JP2011147246A - 電動機 - Google Patents

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慶一 金重
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Abstract

【課題】ステータを冷却するための冷却液をコイルエンド部へと導く冷却液ガイドを、電動機の周辺部品との干渉を抑制しつつコイルエンド部の上方に容易かつ強固に固定可能とする。
【解決手段】ステータコア23がコイルエンド部25よりも径方向外側に位置するよう軸方向端部に形成された少なくとも一つの係合孔部36を有しており、ステータ22を冷却するための冷却液を受容してコイルエンド部25へと導く冷却液ガイド33がステータコア23の係合孔部36と係合可能な少なくとも一つの係合突部39を有している。そして、冷却液ガイド33側の係合突部39をステータコア23の係合孔部36に係合することにより、冷却液ガイド33がコイルエンド部25の上方に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータを冷却するための冷却液をコイルエンド部へと導く冷却液ガイドを備えた電動機に関する。
従来、この種の電動機としては、回転軸を中心に回転自在なロータと、ロータの周面に対向する複数のスロットを有するステータと、スロットに巻装されると共にステータの軸方向端部位置から軸方向に張り出した領域としてのコイルエンド部を有するコイルと、コイルエンド部の上方に離間して形成されると共に当該コイルエンド部を冷却するための冷却液の流路をなす樋とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動機では、樋に設けられた複数の冷却液供給口から冷却液をコイルエンド部の表面に供給することにより、効率良くコイルエンド部を冷却している。
特開2004−180376号公報
しかしながら、特許文献1には、樋をコイルエンド部の上方に固定する具体的な手法が開示されていない。ここで、樋をコイルエンド部の上方に配置するためには、例えば電動機のケーシングに固定部材を用いて樋を固定する手法が考えられるが、このような手法を用いた場合、固定部材の長尺化に起因して樋の固定が不安定になってしまい、冷却液をコイルエンド部に安定して供給できずにステータの冷却性能が低下するおそれがある。また、高圧端子といった電動機の周辺部品と固定部材との干渉が生じやすく、施工性の面でも好ましくない。
本発明の電動機は、ステータを冷却するための冷却液をコイルエンド部へと導く冷却液ガイドを、電動機の周辺部品との干渉を抑制しつつコイルエンド部の上方に容易かつ強固に固定可能とすることを主目的とする。
本発明の電動機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電動機は、複数の電磁鋼板を積層することにより構成されたステータコアと、該ステータコアに巻回される巻線より構成されると共に該ステータコアの軸方向端部から軸方向外側に突出するコイルエンド部を有するコイルとを含むステータと、該ステータ内に配置されるロータとを備える電動機であって、
前記コイルエンド部の上方に配置されると共に前記ステータを冷却するための冷却液を受容して前記コイルエンド部へと導く冷却液ガイドを備え、
前記ステータコアは、前記コイルエンド部よりも径方向外側に位置するよう前記軸方向端部に形成された少なくとも一つの係合孔部を有し、
前記冷却液ガイドは、前記ステータコアの前記係合孔部と係合可能な少なくとも一つの係合突部を有することを特徴とする。
本発明の電動機では、ステータコアがコイルエンド部よりも径方向外側に位置するよう軸方向端部に形成された少なくとも一つの係合孔部を有しており、ステータを冷却するための冷却液を受容してコイルエンド部へと導く冷却液ガイドがステータコアの係合孔部と係合可能な少なくとも一つの係合突部を有している。そして、本発明の電動機では、冷却液ガイド側の係合突部をステータコアの係合孔部に係合することにより、冷却液ガイドがコイルエンド部の上方に配置される。このように、係合突部を係合孔部に係合して冷却液ガイドをステータに固定することで、冷却液ガイドと電動機の周辺部品との干渉を抑制しつつ、冷却液ガイドをコイルエンド部の上方に容易かつ強固に固定可能とすることができる。
また、前記冷却液ガイドは、前記係合突部を含む固定部材と、該固定部材に連結されると共に冷却液を受容して前記コイルエンド部へと導いて滴下するガイド部材とからなるものであってもよい。これにより、固定部材をステータコアに係合した後にガイド部材を固定部材に連結すれば、冷却液ガイドをコイルエンド部の上方に容易に固定することができるので、冷却液ガイドを固定する際の施工性をより向上させることが可能となる。また、冷却液ガイドをケーシングに固定する場合に比べて固定部材を小型化することができるので、冷却液ガイドの固定に要するスペースをより一層削減することができ、冷却液ガイドと電動機の周辺部品との干渉をより良好に抑制することが可能となる。さらに、固定部材の小型化によりコストダウン化を図ることもできる。
さらに、前記係合孔部は、前記軸方向端部の端面から前記ステータの軸方向かつ内側に延びる第1孔部と、該第1孔部から該ステータの軸方向かつ内側に延びると共に該第1孔部よりも大きい開口面積を有する第2孔部とからなり、前記係合突部は、前記第1孔部を通過して前記第2孔部内で前記ステータコアとスナップ係合可能に形成されるものであってもよい。これにより、冷却液ガイドを容易かつ確実にステータコアに固定することができる。
また、前記複数の電磁鋼板は、前記第1孔部を構成する第1の開口を有する第1の電磁鋼板と、前記第2孔部を構成する第2の開口を有する第2の電磁鋼板とを含み、前記係合孔部は、それぞれ少なくとも1枚の前記第1および第2の電磁鋼板を前記第1の開口と前記第2の開口とが連通するように積層することにより形成されるものであってもよい。このように、第1または第2の開口を有する第1または第2の電磁鋼板を用いることにより、ステータコアの形成と同時に第1および第2孔部、すなわち、係合孔部を容易に形成することができる。
さらに、前記固定部材は、前記ガイド部材に連結される連結部と、該連結部から延出されて前記係合孔部に係合される前記係合突部とを含み、前記軸方向端部の前記係合孔部の近傍に金型を配置すると共に該金型および前記係合孔部内に樹脂を射出することにより成形されるものであってもよい。このように、軸方向端部の係合孔部の近傍に金型を配置すると共に当該金型および係合孔部内に樹脂を射出すれば、係合突部と連結部とを一体に形成すると共に係合突部すなわち固定部材をステータコアに対して強固に固定することが可能となる。
本発明の実施例に係るモータ20を有するモータユニット10の概略構成図である。 本発明の実施例に係るモータ20を有するモータユニット10の図1中の実線矢印A方向から見た正面図である。 図2におけるB−B線に沿った断面図である。 スナップフィット構造によるガイド部材34と固定部材35との連結の様子を示す断面図である。 射出成形により成形された固定部材35とステータコア23とを示す断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るモータ20を有するモータユニット10の概略構成図である。実施例のモータユニット10は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に動力発生源として搭載されるものであり、図示するように、発電機として作動すると共に電動機として作動可能な周知の同期発電電動機であるモータ20と、モータ20を収納するケーシング30と、モータ20を冷却するための冷却液を供給する図示しない冷却液ポンプに接続されると共にケーシング30に固定される冷却液パイプ31とを備える。
モータ20は、回転軸11に固定されたロータ21と、中央にロータ21を収容する中空部分を有するステータ22とを備える。ロータ21は、略円環状の板体を複数積層してなるロータコアに複数の永久磁石を埋め込んだものである。ロータコアを構成する板体は、鉄などの磁性材である電磁鋼板を打ち抜き加工することにより板状かつ略円環状に形成される。ステータ22は、複数の略円環状に形成された電磁鋼板を積層することにより構成されたステータコア23と、ステータコア23に巻回される巻線より構成されるコイル24とを有する。ステータコア23の軸方向長さは、コイル24の軸方向長さよりも短く、これにより、コイル24は、ステータコア23の軸方向端部の両側から軸方向外側に突出するコイルエンド部25を有する。また、コイル24に電流を供給するための高圧端子26は、ケーシング30の外部にある図示しない電力供給源と接続されており、高圧端子26を介してコイル24に電流を印加することにより回転磁界が発生し、この回転磁界にロータ21の永久磁石が引かれることによりロータ21および回転軸11が回転する。
冷却液パイプ31は、回転軸11と略並行をなすと共にステータ22の頂部近傍に位置するようにケーシング30に固定される。そして、図1に示すように、冷却液パイプ31は、ステータ22のコイルエンド部25の上方で図中下向きに開口された開口部32を有する。これにより、図1中に点線矢印により示すように、図示しない冷却液ポンプから冷却液パイプ31に送出された冷却液は、開口部32からコイルエンド部25に向けて流出することになる。
また、冷却液パイプ31の開口部32の下方には、樹脂等により形成される冷却液ガイド33がコイルエンド部25の上方に当該コイルエンド部25から離間して配置される。図2は、モータユニット10を図1中の実線矢印A方向から見た正面図である。ただし、説明の簡単のため、コイル24の高圧端子26は図示を省略してある。冷却液ガイド33は、開口部32から流出した冷却液を受容してコイルエンド部25の適所に導いて滴下するガイド部材34と、当該ガイド部材34をステータコア23に固定する固定部材35とからなる。図1および図2に示すように、ガイド部材34は、開口部32から流出した冷却液を受容するように略コの字状の断面形状を有すると共にコイルエンド部25の上側の概ね3分の1周程度を覆うように円弧状に形成されている。そして、ガイド部材34の底部には、受容した冷却液をコイルエンド部25に滴下するための滴下孔43が所定の間隔で設けられている。また、ガイド部材34の長手方向における両方の端部44は、冷却液の流出が許容されるように開放されている。
ガイド部材34は、長手方向における両端部および中央部付近(3箇所)で、それぞれステータコア23に固定された3個の固定部材35に連結され、それにより冷却液ガイド33の全体がステータ22に固定される。図3は、図2におけるB−B線に沿った断面図である。図示するように、ステータコア23には、コイルエンド部25よりも径方向外側に位置する係合孔部36が複数形成されている。各係合孔部36は、ステータコア23の軸方向端部の端面からステータ22の軸方向かつ内側に延びる第1孔部36aと、当該第1孔部36aからステータ22の軸方向かつ内側に延びると共に第1孔部36aよりも大きい開口面積を有する第2孔部36bとからなる。これらの第1および第2孔部36a,36bは、ステータコア23を構成する電磁鋼板に予め開口を設けておくことにより形成される。すなわち、ステータコア23を構成する電磁鋼板には、第1孔部36aの開口面積と等しい開口(例えば円孔)37aをそれぞれ複数有する複数枚の電磁鋼板(第1の電磁鋼板)38aと、第2孔部36bの開口面積と等しい開口(例えば円孔)37bをそれぞれ複数有する複数枚の電磁鋼板(第2の電磁鋼板)38bとが含まれる。そして、電磁鋼板38aは、ステータコア23の軸方向端部側から内側に向けて互いに対応する開口37a同士が同軸に連通するように積層され、電磁鋼板38bは、積層された電磁鋼板38aよりもステータ22の軸方向における内側で開口37aと開口37bとが同軸に連通すると共に互いに対応する開口37b同士が同軸に連通するように積層され、これにより、第1孔部36aおよび第2孔部36bすなわち係合孔部36が形成されることになる。このように、係合孔部36は、電磁鋼板38aおよび38bを少なくとも1枚ずつ積層することにより形成される。なお、係合孔部36(開口37a,37b)の開口面積は、固定部材35のステータコア23に対する取付強度が十分に確保される範囲内でできるだけ小さくされると好ましく、係合孔部36(開口37a,37b)の配置箇所は、ステータ22に形成される回転磁界に与える影響ができるだけ小さくなるように定められるとよい。
固定部材35は、上述のように形成されたステータコア23の係合孔部36とスナップ係合可能な係合突部39と、ガイド部材34と連結される連結部40とを有する。実施例の係合突部39は、図3に示すように、弾性変形して第1孔部36aを通過可能となると共に第2孔部36b内でステータコア23と係合可能に形成された爪部41を含む。このように、係合孔部36と係合突部39との固定構造として、いわゆるスナップフィット構造を採用することにより、係合孔部36と係合突部39とを容易かつ強固に係合することができる。そして、実施例では、図3に示すように、連結部40に形成された孔部42にガイド部材34に形成された挿入部を図中上方から下方に向けて挿入することによりガイド部材34と固定部材35とが連結される。これにより、冷却液ガイド33の全体をステータ22に強固に固定することができるので、コイルエンド部25に安定して冷却液を供給可能となり、それによりステータ22の冷却性能を向上させることができる。また、ガイド部材34を図中上方から下方に向けて移動させることで固定部材35と連結できるようにすれば、コイル24の高圧端子26との干渉を抑制しながら冷却液ガイド33をステータ22に固定することが可能となる。なお、実施例では、3個の固定部材35を用いてガイド部材34をステータ22に固定しているが、ガイド部材34すなわち冷却液ガイド33をステータ22に対して強固に固定することができるのであれば、1個または2個の固定部材35を用いてガイド部材34をステータ22に固定してもよく、4個以上の固定部材35を用いてガイド部材34をステータ22に固定してもよい。また、固定部材35と連結されるガイド部材34の位置は、上述した位置に限られるものではない。さらに、ガイド部材34と固定部材35とは、接着剤を用いて(併用して)固定されてもよく、圧入により固定されてもよい。また、ガイド部材34と固定部材35との連結構造として、図4に示すようなスナップフィット構造を採用してもよい。この場合も、図4に示すように、ガイド部材34を図中上方から下方に向けて移動させることで固定部材35と連結できるようにするのが好ましい。
上述のような冷却液ガイド33を含む実施例のモータユニット10では、冷却液パイプ31の開口部32から流出した冷却液が冷却液ガイド33のガイド部材34により受容され、複数の滴下孔43からコイルエンド部25へと滴下される。これにより、コイルエンド部25の概ね上側半分の領域に均等に冷却液が供給されることになる。また、ガイド部材34の両側の端部44から流出した冷却液は、コイルエンド部25の表面を伝ってコイルエンド部25の概ね下側半分の領域に供給されることになる。この結果、実施例のモータユニット10では、ステータ22の全体を良好に冷却することが可能となる。
以上説明した実施例のモータ20では、ステータコア23がコイルエンド部25よりも径方向外側に位置するよう軸方向端部に形成された少なくとも一つの係合孔部36を有しており、ステータ22を冷却するための冷却液を受容してコイルエンド部25へと導く冷却液ガイド33がステータコア23の係合孔部36と係合可能な少なくとも一つの係合突部39を有している。そして、本実施例のモータ20では、冷却液ガイド33側の係合突部39をステータコア23の係合孔部36に係合することにより、冷却液ガイド33がコイルエンド部25の上方に配置される。このように、係合突部39を係合孔部36に係合して冷却液ガイド33をステータ22に固定することで、冷却液ガイド33とコイル24の高圧端子26といったモータ20の周辺部品との干渉を抑制しつつ、冷却液ガイド33をコイルエンド部25の上方に容易かつ強固に固定可能とすることができる。
また、冷却液ガイド33は、係合突部39を含む固定部材35と、当該固定部材35に連結されると共に冷却液を受容してコイルエンド部25へと導いて滴下するガイド部材34とからなるものであってもよい。これにより、固定部材35をステータコア23に係合した後にガイド部材34を固定部材35に連結すれば、冷却液ガイド33をコイルエンド部25の上方に容易に固定することができるので、冷却液ガイド33を固定する際の施工性をより向上させることが可能となる。さらに、冷却液ガイド33をケーシング30に固定する場合に比べて固定部材35を小型化することができるので、冷却液ガイド33の固定に要するスペースをより一層削減することができ、冷却液ガイド33とモータ20の周辺部品との干渉をより良好に抑制することが可能となる。加えて、固定部材35の小型化によりコストダウン化を図ることもできる。
さらに、係合孔部36は、軸方向端部の端面からステータ22の軸方向かつ内側に延びる第1孔部36aと、第1孔部36aからステータ22の軸方向かつ内側に延びると共に第1孔部36aよりも大きい開口面積を有する第2孔部36bとからなり、係合突部39は、第1孔部36aを通過して第2孔部36bとスナップ係合可能に形成される。これにより、冷却液ガイド33を容易かつ確実にステータコア23に固定することができる。
また、ステータコア23を構成する複数の電磁鋼板は、第1孔部36aを構成する第1の開口を有する電磁鋼板38aと、第2孔部36bを構成する第2の開口を有する電磁鋼板38bとを含み、係合孔部36は、それぞれ少なくとも1枚の電磁鋼板38aおよび37bを第1開口と第2開口とが連通するように積層することにより形成される。このように、第1または第2の開口を有する電磁鋼板38aまたは37bを用いることにより、ステータコア23の形成と同時に第1孔部36aおよび第2孔部36b、すなわち、係合孔部36を容易に形成することができる。
なお、ステータコア23の係合孔部36と固定部材35の係合突部39との固定構造としてスナップフィット構造を採用する代わりに、ステータコア23の近傍で射出成形により固定部材35を成形することにより固定部材35をステータコア23に固定してもよい。すなわち、ステータコア23の係合孔部36の近傍に金型を配置すると共に、当該金型および係合孔部36内に樹脂を射出することにより、係合孔部36内に係合突部39を成形・固定すると共に金型内にガイド部材34と連結される連結部40を成形することができる。図5は、射出成形により成形された固定部材35とステータコア23とを示す断面図である。図5の例では、ステータコア23の係合孔部36は、図示するように概ね同一の開口面積を有する開口が形成された電磁鋼板をそれぞれの開口が互いに連通するように積層することにより形成される。この際、係合孔部36の内面には、図示するように、各電磁鋼板の開口部の加工精度や電磁鋼板の組み付け精度等に起因して僅かな凹凸が生じる。従って、係合孔部36内に樹脂が射出されると、当該樹脂が係合孔部36の内面に形成された凹凸に噛み合うようにして硬化することになり、樹脂が硬化して形成される係合突部39は、係合孔部36に対して強固に固定される。この結果、係合孔部36を比較的小径に形成することができるので、係合孔部36がステータ22に形成される回転磁界に与える影響を低下しつつ、固定部材35をステータコア23に強固に固定することができる。ただし、上述のような第1孔部36aと第2孔部36bとからなる係合孔部36を有するステータコア23の近傍で射出成形により固定部材35を成形してもよく、係合孔部36を構成する電磁鋼板の開口の面積を電磁鋼板ごとに、あるいは所定数の電磁鋼板ごとに異ならせてもよい。
さらに、固定部材35は、ガイド部材34に連結される連結部40と、該連結部40から延出されて係合孔部36に係合される係合突部39とを含み、軸方向端部の係合孔部36の近傍に金型を配置すると共に金型および係合孔部36内に樹脂を射出することにより成形されるものであってもよい。このように、軸方向端部の係合孔部36の近傍に金型を配置すると共に当該金型および係合孔部36内に樹脂を射出すれば、係合突部39と連結部40とを一体に形成すると共に係合突部39すなわち固定部材35をステータコアに対して強固に固定することが可能となる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、複数の電磁鋼板を積層することにより構成されたステータコア23と、ステータコア23に巻回される巻線により構成されると共に当該ステータコア23の軸方向端部から軸方向外側に突出するコイルエンド部25を有するコイル24とを含むステータ22が「ステータ」に相当し、ステータ22内に配置されるロータ21が「ロータ」に相当し、ステータ22とロータ21とを備えたモータ20が「電動機」に相当し、コイルエンド部25の上方に配置されると共にステータ22を冷却するための冷却液を受容してコイルエンド部25へと導く冷却液ガイド33が「冷却液ガイド」に相当し、コイルエンド部25よりも径方向外側に位置するようステータコア23の軸方向端部に形成された係合孔部36が「係合孔部」に相当し、係合孔部36に係合可能な冷却液ガイド33に形成された係合突部39が「係合突部」に相当し、係合突部39を含む固定部材35が「固定部材」に相当し、固定部材35に連結されると共に冷却液を受容してコイルエンド部25へと導いて滴下するガイド部材34が「ガイド部材」に相当し、ステータコア23に形成された第1孔部36aが「第1孔部」に相当し、ステータコア23に形成された第2孔部36bが「第2孔部」に相当し、第1孔部36aを構成する開口37aを有する電磁鋼板38aが「第1の開口を有する第1の電磁鋼板」に相当し、第2孔部36bを構成する開口37bを有する電磁鋼板38bが「第2の開口を有する第2の電磁鋼板」に相当し、ガイド部材34と連結される固定部材35の連結部40が「連結部」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動機の製造産業に利用可能である。
10 モータユニット、11 回転軸、20 モータ、21 ロータ、22 ステータ、23 ステータコア、24 コイル、25 コイルエンド部、26 高圧端子、30 ケーシング、31 冷却液パイプ、32 開口部、33 冷却液ガイド、34 ガイド部材、35 固定部材、36 係合孔部、36a 第1孔部、36b 第2孔部、37a ,37b 開口、38a,38b 電磁鋼板、39 係合突部、40 連結部、41 爪部、42 孔部、43 滴下孔、44 端部。

Claims (5)

  1. 複数の電磁鋼板を積層することにより構成されたステータコアと、該ステータコアに巻回される巻線より構成されると共に該ステータコアの軸方向端部から軸方向外側に突出するコイルエンド部を有するコイルとを含むステータと、該ステータ内に配置されるロータとを備える電動機であって、
    前記コイルエンド部の上方に配置されると共に前記ステータを冷却するための冷却液を受容して前記コイルエンド部へと導く冷却液ガイドを備え、
    前記ステータコアは、前記コイルエンド部よりも径方向外側に位置するよう前記軸方向端部に形成された少なくとも一つの係合孔部を有し、
    前記冷却液ガイドは、前記ステータコアの前記係合孔部と係合可能な少なくとも一つの係合突部を有することを特徴とする電動機。
  2. 前記冷却液ガイドは、前記係合突部を含む固定部材と、該固定部材に連結されると共に冷却液を受容して前記コイルエンド部へと導いて滴下するガイド部材とからなるものである請求項1に記載の電動機。
  3. 前記係合孔部は、前記軸方向端部の端面から前記ステータの軸方向かつ内側に延びる第1孔部と、該第1孔部から該ステータの軸方向かつ内側に延びると共に該第1孔部よりも大きい開口面積を有する第2孔部とからなり、
    前記係合突部は、前記第1孔部を通過して前記第2孔部内で前記ステータコアとスナップ係合可能に形成される請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記複数の電磁鋼板は、前記第1孔部を構成する第1の開口を有する第1の電磁鋼板と、前記第2孔部を構成する第2の開口を有する第2の電磁鋼板とを含み、
    前記係合孔部は、それぞれ少なくとも1枚の前記第1および第2の電磁鋼板を前記第1の開口と前記第2の開口とが連通するように積層することにより形成される請求項3に記載の電動機。
  5. 前記固定部材は、前記ガイド部材に連結される連結部と、該連結部から延出されて前記係合孔部に係合される前記係合突部とを含み、前記軸方向端部の前記係合孔部の近傍に金型を配置すると共に該金型および前記係合孔部内に樹脂を射出することにより成形される請求項2に記載の電動機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014117087A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Nippon Soken Inc 回転電機
US11251682B2 (en) * 2017-06-19 2022-02-15 Lg Magna E-Powertrain Co., Ltd. Electric motor including oil spraying part

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