JP2020054878A - 遊技機 - Google Patents

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Takashi Maeda
崇 前田
澤田 盛弘
Morihiro Sawada
盛弘 澤田
睦実 五島
Mutsumi Goto
睦実 五島
良和 本庄
Yoshikazu Honjo
良和 本庄
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【課題】正規の遊技球よりも大きい不正具を用いることで特典の付与を継続させようとする行為を抑制すること。【解決手段】遊技盤24の背面には集合板81が設けられている。集合板81には、各種入賞口に入賞して遊技盤24の背面に導かれた遊技球をパチンコ機外に導出するための回収通路82が形成されている。回収通路82は、一般入賞口に連通させて設けられた集合回収通路83を備えており、当該集合回収通路83の集合通路領域88には入賞検知センサ86が設けられている。この場合に、集合通路領域88において入賞検知センサ86よりも上流側には、遊技球よりも大きい不正球であって、一般入賞口への入賞は可能であるが入賞検知センサ86の通過は不可とする大きさの不正球の入賞検知センサ86に向けた流入を規制する幅狭領域が設けられている。【選択図】 図5

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、遊技球が流下する遊技領域に、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部が設けられているものがある。同入球部へ遊技球が入球した場合には、例えば当該入球に基づいて遊技者に特典が付与される(例えば特許文献1参照)。
具体的には、入球部から続くとともに当該入球部に入球した遊技球を遊技ホールの島設備に導くための案内通路を備えており、当該案内通路の途中位置に検知用通過部が存在するようにして検知手段が設けられている。この検知用通過部は、遊技球が1個ずつ通過するようにその通路断面の大きさが設定されている。検知手段は、例えば検知用通過部を遊技球が通過したことによる磁界の変化を電気信号に変換して、制御装置側に向けて出力する。制御装置ではその入力結果に基づいて特典を付与するための処理を実行する。
特開2003−236080号公報
上述したタイプの遊技機においては、例えば上記検知用通過部の通過は不可である一方、その手前までの侵入を可能とするような大きさの不正具(例えば不正球)等を入球部内に入れるとともに、その状態にて当該不正具が直接操作された場合や遊技機外部からさらなる不正行為が行われた場合には、入球部への入球に対応した特典が付与され得ると懸念される。このような不正な特典の取得に対する防御機能を向上する上で、遊技機の構造には未だ改善の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、防犯機能を好適に向上することが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部と、
当該入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路と、
当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段と、
当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段と
を備え、
前記検知用通過部よりも遊技球の移動方向の元側に、当該検知用通過部に到達するために通過する必要がある元側通路領域を備え、
当該元側通路領域は、前記遊技球よりも大きい不正具であって、前記入球部への入球は可能であるが前記検知用通過部の通過は不可とする大きさの不正具の前記検知用通過部に向けた流入を規制する規制手段を備え、
前記規制手段には、前記遊技球の通過は可能としながら前記不正具の通過を不可とする大きさの通路断面を有する規制用通過部が設けられており、
前記元側通路領域及び前記規制用通過部は前記案内通路に形成されており、
前記案内通路において前記入球部から前記規制用通過部側へと続く所定範囲は、通路断面の大きさが当該規制用通過部よりも拡張されており、この拡張部分は、1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可となるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、防犯機能を好適に向上することができる。
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 遊技盤の正面図である。 主制御装置を取り外した状態における遊技盤の背面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 (a)は従来の集合回収通路における集合通路領域の縦断面図であり、(b)は従来の集合回収通路において想定される不正の内容を説明するためのタイミングチャートである。 (a)は集合通路領域の一部を拡大して示す正面図であり、(b1)は集合通路領域の縦断面図であり、(b2)は(b1)のA―A線断面図であり、(b3)は(b1)のB―B線断面図であり、(b4)は入賞検知センサの平面図である。 (a)は入賞検知処理を示すフローチャートであり、(b)は不正球用処理を示すフローチャートである。 (a)は第2の実施の形態における集合通路領域の縦断面図であり、(b)は別形態における集合通路領域の縦断面図である。 (a)は第3の実施の形態における集合通路領域の縦断面図であり、(b)は同実施の形態における切換部材の平面図である。 (a)は第4の実施の形態における上皿の平面図であり、(b)は(a)のC―C線断面図であり、(c)は同実施の形態における不正球用処理を示すフローチャートである。 (a)は第5の実施の形態における予備整列部の縦断面図であり、(b)は同実施の形態における不正球用処理を示すフローチャートである。 (a)は第6の実施の形態における球送り装置の縦断面図であり、(b)は球送り装置内の通路構成を説明するための説明図である。 (a)は第7の実施の形態における通路形成ユニットの背面側から見た斜視図であり、(b)は通路形成ユニットの正面側から見た斜視図である。 (a)は通路形成ユニットの縦断面図であり、(b)は通路形成ユニットの横断面図である。 第8の実施の形態における入賞検知センサの構成を説明するための縦断面図である。 (a)は第9の実施の形態における入賞検知センサの構成を説明するための縦断面図であり、(b)は入賞検知センサにて遊技球が検知される場合の信号出力の様子を説明するためのタイミングチャートである。 主側MPUにて実行される監視処理を示すフローチャートである。 第10の実施の形態における入賞検知センサの構成を説明するための縦断面図である。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、図2及び図3に示すように、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、図1に示すように、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、図2に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。図4は遊技盤24の正面図である。
遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31,可変入賞装置32,上作動口(第1始動入球部)33,下作動口(第2始動入球部)34,スルーゲート35、可変表示ユニット36、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
遊技領域の中央位置を含むようにして可変表示ユニット36が配置されており、さらに遊技領域の横方向の中央ライン上において可変表示ユニット36、上作動口33、下作動口34及び可変入賞装置32がこの順序で下方に向けて並ぶように配置されている。また、スルーゲート35は、可変表示ユニット36の左側に1個設けられているとともに、右側に1個設けられている。また、一般入賞口31は、上作動口33及び下作動口34の高さ位置において、これら上作動口33及び下作動口34の左方に2個設けられているとともに、右方に2個設けられている。
ちなみに、一般入賞口31、上作動口33及び下作動口34のそれぞれは、複数の遊技球(金属球)が同時に入球することを阻止しながら、ある程度の入球頻度を確保するために、遊技球の直径よりも若干大きい開口面積を有している。一般入賞口31について具体的には、その入球入口は、四角形状、具体的には正方形状に形成されているが、その一辺の寸法は遊技球の直径11.0mmよりも大きい13.0mmに設定されている。なお、当該開口を長方形状としてもよく、この場合、短辺部の寸法を遊技球の直径よりも若干大きい寸法、例えば12.0mmや13.0mmとするとよい。
一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが遊技盤24の背面側に配設された入賞検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合、上作動口33への入球が発生した場合及び下作動口34への入球が発生した場合には3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の賞球の払い出しが実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の賞球の払い出しが実行される。但し、これら賞球の個数は任意であり、例えば上作動口33に係る賞球個数よりも下作動口34に係る賞球個数が多いといったように、両作動口33,34の賞球個数が相違していてもよい。また、可変入賞装置32に係る賞球個数が他の賞球個数に比べて多い構成に限定されることはなく、例えば一般入賞口31に係る賞球個数よりも少ない構成としてもよく、一般入賞口31に係る賞球個数が最も多い構成としてもよい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した際にそのまま遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域を再度流下する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34又はスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物34aが設けられている。
電動役物34aは遊技盤24の背面側に搭載された図示しない電動役物駆動部に連結されており、当該電動役物駆動部により駆動されて閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)及び開放状態(サポート状態又はガイド状態)のいずれかに配置される。電動役物34aの閉鎖状態では遊技球が下作動口34に入賞できず、電動役物34aが開放状態となることで下作動口34への入賞が可能となる。
なお、これに限定されず、下作動口34への遊技球の入賞が発生し易い状態と、入賞が不可ではないが上記入賞が発生し易い状態よりも入賞が発生しづらい状態とに、電動役物34aが切り換えられる構成としてもよい。また、電動役物34aを不具備とし、入賞が発生し易い状態とそれよりも入賞が発生しづらい状態との間の切り換えが、下作動口34自身の変位により行われる構成としてもよい。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり当選といった開閉実行モード(特別遊技状態)への移行当選となった際に、遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置32の開放態様として具体的には、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される。
メイン表示部43では、上作動口33又は下作動口34への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口33への入賞と下作動口34への入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域であるメイン表示部43にて明示される。そして、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、メイン表示部43にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
なお、メイン表示部43は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、メイン表示部43にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
役物用表示部44では、スルーゲート35への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット36には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられているとともに、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置41では、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて図柄の変動表示が開始される。すなわち、メイン表示部43において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示された場合には、開閉実行モードが発生することとなる。
なお、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、メイン表示部43及び図柄表示装置41にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、メイン表示部43及び図柄表示装置41に対応した第1保留ランプ部45が設けられている。遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
センターフレーム42の右上部分には、役物用表示部44に対応した第2保留ランプ部46が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部45,46の機能が図柄表示装置41の一部の領域における表示により果たされる構成としてもよい。
遊技盤24には、内レール部48と外レール部49とが取り付けられており、これら内レール部48と外レール部49とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構51から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。なお、内レール部48及び外レール部49は遊技領域を区画する機能も有している。
遊技球発射機構51は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、誘導レールに向けて延びる発射レール52と、後述する上皿61aに貯留されている遊技球を発射レール52上に供給する球送り装置53と、発射レール52上に供給された遊技球を誘導レールに向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド54と、を備えている。前扉枠14に設けられた発射操作装置55が操作されることにより、球送り装置53が駆動制御されて1個の遊技球が発射レール52上の球待機位置に配置されるとともに、ソレノイド54が駆動制御されて、発射レール52上に配置された遊技球が発射される。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部56が形成されている。窓部56は、略楕円形状をなし、窓パネル57が嵌め込まれている。窓パネル57は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネル57を通じて遊技領域を視認可能であれば有色透明に形成されていてもよい。
窓部56の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。各種ランプ部の一部として表示ランプ部58aが窓部56の上方に設けられている。また、表示ランプ部58aの左右両側であって前扉枠14の上側の隅角部分には左右一対のエラーランプ部58bが設けられている。また、エラーランプ部58bに隣接させて、遊技状態に応じた効果音などが出力される左右一対のスピーカ部59が設けられている。
前扉枠14における窓部56の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部61と下側膨出部62とが上下に並設されている。上側膨出部61内側には上方に開口した上皿61aが設けられており、下側膨出部62内側には同じく上方に開口した下皿62aが設けられている。
上皿61aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構51側へ導くための機能を有する。この場合、前扉枠14には上皿61aの出口から連続し、内枠13の球送り装置53へと延びる図示しない発射誘導用通路が形成されているが、当該発射誘導用通路の出口部分には、図2に示すように、シャッタ63が設けられている。当該シャッタ63は、前扉枠14を閉鎖状態とした場合には内枠13に形成された図示しない押圧部により押圧されて開放位置に配置され、球送り装置53への遊技球の流入を可能とする。一方、前扉枠14を開放状態とした場合には、上記押圧部による押圧が解除されるため、シャッタ63が閉鎖位置に配置され、上皿61aからの遊技球の流出が阻止される。下皿62aは、上皿61a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、遊技の主たる制御を司る主制御装置71と、音声やランプ表示及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声発光制御装置72と、が搭載されている。
なお、主制御装置71の基板ボックス71aに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックス71aを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックス71aを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
ここで、遊技盤24の背面であって、主制御装置71が設置された領域には集合板81が設けられている。当該集合板81の構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、集合板81の構成を説明するための遊技盤24の背面図であって、主制御装置71を取り外した状態を示す。
図5に示すように、集合板81は、遊技盤24の背面において可変表示ユニット36の下方に設けられている。集合板81には、一般入賞口31、可変入賞装置32、作動口33,34等の各種入賞口に入賞して遊技盤24の背面に導かれた遊技球を、裏パックユニット15に設けられた後述する排出通路盤75bへと誘導するための回収通路82が形成されている。
回収通路82は、可変入賞装置32に連通させて設けられた可変入賞用の回収通路82aと、上作動口33に連通させて設けられた上作動用の回収通路82bと、下作動口34に連通させて設けられた下作動用の回収通路82cと、4個設けられた一般入賞口31のうち、2個の一般入賞口31のそれぞれに連通させて設けられた第1集合回収通路83と、残りの2個の一般入賞口31のそれぞれに連通させて設けられた第2集合回収通路84と、を備えている。そして、これら各回収通路82a〜84は、いずれも集合板81の下部に設けられた集約領域82dに連通されており、当該集約領域82dから上記排出通路盤75bに排出される。なお、アウト口37も同様に排出通路盤75bに通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球はアウト口37を介して排出通路盤75bへ排出される。
上記各回収通路82a〜84には、対応する入賞口に遊技球が入賞したことを検知するための入賞検知センサ85a〜87が設けられている。具体的には、可変入賞用の回収通路82aの途中位置に設けられた可変入賞用の入賞検知センサ85aと、上作動用の回収通路82bの途中位置に設けられた上作動用の入賞検知センサ85bと、下作動用の回収通路82cの途中位置に設けられた下作動用の入賞検知センサ85cと、第1集合回収通路83に設けられた第1集合用の入賞検知センサ86と、第2集合回収通路84の途中位置に設けられた第2集合用の入賞検知センサ87と、を備えている。これら各入賞検知センサ85a〜87としては、対応する通路の途中位置に設けられた検知領域を遊技球が通過した場合に生じる磁界(磁場)の変化を検知する磁気センサ(近接センサ)が採用されている。
各入賞検知センサ85a〜87のうち、可変入賞用の入賞検知センサ85aと、上作動用の入賞検知センサ85bと、下作動用の入賞検知センサ85cとは、それぞれ対応する入賞口が1個となっている。その一方、第1集合用の入賞検知センサ86は、検知の対象となる2個の一般入賞口31のうち、一方の一般入賞口31から延びる通路領域と、他方の一般入賞口31から延びる通路領域と、が集合する第1集合通路領域88に設けられている。同様に、第2集合用の入賞検知センサ87は、検知の対象となる2個の一般入賞口31のうち、一方の一般入賞口31から延びる通路領域と、他方の一般入賞口31から延びる通路領域と、が集合する第2集合通路領域89に設けられている。
一般入賞口31は、入賞の発生が内部抽選の契機とはならないが、所定個数(具体的には10個)の遊技球の払い出しが実行される契機となる入賞口である。この場合に、各一般入賞口31は、入賞に際して払い出される遊技球の数が同一となっているため、上記のように集合通路領域88,89に対して入賞検知センサ86,87を設けたとしても入賞の取り扱いに際して問題が生じることはなく、さらには部材点数の削減や、省スペース化が図られる。
主制御装置71や音声発光制御装置72を含めて内枠13の背面側を覆うようにして裏パックユニット15が設置されている。裏パックユニット15は、図3に示すように、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック73を備えており、当該裏パック73に対して、払出機構部74及び制御装置集合ユニット75が取り付けられている。
払出機構部74は、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク76と、当該タンク76に貯留された遊技球を払い出すための払出装置77と、を備えている。払出装置77より払い出された遊技球は、当該払出装置77の下流側に設けられた払出通路を通じて、上皿61a又は下皿62aに排出される。なお、払出機構部74には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチを有する裏パック基板が搭載されている。
制御装置集合ユニット75は、払出装置77を制御する機能を有する払出制御装置78と、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力されるとともに遊技者による発射操作装置55の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる電源及び発射制御装置79と、を備えている。これら払出制御装置78と電源及び発射制御装置79とは、払出制御装置78がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
制御装置集合ユニット75において電源及び発射制御装置79が搭載されることとなる搭載部75aには、排出通路盤75bが形成されている。既に説明したとおり、遊技盤24の背面に設けられた回収通路82a〜84にて回収された遊技球は、当該排出通路盤75bに導出されて、当該排出通路盤75bに導かれることで最終的に遊技ホールの球送り機構に排出される。
<パチンコ機10の電気的構成>
図6は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。なお、図6では、電源及び発射制御装置79から主制御装置71及び払出制御装置78への動作電力の供給ラインを二重線矢印で示し、それ以外の供給ラインや信号ラインを実線矢印で示す。
主制御装置71は、遊技の主たる制御を司る主制御基板91と、電源を監視する停電監視基板(電断監視基板)96と、を具備している。主制御基板91には、MPU92が搭載されている。MPU92には、ROM93及びRWM94が内蔵されている。
ROM93は、MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶している。RWM94は、ROM93内に記憶されている制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶する。また、MPU92又は主制御基板91には、上記素子以外に、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが設けられている。
MPU92には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU92の入力側及び出力側には、各種制御装置が接続されているとともに、各種センサ、各種駆動部及び各種表示部が接続されている。
MPU92の入力側には、遊技領域の一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34に対して設けられた入賞検知センサ85a〜87が電気配線を介して電気的に接続されている。なお、図示は省略するが、スルーゲート35に対して設けられた入賞検知センサも電気的に接続されている。
MPU92では、各入賞検知センサ85a〜87から信号を受信し、その受信結果に基づいて各入賞部への入賞判定(入球判定)が行われる。この場合、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33又は下作動口34への入賞を特定した場合には、各入賞対象に対応した遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理を実行する。また、上作動口33又は下作動口34への入賞を特定した場合には、所定の更新タイミングとなる度に数値情報の更新が行われる各種カウンタから数値情報を取得して保留情報として記憶するとともに、保留情報が記憶されている場合には、可変入賞装置32が複数回に亘って開閉される開閉実行モードに移行させるか否かの当否判定や当該開閉実行モード後の遊技状態を決定するための振分判定を行う。そして、それら当否判定や振分判定の結果に基づいて、遊技を進行させる。
MPU92の出力側には、可変入賞装置32を開閉動作させる可変入賞駆動部32aと、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34bと、が電気配線を介して電気的に接続されている。また、MPU92の出力側には、メイン表示部43と、役物用表示部44と、が電気配線を介して電気的に接続されている。主制御基板91には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU92は各種駆動部32a,34bの駆動制御を実行するとともに各種表示部43,44の表示制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては可変入賞装置32が開閉されるように、MPU92において可変入賞駆動部32aの駆動制御が実行される。また、電動役物34aの開放状態当選となった場合には、電動役物34aが開閉されるようにMPU92において電動役物駆動部34bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU92においてメイン表示部43の表示制御が実行される。また、電動役物34aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU92において役物用表示部44の表示制御が実行される。
払出制御装置78は、払出装置77を通じた遊技球の払出の制御を司る払出制御基板101を具備している。払出制御基板101には、MPU102が搭載されている。MPU102には、ROM103及びRWM104が内蔵されている。なお、以下の説明では、主制御装置71に設けられたMPU92、ROM93及びRWM94と区別するために、主制御装置71に設けられたMPU92、ROM93及びRWM94を主側MPU92、主側ROM93及び主側RWM94と称し、払出制御装置78に設けられたMPU102、ROM103及びRWM104を払出側MPU102、払出側ROM103及び払出側RWM104と称する。
払出側ROM103は、払出側MPU102により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶している。払出側RWM104は、払出側ROM103内に記憶されている制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶する。また、払出側MPU102又は払出制御基板101には、上記素子以外に、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが設けられている。
払出側MPU102は払出装置77と電気的に接続されている。当該払出装置77には、タンク76から払出装置77に供給されている遊技球をそれよりも下流側へ流下しないように通過を阻止する状態と、当該遊技球を下流側へ送り出す状態とに切り換える回転体などの球止め部材を駆動する払出モータ77aが設けられているとともに、上記下流側へと送り出される遊技球を個別に検知する払出検知センサ77bが設けられている。払出側MPU102の出力側には払出モータ77aが電気配線を介して電気的に接続されているとともに、払出側MPU102の入力側には払出検知センサ77bが電気配線を介して電気的に接続されている。払出側MPU102では、払出制御基板101に設けられたドライバ回路を通じて払出モータ77aに駆動信号を供給することで遊技球の払出を実行させるとともに、払出検知センサ77bの検知結果に基づいて払出が完了した遊技球の個数を把握する。
払出側MPU102は、主側MPU92との間で通信を行うことに基づき、遊技球の払出を制御する。具体的には、主側MPU92では入賞検知センサ85a〜87の検知結果に基づいて賞球の発生に対応した入賞部への入賞を確認した場合に払出側MPU102に向けて賞球コマンド(払出指令情報)を送信する。この場合、賞球コマンドには自身が賞球コマンドであることを示す情報及び賞球を実行すべき個数の情報が含まれており、複数ビットの情報として構成されている。当該賞球コマンドを受信することで、払出側MPU102は、その賞球コマンドにより指示された個数の遊技球が払い出されるように払出モータ77aを駆動制御する。そして、払出検知センサ77bの検知結果に基づいて、上記指示に係る個数の遊技球の払い出しが完了したと判断した際には、払出モータ77aの駆動制御を停止する。
電源及び発射制御装置79は電源及び発射制御基板111を備えており、当該電源及び発射制御基板111には、主制御装置71及び払出制御装置78を含めた各種機器に動作電力を供給する機能を有する電源回路112が設けられている。電源回路112には、電入時用電源部113と、電断時用電源部114とが設けられている。
電入時用電源部113は、例えば遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されており、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御装置71や払出制御装置78等の各々に必要な動作電圧を生成するとともに、その生成した動作電圧を主制御装置71や払出制御装置78等に対して供給する。
電入時用電源部113と主側MPU92との電力供給経路の途中位置には停電監視基板96が設けられている。停電監視基板96は、電入時用電源部113から供給される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。そして、この電圧が22ボルト未満になると電源遮断の発生と判断し、主側MPU92に対する停電信号(電断信号)の出力設定を停電(電源遮断)の発生に対応したものとする。
電断時用電源部114はコンデンサからなり、パチンコ機10の電源がON状態の場合(商用電源からの電力供給が行われている場合)に電入時用電源部113から供給される電力により充電される。また、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合や商用電源における停電発生時といった電源遮断状態(商用電源からの電力供給が遮断されている場合)では、電断時用電源部114から放電され主側RWM94及び払出側RWM104に対して記憶保持用電力(バックアップ電力)が供給される。よって、かかる状況であっても、電断時用電源部114から記憶保持用電力が供給されている間は主側RWM94及び払出側RWM104に記憶された情報が消去されることなく記憶保持される。
電源及び発射制御基板111には、電源回路112以外にも、遊技球の発射制御を担う発射制御回路115が設けられている。発射制御回路115には、条件成立の送信回路116と、発射許可の受信回路117と、発射用IC118と、が設けられている。
条件成立の送信回路116は、予め定められた遊技球の発射条件が成立している場合において主側MPU92に対して所定の信号形態の条件成立信号を送信する機能を有している。具体的には、発射制御回路115は、発射操作装置55の環状のハンドル部が遊技者により触れられていることを検知するタッチセンサ55aと、ハンドル部を回転操作している状況であっても遊技球の発射を停止させるべく遊技者により手動操作される球止めスイッチ55bと、が電気的に接続されている。
条件成立の送信回路116は、タッチセンサ55aからハンドル部が遊技者により触れられていることを示す信号を受信するとともに、球止めスイッチ55bから遊技者により手動操作されていないことを示す信号を受信している場合に、主側MPU92に対してHIレベルの条件成立信号(条件成立に対応した信号)を送信する。
発射許可の受信回路117は、条件成立の送信回路116から主側MPU92に対してHIレベルの条件成立信号が送信されていることを一の条件として主側MPU92から送信されるHIレベルの発射許可信号(発射許可に対応した信号)を受信するとともに、当該発射許可信号を受信している場合にそれに対応した信号を発射用IC118に継続して供給する機能を有している。また、主側MPU92は、HIレベルの条件成立信号の受信を開始するたびにHIレベルの発射許可信号の送信を新たに開始するとともにHIレベルの条件成立信号の受信が終了した場合にはHIレベルの発射許可信号の送信を終了する。
発射用IC118は、発射許可の受信回路117からHIレベルの発射許可信号又はそれに対応した信号を受信している場合に、遊技球発射機構51のソレノイド54及び球送り装置53のそれぞれに対して定期的に駆動信号を出力する機能を有している。この場合、発射用IC118は、パルス信号として各駆動信号を出力するとともに、その出力周期は0.6secとなっている。また、発射レール52に1個の遊技球が供給された後に、当該遊技球が発射されるように、駆動信号の出力タイミングは球送り装置53の方がソレノイド54よりも早く設定されている。
なお、発射操作装置55には上記のとおりハンドル部が設けられており、当該ハンドル部の操作量が多いほどソレノイド54による遊技球の発射強度が強くなる。この場合、発射操作装置55にはハンドル部の操作量を検知するための操作量検知手段として可変抵抗器が設けられており、発射用IC118では当該可変抵抗器から入力する電圧を通じてソレノイド54に供給する駆動信号の電圧を調整して発射強度を調整する。なお、当該調整機能が発射用IC118に設けられていることは必須ではなく、発射用IC118とソレノイド54との信号経路の途中に調整回路が設けられている構成としてもよい。
音声発光制御装置72は、主側MPU92から受信したコマンドに基づき、表示ランプ部58a、エラーランプ部58b及びスピーカ部59を駆動制御するとともに、表示制御装置121にコマンドを送信する。表示制御装置121は、音声発光制御装置72から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行って、図柄表示装置41における画像の表示を制御する。
<各集合回収通路83,84の通路構成について>
次に、各集合回収通路83,84の通路構成について説明する。なお、第1集合回収通路83と第2集合回収通路84との通路構成は同一であるため、第1集合回収通路83について具体的に説明する。また、説明の便宜上、第1集合回収通路83を集合回収通路83と称し、第1集合用の入賞検知センサ86を入賞検知センサ86と称し、第1集合通路領域88を集合通路領域88と称する。
図7は、従来の集合回収通路301の問題点を説明するための説明図であり、図7(a)は従来の集合回収通路301における集合通路領域302を示し、図7(b)は従来の集合回収通路301において想定される不正の内容を説明するためのタイミングチャートである。
図7(a)に示すように、集合回収通路301の集合通路領域302は、1個の遊技球の通過は可能とするが、同一の位置を複数の遊技球が並んだ状態で通過することがないように、その通路断面の大きさが設定されている。具体的には、集合通路領域302は通路断面が正方形となるように形成されており、一辺の長さ寸法は、遊技球の直径11.0mmよりも大きい13.0mmに設定されている。
集合通路領域302の途中位置には、当該集合通路領域302を通過する遊技球を検知する入賞検知センサ303が設けられている。入賞検知センサ303は、磁気検知タイプの近接センサにて構成されており、遊技球の通過を検知するための入賞側検知部304を備えている。入賞側検知部304には、入賞検知センサ303の厚み方向に貫通した入賞側貫通孔305が形成されている。入賞側貫通孔305は、その軸線が集合通路領域302と同一軸線上となるように配置されているが、入賞側貫通孔305の直径は、それよりも上流側の通路幅に比べて小さい11.5mmとなっている。これは入賞側貫通孔305よりも上流側では遊技球の流れを良好なものとしながら、入賞側貫通孔305内において遊技球が暴れて1個の遊技球の通過を複数の遊技球の通過として誤検知する、所謂チャタリングの発生を防止するための工夫である。
但し、上記構成においては集合通路領域302の通路区画面と入賞側貫通孔305との間に段差が生じることとなる。そうすると、一般入賞口への入賞を可能としながら入賞側貫通孔305の通過を不可とするような直径、具体的には正規の遊技球B1の直径11.0mmよりも大きい直径12.0mmの不正球B2を利用した不正が行われてしまうことが想定される。
当該不正行為について詳細には、先ず不正球B2を、遊技球発射機構を通じて遊技領域に向けて発射させる。この場合、遊技領域内にセルなどを利用した不正用治具を挿入しておき、遊技領域内を流下する不正球B2をその不正用治具により捕らえて、その捕らえた不正球B2を一般入賞口に入賞させる。そうすると、当該不正球B2は、入賞側貫通孔305の周縁部の段差に上流側から乗り上げ、さらにその状態で停止する。この状態では、入賞検知センサ303にて遊技球が検知され続けることとなる。
例えば、図7(b)に示すように、t1のタイミングで不正球B2の停留が開始される。この際、入賞検知センサ303からの信号出力は、非検知対応信号であるLOWレベル信号の出力状態から、検知対応信号であるHIレベル信号の出力状態に変更される。また、t1のタイミングでは、主制御装置にて一般入賞口への遊技球の入賞が1回発生したと把握され、所定個数の遊技球を払い出させるための処理が実行される。
さらにまた、上記のように不正球B2を停留させた状態においてパチンコ機前方から不正な磁界(磁場)を入賞検知センサ303に対して生じさせるように、不正な電波を出力する。例えば、図7(b)に示すように、t2〜t3の期間、t4〜t5の期間、及びt6〜t7の期間に亘って不正な電波を出力する。そうすると、それぞれの期間にて入賞検知センサ303からの信号出力状態が非検知対応信号の出力状態となり、各電波の出力停止に伴い非検知対応信号から検知対応信号への切り換わりが発生することに伴って、それぞれのタイミングにて、主制御装置では所定個数の遊技球を払い出させるための処理が実行される。つまり、不正球B2を利用することで、所定個数の遊技球の払い出しを繰り返させる不正行為が想定される。
なお、上記のように所定個数の遊技球の払い出しを繰り返させる不正行為としては、上記のもの以外にも、不正球B2を停留させた後に、針金などを集合通路領域302に挿入して不正球B2を通路方向に変位させる不正行為も考えられる。
これに対して、本パチンコ機10では、上記不正行為を行いづらくするための構成を備えている。以下、当該構成について図8を参照しながら詳細に説明する。図8(a)は集合回収通路83における集合通路領域88の一部を拡大して示す正面図であり、図8(b1)は集合通路領域88の縦断面図であり、図8(b2)は図8(b1)のA―A線断面図であり、図8(b3)は図8(b1)のB―B線断面図であり、図8(b4)は入賞検知センサ86の平面図である。
集合通路領域88は、縦方向、具体的には鉛直方向に延びており、通路方向に対して直交する方向の断面が四角形、具体的には正方形となるように形成されている。集合通路領域88は、少なくとも入賞検知センサ86の位置よりも上流側の通路幅が、1個の遊技球の通過は可能とするが、同一の位置を複数の遊技球が並んだ状態で通過することがないように設定されている。
集合通路領域88には、図8(b1)に示すように、その途中位置に、通路断面(通路方向に対して直交する方向の断面)の面積がそれよりも上流側及び下流側に比べて狭くなる幅狭領域131と、当該幅狭領域131よりも上流側の上流領域132と、当該幅狭領域131よりも下流側の下流領域133と、を備えている。これら各領域131〜133のうち、下流領域133に、入賞検知センサ86が設けられている。
入賞検知センサ86は、既に説明したとおり磁気検知タイプの近接センサにて構成されており、遊技球の通過を検知するための入賞側検知部135を備えている。入賞側検知部135には、入賞側通過部又は入賞側検知領域として、図8(b4)に示すように、入賞検知センサ86の厚み方向に貫通した入賞側貫通孔136が形成されている。入賞側貫通孔136は、貫通方向に対して直交する方向の断面が円形状となるように形成されている。また、入賞側貫通孔136は、その全体に亘って同一方向に延びるように形成されているとともに、その全体に亘って孔の直径が同一又は略同一となっている。当該孔の直径Rは、遊技球の直径11.0mmよりも若干大きい11.5mmとなっている。
但し、これに限定されることはなく、入賞側貫通孔136の直径は、球詰まりを生じさせずに且つチャタリングの発生を抑制可能であれば任意であり、例えば遊技球の直径と同一の11.0mmであってもよい。また、入賞側貫通孔136の断面は円形状に限定されることはなく多角形状であってもよく、この場合、当該断面が遊技球において中心を通る断面の全体を含む大きさであればよい。また、入賞側検知部135の上面において入賞側貫通孔136の周縁部に、当該入賞側貫通孔136に向けて下り傾斜したテーパ面が形成されている構成としてもよい。
入賞側検知部135には、入賞側貫通孔136の外周側に沿うようにして図示しない検出コイルが内蔵されており、さらには入賞検知センサ86には検出コイルと電気的に接続された発振用コンデンサ、発振回路、検波回路、コンパレータ回路及び出力回路を有する図示しないセンサ基板が内蔵されている。これにより、入賞側貫通孔136内に遊技球が存在している場合には、検出コイルを磁束が貫くこととなってその旨の信号が主制御装置71に出力される。この場合、入賞検知センサ86は、入賞側貫通孔136内に遊技球が存在していない状況では非検知対応信号であるLOWレベル信号を出力するとともに、入賞側貫通孔136内に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるHIレベル信号を出力する。但し、これに限定されることはなく、入賞側貫通孔136内に遊技球が存在していない状況では非検知対応信号であるHIレベル信号を出力するとともに、入賞側貫通孔136内に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるLOWレベル信号を出力する構成としてもよい。入賞検知センサ86から出力された信号は、最終的に主制御装置71にて受信される。
入賞検知センサ86は、集合回収通路83の通路形成部141に形成されたセンサ設置部142に設置されている。当該センサ設置部142に入賞検知センサ86が設置されていることにより、集合通路領域88の軸線に対して入賞側貫通孔136の軸線が同一直線上となる。
入賞側貫通孔136よりも上流側の領域のうち、集合通路領域88の上流領域132及び下流領域133の通路幅X1は、図8(b2)に示すように、入賞側貫通孔136の直径Rよりも大きく設定されており、具体的には一般入賞口31の開口幅と同一又は略同一の13.0mmとなっている。その一方、これら上流領域132及び下流領域133の間に存在する幅狭領域131の通路幅X2は、図8(b3)に示すように、正規の遊技球B1の通過を可能としながら、上記不正球B2の通過を不可とするように設定されている。具体的には、通路幅X2は、入賞検知センサ86における入賞側貫通孔136の直径と同一又は略同一の11.5mmとなっている。
なお、当該通路幅X2は、正規の遊技球B1の直径以上であって、入賞側貫通孔136の直径以下であれば任意であり、例えば遊技球B1の直径と同一である11.0mmとしてもよい。但し、当該構成においては球詰まりの発生を抑制するために、幅狭領域131の通路区画面の低摩擦化を図ることが好ましい。例えば幅狭領域131の通路区画面を低摩擦材料により形成する構成としてもよく、当該通路区画面に低摩擦コーティングを施す構成としてもよい。また、幅狭領域131の通路断面は正方形であることに限定されることはなく、長方形であってもよく、この場合、その短辺部の長さ寸法が上記通路幅X2に設定されていればよい。また、幅狭領域131の通路断面は円形であってもよく、この場合、その孔の直径が上記通路幅X2に設定されていればよい。さらにまた、幅狭領域131の通路断面は楕円形であってもよく、この場合、その短軸の長さ寸法が上記通路幅X2に設定されていればよい。
上記構成であることにより、不正球B2を一般入賞口31に不正に入賞させたとしても、当該不正球B2は、図8(b1)に示すように、幅狭領域131を通過することはできず、幅狭領域131と上流領域132との間の段差部143に対して上流側から当接して、その当接した位置にて停留することとなる。この場合に、その停留している不正球B2と、入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136との間の距離Lは、入賞検知センサ86の検知範囲よりも遠い距離となっている。これにより、不正球B2を入賞検知センサ86に検知させ続けようとしても、それが不可となる。
また、幅狭領域131よりも上流側に、当該幅狭領域131よりも通路幅が広い上流領域132を備えていることにより、正規の遊技球B1の下流側への誘導を良好に行うことができる。また、幅狭領域131と入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136との間に、幅狭領域131よりも通路幅が広い下流領域133を備えていることにより、入賞検知センサ86の設置に関して若干の遊びが存在していたとしても、入賞側貫通孔136の位置に合わせた遊技球の変位を当該下流領域133にて許容することが可能となる。よって、入賞検知センサ86の位置における正規の遊技球B1の球詰まりの発生を抑制しながら、上記のような不正対策を施すことが可能となる。
上記のように幅狭領域131にて不正球B2が停留することとなる構成において、図8(b1)に示すように、当該不正球B2が停留していることを検知するための停留検知センサ145が設けられている。
停留検知センサ145は、磁気検知タイプの近接センサにて構成されており、遊技球の通過を検知するための停留側検知部146を備えている。停留側検知部146には、停留側通過部又は停留側検知領域として、停留検知センサ145の厚み方向に貫通した停留側貫通孔147が形成されている。停留側貫通孔147は、貫通方向に対して直交する方向の断面が円形状となるように形成されている。また、停留側貫通孔147は、その全体に亘って同一方向に延びるように形成されているとともに、その全体に亘って孔の直径が同一又は略同一となっている。停留側貫通孔147の直径は、一般入賞口31の開口幅と同一又は略同一である13mmとなっている。
但し、これに限定されることはなく、停留側貫通孔147の直径が13mmよりも大きくてもよい。また、停留検知センサ145は、磁気検知タイプではなく、光学式センサであってもよく、接触式のセンサであってもよい。また、停留側貫通孔147の断面は円形状に限定されることはなく多角形状であってもよく、この場合、当該断面が不正球B2において中心を通る断面の全体を含む大きさであればよい。ちなみに、停留検知センサ145が設けられる位置は、入賞検知センサ86における磁界に影響を与えない位置となっている。
停留検知センサ145は、停留側貫通孔147内に遊技球B1や不正球B2が存在している場合に、その旨の信号を主制御装置71に出力する。この場合、停留検知センサ145は、停留側貫通孔147内に遊技球B1や不正球B2が存在していない状況では非検知対応信号であるLOWレベル信号を出力するとともに、停留側貫通孔147内に遊技球B1や不正球B2が存在している状況では検知対応信号であるHIレベル信号を出力する。但し、これに限定されることはなく、HI、LOWの関係が逆であってもよい。
停留検知センサ145は、集合回収通路83の通路形成部141において幅狭領域131に対して上流側にて連続する領域に形成されたセンサ設置部148に設置されている。当該センサ設置部148に停留検知センサ145が設置されていることにより、集合通路領域88の軸線に対して停留側貫通孔147の軸線が同一直線上となる。
停留検知センサ145が設けられていることにより、不正球B2が停留している場合には、それを主制御装置71にて特定することが可能となり、それに対処することが可能となる。ちなみに、通路形成部141に形成された段差部143にて不正球B2を停留させるようにして、当該段差部143から上流側に連続するように停留検知センサ145の停留側貫通孔147が配されていることにより、停留している不正球B2が確実に停留側貫通孔147内に入り込むこととなる。よって、停留している不正球B2の検知を確実に行うことが可能となる。また、流下してきた不正球B2を下方から受ける部位が停留検知センサ145ではなく、通路形成部141側となるため、停留検知センサ145の故障の発生が抑制される。
集合回収通路83の通路形成部141には、停留している不正球B2を取り出すための構成が設けられている。具体的には、図8(a)に示すように、通路形成部141において停留検知センサ145が設けられた領域に対して上流側にて連続する領域の通路壁には、上側軸部151を介して通路形成部141の本体に軸支された上側開閉部材152が設けられている。また、通路形成部141において停留検知センサ145が設けられた領域に対して下流側にて連続する領域の通路壁、具体的には幅狭領域131の通路壁には、下側軸部153を介して通路形成部141の本体に軸支された下側開閉部材154が設けられている。
これら開閉部材152,154のうち上側開閉部材152により開閉される開口部は、一般入賞口31への入賞は可能であるが、幅狭領域131を通過することが不可な不正球B2を取り出すことが可能な大きさを有している。一方、下側開閉部材154により開閉される開口部は、少なくとも人の指を差し込むことが可能な大きさを有している。また、これら開閉部材152,154は、遊技盤24の背面において主制御装置71を取り外せば露出する位置に設けられており、主制御装置71を取り外すことで開放可能な構成となっている。
上記のように開閉部材152,154が設けられていることにより、幅狭領域131に対して不正球B2が停留した場合には、遊技ホールの管理者がそれを取り出すことが可能となる。つまり、不正球B2が停留した場合には、先ず遊技機本体12及び裏パックユニット15の開放操作を通じて遊技盤24の背面を露出させるとともに主制御装置71を取り外す。そして、両開閉部材152,154を開放状態とするとともに、下側の開口部を通じて指を挿入して上側の開口部へと不正球B2を押し出す。これにより、不正球B2を取り出すことが可能となり、不正行為の発見後の対処が容易となる。
ちなみに、開閉部材152,154を閉鎖位置に保持するためのロック機構を設けてもよく、さらには当該ロック機構のロック解除操作を主制御装置71の搭載状態では規制する構造を有する構成としてもよい。例えば、主制御装置71の搭載状態では、開閉部材152,154の一部が主制御装置71やその取付台と当接することで、開放位置への移動が不可となる構成としてもよい。これにより、開閉部材152,154を通じて不正用治具を挿入しようとする行為を抑制することが可能となる。また、停留検知センサ145の設置状態の安定性が上記構成よりも低下する可能性はあるが、一の開閉部材を、停留検知センサ145が設けられた領域に形成してもよい。
次に、主側MPU92にて実行される入賞検知処理、及び不正球用処理について説明する。なお、これら入賞検知処理及び不正球用処理は、比較的短い周期(例えば2msec)で繰り返し起動される。
図9(a)は入賞検知処理を示すフローチャートである。ちなみに、当該入賞検知処理は、第1集合回収通路83に設けられた第1集合用の入賞検知センサ86に対応した検知処理であるが、第2集合用の入賞検知センサ87についても同様である。
ステップS11では、入賞検知センサ86がONとなっているか否かを判定する。ONとなっている場合とは入賞検知センサ86から検知対応信号を受信している状態のことであり、OFFとなっている場合とは入賞検知センサ86から非検知対応信号を受信している状態のことである。入賞検知センサ86がOFFとなっている場合には、ステップS12にて、主側RWM94に設けられた入賞タイマカウンタを「0」クリアした後に、本入賞検知処理を終了する。
一方、入賞検知センサ86がONとなっている場合には、ステップS13にて、入賞タイマカウンタの数値情報を1加算する。続くステップS14では、入賞タイマカウンタが入賞確認の基準回数である「2」であるか否かを判定し、「2」でない場合にはそのまま本入賞検知処理を終了し、「2」である場合にはステップS15にて入賞用処理を実行した後に、本入賞検知処理を終了する。入賞用処理では、一般入賞口31に対応した所定個数の遊技球の払い出しを払出制御装置78に指示するために賞球コマンドを送信する。
上記のように入賞検知センサ86がONとなった際に即座に入賞用処理を実行するのではなく、入賞検知センサ86がONとなった状態を複数回に亘って確認した場合に入賞用処理を実行することで、単発的なノイズの影響で入賞用処理が実行されてしまうことを抑制できる。
図9(b)は不正球用処理を示すフローチャートである。
ステップS21では、停留検知センサ145がONとなっているか否かを判定する。ONとなっている場合とは停留検知センサ145から検知対応信号を受信している状態のことであり、OFFとなっている場合とは停留検知センサ145から非検知対応信号を受信している状態のことである。停留検知センサ145がOFFとなっている場合には、ステップS22にて、主側RWM94に設けられた停留タイマカウンタを「0」クリアした後に、本不正球用処理を終了する。
一方、停留検知センサ145がONとなっている場合には、ステップS23にて、不正タイマカウンタの数値情報を1加算する。続くステップS24では、不正タイマカウンタが不正球確認の基準回数である「20」であるか否かを判定する。ここで、当該不正球確認の基準回数は、正規の遊技球B1が停留検知センサ145の停留側貫通孔147を通過している際には到達しない回数となっている。つまり、正規の遊技球B1が通過する場合であっても停留検知センサ145はONとなるが、1個の遊技球B1が通過する場合には、上記不正球確認の基準回数に係る不正球確認用の待機期間が経過する前に、停留検知センサ145はOFFとなる。これにより、正規の遊技球B1が通過している状況で、後述する異常処理が実行されてしまうことを抑制できる。
ステップS24にて否定判定をした場合には、そのまま本不正球用処理を終了する。その一方、ステップS24にて肯定判定をした場合には、ステップS25にて異常処理を実行した後に、本不正球用処理を終了する。
異常処理では、不正球B2が停留していることを示す報知がエラーランプ部58bの発光や、図柄表示装置41における表示により行われるように、報知用処理として、報知コマンドを音声発光制御装置72に送信する。また、払出停止用処理として、遊技球の払い出しを停止すべきことを示す払出停止コマンドを払出制御装置78に送信する。
但し、異常処理の内容は、上記のものに限定されることはなく、報知用処理及び払出停止用処理のうち一方のみが実行される構成としてもよい。また、報知用処理及び払出停止用処理に代えて又は加えて、遊技ホールの管理コンピュータに上記異常を示す信号を出力する構成としてもよく、遊技球の発射を停止させる構成としてもよく、遊技進行用の処理が実行されなくなる構成としてもよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
一般入賞口31に入賞した遊技球が通過することとなる案内通路としての集合回収通路83に、元側通路領域として集合通路領域88を設けるとともに、当該集合通路領域88には、遊技球よりも大きく且つ一般入賞口31への入賞は可能であるが入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の通過を不可とする大きさの不正球B2(不正具)の入賞側貫通孔136に向けた流入を規制する規制手段又は規制用通過部として、幅狭領域131を設けた。これにより、不正球B2を一般入賞口31に不正に入賞させたとしても、当該不正球B2は幅狭領域131を通過することはできず、幅狭領域131と上流領域132との間の段差部143に対して上流側から当接して、その当接した位置にて停留することとなる。この場合に、停留している不正球B2と、入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136との間の距離Lは、入賞検知センサ86の検知範囲よりも遠い距離となっている。よって、不正球B2を入賞検知センサ86に検知させ続けようとしても、それが不可となる。
また、幅狭領域131の位置にて停留している不正球B2を検知するように停留検知センサ145を設けるとともに、当該停留検知センサ145の検知結果が、不正球B2が停留していることに対応した検知結果となった場合には異常処理を実行するようにした。これにより、不正球B2をパチンコ機10内に流入させる行為が行われた場合には、遊技ホールの管理者がそれに対処することが可能となる。
なお、不正球B2を停留させる位置は、当該不正球B2を一般入賞口31の入口を通じてパチンコ機10前方から視認可能となる位置としてもよい。この場合、幅狭領域131を集合通路領域88に設けるのではなく、各一般入賞口31に対してその下流側にて隣接する位置に設ける必要がある。
また、集合通路領域88が鉛直方向に形成された構成であっても、パチンコ機10を遊技ホールの島設備に設置する際において意図的に後方側へと寝かせることが想定される。つまり、遊技領域が若干斜め上方を向くようにパチンコ機10を若干寝かせて設置することが考えられる。この場合において、正規の遊技球B1の通過は良好なものとしながら、不正球B2の通過を規制するためには、通路断面を幅狭とするための段差が通路の底面側ではなく通路の天井面側に存在していることが好ましい。これは、集合通路領域88が傾斜させて形成されている構成においても同様であり、この傾斜させて形成された集合通路領域88において底面側ではなく天井面側に段差を設けて通路幅を狭くするとよい。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、集合通路領域の通路構成が上記第1の実施の形態と異なっている。図10(a)は本実施の形態における集合通路領域161の縦断面図である。
図10(a)に示すように、集合通路領域161は、その途中位置にて複数の通路領域、具体的には2つの通路領域に分岐している。詳細には、集合通路領域161は、上流通路領域162と、当該上流通路領域162の延長先に延びる不正球用の分岐領域163と、上流通路領域162及び不正球用の分岐領域163の流れとは異なる方向へと流れる正規球用の分岐領域164と、を備えている。さらに言うと、上流通路領域162及び不正球用の分岐領域163は鉛直方向又は略鉛直方向に延びており、正規球用の分岐領域164は所定方向(例えば横方向)に下り傾斜した分岐開始領域165を介して鉛直方向又は略鉛直方向に延びている。不正球用の分岐領域163には、上記第1の実施の形態における停留検知センサ145が設けられており、正規球用の分岐領域164には、上記第1の実施の形態における入賞検知センサ86が設けられている。
不正球用の分岐領域163及び正規球用の分岐領域164への分岐箇所には、分岐先の切換手段として、誘導部材166が設けられている。誘導部材166は、板状をなしており、その一端側が分岐開始領域165よりも上流側に設けられた切換軸部167により軸支されており、片持ち支持された状態となっている。また、誘導部材166は、分岐開始領域165よりも上流側であって上流通路領域162の出口部分を塞ぎ、且つ所定の板面166aが上流通路領域162の上流側を向くこととなる初期位置(P1の位置)と、分岐開始領域165に向けて上記所定の板面166aが下り傾斜するとともに正規の遊技球を正規球用の分岐領域164に向けて誘導する正規側への誘導位置(P2の位置)と、上流通路領域162から不正球用の分岐領域163への流路を確保し不正球を不正球用の分岐領域163に向けて誘導する不正側への誘導位置(P3の位置)と、のそれぞれの位置に回動可能となっている。
上記のように誘導部材166が軸支された構成において、当該誘導部材166を初期位置に向けて付勢するバネなどの図示しない付勢部材168が設けられている。これにより、誘導部材166に外力が加えられていない状態では、当該誘導部材166は初期位置に配置される。その一方、付勢部材168の付勢力は、正規の遊技球や不正球が上方から載った際に、それぞれ正規側の誘導位置及び不正側の誘導位置に配置されるように設定されている。例えば、正規の遊技球はその重量が5.4g〜5.7gであり、当該遊技球が誘導部材166に上方から載った場合には当該誘導部材166が正規側の誘導位置に配置され、不正球はその重量が6.0g程度であり、当該不正球が誘導部材166に上方から載った場合には当該誘導部材166が不正側の誘導位置に配置される。これにより、正規の遊技球は正規球用の分岐領域164へ誘導され、当該正規の遊技球よりも直径が大きい不正球は不正球用の分岐領域163へ誘導される。
分岐開始領域165の入口部分はその通路幅X3が入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の直径Rと同一又は略同一となっている。つまり、当該通路幅X3は、正規の遊技球の通過を可能としながら、入賞側貫通孔136を通過不可な大きさに設定されている。これにより、正規球用の分岐領域164への不正球の流入が抑制される。
その一方、上流通路領域162の通路幅、不正球用の分岐領域163の通路幅、及び停留検知センサ145の停留側貫通孔147の直径は、一般入賞口31への入賞は可能であるが、入賞側貫通孔136の通過を不可とする不正球を、通過させることが可能な大きさに設定されている。そして、不正球は、不正球用の分岐領域163を介して遊技ホールの球送り機構側へと排出される。この場合、当該球送り機構側にて不正球の回収を行うための構成が付与されている。これにより、上記第1の実施の形態のように集合回収通路83に開閉部材152,154を設ける必要がない。また、不正行為者が不正球をパチンコ機10内に流入させる行為を行った後であっても、正規の遊技者に遊技を行わせることが可能となる。
さらにまた、本実施の形態における不正球用処理(図9(b))では、不正球の停留が発生しないため、ステップS24において判定される不正球確認の基準回数は、「20」ではなく、それよりも少ない数、つまり不正球の通過を検知可能な回数に設定されている。例えば、入賞確認の基準回数と同一の「2」となっている。これにより、不正球の通過に際して、上記第1の実施の形態における異常処理を実行することが可能となる。
なお、図10(a)の変形例として、図10(b)に示す構成としてもよい。
当該構成では、誘導部材166の設けられた位置が図10(a)の場合よりも不正球用の分岐領域163寄りとなっている。具体的には、初期位置に配置されている状況では、分岐開始領域165よりも下流側であって不正球用の分岐領域163の入口部分を塞ぎ、且つ所定の板面166aが分岐開始領域165に向けて下り傾斜となるように構成されている。また、本構成では、誘導部材166を初期位置に付勢する付勢部材168の付勢力が、正規の遊技球が上方から載った際には誘導部材166が初期位置に概ね保持され、それよりも重量が大きい不正球が上方から載った際には誘導部材166が二点鎖線で示す不正側への誘導位置に回動するように設定されている。本構成であっても、正規の遊技球を正規球用の分岐領域164に誘導するとともに、それよりも重量が大きい不正球を不正球用の分岐領域163に誘導することが可能となる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、集合通路領域の通路構成が上記第1の実施の形態と異なっている。図11(a)は本実施の形態における集合通路領域171の縦断面図である。
図11(a)に示すように、集合通路領域171は、その途中位置に複数の通路領域、具体的には2つの通路領域に分岐している。詳細には、集合通路領域171は、上流通路領域172と、当該上流通路領域172の延長先に延びる正規球用の分岐領域173と、上流通路領域172及び正規球用の分岐領域173の流れとは異なる方向へと流れる不正球用の分岐領域174と、を備えている。さらに言うと、上流通路領域172及び正規球用の分岐領域173は鉛直方向又は略鉛直方向に延びており、不正球用の分岐領域174は所定方向(例えば横方向)に下り傾斜した分岐開始領域175を介して鉛直方向又は略鉛直方向に延びている。正規球用の分岐領域173には、上記第1の実施の形態における入賞検知センサ86が設けられており、不正球用の分岐領域174には、上記第1の実施の形態における停留検知センサ145が設けられている。
なお、正規球用の分岐領域173及び不正球用の分岐領域174の並設方向は、横方向となっている。これにより、パチンコ機10の設置に際して前後方向の傾きが生じている場合であっても、その傾きの影響が遊技球の分岐態様にまで及んでしまう可能性が低減される。
正規球用の分岐領域173及び不正球用の分岐領域174への分岐箇所には、分岐先の切換手段として、誘導部材176が設けられている。ここで、当該誘導部材176の形状について、図11(b)を参照しながら説明する。
図11(b)に示すように、誘導部材176は、連結部177から同一方向に突出するように形成された一対のアーム部178,179を有している。これら一対のアーム部178,179は、連結部177から離れるほど、両者の間隔が広くなるように形成されている。具体的には、一対のアーム部178,179間の距離は、その突出方向の少なくとも途中位置において正規の遊技球B1がアーム部178,179間を通過することが可能となるように設定されている。その一方、一対のアーム部178,179間の距離は、その突出方向の全体に亘って、正規の遊技球B1よりも直径が大きく、さらには一般入賞口31への入賞は可能であって入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の通過を不可とする直径を有する不正球B2が一対のアーム部178,179間を通過することが不可となるように設定されている。
誘導部材176は、一対のアーム部178,179と連結部177とにより規定される上面176aが上流通路領域172に臨むとともに、分岐開始領域175の逆側から当該分岐開始領域175に向けて下り傾斜した状態となるようにして、正規球用の分岐領域173よりも上流側に設けられている。これにより、正規の遊技球B1は正規球用の分岐領域173に流入する一方、不正球B2は不正球用の分岐領域174に流入する。また、本構成によれば、誘導部材176は固定式(例えば遊技盤24や集合板81に対して)であるため、付勢部材や駆動機構を備える必要がなく、構成の簡素化が図られる。
なお、一対のアーム部178,179は突出方向に向けて除々に間隔が広くなるように形成されている必要はなく、一対のアーム部178,179間の距離が正規の遊技球B1の直径以上であって不正球B2の直径未満となるように設定されている構成としてもよい。また、一対のアーム部178,179を備えていることも必須ではなく、単一のアーム部を備えており、当該単一のアーム部と通路壁との距離が、上記のように設定されている構成としてもよい。つまり、誘導部材176は、上流通路領域172と正規球用の分岐領域173との間に、正規の遊技球B1の通過は可能とするが不正球B2の通過を不可とする開口部を形成するとともに、不正球B2を不正球用の分岐領域174に向けて誘導する傾斜面を形成する構成であればよい。
また、誘導部材176の上面176aには、上記開口部に向けた傾斜面が形成されていることが好ましい。この場合、開口部への傾斜面は不正球用の分岐領域174に向けて誘導する傾斜面よりも急傾斜であり、正規の遊技球B1は開口部への誘導が優先され、不正球B2は開口部への傾斜面上には載らないことで不正球用の分岐領域174への誘導が優先される構成とすることが好ましい。
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、不正球を利用して所定の特典を繰り返し得ようとする不正行為を抑制するための規制手段が、集合通路領域88ではなく、遊技領域よりも遊技球の移動元側に設けられている。具体的には、規制手段が上皿61aに設けられている。当該構成について図12を参照しながら説明する。図12(a)は上皿61aの平面図であり、図12(b)は図12(a)のC―C線断面図である。
図12(a)に示すように、上皿61aにおいて出口へと続く領域には、当該出口に向けて下り傾斜し、さらに内枠13の球送り装置53に向けて遊技球を一列に予備整列させるための予備整列部181が形成されている。予備整列部181は、図12(b)に示すように、上方に開放されているとともに、正規の遊技球B1が入り込み可能な溝状に形成されている。この場合に、当該予備整列部181の通路幅X4は、正規の遊技球B1の直径よりも若干大きく形成されており、さらには一般入賞口31への入賞が可能であって入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の通過が不可である不正球B2の直径よりも小さく形成されている。
上記構成によれば、不正球B2が予備整列部181を通過することが不可となり、上記第1の実施の形態にて説明したような不正球B2を利用した不正行為を行うべく、当該不正球B2を遊技領域に向けて発射させようとしてもそれが不可となる。なお、当該効果を奏する上では、予備整列部181の全体が上記のような通路幅に設定されている必要はなく、少なくとも一部が上記のような通路幅に設定されていればよい。
また、本構成によれば、パチンコ機10の前面部にて不正球B2の流入を阻止することが可能となるため、パチンコ機10内部に流入した不正球B2を排出するための構成を設ける必要がない。よって、構成の簡素化が図られる。さらにまた、遊技ホールの管理者が不正球B2を取り除く場合に、遊技機本体12や前扉枠14の開放操作を要しないため、当該取り除く作業の作業性が向上する。
予備整列部181の入口部分には、図12(a)に示すように、正規の遊技球B1や不正球B2が停留していることを検知するための停留検知センサ182が設けられている。当該停留検知センサ182としては、金属球の存在による磁界の変化を検知する磁気センサが採用されているが、これに限定されることはなく、光学式センサや、接触を検知する接触式のセンサを用いてもよい。また、本実施の形態では、停留検知センサ182だけでなく、発射レール52の発射先側の位置、又は誘導レール上に、通過検知センサ183が設けられている。通過検知センサ183としては、磁気センサが採用されているが、これに限定されることはなく、光学式センサや、接触式のセンサを用いてもよい。これら停留検知センサ182及び通過検知センサ183の検知結果は主制御装置71に入力される。
次に、図12(c)のフローチャートを参照しながら、本実施の形態における不正球用処理を説明する。
当該不正球用処理では、ステップS31にて停留検知センサ182がONとなっているか否かを判定する。また、ステップS32にて発射許可信号の送信状況に基づき、遊技球発射機構51のソレノイド54に駆動信号が供給されているか否かを判定する。また、ステップS33にて、通過検知センサ183にて遊技球の通過を検知していない状況を継続しているか否かを判定する。なお、ステップS33では、通過検知センサ183にて遊技球を検知していない状態が、遊技球の発射周期に対して2以上の数を積算した期間(例えば1.8sec)に亘って継続しているか否かを判定している。
ステップS31〜ステップS33のいずれかにて否定判定をした場合には、そのまま本不正球用処理を終了する。一方、ステップS31〜ステップS33の全てにおいて肯定判定をした場合には、ステップS34にて異常処理を実行した後に、本不正球用処理を終了する。当該異常処理の処理内容は、上記第1の実施の形態と同様である。
上記のように不正球用処理が実行されることで、不正球B2を利用した不正を行おうとした場合には、それに対処することが可能となる。特に、異常処理の実行条件として、発射操作が行われていることと、遊技球の通過を所定期間に亘って継続していないことという各条件が含まれていることにより、正規に遊技が行われている状況で異常処理が実行されてしまう可能性が低減される。
なお、磨耗による予備整列部181の通路幅の拡張を抑えるためには、当該予備整列部181の通路壁の表面を金属により形成することが好ましい。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、上皿61aに設けられた予備整列部の通路構成が上記第4の実施の形態と異なっている。具体的には、図13(a)に示すように、本実施の形態における予備整列部191は、一般入賞口31への入賞が可能であって入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の通過が不可である不正球B2の流入を許容している。但し、予備整列部191の通路幅は、深さ方向の位置が高い位置であるほど幅広となっている。具体的には、予備整列部191の一対の通路壁面192,193は、底面に向けて連続的に幅狭となるようにテーパ状に形成されている。
上記構成であることにより、予備整列部191を通過する場合において、正規の遊技球B1と不正球B2とで、通過する際の高さ位置が異なり、具体的には直径が大きい不正球B2の方が正規の遊技球B1よりも高い位置を通過することとなる。この場合に、上皿61aに形成された出口の下端の位置を予備整列部191の底面に合わせることで、予備整列部191を下った不正球B2は上皿61aの出口に入り込むことが不可となる。よって、不正球B2のパチンコ機10内部への流入を阻止することが可能となる。
予備整列部191には、正規の遊技球B1が通過する場合よりも上方の位置を金属球が通過したことを検知するための不正球検知センサ194が設けられている。不正球検知センサ194は、その検知領域194aが、予備整列部191の通路壁面192において正規の遊技球B1が通過する際に接触する面よりも上方の領域に設けられている。また、当該検知領域194aは、予備整列部191の通路方向において複数の遊技球分に亘って設けられており、具体的には予備整列部191の通路方向の全体又は略全体に亘って設けられている。これにより、不正球検知センサ194において不正球B2を検知することが可能となる。この不正球検知センサ194の検知結果は、主制御装置71に入力される。
次に、図13(b)のフローチャートを参照しながら、本実施の形態における不正球用処理を説明する。
当該不正球用処理では、先ずステップS41にて不正球検知センサ194がONとなっている期間が不正基準期間(例えば2sec)以上であるか否かを判定する。ステップS41にて否定判定をした場合には、そのまま本不正球用処理を終了する。一方、ステップS41にて肯定判定をした場合にはステップS42にて発射停止用処理を実行するとともに、ステップS43にて報知用処理を実行した後に、本不正球用処理を終了する。
上記のように不正球用処理が実行されることで、不正球B2を利用した不正を行おうとした場合には、それに対処することが可能となる。
なお、不正球検知センサ194に代えて又は加えて、予備整列部191において正規の遊技球B1が接触するが不正球B2が接触しない面に検知領域を有する別の検知センサを設けてもよい。この場合、当該検知センサの検知範囲を、予備整列部191の通路方向の一部であって1個の遊技球B1の直径よりも小さい範囲とするとともに、通路方向に離間させて複数設ける。そして、上流側の検知センサにて遊技球を検知しているにも関わらず、下流側の検知センサにて遊技球を検知していない場合には異常処理を実行するようにする。本構成であっても、不正球B2に対処することが可能となる。
<第6の実施の形態>
本実施の形態では、不正球B2を利用して所定の特典を繰り返し得ようとする不正行為を抑制するための規制手段が、球送り装置53に設けられている。具体的には、図14(a)に示すように、球送り装置53は、上皿61a側から続く球送り通路201と、当該球送り通路201により誘導された遊技球を下方から受けて1個ずつ発射レール52上に供給するための供給部材202と、球送り通路201からの遊技球の受入を許容する受入位置及びその受け入れた遊技球を発射レール52に供給するための供給位置の間で供給部材202を回動させる球送り駆動部203と、を備えている。
なお、球送り駆動部203は、磁気による吸引を利用して供給部材202を受入位置に配置するとともに、その吸引を解除することで供給部材202を供給位置に配置する駆動部であるが、これに限定されることはなく、例えば回転モータを利用してもよい。
上記構成において、球送り通路201は、正規の遊技球B1を一列に並べた状態で供給部材202に向けて誘導するように形成されているが、その通路断面は、一般入賞口31への入賞が可能であって入賞検知センサ86の入賞側貫通孔136の通過を不可とする不正球B2の通過も許容するように形成されている。一方、供給部材202は、遊技球を受け入れる場合、球送り通路201よりも低い位置にて遊技球を下方から受けることとなるが、不正球B2の発射レール52への供給を不可とするように形成されている。
この場合に、図14(b)に示すように、供給部材202により通過が阻止された状態の不正球B2は、球送り通路201の延長先の位置よりも低い位置に配置される。したがって、不正球B2に対して上流側に正規の遊技球B1が並んでいたとしても、その先頭の遊技球B1は不正球B2に対して若干上方から当接することとなる。また、球送り装置53には通路壁204が形成されており、上流側の遊技球列から不正球B2に付与される球圧は、通路壁204に対する不正球B2の当接により吸収される。したがって、上皿61a側に貯留されている遊技球を下流側に向けて押圧して、発射レール52上に強引に不正球B2を供給しようとしても、それが行いづらくなっている。
つまり、本構成によれば、球送り装置53の出口部分において不正球B2のそれ以上の流入を阻止することができるとともに、上皿61a側からの球圧が球送り装置53の出口部分に停留している不正球B2に伝わりづらくするように球送り通路201の通路方向が変更されているため、不正球B2を強引に押し込もうとする行為も阻止することが可能となる。
また、球送り装置53は樹脂ベース21の前面に対して着脱自在に設けられている。具体的には、球送り装置53は、樹脂ベース21の前面に対して、一端が軸支されているとともに、他端が手動により所定箇所を弾性変形させることで係合解除操作を行うことが可能に係合されている。したがって、球送り装置53内において不正球B2が停留した場合には、前扉枠14を開放させるとともに球送り装置53を樹脂ベース21から取り外すことで、当該不正球B2を簡単に取り出すことが可能となる。
なお、本実施の形態において球送り装置53の出口部分に停留検知センサを設け、上記各実施の形態のような不正球用処理を実行するようにしてもよい。
また、球送り通路201において通路方向を変更する方向は、縦方向に限定されることはなく、横方向であってもよく、斜め方向であってもよい。この場合であっても、その曲がり部分よりも上流側の領域の延長先に壁を設けて、当該壁にて球圧を受けることができるようにすればよい。
また、球送り装置53の出口部分に停留している不正球B2に対して、その上流側からの球圧が直接的に掛かり得る構成としたが、不正球B2が停留する位置をより下方、具体的には曲がり部よりも下流側において当該曲がり部と不正球B2との間に少なくとも1個の遊技球が存在し得るようにすることで、上流側からの球圧を不正球B2に伝わりづらくする効果がより高められる。
また、球送り装置53の入口部分や、球送り通路201の途中位置にて不正球B2の通過を阻止する構成としてもよい。この場合であっても、その通過を阻止する位置を、通路の曲がり部よりも下流側に設けることが好ましい。また、球送り装置53の入口部分にて不正球B2の通過を阻止する構成とすれば、球送り通路201の途中位置や出口部分にて通過を阻止する構成に比べて、不正球B2の取り出し作業の容易化が図られる。
<第7の実施の形態>
本実施の形態では、集合通路領域において入賞検知センサ86の上流側における通路構成が上記第1の実施の形態と異なっている。以下に、その相違する構成について、図15及び図16を参照しながら説明する。
図15(a)は、上記上流側における通路を区画形成するための通路形成ユニット310の背面側から見た斜視図であり、図15(b)は、当該通路形成ユニット310の正面側から見た斜視図である。また、図16(a)は、通路形成ユニット310の縦断面図であり、図16(b)は、通路形成ユニット310の横断面図である。
図15(a)及び図15(b)に示すように、通路形成ユニット310は、一般入賞口31に入賞し、第1集合回収通路83(図5参照)を通過した遊技球を、入賞検知センサ86(図5参照)に誘導するための正規球用通路領域312を区画形成するベース通路部材311を備えている。また、通路形成ユニット310は、正規の遊技球よりも大きいものであって、一般入賞口31への入賞を可能としながら入賞検知センサ86の通過を不可とする不正球を正規球用通路領域312からその外部に導き、さらにその導出先において当該不正球を停留させる排出用部材321を備えている。なお、ベース通路部材311及び排出用部材321はいずれも、有色不透明の合成樹脂により形成されているが、有色透明又は無色透明の合成樹脂により形成されていてもよく、一部又は全部において金属が用いられていてもよい。
ベース通路部材311は、板材を一方の板面側から他方の板面側に凹ませるようにして形成されており、正規球用通路領域312を区画形成するための区画部313と、当該区画部313において凹み元側の端部から外側に張り出すようにして一体形成されたフランジ部314と、を備えている。そして、図16(a)及び図16(b)に示すように、区画部313において凹み先側となる背板部315が遊技盤24の背面から最も離間されるようにして、フランジ部314を遊技盤24の背面に当接させた状態で、当該フランジ部314に形成された貫通孔314aを通じてネジ止めを行うことにより、通路形成ユニット310が遊技盤24に固定されている。
このように通路形成ユニット310が固定されていることにより、区画部313におけるフランジ部314側の開口部分が遊技盤24の背面により塞がれ、正規球用通路領域312が形成されている。正規球用通路領域312は、図16(a)に示すように、縦方向(詳細には鉛直方向)に延びており、上流側の開口部分が第1集合回収通路83に通じているとともに、下流側の開口部分が入賞検知センサ86側に通じている。
区画部313の縦方向の途中位置には、正規球用通路領域312を背板部315側にて外部に開放させるための開口部316が形成されている。この開口部316を通じて、排出用部材321が正規球用通路領域312側に挿入されている。
排出用部材321は、図15(a)及び図15(b)に示すように、不正球を停留させるための停留領域323を区画形成する排出用基部322と、当該排出用基部322から一方に向けて延びるように一体形成された一対のアーム部324,325と、を備えている。一対のアーム部324,325はそれぞれ、板状をなしており、所定の間隔だけ離間された状態で配置されている。そして、一対のアーム部324,325において排出用基部322側とは反対側の端部を含めて、その延出方向の所定範囲に亘って、アーム部324,325間には他の部材が不具備となった振分用空間が生じている。
排出用部材321は、一対のアーム部324,325において上記振分用空間を生じさせている部分が上記開口部316を通じて正規球用通路領域312内に入り込み、排出用基部322が正規球用通路領域312の外側、詳細には上記背板部315よりもパチンコ機10後側となるようにして、ベース通路部材311に装着されている。この場合、一対のアーム部324,325が向かい合う方向は、正規球用通路領域312に対して直交する方向となっている。つまり、一対のアーム部324,325は、横方向に向かい合う状態となっている。
装着にかかる構成について詳細には、一対のアーム部324,325は、挿入元側の端部が排出用基部322側に入り込んでいるが、これら一対のアーム部324,325は、区画部313において左右一対の側壁部に形成されたガイド溝部317a,317bに対して上方から載っている。これにより、各アーム部324,325を対応するガイド溝部317a,317b上に載せることで、ベース通路部材311に対する排出用部材321の縦方向の位置決めを行うことが可能となる。また、一対のアーム部324,325を正規球用通路領域312側に挿入させる際には、その挿入方向がガイド溝部317a,317bによりガイドされる。
特に、一対のアーム部324,325の上端部には縦方向に起立した部分から外側へ張り出すとともに、下端側へと所定量分戻るようにして張出部324a,325aが一体形成されており、当該張出部324a,325aに対応させてガイド溝部317a,317bが形成されている。これにより、張出部324a,325aはガイド溝部317a,317bにより下方から受けられているだけでなく、張出部324a,325aの上記戻り領域がガイド溝部317a,317bに対してその外側に回り込んだ状態となり、ベース通路部材311に対する排出用部材321の縦方向の位置決めだけでなく、横方向の位置決めも行われている。
また、一対のアーム部324,325には、図15(a)に示すようにストッパ326が一体形成されている(図15(a)においては一方のストッパ326のみを示す)。ストッパ326は、一対のアーム部324,325を正規球用通路領域312側に対して所定量挿入させた場合に、背板部315における上記開口部316の周縁部に対して挿入元側から当接することとなる。これにより、一対のアーム部324,325の挿入量が所定量となった状態で、ベース通路部材311に対して排出用部材321が位置決めされる。
ちなみに、このように位置決めされた状態において、一対のアーム部324,325における挿入先側の端部は、区画部313よりも挿入先側に突出している。したがって、一対のアーム部324,325における挿入先側の端部は、図16(a)及び図16(b)に示すように、遊技盤24内に入り込んでいる。
上記のように位置決めされた状態において、図15(a)及び図15(b)に示すように、排出用部材321は、ベース通路部材311の区画部313から後方に起立させて一体形成された左右一対のフック318a,318bにより挿入元側から係止されている。これにより、排出用部材321のベース通路部材311からの抜けが防止され、排出用部材321が固定されている。ここで、フック318a,318bはそれぞれ、その並設方向に弾性変形可能となるように板状に形成されているとともに、他方を臨む側の面に、排出用部材321との間で係止箇所を生じさせるフック面から起立先側の端部に亘って先細りさせるように傾斜面が形成されている。これにより、排出用部材321をベース通路部材311に挿入させ、上記のように位置決めされた状態となった場合には、フック318a,318bにより自ずと係止された状態となる。排出用部材321が上記のようにベース通路部材311に固定されていることにより、排出用部材321の汚れや損傷等により当該排出用部材321を交換させる必要が生じた場合には、当該交換を容易に行うことが可能となる。
次に、通路形成ユニット310により不正球を正規球用通路領域312から停留領域323に排出させるための構成について説明する。
図16(a)及び図16(b)に示すように、一対のアーム部324,325は、正規球用通路領域312内に入り込んでおり、これら一対のアーム部324,325により正規球用通路領域312の通路幅は、それよりも上流側に比べて狭くなっている。この場合に、一対のアーム部324,325において正規球用通路領域312内に入り込んでいる部分間の距離は、図16(b)に示すように、その全体に亘って正規の遊技球B1の直径よりも大きく設定されている一方、不正球B2の直径よりも小さく設定されている。これにより、正規の遊技球B1については一対のアーム部324,325間を通過可能としながら、不正球B2については一対のアーム部324,325間を通過不可としている。
ここで、一対のアーム部324,325は、挿入先側の先端部から排出用基部322に向けて、両者の間の距離が除々に広くなるように形成されている。また、一対のアーム部324,325においてその最上流部は、上述した張出部324a,325aにより形成されており、この張出部324a,325aは上方に向けて凸となる曲面状に形成されている。したがって、上流側から一対のアーム部324,325上に載った不正球B2は、自重により排出用基部322に向けて下る力が生じ、自ずと排出用基部322に向けて下ることとなる。
特に、上記のようにアーム部324,325が形成されていることにより、張出部324a,325aの上面を排出用基部322に向けて下り傾斜させるのではなく、水平状態にしたとしても不正球B2を排出用基部322側に自重により誘導することが可能となる。このように水平状態とした場合には、正規の遊技球B1が張出部324a,325aの上面に当接したとしても、それが排出用基部322側に誘導されづらくなる。
さらにまた、張出部324a,325aの上面が上記のように曲面状に形成されていることにより、当該上面に正規の遊技球B1が当接したとしても、その当接した際に遊技球B1が受ける力の方向がそれまでの流下方向に対して真逆の方向となりづらくなる。よって、当該遊技球B1が一対のアーム部324,325間にて暴れづらくなり、正規の遊技球B1の通過を阻害してしまうことを抑制しながら、不正球B2を排出用基部322側に誘導することが可能となる。
但し、不正球B2の排出用基部322に向けた誘導を効率的に行う上では、張出部324a,325aの上面を排出用基部322側に向けて下り傾斜させてもよい。
排出用基部322について詳細には、排出用基部322は、図16(a)に示すように、区画部313における背板部315から外側に向けて下り傾斜させて形成された誘導傾斜部327と、当該誘導傾斜部327の誘導先側にて停留領域323を区画形成する停留部328と、が一体形成されている。誘導傾斜部327は、一対のアーム部324,325をその延出方向の途中位置にて連結するようにして一対のアーム部324,325間に形成されており、その傾斜元側の端部は正規球用通路領域312内に入り込んでいない。また、当該傾斜元側の端部が形成された位置は、一対のアーム部324,325間の距離が不正球B2の直径よりも長くなる位置又はそれよりも正規球用通路領域312側となっている。これにより、一対のアーム部324,325により誘導された不正球B2は、誘導傾斜部327上を下ることで停留部328へと誘導される。
なお、ベース通路部材311の区画部313における開口部316には、その上縁部分から上方へ凹ませるようにして凹部316aが形成されている。これにより、開口部316を通過する不正球B2が当該開口部316の周縁部にて引っ掛かることなく、停留部328へ良好に誘導される。
停留部328は、上方に開放された受け皿状をなしており、1個の不正球B2を停留させることが可能な空間を区画形成している。但し、これに限定されることはなく、複数個の不正球B2を停留させることが可能な構成であってもよい。停留部328が形成されていることにより、当該停留部328に不正球B2が停留しているか否かを目視確認することで、当該不正球B2を利用した不正行為が行われたか否かを把握することが可能となる。また、このように目視確認の容易化が図られていることにより、不正球B2の有無を検知するための検知センサを設ける必要がなくなる。
但し、停留部328に不正球B2の有無を検知するための検知センサを設けてもよく、この場合、目視確認を行うことなく不正球B2の有無を把握することが可能となるとともに、検知センサによる検知の結果、不正球B2が停留している可能性がある場合には、それを目視により明確に把握することが可能となる。
上記のとおり停留部328は上方に開放されているため、停留部328に停留している不正球B2は、所定の開放操作を通じて、通路形成ユニット310が設けられた領域を露出させることにより取り除くことが可能となる。かかる所定の開放操作について詳細には、通路形成ユニット310は、パチンコ機10の内部、具体的には遊技盤24の背面側に設けられているため、シリンダ錠17に対する解錠操作を行うとともに、遊技機本体12の回動操作と、裏パックユニット15及び主制御装置71の内枠13に対する分離操作とを行うことで、停留部328を露出させることが可能となる。つまり、通路形成ユニット310の閉空間内にて不正球B2を停留させる構成に比べて、不正球B2の除去を容易に行うことが可能となる。
<第8の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態などと異なり、入賞検知センサよりも上流側における通路領域にて、入賞検知センサ側への不正球の侵入を防止するのではなく、入賞検知センサにて不正球を積極的に受け止める構成となっている。以下に、その相違する構成について、図17を参照しながら説明する。図17は、集合通路領域331に設けられた入賞検知センサ332の構成を説明するための縦断面図である。
図17に示すように、入賞検知センサ332は、磁気検知タイプの近接センサにて構成されており、厚み方向に貫通するように入賞側貫通孔334が形成された箱状のセンサハウジング333を備えている。入賞側貫通孔334は、その全体に亘って同一方向に延びるように形成されており、その全体に亘って孔の直径が同一又は略同一となっている。この入賞側貫通孔334の具体的な内容は、上記第1の実施の形態における入賞検知センサ86と同様である。
センサハウジング333には、入賞側貫通孔334の外周側に沿うようにして検知コイル335が内蔵されており、さらには検知コイル335の周囲を覆うようにしてコア336が内蔵されている。コア336は、フェライトなどにより形成されており、検知コイル335の高周波特性を向上させるとともに、磁束を所定方向に集中させる機能を有する。なお、コア336は、センサハウジング333の内部に設けられており、入賞側貫通孔334側などに露出しておらず、遊技球B1などとの接触が防止されている。
また、センサハウジング333には、検知コイル335と電気的に接続された発振用コンデンサ、発振回路、検波回路、コンパレータ回路、出力回路及び信号線接続用のコネクタ337aを有するセンサ基板337が内蔵されている。
検知コイル335による検知範囲内に遊技球が存在している場合には、その旨の信号が主制御装置71に出力される。この場合、入賞検知センサ332は、上記検知範囲内に遊技球が存在していない状況では非検知対応信号であるHIレベル信号を出力するとともに、上記検知範囲内に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるLOWレベル信号を出力する。但し、これに限定されることはなく、上記検知範囲内に遊技球が存在していない状況では非検知対応信号であるLOWレベル信号を出力するとともに、上記検知範囲内に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるHIレベル信号を出力する構成としてもよい。
入賞検知センサ332は、集合通路領域331の軸線に対して入賞側貫通孔334の軸線が同一直線上となるようにして、センサ設置部338に設置されている。入賞側貫通孔334の直径(すなわち通路幅)は、それよりも上流側の通路幅よりも狭くなっており、正規の遊技球B1よりも大きいものであって一般入賞口31への入賞を可能とする不正球B2の通過を不可とする大きさとなっている。これにより、集合通路領域331内に不正球B2が入り込んだ場合には、当該不正球B2は、入賞側貫通孔334における上流側の開口部の周縁に対して上流側から当接し、それ以上の侵入が防止される。
ここで、センサハウジング333は、合成樹脂製の複数のハウジング部材333a,333bを組み合わせることにより形成されている。この場合に、上記上流側の開口部の周縁を構成するハウジング部材333aは、他のハウジング部材333bよりも柔軟なものとなるように形成されている。具体的には、上流側の開口部の周縁を構成するハウジング部材333aは、柔軟性が高い樹脂材料を用いて形成されているとともに、他のハウジング部材333bに比べて肉厚に形成されている。これにより、入賞検知センサ332に所定の強度を付与しながら、不正球B2が上流側から衝突することによる衝撃を上記柔軟なハウジング部材333aにより吸収し易くなる。ちなみに、このように柔軟なハウジング部材333aを設けることにより、正規の遊技球B1が上記上流側の開口部の周縁に衝突した際に当該遊技球B1が暴れづらくなる。
上記のようにセンサハウジング333の上流側の面にて不正球B2を積極的に受け止めるようにした構成において、上記検知範囲内に不正球B2が含まれないように上記検知コイル335の位置及び検知範囲が設定されている。具体的には、検知コイル335は入賞側貫通孔334における下流側の開口部に偏倚させて配置されているとともに、検知コイル335が設けられた位置(検知コイル335における軸線方向の上流側端部又は当該軸線方向の途中位置)よりも下流側が検知範囲DAとなるようにコア336が形成されている。さらにまた、センサハウジング333の厚み寸法は、上記上流側の開口部から検知コイル335の位置(すなわち、検知範囲DAの上流側の始点となる位置)までの距離が、上記上流側の開口部の周縁に対して上流側から当接している不正球B2が検知範囲DAに含まれないように設定されている。
上記構成であることにより、入賞検知センサ332にて不正球B2を積極的に受け止めるようにした構成において、不正球B2の存在を要因として入賞検知センサ332が検知状態となってしまうことを阻止することが可能となる。
ちなみに、当該検知範囲DAには、入賞検知センサ332よりも下流側(すなわち、センサハウジング333よりも下流側)の特定範囲が含まれるように設定されている。これにより、検知範囲DAとして、通路方向に所定の広さが確保され、正規の遊技球B1の検知を良好に行うことが可能となる。
なお、本構成においては、入賞検知センサ332にて不正球B2が受けられていることを検知するためのセンサは存在していない。但し、これに限定されることはなく、不正球B2が受けられていることを検知するためのセンサを設けてもよい。この場合、当該センサを、入賞検知センサ332による遊技球B1の検知に影響を与えないように設けることが好ましい。例えば、センサとして、接触式のセンサや、光学式のセンサを利用することで、入賞検知センサ332の磁束への影響を生じさせないようにしてもよく、磁気検知式を利用する場合には、各センサの検知範囲が干渉しないようにセンサの配置を行う構成としてもよい。
また、目視確認の容易化を図るべく、集合通路領域331を区画形成する通路形成部材を、透明性を有するように形成してもよい。また、不正球B2の取り外しを可能とするように、上記第1の実施の形態と同様に、通路形成部材の一部の開放操作に伴って、不正球B2の取り外しを可能とする開口が生じる構成としてもよい。
また、センサハウジング333における上流側の開口部の周縁に当接して停留している不正球B2が検知範囲DAに含まれないのであれば、当該検知範囲DAに、センサハウジング333よりも下流側が含まれない構成としてもよく、検知コイル335を基準として上流側及び下流側に均等となるように検知範囲DAが設定されていてもよく、検知コイル335よりも上流側に向けて検知範囲DAが設定されていてもよい。
また、センサハウジング333において不正球B2を積極的に受け止める箇所(すなわち、不正球B2を受け止めることができるように通路幅を狭くする箇所)は、センサハウジング333において上流側の開口部の周縁である必要はなく、入賞側貫通孔334の軸線方向の途中位置であってもよい。この場合、その積極的に受け止める箇所が検知範囲DAに含まれないように検知コイル335の設置箇所を調整する必要がある。
<第9の実施の形態>
本実施の形態では、上記第8の実施の形態と同様に、入賞検知センサにて不正球を積極的に受け止める構成となっている。但し、入賞検知センサの構成が上記第8の実施の形態と異なっている。以下に、その相違する構成について、図18を参照しながら説明する。図18(a)は集合通路領域341に設けられた入賞検知センサ342の構成を説明するための縦断面図であり、図18(b)は入賞検知センサ342にて遊技球が検知される場合の信号出力の様子を説明するためのタイミングチャートである。
図18(a)に示すように、入賞検知センサ342は、磁気検知タイプの近接センサにて構成されており、厚み方向に貫通するように入賞側貫通孔344が形成された箱状のセンサハウジング343を備えている。センサハウジング343は、合成樹脂製の複数のハウジング部材343a,343bを組み合わせることにより形成されている。
入賞側貫通孔344は、その全体に亘って同一方向に延びるように形成されており、その全体に亘って孔の直径が同一又は略同一となっている。この入賞側貫通孔344の具体的な内容は、上記第1の実施の形態における入賞検知センサ86と同様である。
センサハウジング343には、入賞側貫通孔344の外周側に沿うようにして検知コイル345a,346aが内蔵されており、さらには検知コイル345a,346aの周囲を覆うようにしてコア345b,346bが内蔵されている。コア345b,346bは、フェライトなどにより形成されており、検知コイル345a,346aの高周波特性を向上させるとともに、磁束を所定方向に集中させる機能を有する。また、センサハウジング343には、検知コイル345a,346aと電気的に接続された発振用コンデンサ、発振回路、検波回路、コンパレータ回路、出力回路及び信号線接続用のコネクタ347aを有するセンサ基板347が内蔵されている。
入賞検知センサ342は、集合通路領域341の軸線に対して入賞側貫通孔344の軸線が同一直線上となるようにして、センサ設置部348に設置されている。入賞側貫通孔344の直径(すなわち通路幅)は、それよりも上流側の通路幅よりも狭くなっており、正規の遊技球B1よりも大きいものであって一般入賞口31への入賞を可能とする不正球B2の通過を不可とする大きさとなっている。これにより、集合通路領域341内に不正球B2が入り込んだ場合には、当該不正球B2は、入賞側貫通孔344における上流側の開口部の周縁に対して上流側から当接し、それ以上の侵入が防止される。
ここで、入賞検知センサ342には、軸線方向に複数の検知部が存在するように、検知コイル345a,346aが複数設けられている。具体的には、検知部が2個存在するように、検知コイル345a,346aは2個設けられている。また、各検知コイル345a,346aに1対1で対応させてコア345b,346bが複数(具体的には2個)設けられている。つまり、第1検知コイル345a及び第1コア345bの組合せにより第1検知部345が構成されており、第2検知コイル346a及び第2コア346bの組合せにより第2検知部346が構成されている。
以下、一方の検知コイル345aを第1検知コイル345aと言うとともにそれに対応するコア345bを第1コア345bと言い、さらに他方の検知コイル346aを第2検知コイル346aと言うとともにそれに対応するコア346bを第2コア346bと言う。なお、第1コア345b及び第2コア346bはいずれも、センサハウジング343の内部に設けられており、入賞側貫通孔344側などに露出しておらず、遊技球B1などとの接触が防止されている。
各検知コイル345a,346aのうち、第1検知コイル345aは、入賞側貫通孔344における上記上流側の開口部側に偏倚させて設けられているとともに、第2検知コイル346aは、入賞側貫通孔344における下流側の開口部側に偏倚させて設けられている。また、第1コア345bは、第1検知コイル345aが設けられた位置(第1検知コイル345aにおける軸線方向の下流側端部又はそれよりも上流側の位置)よりも上流側が第1検知コイル345aの検知範囲(以下、第1検知範囲DA1と言う)となるように形成されている。また、第2コア346bは、第2検知コイル346aが設けられた位置(第2検知コイル346aにおける軸線方向の上流側端部又はそれよりも下流側の位置)よりも下流側が第2検知コイル346aの検知範囲(以下、第2検知範囲DA2と言う)となるように形成されている。
入賞検知センサ342は、第1検知範囲DA1に遊技球B1が存在しているか否かの信号と、第2検知範囲DA2に遊技球B1が存在しているか否かの信号とを、それぞれ個別に主制御装置71に出力可能となっている。
詳細には、入賞検知センサ342は、第1検知部用信号として、第1検知範囲DA1に遊技球B1が存在していない状況では非検知対応信号であるHIレベル信号を出力するとともに、第1検知範囲DA1に遊技球B1が存在している状況では検知対応信号であるLOWレベル信号を出力する。但し、これに限定されることはなく、第1検知範囲DA1に遊技球B1が存在していない状況では非検知対応信号であるLOWレベル信号を出力するとともに、第1検知範囲DA1に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるHIレベル信号を出力する構成としてもよい。
また、入賞検知センサ342は、第2検知部用信号として、第2検知範囲DA2に遊技球B1が存在していない状況では非検知対応信号であるHIレベル信号を出力するとともに、第2検知範囲DA2に遊技球B1が存在している状況では検知対応信号であるLOWレベル信号を出力する。但し、これに限定されることはなく、第2検知範囲DA2に遊技球B1が存在していない状況では非検知対応信号であるLOWレベル信号を出力するとともに、第2検知範囲DA2に遊技球が存在している状況では検知対応信号であるHIレベル信号を出力する構成としてもよい。
なお、第1検知範囲DA1と第2検知範囲DA2とで遊技球B1の有無に対するHIレベル及びLOWレベルの出力関係が同一である構成に限定されることはなく、逆の出力関係であってもよい。
第1検知コイル345a及び第2検知コイル346aは、軸線方向に離間させて配置されており、第1検知範囲DA1と第2検知範囲DA2との間には離間範囲SAが存在している。これにより、同一のセンサハウジング343内に複数の検知コイル345a,346aを設けた構成において、両者の干渉が防止されている。但し、離間範囲SAは、遊技球B1の直径よりも短く設定されており、同一の遊技球B1が、第1検知範囲DA1及び第2検知範囲DA2に同時に含まれる状況が存在するように設定されている。
このように第1検知コイル345a及び第2検知コイル346aが設けられていることにより、正規の遊技球B1が入賞側貫通孔344を通過する場合には、図18(b)に示すように、先ず、t1のタイミングで、第1検知範囲DA1に対応した信号が検知対応信号となり、次に、第1検知範囲DA1に対応した信号が検知対応信号となっている状況であるt2のタイミングで、第2検知範囲DA2に対応した信号が検知対応信号となる。その後、両方の検知範囲DA1,DA2に対応した信号が検知対応信号となっている状況であるt3のタイミングで、第1検知範囲DA1に対応した信号が非検知対応信号となり、最終的にt4のタイミングで、第2検知範囲DA2に対応した信号が非検知対応信号となる。そして、主制御装置71では、入賞検知センサ342から上記の順序で信号を受信した場合に、遊技球B1が入賞側貫通孔344を通過したと判定する(つまり、一般入賞口31に遊技球B1が入賞したと判定する)。これにより、正規の遊技球B1が入賞側貫通孔344を通過する場合には、当該遊技球B1の検知を正確に行うことが可能となる。
特に、入賞側貫通孔344にて、それよりも上流側に比べて通路幅が狭くなる構成においては、入賞検知センサ342における上流側の開口部の周縁に遊技球B1が当たることで暴れて、チャタリングが発生してしまう可能性が懸念される。これに対して、上記のように複数の検知範囲DA1,DA2を設定するとともに、上記の順序で信号出力がなされた場合に遊技球B1の入賞発生と判定するようにしたことにより、チャタリングの発生を防止することが可能となる。
なお、上記のように第1検知範囲DA1、離間範囲SA及び第2検知範囲DA2が設定された構成においては、入賞検知センサ342において1個の遊技球を検知するトータルの範囲が長くなるが、かかるトータルの範囲は、複数の遊技球が同時に検知対象となることがないように設定されている。この場合に、複数の遊技球が同時に検知対象となることを抑制するための構成として、入賞検知センサ342よりも上流側の通路において曲がり部や蛇行部を生じさせることによって遊技球の減圧を行うようにすることで、連続して遊技球が通過する場合の最短距離が、複数の遊技球が同時に検知対象とならない距離となるようにする構成が考えられる。
第1検知範囲DA1及び第2検知範囲DA2についてさらに詳細には、第1検知範囲DA1には、入賞検知センサ342よりも上流側の特定範囲が含まれているとともに、第2検知範囲DA2には、入賞検知センサ342よりも下流側の特定範囲が含まれている。第1検知範囲DA1が上記のように設定されていることにより、不正球B2が入賞検知センサ342における上流側の開口部の周縁に上流側から載っている場合にはそれを検知することが可能となる。
また、第2検知範囲DA2が上記のように設定されていることにより、不正具Dを上皿61aや下皿62a側から入賞検知センサ342の下流側に配置して入賞検知センサ342に遊技球B1の通過を誤検知させようとする行為が行われた場合に、その不正具Dを第2検知範囲DA2に含ませることが可能となる。よって、かかる不正具Dが配置されていることを検知することが可能となる。
次に、主側MPU92にて実行される監視処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。なお、監視処理は、比較的短い周期(例えば2msec)で繰り返し起動される。
監視処理では、第1検知部345に係る監視処理をステップS101〜ステップS108にて実行するとともに、第2検知部346に係る監視処理をステップS109〜ステップS116にて実行する。
第1検知部345に係る監視処理では、先ずステップS101にて、第1検知部345がONとなっているか否かを判定する。つまり、入賞検知センサ342からの第1検知部345に係る信号の出力状態が検知対応信号となっているか否かを判定する。ステップS101にて肯定判定をした場合には、ステップS102にて、主側RWM94に設けられた第1検知タイマカウンタの数値情報を1加算する。第1検知タイマカウンタは、第1検知部345が継続してONとなっている期間を計測するためのものである。その後、ステップS103にて、第1検知タイマカウンタの数値情報が、第1異常基準期間に対応した数値情報以上となっているか否かを判定する。具体的には、20以上となっているか否かを判定する。
ステップS103にて否定判定をした場合には、ステップS104にて、第1検知タイマカウンタの数値情報が、第1検知基準期間に対応した数値情報以上となっているか否かを判定する。具体的には、2以上となっているか否かを判定する。また、ステップS105にて、主側RWM94に設けられた第1検知フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。
ステップS104にて肯定判定をするとともに、ステップS105にて否定判定をした場合には、ステップS106にて第1検知フラグに「1」をセットした後に、第2検知部346に係る監視処理に進む。ステップS104にて否定判定をした場合又はステップS105にて肯定判定をした場合には、ステップS106の処理を実行することなく、第2検知部346に係る監視処理に進む。
一方、ステップS103にて肯定判定をした場合、すなわち第1検知部345がONとなっている状態が、第1検知基準期間を超えて第1異常基準期間に達している場合には、ステップS107にて、主側RWM94に設けられた第1異常フラグに「1」をセットした後に、第2検知部346に係る監視処理に進む。これにより、主側MPU92は、監視処理とは異なる処理にて、第1異常用の処理を実行する。
当該第1異常用の処理としては、例えば、その後の遊技球の払出を禁止する処理や、その後の遊技球の発射を禁止する処理といったように、その後の正常な遊技の進行を規制する処理が考えられる。また、かかる処理に代えて又は加えて、第1異常報知用処理を実行する構成としてもよい。第1異常報知用処理としては、音声発光制御装置72に第1異常コマンドを出力することにより、エラーランプ部58bやスピーカ部59を通じて第1異常報知を行う構成や、それに代えて又は加えて、表示制御装置121に所定のコマンドが出力されるようにすることにより図柄表示装置41にて第1異常報知を行う構成が考えられる。この場合、第1検知部345における検知結果が異常であることを示す内容で第1異常報知が行われる構成としてもよい。また、当該報知に代えて又は加えて、遊技ホールの管理コンピュータに上記異常が発生したことを示す外部出力を行う構成としてもよい。
第1検知部345に係る監視処理の説明に戻り、ステップS101にて否定判定をした場合には、ステップS108にて、第1検知タイマカウンタを初期化するとともに、第1検知フラグを初期化した後に、第2検知部346に係る監視処理に進む。
第2検知部346に係る監視処理では、先ずステップS109にて、第2検知部346がONとなっているか否かを判定する。つまり、入賞検知センサ342からの第2検知部346に係る信号の出力状態が検知対応信号となっているか否かを判定する。ステップS109にて肯定判定をした場合には、ステップS110にて、主側RWM94に設けられた第2検知タイマカウンタの数値情報を1加算する。第2検知タイマカウンタは、第2検知部346が継続してONとなっている期間を計測するためのものである。その後、ステップS111にて、第2検知タイマカウンタの数値情報が、第2異常基準期間に対応した数値情報以上となっているか否かを判定する。具体的には、20以上となっているか否かを判定する。
ステップS111にて否定判定をした場合には、ステップS112にて、第2検知タイマカウンタの数値情報が、第2検知基準期間に対応した数値情報以上となっているか否かを判定する。具体的には、2以上となっているか否かを判定する。また、ステップS113にて、主側RWM94に設けられた第2検知フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。
ステップS112にて肯定判定をするとともに、ステップS113にて否定判定をした場合には、ステップS114にて第2検知フラグに「1」をセットした後に、本監視処理を終了する。ステップS112にて否定判定をした場合又はステップS113にて肯定判定をした場合には、ステップS114の処理を実行することなく本監視処理を終了する。
一方、ステップS111にて肯定判定をした場合、すなわち第2検知部346がONとなっている状態が、第2検知基準期間を超えて第2異常基準期間に達している場合には、ステップS115にて、主側RWM94に設けられた第2異常フラグに「1」をセットした後に、本監視処理を終了する。これにより、主側MPU92は、監視処理とは異なる処理にて、第2異常用の処理を実行する。
当該第2異常用の処理としては、例えば、その後の遊技球の払出を禁止する処理や、その後の遊技球の発射を禁止する処理といったように、その後の正常な遊技の進行を規制する処理が考えられる。また、かかる処理に代えて又は加えて、第2異常報知用処理を実行する構成としてもよい。第2異常報知用処理としては、音声発光制御装置72に第2異常コマンドを出力することにより、エラーランプ部58bやスピーカ部59を通じて第2異常報知を行う構成や、それに代えて又は加えて、表示制御装置121に所定のコマンドが出力されるようにすることにより図柄表示装置41にて第2異常報知を行う構成が考えられる。この場合、第2検知部346における検知結果が異常であることを示す内容で第2異常報知が行われる構成としてもよい。また、当該報知に代えて又は加えて、遊技ホールの管理コンピュータに上記異常が発生したことを示す外部出力を行う構成としてもよい。
第2検知部346に係る監視処理の説明に戻り、ステップS109にて否定判定をした場合には、ステップS116にて、第2検知タイマカウンタを初期化するとともに、第2検知フラグを初期化した後に、本監視処理を終了する。
なお、主側MPU92は、上記監視処理とは異なる処理にて、第1検知フラグ及び第2検知フラグに「1」がセットされた順序及び消去された順序を把握し、その把握結果が図18(b)に示した順番に対応している場合に、入賞検知センサ342を1個の遊技球が通過したと判定する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
入賞検知センサ342に第1検知部345と第2検知部346とを設けたことにより、入賞検知センサ342にて不正球B2を積極的に受け止めるようにした構成において、不正球B2の存在によって遊技球B1の通過を誤検知してしまう事象が生じづらくなる。
また、第1検知部345の検知範囲DA1は、上流側に向けて設定されているため、第1検知部345における検知結果を利用して、不正球B2の存在の有無を主側MPU92にて把握することが可能となる。これにより、不正球B2が存在している場合には、パチンコ機10にてそれに対処することが可能となる。
また、第1検知部345の検知範囲DA1が上流側に向けて設定された構成においては、チャタリングの発生が懸念されるが、第2検知部346の検知範囲DA2が下流側に向けて設定されているため、それを阻止することが可能となる。
また、1個の入賞検知センサ342に第1検知部345と第2検知部346とが集約されていることにより、部材点数の削減が図られるとともに、第1検知部345と第2検知部346とを個別に設置する構成に比べ、入賞検知センサ342の設置作業の容易化が図られる。
また、上記のとおり、第1検知部345の検知範囲DA1は上流側に向けて設定されているとともに、第2検知部346の検知範囲DA2は下流側に向けて設定されていることにより、入賞検知センサ342の厚み寸法を抑えながら、複数の検知範囲DA1,DA2を設定することが可能となる。
なお、目視確認の容易化を図るべく、集合通路領域341を区画形成する通路形成部材を、透明性を有するように形成してもよい。また、不正球B2の取り外しを可能とするように、上記第1の実施の形態と同様に、通路形成部材の一部の開放操作に伴って、不正球B2の取り外しを可能とする開口が生じる構成としてもよい。
<第10の実施の形態>
本実施の形態では、上記第9の実施の形態に対して、不正球を受けるための構成及び各検知部における検知範囲が異なっている。以下、その相違する構成について、図20を参照しながら説明する。図20は集合通路領域351の通路構成及び入賞検知センサ352の構成を説明するための縦断面図である。
図20に示すように、入賞検知センサ352は、上記第9の実施の形態における入賞検知センサ342と同様に、入賞側貫通孔354が形成された箱状のセンサハウジング353内に、2個の検知コイル355a,356aが設けられているとともに、それら検知コイル355a,356aに1対1で対応させて2個のコア355b,356bが設けられている。そして、第1検知コイル355aと第1コア355bとの組合せにより第1検知部355が構成されているとともに、第2検知コイル356aと第2コア356bとの組合せにより第2検知部356が構成されている。
第1検知部355は入賞検知センサ352において上流側の開口部側に偏倚させて設けられているとともに、第2検知部356は入賞検知センサ352において下流側の開口部側に偏倚させて設けられている。また、第1検知部355による第1検知範囲DA3は上流側に向けて設定されているとともに、第2検知部356による第2検知範囲DA4は下流側に向けて設定されており、さらに第1検知範囲DA3と第2検知範囲DA4とは相互の干渉が生じないように、離間領域SAに亘って離間されている。
集合通路領域351において入賞検知センサ352よりも上流側には、それよりも上流側に比べて通路幅が狭くなった幅狭領域357が形成されている。幅狭領域357の通路幅は、正規の遊技球B1の通過は可能であるが、当該遊技球B1よりも大きいものであって一般入賞口31への入賞を可能とする不正球B2の通過を不可とする大きさに設定されている。これにより、不正球B2は、幅狭領域357の最上流部を構成する段差部357aに対して上流側から当接することで、それ以上の侵入が阻止される。
なお、幅狭領域357は、横断面(すなわち通路方向に対して直交する方向の断面)が円形となるように形成されており、その直径は入賞側貫通孔354の直径と同一であるとともに当該入賞側貫通孔354と同一軸線上に存在するように形成されている。そして、幅狭領域357は入賞側貫通孔354に連続している。これにより、入賞検知センサ352よりも上流側に必要以上の段差が生じないようになっている。
幅狭領域357の上記段差部357aの位置は、入賞検知センサ352における第1検知部355による第1検知範囲DA3に含まれている。これにより、不正球B2が存在している場合には、それを入賞検知センサ352により検知することが可能となる。
また、入賞検知センサ352における第2検知部356による第2検知範囲DA4は、その通路方向の広さが、第1検知部355による第1検知範囲DA3よりも狭くなっている。これにより、入賞検知センサ352におけるトータルの検知範囲を狭くすることが可能となり、複数の遊技球が同時に検知対象となることが抑制される。
なお、入賞検知センサ352を利用した正規の遊技球B1の検知態様、及び監視処理の処理構成は上記第9の実施の形態と同様である。
(上記第9の実施の形態及び上記第10の実施の形態についての別形態)
・第1検知部345,355及び第2検知部346,356の検知方式は、磁気検知方式に限定されることはなく、光学式であってもよく、接触式であってもよい。この場合であっても、第1検知部345,355の第1検知範囲を上流側に向けて設定することで、入賞検知センサ342,352の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。また、不正球B2の検知を良好に行うことが可能となる。さらにまた、第1検知部345,355の第1検知範囲を上流側に向けて設定するだけでなく、第2検知部346,356の第2検知範囲を下流側に向けて設定することで、さらなるコンパクト化が図られる。
・第1検知部345,355の第1検知範囲は上流側に向けて設定しながら、第2検知部346,356の第2検知範囲は上流側及び下流側のそれぞれに対して均等又は上流側に向けて設定する構成としてもよい。この場合であっても、第1検知部345,355の第1検知範囲を下流側に向けて設定する構成に比べて、入賞検知センサ342,352の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
・第1検知部345,355の第1検知範囲に第1検知コイル345a,355aよりも下流側が含まれる構成としてもよい。この場合であっても、第1検知コイル345a,355aを基準として、下流側に比べて上流側の検知範囲の方が広い構成とすることで、入賞検知センサ342,352の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
・第2検知部346,356の第2検知範囲に第2検知コイル346a,356aよりも上流側が含まれる構成としてもよい。この場合であっても、第2検知コイル346a,356aを基準として、上流側に比べて下流側の検知範囲の方が広い構成とすることで、入賞検知センサ342,352の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
・上記第9の実施の形態において、センサハウジング343の最上流部が第1検知部345よりも上流側に存在している構成においては、第1検知範囲にセンサハウジング343よりも上流側が含まれない構成としてもよい。この場合に、センサハウジング343にて不正球B2を積極的に受け止める構成においては、当該受け止める箇所が第1検知範囲に含まれるようにすることが好ましい。なお、センサハウジング343において不正球B2を積極的に受け止める箇所は、センサハウジング343における上流側の開口部の周縁である必要はなく、入賞側貫通孔344の軸線方向の途中位置であってもよい。
・第1検知部345,355での検知結果は、遊技球の入賞判定に寄与することなく、第2検知部346,356の検知結果のみが遊技球の入賞判定に寄与する構成としてもよい。この場合、入賞検知センサ342,352には、入賞判定を行うための検知部に加えて、不正球B2が存在しているか否かを検知するための検知部が別途設けられた構成となる。
・第2検知部346,356の第2検知範囲には、センサハウジング343,353よりも下流側が含まれない構成としてもよい。この場合、トータルの検知範囲を狭くすることが可能となり、複数の遊技球が同時に検知対象となる可能性が低減される。
・第1検知部345,355の第1検知範囲の方が第2検知部346,356の第2検知範囲よりも狭い構成としてもよい。
・第1検知部345,355と第2検知部346,356との間に、第3検知範囲を生じさせる第3検知部や、第4検知範囲を生じさせる第4検知部が設けられている構成としてもよい。この場合において、入賞検知センサ342,352の設置領域をコンパクトなものとする上では、第3検知範囲及び第4検知範囲は、対応する検知部を基準として、上流側及び下流側に均等であることが好ましい。
・センサの設置領域をコンパクトなものとすることが可能となるという効果に着目した場合、第1検知部及び第2検知部を備えた構成において第1検知部の検知範囲を上流側に向けて設定する構成や、第1検知部の検知範囲を上流側に向けて設定するとともに第2検知部の検知範囲を下流側に向けて設定する構成を、遊技球の入賞を検知するためのセンサではなく、払出装置77において遊技球の払出を検知するためのセンサなどに適用してもよく、パチンコ機10ではなく所謂スロットマシンにおいてメダル投入口から投入されたメダルを検知するためのセンサに適用してもよく、当該スロットマシンにおけるメダルの払出を検知するためのセンサに適用してもよい。
<他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記各実施の形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組み合わせて適用してもよい。
(1)入賞検知センサ86は磁気検知式のセンサに限定されることはなく、光学式センサ又は接触式のセンサであってもよい。この場合であっても、遊技球よりも大きい不正球を入賞側貫通孔136の位置に停留させるとともに、例えば入賞検知センサ86と主制御装置71との間の信号経路上に不正を行う、又はその停留させた不正球を通路方向に往復動させることで、遊技球の払い出しを不正に継続させる行為が想定される。したがって、上記各実施の形態のような不正対策の構成を適用することが好ましい。
(2)遊技球よりも大きい不正球を利用した行為は、一般入賞口31に対応した入賞検知センサ86に限定されることはなく、例えば可変入賞装置32に対応した可変入賞用の入賞検知センサ85aや、上作動口33に対応した上作動用の入賞検知センサ85bや、下作動口34に対応した下作動用の入賞検知センサ85cに対しても想定される。したがって、これらの入賞検知センサ85a〜85cに対する不正対策として、上記各実施の形態の構成を適用してもよい。但し、一般入賞口31は、内部抽選の契機となる上作動口33及び下作動口34や、開閉実行モードにおいて開放状態となる可変入賞装置32に比べて、他の不正対策を施しづらい。したがって、一般入賞口31に対して上記各実施の形態の不正対策を適用することが好ましい。
(3)上記第1〜第3の実施の形態において、集合通路領域88,161,171が鉛直方向に延びている構成に限定されることはなく、所定方向に傾斜している構成としてもよい。この場合であっても、上記第1〜第3の実施の形態における不正対策に係る構成を適用することで、不正球B2を利用した不正に対処することが可能となる。
(4)内レール部48と外レール部49とにより規定される誘導レールにおいて、不正球B2の侵入を規制する構成としてもよい。例えば、誘導レールの通路幅を不正球B2が通過不可である通路幅に設定する。この場合、発射されたものの通過が阻止された不正球B2はファール球通路にて回収されることとなるが、このファール球通路において不正球B2を停留させる構成を付与してもよい。
(5)所定のハウジングに遊技球を導入する入口部と、当該入口部から流入した遊技球が入球可能であってその入球が特別遊技状態への移行の契機となる有利口と、入口部から流入した遊技球が入球可能であって有利口に入球しなかった遊技球をハウジングから排出する排出口と、入口部から流入した遊技球を有利口及び排出口のいずれかに振り分ける振分構造とを有する入賞装置が遊技領域に設けられた構成において、有利口に入賞した遊技球を検知するための検知センサの検知領域に不正球B2を停留させる行為を抑制するために、上記各実施の形態のような不正対策を採用してもよい。例えば、上記第1の実施の形態のような幅狭領域131の構成を、上記入口部から続く通路の途中位置に設ける構成としてもよく、上記有利口から続く通路であって上記検知センサよりも上流側の位置に設ける構成としてもよい。
(6)上記各実施の形態における不正球B2への不正対策に係る構成を所定の組合せで有する構成としてもよい。例えば、第1〜第7の実施の形態のいずれかにおける不正対策に係る構成と、第4〜第6の実施の形態のいずれかにおける不正対策に係る構成との組合せを有するようにしてもよい。
(7)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置41に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組み合わせによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
(8)上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記各実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
なお、下記の各特徴群に記載された発明は、「遊技機の一種であるパチンコ機は、遊技球が流下する遊技領域に、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部を備えている。そして、当該入球部への遊技球の入球に基づいて遊技者に特典が付与される(例えば特許文献1参照)。具体的には、入球部から続くとともに当該入球部に入球した遊技球を遊技ホールの島設備に導くための案内通路を備えており、当該案内通路の途中位置に検知用通過部が存在するようにして検知手段が設けられている。この検知用通過部は、遊技球が1個ずつ通過するようにその通路断面の大きさが設定されている。検知手段は、例えば検知用通過部を遊技球が通過したことによる磁界の変化を電気信号に変換して、制御装置側に向けて出力する。制御装置ではその入力結果に基づいて特典を付与するための処理を実行する。上記信号の出力態様として、例えば常にはLOWレベル信号を出力するとともに遊技球が存在する場合にHIレベル信号を出力する構成が考えられる。この場合、制御装置ではLOWレベル信号からHIレベル信号への立ち上がりが発生したこと、又はHIレベル信号からLOWレベル信号への立下りが発生したことを特定することで、1個の遊技球が上記入球部に入球したと判定する。また、例えば常にはHIレベル信号を出力するとともに遊技球が存在する場合にLOWレベル信号を出力する構成が考えられる。この場合、制御装置ではHIレベル信号からLOWレベル信号への立下りが発生したこと、又はLOWレベル信号からHIレベル信号への立ち上がりが発生したことを特定することで、1個の遊技球が上記入球部に入球したと判定する。」という背景技術について、「ここで、本件発明者は、上記検知用通過部の通過は不可である一方、その手前までの侵入を可能とするような大きさの不正具(例えば不正球)を入球部内に入れるとともに、その状態にて当該不正具が直接操作される、又は遊技機外部からさらなる不正行為が行われると、入球部への入球に対応した特典の付与が継続されてしまう可能性があることに思い至った。つまり、案内通路においては検知用通過部の位置にてそれよりも上流側に比べて通路断面が狭くなっている構成が考えられ、当該構成においては正規の遊技球よりも若干大きい不正具を入球部に入れると、検知用通過部における幅狭箇所に不正具が嵌り込むこととなる。そして、例えば、検知手段が、磁気検知式であって、常にはLOWレベル信号を出力するとともに遊技球が存在する場合にHIレベル信号を出力する構成においては、上記のように不正具が嵌り込むと、検知手段はHIレベル信号(検知対応信号)を出力し続けることとなる。この状態において、パチンコ機前方などから不正な磁界を発生させると、上記のようにHIレベル信号の出力が継続されている状況において、LOWレベル信号の断続的な出力が行われる。そうすると、制御装置では入球部への入球が繰り返されていると誤認してしまい、不正に基づく特典の付与が継続されてしまうこととなる。なお、上記問題は、検知手段として、磁気検知式のものが用いられている場合に限られることはなく、光学式のものや接触式のものが用いられている場合であっても生じ得る問題である。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
<特徴A群>
特徴A1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部(一般入賞口31)と、
当該入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路(集合回収通路83)と、
当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部(入賞側貫通孔136)を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段(入賞検知センサ86)と、
当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段(主側MPU92、払出側MPU102及び払出装置77)と、
を備え、
前記検知用通過部よりも遊技球の移動方向の元側に、当該検知用通過部に到達するために通過する必要がある元側通路領域(第1の実施の形態では集合通路領域88、第2の実施の形態では集合通路領域161、第3の実施の形態では集合通路領域171、第4の実施の形態では予備整列部181、第5の実施の形態では予備整列部191、第6の実施の形態では球送り通路201)を備え、
当該元側通路領域は、前記遊技球よりも大きい不正具であって、前記入球部への入球は可能であるが前記検知用通過部の通過は不可とする大きさの不正具(不正球B2)の前記検知用通過部に向けた流入を規制する規制手段(第1の実施の形態では幅狭領域131、第2の実施の形態では誘導部材166、第3の実施の形態では誘導部材176、第4の実施の形態では予備整列部181の通路壁面、第5の実施の形態では予備整列部191の通路壁面192,193及び上皿61aの出口、第6の実施の形態では供給部材202及び球送り駆動部203)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、遊技球よりも大きい不正具を検知用通過部の位置に停留させることに基づき特典の付与を不正に継続させようとしても、不正具の検知用通過部に向けた流入が規制される。これにより、上記不正行為を抑制することが可能となる。
特徴A2.前記規制手段は、前記遊技球の通過は可能としながら前記不正具の通過を不可とする大きさの通路断面を有する規制用通過部(第1の実施の形態では段差部143、第2の実施の形態では分岐開始領域165、第3の実施の形態ではアーム部178,179間の開口、第4の実施の形態では予備整列部181の入口部分、第5の実施の形態では上皿61aの出口、第6の実施の形態では供給部材202)を備えていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、通路形状を利用して不正具の検知用通過部に向けた流入が規制されるため、構成の簡素化を図りつつ、遊技球よりも大きい不正具を利用した不正行為を抑制することが可能となる。
特徴A3.前記元側通路領域及び前記規制用通過部は前記案内通路に形成されており、
当該案内通路において前記入球部から前記規制用通過部側へと続く所定範囲(第1の実施の形態では上流領域132、第2の実施の形態では上流通路領域162、第3の実施の形態では上流通路領域172)は、通路断面の大きさが当該規制用通過部よりも拡張されていることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、入球部への遊技球の入球頻度が極端に低下してしまうことを抑えながら、規制用通過部を設けることができる。
特徴A4.前記元側通路領域及び前記規制用通過部は前記案内通路に形成されており、
当該案内通路において前記規制用通過部よりも下流側であって前記検知用通過部に対してその上流側にて連続する所定範囲(第1の実施の形態では下流領域133、第2の実施の形態では正規球用の分岐領域164、第3の実施の形態では正規球用の分岐領域173)は、通路断面の大きさが前記規制用通過部よりも拡張されていることを特徴とする特徴A2又はA3に記載の遊技機。
正規の遊技球も規制用通過部を通過することとなるため、遊技球の動きの自由度が低下し、当該遊技球が検知用通過部を通過しようとする際に球詰まりが生じてしまうことが懸念される。これに対して、特徴A4によれば、案内通路において規制用通過部よりも下流側であって検知用通過部に対してその上流側にて連続する所定範囲は、通路断面の大きさが規制用通過部よりも拡張されているため、検知用通過部において遊技球の球詰まりが発生してしまう可能性が低減される。
特徴A5.前記規制用通過部によりそれよりも下流側への通過が規制されている不正具を検知することが可能であるとともに当該不正具を検知している場合には検知状態となる停留検知手段(第1の実施の形態では停留検知センサ145、第4の実施の形態では停留検知センサ182、第5の実施の形態では不正球検知センサ194)と、
当該停留検知手段が前記検知状態となっていることに基づいて予め定められた異常処理を実行する異常処理実行手段(主側MPU92における不正球用処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A2乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A5によれば、規制用通過部の位置に不正具が留まっている場合にはそれに対して異常処理が実行されるため、不正具を利用した不正行為が行われようとした場合にはそれに対して迅速に対処することが可能となる。
特徴A6.前記停留検知手段は、前記遊技球が前記規制用通過部を通過する場合であっても前記検知状態となるものであり、
前記異常処理実行手段は、前記停留検知手段が前記検知状態となっている期間が、前記停留検知手段の検知範囲を前記遊技球が通過するのに要する期間よりも長い予め定められた基準期間となった場合に、前記異常処理を実行するものであることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、停留検知手段として、不正具だけでなく遊技球が通過する場合も検知状態となるものを選択することが可能であるため、停留検知手段の選択の自由度が高められる。そして、このような停留検知手段を利用した構成であっても、当該停留検知手段が検知状態となっている期間が、当該停留検知手段の検知範囲を遊技球が通過するのに要する期間よりも長い基準期間となった場合に異常処理が実行される。したがって、正規の遊技球が通過している場合にまで異常処理が実行されてしまうことが抑制され、異常処理を適切に実行することが可能となる。
特徴A7.前記元側通路領域及び前記規制用通過部は、前記入球部よりも遊技球の前記移動方向の元側に設けられていることを特徴とする特徴A2乃至A6のいずれか1に記載の遊技機。
入球部よりも遊技球の移動方向の先側に規制用通過部が設けられている構成においては、当該規制用通過部の位置にて不正具が停留した場合には、遊技ホールの管理者がその不正具を取り出す際の作業が煩雑なものとなってしまう。これに対して、特徴A7によれば、入球部よりも遊技球の移動方向の元側に規制用通過部が設けられているため、遊技ホールの管理者にとっては停留している不正具へのアクセスを容易に行うことが可能となり、遊技ホールの管理者が不正具を取り出す場合の作業性が向上する。
特徴A8.前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構51)と、
遊技機前面に設けられ、遊技球を貯留するとともに前記発射手段に向けてその貯留している遊技球を誘導する球受け皿(上皿61a)と、
を備え、
当該球受け皿の底面は、前記発射手段に向けて遊技球を導出するための出口に向けて下り傾斜しており、さらに当該球受け皿は、前記出口に向けて前記下り傾斜方向に遊技球を1列で整列させる予備整列部(第4の実施の形態における予備整列部181、第5の実施の形態における予備整列部191)を備えており、
前記元側通路領域及び前記規制用通過部は、前記予備整列部に形成されていることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
予備整列部が球受け皿の底面に設けられていることにより、球受け皿から発射手段への遊技球の供給が良好に行われる。この場合に特徴A8によれば、予備整列部に規制用通過部が設けられているため、規制用通過部の位置にて不正具が停留した場合には、遊技ホールの管理者は遊技機の開放操作を要することなく当該不正具を取り出すことが可能となる。
特徴A9.遊技機前面に設けられ、遊技球を貯留する球受け皿(上皿61a)と、
当該球受け皿から供給された遊技球を発射レール(発射レール52)上に配置する球送り手段(球送り装置53)と、
前記発射レール上に配置された遊技球を前記遊技領域に向けて発射する発射実行手段(ソレノイド54)と、
を備え、
前記規制用通過部は、前記球受け皿から前記発射レールへの供給経路(球送り通路201)に設けられているとともに、当該供給経路においてその経路方向を変化させる曲がり部よりも下流側の位置に設けられていることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
球受け皿から発射レールへの供給経路に規制用通過部が設けられた構成においては、球受け皿に貯留されている遊技球を下流側に向けて押し込むことで、その球圧を利用して、不正具の規制用通過部の通過を行わせる行為が想定される。これに対して、特徴A9によれば、上記供給経路においてその経路方向を変化させる曲がり部よりも下流側の位置に設けられているため、球受け皿に貯留されている遊技球を下流側に向けて押し込んだとしても、その球圧が不正具に伝わりづらくなる。よって、上記のような行為に対する耐性が高められる。
特徴A10.前記通過検知手段は、前記検知用通過部における磁界を検知することによって、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知するものであって、所定の検知可能範囲を有しており、
前記規制手段において前記不正具の流入を規制する位置は、当該規制用通過部において前記不正具が停留された場合に前記検知用通過部における磁界を正規の遊技球が通過した場合と同様のものとする位置よりも遊技球の移動方向の元側の位置となるように設定されていることを特徴とする特徴A1乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、不正具を遊技機内に流入させる行為が行われた場合において、当該不正具を検知用通過部の位置に停留させないようにするだけでなく、当該不正具の流入に対して通過検知手段において誤検知が一切生じないようにすることが可能となる。
特徴A11.前記案内通路は、途中位置にて分岐させて設けられた第1分岐通路領域(第2の実施の形態における正規球用の分岐領域164、第3の実施の形態における正規球用の分岐領域173)と第2分岐通路領域(第2の実施の形態における不正球用の分岐領域163、第3の実施の形態における不正球用の分岐領域174)とを備えており、前記通過検知手段は、前記第1分岐通路領域に対して設けられており、
前記規制手段は、前記第1分岐通路領域及び前記第2分岐通路領域への分岐が行われる箇所に設けられ、上流側から当該分岐箇所に流入してきた前記遊技球を前記第1分岐通路領域に誘導する一方、上流側から前記分岐箇所に流入してきた前記不正具を前記第2分岐通路領域に誘導する誘導部材(第2の実施の形態における誘導部材166、第3の実施の形態における誘導部材176)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、不正具が遊技機内に流入されたとしても、当該不正具は遊技球の移動経路上から排除される。これにより、不正行為者が不正具を遊技機内に流入させる行為を行った後であっても、正規の遊技者に遊技を行わせることが可能となる。
特徴A12.前記誘導部材を初期位置に向けて付勢する付勢手段(第2の実施の形態における付勢部材168)を備え、
前記誘導部材は、前記初期位置に配置されている状態において前記上流側から前記遊技球又は前記不正具が流入してきた場合、その流下してきたものに対して下流側から当接し、その流下してきたものの重量により下流側へと変位可能な構成であり、
前記付勢手段の付勢力は、前記上流側から前記遊技球が流下してきた場合にはその遊技球を前記第1分岐通路領域に誘導する位置に前記誘導部材が配置され、前記上流側から前記不正具が流入してきた場合には前記第1分岐通路領域に誘導する位置よりも下流側に向けて変位してその不正具を前記第2分岐通路領域に誘導する位置に前記誘導部材が配置されるように設定されていることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、付勢手段の付勢力を調整するだけで、遊技球と不正具との振分を行うことが可能となる。
特徴A13.前記第1分岐通路領域は、前記分岐箇所よりも上流側の通路領域の延長先に設けられているとともに、前記第2分岐通路領域は、それら上流側の通路領域及び前記第1分岐通路領域の流れから分岐するようにして設けられており、
前記誘導部材は、
前記上流側の通路領域及び前記第1分岐通路領域の流れ方向に貫通するとともに前記遊技球の通過は可能とするが前記不正具の通過は不可とする大きさに形成された開口部(第3の実施の形態におけるアーム部178,179間の開口)と、
前記上流側の通路領域側を臨む面に形成され、前記不正具をその自重により前記第2分岐通路領域に向けて誘導する傾斜面(第3の実施の形態における上面176a)と、
を備えていることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A13によれば、誘導部材を可動式に設ける必要がないため、当該誘導部材の構成の簡素化が図られる。
特徴A14.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部(一般入賞口31)と、
当該入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路(集合回収通路83)と、
当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部(入賞側貫通孔136)を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段(入賞検知センサ86)と、
当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段(主側MPU92、払出側MPU102及び払出装置77)と、
を備え、
前記検知用通過部よりも遊技球の移動方向の元側に、当該検知用通過部に到達するために通過する必要がある元側通路領域(予備整列部191)を備え、
当該元側通路領域には、前記遊技球よりも大きい不正具であって、前記入球部への入球は可能であるが前記検知用通過部の通過は不可とする大きさの不正具(不正球B2)を、通路方向に対して直交する方向において前記遊技球とは異なる位置を通らせる規制手段(通路壁面192,193)を備え、
さらに、前記規制手段による規制が行われる領域において前記不正具及び前記遊技球のうち一方を検知する検知手段(不正球検知センサ194)と、
当該検知手段の検知結果に基づいて異常処理を実行する異常処理実行手段(主側MPU92における不正球用処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A14によれば、正規の遊技球の移動に対する影響を抑えながら、不正具を遊技機内に流入させる行為が行われた場合に、遊技ホールの管理者がそれに対処することが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部(一般入賞口31)と、
通路形成体(ベース通路部材311)により区画形成され、前記入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路(正規球用通路領域312)と、
当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部(入賞側貫通孔136)を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段(入賞検知センサ86)と、
当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段(主側MPU92、払出側MPU102及び払出装置77)と、
を備え、
前記検知用通過部よりも上流側に、上流側から流入してきた遊技球の前記検知用通過部への流下を許容する一方、前記遊技球よりも大きい不正具であって、前記入球部への入球は可能であるが前記検知用通過部の通過は不可とする大きさの不正具(不正球B2)を前記通路形成体の外側に向けて誘導する誘導手段(排出用部材321)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、遊技球よりも大きい不正具を検知用通過部の位置に停留させることに基づき特典の付与を不正に継続させようとしても、不正具の検知用通過部に向けた流入が規制される。これにより、上記不正行為を抑制することが可能となる。
また、不正具が遊技機内に流入されたとしても、当該不正具は遊技球の移動経路上から排除される。これにより、不正行為者が不正具を遊技機内に流入させる行為を行った後であっても、正規の遊技者に遊技を行わせることが可能となる。
特徴B2.前記通路形成体における前記案内通路を区画形成する部位の外側に、前記誘導手段により誘導された前記不正具を停留させる停留部(停留部328)を備えていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、停留部に不正具が停留されているか否かを確認することで、不正具を利用した不正行為の有無を把握することが可能となる。
特徴B3.前記停留部は、遊技機前面部よりも奥側に設けられているとともに、遊技機構成体(内枠13、裏パックユニット15及び主制御装置71)の初期位置からの変位操作に伴って露出させることが可能な位置に設けられており、さらに当該停留部を露出させた場合には当該停留部に停留している前記不正具を取り出すことが可能なように所定方向に開放させて設けられていることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、遊技機構成体の初期位置からの変位操作を行えば停留部を露出させることが可能となるため、遊技ホールの管理者にとっては、停留部に不正具が停留しているか否かの目視確認を簡単に行うことが可能となる。また、停留部は所定方向に開放させて設けられており、停留部を露出させた場合には当該停留部に停留している不正具を取り外すことが可能であるため、上記目視確認に際して停留部に不正具が停留していることを確認した場合には、当該不正具の取り外しを簡単に行うことが可能となる。
その一方、停留部を露出させるためには遊技機構成体の初期位置からの変位操作が必要であるため、不正行為者にとっては、停留部から不正具を取り出す行為が行いづらくなっている。
特徴B4.前記誘導手段は、前記案内通路の流れ方向に貫通するとともに前記遊技球の通過は可能とするが前記不正具の通過は不可とする大きさに形成された開口を有するように一対の誘導部(アーム部324,325)を備えており、
当該一対の誘導部は、それら一対の誘導部の間の距離が前記誘導手段による誘導先側に向けて除々に広くなるように形成されていることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、誘導手段を可動式に設ける必要がないため、当該誘導手段の構成の簡素化が図られる。
<特徴C群>
特徴C1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部(一般入賞口31)と、
当該入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路(集合通路領域331)と、
当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部(集合通路領域331において検知範囲DAに含まれる領域)を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段(入賞検知センサ332)と、
当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段(主側MPU92、払出側MPU102及び払出装置77)と、
を備え、
前記通過検知手段は外郭を形成するハウジング(センサハウジング333)を備え、
当該ハウジングにおいて前記検知用通過部よりも上流側であって当該検知用通過部に到達するためには通過する必要がある箇所に、それよりも上流側に比べて通路幅を狭くする部位(入賞側貫通孔334における上流側の開口部の周縁)を備え、
前記検知用通過部は、検知用の出力源(検知コイル335)の作用により通路方向の所定範囲に亘って生じており、
前記検知用の出力源は、前記通路幅を狭くする部位が前記所定範囲に含まれないように、当該部位に対する位置が設定されていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、遊技球よりも大きい不正具を検知用通過部の位置に停留させることに基づき特典の付与を不正に継続させようとしても、不正具の検知用通過部に向けた流入が規制される。これにより、上記不正行為を抑制することが可能となる。また、通過検知手段のハウジングにおいて積極的に不正具を受け止めるようにしながら、さらにその不正具を遊技球として誤検知してしまわないようにすることが可能となる。
特徴C2.前記ハウジングは、複数のハウジング部材(ハウジング部材333a,333b)を組み合わせることにより形成されており、
前記複数のハウジング部材のうち前記通路幅を狭くする部位を形成しているもの(ハウジング部材333a)は、他のハウジング部材(ハウジング部材333b)よりも柔軟に形成されていることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、ハウジングにおいて不正具を積極的に受け止めるようにした構成において、不正具を受け止める際の衝撃を緩和することが可能となる。
<特徴D群>
特徴D1.遊技媒体を所定の方向に案内する案内通路(第9の実施の形態では集合通路領域341、第10の実施の形態では集合通路領域351)と、
当該案内通路を通過する遊技媒体を検知する検知手段(第9の実施の形態では入賞検知センサ342、第10の実施の形態では入賞検知センサ352)と、
を備えた遊技機において、
前記検知手段は、
前記案内通路の途中位置に第1検知範囲(第9の実施の形態では第1検知範囲DA1、第10の実施の形態では第1検知範囲DA3)を生じさせる第1検知手段(第9の実施の形態では第1検知部345、第10の実施の形態では第1検知部355)と、
前記案内通路において前記第1検知範囲よりも下流側に第2検知範囲(第9の実施の形態では第2検知範囲DA2、第10の実施の形態では第2検知範囲DA4)を生じさせる第2検知手段(第9の実施の形態では第2検知部346、第10の実施の形態では第2検知部356)と、
を備え、
前記第1検知手段において前記第1検知範囲を生じさせる第1出力源(第9の実施の形態では第1検知コイル345a、第10の実施の形態では第1検知コイル355a)は、当該第1検知範囲が当該第1出力源よりも上流側に存在するように又は当該第1出力源よりも下流側に比べて上流側の方が通路方向の検知範囲が広くなるように前記第1検知範囲を生じさせるものであることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、第1検知手段と第2検知手段とを備えていることにより、案内通路内の遊技媒体の通過状況を適切に把握することが可能となる。この場合に、第1検知範囲は第1出力源に対して上流側に偏らせて設定されている。これにより、第1検知手段と第2検知手段とを通路方向に近づけて配置することが可能となり、検知手段の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
特徴D2.遊技媒体を所定の方向に案内する案内通路(第9の実施の形態では集合通路領域341、第10の実施の形態では集合通路領域351)と、
当該案内通路を通過する遊技媒体を検知する検知手段(第9の実施の形態では入賞検知センサ342、第10の実施の形態では入賞検知センサ352)と、
を備えた遊技機において、
前記検知手段は、
前記案内通路の途中位置に第1検知範囲(第9の実施の形態では第1検知範囲DA1、第10の実施の形態では第1検知範囲DA3)を生じさせる第1検知手段(第9の実施の形態では第1検知部345、第10の実施の形態では第1検知部355)と、
前記案内通路において前記第1検知範囲よりも下流側に第2検知範囲(第9の実施の形態では第2検知範囲DA2、第10の実施の形態では第2検知範囲DA4)を生じさせる第2検知手段(第9の実施の形態では第2検知部346、第10の実施の形態では第2検知部356)と、
を備え、
前記第1検知手段において前記第1検知範囲を生じさせる第1出力源(第9の実施の形態では第1検知コイル345a、第10の実施の形態では第1検知コイル355a)は、当該第1検知範囲が当該第1出力源よりも上流側に存在するように又は当該第1出力源よりも下流側に比べて上流側の方が通路方向の検知範囲が広くなるように前記第1検知範囲を生じさせるものであり、
前記第2検知手段において前記第2検知範囲を生じさせる第2出力源(第9の実施の形態では第2検知コイル346a、第10の実施の形態では第2検知コイル356a)は、当該第2検知範囲が当該第2出力源よりも下流側に存在するように又は当該第2出力源よりも上流側に比べて下流側の方が通路方向の検知範囲が広くなるように前記第2検知範囲を生じさせるものであることを特徴とする遊技機。
特徴D2によれば、第1検知手段と第2検知手段とを備えていることにより、案内通路内の遊技媒体の通過状況を適切に把握することが可能となる。この場合に、第1検知範囲は第1出力源に対して上流側に偏らせて設定されているとともに、第2検知範囲は第2出力源に対して下流側に偏らせて設定されている。これにより、第1出力源と第2出力源とを通路方向に近づけて配置することが可能となり、検知手段の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
特徴D3.前記第1出力源は第1検知コイルであるとともに、前記第2出力源は第2検知コイルであり、
前記第1検知手段及び前記第2検知手段は、それぞれ対応する前記検知コイルから生じる磁束を利用して前記検知範囲を生じさせるものであり、
さらに、前記第1検知コイルから生じる磁束を当該第1検知コイルよりも上流側に集中させる第1集中手段(第9の実施の形態では第1コア345b、第10の実施の形態では第1コア355b)と、前記第2検知コイルから生じる磁束を当該第2検知コイルよりも下流側に集中させる第2集中手段(第9の実施の形態では第2コア346b、第10の実施の形態では第2コア356b)と、を備えていることを特徴とする特徴D2に記載の遊技機。
特徴D3によれば、第1検知範囲と第2検知範囲とで所望の範囲を設定しながら、上記特徴D2にて示した構成を実現する上で、構成の簡素化を図ることが可能となる。
特徴D4.前記第1検知手段と前記第2検知手段とは同一のハウジング(第9の実施の形態ではセンサハウジング343、第10の実施の形態ではセンサハウジング353)に設けられていることを特徴とする特徴D1乃至D3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D4によれば、第1検知手段及び第2検知手段は同一のハウジングに設けられているため、それぞれが個別に設けられている構成に比べ、部材点数の削減が図られるとともに、設置作業の作業性を向上させることが可能となる。また、このように同一のハウジングに第1検知手段と第2検知手段とが設けられた構成であっても、上記特徴D1又はD2にて示した構成を備えていることにより、第1出力源と第2出力源とを近付けることが可能となり、ハウジングの小型化が図られる。
特徴D5.前記第1検知手段と前記第2検知手段とは、同一の検知方式により遊技媒体を検知するものであることを特徴とする特徴D1乃至D4のいずれか1に記載の遊技機。
第1検知手段と第2検知手段とが同一の検知方式であることにより、両者において共通の部品を利用することが可能となる。この場合に、上記特徴D1又はD2にて示した構成を備えていることにより、第1検知手段と第2検知手段との間での干渉を抑制しながら、検知手段の設置領域をコンパクトなものとすることが可能となる。
特徴D6.前記第1検知手段と前記第2検知手段とは同一のハウジング(第9の実施の形態ではセンサハウジング343、第10の実施の形態ではセンサハウジング353)に設けられており、
当該ハウジングは、前記案内通路の通路壁の一部を構成するように、当該案内通路を区画形成する通路形成体に対して取り付けられており、
前記第1検知範囲には、前記ハウジングにおいて前記通路壁を構成している部位の最上流部が含まれていることを特徴とする特徴D1乃至D5のいずれか1に記載の遊技機。
第1検知範囲が、ハウジングにおいて案内通路の通路壁の一部を構成している部位の最上流部を含んでいることにより、遊技媒体よりも大きい不正具を上流側から挿入してハウジングに引掛けて遊技媒体の通過を誤検知させ続けようとする行為が行われた場合には、当該不正具が停留していることを検知することが可能となる。よって、それに対して対処することが可能となる。
その一方、上記のようにハウジングにおいて案内通路の通路壁の一部を構成している部位の最上流部が検知範囲に含まれている場合、正規の遊技媒体が通過する場合においてチャタリングの発生が懸念されるが、検知範囲が下流側に向けて設定された第2検知手段が設けられていることにより、当該チャタリングの発生を抑制することが可能となる。
特徴D7.前記第1検知手段と前記第2検知手段とは同一のハウジング(第9の実施の形態ではセンサハウジング343、第10の実施の形態ではセンサハウジング353)に設けられており、
前記第1検知手段よりも上流側には、前記遊技媒体よりも大きい不正具であって、前記案内通路への流入は可能であるが前記案内通路において前記検知範囲が生じている領域を通過しきることを不可とする大きさの不正具(不正球B2)の下流側への流入を規制する規制手段(第9の実施の形態ではセンサハウジング343における上流側の開口部の周縁、第10の実施の形態では段差部357a)を備え、
前記第1検知範囲には、前記規制手段により前記不正具の下流側への流入が規制される箇所が含まれていることを特徴とする特徴D1乃至D6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D7によれば、規制手段が設けられていることにより、遊技媒体よりも大きい不正具を案内通路の上流側から流入させて遊技媒体の通過を誤検知させ続ける行為を抑制することが可能となる。この場合に、第1検知範囲が、規制手段により不正具の下流側への流入が規制される箇所を含んでいることにより、不正具が規制手段によりそれ以上の流入が規制されて停留していることを検知することが可能となる。よって、それに対して対処することが可能となる。
また、上記のように規制手段が設けられた構成においては、正規の遊技媒体が通過する場合においてチャタリングの発生が懸念されるが、検知範囲が下流側に向けて設定された第2検知手段が設けられていることにより、当該チャタリングの発生を抑制することが可能となる。
特徴D8.前記第2検知手段にて遊技媒体が検知されたことを少なくとも一の条件として、前記案内通路を遊技媒体が通過したと判定する制御手段(主側MPU92)を備えていることを特徴とする特徴D6又はD7に記載の遊技機。
特徴D8によれば、正規の遊技媒体が通過したと判定されるためには、検知範囲が下流側に向けて設定された第2検知手段にて遊技媒体が検知される必要があるため、既に説明したようにチャタリングの発生を抑制することが可能となる。
特徴D9.前記第1検知範囲及び前記第2検知範囲のうち一方は他方よりも通路方向の検知範囲が狭く設定されていることを特徴とする特徴D1乃至D8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D9によれば、第1検知範囲及び第2検知範囲を含めたトータルの検知範囲が必要以上に広くなってしまうことを抑制することが可能となる。
特徴D10.前記第2検知範囲は、前記第1検知範囲よりも通路方向の検知範囲が狭く設定されていることを特徴とする特徴D9に記載の遊技機。
特徴D10によれば、遊技媒体よりも大きい不正具を上流側から挿入して所定箇所にて底流させることで遊技媒体の通過を誤検知させ続けようとする行為が行われた場合に、当該不正具が停留していることを検知可能としながら、トータルの検知範囲が必要以上に広くなってしまうことを抑制することが可能となる。
特徴D11.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部(一般入賞口31)を備え、
前記案内通路は、前記入球部に入球した遊技球を前記所定の方向に案内するものであり、
前記検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段(主側MPU92、払出側MPU102及び払出装置77)を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D10のいずれか1に記載の遊技機。
入球部への入球を検知する検知手段に対しては、その上流側又は下流側から不正具を挿入して遊技球を誤検知させる行為が想定される。これに対して、第1検知範囲は上流側に向けて設定されているとともに、第2検知範囲は下流側に向けて設定されているため、不正具が挿入されていることを検知することが可能となる。
特徴D12.前記第1検知手段は前記第1検知範囲に遊技媒体が存在している場合に検知状態となるとともに、前記第2検知手段は前記第2検知範囲に遊技媒体が存在している場合に検知状態となるものであり、
前記第1検知手段が検知状態となった後に、前記第2検知手段が検知状態となった場合に、前記案内通路を遊技媒体が通過したと判定する制御手段(主側MPU92)を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D12によれば、第1検知手段及び第2検知手段を有することにより、遊技媒体の検知を正確に行えるようにした構成において、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
上記特徴D群の発明は、以下の課題に対して効果的である。
遊技機の一種であるパチンコ機は、遊技球が流下する遊技領域に、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部を備えている。そして、当該入球部への遊技球の入球に基づいて遊技者に特典が付与される(例えば特開2003−236080号公報を参照)。
具体的には、入球部から続くとともに当該入球部に入球した遊技球を遊技ホールの島設備に導くための案内通路を備えており、当該案内通路の途中位置に検知用通過部が存在するようにして検知手段が設けられている。この検知用通過部は、遊技球が1個ずつ通過するようにその通路断面の大きさが設定されている。検知手段は、例えば検知用通過部を遊技球が通過したことによる磁界の変化を電気信号に変換して、制御装置側に向けて出力する。制御装置ではその入力結果に基づいて特典を付与するための処理を実行する。
ここで、不正に特典を得ることを目的として上記検知手段に対して不正を施すことが考えられる。これに対して、本件発明者は、検知手段を複数設けることにより、当該不正行為に適切に対処することが可能であることを考え出した。
しかしながら、複数の検知手段を単純に設けようとすると、それだけ検知手段の設置領域が大型化することとなり好ましくない。
なお、上記問題は、検知手段として、磁気検知式のものが用いられている場合に限られることはなく、光学式のものや接触式のものが用いられている場合であっても生じ得る問題である。また、上記問題は、入球部に入球した遊技球ではなく、払い出される遊技球や、遊技者により投入される遊技球を検知するための検知手段であっても生じ得る問題である。また、上記問題は、パチンコ機に限定されることはなく、遊技媒体を検知するための検知手段を有する他の遊技機においても生じ得る問題である。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、31…入球部としての一般入賞口、51…遊技球発射機構、52…発射レール、53…球送り装置、54…ソレノイド、61a…上皿、77…特典付与手段を構成する払出装置、83…案内通路としての集合回収通路、86…通過検知手段としての入賞検知センサ、88…元側通路領域としての集合通路領域、92…特典付与手段及び異常処理実行手段を構成する主側MPU、102…特典付与手段を構成する払出側MPU、131…規制手段としての幅狭領域、132…上流領域、133…下流領域、136…検知用通過部としての入賞側貫通孔、143…規制用通過部としての段差部、145…停留検知センサ、161…元側通路領域としての集合通路領域、162…上流通路領域、163…不正球用の分岐領域、164…正規球用の分岐領域、165…規制用通過部としての分岐開始領域、166…規制手段としての誘導部材、168…付勢部材、171…元側通路領域としての集合通路領域、172…上流通路領域、173…正規球用の分岐領域、174…不正球用の分岐領域、176…規制手段としての誘導部材、176a…傾斜面としての上面、178,179…規制用通過部を形成するアーム部、181…元側通路領域としての予備整列部、182…停留検知センサ、191…元側通路領域としての予備整列部、192,193…規制手段としての通路壁面、194…不正球検知センサ、201…元側通路領域としての球送り通路、202…規制手段を構成する供給部材、203…規制手段を構成する球送り駆動部、B1…遊技球、B2…不正球。

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部と、
    当該入球部に入球した遊技球を所定の方向に案内する案内通路と、
    当該案内通路に設定されているとともに1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可とする検知用通過部を有し、当該検知用通過部の遊技球の通過を検知する通過検知手段と、
    当該通過検知手段にて遊技球の通過が検知されたことに基づいて、所定の特典を付与する特典付与手段と
    を備え、
    前記検知用通過部よりも遊技球の移動方向の元側に、当該検知用通過部に到達するために通過する必要がある元側通路領域を備え、
    当該元側通路領域は、前記遊技球よりも大きい不正具であって、前記入球部への入球は可能であるが前記検知用通過部の通過は不可とする大きさの不正具の前記検知用通過部に向けた流入を規制する規制手段を備え、
    前記規制手段には、前記遊技球の通過は可能としながら前記不正具の通過を不可とする大きさの通路断面を有する規制用通過部が設けられており、
    前記元側通路領域及び前記規制用通過部は前記案内通路に形成されており、
    前記案内通路において前記入球部から前記規制用通過部側へと続く所定範囲は、通路断面の大きさが当該規制用通過部よりも拡張されており、この拡張部分は、1個の遊技球の通過は可能であるが通路方向に直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態での通過は不可となるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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