JP2020045625A - 作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の作業負担が少なく、油圧ホースを容易に収納することができる作業用車両を提供する。【解決手段】エンジンと、前記エンジンを駆動するための燃料を貯留する燃料タンク62と、燃料タンク62に燃料を補給するための給油ホース110と、給油ホース110を介して燃料タンク62に燃料を補給する給油ポンプ120とを旋回体フレーム21に備え、さらに、旋回体フレーム21に回転自在に設けられ、給油ホース110を巻き取って収納するホースリール130を備えて構成される。【選択図】図7

Description

本発明は、燃料タンクに燃料を補給するための給油ホースおよび給油ポンプを備える作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、油圧ショベル(エクスカベータ)やスキッドステアローダがある。これらの作業用車両は、エンジンと、エンジンを駆動するための燃料を貯留する燃料タンクと、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される作動油を受けて作動する複数の油圧アクチュエータ(油圧モータや油圧シリンダ)とを備え、これらの油圧アクチュエータによってクローラ機構(走行装置)やショベル装置等を作動させ、走行や掘削作業等を行うように構成されている。このような作業用車両には、燃料タンクに燃料を補給するための給油ホースと給油ポンプとを車体に備え、給油ホースを燃料が入ったドラム缶等に挿入し、給油ポンプによって燃料を吸い上げることにより、燃料補給設備の整っていない場所でも燃料補給が容易に行えるように構成された車両が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014‐202010号公報
従来の作業用車両では、給油作業が終わると、作業者が手で給油ホースを纏めて一塊にして車体内の所定位置に収納するようになっていた。そのため、給油ホースを纏めるときに、給油ホースに付着した燃料や土砂が作業者の手や服に付いて汚れるという課題があった。また、給油作業の頻度が多い場合には、その度に油圧ホースを纏める作業も行わなければならず、作業負担が大きいという課題もあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作業者の作業負担が少なく、油圧ホースを容易に収納することができる作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、エンジンと、前記エンジンを駆動するための燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに燃料を補給するための給油ホースと、前記給油ホースを介して前記燃料タンクに燃料を補給する給油ポンプとを車体(例えば、実施形態における旋回体20)に備え、さらに、前記車体に回転自在に設けられ、前記給油ホースを巻き取って収納するホースリールを備えて構成される。
上記構成の作業用車両において、前記ホースリールを巻き取り方向に回転させるばね式のリール回転装置を備えて構成されることが好ましい。
上記構成の作業用車両において、前記リール回転装置は、前記ホースリールの巻き取り方向への回転を規制および当該規制を解除可能なストッパ機構を有して構成されることが好ましい。
上記構成の作業用車両において、前記ホースリールは、上下軸を中心に回転するように前記車体に横置きに設けられることが好ましい。
本発明に係る作業用車両によれば、車体に回転自在に設けられ、給油ホースを巻き取って収納するホースリールを備えて構成される。そのため、給油ホースを引き出して給油作業を行い、給油作業が終わると、ホースリールにより給油ホースを巻き取って容易に収納することができる。また、従来のように作業者が手で給油ホースを纏めて一塊にする作業が不要となり、給油ホースに付着した燃料や土砂が作業者の手や服に付いて汚れることを軽減させることができる。このようにして従来よりも作業者の給油作業の負担を軽減させることができる。
本発明に係る作業用車両において、好ましくは、ホースリールを巻き取り方向に回転させるばね式のリール回転装置を備えて構成される。このような構成とすれば、ばねの力を利用して自動的に給油ホースを巻き取って収納することができ、給油作業の負担をより一層軽減させることができる。さらに、モータ等を用いるよりも簡単な構成且つ安価に回転機構を実現することができる。
本発明に係る作業用車両に置いて、好ましくは、リール回転装置は、ホースリールの巻き取り方向への回転を規制および当該規制を解除可能なストッパ機構を有して構成される。このような構成とすれば、給油ホースの引き出し量(長さ)を任意に調整することができ、給油ホースを引き出すときに任意の長さで止めて給油作業を行うことができる。
本発明に係る作業用車両において、好ましくは、ホースリールは、上下軸を中心に回転するように車体に横置きに設けられる。このような構成とすれば、車体内において上下方向に限られたスペース(ホースリールを縦置きで配設することは難しいスペース)であっても、横方向に所定のスペースがあればホースリールを配設することができる。
本発明に係る作業用車両の一例である油圧ショベルの左方から見た斜視図である。 上記油圧ショベルの左側面図である。 上記油圧ショベルの右方から見た斜視図である。 上記油圧ショベルの右側面図である。 上記油圧ショベルの背面図である。 上記油圧ショベルの油圧駆動装置の構成を示すブロック図である。 上記油圧ショベルの旋回体フレームを右前方から見た斜視図である。 上記旋回体フレームを右後方から見た斜視図である。 上記油圧ショベルの給油装置の構成を示す前方から見た分解斜視図である。 上記給油装置の構成を示す後方から見た分解斜視図である。 上記給油装置の平面図である。 図11における矢印A‐Aで示す位置の断面図である。 図11における矢印B‐Bで示す位置の断面図である。 図12における矢印C‐Cで示す位置の断面図である。 上記給油装置におけるリール回転装置のストッパ機構の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は上記ストッパ機構における回転規制が解除される際の動作を説明する平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、本発明に係る作業用車両の一例として、クローラ式の油圧ショベル(エクスカベータ)につい
て説明する。まず、油圧ショベル1の全体構成について図1〜図6を参照して説明する。
油圧ショベル1は、図1〜図5に示すように、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20と、旋回体20の前部に設けられたショベル装置30とを有して構成される。
走行体10は、駆動輪、複数の従動輪、およびこれらの車輪に掛け回された履帯14を有する左右一対のクローラ機構15を、走行体フレーム11の左右両側にそれぞれ備えて構成される。左右のクローラ機構15は、駆動輪を回転駆動する左右の走行モータ16を有している。走行体10は、左右の走行モータ16の回転方向および回転速度をそれぞれ制御することにより任意の方向および速度で走行可能に構成されている。走行体フレーム11の前部には、ブレード18が上下揺動自在に設けられている。ブレード18は、走行体フレーム11との間に跨設されたブレードシリンダ19を伸縮作動させることにより上下揺動可能に構成されている。
走行体フレーム11の上部中央には旋回機構5が設けられている。旋回機構5は、走行体フレーム11に固定された内輪と、旋回体20に固定された外輪と、旋回体20に設けられた旋回モータ8(図6を参照)と、旋回体20に設けられた油圧ポンプ64(図6を参照)から走行体10に設けられた左右の走行モータ16およびブレードシリンダ19等に作動油を供給するためのロータリーセンタージョイントとを有している。旋回体20は、旋回機構5を介して走行体フレーム11に水平旋回自在に設けられ、旋回モータ8を正転または逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に水平旋回可能に構成されている。
旋回体20は、走行体フレーム11に旋回機構5を介して水平旋回自在に設けられる旋回体フレーム21と、旋回体フレーム21上に設けられるオペレータキャビン25とを有している。旋回体フレーム21の前部には、前方に突出する旋回体側ブラケット22が設けられている。
ショベル装置30は、旋回体側ブラケット22に上下軸を中心に左右方向に揺動自在に設けられたショベル側ブラケット31と、ショベル側ブラケット31の上端部に第1枢結ピンP1により上下揺動自在(起伏動自在)に設けられたブーム32と、ブーム32の先端部に第2枢結ピンP2により上下揺動自在(屈伸動自在)に設けられたアーム33と、アーム33の先端部に第3枢結ピンP3により上下揺自在に設けられたバケット34とを有している。さらに、ショベル装置30は、旋回体フレーム21とショベル側ブラケット31の間に跨設されたスイングシリンダ35と、ショベル側ブラケット31とブーム32の間に跨設されたブームシリンダ36と、ブーム32とアーム33の間に跨設されたアームシリンダ37と、アーム33とバケット34の間に跨設されたバケットシリンダ38と、バケットシリンダ38のロッド先端部とバケット34の間に設けられたリンク機構39とを有している。
ショベル側ブラケット31は、スイングシリンダ35を伸縮作動させることにより旋回体側ブラケット22(旋回体フレーム21)に対して左右方向に揺動可能に構成されている。ブーム32は、ブームシリンダ36を伸縮作動させることによりショベル側ブラケット31に対して上下方向に揺動可能(起伏動可能)に構成されている。アーム33は、アームシリンダ37を伸縮作動させることによりブーム32に対して上下方向に揺動可能(屈伸動可能)に構成されている。バケット34は、バケットシリンダ38を伸縮作動させることによりリンク機構39を介してアーム33に対して上下方向に揺動可能に構成されている。
アーム33およびリンク機構39の先端部には、バケット34に替えて、ブレーカ、圧砕機、カッター、オーガ装置等の各種アタッチメントを上下方向に揺動自在に取り付けることが可能になっている。これらのアタッチメントを装着した場合に、当該アタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給するための油圧ホースを接続可能な複数の接続ポートPTが、アーム33の左右両側面に配設されている。
オペレータキャビン25は、略矩形箱状に形成されて内部に作業者が搭乗可能な操作室を形成し、左側部に横開き開閉可能なキャビンドア26が設けられている。オペレータキャビン25の内部には、作業者が前方側を向いて着座可能なオペレータシートと、走行体10の走行操作を行う左右の走行操作レバー41,42(図6を参照)と、旋回体20の旋回操作およびショベル装置30の作動操作を行う左右の作業操作レバー43,44(図6を参照)と、ショベル装置30のスイング操作(左右への揺動操作)を行うスイング操作ペダル45(図6を参照)と、ブレード18の作動操作を行うブレード操作レバー46(図6を参照)と、油圧ショベル1における各種の車両情報を表示するディスプレイ装置と、作業者によって操作される各種の操作スイッチとが設けられている。走行操作レバー41,42の下端部にはペダル部が設けられており、このペダル部を用いて作業者は足で走行体10の走行操作を行うことも可能になっている。
旋回体20には、オペレータキャビン25の後側および右側の位置に、油圧駆動装置60を搭載するための搭載室が設けられている。この搭載室を形成する後側壁部には、曲面形状のカウンターウエイト27と、縦開き開閉可能なエンジンカバー28とが設けられている。搭載室を形成する右側壁部には、縦開き開閉可能なサイドカバー29が設けられている。油圧駆動装置60は、図6に示すように、エンジン61と、エンジン61を駆動するための燃料を貯留する燃料タンク62(図7を参照)と、作動油を貯留する作動油タンク63と、エンジン61により駆動される油圧ポンプ64およびパイロットポンプ65と、油圧ポンプ64から吐出されて各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向および供給量を制御する制御バルブユニット66と、制御バルブユニット66を駆動するためのパイロット圧を生成するパイロットバルブユニット67とを有している。
制御バルブユニット66は、左右の走行モータ16、ブレードシリンダ19、旋回モータ8、スイングシリンダ35、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38および接続ポートPTのそれぞれに対応した制御バルブCV1〜CV9を有している。これらの制御バルブCV1〜CV9はそれぞれ、パイロットバルブユニット67から供給されるパイロット圧により内蔵されたスプールが移動され、そのスプールの移動により各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向および供給量を制御するようになっている。
パイロットバルブユニット67は、左走行操作レバー41の根本部分に配設された左走行パイロットバルブユニットPV1と、右走行操作レバー42の根本部分に配設された右走行パイロットバルブユニットPV2と、左作業操作レバー43の根本部分に配設された左作業パイロットバルブユニットPV3と、右作業操作レバー44の根本部分に配設された右作業パイロットバルブユニットPV4と、スイング操作ペダル45の根本部分に配設されたスイングパイロットバルブユニットPV5と、ブレード操作レバー46の根本部分に配設されたブレードパイロットバルブユニットPV6とを有している。これらのパイロットバルブユニットPV1〜PV6はそれぞれ、複数のパイロットバルブを備えて構成され、パイロットポンプ65から供給される圧油を基にして、各操作レバー等の傾動操作方向および操作量に応じたパイロット圧を生成し、対応する制御バルブに供給するようになっている。
このように構成された油圧ショベル1では、オペレータキャビン25内のオペレータシ
ートの前方に配設された左右の走行操作レバー41,42を前後に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、左右の走行パイロットバルブユニットPV1,PV2によりパイロット圧が生成される。そして、そのパイロット圧により左右の走行モータ16に対応した制御バルブCV1,CV2が駆動され、左右の走行モータ16に作動油が供給される。このようにして、左右の走行操作レバー41,42の操作方向および操作量に応じた走行方向および走行速度で左右のクローラ機構15を作動させて油圧ショベル1を走行させることができるように構成されている。
オペレータシートの左右に配設された左右の作業操作レバー43,44を前後左右に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、左右の作業パイロットバルブユニットPV3,PV4によりパイロット圧が生成される。そして、そのパイロット圧により旋回モータ8、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38および接続ポートPTに対応した制御バルブCV4,CV6〜CV9が駆動され、左右の作業操作レバー43,44の操作方向に対応した油圧アクチュエータに作動油が供給される。スイング操作ペダル45を左右に踏込操作すると、その操作方向および操作量に応じて、スイングパイロットバルブユニットPV5によりパイロット圧が生成され、そのパイロット圧により制御バルブCV5が駆動されてスイングシリンダ35に作動油が供給される。ブレード操作レバー46を前後に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、ブレードパイロットバルブユニットPV6によりパイロット圧が生成され、そのパイロット圧により制御バルブCV3が駆動されてブレードシリンダ19に作動油が供給される。このようにして、左右の作業操作レバー43,44、スイング操作ペダル45およびブレード操作レバー46の操作方向および操作量に応じた作動方向および作動速度で旋回体20、ショベル装置30およびブレード18を作動させて掘削作業等を行うことができるように構成されている。
次に、燃料タンク62に燃料を補給するために旋回体20に設けられた給油装置100について図7〜図16を参照して説明する。給油装置100は、図7および図8に示すように、燃料タンク62に燃料を補給するための給油ホース110と、給油ホース110を介して燃料タンク62に燃料を補給する給油ポンプ120と、給油ホース110を巻き取って収納するホースリール130と、ホースリール130を巻き取り方向に回転させるリール回転装置200とを有している。
給油ホース110は、内径約19mm、長さ約3mの耐油性ゴムホースである。給油ホース110の先端部にはストレーナ111(濾過機)および逆止弁112が設けられている。燃料タンク62は、旋回体20におけるサイドカバー29(図3を参照)を開いたときに露出する旋回体フレーム21上の位置に設けられている。給油ポンプ120は、当該燃料タンク62の後方位置に設けられている。給油ポンプ120は、旋回体フレーム21に設けられた不図示のバッテリ(蓄電池)に電気接続されており、エンジン61が停止状態であっても当該バッテリからの電力を受けて駆動可能になっている。
ホースリール130は、給油ホース110を外周に巻回可能な円筒状の胴体部131と、その胴体部131の両端部にそれぞれ設けられた円盤状の側板部132,133とを有している(図9を参照)。ホースリール130は、旋回体フレーム21における燃料タンク62の前方位置に、上下軸を中心に回転するように横置きの状態(胴体部131の中心軸が上下方向に延びる状態)で設けられる。旋回体フレーム21の右側部の前方位置には、縦開き開閉可能な給油ホースカバー105が設けられている(図3を参照)。給油ホースカバー105は、油圧ショベル1のエンジン始動キーを用いて開放可能になっており、給油ホースカバー105を開いたときに露出する位置に、ホースリール130に巻回された給油ホース110の先端部が配設されるようになっている。また、当該露出する位置に、給油ポンプ120の始動スイッチ121が設けられている。始動スイッチ121は、押
ボタン式のオルタネートスイッチであり、一度押すと給油ポンプ120が始動して駆動状態が保持され、もう一度押すと給油ポンプ120が停止するようになっている。
リール回転装置200は、図9〜図14に示すように、ホースリール130を回転自在に支持する支持機構210と、ホースリール130を巻き取り方向に回転させる回転機構220と、回転機構220によるホースリール130の巻き取り方向への回転を規制可能なストッパ機構230と、ホースリール130への巻き取りおよび引き出しの際に給油ホース110をガイドするガイド機構240とを有している。
支持機構210は、旋回体フレーム21上に固定されるベース部材211と、ホースリール130を回転自在に支持するベアリング212と、給油ホース110の基端部に接続されるスイベルジョイント215とを有している。ベース部材211は、平板状の支持部211aを有し、支持部211aの両側を下方に折り曲げて形成された端部においてボルトおよびナットにより旋回体フレーム21上に固定される。支持部211aは上下に貫通したベアリング取付穴を有し、そのベアリング取付穴にベアリング212が取り付けられる。
スイベルジョイント215は、ベース部材211の支持部211aの下方位置に固定状態で設けられる下側ジョイント216と、その下側ジョイント216に回転自在に連結される上側ジョイント217とを有している。下側ジョイント216は、ポンプホース123を用いて給油ポンプ120に接続されている。上側ジョイント217は、上下に延びる円筒状の軸部217aを有し、この軸部217aがベアリング212に挿通されて回転自在に支持される。軸部217aの上部から横方向にU字状に延びた先端部に給油ホース110の基端部が接続される。上側ジョイント217は、円盤状の取付プレート219を介してボルト等によりホースリール130(側板部133)の下面に固定される。支持機構210は、このように上側ジョイント217がホースリール130に固定されるとともにベアリング212に支持されることにより、ホースリール130を回転自在に支持するように構成されている。
回転機構220は、ホースリール130の胴体部131の内部に設けられる渦巻ばね221(ぜんまいばね)と、ホースリール130(側板部132)の上面に固定される円盤状の蓋部材222と、蓋部材222の上方に所定間隔を置いて設けられる平板状の固定プレート223と、固定プレート223に固定される円柱状のシャフト部材224とを有している。渦巻ばね221は、渦巻状に形成された板ばねであり、渦巻ばね221の外側端部221aがホースリール130の胴体部131の内面に固定される。固定プレート223は、旋回体フレーム21にボルト等により固定される。蓋部材222および固定プレート223はそれぞれ上下に貫通したシャフト挿通穴を有し、それらのシャフト挿通穴にシャフト部材224が挿通される。当該シャフト挿通穴に挿通されたシャフト部材224は、渦巻ばね221の内部まで延び、そのシャフト部材224に渦巻ばね221の内側端部221bが固定される。
シャフト部材224の上部には、横方向に突出したフランジ部224aが設けられている。シャフト部材224は、フランジ部224aを介してボルト等により固定プレート223に固定される。固定プレート223の上方には、工具等を収納可能な略矩形箱状の収納ボックス106が設けられる。このような回転機構220は、ホースリール130が給油ホース110の引き出し方向に回転されると、ホースリール130の回転に伴って渦巻ばね221が巻かれ、その渦巻ばね221が元に戻ろうとする力によりホースリール130を巻き取り方向に回転させるように構成されている。回転機構220は、シャフト部材224を回転させて渦巻ばね221の巻き度合を調整することができ、これによりホースリール130を回転させる力の強さ、すなわち給油ホース110を引き出すおよび巻き取
る際の力の強さを調整することができるようになっている。
ストッパ機構230は、支持機構210の取付プレート219の下面に固定される円環状のストッパ歯車231と、支持機構210のベース部材211の上面に設けられる爪部材235とを有している。ストッパ歯車231は、取付プレート219の下面にボルト等により固定されてホースリール130と一緒に回転される。ストッパ歯車231の周囲には、図15に示すように、3個の規制溝部232a,232b,232cと1個の解除溝部233とを1組として、計5組の溝部が形成されている。爪部材235は、先の尖った平板部材であり、ベース部材211(支持部211a)の上面において、上下方向に延びる爪支持軸236を中心に回転自在に設けられている。爪部材235の基端部にはコイルばね237が設けられている。爪部材235は、このコイルばね237により爪部材235の先端部がストッパ歯車231の回転中心方向に向くように付勢されている。
このようなストッパ機構230は、ホースリール130と一緒にストッパ歯車231が給油ホース110の引き出し方向に回転されると、当該ストッパ歯車231によって爪部材235が爪支持軸236を中心に図15における時計回りに回転され、爪部材235の先端部がストッパ歯車231の周囲を摺動することにより、ホースリール130の引き出し方向への回転を許容する。そして、ホースリール130の引き出し方向への回転が停止され、渦巻ばね221の力によりホースリール130が巻き取り方向に回転され、爪部材235の先端部がストッパ歯車231の3個の規制溝部232a,232b,232cのいずれかに挿入されたときには、爪部材235が図15における反時計方向に回転することができず、爪部材235が突っ支い棒のように機能し、これによりホースリール130の巻き取り方向への回転を規制するように構成されている。
一方、渦巻ばね221によりホースリール130が巻き取り方向に回転され、図16(a)に示すように、爪部材235の先端部がストッパ歯車231の解除溝部233に挿入されたときには、ストッパ歯車231の巻き取り方向への回転に伴って爪部材235が爪支持軸236を中心に反時計方向に回転される。そして、図16(b)に示すように、当該解除溝部233により爪部材235の先端部がストッパ歯車231の回転中心方向を向く姿勢よりも更に反時計方向に回転され、これにより爪部材235が突っ支い棒のように機能せず、図16(c)に示すようにホースリール130の巻き取り方向への回転を許容するように構成されている。
ガイド機構240は、図9および図10に示すように、旋回体フレーム21にボルト等により固定されるベース部材241と、ベース部材241に固定されたヒンジ部材242(蝶番)と、ヒンジ部材242によりベース部材241に対して揺動自在に設けられたガイド部材245とを有している。ガイド部材245は、上下方向に長い矩形枠状であり、上下に延びる左右の枠部にそれぞれ円筒状のローラ246が回転自在に装着されている。ガイド部材245は、ホースリール130に巻回された給油ホース110の先端部側に配設され、左右のローラ246の間に給油ホース110が挿通される。ガイド部材245は、ヒンジ機構242により給油ホース110の巻き取りおよび繰り出し方向に揺動自在であり、巻き取りおよび繰り出しの際の給油ホース110をガイドするようになっている。ガイド部材245は、給油ホース110の先端部(ストレーナ111)が通過できない左右寸法(左右のローラ246の間隔寸法)になっており、給油ホース110をホースリール130に巻き取る際の過巻き取り防止用ストッパの機能も有している。
このような給油装置100を用いて燃料タンク62に燃料を補給する手順および動作について、以下に説明する。燃料タンク62に燃料を補給するには、先ず、旋回体フレーム21の給油ホースカバー105を開き、給油ホース110の先端部を持って給油ホース110を引き出す。このとき、給油ホース110の引き出しに伴ってガイド部材245が揺
動するとともに左右のローラ246が回転することにより、給油ホース110をスムーズに引き出すことができる。給油ホース110を引き出すことにより、ホースリール130およびストッパ歯車231が引き出し方向に回転され、この回転に伴って渦巻ばね221が巻かれる。
給油ホース110を概ね必要な長さまで引き出し、ストッパ機構230の爪部材235がストッパ歯車231の3個の規制溝部232a,232b,232cのいずれかに挿入される位置で給油ホース110の引き出しを止める。このとき、上述したように爪部材235が突っ支い棒のように機能し、渦巻ばね221によるホースリール130の巻き取り方向への回転が規制される。ストッパ歯車231では、規制溝部232a〜232cと解除溝部233とが3:1の割合で規制溝部の方が多く設けられている。そのため、給油ホース110を任意の長さまで引き出した状態で確実に保持することができる。
給油ホース110を必要な長さまで引き出したら、給油ホース110の先端部(ストレーナ111)を燃料が入ったドラム缶等に挿入する。そして、給油ホースカバー105の近傍に設けられた始動スイッチ121を押して給油ポンプ120を駆動させることにより、給油ポンプ120によって給油ホース110、スイベルジョイント215およびポンプホース123を介して燃料を吸い上げ、燃料タンク62に補給する。燃料タンク62内には、燃料が満タンになったことを検出するセンサ(例えば、浮き式のオン・オフスイッチ)が設けられており、このセンサにより満タン状態が検出されると、給油ポンプ120が自動的に停止するようになっている。
燃料タンク62への給油が終わると、燃料が入ったドラム缶等から給油ホース110の先端部(ストレーナ111)を抜き出す。そして、給油ホース110の基端側(ホースリール130側)を持って少しずつ引き出しながら、ストッパ機構230の爪部材235をストッパ歯車231の解除溝部233に挿入させる。爪部材235が解除溝部233に挿入されると、上述したように爪部材235が突っ支い棒のように機能しなくなり、渦巻ばね221の力によってホースリール130が巻き取り方向に回転される。そして、給油ホース110をガイド部材245によりガイドしながらホースリール130に巻き取っていく。給油ホース110の先端部がガイド部材245に当接したところで巻き取り完了となり、最後に給油ホースカバー105を閉じて給油作業は完了となる。
以上説明したように、給油装置100では、給油ホース110を巻き取って収納するホースリール130を備えている。そのため、給油ホース110を引き出して給油作業を行い、給油作業が終わると、ホースリール130により給油ホース110を巻き取って容易に収納することができる。また、従来のように作業者が手で給油ホース110を纏めて一塊にする作業が不要となり、給油ホース110に付着した燃料や土砂が作業者の手や服に付いて汚れることを軽減させることができる。このようにして従来よりも作業者の給油作業の負担を軽減させることができる。
給油装置100では、ホースリール130を巻き取り方向に回転させる渦巻ばね221を有するリール回転装置200を備えている。そのため、渦巻ばね221の力を利用して自動的に給油ホース110を巻き取って収納することができ、給油作業の負担をより一層軽減させることができる。さらに、モータ等を用いるよりも簡単な構成且つ安価に回転機構を実現することができる。また、リール回転装置200は、ホースリール130の巻き取り方向への回転を規制および当該規制を解除可能なストッパ機構230を有している。そのため、給油ホース110の引き出し量(長さ)を任意に調整することができ、給油ホース110を引き出すときに任意の長さで止めて給油作業を行うことができる。また、ホースリール130は、上下軸を中心に回転するように横置きの状態で設けられている。そのため、旋回体フレーム21内において上下方向に限られたスペース(ホースリール13
0を縦置きで配設することは難しいスペース)であっても、横方向に所定のスペースがあればホースリール130を配設することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、ホースリール130が横置きの状態で設けられているが、スペース的な問題が無ければ、ホースリール130を縦置きの状態で設けるようにしてもよい。また、上述の実施形態では、本発明を油圧ショベル1に適用した場合について説明したが、本発明は、油圧ショベル以外の作業用車両、例えばクローラローダ等の他の作業用車両に適用することもできる。
1 油圧ショベル
20 旋回体(車体)
60 油圧駆動装置
61 エンジン
62 燃料タンク
100 給油装置
110 給油ホース
120 給油ポンプ
130 ホースリール
200 リール回転装置
230 ストッパ機構

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを駆動するための燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンクに燃料を補給するための給油ホースと、
    前記給油ホースを介して前記燃料タンクに燃料を補給する給油ポンプとを車体に備える作業用車両において、
    前記車体に回転自在に設けられ、前記給油ホースを巻き取って収納するホースリールを備えたことを特徴とする作業用車両。
  2. 前記ホースリールを巻き取り方向に回転させるばね式のリール回転装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
  3. 前記リール回転装置は、前記ホースリールの巻き取り方向への回転を規制および当該規制を解除可能なストッパ機構を有することを特徴とする請求項2に記載の作業用車両。
  4. 前記ホースリールは、上下軸を中心に回転するように前記車体に横置きに設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業用車両。
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