JP2004098235A - 工作機械 - Google Patents

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松野 修
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Abstract

【課題】タレットの工具取付部となる周面部分の面積および個数を維持しながら、機械高さを低くすることができる工作機械を提供する。ガントリローダを有する場合は、そのローダ位置を下げることができて、ワーク給排時間の短縮が図れるものとする。
【解決手段】主軸2の軸心Oと平行な旋回中心Q回りで旋回するタレット3を備えた工作機械に適用される。特に、ガントリローダ21を有する場合に効果的である。この工作機械において、タレット旋回中心Qを主軸軸心Oよりも下方に位置させる。タレット3の外周における工具を取付可能な周面部分Sは、その周面部分Sが主軸軸心Oと同じ高さに位置した状態で、タレット3の移動方向Xに対して垂直を向くものとする。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タレット旋盤等のタレット式の工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タレット旋盤として、ベッド上に主軸とタレットを横並びに設置したものがある。タレットは、ベッド上面のガイド上を進退可能なタレット台に旋回自在に搭載されている。タレットは、正面形状が多角形に形成されていて、工具の取付けられる周面部分が主軸対向位置に割り出された状態で真横を向くように、タレットの旋回中心は主軸軸心と同じ高さに設置されている。また、このようなタレット旋盤において、ワークを主軸に対して給排するガントリローダを、主軸とタレットの上方で横移動自在に設置したものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−175104号公報
【特許文献2】
特許第2606511号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ガントリローダは、横移動する際にタレットの真上を通過するので、ワークを把持するローダヘッドの上昇待機位置を、タレット上の工具先端が描く旋回軌跡の上端よりも高く設定してある。タレットは、旋回中心が主軸軸心と同じであって、外径が一般に主軸チャックよりも大きく、またこのタレットの外周に工具が取付けられるために、上記旋回軌跡の上端は、主軸よりもかなり高い位置にある。このため、ローダヘッドの上昇待機位置と主軸間の距離が長くなってしまい、ワークの給排時にローダヘッドの昇降時間が長くなる。これにより、ワークの給排時間が長くなって、ワーク加工のサイクルタイムが長くなる。また、ローダの走行位置が高くなることは、ローダのガイドレール位置が高くなって、その支柱高さが高くなることから、ローダ走行時の制振性も低下する。
タレットを小径化すれば、それだけローダヘッドの待機高さを低くすることができ、またローダ走行位置を低くすることができるが、小径化によってタレットの工具取付面となる周面部分が小さくなり、小型の工具しか使用できなくなる。工具取付面の広さを確保しながら小径化するには、多角形からなるタレットの角数を減らすことが必要で、それに伴い、装着できる工具数が少なくなる。
ローダを備えないタレット旋盤においても、機械高さを低くすることが、メンテナンス性や機械剛性の向上、工場レイアウトの都合上から望まれている。タレット旋盤において、ローダ部分を除く機械本体の最上位置となるのは、一般的に上記タレットの工具先端の旋回軌跡である。そのため、機械高さを低くするためには、タレットを小径化することが考えられるが、小径化は上記のような工具取付面の広さ確保や、工具装着可能数の面で困難である。
【0005】
この発明の目的は、タレットの工具取付部となる周面部分の面積および個数を維持しながら、機械高さを低くすることができる工作機械を提供することである。
この発明の他の目的は、工具の刃先位置調整の簡易性を維持しながら、上記機械高さ等の各課題を解消可能とすることである。
この発明のさらに他の目的は、ガントリローダ付きの工作機械において、ローダ位置を下げることができて、ワーク給排時間の短縮や、ローダのメンテナンス性、制振性の向上が図れるものとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の工作機械は、ワークを支持する主軸と、この主軸の横側で主軸軸心と平行にかつ主軸軸心よりも下方に位置する旋回中心回りに旋回可能に設けられ、工具を外径側に突出させて取付可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記タレットを主軸に対して主軸軸心に直交する方向である横方向に相対移動させて前記ワークに加工を行うものである。上記相対移動は、タレットの移動に限らず、主軸台の移動により行っても良い。
この構成によると、タレットの旋回中心が主軸軸心よりも下となるようにタレットを設けたため、タレットの旋回中心よりも高い位置にある工具が主軸軸心の高さに揃い、その工具でワークを加工することになる。タレットの旋回中心が主軸軸心よりも低いため、タレットの外周に外径側へ突出して取付けられた工具の旋回軌跡の上端位置が低くなる。機械高さは、工具の旋回軌跡の高さによってほぼ定まるため、工具旋回軌跡の上端が低くなることで、機械高さも低くなる。タレットの旋回中心を下げることで対応するため、タレットを小径化したり、角数の少ないものとする場合と異なり、機械高さを低くしても、工具取付部となる周面部分の面積および個数を維持することができる。機械高さが低くなることにより、床面上等の作業者の手などが機械上部に届き易く、メンテナンス性が向上する。機械高さが低くなることは、機械の剛性、制振性の向上にも繋がる。
【0007】
上記タレットの上記工具を取付可能な周面部分のうち、少なくとも複数の周面部分は、その周面部分がタレットの旋回により主軸軸心と同じ高さに位置した状態で、上記タレットの相対移動の方向に対して垂直に向くものとすることが好ましい。なお、タレットの全周の周面部分のうち、一部の周面部分は、必ずしも垂直に向くものとしなくても良い。
このように、タレットの主軸軸心と同じ高さに位置する周面部分が、タレットの主軸に対する相対移動の方向に対して垂直に向くものであると、この周面部分に取付けられた工具の刃先位置の調整が真っ直ぐに行え、斜めに調整する場合のような煩雑な換算等を必要としない。そのため、旋回中心が主軸軸心と同じタレットの場合と同様に、刃先位置調整が簡単に行える。
【0008】
この発明において、前記主軸に対してワークの供給および排出の両方または一方を行うガントリローダを設けても良い。このガントリローダは、横方向に走行自在な走行体と、この走行体に昇降自在に設置された昇降部材と、この昇降部材の下端に設けられワークを支持するローダヘッドとを備え、上記ローダヘッドがタレットの上方を移動するものであっても良い。
このようなガントリローダ付きの工作機械にこの発明を適用した場合、タレットの工具先端の旋回軌跡の上端が低くなることから、タレットの上方を移動するローダヘッドの上昇待機位置を低くすることができる。そのため、主軸軸心とローダヘッドの上昇待機位置との距離を短くでき、それだけワーク給排のためのローダヘッド昇降時間が短縮されて、ワーク加工のサイクルタイムが短縮できる。またローダヘッドだけでなく、ローダの走行体の位置も低くすることができ、これにより走行体のガイドレールを支持する支柱高さを低くすることができて、ローダ走行時の制振性が向上する。また、ローダに作業者が届き易くなって、ローダのメンテナンス性も向上する。このように、特に、ローダを基本に考えて機械本体の高さを低くしようとした場合に、タレットの旋回中心を主軸軸心よりも低くすることが効果的となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この実施形態は、平行2軸旋盤である平行2軸の工作機械に適用した例を示す。この工作機械は、本体フレーム1と、主軸2と、タレット3と、このタレット3を設置したタレット台4とを備える。主軸2は、ワークを支持するチャック(図示せず)を先端に有するものである。本体フレーム1は、上面にガイド5とこのガイド5よりも上方に突出した主軸支持台部6とを有し、主軸支持台部6に主軸2が支持されている。本体フレーム1は、ベッド7とこのベッド7上に設けられた主軸台8とで構成される。ベッド7は、上面の一部に主軸台取付座部7aが上方に突出して設けられて、主軸台取付座部7a上に主軸台8が固定され、これら主軸台取付座部7aと主軸台8とで上記主軸支持台部6が構成される。主軸2は主軸支持台部6における主軸台8の部分に設置されている。
【0010】
タレット3は、タレット台4に主軸軸心Oと平行な旋回中心Q回りに旋回可能に設置されており、工具Tを外径側へ突出させて支持可能な複数の周面部分Sが外周に周方向に並べて設けられている。タレット3は、ドラム状の部材であり、タレット台4に回転自在に支持されたタレット軸13(図2)の先端に固定状態に設けられている。タレット3の旋回中心Q、つまりタレット軸13の軸心は、図3に示すように、タレット台4の左右幅方向(X軸方向)の中心に対して主軸2側へ偏って配置されている。また、タレット3の旋回中心Qは、主軸軸心Oよりも下方に位置させてある。タレット3の工具Tを取付ける各周面部分Sは、その周面部分Sがタレット3の旋回により主軸軸心Oと同じ高さに位置する状態で、タレット3の相対移動の方向(X軸方向)に対して垂直を向くように形成されている。周面部分Sが主軸軸心Oと同じ高さに位置する状態では、周面部分Sの上下幅の中心が主軸軸心Oと同じになることが好ましい。タレット3の正面形状は、例えば旋回中心Qの回りに回転対称の形状とされている。
【0011】
本体フレーム1は、主軸2の1軸毎に設けられ、2つの本体フレーム1により2軸本体フレーム10が構成される。2つの本体フレーム1は、主軸支持台部6が隣合うように、介在部材9を介して接触状態に設けられる。したがって、2軸本体フレーム10の上面における左右方向(X軸方向)の中央に主軸支持台部6が突出し、その両側に上記ガイド5がそれぞれ位置する。2本の主軸2は平行に設けられる。また、各本体フレーム1に、タレット3を支持したタレット台4が設置される。なお、2軸本体フレーム10は、上記のように2つの本体フレーム1で構成されるものとせずに、一体のものとしても良い。その場合に、主軸支持台部6を1つとし、その一つの主軸支持台部6に2本の主軸2を支持させても良い。
【0012】
ガイド5は、ベッド7の上面に、主軸軸心Oと直交する方向である左右方向(X軸方向)に延びて設けられ、タレット台4はガイド5上に進退自在に設置されている。タレット台4は、下部が上部よりも左右方向Xに広がっていて、主軸支持台部6の側面に、タレット台4の下部広がり部分4aが進入する凹部11が設けられている。凹部11は、主軸支持台部6におけるベッド7の主軸台取付座部7aに設けられている。ガイド5は、凹部11の内部まで延びている。 なお、主軸支持台部6を構成する主軸台取付座部7aと主軸台8との高さ関係は任意に設計すれば良く、また主軸台取付座部7aは必ずしもベッド上面に突出させなくても良い。主軸支持台部6は、その全体がベッド7と一体に設けられたものであっても良い。凹部11は、主軸台取付座部7aと主軸台8との高さ関係に応じて、主軸台取付座部7aと主軸台8の両方に渡って設けても良く、また主軸台8の部分のみに設けても良い。
【0013】
タレット台4のガイド5上での進退自在な支持は、タレット台4の下部に設けられた被案内部15を介して行われる。被案内部15は、転がり案内および滑り案内のいずれの形式のものでも良いが、この実施形態では、被案内部15に直動転がり軸受が用いられている。この直動転がり軸受としては、例えばガイド5に転接するボールまたはローラ等の複数の転動体を、無端軌道内で循環するように、ブロック状の軸受本体内に設けたもの等が使用される。被案内部15は、タレット台4の下部における左右の両端に設けられている。
【0014】
タレット台4は、下部台4Aと上部台4Bとでなり、下部台4Aがベッド7のガイド5上に左右(X軸方向)移動自在に設置されている。上部台4Bは、下部台4A上に前後方向(Z軸方向)のガイド手段12を介して前後移動自在に設置され、上部台4Bにタレット3が旋回自在に設置されている。下部台4Aは、上部台4Bよりも左右方向(X軸方向)に幅広に設けられ、ベッド7のガイド5で案内される2つの被案内部15は、下部台4Aの下面に設けられている。上部台4Bを下部台4Aで支持するガイド手段12は、左右に離れて一対設けられている。これらガイド手段12は、左右のガイド5および被案内部15と同様に、下部台4Aに設けられたガイドと上部台4Bに設けられた被案内部とでなる。下部台4Aおよび上部台4Bの進退駆動は、それぞれ各軸のサーボモータにより送りねじ機構を介して行われる。
【0015】
本体フレーム1におけるガイド5は、図4(A)のようにガイド5上でタレット台4が主軸支持台部6から最も離れる位置が、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しない程度に近接する位置となるものとしてある。工具Tには、外径切削用のバイト、内径切削用のバイト、端面切削用のバイト、ドリルやその他の回転工具等があり、上記旋回軌跡Cは、タレット3に取付けられる工具Tの中で、最もタレット外径側へ突出するものである。最も外径側へ突出する工具Tは、例えば主軸軸心Oと平行に向くドリル等の回転工具である。
【0016】
図5,図6は、この工作機械にガントリローダ20を設置した状態を示す。ガントリローダ20は、主軸2に対してワークの供給および排出の両方または一方を行うものである。ガントリローダ20は、レール21上を左右方向(X軸方向)に走行自在な走行体22と、この走行体22に昇降自在に設置された昇降部材24と、この昇降部材24の下端に設けられワークWを支持するローダヘッド25とを備える。走行体22には、前後移動台23が前後(Z軸方向)移動自在に設置され、この前後移動台23に昇降部材24が昇降自在に設置されている。昇降部材24は上下に延びる棒状の部材であり、その下端にローダヘッド25が設けられている。ローダヘッド25は、ワークを支持可能なものであれば良く、単独のチャックを有するものであっても良いが、この例では、ワークを把持する2つのローダチャック26(図6)が、互いの位置を入替え可能に設けられている。片方のローダチャック26は下方を向き、もう片方のローダチャック26は主軸2に対面する方向を向く。
【0017】
このガントリローダ20は、ローダヘッド25がタレット3の上方を移動するように設けられる。レール21は、機械横幅の左右両側に延びて設けられ、ローダヘッド25は左右の主軸2に対してワークの給排が可能である。レール21は支柱27により支持される。支柱27は、床面上に設置され、またはベッド7に設置される。この工作機械におけるガントリローダ20を除く部分である機械本体部分は機体カバー28で覆われ、またガントリローダ20は、その左右方向の走行範囲の全体が、ローダカバー29により覆われる。ガントリローダ20は、左右の走行を行うときは、ローダヘッド25がローダカバー29に収まる高さに上昇した状態で行われる。また、ローダヘッド25は、図5では機械中央に図示してあるが、通常の待機状態では、次にワークの給排を行おうとする主軸2の真上で待機する。
【0018】
この構成の工作機械によると、タレット3の旋回中心Qが主軸軸心Oよりも下となるようにタレット3を設けたため、タレット3の旋回中心Qよりも高い位置にある工具Tが主軸軸心Oの高さに揃い、その工具Tでワークを加工することになる。タレット3の旋回中心Qが主軸軸心Oよりも低いため、タレット3の外周に外径側へ突出して取付けられた工具Tの旋回軌跡Cの上端位置が低くなる。機械高さは、工具Tの旋回軌跡Cの高さによってほぼ定まるため、工具旋回軌跡Cの上端が低くなることで、機械高さも低くなる。タレット3の旋回中心を下げることで対応するため、タレット3を小径化したり、角数の少ないものとする場合と異なり、機械高さを低くしても、工具取付部となる周面部分Sの面積および個数を維持することができる。また、機械高さが低くなることにより、床面上等の作業者の手などが機械上部に届き易く、メンテナンス性が向上する。機械高さが低くなることは、機械の剛性、制振性の向上にも繋がる。
【0019】
タレット3の主軸軸心Oと同じ高さに位置する周面部分Sは、タレット3の主軸2に対する相対移動の方向(X軸方向)に対して垂直を向くようにしてあり、そのため、この周面部分Sに取付けられた工具Tの刃先位置の調整が真っ直ぐに行える。すなわち、斜めに調整する場合のような煩雑な換算等を必要としない。そのため、旋回中Q心が主軸軸心Oと同じタレットの場合と同様に、刃先位置調整が簡単に行える。
【0020】
ガントリローダ20を有する工作機械では、タレット3の工具先端の旋回軌跡Cの上端が低くなることから、タレット3の上方を移動するローダヘッド25の上昇待機位置Hを低くすることができる。そのため、主軸軸心Oとローダヘッド上昇待機位置Hとの距離を短くでき、それだけワーク給排のためのローダヘッド昇降時間が短縮され、ワーク加工のサイクルタイムが短縮できる。またローダヘッド25だけでなく、走行体22の位置も低くすることができ、これによりガイドレール21を支持する支柱27の高さを低くすることでできて、ローダ走行時の制振性が向上する。また、ガントリローダ20に作業者が届き易くなって、ローダ20のメンテナンス性も向上する。このように、特に、ガントリローダ20を基本に考えて機械本体の高さを低くしようとした場合に、タレット3の旋回中心Qを主軸軸心Oよりも低くすることが効果的となる。
【0021】
またこの実施形態では、主軸支持台部6の側面に凹部11を形成したため、図4(B)のように、タレット台4の下部突出部分4aが凹部11に進入するまで、タレット台4と主軸支持台部6との干渉の問題を生じることなく、タレット3を主軸2に近づけることができる。そのため、タレット3の主軸2に対する最近接位置が一定であるとして、凹部11への進入可能分だけ、タレット3をタレット台4の横幅に対して、主軸2側への偏りを少なくして設置することができる。したがって、タレット3が主軸2に対して最近接位置にあるときのタレット台4の位置が、凹部11がない場合よりも主軸2側に近寄ることになる。このため、タレット3を旋回割出のために必要ストロークだけ移動させ、図4(A)のように主軸2から最も離れた位置としたときのタレット台4の位置も、上記凹部11がない場合よりも主軸2側に位置することになる。このため、それだけ機械横幅寸法W(Wは1軸部分の横幅寸法を示す)を短くすることができる。送り台4の横幅寸法は短くせず、またタレット3はタレット台4の中央寄りに配置され、しかも加工時の送り台4の位置は主軸2に近づくため、タレット3の支持安定性が向上する。したがって支持剛性が向上し、低振動、加工精度の向上が得られる。
【0022】
また、ベッド7のガイド5は、図4(A)のように、このガイド5上でタレット台4が主軸支持台部6から最も離れる位置が、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しない程度に近接する位置となるものとしてあるため、より一層、機械横幅寸法を短くすることができる。すなわち、タレット3の旋回により工具Tの先端が描く旋回軌跡Cと主軸2のチャック外径面Rとが干渉しなければ、チャック外径面Rよりも大径のワークを把持するような特殊な場合を除き、タレット3の旋回による工具割出が行える。一般的には、タレット3の旋回割出を行う位置から、主軸2に把持されたワークに工具Tが近づく位置までは早送りとなる。上記のようにガイド5の長さを設定することで、早送りストロークをできるだけ短くし、より一層、機械横幅寸法を短くすることができる。
【0023】
この実施形態のように平行2軸の工作機械に適用した場合は、機械中央の両側について、それぞれ本体フレーム1の横幅寸法を短くすることができる。そのため、大型となりがちな平行2軸工作機械において、横幅寸法の短縮の効果がより顕著となる。例えば、従来の横幅寸法が2000mm程度の平行2軸工作機械の場合に、1600mm程度に横幅を狭まることが可能であった。
【0024】
なお、上記実施形態では、タレット3は旋回中心Qの回りに回転対称の形状としたが、必ずしも回転対称でなくても良い。例えば、一部の工具取付部となる周面部分Sが、主軸軸心Oに位置する高さのときに、タレット台移動方向(X軸方向)に対して垂直な面に対して傾く面であって良い。
【0025】
【発明の効果】
この発明の工作機械は、ワークを支持する主軸と、この主軸の横側で主軸軸心と平行にかつ主軸軸心よりも下方に位置する旋回中心回りに旋回可能に設けられ、工具を外径側に突出させて取付可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記タレットを主軸に対して主軸軸心に直交する横方向に相対移動させて前記ワークに加工を行うものであるため、タレットの工具取付部となる周面部分の面積および個数を維持しながら、機械高さを低くすることができる。
上記タレットの上記工具を取付可能な周面部分のうち、少なくとも複数の周面部分を、その周面部分がタレットの旋回により主軸軸心と同じ高さに位置した状態で、上記タレットの相対移動の方向に対して垂直に向くものとした場合は、工具の刃先位置調整の簡易性を維持しながら、上記機械高さ等の各効果を得ることができる。
ローダヘッドがタレットの上方を移動するガントリローダを設けた場合は、タレット軸心を低くしたことにより、ローダ位置を下げることができて、ワーク給排時間の短縮や、ローダのメンテナンス性、制振性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる工作機械の正面図である。
【図2】そのタレット台と本体フレームの関係を示す側面図である。
【図3】同工作機械の部分拡大正面図である。
【図4】同工作機械の動作説明図である。
【図5】同工作機械のガントリローダ設置状態を示す正面図である。
【図6】同工作機械のガントリローダ設置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…本体フレーム
2…主軸
3…タレット
4…タレット台
4a…下部広がり部分
4A…下部台
4B…上部台
5…ガイド
6…主軸支持台部
7…ベッド
7a…主軸台取付座部
8…主軸台
10…2軸本体フレーム
11…凹部
13…タレット軸
15…被案内部
20…ガントリローダ
21…レール
22…走行体
24…昇降部材
25…ローダヘッド
27…支柱
C…旋回軌跡
O…主軸軸心
Q…旋回中心
R…チャック外径面
S…周面部分
T…工具

Claims (3)

  1. ワークを支持する主軸と、この主軸の横側で主軸軸心と平行にかつ主軸軸心よりも下方に位置する旋回中心回りに旋回可能に設けられ、工具を外径側に突出させて取付可能な周面部分を有するタレットとを備え、上記タレットを主軸に対して主軸軸心に直交する横方向に相対移動させて前記ワークに加工を行う工作機械。
  2. 上記タレットの上記工具を支持可能な周面部分のうち、少なくとも複数の周面部分は、その周面部分がタレットの旋回により主軸軸心と同じ高さに位置した状態で、上記タレットの相対移動の方向に対して垂直に向くものとした請求項1記載の工作機械。
  3. 前記主軸に対してワークの供給および排出の両方または一方を行うガントリローダを設け、このガントリローダは、横方向に走行自在な走行体と、この走行体に昇降自在に設置された昇降部材と、この昇降部材の下端に設けられワークを支持するローダヘッドとを備え、上記ローダヘッドがタレットの上方を移動するものである請求項1または請求項2記載の工作機械。
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