JP2000084787A - 2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械 - Google Patents

2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械

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JP2000084787A
JP2000084787A JP10272473A JP27247398A JP2000084787A JP 2000084787 A JP2000084787 A JP 2000084787A JP 10272473 A JP10272473 A JP 10272473A JP 27247398 A JP27247398 A JP 27247398A JP 2000084787 A JP2000084787 A JP 2000084787A
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spindle
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machine tool
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Shinji Uetake
植竹伸二
Michihiro Suzuki
鈴木道博
Koichi Sakai
酒井浩一
Hideyasu Isotani
磯谷秀逸
Masanao Kato
加藤正直
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トランスファマシンに適した、各々
独立して直交する3軸方向に移動可能な2つの工具主軸
ヘッドを備えた工作機械を提供する。 【構成】本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機
械は、共通の案内面上に1対のコラム3、4を互いに接
近・離間する方向に移動可能とし、このコラム3、4の
対向する内側面にコラムの移動方向である第1方向と直
交する第2方向及び第3方向に一対の回転工具主軸3
2、32´をそれぞれ移動可能に案内し、これら一対の
工具主軸32、32´が、共通のワークテーブル40に
対し、各々独立して直交する3軸方向に移動可能とし、
工具主軸の上下移動に伴って、コラム3、4前面の上下
カバー50は上下の巻取装置52、53により絶えずカ
バー50は張られた状態が維持され、両コラム3、4の
相対移動に伴って、巻取りカバー60が巻取装置61に
より伸縮してやはり絶えず張られた状態が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスファマシンに
適した、各々独立して直交する3軸方向に移動可能な2
つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】平行に延びる2つの工具主軸を共通の主
軸ヘッド上に回転支持し、単一のワークテーブル上に載
置した2つの同一ワークに対し同一の加工を同時に施す
形式の2主軸工作機械が知られている。また、特開平8
−90386号公報に開示されるように、各々が工具主
軸を回転支持する2つの主軸ヘツドが、対向して配置さ
れると共に平行に延びる個別の案内機構上を独立して移
動でき、単一のワークに対し同時加工を施す形式の2ヘ
ッド工作機械も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記2主軸工
作機械は、共通のワークの異なる部分に対し異なる加工
を同時に施すことができない。このため、単一種の多量
ワークを2個づつ能率よく加工できるが、多品種のワー
クを1個づつ能率よく加工することはできず、汎用性が
低い。前述の2ヘッド工作機械は、2つの主軸ヘッドが
対向して配置されるので、主軸ヘッド間にワークを搬入
するための作業者の作業領域が主軸ヘッドの間となる。
このため、特開平8−90386号公報に開示されるよ
うに、両主軸ヘッドから離れた位置でワークを可動テー
ブル上に取り付けた後、テーブルの移動により両主軸ヘ
ッド間に移送する形式とならざるを得ない。このような
テーブル移動形式の構成は、搬送装置により複数の工作
機械を接続する所謂トランスフアーマシンには適用が不
向きである。また、2軸ヘッド工作機械を構成する場
合、送り機構、案内面が各所にあり、それらにそれぞれ
高価なカバー装置を設ける必要がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、共通のワークテ
ーブルに対し、2つの工具主軸を各々独立して直交する
3軸方向に移動可能に構成し、効率的にカバー装置を配
した、トランスフアマシンを構成するのに適した2つの
工具主軸ヘッドを備えた工作機械を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械
は、共通のベッド上の共通の直線案内面に沿って互いに
接近・離間する第1方向に移動可能である一対の第1ス
ライドと、各第1スライドの内側面上で第1方向と直交
する第2方向及びこれら第1方向及び第2方向の何れに
も直交する第3方向に移動可能である工具主軸を回転自
在に支持する主軸ヘッドと、前記一対の第1スライドを
第1方向に、前記2つの主軸ヘッドを第2方向及び第3
方向に送るためにそれぞれ個別に設けられた送り機構
と、第1方向における両第1スライド間の中間位置で、
かつ両工具主軸の前方位置において固定的に設けられた
単一のワークテーブルと、前記両第1スライドの前面で
両第1スライド間に掛け渡され、一対の第1スライド間
の距離変化に対応してカバー領域を変更できる巻取り式
カバー装置とより構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0006】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記特徴に加え、前記第1方向及び第
3方向は互いに直交する水平方向であり、第2方向は上
下方向であり、前記主軸ヘッドの第1スライド上での上
下方向移動に連動して第1スライドの前面領域をカバー
する上下カバー装置が設けられ、該上下カバー装置のカ
バー面位置と前記巻取り式カバー装置のカバー面位置と
が第3方向においてほぼ整列していることを特徴として
いる。
【0007】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記特徴に加え、前記第1スライド
は、直立部の下端部及び上端部が相手側に突き出したコ
の字形状の直立コラムで、ベッド上に水平方向に移動可
能であり、前記主軸ヘッドが、第1スライドの上下端部
間で挟まれるように、直立部の内側面に上下方向に案内
されると共に、第2スライドの移動方向と直交する水平
方向に移動可能であり、前記工具主軸は主軸ヘッドの移
動方向と平行な水平方向に延びていることを特徴として
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の2つの工具主軸ヘッドを
備えた工作機械は、共通のベッド上の共通の直線案内面
に沿って互いに接近・離間する第1方向に移動可能であ
る一対の第1スライドと、各第1スライドの内側面上で
第1方向と直交する第2方向及びこれら第1方向及び第
2方向の何れにも直交する第3方向に移動可能である工
具主軸を回転自在に支持する主軸ヘッドと、前記一対の
第1スライドを第1方向に、前記2つの主軸ヘッドを第
2方向及び第3方向に送るためにそれぞれ個別に設けら
れた送り機構と、第1方向における両第1スライド間の
中間位置で、かつ両工具主軸の前方位置において固定的
に設けられた単一のワークテーブルと、前記両第1スラ
イドの前面で両第1スライド間に掛け渡され、一対の第
1スライド間の距離変化に対応してカバー領域を変更で
きる巻取り式カバー装置とより構成され、主軸ヘッドが
水平方向に支持される横型の工作機械として構成されて
も、主軸ヘッドが垂直に支持される縦型工作機械として
構成されても、第1スライド間の相対移動に関わらず前
面が絶えず巻取式カバー装置によりカバーされているの
で、その他格別なカバー装置を設けることなく、各駆動
機構を切屑、クーラント等より保護することができるも
のである。
【0009】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1方向及び第3方向は互いに直
交する水平方向であり、第2方向は上下方向であり、す
なわち、工具主軸が水平方向である横型工作機械をなし
ており、前記主軸ヘッドの第1スライド上での上下方向
移動に連動して第1スライドの前面領域をカバーする上
下カバー装置が設けられ、該上下カバー装置のカバー面
位置と前記巻き取り式カバー装置のカバー面位置とが第
3方向において整列しているものであり、コラムの前面
は上下カバー装置により、第1スライドであるコラム間
は巻取式カバー装置により、主軸ヘッドの以下なる移動
に拘らず、完全にカバーされているものである。
【0010】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1スライドは、直立部の下端部
及び上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラ
ムで、ベッド上に水平方向に移動可能であり、前記主軸
ヘッドが、第1スライドの上下端部間で挟まれるよう
に、直立部の内側面に上下方向に案内されると共に、第
2スライドの移動方向と直交する水平方向に移動可能で
あり、前記工具主軸は主軸ヘッドの移動方向と平行な水
平方向に延びているものであり、横型工作機械におい
て、直立コラムの形状の対抗側に壁部がなく、互いの接
近位置をより近付けることができるものである。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図4について説明す
る。本発明の実施例の2つの工具主軸ヘッドを備えた工
作機械は、横型の工作機械に適用した例であり、共通の
ベッド1上の左右方向に設けられた共通の直線ガイドレ
ール2、2に沿って互いに接近・離間するように左右方
向(X軸方向)に移動可能の左右一対のコラム3、4が
設けられている。
【0012】左右一対のコラム3、4は左右対称に形成
されているので、左右勝手が相違しているのみで、その
構造は同一である。コラム3、4は、その外側外壁と上
下外壁で構成され、その内部は中空となっており、その
中空部に工具主軸を備えた主軸ヘッドを支持している主
軸サドル18が上下方向(Y軸方向)に移動可能に支持
されている。そして、主軸サドル18上には、工具主軸
32を回転自在に備える主軸ヘッド31が水平面内で前
後方向(Z軸方向)に移動自在に案内・支持されてい
る。したがって、2つの工具主軸32は、左右方向(X
軸方向)である第1方向、上下方向(Y軸方向)である
第2方向、前後方向(Z軸方向)である第3方向の互い
に直交する3方向に移動自在に設けられていることにな
る。そして、ベッド1の前方部には、両コラム3、4の
中間位置の固定位置に工作物Wを支持する1つのワーク
テーブル40が設けられている。該ワークテーブル40
は、工作物を回転割り出しができる旋回テーブルとして
もよい。
【0013】まず、左右一対のコラム3、4は左右対称
に形成されているので、左右勝手が相違しているのみ
で、その構造は同一であるので、右コラム3の図面も参
照しながら、左コラム4について説明する。なお、図面
には、右コラム3の同一部分に同一の番号にダッシュを
付して記入してある。左コラム4は、その左側面直立部
9と下端部10及び上端部11で構成され、その中間は
中空部12となっており、その右側側面及び前後面は開
放されているので、コラム4は、直立部9から下端部1
0及び上端部11が相手側に突き出したコの字形状をし
ており、強度補強のため内側(右側面)の後部に下端部
10と上端部11を結ぶ連結部材25が設けられてい
る。左側コラム4の直立部9の内面の上下方向にガイド
レール13、13が設けられ、該ガイドレール13、1
3に沿って、主軸サドル18がその4つのガイドベアリ
ング16、16により上下方向(Y軸方向)に案内・支
持されている。主軸サドル18はコラム4の上端部11
上に取付けられたモータ15で回転されるY軸方向送り
ねじ14に螺合しているボールナット17により、上下
方向に送り移動される。
【0014】主軸サドル18は水平面内で前後方向に延
びており、その前後方向に上下に2つのガイドレール1
9、19が設けられ、そのガイドレール19、19に沿
って、やはり前後方向に延びる主軸ヘッド30が案内・
支持されている。主軸ヘッド30は図2に示されるよう
に、その後方部の支持部と4角断面形状の前方部分31
とからなり、その後方支持部の4つのガイドベアリング
20によりガイドレール19、19に案内・支持されて
いる。主軸サドル18の下方部分には、前後方向(Z軸
方向)送りねじ22が前端部のブラケット21aと後部
のブラケット21bとにより支持され、その後端にはZ
軸方向送りモータ24が取り付けられている。主軸ヘッ
ド30の支持部分の前端部、すなわち支持部分と4角型
断面部31との境目には、ボールナット23が設けら
れ、前記Z軸方向送りねじ22と螺合されており、主軸
ヘッド30はそのZ軸方向送りねじ22により前後方向
に送り移動される。主軸ヘッド30にはその先端に工具
33を固着することができる工具主軸32が回転自在に
支持されており、工具主軸32は同じく主軸ヘッド30
の後部に支持されている駆動モータ34により回転駆動
される。
【0015】次に、保護カバー装置について説明する。
本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械には、
2つの主軸が移動しても、たえず工作機械の駆動部分と
加工領域を隔てて切屑やクーラントが駆動部分に侵入し
ないように保護カバー装置が設けられている。まず、コ
ラム4の前面には上下カバー50が設けられており、工
具主軸32を有する主軸ヘッド31の上下動、前後動に
よっても、コラム4前面がたえずカバーされている。図
4に示されるように、コラム4の前面の左右両端部には
上下方向にL字形のカバーガイド54、55が設けら
れ、4角断面形状の孔を有するガイド板51は主軸サド
ル18の前端に設けられたL字形部材56により取り付
けられ、その両端はコラム4の両端に固定されたL字形
カバーガイド54、55の内側で上下方向に移動され
る。主軸サドル18の前面に固定されたガイド板51
は、そこに形成された4角型断面形状の孔には主軸ヘッ
ド30の4角型断面形状部31が嵌合され、上端部、下
端部にはそれぞれ上下カバー50の端部が固定されてお
り、上下カバー50の他端は、ブラケットを介してコラ
ム4の前面下端部及び上端部にそれぞれ設けられたカバ
ー巻取装置52、53により常時巻き取られる構造とな
っている。したがって、主軸ヘッド30が上下すれば主
軸サドル18に固定されているガイド板51はそれに連
れて上下動し、上下カバー50がそれに連れて移動し、
コラム4内は絶えず保護される。また、主軸ヘッド30
が前後動した場合には、その4角型断面形状部31がガ
イド板51の孔より自由に出入りができるようになって
いる。
【0016】次に、左右両コラム3、4間に設けられた
巻取式カバー装置について説明する。右コラム3の前面
左端部に固定されたL字形のカバーガイド55´に、そ
の下端から上端に亘って巻き取りカバー60の一端が固
定されており、該巻取カバー60の他端は、左コラム4
の前面右端部のL字形のカバーガイド55に上下方向に
取付けられたカバー巻取装置61に連結されている。し
たがって、両コラム3、4が相対的に移動してその間隔
が変化しても、工作物側の加工領域と工作機械側との間
には、たえず巻取装置61により横巻取カバー60が張
られており、工作機械のガイド部分、送り機構部分は、
それぞれ個別に高価なカバー装置を設けることなく、切
屑、クーラント等から絶えず防護されている。左右方向
巻取カバー60と前記上下カバー50は工作機械の前面
の略同一面内に設けられており、機械の操作や、工作
物、切屑の取り扱いに便利である。なお本実施例におい
ては、両コラム3、4間の上面部にはカバー装置が設け
られていないが、必要に応じて、巻取カバー装置と同じ
構成の巻取カバーを設けることもできる。
【0017】次に、本実施例の2つの工具主軸へッドを
備えた工作機械の動作について説明する。2つの工具主
軸32、32´にそれぞれ工具33、33´を取り付
け、ワークテーブル40に工作物Wを取り付けて加工の
準備が完了する。そして、工具33、33´が取り付け
られた2つの工具主軸32、32´は、共通のベッド1
上の共通の直線案内面であるガイドレール2、2に沿っ
て互いに接近・離間する方向に移動可能である一対のコ
ラム3、4(第1スライド)により第1方向である左右
方向(X軸方向)に送り移動が可能であり、両コラム
3、4上で前記第1方向(X軸方向)と直交する第2方
向である上下方向に移動可能である主軸サドル18、1
8´(第2スライド)により上下方向(Y軸方向)に送
り移動が可能であり、更に、各主軸サドル18、18´
上で水平面内で前後方向に移動可能である主軸ヘッド3
0、30´(第3スライド)により、第1方向(X軸方
向)、第2方向(Y軸方向)のいずれとも直交する第3
方向である前後方向(Z軸方向)に送り移動可能となっ
ている。各スライドにはそれぞれ送り機構が設けられて
おり、各送りねじにはそれぞれ別個の送り駆動用のサー
ボモータが設けられているので、単一又は2台のNC制
御等の制御装置により個別に送り制御することができ
る。
【0018】両工具主軸32、32´は平行になってお
り、その移動範囲は、図3のイ、ロ、ハ、ニで示された
範囲内となっており、その範囲内において、各工具主軸
を個別に送り移動することにより、同一の工作物Wに個
別の加工を施すことができる。また、両工具主軸に関す
る送りサーボモータを同一プログラムにより同期制御を
すれば、左右の主軸ヘッドの工具で同一の加工を行うこ
とができる。その際、ワークテーブル上に2つの同じ工
作物を固定することにより、同時に2つの工作物に同一
の加工を施すこともできる。特に、工具主軸の一方(例
えば32´)が故障等にために図3の原位置で休止状態
にある時、他方の工具主軸32は、相手側のイ、ロの位
置へ進出し、一方の工具主軸32´が行うべき加工動作
を代行し補完することもできる。なお、工作物を固定す
るワークテーブルは必要に応じて、旋回テーブルを用い
ることができ、工作物を割出し制御することにより、よ
り高度の加工ができる。また、本実施例の2つの工具主
軸ヘッドを備えた工作機械は、工具主軸ヘッド自体が互
いに直交する3方向に移動可能となっており、工作物を
固定位置において加工することができるので、トランス
ファーラインに組み込んで使用するのに適している。そ
の場合には、工具主軸と直交する方向、すなわち、図1
において左右方向に工作物がトランスファーされること
になる。
【0019】2つの工具主軸がそれぞれ互いに直交する
3方向に移動する際に、カバー装置は次のように作動し
てカバーする。工具主軸の上下移動に伴って、コラム
3、4前面のガイド板51が主軸サドル18と一体に上
下動し、上下カバー50は上下の巻取装置52、53に
より絶えず巻き取られることにより絶えずカバー50は
張られた状態が維持される。工具主軸の前後方向移動
は、上下カバー50はその位置のまま、主軸ヘッドの4
角断面形状部分31がガイド板51の孔から出入りする
のみである。工具主軸32の左右方向への移動の際は、
両コラム3、4の相対移動に伴って、巻取りカバー60
が巻取装置61により伸縮してやはり絶えず張られた状
態が維持される。特に、両コラム3、4間のカバーを巻
取り式としたので、両コラム3、4間、つまり工具主軸
32、32´間の接近間隔を縮めることができる。更に
本実施例の2つの工具主軸へッドを備えた工作機械は、
主軸ヘッドそれぞれに自動工具交換装置を付加すること
もできる。その場合、それぞれのコラム3、4の左右上
端部の前面に工具交換装置を取付け、主軸ヘッドをその
位置に移動して工具交換を行うことになる。
【0020】(その他の実施例)前記実施例の2つの工
具主軸ヘッドを備えた工作機械は、工具主軸が水平に支
持された横型の工作機械として構成されているが、工具
主軸を垂直に支持する縦型の工作機械として構成するこ
とも全く同じように実施することができる。また、第2
スライド、第3スライドの移動方向を入れ替えて実施す
ることも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の2つの工具主軸ヘッドを備えた
工作機械は、共通のベッド上の共通の直線案内面に沿っ
て互いに接近・離間する第1方向に移動可能である一対
の第1スライドと、各第1スライドの内側面上で第1方
向と直交する第2方向及びこれら第1方向及び第2方向
の何れにも直交する第3方向に移動可能である工具主軸
を回転自在に支持する主軸ヘッドと、前記一対の第1ス
ライドを第1方向に、前記2つの主軸ヘッドを第2方向
及び第3方向に送るためにそれぞれ個別に設けられた送
り機構と、第1方向における両第1スライド間の中間位
置で、かつ両工具主軸の前方位置において固定的に設け
られた単一のワークテーブルと、前記両第1スライドの
前面で両第1スライド間に掛け渡され、一対の第1スラ
イド間の距離変化に対応してカバー領域を変更できる巻
取り式カバー装置とより構成され、2つの第1スライド
間の相対移動に関わらず前面が絶えず巻取式カバー装置
によりカバーされているので、各スライドのガイドレー
ル、送りねじ等に個別に格別なカバー装置を設けること
なく、各案内面、送り機構を切屑、クーラント等より防
護することができるものである。
【0022】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1方向及び第3方向は互いに直
交する水平方向であり、第2方向は上下方向であり、す
なわち、工具主軸が水平方向である横型工作機械をなし
ており、前記主軸ヘッドの第1スライド上での上下方向
移動に連動して第1スライドの前面領域をカバーする上
下カバー装置が設けられ、該上下カバー装置のカバー面
位置と前記巻き取り式カバー装置のカバー面位置とが第
3方向において整列しているものであり、各第1スライ
ドの前面は上下カバー装置により、両第1スライド間は
巻取式カバー装置により、主軸ヘッドの如何なる移動に
拘らず、工作機械を加工領域から完全にカバーされるも
のである。
【0023】更に、本発明の2つの工具主軸ヘッドを備
えた工作機械は、前記第1スライドは、直立部の下端部
及び上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラ
ムで、ベッド上に水平方向に移動可能であり、前記主軸
ヘッドが、第1スライドの上下端部間で挟まれるよう
に、直立部の内側面に上下方向に案内されると共に、第
2スライドの移動方向と直交する水平方向に移動可能で
あり、前記工具主軸は主軸ヘッドの移動方向と平行な水
平方向に延びているものであり、横型工作機械におい
て、直立コラムの形状の対抗側に壁部がなく、互いの接
近位置をより近付けることができるものである。また、
第1スライドであるコラムに、前後の壁面及び対抗側の
壁面がなくとも、上下カバー装置及び、巻取カバー装置
により加工領域側で、同一平面内でカバーされているの
で、各スライドの送り駆動機構自体にカバー装置を設け
ることなく、切屑、クーラント等より防護することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2つの工具主軸ヘッドを備えた工
作機械の平面図。
【図2】図1のII一II線矢視線に沿った縦断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿って破断した工作機械の
正面縦断面図。
【図4】図3の左側コラムの上下カバー装置を示す斜視
図。
【符号の説明】
1: ベッド 3: 右コラム 4: 左コラム 5、5´: 左右方向送りねじ 14、14´: 上下方向送りねじ 18、18´: 主軸サドル 22、22´: 前後方向送りねじ 30、30´: 工具主軸ヘッド 32、32´: 工具主軸 33、33´: 工具 40: ワークテーブル 50: 上下カバー 60: 巻取カバー
フロントページの続き (72)発明者 酒井浩一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 磯谷秀逸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 加藤正直 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通のベッド上の共通の直線案内面に沿っ
    て互いに接近・離間する第1方向に移動可能である一対
    の第1スライドと、 各第1スライドの内側面上で第1方向と直交する第2方
    向及びこれら第1方向及び第2方向の何れにも直交する
    第3方向に移動可能である工具主軸を回転自在に支持す
    る主軸ヘッドと前記一対の第1スライドを第1方向に、
    前記2つの主軸ヘッドを第2方向及び第3方向に送るた
    めにそれぞれ個別に設けられた送り機構と、 第1方向における両第1スライド間の中間位置で、かつ
    両工具主軸の前方位置において固定的に設けられた単一
    のワークテーブルと、 前記両第1スライドの前面で両第1スライド間に掛け渡
    され、一対の第1スライド間の距離変化に対応してカバ
    ー領域を変更できる巻取り式カバー装置とより構成され
    たことを特徴とする2つの工具主軸ヘッドを備えた工作
    機械。
  2. 【請求項2】前記第1方向及び第3方向は互いに直交す
    る水平方向であり、第2方向は上下方向であり、 前記主軸ヘッドの第1スライド上での上下方向移動に連
    動して第1スライドの前面領域をカバーする上下カバー
    装置が設けられ、 該上下カバー装置のカバー面位置と前記巻取り式カバー
    装置のカバー面位置とが第3方向においてほぼ整列して
    いることを特徴とする請求項1記載の2つの工具主軸ヘ
    ッドを備えた工作機械。
  3. 【請求項3】前記第1スライドは、直立部の下端部及び
    上端部が相手側に突き出したコの字形状の直立コラム
    で、ベッド上に水平方向に移動可能であり、 前記主軸ヘッドが、第1スライドの上下端部間で挟まれ
    るように、直立部の内側面に上下方向に案内されると共
    に、第2スライドの移動方向と直交する水平方向に移動
    可能であり、 前記工具主軸は主軸ヘッドの移動方向と平行な水平方向
    に延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械。
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