JP5843413B1 - 既設トンネルの盤下げ工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既設トンネルのトンネル断面を拡大して改修トンネルを構築する工事において、トンネルの幅員を拡幅することなく、また工事進行中において交通遮断を行うことなく工事を行う。【解決手段】 既設トンネルの路面下に縦断方向に所定のピッチで杭10を施工し、この杭10を利用して対向2車線の両車線にわたり覆工板12による仮設路面を構築する。覆工板12の下方空間を所定掘削底面まで盤下げ掘削するとともに、既設トンネルの側壁脚部下までの掘削を行い、露出した地山側壁面をロックボルト、吹付コンクリートで支保する。さらにトンネルのアーチ部を支保する側壁コンクリート24を設け、埋戻し35・舗装を施工し、拡大断面を確保する。【選択図】 図6
Description
本発明は既設トンネルの建築限界確保に係り、特に既設トンネルの断面を拡大して改修トンネルを構築する工事において、トンネル及び取付道路の新たな用地を買収することなく、また工事進行中において供用中の交通遮断を行うことなく工事を行えるようにした既設トンネルの盤下げ工法に関する。
近年、交通量の増加や通行車両の大型化に対応するため、活線下において既設トンネルの断面を拡幅するトンネル拡幅方法が種々提案されている(特許文献1,特許文献2)。
特許文献1に示したトンネル拡幅工法では、既設トンネルのアーチおよび側壁を支保しながらその外周に大断面のトンネルを掘削する際、既設トンネルの覆工を補強し、既設トンネル内部を通行する車両の防護工として用いて既設トンネルの周囲地盤を掘削してトンネル拡幅を図ることを特徴としている。
特許文献2に示したトンネルの拡幅工法では、あらかじめ既設トンネルの覆工内周を補強した状態で、既設トンネルの上部の地盤に拡大トンネルの先行頂部トンネルを掘削し、補強された既設トンネルの周囲を掘り下げていき、拡幅断面の掘削完了後に既設トンネルの覆工を解体することを特徴としている。
上述したいずれの既設トンネルの拡幅工法も、拡大トンネル構築後、既設トンネルの覆工を全断面にわたり解体、撤去することを前提としている。このため、既設トンネルの断面を拡幅するためには、トンネル本体の拡幅工事に加え、既設トンネルの解体撤去工事、さらに既設トンネルの前後の道路において幅員を拡幅する等の明かり工事を要する。このため、工事が長期化する上、市街地などではトンネルのアプローチとなる拡幅範囲の用地確保に永年を要することが多く早期の問題解決が果たせないため、既設トンネルの拡幅工事のスムーズな進行が果たせないと言う問題がある。
従来の既設トンネルでは車両の大型化によりアーチ部の肩部分が建築限界にかかって車両の通行に支障がでている事例が多い。このため、この部分で建築限界に対する余裕空間が確保できれば、車両通行に関する問題が解決する場合が多い。また、既設トンネルのアーチ部をそのままにした拡幅工事が行えれば、各特許文献に示したようなトンネル拡幅工法に比べて掘削断面も小さく、また通行遮断をほとんど起こさないため、工費の縮減と工期の短縮を図ることができる。
そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、既設トンネルを拡幅する工事において、トンネル及び取付道路の新たな用地を買収することなく、また従来の交通遮断が必要とされる拡幅工法から工事進行中において交通遮断を行うことなく工事を行えるようにした既設トンネルの盤下げ工法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は既設トンネルの路面下に縦断方向に所定のピッチで杭を施工し、この杭を利用して受桁を架設し、この受桁上に覆工板を敷設して仮設路面を構築し、その後の前記覆工板の下方空間を所定掘削底面まで盤下げ掘削するとともに、前記既設トンネルの側壁脚部下までの掘削を行い、既設側壁コンクリートの一部と露出した地山側壁面とを支保し、既設アーチ部と前記既設側壁コンクリートの一部とを支保する新設側壁コンクリートの打設までの作業を、前記既設トンネルの縦断方向に沿って所定間隔をあけて位置する施工ブロックごとに順次行い、前記掘削底面まで断面を拡大したトンネル断面を構築することを特徴とする。
前記既設トンネルは2車線からなり、両車線にわたり前記覆工板による仮設路面を構築し、引き続き、両車線での盤下げ掘削から前記新設側壁コンクリートまでの施工を順次行い、拡大後の両車線での路盤工を順次行うことが好ましい。
前記既設トンネルは2車線からなり、一方の車線と他方の車線とにおいて、通行車線の盛替えを行って前記覆工板による仮設路面の構築を両車線に順次行い、引き続き、通行車線の盛替えを行って両車線での盤下げ掘削から前記新設側壁コンクリートまでの施工を順次行い、さらに通行車線の盛替えを行って拡大後の両車線での路盤工を順次行うことが好ましい。
前記側壁脚部下までの掘削から前記新設側壁コンクリートの打設までの作業は、前記既設トンネルの縦断方向及びトンネル断面の両側壁を交互に所定の間隔をあけて行うことが好ましい。
前記地山側壁面は、吹付コンクリートとロックボルトとで支保することが好ましい。
前記新設側壁コンクリートは、前記既設側壁コンクリートの一部と一体化させるようにして構築することが好ましい。
既設トンネルのアーチ部表面を防水シート及びプレキャストコンクリート製覆工アーチ部材で覆い、エアモルタルで空隙充填することが好ましい。
前記拡大後のトンネルの覆工断面は新設インバートによって閉合した形状とすることが好ましい。
前記拡大後のトンネルの路面は前記掘削底面上の路盤にプレキャストコンクリート舗装版を敷設することが好ましい。
以下、本発明の既設トンネルの盤下げ工法の実施するための形態として、以下の施工例について添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は拡幅工事の対象となる既設トンネル50の横断面形状の一例を示している。同図に示したように、建築限界52が側壁コンクリート54に支持されたアーチ部53の一部を侵しており、国際規格のコンテナトレーラー等の大型車両60の通行に支障がある状態となっている。
図1は拡幅工事の対象となる既設トンネル50の横断面形状の一例を示している。同図に示したように、建築限界52が側壁コンクリート54に支持されたアーチ部53の一部を侵しており、国際規格のコンテナトレーラー等の大型車両60の通行に支障がある状態となっている。
図2は本発明の既設トンネルの盤下げ工法によってトンネル断面の拡大を行った後の拡大トンネル1の断面形状を示している。同図に示したように、既設トンネル50のアーチ部53をそのままにして盤下げした路面30を構築することで建築限界2の大幅な増大を図ることが可能となった。本実施形態の拡大トンネル1はインバート閉合構造となっているが、インバートコンクリート25には後述する仮設杭の一部を切断して転用された支持杭10の杭頭部が埋設固定されている。これにより拡大トンネル1はインバートが支持層に支持された構造体として機能する。なお、杭10の杭頭部をインバートコンクリート25内に埋設することなく、インバート下の地盤内に位置させ、インバートコンクリート25と絶縁した構造とすることもできる。その場合には、支持杭10は拡大トンネル1を直接支持しないが、軟弱な地盤での偏圧による横移動を抑止する抑止杭として機能させることができる。なお、拡大トンネル1のアーチ部53の内周面にはプレキャストコンクリート覆工アーチ40が施工されている。本実施形態のプレキャストコンクリート覆工アーチ40は2〜3ブロックのアーチを組み立てた略半円状のアーチ構造からなり、各図示しない門型移動架台または専用据付機械と高所作業車を用いてアーチ部53の内周面に沿って組み立てられる。そのとき既設のアーチ部53を構成し、在来工法覆工の弱点となる覆工コンクリートのひび割れ・目地部またはレンガやコンクリートブロックの隙間からの漏水対策として、アーチ部53とプレキャストコンクリート覆工アーチ40との間に防水シート(図示せず)を張り、アーチ部53との間の空隙をエアモルタル等により埋める空隙充填部41が施工される。
トンネル内路面30は一般にはセメントコンクリート舗装が用いられているが、コンクリート養生期間が必要となるので、プレキャストコンクリートコンクリート舗装版が敷設される。
以下、本発明の一実施形態による既設トンネルの盤下げ工法の一連の施工状況(ステップ1〜10)について、図3〜図10を参照して説明する。
図3(a−1)は2車線の既設トンネル50の上下車線5のそれぞれの車線にトンネル全長にわたり縦断方向に所定ピッチで杭10を打設し、杭10上に受桁11を架設し、受桁11上に覆工板12を敷設した仮設道路を構築した施工状況(ステップ1)におけるトンネル断面を示している。図3(a−2)はこの状態におけるトンネル縦断面図である。本実施形態では縦断方向に2m間隔で杭10が打設されている。この路面覆工作業は交通状況に応じて昼夜一車線規制または夜間一車線規制(昼間は交通開放される。)で行われる。杭10は本施工例では仮設杭としてのH形鋼杭を使用している。また、杭10の一部にはあらかじめ、上述したように拡大トンネル完成時にインバートコンクリート25内に杭頭部が位置するように杭接続部を設けておくことが好ましい。
図3(b−1)、(b−2)は仮設道路下空間の掘削状況(ステップ2)におけるトンネル断面を示している。道路下の空間7は杭10が密集し狭いため、切羽後方の覆工板12の一部を取り除いて設けた開口から小型の自走式の掘削機(図示せず)を搬入して空間7(大背)の掘削作業を実施する。このとき作業空間を確保するために掘削位置の覆工板12を一時的に取り外して掘削作業を行う。また掘削土砂の搬出作業によって仮設道路上の車両の通行を遮断しないように、トンネル坑口外まで掘削土砂を連続的に搬出する搬出経路(図示せず)を進行状況に応じて延長することが好ましい。空間7の掘削手順は地山の安定度によって全断面あるいは適切な段数のベンチ掘削等を行い、吹付コンクリート等によって切羽および法面の安定を図ることが好ましい。また、必要に応じて露出した杭10間をつなぎ材(図示せず)で補強することにより、仮設道路の安定性を図ることも好ましい。
図4(c−1)、(c−2)〜図5(e−1)、(e−2)は一方の車線(紙面左側を指し、以下車線1と呼ぶ。)の既設トンネル50の側壁部の一部の撤去から拡大トンネルの側壁コンクリート、インバートの一部の構築までの工程(ステップ3〜5)を示している。また抜き掘り工法を採用した際の縦断方向および左右の車線での施工順序を説明するために図8〜10を示す。以下、各作業の施工内容について各図を参照して説明する。
図4(c−1)、(c−2)は車線1側の既設トンネル50側壁コンクリート54の一部を撤去し、残された側壁コンクリートの一部54aをロックボルト21で補強した状態を示している。図4(c−1)に示したように、拡大トンネルの側壁部分の盤下げ掘削では既設トンネル50の側壁脚部下を掘削する。また拡大トンネルでは既設トンネル50の側壁コンクリート54に代えて新設の側壁コンクリート24(図5(e−1))を構築するため、既設トンネル50の側壁コンクリート54を撤去することになる。しかし、側壁コンクリート54はアーチ部53を支持する部材であるため、アーチ部に変状を生じさせないことが重要である。そこで、既設トンネルの側壁コンクリート54の一部54aを残し、この部分を既設トンネル50のアーチ部53の支保部材とすることとした。地山8側の側壁コンクリートの一部54aを残してロックボルト21で補強してアーチ部53の支保部材とした。ロックボルト21の本数、長さは対象地山の状況に応じて適宜設計して決定する。これにより拡大トンネルの側壁コンクリートが完成するまでの間、既設トンネルのアーチ部53を確実に支保することができる。このとき各作業での作業空間を確保するために作業位置の覆工板を一時的に取り外すことが好ましい。
ところで、上述のステップ4,5の掘削と支保作業では、既設トンネルのアーチ部を確実に支持するために、トンネル縦断方向に沿って所定の間隔をあけたブロックごとに行う「抜き掘り工法」を採用している(図4(c−2))。ここで、図8〜図10を参照してその抜き掘りステップについて説明する。図8は地山安定性が比較的悪い状態での施工例を示している。地山が悪い場合、片側車線のみ連続施工すると偏土圧が生じるおそれがあるため、左右車線を交互施工することとする。そこで、施工ローテーションは既設トンネルアーチ部の覆工スパンに対応させて行うことが好ましい。たとえば覆工スパンが12mとすると、1回の掘削長を3mとする。その施工順序としては、図8(a)に示したように、まず1スパン内の偶数ブロック(たとえば図4(c−1)中、2BL,4BL)に対してそれぞれ車線1、車線2の順で施工を行う。(例えば丸数字1→2→3→4の順)。この作業をトンネル縦断方向の全長にわたって行う。この1スパンでの施工を複数箇所で並行作業として行うこともできるが、その場合には近接施工による各作業の能率低下等を防止するために1スパン以上離れたスパンで作業することが好ましい。トンネル全長あるいは所定範囲での抜き掘り施工が完了したら、未施工ブロックの抜き掘り施工を行う(図8(b))。この場合にも未施工ブロックの施工は、図8(b)に示したように、1スパン内に残った奇数ブロックに対してそれぞれ車線1、車線2の順で施工を行う(丸数字5→6→7→8)。なお、上述の掘削手順を適宜変えて掘削することはいうまでもない。例えば偶数ブロックにおいて、丸数字1→4→2→3のように千鳥状に掘削し、その後の奇数ブロックにおいて、丸数字5→8→6→7の順に掘削することもできる。
次に、比較的地山が安定している場合での抜き掘りステップについて、図9,10を参照して説明する。地山が安定していて偏土圧発生のおそれがない場合、既設トンネルの側壁部までの土平掘削は作業性を重視して片側車線の先行施工とすることができる。図9(a)に示したように、まず車線1の1スパン内の偶数ブロック(たとえば図4(c−1)中、2BL,4BL)に対して順に施工を行う(丸数字1→2)。この作業をトンネル縦断方向にわたって行う。トンネル全長あるいは所定範囲での抜き掘り施工が完了したら、引き続き車線1の未施工ブロックの抜き掘り施工を行う(図9(b))。この未施工ブロックの施工は、図9(b)に示したように、車線1の1スパン内に残った奇数ブロックに対して施工を行う(丸数字3→4)。引き続き図10(a)、(b)に示したように、車線2において、偶数ブロックの施工(丸数字5→6)、奇数ブロック(丸数字7→8)の施工を行う。この場合にも、1スパンでの施工を複数箇所で並行作業として行うこともできるが、近接施工による各作業の能率低下等を防止するために1スパン以上離れたスパンで作業することが好ましい。なお、これらのブロックの施工順序、ブロックの長さ等は地山の状態、施工性等を考慮して種々の設定が可能であることは言うまでもない。
以下、上述した抜き掘り工法で掘削された部位の支保作業(ステップ4,5)について図4(d−1)、(d−2)、図5(e−1)、(e−2)を参照して説明する。ステップ4では、上述した対象ブロックの土平掘削、露出した地山の吹付コンクリート20の施工、ロックボルト21の打設を行う。本実施形態では吹付コンクリート20の吹付け厚は10cm、ロックボルト21の長さは3m、縦断方向1mピッチとしたが、吹付け厚さ、ロックボルトの打設ピッチ、本数、長さは対象地山の状況に応じて適宜設計して決定することが好ましい。
図5(e−1)、(e−2)は盤下げ掘削後の側壁部に側壁コンクリート24を構築する施工状況(ステップ5)を示している。同図に示したように側壁コンクリート24は既設トンネルの側壁コンクリート54の一部と一体化した側壁24aとインバート(底版)の一部24bとからなる略L形をなし、アーチ部から側壁24aへ伝わる荷重はインバート(底版)24bで確実に支持される。この側壁コンクリート24の覆工厚は図5(e−1)に示したように、拡大トンネルの内空断面に沿った厚さに設定され、最終的に施工されるインバートコンクリート25とともに拡大トンネル1の覆工部材として所定の鉄筋量が配筋された鉄筋コンクリート構造とする。インバートコンクリート25を打設する際、杭10を含む部分は箱抜き型枠(図示せず)を設置することが好ましい。また底部近くの杭10の回りにゴム系の止水板を用いた止水部26を設けることが好ましい。
図5(f−1)、(f−2)は上述した抜き掘り工法によって両車線の側壁コンクリート、インバートコンクリート25の一部までの施工が完了した状態(ステップ6)を示している。この状態ではインバートが閉合されていないので、トンネル断面の変状を防止するために、対向して打設されたインバート間に仮設のストラット(切梁)をトンネル縦断方向に所定ピッチで配設することも好ましい。
図6(g−1)、(g−2)はインバートコンクリート25を打設してインバート閉合を行った状態(ステップ7)を示している。これにより拡大トンネル1は力学的に安定状態となる。なお、本実施形態の拡大トンネル1はインバートが杭10で支持された構造からなるが、上述したように杭10の杭頭部をインバートコンクリート25内に埋設固定しない構造としてインバートを閉合するトンネル断面としてもよい。
図6(h−1)、(h−2)〜図7(j−1)、(j−2)は拡大トンネル1内に所定の設計高さの路面30を確保するために、所定高さまで埋戻し材を敷設して転圧、整形して埋戻し部35を構築し、その上に所定設計厚の路盤工31、表層舗装33を施すまでの施工状態(ステップ8〜10)を示している。埋戻し部が構築された範囲から順次杭10上部および受桁11、覆工板12を撤去することができる。このとき図9(i−2)に示したように、埋戻し部35上に路盤工31を行うため、仮設道路の端部から路面30まで所定の傾斜で仮設スロープ34を設けることが好ましい。この仮設スロープ34は図示したように、仮路盤36、仮表層舗装37とで構成してもよいし、移動を容易にするために、仮設覆工板と支持脚(図示せず)とで構成するようにしてもよい。
一方、延長が長いトンネルでは、トンネル坑口に向けてのアプローチ道路38は所定の勾配(たとえば5%)をつけて既存道路からトンネル内の路面30まで斜路としてすりつけることが好ましい(図7(i−2)、(j−2))。延長が短いトンネルの場合には、斜路を設けずに、トンネル坑口に至る所定範囲のアプローチ道路を拡大トンネルの路面に合わせて盤下げすることも可能である。
以上の説明では、拡大後の拡大トンネルはインバート閉合する断面形状となっているが、地山強度が良好な場合にはインバートを設けず側壁コンクリートでアーチ部の荷重を支持するトンネル断面形状としてもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の既設トンネルの盤下げ工法の他の実施形態(第2実施形態)として、対面2車線の既設トンネルに対して一方の車線を先行して施工し、その後他方の車線の施工を行うようにした施工例について説明する。
以下、本発明の既設トンネルの盤下げ工法の他の実施形態(第2実施形態)として、対面2車線の既設トンネルに対して一方の車線を先行して施工し、その後他方の車線の施工を行うようにした施工例について説明する。
図11は図1と同様に、拡幅工事の対象となる既設トンネル50の横断面形状の一例を示している。同図においても、建築限界52が側壁コンクリート54に支持されたアーチ部53の一部を侵しており、コンテナトレーラー等の大型車両60の通行に支障がある状態となっている。
図12はこの他の実施形態の盤下げ工法によってトンネル断面の拡幅を行った後の拡大トンネル1の断面形状を示している。同図に示した拡大トンネルはインバート閉合を行わない断面形状からなり、既設トンネル50のアーチ部53をそのままにして盤下げし、側壁コンクリートを新設して拡大トンネル断面を確保することで建築限界2の大幅な増大を図った。なお、拡大トンネル1のアーチ部53の内周面にはプレキャストコンクリート覆工アーチ40が施工されている。本実施形態のプレキャストコンクリート覆工アーチ40は2〜3ブロックのアーチを組み立てた略半円状のアーチ構造からなり、図示しない門型移動架台または専用据付機械と高所作業車を用いてアーチ部53の内周面に沿って組み立てられる。そのとき既設のアーチ部53の漏水対策としての防水シート(図示せず)及びエアモルタル等による空隙充填部41が施工される。トンネル内路面30はコンクリート養生期間が不要なプレキャストコンクリート舗装版により施工される。
以下、他の実施形態による既設トンネルの盤下げ工法の一連の施工状況(ステップ1〜8)について、図13〜図20を参照して説明する。
図13は対向2車線の既設トンネル50のうち、一方の車線5のトンネル全長にわたり縦断方向に所定ピッチで杭10と受桁11を架設し、受桁11上に覆工板12を敷設し、仮設道路を構築する施工状況(ステップ1)を示している。この作業は昼夜一車線規制で行われる。同図には拡幅のために盤下げ後の想定掘削底面Gが示されている。杭10は本施工例では仮設杭としてのH形鋼杭を使用しているが、杭の種類は問わない。
図14は図13の工事完了後に引き続いて他方の車線6において同様の覆工板12の敷設工事を行う施工状況(ステップ2)を示している。これにより既設トンネル50内は路面全面が覆工板12で覆われ、後の工事の仮設道路となる。
図15は一方の車線5の仮設道路の覆工下の盤下げ掘削作業の施工状況(ステップ3)を示している。同図に示したように作業空間7は杭10が密集する狭い空間であるため、掘削は小型の自走式掘削機(図示せず)によって行い、仮設道路上の車両の通行を遮断しないように、トンネル坑口外まで掘削土砂を連続的に搬出する搬出経路(図示せず)を進行状況に応じて延長することが好ましい。
図15に示した盤下げ掘削では既設トンネルの側壁脚部下を掘削するため、新たにアーチ部の支保を設ける必要がある。そのために本施工例では、既設の側壁コンクリート54の一部を斫るとともに、掘削により露出した地山面に吹付コンクリート20、ロックボルト21を施工することとしている。吹付コンクリート20の吹付け厚、ロックボルト21の本数、長さは対象地山の状況に応じて適宜設計して決定する。これによりアーチ部を確実に支保するとともに、拡幅部の支保の安定を図ることが可能となる。
図16は盤下げ掘削後の側壁部に側壁コンクリート24を構築する施工状況(ステップ4)を示している。同図に示したように側壁コンクリート24は既設トンネルの側壁コンクリート54の一部と一体化した側壁24aと底版24bとからなる略L形をなし、アーチ部から側壁24aへ伝わる荷重は底版24bで確実に支持される。この側壁コンクリート24は現場打ちコンクリートで施工するが、所定寸法形状に工場製作されたプレキャストコンクリート部材を現場に搬入して組み立てることもできる。この場合、背面側の吹付コンクリート20と既設トンネルの側壁コンクリート54の一部とプレキャストコンクリート部材との一体化を図るために、両者の間にエポキシ樹脂等の接着性を有する樹脂等を充填することが好ましい。
図17,図18は、他方の車線6における覆工下の盤下げ掘削状況(図7:ステップ5)と、側壁コンクリート24の構築状況(図8:ステップ6)を示している。このように一方の車線5での掘削作業、側壁コンクリートの構築作業は、他方の車線6での掘削作業、側壁コンクリートの構築作業に対して独立しているため、両車線5,6での各作業は、一方の車線の作業に対して他方の車線の作業を後方から所定距離だけ遅れた並行させることができる。また、一方の車線での作業をトンネル全長にわたって完結させてから他方の車線の作業を行うようにしても良い。さらに、反対方向に向けて両方の車線の作業を進行するようにしてもよい。このように各車線での掘削、型枠組立、コンクリート打設の各作業は現場の状況(例えば、トンネル内交通量の多少、施工期間の長短、施工機械の配置数)に応じて、それらの工程を適切に決定することが好ましい。
図19は車線5のみの一車線規制として車線6の杭10と覆工板12を撤去し、拡幅後の掘削面上に路盤工31と排水工32を構築する施工状況(ステップ7)を示している。同図に示したように、拡幅後の拡大トンネル1の路面30を基準とした建築限界2はアーチ部53と干渉しないように拡大トンネル1内に設定することができる。
図20は道路を拡幅後の車線6に盛り替え、引き続き車線5の路盤工31と排水工32とを構築する施工状況(ステップ8)を示している。同図に示したように、本施工例では拡大トンネル1の路面30を既設トンネルの路面より1m程度盤下げすることにより、大型車両の通行を想定した建築限界2を確実に確保することができる。
道路舗装工事と並行して、拡大トンネル1のアーチ部53の内周面にプレキャストコンクリート覆工アーチ4が組み立てられる。プレキャストコンクリート覆工アーチ40は2〜3ブロックのアーチを組み立てた略半円状のアーチ構造からなり、図示しない門型移動架台または専用据付機械と高所作業車を用いてアーチ部53の内周面に沿って組み立てられる。そのとき既設のアーチ部53の漏水対策としての防水シート(図示せず)及びエアモルタル等による空隙充填部41が施工される。トンネル内路面30はコンクリート養生期間が不要なプレキャストコンクリート舗装版により施工される。
なお、本発明は上述した2つの実施形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 拡大トンネル
2,52 建築限界
5,6 車線
7 作業空間
10 杭
11 受桁
12 覆工板
20 吹付コンクリート
21 ロックボルト
24,54 側壁コンクリート
30 路面(プレキャストコンクリート舗装版)
31 路盤工
32 排水工
33 表層舗装
35 埋戻し部
40 プレキャストコンクリート覆工アーチ
50 既設トンネル
53 アーチ部
2,52 建築限界
5,6 車線
7 作業空間
10 杭
11 受桁
12 覆工板
20 吹付コンクリート
21 ロックボルト
24,54 側壁コンクリート
30 路面(プレキャストコンクリート舗装版)
31 路盤工
32 排水工
33 表層舗装
35 埋戻し部
40 プレキャストコンクリート覆工アーチ
50 既設トンネル
53 アーチ部
Claims (9)
- 既設トンネルの路面下に縦断方向に所定のピッチで杭を施工し、この杭を利用して受桁を架設し、この受桁上に覆工板を敷設して仮設路面を構築し、
その後の前記覆工板の下方空間を所定掘削底面まで盤下げ掘削するとともに、前記既設トンネルの側壁脚部下までの掘削を行い、既設側壁コンクリートの一部と露出した地山側壁面とを支保し、既設アーチ部と前記既設側壁コンクリートの一部とを支保する新設側壁コンクリートの打設までの作業を、前記既設トンネルの縦断方向に沿って所定間隔をあけて位置する施工ブロックごとに順次行い、
前記掘削底面まで断面を拡大したトンネル断面を構築することを特徴とする既設トンネルの盤下げ工法。 - 前記既設トンネルは2車線からなり、両車線にわたり前記覆工板による仮設路面を構築し、
引き続き、両車線での盤下げ掘削から前記新設側壁コンクリートまでの施工を順次行い、
拡大後の両車線での路盤工を順次行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。 - 前記既設トンネルは2車線からなり、一方の車線と他方の車線とにおいて、通行車線の盛替えを行って前記覆工板による仮設路面の構築を両車線に順次行い、
引き続き、通行車線の盛替えを行って両車線での盤下げ掘削から前記新設側壁コンクリートまでの施工を順次行い、
さらに通行車線の盛替えを行って拡大後の両車線での路盤工を順次行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。 - 前記側壁脚部下までの掘削から前記新設側壁コンクリートの打設までの作業は、前記既設トンネルの縦断方向及びトンネル断面の両側壁を交互に所定の間隔をあけて行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
- 前記地山側壁面は、吹付コンクリートとロックボルトとで支保することを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
- 前記新設側壁コンクリートは、前記既設側壁コンクリートの一部と一体化させるようにして構築することを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
- 既設トンネルのアーチ部表面を防水シート及びプレキャストコンクリート製覆工アーチ部材で覆い、エアモルタルで空隙充填することを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
- 前記拡大後のトンネルの覆工断面は新設インバートによって閉合した形状とすることを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
- 前記拡大後のトンネルの路面は前記掘削底面上の路盤にプレキャストコンクリート舗装版を敷設してなることを特徴とする請求項1に記載の既設トンネルの盤下げ工法。
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