JP2020041188A - コネクタ等の電子部品用導電材料及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CuまたはCu合金基材を母材としてその最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、Sn表層が加熱や層環境の変化にもかかわらず安定して機能する電子部品用導電材料及びその製造方法を提供する。【解決手段】CuまたはCu合金基材を母材として最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、該表層がSnめっき層を一旦溶融し凝固してなるSn単独の凝固層として形成され、その下地の下層は、SnとCuの総量に対するCuの含有量が10.0〜54.5at%であり、SnとCu6Sn5金属間化合物が混在した層に形成してあって、さらに、母材と該混在層との間に拡散防止のNi層を設けた。【選択図】 図3

Description

この発明は、使用時に篏合を伴うコネクタ等の電子部品用導電材料及びその製造方法に関する。
自動車等の電気配線の接続に使用されるSnめっきを施したコネクタ等の電子部品用導電材料において、一般的に要求されることは次のとおりである。
・摩擦係数が低い(コネクタ挿入力の低減)
・良好なはんだ濡れ性を有する
・接触抵抗が安定している(接続信頼性が高い。例えば、160℃‐120h 加熱後も安定)
・微摺動摩耗性に優れる
・ウイスカが発生し難い
具体的に説明すると、自動車や民生機器の接続に使用されるコネクタでは、コストや電気的特性の観点からSnめっきが多用されている。その中で、接続信頼性を確保し向上させるためには、Snめっきの厚さの増加や電気接点部の接圧の増加が有効であるが、こうした場合に、他方では、篏合時の挿入力の増加を招くことで作業性が低下することや、Snめっきの変形や掘り起しによる電気的接続の劣化が生じることなどが問題となっている。いずれも、主として最表面のSn被覆層の問題として提起されている(特許文献1,2)。
加えて、Snめっき材料をコネクタとして用いるにあたり、「はんだ濡れ性が良好であること」、「接触抵抗が安定していること」は必須となる特性である。特に接触抵抗に関しては、微摺動摩耗(一般的なSnめっきにおいて、自動車等の振動によって引き起こされる摩耗)にて生じる酸化摩耗粉による接触抵抗上昇も解決すべき課題となる。
特許第4503620号(特開2007‐100220) 特開2016‐211031
特許文献1は、Cu合金板条からなる母材Aの表面に、Cu‐Sn合金被覆層YとSn被覆層Xがこの順に形成された導電材料を提示するものであるが(図4)、次の通り問題があった。
(1)表面に露出したCu‐Sn合金被覆層Yが酸化し、はんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が上昇する。ちなみに、Snの酸化ならば濡れ性および接触抵抗に大きな影響を与えない。
(2)Cuめっき(またはCu材)とSnめっきの加熱によりCu‐Sn金属間化合物を形成してCu−Sn合金被覆層とするため、合金層及び表層のSn被覆層の制御が非常に難しい。Sn被覆層が厚くなった場合、摩擦係数が上昇し、Sn被覆層が薄くなった場合、はんだが濡れず接触抵抗が上昇するためである。
特許文献2は、銅または銅合金からなる基材10上に、Cu‐Sn合金12aとSn12bが混在したSn‐Cuめっき層12を形成するもので、最表面のSn層14は電気めっきにより形成されるが(図5)、次のような問題があった。
(1)Snが溶融凝固処理されておらず結晶粒界が多数存在することに加え、Sn‐Cuめっき層が加熱処理されていないため、Sn‐Cuめっき層内の合金状態が安定していない。そのため、経時変化および加熱によって、Snめっきの結晶粒界に沿って金属間化合物が成長し、それが最表面に達し、酸化する。結果として、はんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が上昇する。
この発明は、上記のような実情に鑑みて、CuまたはCu合金基材を母材としてその最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、Sn表層が加熱や層環境の変化にもかかわらず安定して機能する電子部品用導電材料及びその製造方法を提供することを課題とした。
上記の課題を解決するために、この発明は、鋭意研究を重ねた結果知見を得たことによるもので、CuまたはCu合金基材を母材として最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、該表層がSnめっき層を一旦溶融し凝固してなるSn単独の凝固層として形成され、その下地の下層は、SnとCuの総量に対するCuの含有量が10.0〜54.5at%であり、SnとCuSn金属間化合物が混在した層に形成してあって、さらに、母材と該混在層との間に拡散防止のNi層を設けたことを特徴としている。
また、この発明は、CuまたはCu合金基材を母材として最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料の製造方法において、母材の上方部に層厚が0.3〜5.0μmかつSnとCuの総量に対するCuの含有量が10.0〜54.5at%であるSn‐Cuめっきを施し、その上に層厚0.2〜0.8μmのSnめっきを施した後、溶融し冷却により凝固させることによって、前記Sn‐Cuめっき層をCuSn金属間化合物とSnが混在した層とするとともに、Sn溶融凝固層を前記Sn表層として形成することを特徴とする電子部品用導電材料の製造方法を提供するものである。
電子部品用導電材料及びその製造方法を上記のように構成したため、これによると、最表層がSn溶融凝固単独層であって、酸化されてもSn酸化物のみとなる。Sn酸化物はCuやCu‐Sn系酸化物と比較して、電気比抵抗が小さい、高温環境下でも厚く成長し難い、等の特性を持ち、接触抵抗およびはんだ濡れ性に影響を与えにくく、それらの良好な状態が保たれる。また、最表層の下地層は、CuSn金属間化合物とSnとのみで構成され、リフロー処理後であり、200℃以下の使用環境を想定した場合、状態が変化しない。更に、CuSn金属間化合物の硬度がSnと比較して高いため、最表層のSn溶融凝固単独層の下地として支持が確実であり、これで最表層を薄くすることが許容される結果、篏合時の摩擦係数を低下できる。
特に、請求項3に関しては、溶融加熱が、「Snめっきを溶融凝固層とすること」のほかに、「Sn‐Cuめっき層中の合金の状態を安定させること」も目的としている。これについては、Sn‐Cuめっき層を溶融加熱処理しない場合、Sn‐Cuめっき層中には「Cu」,「Sn」,「CuSn金属間化合物」,「CuSn金属間化合物」の4種類が存在することになるが、溶融加熱処理を行った場合、急速な金属の拡散反応が生じ、「Sn」と「CuSn金属間化合物」の2種類のみの安定した構成が得られる。
以上説明したように、この発明によれば、CuまたはCu合金基材を母材としてその最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料について、最表面が酸化の影響を受けることが少なく、良好なはんだ濡れ性および接触抵抗を確保でき、また、Sn最表層が下地の硬いCuSn金属間化合物によって支持され、これで安定化するためSn最表層を薄くして摩擦係数の低下を図ることができ、また、溶融凝固により最終表面が平滑化するので、これでも摩擦係数の低減が図られるなど、Sn表層の安定した構成を得る簡単な方法によっても、数々の優れた特性を発揮することができる。
この発明の説明のため、実施例、比較例の対象として試験片を縦にとり、横に各構成をとって例示した表型式の説明用の図面である。 図1の実施例、比較例と同じ縦の配列において、前記基本的構成に対応して評価結果を横にとって表示した同じく表型式の説明用の図面である。 この発明の一実施例を示すコネクタ等の電子部品用導電材料の断面説明図である。 特許文献1に示す図3に対応する従来例の断面説明図である。 特許文献2に示す図3に対応する従来例の断面説明図である。
この発明においては、CuまたはCu合金基材を母材1としてその最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、該表層のSnめっき層を一旦溶融してなるSn単独の凝固層5(層厚0.2〜0.8μm)として形成し、その下層については、Sn(4‐1)とCuSn金属間化合物(4‐2)が混在した層(Cu含有率として10.0〜54.5at% 層厚0.3〜5.0μm)を形成したものであって、さらに、母材1と混在層との間には、Ni層2(層厚0.2〜3.0μm)とその上層としてのCu‐Ni‐Sn合金層3が設けられる。
実施例の図面は、電子部品用導電材料とその製造方法の発明とが共に具備する構成となっており,図3につき合わせて説明する。いずれにしても、母材1の上に幾つかのめっきが順次施されて製造される。なお、この層形成の前提となるめっき工程は次の通りである。
(1)アルカリ電解脱脂
↓(水洗い)
(2)酸活性
↓(水洗い)
(3)Niめっき
↓(水洗い)
(4)Sn‐Cuめっき
↓(水洗い)
(5)Snめっき
↓(水洗い)
(6)乾燥

(7)リフロー(溶融凝固)
※(1)(2)は前処理
次に、図3に基づいて各層を説明する。
「Sn溶融凝固層5」(最表層)について
(1)Snの単独めっきからなる。金属間化合物は存在しない。最表層がSn単独層であれば酸化物はSn酸化物のみとなる。Sn酸化物は、接触抵抗およびはんだ濡れ性に影響を与えにくく、接触抵抗およびはんだ濡れ性の良好な状態が保たれる。
ちなみに、最表層にCuまたはNi(の酸化物)が存在した場合、はんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が上昇する。
(2)Sn溶融凝固層5は、Snをめっき溶融させることで形成される。
(3)溶融凝固により最終表面が平滑化する結果、摩擦係数の低減が図られる。
(4)しかし、Snめっきの厚さが0.2μm未満の場合、経時変化および加熱によって最表層にCu‐Sn金属間化合物が一定の割合で露出する。その結果Cu‐Sn金属間化合物の酸化によってはんだ濡れ性が悪くなる。
(5)Snめっきの厚さが0.8μmを超える場合、Sn層が厚く摩擦係数が高くなる。
「Sn(4‐1)と、CuSn金属間化合物(4‐2)が混在した層」について
(1)混在層は、Cu含有量がCuSn金属間化合物の割合である54.5at%より少ない場合、SnとCuSn金属間化合物のみが共存する状態となる。Cu含有量がCuSn金属間化合物の割合である54.5at%を超える場合、CuSn金属間化合物または単独Cuが存在することとなる。経時変化および加熱環境を考えた場合、Sn単独層である最表層のSn溶融凝固層5と混在層中のCuSn金属間化合物または単独Cuが反応し、最表層にCu‐Sn金属間化合物が生成され、はんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が上昇する。つまり、CuがCuSn金属間化合物の割合よりも多い環境では、Sn単独層は存在しえない。最表層にSn単独層を残存させることを前提に考えた場合、CuSn金属間化合物の割合に対し、Sn過多な環境が必要である。
(2)Cu含有量が10.0%未満の場合、生成されるCuSn金属間化合物の量が十分ではなく、下層のNiと混在層内のSnによって生じた金属間化合物が最表層まで達し、はんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が上昇する。Sn‐Cuめっきにて処理を行った場合、混在層はCu‐Sn金属間化合物だけでなく、Sn単独となる箇所も存在するためである。Cu‐Sn金属間化合物は、Niの最表層への拡散防止層という役割も担っている。
(3)混在層は、「Cuめっき→Snめっき→リフロー」により形成するのではなく、「Sn‐Cuめっき→リフロー」にて形成する。前者の場合、CuとSnの界面からCu‐Sn金属間化合物が生成されるため、表層に目的とする量のSnめっきを残存させることは非常に難しい。それはSnとCuの量および加熱条件を細かく制御する必要があるためである。更に、リフロー処理によって表層に残存するSn層を正確に制御したとしても、リフロー後にCu層が残存している場合、経時変化および加熱によってCu‐Sn金属間化合物が成長し、Sn層が消失する。電気めっきでめっき処理を行う上で、製品全域においてそのバランスを制御することは不可能に近い。
Sn‐Cuめっきとした場合、SnとCuの比率やSn‐Cuめっきの厚さにバラつきが生じた際にも、SnとCuを分散させた層としてめっきを行うため、Cu‐Sn金属間化合物は混在層中に均等に配置される。表層のSnめっきがそのままの厚みで残存することになり、制御が大変容易である。
Sn‐Cuめっきの厚さが0.3μm未満の場合、生成されるCu‐Sn金属間化合物の量が十分ではなく、下層のNiと混在層内のSnによって生じた金属間化合物が最表層まで達し、接触抵抗が上昇しはんだ濡れ性が低下する。
Sn‐Cuめっきの厚さが5.0μmを超える場合、生産効率が悪い。加えて、その金属間化合物は硬度が高いため材料としての加工性が低下する。
「Ni層2」について
Niめっきの厚さが0.2μm未満の場合、拡散防止層としての役割を果たせない。Niめっきの厚さが3.0μmを超える場合、生産効率が悪い。加えて硬度が高いため、材料としての加工性が低下する。
図1および図2は、被膜構成の例示となるもので、実施例1〜実施例7は、本発明の要件を満たす被膜構成である。
図1に示す試験片作成にあたり、母材にはりん青銅(C5210)を用いた。アルカリ電解脱脂は30秒、酸活性は5Vol%硫酸を用い30秒とし、Niめっき、Sn‐Cuめっき、Snめっきは目的とする厚さおよび金属比率が得られるように電流値および時間を調整した。リフロー処理は300℃にて5秒間とした。また、各工程間の水洗は10秒とした。
図2に示すように、実施例1〜実施例7では、摩擦係数、はんだ濡れ性、接触抵抗のいずれについても優れた特性が得られた。また、実施例2および実施例6において、微摺動摩耗特性においても、一般的に用いられている被膜構成である比較例1に対し、接触抵抗が10mΩを超えるまでの摺動回数が倍程度となっており、良好な特性が得られたことを示す。
一方、比較例1では、最表層のSnめっきが厚く、摩擦係数が高くなった。また、熱処理480hでは、Sn中へのNi拡散防止のバリア層が存在しないため、接触抵抗が高くなった。
比較例2では、ブランクは最表層に残存するSnめっきの厚さを制御しているため、摩擦係数、はんだ濡れ性、接触抵抗について良好な結果が得られているものの、熱処理後に接触抵抗が高くなった。
比較例3では、めっき後に溶融凝固処理を実施していないため、経時変化および加熱によって、はんだ濡れ性が悪くなり熱処理480h後の接触抵抗が高くなった。
比較例4では、最表層のSnめっきが薄く、はんだ濡れ性が悪くなった。
比較例5では、最表層のSnめっきが厚く、摩擦係数が高くなった。
比較例6では、Sn‐Cuめっきが薄く、熱処理後の接触抵抗が高くなった。
比較例7では、Niめっきが薄く、熱処理480h後の接触抵抗が高くなった。
比較例8では、Sn‐Cuめっき中のCu含有率が低く、熱処理後の接触抵抗が高くなった。
比較例9では、Sn‐Cuめっきの中のCu含有率が高く、はんだ濡れ性が悪くなり接触抵抗が高くなった。
以上のような表式図中の試験片に対する各種の測定方法については、次の通りである。
<めっき厚測定方法>
集束イオンビーム加工観察装置 JIB-4000(日本電子(株))を用いて試験片を板厚方向に切断し、露出した断面を付属の走査イオン顕微鏡により10000倍で観察した。
<合金層中のCu含有量測定方法>
Snめっき前の試験片に対し、エネルギー分散型X線分析装置JED-2300(日本電子(株))を用いて定量分析を実施した。
<摩擦係数測定試験>
平板状試験片(雄端子としての試験片)および内径φ1mmの半球状加工を施したインデント付き試験片(雌端子としての試験片)を用いて評価を実施した。まず、平板状試験片を水平なステージ上に固定し、その試験片にインデント付き試験片のインデント部が接触するよう、上方にインデント付き試験片を設置した。続いて、インデント試験片に300gfの荷重をかけて平板状試験片に押し付けた状態で、平板状試験片を固定したステージを水平方向に80mm/minの速度で移動させ、摺動距離20mmまでの平均摩擦力を測定した。測定した摩擦力より摩擦係数を算出した。
<はんだ濡れ性試験>
平板状試験片に対し打ち抜き加工を行い、3mm×15mmの試験片を作成した。試験装置はソルダーチッカSAT5200型(レスカ(株))を用い、JISC60068‐2‐54に基づいて試験を実施した。
<接触抵抗測定試験>
平板状試験片に対し、熱処理を行っていないもの、大気中にて160℃×120hの熱処理を行ったもの、大気中にて160℃×480hの熱処理を行ったもの、を作成した。試験装置は、電気接点シミュレータCRS‐112‐MU型((株)山崎精機研究所)を用いて評価を実施した。四端子法により、荷重100gfの条件で測定した。
<微摺動摩耗試験>
精密摺動試験装置CRS−G2050型((株)山崎精機研究所)を用い、平板状試験片(雄端子としての試験片)および内径φ1mmの半球状加工を施したインデント付き試験片(雌端子としての試験片)を用いて評価を実施した。荷重3N 振幅0.05mm、速度0.1mm/secとして、10000往復まで繰り返し振動させた際の接触抵抗の変化を四端子法により測定した。
1 母材
2 Ni層
3 Cu‐Ni‐Sn合金層
4 混在層
4‐1 Sn
4‐2 CuSn金属間化合物
5 Sn溶融凝固層

Claims (4)

  1. CuまたはCu合金基材を母材として最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料において、該表層がSnめっき層を一旦溶融してなる厚さ0.2〜0.8μmのSn単独の凝固層として形成され、その下地の下層は、SnとCuの総量に対するCuの含有量が10.0〜54.5at%であり、SnとCuSn金属間化合物が混在した層厚0.3〜5.0μmの混在層として形成してあって、さらに、母材と該混在層との間に層厚が0.2〜3.0μmのNi層を設けたことを特徴とする電子部品用導電材料。
  2. 前記Ni層と混在層との間にCu‐Ni‐Sn合金層を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子部品用導電材料。
  3. CuまたはCu合金基材を母材として最表面にSn表層を設けた電子部品用導電材料の製造方法において、母材の上方部に層厚が0.3〜5.0μmかつSnとCuの総量に対するCuの含有量が10.0〜54.5at%であるSn‐Cuめっきを施し、その上に層厚0.2〜0.8μmのSnめっきを施した後、溶融し冷却により凝固させることによって、前記Sn‐Cuめっき層をCuSn金属間化合物とSnが混在した層とするとともに、Sn溶融凝固層を前記Sn表層として形成することを特徴とする電子部品用導電材料の製造方法。
  4. 母材の上に、前記混在層を形成する前に、層厚が0.2〜3.0μmのNiめっきによりNi層を形成することを特徴とする請求項3記載の電子部品用導電材料の製造方法。










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