JP2020036411A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】充分な固着力を発揮しつつ、組立作業性に優れた電動機を提供する。【解決手段】電動機用ボビンBBに、内周面がステータコア10(鉄心)の外形形状に倣った筒形状を有するボビン本体30と、ボビン本体30におけるどちらか一方の筒端と筒内周面とを連通する注入路32と、を設け、注入路32を通じて、ボビン本体30とステータコア10(鉄心)との間の隙間に供給された接着剤100によって電動機用ボビンBBをステータコア10(鉄心)に固着させる。【選択図】図2

Description

本発明は、コイルが巻回されたボビンを鉄心に組付ける構成の電動機に関する。
電動機を製造する際に、筒形状を有するボビンの外周に巻線を巻回し、コイルを形成してからボビンを鉄心(ティース)に組付けることが、従来から行われている。このような手法が用いられる理由として、巻線を鉄心に巻回して、コイルを形成する際に、鉄心とコイル(巻線)との絶縁を確実にするため、巻回作業を容易にするため、等が挙げられる。
このため、鉄心(ティース)にボビンを固定するために、様々な手法が提案されている。
たとえば、特許文献1では、ボビンの筒内周面に突起を設け、ボビンを鉄心に組付ける際に、押し潰された突起の復元力による摩擦でボビンを鉄心に固定する手法が提案されている。
しかしながら、特許文献1の手法では、ボビンが鉄心に対して下方から上方に向かって組付けられた状態で電動機が運転された場合には、コイルの電磁振動、および外部振動等によって、ボビンが鉄心から脱落するおそれがある。
そこで、特許文献1の手法は、仮組付けに留め、さらにボビンが組付けられた鉄心全体をワニスなどの接着剤に含浸して固着させなければならない。
特開2015-119537号公報
ところが、ボビンを組付けた鉄心を接着剤に含浸させて、ボビンを鉄心に固着させる手法では、接着剤を含浸、付着させたくない部位にマスキングを施さなければならない。
また、含浸後に表面に付着した接着剤をきれいに除去しなければ、ステータとロータとのギャップを均一に確保できない、組立てができない等の不都合が生じるおそれがある。
本発明は、前述の課題に鑑みて創案されたものであり、充分な固着力を発揮しつつ、組立作業性に優れた電動機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る電動機は、内周面が鉄心の外形形状に倣った筒形状を有するボビン本体と、該ボビン本体におけるどちらか一方の筒端と筒内周面とを連通する注入路と、を具備する電動機用ボビンを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、充分な固着力を発揮しつつ、組立作業性に優れた電動機を提供することができる。
第1実施形態のステータを示す平面図である。 第1実施形態の電動機用ボビンを示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のII-II線に沿った断面図である。 第1実施形態における電動機用ボビンの参考例を示し、(a)は斜視図、(b)は図2(b)のII-II線に対応する部位での断面図である。 コアティースに電動機用ボビンを組付ける工程における、ステータコアと電動機用ボビンをボビン組付け機に設置した状態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIV-IV線に沿った断面図である。 コアティースに電動機用ボビンを組付ける工程における、ステータコアに電動機用ボビンが挿嵌された状態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のV-V線に沿った断面図である。 コアティースに電動機用ボビンを組付ける工程における、ノズルから注入口へ接着剤を注入した状態を示し、(a)は断面図、(b)は(a)のVI部の拡大図である。 コアティースに電動機用ボビンを組付ける工程を示すフローチャートである。 コアティースに電動機用ボビンを組付ける形態の別態様を示す平面図である。 第2実施形態における電動機用ボビンを示し、(a)は斜視図、(b)は図2(b)のII-II線に対応する部位での断面図である。 第3実施形態における電動機用ボビンを示し、(a)は斜視図、(b)は図2(b)のII-II線に対応する部位での断面図である。 第4実施形態における電動機用ボビンを示し、(a)は斜視図、(b)は図2(b)のII-II線に対応する部位での断面図である。 第5実施形態における電動機用ボビンを示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 第5実施形態における電動機用ボビンを示し、(a)は図12(b)のA-A線に対応する部位での断面図、(b)は図12(b)のB-B線に対応する部位、およびC-C線に対応する部位での断面図である。 第5実施形態における電動機用ボビンの参考例を示し、(a)は斜視図、(b)は図2(b)のII-II線に対応する部位での断面図である。
<第1実施形態>(図1〜図7参照)
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態のボビンBB(電動機用ボビン)は、電動機のステータMSを構成している。そこで、本実施形態では、ステータMSについて主に説明する。
なお、本実施形態のステータMSが採用される電動機は、中央に位置するステータMSの径方向外側にマグネットロータ(図示せず)を配置したラジアルギャップ構造の外転型電動機(図示せず)である。
ラジアルギャップ構造の外転型電動機は、以下の理由から、一般的に広く採用されている。
・多極構造が可能なため、低速回転でも高出力が望める。
・励磁巻線や励磁機を必要としないため、損失を低く抑えることができる。
・ブラシレスのため、メンテナンスの頻度を軽減することができる。
ステータMSについて、改めて説明する(図1、図4(a)、(b)参照)。
ステータMSは、ステータコア10(鉄心)、ボビンBB(電動機用ボビン)を備えている(図1参照)。
ステータコア10(鉄心)は、強磁性材である鉄製の薄板材からなるコアシート20が所定の枚数積層されたものである(図4(a)、(b)参照)。
コアシート20は、シート本体21、シートティース22を備えている。
シート本体21は、円環形状を備えている。
シートティース22は、シート本体21の外周縁から径方向外側に向かって突出する短冊状の切片で構成され、シート本体21の周方向に一定の角度間隔で複数配置されている。
コアシート20は、シート本体21とシートティース22とによって略歯車形状を形成している。
なお、これ以降、シート本体21が積層された部位、つまりステータコア10の円環部分をコア本体11と称する。
また、シートティース22が積層された部位、つまりステータコア10のティース部分をコアティース12と称する。
次に、ボビンBBについて説明する(図2(a)、(b)、(c)参照)。
ボビンBB(電動機用ボビン)は、絶縁性を有する樹脂材を射出成形することによって形成されている。また、ボビンBBは、ボビン本体30、つば部31、注入路32、注入口33(筒端側開口部)、供給口34(内周面側開口部)を備えている。
ボビン本体30は、内周面がコアティース12の外形形状に倣った矩形筒形状を備えている。つまり、ボビン本体30の矩形筒形状は、筒内の挿入されたコアティース12との間に僅かな隙間を形成し、コアティース12が挿脱可能なように、筒内各部の寸法が設定されている。
また、ボビン本体30は、筒内周面に溝35、貯留部36を備えている。
溝35は、ボビン本体30の内周面における両筒端に、筒端縁に沿って周方向に延在する溝で構成されている。
なお、本実施形態では、溝35を構成し、対向する一対の溝壁の高さは、同じ寸法に設定されている(図6(b)参照)。
貯留部36は、ボビン本体30の内周面における、注入路32の供給口34(内周面側開口部)と対向する壁面に形成された凹みで構成されている(図2(a)、(b)、(c)参照)。
つまり、貯留部36は、ボビンBBをコアティース12に組付ける際に、底部(下方)に位置する筒壁に形成されている。
次に、つば部31について説明する(図2(a)、(b)、(c)参照)。
つば部31は、ボビン本体30の両筒端に形成されている。また、一対のつば部31は、ボビン本体30の筒孔を塞ぐことなく、筒形状の径方向外側に張り出す、フランジ形状を備えている。つまり、つば部31は、幅広の枠形状を呈している。
そして、ボビンBBは、ボビン本体30と、一対のつば部31と、で糸巻き形状に形成されている。
また、ボビンBBは、ボビン本体30の外周に巻線37を巻回することで、一対のつば部31の間にコイル38が形成される(図1参照)。
ボビンBBは、ボビン本体30にコイル38が形成された状態で、ステータコア10に組付けられる。
次に、注入路32について説明する(図2(a)、(b)、(c)参照)。
注入路32は、ボビンBBの外部と、ボビンBBの筒壁内部と、をボビン本体30の筒壁30a内を筒軸方向に沿って連通する貫通孔で構成されている。注入路32は、ボビン本体30とコアティース12との間の隙間に、ボビンBBの外部から接着剤100を供給するための通路として設定されている(図6(a)、(b)参照)。
そして、ボビン本体30とコアティース12との間の隙間に供給された接着剤100が硬化することによって、ボビンBBがコアティース12に固着される。
なお、本実施形態では、接着剤100は熱硬化樹脂からなるワニスを用いており、コイル38に通電した際に発生するジュール熱によって接着剤100は加熱され、硬化する。
また、接着剤100は、熱硬化樹脂に限定されるものではなく、用途に合うものであれば、適宜採用することが可能である。
注入路32は、ボビン本体30における一方の筒端に開口する注入口33(筒端側開口部)と、ボビン本体30の筒壁内周面に開口する供給口34(内周面側開口部)と、を連通している。
また、注入路32は、上下方向に積層したコアシート20について、最も上に重ねられたコアシート20のコアティース12に面する筒壁30a内部に形成されている。
注入口33(筒端側開口部)は、ボビン本体30の一方の筒端に形成されたフランジ状のつば部31の外周側縁部上方に開口している。
供給口34(内周面側開口部)は、筒壁内周面における筒軸方向の中央部分に開口している。
注入路32は、注入口33、貫通孔、供給口34とで、クランク形状を呈している。
次に、ボビンBBをステータコア10に組付ける手順について説明する(図4〜図7参照)。
まず、所定枚数のコアシート20が積層されたステータコア10(鉄心)をあらかじめ形成しておく。
また、ボビンBBに巻線37を巻回し、ボビンBBの外周にコイル38をあらかじめ形成しておく。
組付け手順としては、まずステータコア10をボビン組付け機(図示せず)に設置する(ステップS11)。ボビン組付け機上のステータコア10は、コアシート20の板面が水平面に沿うように配置する(図4(a)、(b)、図7参照)。
また、ボビンBBをボビン組付け機に設置する(ステップS12)。ボビン組付け機上のボビンBBは、注入口33が上方に向かって開口しつつ、筒軸方向に沿った組付け方向の後方に位置するように配置される。
なお、ボビンBBの注入口33が、組付け方向の前方に位置するように組付けることも可能である(図8(a)、(b)参照)。
次に、ボビンBBを組付け方向にスライドさせて、ボビンBBの筒内にコアティース12を挿入し(図5(a)、(b)、図7参照)、ボビンBBをステータコア10に組付ける(ステップS13)。
ノズル101を注入口33に接続し(ステップS14)、接着剤100をノズル101から注入する(ステップS15)。注入された接着剤100は、注入時の吐出圧力と、重力と、によってボビン本体30とコアティース12との間の隙間に拡がる(図6(a)、(b)、図7参照)。
接着剤100注入後、ノズル101を注入口33から分離する(ステップS16)。
ステータコア10を水平面に沿って周方向へ、コアティース1つ分だけ回転させる(ステップS17)。
以降、ステップS13〜ステップS16の組付け手順をコアティース12の数だけ繰返す(ステップS18)。
そして、全てのコアティース12にボビンBBを組付けた後、ボビンBBの巻線37(コイル38)に通電する(ステップS19)。
コイル38に通電した際に発生するジュール熱によって、接着剤100は加熱されて硬化し、ボビンBBがコアティース12に固着され、組付作業が終了する。
次に、本実施形態のボビンBBを備えた電動機の作用効果について説明する。
本実施形態のボビンBBは、内周面がステータコア10(鉄心)を構成するコアティース12の外形形状に倣った筒形状を有するボビン本体30と、ボビン本体30における一方の筒端と筒壁30aの内周面とを連通する注入路32と、を備えている。そして、注入路32を通じて、接着剤100がボビン本体30とコアティース12との間の隙間に供給される。
これによって、充分な固着力を発揮しつつ、組立作業性に優れた電動機を提供することができる。
また、本実施形態では、注入路32に接着剤100を注入する工程において、供給口34(内周面側開口部)が、ボビン本体30とコアティース12との間の隙間の上方に位置するようにボビンBBが配置されている。
これによって、注入された接着剤100に重力が作用しつつ、コアティース12(鉄心)とボビン本体30との間の隙間に拡がるため、接着剤100を注入する際の吐出圧力を抑制することができる。
このため、接着剤100を筒内全体に行き渡らせつつ、筒端からの接着剤100の漏出を抑制することができることから、より少ない接着剤100で、充分な固着力を得ることができる。また、漏出した接着剤100を拭き取る等の工程を削減することができる。
また、本実施形態では、ボビン本体30の内周面における両筒端に、筒壁30aの周方向に沿って延在する溝35を備えている。
これによって、注入された接着剤100が拡がり、溝35に到達した際に、接着剤100の表面張力の効果によって、接着剤100が溝35に留まる。
このため、ボビン本体30の筒端からの漏出が抑制され、接着剤100を筒内全体に行き渡らせることができる。
また、本実施形態では、注入路32の供給口34(内周面側開口部)と対向するボビン本体30の内周面上の部位に、凹形状を有する貯留部36を備えている。
これによって、上方から下方へ流れ落ちた接着剤100が、貯留部36に留まり、筒壁30aの底部分から漏れ出すことを抑制している。
また、本実施形態では、注入路32の注入口33(筒端側開口部)が、ボビン本体30の筒端に形成されたつば部外周縁に、上方に向かって開口している。
このため、ノズル101は径方向へ移動せずに、上下方向に移動するだけで、接着剤100の注入を行うことができる。
これによって、ノズル101が注入口33から分離する際に、接着剤100が液だれ、糸引きした場合であっても、コアティース12の先端部分に接着剤100が付着せず、ロータとの間のギャップに影響を与えることがない。
なお、本実施形態では、両側の筒端に溝35が形成されているが、このような形態に限定するものではない。筒壁30aの周方向に沿って延在する溝が、ボビン本体30の内周面における筒端の少なくともどちらか一方に形成されていればよい。
たとえば、ステータコア10外径側には溝35を設け、ステータコア10内径側には溝35を設けない構成とすることが可能である。
これは、外転型の電動機の場合、ボビンBBからステータコア10内径側への接着剤100の漏出は、ステータコア10外径側への漏出に比べて影響が小さく、多少の漏出は許容されるためである。
外転型の電動機の場合に、ステータコア10内径側からの漏出が許容される理由としては、漏れ出た接着剤100が、ステータコア10とロータとの間のギャップに影響しないことが挙げられる。
また、ステータコア10は、回転動作せずケースに据え付けられるため、重量バランスを考慮する必要がない等も許容される理由として挙げられる。
また、本実施形態のボビンBBでは、溝35と貯留部36とが別々の凹部として構成されているが、このような形態に限定するものではない。
たとえば、溝35と貯留部36とが連通した構成とすることが可能である(図3(a)、(b)参照)。
このような構成とした場合、溝35の溝内に進入した接着剤100を貯留部36に溜めることが可能になる。
これによって、筒端からの接着剤100の漏出をさらに抑制しつつ、接着剤100を筒内全体に行き渡らせることができる。
また、本実施形態のボビンBBでは、溝35がボビン本体30の内周面における筒端部に設けられているが、このような形態に限定するものではない。
たとえば、溝35の位置を、ボビン本体30の内周面における注入路32の供給口34に通じる部位に設定することが可能である(図3(a)、(b)参照)。
このような構成とした場合には、注入された接着剤100が、筒周方向に誘導されつつ、筒軸方向に拡がるため、筒端部分からの漏出を抑制しつつ、より速やかに、より広い範囲に接着剤100を注入することができる。
また、本実施形態のボビンBBでは、溝35における対向する一対の溝壁の高さHout、Hinは、同じ寸法に設定されているが、このような形態に限定するものではない。
たとえば、筒端縁側の溝壁高さHoutよりも筒軸方向中央側の溝壁高さHinを低く設定してもよい(図6(a)、(b)参照)。
このように溝壁高さを変えることで、溝35と貯留部36とを連通した場合と同様に作用し、筒端からの接着剤100の漏出をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、ステータコア10の全てのコアティース12にボビンBBを組付けてから、巻線37に通電し、接着剤100を硬化させているが、このような手順に限定するものではない(図7参照)。
たとえば、ボビンBBをコアティース12に組付け、接着剤100を注入する度に、巻線37に通電して、接着剤100を硬化させる手順とすることが可能である。
このような手順を用いた場合、注入された接着剤100が筒端から流れ出る前に硬化させることができるため、より粘度の低い接着剤100を採用することが可能になる。
また、粘度の低い接着剤100を採用することで、より小さな吐出圧で接着剤100を筒内全体に行き渡らせることができるため、筒端からの接着剤100の漏出をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、外転型ブラシレス電動機のステータコア10に適用したが、このような形態に限定するものではない。
たとえば、内転型ブラシレス電動機のステータコア、外転型ブラシ付き電動機のロータコア、内転型ブラシ付き電動機のロータコア等への適用が可能であり、同様の作用効果が得られる。
<第2実施形態>(図9(a)、(b)参照)
次に、ボビンBBの第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。前述のボビンBBと同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
前述の第1実施形態と大きく異なる構成は、注入路32の構成であり、ボビンBBのその他の構成、ボビンBBの組付け手順は、第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、注入路32の注入口33(筒端側開口部)が、一方のつば部31の上方にのみ開口する構成であったが、本実施形態では、両方のつば部31の上方に注入口33が設けられている。
各注入口33のそれぞれに、独立した貫通孔が設定されており、注入路32毎に供給口34(内周面側開口部)が設定されている。つまり、各注入路32は独立して配置されている。
次に、本実施形態に係るボビンBBの作用効果について説明する。
本実施形態では、両方のつば部31に注入口33が設けられている。
このため、接着剤100を2箇所から注入することが可能になり、より速やかに、より均等に注入することができる。
また、接着剤100を2箇所から注入することで、1箇所から注入する場合よりも吐出圧力を下げることができる。
これによって、接着剤100の漏出を抑制しつつ、より均等に注入することができる。
<第3実施形態>(図10(a)、(b)参照)
次に、ボビンBBの第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。前述のボビンBBと同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
前述の第1実施形態と大きく異なる構成は、注入路32の構成であり、ボビンBBのその他の構成、ボビンBBの組付け手順は、第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、注入路32の注入口33(筒端側開口部)が、一方のつば部31の上方にのみ開口する構成であったが、本実施形態では、各つば部31の上方と下方の合計4箇所に注入口33が設けられている。
各注入口33のそれぞれに、注入路32が設定されており、注入路32毎に供給口34(内周面側開口部)が設定されている。つまり、各注入路32は独立して配置されている。
次に、本実施形態に係るボビンBBの作用効果について説明する。
本実施形態では、各つば部31の上方と下方の合計4箇所に注入口33が設けられている。
このため、接着剤100を4箇所から注入することが可能になり、より速やかに、より均等に注入することができる。
また、接着剤100を4箇所から注入することで、1箇所から注入する場合よりも吐出圧力を下げることができる。
これによって、接着剤100の漏出を抑制しつつ、より均等に注入することができる。
さらに、上方の2箇所から接着剤100を注入し、下方の2箇所からは吸引する方法を採用することが可能である。
これによって、接着剤100の漏出を抑制しつつ、より速やかに、より均等に注入することができる。
<第4実施形態>(図11(a)、(b)参照)
次に、ボビンBBの第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。前述のボビンBBと同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
前述の第1実施形態と大きく異なる構成は、つば部31の構成、および注入路32の構成である。なお、ボビンBBのその他の構成、ボビンBBの組付け手順は、第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、注入路32の注入口33(筒端側開口部)が、一方のつば部31の外周縁にのみ開口し、供給口34が1箇所開口する構成である。これに対して本実施形態では、注入口33がボビン本体30の筒端面に開口するとともに、供給口34が筒軸方向に沿って2箇所に開口している。
次に、本実施形態に係るボビンBBの作用効果について説明する。
本実施形態では、注入口33がボビン本体30の筒端面に開口している。このような構成とすることで、つば部31の外周縁に注入口33を設ける場合と比較して、つば部31の板厚をより薄くすることができる。
このため、ボビン本体30における巻線37の巻回可能な部分を拡大することが可能になり、コアティース12(ステータコア10(鉄心))の先端部までコイル38を形成することができる。
これによって、固着力と組立作業性に優れつつ、より大きな磁力を発生させることができる。
<第5実施形態>(図12(a)、(b)、図13(a)、(b)参照)
次に、ボビンBBの第5実施形態について、図面を参照しながら説明する。前述のボビンBBと同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
前述の第1実施形態と大きく異なる構成は、注入路32周辺の構成であり、ボビンBBのその他の構成、ボビンBBの組付け手順は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、注入口33がボビン本体30の筒端面に開口しているとともに、供給口34がコアティース12に面して開口している。
また、注入路32の両脇には、コイル側注入路41が形成されている。
各コイル側注入路41は、注入路32と平行に配置されている。
各コイル側注入路41のコイル側注入口42がボビン本体30の筒端面に開口しているとともに、コイル側供給口43がボビン本体30の外周面に開口している。
つまり、注入路32とコイル側注入路41とは、独立して別々に形成されている。
次に、本実施形態に係るボビンBBの作用効果について説明する。
本実施形態のボビンBBでは、注入路32とコイル側注入路41とが、独立して別々に形成されている。
これによって、注入路32、コイル側注入路41のそれぞれに対して、より適した特徴を備えた接着剤100を採用することができる。
たとえば、注入路32には、接着力、速乾性、粘度等を重視した接着剤100を採用し、コイル側注入路41には、絶縁性を重視した接着剤100を採用する等の組合せが考えられる。
なお、コアティース12側とコイル38側との両方へ一度に接着剤100を注入するための構成として、本実施形態では、注入路32とコイル側注入路41とが、独立して別々に形成されているが、このような形態に限定するものではない。
たとえば、注入路32とコイル側注入路41とを一体に構成することが可能である(図14(a)、(b)参照)。
また、筒壁30aを貫通する滲出孔51を設ける構成とすることが可能である(図14(a)、(b)参照)。
注入路32とコイル側注入路41とを一体に構成する場合は、たとえば第1実施形態の注入路32に第5実施形態のコイル側供給口43を重ねた構成と同様になる。
このような構成とした場合には、コアティース12側の接着剤100とコイル38側の接着剤100とを統一することができる。
これによって、コアティース12側の接着剤100を供給するタンクに、コイル38側の接着剤100を誤って入れてしまう等のミスをなくすことができる。
また、筒壁30aを貫通する滲出孔51を設ける構成とする場合は、たとえば第1実施形態のボビンBBに対して、上下方向に沿った筒壁30aに筒壁30aを貫通する複数の滲出孔51を設けた構成と同様になる。
なお、滲出孔51は、筒端から接着剤100が漏出しやすい部位に設定することが可能である。
このような構成とすることで、余分な接着剤100を滲出孔51を通じてボビン本体30の外部へ流出させることができる。
これによって、接着剤100の筒端からの漏出を抑制しつつ、より均等に注入することができる。
BB 電動機用ボビン
10 ステータコア(鉄心)
30 ボビン本体
31 つば部
32 注入路
33 注入口(筒端側開口部)
34 供給口(内周面側開口部)
35 溝
36 貯留部
41 コイル側注入路
51 滲出孔
100 接着剤

Claims (10)

  1. 内周面が鉄心の外形形状に倣った筒形状を有するボビン本体と、
    該ボビン本体におけるどちらか一方の筒端と筒内周面とを連通する注入路と、
    を具備する電動機用ボビンを備えた
    ことを特徴とする電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機において、
    前記ボビン本体の内周面には、
    該ボビン本体の筒端の少なくともどちらか一方に、筒壁の周方向に沿って延在する溝が形成された
    ことを特徴とする電動機。
  3. 請求項1、または請求項2に記載の電動機において、
    前記ボビン本体の内周面には、
    前記注入路の内周面側開口部と対向する部位に、凹形状を有する貯留部が形成された
    ことを特徴とする電動機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記ボビン本体の筒端に径方向外側へ張り出すフランジ状のつば部を備え、
    前記注入路の筒端側開口部が、
    該つば部の外周縁に開口する
    ことを特徴とする電動機。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記注入路の筒端側開口部が、
    前記ボビン本体の筒端面に開口する
    ことを特徴とする電動機。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記ボビン本体におけるどちらか一方の筒端と外周面とを連通するコイル側注入路を備えた
    ことを特徴とする電動機。
  7. 請求項6に記載の電動機において、
    前記注入路と前記コイル側注入路とが、別々に形成された
    ことを特徴とする電動機。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記ボビン本体の筒壁を貫通する滲出孔を備えた
    ことを特徴とする電動機。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記注入路を通じて、前記ボビン本体と前記鉄心との間の隙間に供給された接着剤によって該鉄心に固着された
    ことを特徴とする電動機。
  10. 請求項9に記載の電動機において、
    前記注入路に前記接着剤を注入する工程では、
    該注入路の筒端側開口部が、つば部の外周縁に、上方に向かって開口する
    ことを特徴とする電動機。
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