JP2020040235A - 転写フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】基材フィルムに離型層などを介在せずに直接に転写層を積層した場合であっても、転写層の剥離性が良好である転写フィルムを提供することにある。【解決手段】基材フィルム上に転写層を有する転写フィルムであって、前記基材フィルムの前記転写層側の表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上であり、前記転写層が少なくとも第1転写層を含み、前記第1転写層は転写層のうち最も基材フィルムに近い層であり、前記第1転写層がアルキド樹脂を含有することを特徴とする、転写フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、転写フィルムに関する。詳細には、転写層を被転写部材に転写するための転写フィルムに関する。
家電製品や自動車内装部品などの樹脂成形体の表面保護あるいは加飾のために、ハードコート層や加飾層などを含む転写層を転写させることが行われている。また、回路基板表面に加熱プレスにより絶縁層や導電層などを含む転写層を転写させることが行われている。
上記した転写層には、艶消し外観が求められることがあり、転写層に艶消し外観を付与することが提案されている。
例えば、特許文献1は、基材シート、基材シートから剥離しないマット層、離型層およびハードコート層(転写層)を有する転写シートであって、マット層は離型層を介してハードコート層(転写層)にマット(艶消し)外観を付与する発明を開示する。
また、特許文献2は、ポリエステル支持層、艶消し層および離型層がこの順で積層された転写用積層ポリエステルフィルムであって、艶消し層は離型層を介して転写層(ハードコート層など)に艶消し外観を付与する発明を開示する。
特許文献3は、基材フィルムの一方の面に、マット層、マット離型層、ハードコート層および接着層をこの順に積層してなる転写フィルムであって、マット層およびマット離形層を介してハードコート層(転写層)にマット(艶消し)外観を付与する発明を開示する。
特開2011−148103号公報 特開2013−129076号公報 特開2015−214032号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3は、ハードコート層などの転写層にマット(艶消し)外観を付与するために、マット層(艶消し層)や離型層が設けられており、積層数が多くなることによる生産性低下や材料コスト増などの課題がある。
一方、基材上に離型層などを介在せずに直接に転写層を積層すると、一般的には転写層の剥離性が低下する。
従って、本発明の目的は、従来技術の課題に鑑み、基材フィルムに離型層などを介在せずに直接に転写層を積層した場合であっても、転写層の剥離性が良好である転写フィルムを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の発明によって達成された。
[1]基材フィルム上に転写層を有する転写フィルムであって、前記基材フィルムの前記転写層側の表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上であり、前記転写層が少なくとも第1転写層を含み、前記第1転写層は転写層のうち最も基材フィルムに近い層であり、前記第1転写層がアルキド樹脂を含有することを特徴とする、転写フィルム。
[2]前記第1転写層が艶消し層である、[1]に記載の転写フィルム。
[3]前記第1転写層がメラミン化合物を含有する、[1]または[2]に記載の転写フィルム。
[4]前記第1転写層の表面自由エネルギーが30〜45mJ/mである、[1]〜[3]のいずれかに記載の転写フィルム。
[5]前記第1転写層の厚みが0.3μm以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載の転写フィルム。
[6]前記転写層が第1転写層と少なくとも1層の第2転写層を含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の転写フィルム。
[7]前記基材フィルム上に直接に前記第1転写層が積層されている、[1]〜[6]のいずれかに記載の転写フィルム。
[8]前記基材フィルムがポリエステルフィルムである、[1]〜[7]のいずれかに記載の転写フィルム。
本発明によれば、基材フィルムに離型層などを介在せずに直接に転写層を積層した場合であっても、転写層の剥離性が良好である転写フィルムを提供することができる。
本発明の転写フィルムは、基材フィルム上に転写層を有する。転写層は、少なくとも第1転写層を含み、第1転写層は転写層のうち最も基材フィルムに近い層であり、第1転写層はアルキド樹脂を含有する。第1転写層がアルキド樹脂を含有することによって、第1転写層の剥離性が良好となる。
基材フィルムの転写層側の表面の算術平均粗さRaは、0.30μm以上が必要である。このような表面形状をもつ基材フィルムに第1転写層を積層することによって、第1転写層の表面に微細凹凸構造が形成されて艶消し外観が付与されるので好ましい。つまり、第1転写層に艶消し層としての機能を付与することができるので好ましい。すなわち、本発明の転写フィルムにおいて、第1転写層が艶消し層であることが好ましい。ここで、艶消し層とは、60度光沢度が30未満であることを意味する。上記光沢度は、さらに15未満がより好ましい。
本発明において、第1転写層は、基材フィルム上に他の層、例えば離型層を介して積層されてもよいが、基材フィルム上に直接に積層されることが好ましい。基材フィルム上に第1転写層が直接に積層されることによって、積層回数を減らすことができるので生産性向上および材料コスト低減が図られる。また、基材フィルム上に第1転写層が直接に積層されることによって、基材フィルム表面の微細凹凸が第1転写層に効率よく転写されるので、第1転写層に有効な艶消し外観を付与することができるので好ましい。ただし、基材フィルム上に離型層を介して第1転写層を積層すると、離型層成分が第1転写層の移行することを抑制することができる。
第1転写層が基材フィルムに直接に積層された場合であっても、第1転写層がアルキド樹脂を含有することによって、基材フィルムと第1転写層との剥離性が良好となる。
[第1転写層]
第1転写層は、アルキド樹脂を含有する。アルキド樹脂としては、多塩基酸と多価アルコールとの縮合物を油脂や脂肪酸で変性したものが挙げられる。ここで、多塩基酸には、多塩基酸の無水物も含まれる。
多塩基酸としては、例えば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、無水ヘット酸、マロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、ジメチルコハク酸、無水コハク酸、アルケニル無水コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水ハイミック酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水メチルシクロヘキシルヘキセントリカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸等が挙げられ、これらを1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールF、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、マンニトール、ソルビトール等が挙げられ、これらを1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
油脂としては、例えば、アマニ油、キリ油、サフラワー油、大豆油、トール油、ヌカ油、パーム油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、ヒマワリ油、ヤシ油等が挙げられ、これらを1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
脂肪酸としては、上述した油脂由来の脂肪酸、下記の合成脂肪酸等が挙げられ、これらを1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
合成脂肪酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、バサチック酸(シェル社製)等が挙げられ、これらを1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、アルキド樹脂は、各種樹脂で変性したものであってもよい。かかるアルキド樹脂としては、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール変性アルキド樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂、アクリル化アルキド樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂などが挙げられる。
アルキド樹脂は市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、DIC(株)の“アルキディア(登録商標)”1307−60−EL、同1308−E、同ER−3653−60、同ER−4005−60、同EZ−3065−P、同EZ−3509−60、同EZ−3801−60、同OD−E−198−50、同OD−E−230−70、同OD−E−230−70−E、同J−524−IM−60、荒川化学工業(株)の“アラキード(登録商標)” IA−120−60L、同1782−60、同3101X−60、ハリマ化成グループ“ハリフタール(登録商標)”732−60、同915−60L、同COG40−50T、同SB−7150X、同SB−7540などが挙げられる。
本発明に用いられるアルキド樹脂は、油長が20〜70%が好ましく、30〜60%がより好ましい。このようなアルキド樹脂を用いることによって、第1転写層の塗布性、乾燥性、および第1転写層の膜硬度の観点から好ましい。
特に、第1転写層の膜硬度を比較的高くするという観点から、油長が60%以下、さらに50%以下であるアルキド樹脂を用いることが好ましい。膜硬度が比較的高い第1転写層は、ハードコート層や保護層として機能することができる。
アルキド樹脂の油長とは、原料の固形分総質量に対する油脂および脂肪酸の質量比を百分率で示したものである。
第1転写層におけるアルキド樹脂の含有量は、第1転写層の固形分総量100質量%に対して、30〜95質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましく、50〜85質量%が特に好ましい。
第1転写層は、剥離性を向上させるという観点および第1転写層の膜硬度を高めるという観点から、架橋剤を含有することが好ましい。かかる架橋剤としては、メラミン化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン化合物、カルボジイミド化合物等が挙げられる。中でも、メラミン化合物は、第1転写層の剥離性および膜硬度の観点から有効である。
架橋剤として用いられるメラミン化合物とは、トリアジン環の3つの炭素原子にアミノ基がそれぞれ結合した、いわゆるメラミン[1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン]のアミノ基に種々の変性を施した化合物の総称であり、トリアジン環が複数縮合したものも含む。
変性の種類としては、3つのアミノ基の水素原子の少なくとも1つがメチロール化されたメチロール化メラミン化合物が好ましく、さらに、メチロール化メラミン化合物のメチロール基を炭素数が1〜4の低級アルコールで部分的にもしくは完全にエーテル化したアルキルエーテル化メラミン化合物が好ましい。特に、部分的にエーテル化したアルキルエーテル化メラミン化合物が好ましい。
エーテル化に用いられるアルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールが挙げられる。
架橋剤として用いられるメラミン化合物は市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、DIC(株)の“スーパーベッカミン(登録商標)”J−820−60、同J−821−60、同J−1090−65、同J−110−60、同J−117−60、同J−127−60、同J−166−60B、同J−105−60、同G840、同G821、三井化学(株)の“ユーバン(登録商標)”20SB、同20SE60、同21R、同22R、同122、同125、同128、同220、同225、同228、同28−60、同2020、同60R、同62、同62E、同360、同165、同166−60、同169、同2061、住友化学(株)の“スミマール(登録商標)”M−100、同M−40S、同M−55、同M−66B、日本サイテックインダストリーズの“サイメル(登録商標)”303、同325、同327、同350、同370、同235、同202、同238、同254、同272、同1130、(株)三和ケミカルの“ニカラック(登録商標)”MS17、同MX15、同MX430、同MX600、ハリマ化成(株)のバンセミンSM−975、同SM−960、日立化成(株)の“メラン(登録商標)”265、同2650Lなどが挙げられる。
エポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリブタジエンジグリシジルエーテル等が挙げられる。
イソシアネート化合物としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
オキサゾリン化合物としては、例えば、2,2′−ビス(2−オキサゾリン)、2,2′−エチレン−ビス(4,4′−ジメチル−2−オキサゾリン)、2,2′−p−フェニレン−ビス(2−オキサゾリン)、ビス(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィドなどのオキサゾリン基を有する化合物や、オキサゾリン基含有ポリマーが挙げられる。
カルボジイミド化合物としては、例えば、p−フェニレン−ビス(2,6−キシリルカルボジイミド)、テトラメチレン−ビス(t−ブチルカルボジイミド)、シクロヘキサン−1,4−ビス(メチレン−t−ブチルカルボジイミド)などのカルボジイミド基を有する化合物や、カルボジイミド基を有する重合体であるポリカルボジイミドが挙げられる。
第1転写層が架橋剤を含有する場合の架橋剤の含有量は、第1転写層の固形分総量100質量%に対して、5〜45質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、15〜35質量%が特に好ましい。
第1転写層は、架橋剤の硬化を促進させるために酸触媒を含有することが好ましい。酸触媒としては、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。これらの中でも、p−トルエンスルホン酸が好ましく用いられる。
第1転写層が酸触媒を含有する場合の酸触媒の含有量は、架橋剤に対して、1〜20質量%の範囲が好ましく、2〜15質量%の範囲がより好ましく、3〜10質量%の範囲が特に好ましい。
第1転写層の表面自由エネルギーは、基材フィルムとの剥離性を向上させるという観点から、45mJ/m以下が好ましく、43mJ/m以下がより好ましい。一方、第1転写層上に後述する第2転写層を積層する場合の塗工性や密着性を向上させるという観点、あるいは基材フィルムから剥離した第1転写層の剥離面を印刷したり他の被着体に接着剤等で貼り付けたりする場合の密着性向上の観点から、第1転写層の表面自由エネルギーは30mJ/m以上が好ましく、32mJ/m以上がより好ましい。
第1転写層の表面自由エネルギーは、上述したようなアルキド樹脂を用いること、さらには上述した架橋剤を併用することによって実現することができる。
第1転写層の厚みは、艶消し外観を付与するという観点から、0.3μm以上が好ましい。これによって、基材フィルム表面の微細凹凸構造が第1転写層に形成されやすくなり、第1転写層に艶消し外観が付与されやすくなる。また、算術平均粗さRaが0.30μm以上である基材フィルム表面に、第1転写層を均一に塗布形成するという観点からも、第1転写層の厚みは0.3μm以上が好ましい。
上記観点から、第1転写層の厚みは、さらに、0.5μm以上が好ましく、特に0.7μm以上が好ましい。また、第1転写層の厚みは、10.0μm以下が好ましく、7.0μm以下がより好ましく、5.0μm以下が特に好ましい。
第1転写層は、少なくともアルキド樹脂を含有する熱硬化性組成物を基材フィルム上に塗布し、乾燥し、加熱硬化することによって形成されることが好ましい。上記熱硬化性組成物は、上述の架橋剤および酸触媒を含有することが好ましい。
熱硬化性組成物を硬化させる際の条件(加熱温度、時間)は特に限定されないが、加熱温度は70℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、150℃以上が特に好ましい。上限は300℃程度である。加熱時間は3〜400秒が好ましく、5〜300秒がより好ましく、10〜200秒が特に好ましい。
熱硬化性組成物(塗工液)は、例えば、基材フィルム上にウェットコーティング法により塗布することができる。かかるウェットコーティング法としては、例えば、リバースコート法、スプレーコート法、バーコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、ダイコート法、スピンコート法、エクストルージョンコート法、カーテンコート法等が挙げられる。
[転写層]
本発明における転写層は、第1転写層のみで構成されていてもよいし、第1転写層と少なくとも1層の第2転写層で構成されていてもよい。第2転写層は、基材フィルム上に積層された第1転写層の上に積層される。
第2転写層としては、特に限定されないが、例えば、ハードコート層、プライマー層、加飾層、保護層、絶縁層、導電層、隠蔽層、接着層などの機能層が挙げられ、これらの第2転写層は単層であってもよいし、2層以上が積層されたものであってもよい。
第2転写層の積層は、例えば、第1転写層が積層された基材フィルムの第1転写層上に、第2転写層の塗工液をウェットコーティング法により塗布し、乾燥および必要に応じて硬化させることによって形成することができる。
[基材フィルム]
本発明における基材フィルムは、転写層側の表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上であることが重要である。算術平均粗さRaが0.30μm以上である基材フィルム表面に、第1転写層を積層することによって、基材フィルム表面の微細凹凸構造が第1転写層に転写されて第1転写層表面に微細凹凸構造が形成され、その結果、第1転写層に艶消し外観が付与されるので好ましい。つまり、第1転写層に艶消し層としての機能を付与することができる。
第1転写層に有効な艶消し外観を付与するという観点から、基材フィルムの転写層側表面の算術平均粗さRaは、さらに0.35μm以上が好ましく、0.40μm以上がより好ましく、0.45μm以上が特に好ましい。基材フィルム表面の算術平均粗さRaが大きくなり過ぎると、第1転写層の塗布性や剥離性が悪化することがあるので、算術平均粗さRaは1.00μm以下が好ましく、0.90μm以下がより好ましく、0.80μm以下が特に好ましい。
基材フィルム表面に算術平均粗さRaが0.30μm以上の微細凹凸構造を形成する方法としては、基材フィルムに粒子を含有させる方法、基材フィルム表面をサンドブラスト処理する方法、基材フィルム表面をエンボス処理する方法、基材フィルム表面を化学処理する方法などが挙げられる。これらの中でも、基材フィルムに粒子を含有させる方法および基材フィルム表面をサンドブラスト処理する方法が好ましい。詳細は後述する。
基材フィルムとしては、特に限定されず、各種プラスチックフィルムを使用することができる。例えば、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム等のセルロースフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリフェニレンスルフィドフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルムフィルム、ポリアミドフィルム、アクリルフィルム、環状オレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中でも、耐熱性や耐溶剤性が良好であるポリエステルフィルムが好ましく、さらにポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
さらに、上記の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、第1転写層との剥離性を向上させるという観点から、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートを含有することが好ましい。
基材フィルムの厚みは、基材フィルム表面に算術平均粗さRaが0.30μm以上の微細凹凸構造を形成するという観点から、20μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましく、40μmが特に好ましい。また、基材フィルムの厚みは、加工性の観点から、150μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、80μm以下が特に好ましい。
以下、基材フィルムの好ましい態様について、ポリエステルフィルムを例に挙げて詳細に説明する。
ポリエステルとは、主鎖における主要な結合をエステル結合とする高分子化合物の総称である。そして、ポリエステル樹脂は、通常、ジカルボン酸あるいはその誘導体と、グリコールあるいはその誘導体とを重縮合反応させることによって得ることができる。
ジカルボン酸あるいはその誘導体としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、パラオキシ安息香酸などのオキシカルボン酸、並びに、それらの誘導体を挙げることができる。ジカルボン酸の誘導体として、より具体的には、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸2−ヒドロキシエチルメチルエステル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、ダイマー酸ジメチルなどのエステル化物を挙げることができる。
上記の中でも、耐熱性、取り扱い性の観点から、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、および、それらのエステル化物が好ましく用いられる。特に、少なくともテレフタル酸を用いることが好ましい。
グリコールあるいはその誘導体としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族ジヒドロキシ化合物、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピログリコールなどの脂環族ジヒドロキシ化合物、ビスフェノールA、ビスフェノールSなどの芳香族ジヒドロキシ化合物、並びに、それらの誘導体が挙げられる。
上記の中でも、耐熱性および取り扱い性の点で、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールが好ましく用いられる。特に、少なくともエチレングリコールを用いることが好ましい。
ポリエステルフィルムは、2層あるいは3層の積層構成であることが好ましい。そして、このような積層構成のポリエステルフィルムの転写層側の最表層に粒子を含有させることが好ましい。
2層積層構成のポリエステルフィルムとしては、例えば、A層/B層の構成が挙げられる。この構成において、A層表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上となるようにA層に粒子を含有させることが好ましい。そして、A層表面に第1転写層が積層される。
3層積層構成のポリエステルフィルムとしては、例えば、A層/B層/A層、あるいはA層/B層/C層が挙げられる。これらの積層構成において、A層表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上となるようにA層に粒子を含有させることが好ましい。そして、A層表面に第1転写層が積層される。A層/B層/A層の場合は、どちらか一方のA層表面に転写層が積層される。
上記した2層積層構成および3層積層構成において、A層、B層およびC層はいずれも組成が異なることを意味する。
A層/B層/A層の積層構成における両側のA層は、少なくとも組成が同一であることを意味する。さらに、両側のA層は、厚みが実質的に同一であることが好ましい。ここで、両側のA層の厚みが実質的に同一であるとは、2つのA層の平均厚みに対する2つのA層の厚み差の比率が10%以下であることを意味する。
A層/B層/C層の積層構成において、C層は粒子を含有してもよいし、含有しなくてもよい。
B層は、粒子を含有してもよいが、粒子は含有しないことが好ましい。具体的には、B層は平均粒子径が1μm以上の粒子は含有しないことが好ましい。一方、B層は、ポリエステルフィルムの色調を調整するための平均粒子径が1μm未満の顔料、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウムなどを含有することができる。B層が上記白色顔料を含有したポリエステルフィルムは、識別性が向上するので、基材フィルムの剥がし忘れが予防できる。
基材フィルムおよび転写フィルムのカールを抑制するという観点から、ポリエステルフィルムは3層積層構成であることが好ましく、さらに、A層/B層/A層の3層積層構成であることが好ましく、特に、両側のA層の厚みが実質的に同一であることが好ましい。
ここで、A層に含有させることができる粒子としては、無機粒子や有機粒子が挙げられる。無機粒子としては、例えば、湿式あるいは乾式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸アルミ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化アルミなどが挙げられる。有機粒子としては、例えば、スチレン、シリコーン、アクリル酸類、メタクリル酸類、ポリエステル類、ジビニル化合物などを構成成分とする粒子が挙げられる。これらの粒子は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記粒子の中でも、湿式あるいは乾式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸アルミなどの無機粒子、およびスチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエステル、ジビニルベンゼンなどを構成成分とする有機粒子が好ましい。特に、湿式あるいは乾式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸アルミが特に好ましく用いられる。
A層表面の算術平均粗さRaを比較的容易に制御できるという観点から、粒子の平均粒子径は、1〜10μmが好ましく、2〜8μmがより好ましく、3〜7μmが特に好ましい。
A層における粒子の含有量は、A層の固形分総量100質量%に対して1〜10質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましく、3〜7質量%が特に好ましい。
A層の厚みは、A層表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上の微細凹凸構造を比較的容易に形成できるという観点から、1〜10μmが好ましく、2〜8μmがより好ましく、3〜7μmが特に好ましい。
C層の厚みは、1〜10μmが好ましく、2〜8μmがより好ましく、3〜7μmが特に好ましい。B層の厚みは、ポリエステルフィルムの合計厚みに応じて適宜設定される。
上記した2層積層構成および3層積層構成において、A層と第1転写層との剥離性を良好にするという観点から、A層は、ポリブチレンテレフタレートを含有することが好ましい。上記ポリブチレンテレフタレートの中でも、熱プレス後の剥離性向上および結晶性の観点から、ポリブチレンテレフタレートとポリエーテルとの共重合体がより好ましい。さらに、上記ポリエーテルとしてポリテトラメチレングリコールを用いた共重合体が好ましい。
上記ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコールとの共重合体としては、東レ・デュポン(株)社製の“ハイトレル(登録商標)”の製品番号2751、同3046、同4047、同4767、同7247などが市販されており、使用することができる。
上記ポリブチレンテレフタレート樹脂のA層における含有量は、A層の固形分総量100質量%に対して5〜35質量%が好ましく、8〜30質量%がより好ましく、10〜25質量%が特に好ましい。
また、B層においても、熱プレス後の剥離性向上および結晶性の観点から、上記ポリブチレンテレフタレートを含有することが好ましい。上記ポリブチレンテレフタレートのB層における含有量は、B層の固形分総量100質量%に対して5〜35質量%が好ましく、8〜30質量%がより好ましく、10〜25質量%が特に好ましい。
前述した2層積層構成(A層/B層)のポリエステルフィルム、および3層積層構成(A層/B層/A層)のポリエステルフィルムにおいて、A層およびB層の好ましい樹脂組成を以下に示す。
A層の好ましい樹脂組成としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(a)、ポリエチレンテレフタレート(a)に粒子を含有させた粒子含有ポリエチレンテレフタレート(b)、および上記ポリブチレンテレフタレート(c)を含有する樹脂組成が挙げられる。
B層の好ましい樹脂組成としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(a)、上記ポリブチレンテレフタレート(c)を含有する樹脂組成が挙げられる。
ポリエステルフィルムは、例えば、ポリエステル樹脂を単軸押出機に供給し溶融押出することによって製造することができる。ポリエステル樹脂の温度は265℃〜295℃に制御し、ついで、フィルターやギヤポンプを通じて、異物の除去、押出量の均整化を行い、Tダイより冷却ドラム上にシート状に吐出し、冷却固化し、未延伸フィルムを得ることができる。このとき、高電圧を掛けた電極を使用して静電気で冷却ドラムとポリエステル樹脂シートを密着させる静電印加法を採用することが好ましい。
ポリエステルフィルムは、耐熱性、寸法安定性の観点から二軸延伸することが好ましい。二軸延伸フィルムは、未延伸フィルムを長手方向および幅方向に逐次延伸する方法、または、未延伸フィルムを長手方向および幅方向にほぼ同時に延伸する方法によって得ることができる。
上記延伸方法において、長手方向の延伸倍率は2.8〜3.4倍が好ましく、2.9〜3.3倍がより好ましい。長手方向の延伸温度は、70〜100℃とすることが好ましい。幅方向の延伸倍率は2.8〜3.8倍が好ましく、3.0〜3.6倍がより好ましい。幅方向の延伸温度は、80〜150℃とすることが好ましい。
さらに、二軸延伸後に熱処理を行うことが好ましい。この熱処理はオーブン中で定長もしくは順次収縮させながら1〜30秒間行うことが好ましい。この熱処理工程では工程前半からの昇温条件を段階的に設定することが好ましく、熱処理前半温度を熱処理後半温度より−30〜−15℃とし、熱処理後半温度は140〜245℃とすることが好ましい。
基材フィルムは、表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上となるようにサンドブラスト処理することができる。つまり、本発明における基材フィルムとして、サンドブラスト処理された基材フィルムを用いることが好ましく、特に、サンドブラスト処理されたポリエステルフィルムを用いることが好ましい。ポリエステルフィルムとしては、上記と同様の組成を採用することができる。また、ポリエステルフィルムは、単一構成であっても、2層以上の積層構成であってもよい。
サンドブラスト処理に用いられるポリエステルフィルムは、第1転写層との剥離性を向上させるという観点から、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートを含有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
[転写フィルムの適用例]
本発明の転写フィルムは、家電製品や自動車内装部品などの樹脂成形体の表面に艶消し外観を付与するための艶消し層の転写フィルムとして、あるいは艶消し層と第2転写層(例えばハードコート層、接着層など)とを組み合わせて転写するための転写フィルムとして適用することができる。
また、本発明の転写フィルムは、上記樹脂成形体を成型する際にインモールド成形用転写箔として適用することができる。
また、回路基板表面に、加熱プレスにより、艶消し層と第2転写層(絶縁層、導電層、接着層など)とを組み合わせて転写するための転写フィルムとして適用することができる。
以下、実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[測定方法および評価方法]
(1)基材フィルム(ポリエステルフィルム)の算術平均粗さRaの測定
JIS B0601(2001)に準拠して表面粗さ測定機((株)ミツトヨ製の「サーフテストSJ−400」)を用いて測定した。
<測定条件>
・触針先端半径;2μm
・測定力;0.75mN
・カットオフ値;λc=0.8mm
・測定速度;0.5mm/秒
・測定長さ;4mm
(2)第1転写層の表面自由エネルギーの測定
表面自由エネルギーおよびその各成分(分散力、極性力、水素結合力)の値が既知の3種の液体として、水、ジヨードメタン、1−ブロモナフタレンを用い、23℃、65%RH下で、接触角計DropMasterDM501(協和界面科学(株)製)にて、各液体の第1転写層上での接触角を測定した。1つの測定面に対し5回測定を行いその平均値を接触角(θ)とした。この接触角(θ)の値および各液体の既知の値(Panzerによる方法IV(日本接着協会誌第15巻、第3号、第96頁に記載)の数値から、北崎・畑の式より導入される下記式を用いて各成分の値を計算した。
(γSd・γLd)1/2+(γSp・γLp)1/2+(γSh・γLh)1/2=γL(1+cosθ)/2
ここで、γLd、γLp、γLhは、それぞれ測定液の分散力、極性力、水素結合力の各成分を表し、θは測定面上での測定液の接触角を表し、また、γSd、γSp、γShは、それぞれ第1転写層表面の分散力、極性力、水素結合力の各成分の値を表し、γLは各液体の表面エネルギーを表す。既知の値およびθを上記の式に代入して得られた連立方程式を解くことにより、測定面(第1転写層表面)の3成分の値を求めた。
下記式の通り、求められた分散力成分の値と極性力成分の値と水素結合力成分の値の和を、表面自由エネルギー(E)の値とした。
E=γSd+γSp+γSh
(3)転写フィルムの熱プレス試験
<試験サンプルの作製>
転写フィルムの第1転写層面に第2転写層として下記のハードコート層および接着剤層をこの順に積層した。
<ハードコート層の積層>
下記の塗工液をグラビアコーターで塗布し、100℃で乾燥後、紫外線を500mJ/cm照射し硬化させてハードコート層を積層した。このハードコート層の厚みは4.0μmであった。
<塗工液>
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート58質量部、ウレタンアクリレートオリゴマー(根上工業(株)の「UN−901T」)37質量部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製“イルガキュア(登録商標)”184)5質量部を有機溶剤(メチルイソブチルケトン)に溶解して、固形分濃度が20質量%の塗工液を調製した。
<接着剤層の積層>
上記ハードコート層上に、ホットメルト型接着剤層(東亞合成(株)製の“アロンメルト(登録商標)”PPET−1303S)を乾燥厚みが1.5μmとなるように積層した。
<熱プレス試験>
上記で作製した試験サンプルの接着剤層上にポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)の“ルミラー(登録商標)”SF20;厚み188μm)を重ねて試験用積層体を作製した。この積層体を、加熱プレス装置(ミカドテクノス(株)製の2ton真空ヒータープレス 型番MKP−150TV−WH)に挿入し、プレス温度165℃、プレス圧3MPaにて5分間プレスした。その後、積層体を取り出し、常温で1時間放置後、以下の剥離性および艶消し外観を評価した。
(4)剥離性の評価
上記(3)で熱プレスされた積層体について、転写フィルムの基材フィルムと転写層(第1転写層)との間の剥離力を下記方法で測定し、剥離性を評価した。
<剥離力の測定>
積層体を幅50mm×長さ70mmに切り出して測定用サンプルとした。この測定用サンプルについて、引張り試験機にて、300mm/minの速度で、基材フィルム側を180°に引き剥したときの剥離力を測定した。
<剥離性の評価>
A(最良);剥離力が1N/50mm未満。
B(良);剥離力が1N/50mm以上、7N/50mm未満。
C(可);剥離力が7N/50mm以上、12N/50mm未満。
D(不可);剥離力が12N/50mm以上、または基材フィルムと第1転写層との界面で剥離されず基材フィルムもしくは第1転写層が破壊された場合。
(5)転写層の艶消し外観の評価
上記(3)で熱プレスされた積層体から転写フィルムの基材フィルムを剥離し、転写層(第1転写層)を露出させた。転写層(第1転写層)の露出表面の60度光沢度を以下の方法にて測定した。
<60度光沢度の測定>
JIS−Z−8741(1997年)に規定された方法に従って、スガ試験機製デジタル変角光沢度計UGV−5Dを用いて、測定を行った。測定は5回行い、最大値と最小値を除いた平均値を採用し、以下の基準で評価した。
A(最良);60度光沢度が15未満。
B(良);60度光沢度が15以上30未満。
C(不可);60度光沢度が30以上。
D;基材フィルムと転写層(第1転写層)との界面で剥離できないため評価不能。
(6)基材フィルムに含有する粒子の平均粒子径の測定
基材フィルムの断面を電子顕微鏡で観察し、その断面写真から、無作為に選択した30個の粒子のそれぞれの最大長さを計測し、それらを平均した値を粒子の平均粒子径とした。
[ポリエステル樹脂の製造]
ポリエステルフィルムの製造に用いたポリエステル樹脂を以下に示す。
<ポリエステル樹脂a>
テレフタル酸およびエチレングリコールから、三酸化アンチモンを触媒として、常法により重合を行い、固有粘度0.65のポリエステル樹脂を得た。
<ポリエステル樹脂b>
上記ポリエステル樹脂aに平均粒子径3.5μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度20質量%で含有した固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート粒子マスターを調製した。
<ポリエステル樹脂c>
テレフタル酸100質量部、1,4−ブタンジオール110質量部の混合物を窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054質量部、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054質量部を添加し、常法によりエステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066質量部を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。その後、固相重合を行い固有粘度1.20のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。
<ポリエステル樹脂d>
ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコールとの共重合体として、東レ・デュポン(株)社製の“ハイトレル(登録商標)”7247を用いた。
<ポリエステル樹脂e>
上記ポリエステル樹脂aにアナターゼ型二酸化チタンを50質量%含有した固有粘度0.6のポリエチレンテレフタレート粒子マスターを調製した。
<ポリエステルフィルム1の製造>
下記のA層樹脂組成およびB層樹脂組成を用いて、A層/B層/A層からなる3層積層構成のポリエステルフィルムを以下の要領で製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを50質量%、ポリエステル樹脂bを25質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを72質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
A層およびB層の原料をそれぞれ酸素濃度0.2体積%とした別々の単軸押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を270℃、B層押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、A層とB層合流後の短管温度を275℃、口金温度を280℃に設定し、樹脂温度280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸温度85℃で長手方向に3.1倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。その後、テンター式横延伸機にて延伸前半温度110℃、延伸中盤温度125℃、延伸後半温度140℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて、熱処理前半220℃、熱処理後半240℃で熱処理を行った後、徐冷温度170℃で幅方向に5%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、総厚みが50μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。A層/B層/A層の厚みは、5μm/40μm/5μmであった。
<ポリエステルフィルム2の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを63質量%、ポリエステル樹脂bを25質量%、ポリエステル樹脂cを12質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを85質量%、ポリエステル樹脂cを12質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム3の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを45質量%、ポリエステル樹脂bを25質量%、ポリエステル樹脂cを30質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを67質量%、ポリエステル樹脂cを30質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム4の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを67質量%、ポリエステル樹脂bを8質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを72質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム5の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを58質量%、ポリエステル樹脂bを25質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを80質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム6の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを43質量%、ポリエステル樹脂bを40質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを80質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム7の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを33質量%、ポリエステル樹脂bを50質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを80質量%、ポリエステル樹脂dを17質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム8の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを75質量%、ポリエステル樹脂bを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを97質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム9の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを72質量%、ポリエステル樹脂bを3質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを72質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム10の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを74質量%、ポリエステル樹脂bを1質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを75質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム11の製造>
A層およびB層の樹脂組成を下記のように変更する以外は、製造例1と同様にして製造した。
A層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを75質量%、ポリエステル樹脂cを25質量%含む。
B層樹脂組成;ポリエステル樹脂aを85質量%、ポリエステル樹脂cを12質量%、ポリエステル樹脂eを3質量%含む。
<ポリエステルフィルム12>
厚みが50μmのポリエステルフィルムにサンドブラスト処理を施したサンドマットポリエステルフィルム(開成工業(株)製 タイフ゜D)。
<ポリエステルフィルム13の製造>
ポリエステル樹脂aを77質量%、ポリエステル樹脂dを20質量%およびポリエステル樹脂eを3質量%混合した原料を、酸素濃度0.2体積%とした押出機に供給した。押出機で溶融した樹脂を温度290℃に設定したフィルターで濾過した後、温度280℃に設定したTダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸温度85℃で長手方向に3.1倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。その後、テンター式横延伸機にて延伸前半温度110℃、延伸中盤温度125℃、延伸後半温度140℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて、熱処理前半220℃、熱処理後半240℃で熱処理を行った後、徐冷温度170℃で幅方向に5%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、厚みが50μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
このポリエステルフィルムにサンドブラスト処理を施して、サンドマットポリエステルフィルムを得た。
[実施例1]
ポリエステルフィルム1の一方の面に、下記の第1転写層用塗工液p1(熱硬化性組成物)をグラビアコーターで塗布し、160℃、30秒間の乾燥・加熱して第1転写層を形成した第1転写層の厚みは0.7μmであった。
<塗工液p1>
・アルキド樹脂;DIC(株)製の“アルキディア(登録商標)”OD−E−230−70−E;油長43%)を固形分換算で100質量部
・架橋剤;メラミン系架橋剤(三井化学(株)の「ユーバン」28−60)を固形分換算で25質量部
・酸触媒;p−トルエンスルホン酸(テイカ(株)の「TAYCACURE」AC−707)を固形分換算で1.9質量部
・溶媒;混合溶媒(トルエン:メチルエチルケトン:シクロヘキサノン=45:45:10(質量比)で固形分濃度が9.0質量%になるように調製した。
[実施例2]
下記の塗工液p2(熱硬化性組成物)に変更する以外は、実施例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p2>
・アルキド樹脂;DIC(株)製の“アルキディア(登録商標)”OD−E−198−50;油長28%)を固形分換算で100質量部
・架橋剤;メラミン系架橋剤(三井化学(株)の「ユーバン」28−60)を固形分換算で25質量部
・酸触媒;p−トルエンスルホン酸(テイカ(株)の「TAYCACURE」AC−707)を固形分換算で1.9質量部
・溶媒;混合溶媒(トルエン:メチルエチルケトン:シクロヘキサノン=45:45:10(質量比)で固形分濃度が9.0質量%になるように調製した。
[実施例3]
下記の塗工液p3(熱硬化性組成物)に変更する以外は、実施例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p3>
・アルキド樹脂;DIC(株)製の“アルキディア(登録商標)”J−524−IM−60;油長32%)を固形分換算で100質量部
・架橋剤;メラミン系架橋剤(三井化学(株)の「ユーバン」28−60)を固形分換算で25質量部
・酸触媒;p−トルエンスルホン酸(テイカ(株)の「TAYCACURE」AC−707)を固形分換算で1.9質量部
・溶媒;混合溶媒(トルエン:メチルエチルケトン:シクロヘキサノン=45:45:10(質量比)で固形分濃度が9.0質量%になるように調製した。
[実施例4]
下記の塗工液p4(熱硬化性組成物)に変更する以外は、実施例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p4>
・アルキド樹脂;荒川工業(株)製の「アラキード1782−60;油長37%」を固形分換算で100質量部
・架橋剤;メラミン系架橋剤(三井化学(株)の「ユーバン」28−60)を固形分換算で25質量部
・酸触媒;p−トルエンスルホン酸(テイカ(株)の「TAYCACURE」AC−707)を固形分換算で1.9質量部
・溶媒;混合溶媒(トルエン:メチルエチルケトン:シクロヘキサノン=45:45:10(質量比)で固形分濃度が9.0質量%になるように調製した。
[比較例1]
下記の塗工液p5(熱硬化性組成物)に変更する以外は、実施例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p5>
メラミン系樹脂であるRP−50((株)三羽研究所製)20質量部、硬化剤であるプラスコートDEPクリア(和信化学工業(株)製)4質量部をトルエン50質量部、シクロヘキサノン50質量部に混合した。
[比較例2]
ポリエステルフィルム1の一方の面に、下記の塗工液p6(紫外線硬化性組成物)をグラビアコーターで塗布し、100℃で乾燥後、紫外線を400mJ/cm照射し硬化させて第1転写層を形成し、転写フィルムを得た。第1転写層の厚みは0.7μmであった。
<塗工液p6>
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(ダイセルサイテック(株)の商品名「DPHA」)100質量部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製イルガキュア184)10質量部を、トルエンとイソプロピルアルコールの混合溶媒(トルエン:IPA=3:1(質量比))で固形分濃度10質量%にして塗工液を調製した。
[比較例3]
下記の塗工液p7(紫外線硬化性組成物)に変更する以外は、比較例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p7>
DIC(株)製の“ユニディック(登録商標)”RC29−117(ポリマー型アクリレート系UV硬化型フィルムコート剤)をメチルエチルケトンにて固形分濃度が2050質量%になるように調整した。
[比較例4]
下記の塗工液p8(紫外線硬化性組成物)に変更する以外は、比較例1と同様にして転写フィルムを作製した。
<塗工液p8>
ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂(中国塗料(株)製の「フォルシード420C」)100質量部をトルエン70質量部で希釈して調製した。
[評価]
上記で作製した実施例および比較例の転写フィルムについて、上述の測定方法および評価方法に従って評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2020040235
[実施例11〜17および比較例11〜13]
ポリエステルフィルム2〜11に変更する以外は、実施例1と同様にしてそれぞれの転写フィルムを作製した。詳細を表2に示す。
[評価]
上記で作製した実施例および比較例の転写フィルムについて、上述の測定方法および評価方法に従って評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2020040235
[実施例21〜24および比較例21〜24]
実施例1〜4および比較例1〜4の転写フィルムにおいて、ポリエステルフィルム1をポリエステルフィルム12(サンドマットポリエステルフィルム)に変更する以外は、同様にしてそれぞれの転写フィルムを作製した。
[実施例31〜34]
実施例1〜4の転写フィルムにおいて、ポリエステルフィルム1をポリエステルフィルム13(サンドマットポリエステルフィルム)に変更する以外は、同様にしてそれぞれの転写フィルムを作製した。
[評価]
上記で作製した実施例および比較例の転写フィルムについて、上述の測定方法および評価方法に従って評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2020040235

Claims (8)

  1. 基材フィルム上に転写層を有する転写フィルムであって、前記基材フィルムの前記転写層側の表面の算術平均粗さRaが0.30μm以上であり、前記転写層が少なくとも第1転写層を含み、前記第1転写層は転写層のうち最も基材フィルムに近い層であり、前記第1転写層がアルキド樹脂を含有することを特徴とする、転写フィルム。
  2. 前記第1転写層が艶消し層である、請求項1に記載の転写フィルム。
  3. 前記第1転写層がメラミン化合物を含有する、請求項1または2に記載の転写フィルム。
  4. 前記第1転写層の表面自由エネルギーが30〜45mJ/mである、請求項1〜3のいずれかに記載の転写フィルム。
  5. 前記第1転写層の厚みが0.3μm以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の転写フィルム。
  6. 前記転写層が第1転写層と少なくとも1層の第2転写層を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の転写フィルム。
  7. 前記基材フィルム上に直接に前記第1転写層が積層されている、請求項1〜6のいずれかに記載の転写フィルム。
  8. 前記基材フィルムがポリエステルフィルムである、請求項1〜7のいずれかに記載の転写フィルム。
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