された2つのタレット台と、これらタレット台にそれぞれ主軸軸心と平行な旋回中心回りに旋回可能に設置され工具を外径側へ突出させて支持可能な周面部分を有する2つのタレットとを備え、上記主軸支持台部の両方のタレット台側の側面に、上記タレットを主軸に近接させた状態で上記タレット台の下部が進入する凹部を設けたことを特徴とする平行2軸工作機械。
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