JP2020041381A - トンネルにおけるインバート施工方法 - Google Patents
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(1)インバート設置部Pを掘削し、その掘削後、型枠を所定の形状寸法に組み立ててコンクリートCを打設する。
(2)インバート設置部Pに打設したコンクリートCが必要な強度に達するまで養生を行う。
(3)インバート設置部PのコンクリートCが固化し必要な強度を発現したら、型枠を解体し、コンクリートCの上に土砂を埋め戻して、その上部に仮道路を形成する。
この種のインバート施工方法が特許文献1などに開示されている。
(1)インバート設置部Pを掘削し、その掘削後、工場製作したプレキャストコンクリートPCを搬入し、クレーンなどを用いてインバート設置部Pの所定の位置に設置する。
(2)インバート設置部PのプレキャストコンクリートPCとこの下の地山との隙間に裏込め材を充填するため型枠を組み立て、この型枠の組み立て後、隙間に裏込め材として無収縮モルタルを充填する。
(3)無収縮モルタルが固化し必要強度に達したら、型枠を解体し、プレキャストコンクリートPCの上に土砂を埋め戻して、その上部に仮道路を形成する。
この種のインバート施工方法が特許文献2などに開示されている。
(1)現場打ちコンクリートによる施工は、特に既設のトンネルにインバートを設置する場合に問題となる。この施工の場合、トンネル内でインバート設置部に、型枠を組み立てる必要があるため、作業効率が低く、また、インバート設置部に打設したコンクリートが必要な強度に達するまでは、インバート設置部に土砂の埋め戻しができず、工事期間が必然的に長くなる。このため、供用中のトンネルに現場打ちコンクリートによる施工でインバートを設置するには、トンネルに長期間に亘って車線規制を行う必要がある。工事期間中は交通規制により渋滞が発生するなど社会的影響が大きいため、規制日数の短縮が要請されるところ、その要請に対応することが難しい。
(2)プレキャストコンクリートによる施工では、プレキャストコンクリート1ピースの重量が非常に重く、トンネル内で使用できるクレーンの大きさには制限があることから、プレキャストコンクリート1ピースを吊上げ可能な大きさにするために、インバート設置部でのプレキャストコンクリートの分割数が多くなる。プレキャストコンクリートの分割数が多くなると、製作工場から施工現場までの運搬費が高くなり、また、プレキャストコンクリートの設置の工程(手間)が増えて、工事遅延の原因ともなり、車線規制の解除の日程に影響する。
トンネルの底部地盤にインバートを設置するトンネルにおけるインバート施工方法において、
前記トンネルの底部地盤にインバート設置部を掘削し、
前記インバート設置部の掘削完了後、前記インバート設置部に、コンクリート注入口を有する鋼殻と前記コンクリート注入口から前記鋼殻内に注入されるコンクリートとの合成構造からなる合成セグメントの前記鋼殻のみを設置して、前記インバート設置部を埋め戻し、
前記インバート設置部の埋め戻し後、前記コンクリート注入口を通じて、前記インバート設置部の前記鋼殻内にコンクリートを注入充填し、前記合成セグメントを完成させて、前記鋼殻及び前記鋼殻内部に充填したコンクリートの両方で、トンネル周辺地山の変形、外力に抵抗する、
ことを要旨とする。
そして、このインバート施工方法は、トンネル内での実施に当たり、トンネルの底部地盤をトンネル幅方向に2分割乃至3分割して、前記トンネル幅方向に2分割の片側一側若しくは3分割の一部からインバート設置部の掘削、合成セグメントの鋼殻のみの設置、前記インバート設置部の埋め戻し、前記鋼殻内部へコンクリートの注入充填を順次行って、前記トンネル幅方向に2分割の片側一側若しくは3分割の一部にインバートを設置した後、前記トンネル幅方向に2分割の片側他側に若しくは3分割の残部に順次同様の施工を行って、インバートを設置する。
この場合、鋼殻は、インバート設置部に埋設した合成セグメントに作用する土被り圧やインバート設置部を埋め戻した地盤上を車両が通行する際の交通荷重に対して鋼殻のみで負担できるように、鋼殻の強度、耐力を高めておく。
また、このインバート施工方法は次のように具体化される。
(1)鋼殻に六面鋼殻を用いて、鋼殻をインバート設置部に設置する場合、前記鋼殻を前記インバート設置部に速硬モルタルパックを介して設置し、前記鋼殻と前記鋼殻下の地山との間に裏込め材を注入する。この場合、速硬モルタルパックを鋼殻(六面鋼殻)の底面下部の任意の位置に設置することができる。
また、鋼殻に五面鋼殻を用いて、鋼殻をインバート設置部に設置する場合、前記鋼殻を前記インバート設置部に速硬モルタルパックを介して設置し、前記鋼殻内部にコンクリートを打設する際に、前記コンクリートを前記鋼殻内で前記鋼殻直下の地山に接して注入充填する。この場合、速硬モルタルパックを鋼殻(五面鋼殻)の側壁部の直下に設置する。
(2)鋼殻のコンクリート注入口として鋼殻の一端に穿孔したコンクリート注入孔と前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内部に差し込むコンクリート打設ホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記コンクリート打設ホースの一端を前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内の他端まで差し込み、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記コンクリート打設ホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記コンクリート打設ホースを通じて、前記インバート設置部の前記鋼殻内の他端からコンクリートを注入し、前記コンクリート打設ホースを前記鋼殻から引き抜きながら、前記鋼殻内の一端まで注入し、前記鋼殻内全体に充填する。
また、鋼殻のコンクリート注入口として鋼殻の一端に穿孔したコンクリート注入孔と前記コンクリート注入孔に接続するさや管とを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記さや管の一端を前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔に接続し、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記さや管の他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、コンクリート打設ホースを、前記さや管を通して、前記インバート設置部の前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内の他端まで差し込み、前記鋼殻内の他端からコンクリートを注入し、前記コンクリート打設ホースを前記鋼殻から引き抜きながら、前記鋼殻内の一端まで注入し、前記鋼殻内全体に充填するようにしてもよい。
(3)上記(1)、(2)の場合、鋼殻にコンクリート注入口とともにエア抜き口を併せて設置しておき、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記エア抜き口により前記鋼殻内のエアを抜く。
この場合、鋼殻のエア抜き口として鋼殻の上面に穿孔した複数のエア抜き孔と前記各エア抜き孔に接続する複数のエア通しホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記各エア通しホースの一端を前記鋼殻の前記各エア抜き孔に接続して前記各エア通しホースを前記鋼殻の外側に配置して、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記各エア通しホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記各エア通しホースにより前記鋼殻内のエアを抜くものとする。
また、この場合、鋼殻のエア抜き口として鋼殻内部に形成した通気路及び前記鋼殻の一端に前記通気路に連通させて穿孔したエア抜き孔と前記エア抜き孔に接続するエア通しホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記エア通しホースの一端を前記鋼殻一端の前記エア抜き孔に接続し、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記エア通しホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記エア通しホースにより前記鋼殻内のエアを抜くものとしてもよい。
さらに、この場合、鋼殻内の数箇所にコンクリートの充填状況を感知するための充填感知センサを配置して、前記鋼殻内でのコンクリートの充填状況を確認することが好ましい。
(1)インバート設置部にインバートとして鋼殻のみを設置した後、インバート設置部に早期に土砂の埋め戻しを行うことができ、このインバート設置部の早期の埋め戻しにより、トンネル内の道路の車線規制(交通規制)の解除までの工程を短くすることができ、車線規制の期間(日数)を従来に比べて大幅に短縮することができる。
(2)インバート設置部に設置するインバート(ピース)の重量を軽量化して、インバートの大きさを大型化することができ、このインバートの大型化により、運搬に要するコストを低減し、インバートを設置しやすくしてインバートの設置のための工数、工程を短縮することができる。
なお、既設のトンネルTはトンネル内壁がアーチ形構造体Aにより覆工されており、この工事では、インバート1をこのトンネルTの底部地盤に設置して、アーチ構造体Aの下部間に連結する。
また、この場合、トンネルTの底部地盤をトンネル幅方向に2分割して、施工を行うものとする。
このようにしてトンネル幅方向の道路他側R2にインバートI(合成セグメント1)を設置した後、トンネル幅方向の片側一側R1に同様の工程で施工を行って、インバートI(合成セグメント1)を設置する。トンネルT内の道路一側R1においても、同様にして、インバートIの設置の施工中は道路一側R1の車線規制が必要となるが、この施工が道路一側R1で所定の距離(例えば、10m〜20m)単位で行われるので、インバートIの設置の工事を小刻みに中断して、道路一側R1の車線規制を小刻みに柔軟に解除することができ、全体として車線規制(の期間)を短くすることができる。
なお、トンネルT内での実施に当たり、トンネルTの底部地盤をトンネル幅方向に3分割して、トンネル幅方向の一部からインバート設置部Pの掘削、合成セグメント1の鋼殻10のみの設置、インバート設置部Pの埋め戻し、鋼殻10内部へコンクリート14の注入充填を順次行って、トンネル幅方向の一部にインバートIを設置した後、トンネル幅方向の残部に順次同様の施工を行って、インバートIを設置する場合でも、同様である(同様の作用効果が得られる。)。
この場合、鋼殻10にコンクリート注入口11とともにエア抜き口12を併せて設置しておき、鋼殻10内にコンクリート14を注入する間、エア抜き口12により鋼殻10内のエアを抜くので、鋼殻10内にコンクリート14を効率よく迅速に充填することができる。そして、鋼殻10のエア抜き口12として鋼殻10の上面に穿孔した複数のエア抜き孔120と各エア抜き孔120に接続する複数のエア通しホース121とを用い、鋼殻10をインバート設置部Pに設置する際に、各エア通しホース121の一端を鋼殻10の各エア抜き孔120に接続して各エア通しホース121を鋼殻10の外側に配置して、インバート設置部Pの埋め戻しの際に、各エア通しホース121の他端をインバート設置部Pの埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、インバート設置部Pの埋め戻し後、鋼殻10内にコンクリートを注入する間、各エア通しホース121により鋼殻10内のエアを抜くようにしたので、鋼殻10内にコンクリートを注入する間、鋼殻10内からエアを確実に抜くことができる。
また、この場合、鋼殻10内の数箇所にコンクリート14の充填状況を感知するための充填感知センサ13を配置して、各充填感知センサ13で鋼殻10内でのコンクリート14の充填状況を確認するので、コンクリート14を鋼殻10内へ確実に充填することができる。
また、この実施の形態では、鋼殻10のエア抜き口12として鋼殻10の上面に穿孔した複数のエア抜き孔120と各エア抜き孔120に接続する複数のエア通しホース121とを用い、鋼殻10をインバート設置部Pに設置する際に、各エア通しホース121の一端を鋼殻10の各エア抜き孔120に接続して各エア通しホース121を鋼殻10の外側に配置して、インバート設置部Pの埋め戻しの際に、各エア通しホース121の他端をインバート設置部Pの埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、インバート設置部Pの埋め戻し後、鋼殻10内にコンクリートを注入する間、各エア通しホース121により鋼殻10内のエアを抜くものとしたが、鋼殻のエア抜き口として鋼殻内部に形成した通気路(例えば、鋼殻内部に複数の補強用の鉛直部材(板)を設けた場合、各鉛直部材の最上部にエア抜き孔を空けて形成したエアの通路など。)及び鋼殻の一端に通気路に連通させて穿孔したエア抜き孔とエア抜き孔に接続するエア通しホース(メッシュ状でもない、ホースの途中途中に孔を有するものでもない、エアが流通可能な一般的なホース)とを用い、鋼殻をインバート設置部に設置する際に、エア通しホースの一端を鋼殻一端のエア抜き孔に接続し、インバート設置部の埋め戻しの際に、エア通しホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、インバート設置部の埋め戻し後、鋼殻内にコンクリートを注入する間、エア通しホースにより鋼殻内のエアを抜くものとしてもよく、このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
さらに、この実施の形態では、既設のトンネルの底部地盤にインバートを設置する場合を例示したが、このインバート施工方法は、新設のトンネルの底部地盤であっても、同様に適用できることは勿論である。
A アーチ形構造体
R 道路
R1 道路一側
R2 道路他側
F 安全柵
S 土留め杭
B 覆工受け台
P インバート設置部
I インバート
1 合成セグメント
10 鋼殻
11 コンクリート注入口
110 コンクリート注入孔
111 コンクリート打設ホース
12 エア抜き口
120 エア抜き孔
121 エア抜きホース
13 充填感知センサ
14 コンクリート
21 速硬モルタルパック
22 裏込め材
Claims (10)
- トンネルの底部地盤にインバートを設置するトンネルにおけるインバート施工方法において、
前記トンネルの底部地盤にインバート設置部を掘削し、
前記インバート設置部の掘削完了後、前記インバート設置部に、コンクリート注入口を有する鋼殻と前記コンクリート注入口から前記鋼殻内に注入されるコンクリートとの合成構造からなる合成セグメントの前記鋼殻のみを設置して、前記インバート設置部を埋め戻し、
前記インバート設置部の埋め戻し後、前記コンクリート注入口を通じて、前記インバート設置部の前記鋼殻内にコンクリートを注入充填し、前記合成セグメントを完成させて、前記鋼殻及び前記鋼殻内部に充填したコンクリートの両方で、トンネル周辺地山の変形、外力に抵抗する、
ことを特徴とするトンネルにおけるインバート施工方法。 - トンネル内での実施に当たり、トンネルの底部地盤をトンネル幅方向に2分割乃至3分割して、前記トンネル幅方向に2分割の片側一側若しくは3分割の一部からインバート設置部の掘削、合成セグメントの鋼殻のみの設置、前記インバート設置部の埋め戻し、前記鋼殻内部へコンクリートの注入充填を順次行って、前記トンネル幅方向に2分割の片側一側若しくは3分割の一部にインバートを設置した後、前記トンネル幅方向に2分割の片側他側に若しくは3分割の残部に順次同様の施工を行って、インバートを設置する請求項1に記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻に六面鋼殻を用いて、鋼殻をインバート設置部に設置する場合、前記鋼殻を前記インバート設置部に速硬モルタルパックを介して設置し、前記鋼殻と前記鋼殻下の地山との間に裏込め材を注入する請求項1又は2に記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻に五面鋼殻を用いて、鋼殻をインバート設置部に設置する場合、前記鋼殻を前記インバート設置部に速硬モルタルパックを介して設置し、前記鋼殻内部にコンクリートを打設する際に、前記コンクリートを前記鋼殻内で前記鋼殻直下の地山に接して注入充填する請求項1又は2に記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻のコンクリート注入口として鋼殻の一端に穿孔したコンクリート注入孔と前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内部に差し込むコンクリート打設ホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記コンクリート打設ホースの一端を前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内の他端まで差し込み、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記コンクリート打設ホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記コンクリート打設ホースを通じて、前記インバート設置部の前記鋼殻内の他端からコンクリートを注入し、前記コンクリート打設ホースを前記鋼殻から引き抜きながら、前記鋼殻内の一端まで注入し、前記鋼殻内全体に充填する請求項1乃至4のいずれかに記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻のコンクリート注入口として鋼殻の一端に穿孔したコンクリート注入孔と前記コンクリート注入孔に接続するさや管とを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記さや管の一端を前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔に接続し、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記さや管の他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、コンクリート打設ホースを、前記さや管を通して、前記インバート設置部の前記鋼殻一端の前記コンクリート注入孔から前記鋼殻内の他端まで差し込み、前記鋼殻内の他端からコンクリートを注入し、前記コンクリート打設ホースを前記鋼殻から引き抜きながら、前記鋼殻内の一端まで注入し、前記鋼殻内全体に充填する請求項1乃至4のいずれかに記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻にコンクリート注入口とともにエア抜き口を併せて設置しておき、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記エア抜き口により前記鋼殻内のエアを抜く請求項1乃至6のいずれかに記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻のエア抜き口として鋼殻の上面に穿孔した複数のエア抜き孔と前記各エア抜き孔に接続する複数のエア通しホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記各エア通しホースの一端を前記鋼殻の前記各エア抜き孔に接続して前記各エア通しホースを前記鋼殻の外側に配置して、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記各エア通しホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記各エア通しホースにより前記鋼殻内のエアを抜く請求項7に記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻のエア抜き口として鋼殻内部に形成した通気路及び前記鋼殻の一端に前記通気路に連通させて穿孔したエア抜き孔と前記エア抜き孔に接続するエア通しホースとを用い、前記鋼殻をインバート設置部に設置する際に、前記エア通しホースの一端を前記鋼殻一端の前記エア抜き孔に接続し、前記インバート設置部の埋め戻しの際に、前記エア通しホースの他端をインバート設置部の埋め戻し完了高さより上に取り出しておき、前記インバート設置部の埋め戻し後、前記鋼殻内にコンクリートを注入する間、前記エア通しホースにより前記鋼殻内のエアを抜く請求項7に記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
- 鋼殻内の数箇所にコンクリートの充填状況を感知するためのセンサを配置して、前記鋼殻内でのコンクリートの充填状況を確認する請求項1乃至9のいずれかに記載のトンネルにおけるインバート施工方法。
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