JP2020034141A - 電動弁及び冷凍サイクルシステム - Google Patents

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    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves

Abstract

【課題】ニードル弁により小流量制御域での流量制御を行う電動弁において、小流量制御域での小流量の流体に対して流体の流れを確保するとともに、流体の気泡の破裂等による通過音を低減して静音性を高める。【解決手段】先端に向かって徐々に径が小さくなる円錐台部42bを有するニードル弁4(副弁体)を、副弁ポート33aの軸線L上に配置する。駆動部によって、ニードル弁4を軸線上で進退移動させる。ニードル弁4と副弁ポート33aとにより小流量制御域を得る。小流量制御域において副弁室3Rと副弁ポート33aとを流れる流体に対して露出されるように消泡部材10を設ける。導通孔32bから副弁室3Rに流入する流体を消泡部材10に衝突させ、流体中の気泡を細分化する。【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍サイクルシステムなどに使用する電動弁及び冷凍サイクルシステムに関する。
従来、空気調和機の冷凍サイクルに設けられる電動弁として、小流量制御域と大流量制御域とで流量制御する電動弁がある。このような電動弁は、室内機に搭載される用途(例えば除湿弁)があり、小流量の制御時に流体(冷媒)が流れる音を低減する必要がある。このため、静音性を考慮した電動弁が例えば特開2017−211032号公報(特許文献1)及び例えば特開2017−211034号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2017−211032号公報 特開2017−211034号公報
特許文献1及び2の従来の技術では、消音部材が冷媒の流れの流束(フラックス)と交差するように配置し、冷媒をこの消音部材中を透過させるような構造となっている。この従来の技術のように、冷媒を透過させる構造では、冷媒中の塵等の異物により消音部材が目詰まりを起こす恐れがあり、適正な流量制御が困難になる。
本発明は、小流量制御域と大流量制御域とで流量制御する電動弁において、小流量制御域での小流量の流体に対して流体の流れを確保するとともに、流体の気泡の破裂等による通過音を低減して静音性を高めることを課題とする。
請求項1の電動弁は、主弁室の主弁ポートの開度を変更する主弁体と、前記主弁体に設けられた副弁室の副弁ポートの開度を変更する副弁体と、前記副弁体を軸線方向に進退駆動する駆動部と、を備え、前記主弁体が前記主弁ポートを閉とした状態で、前記副弁体が前記副弁ポートの開度を変更する小流量制御域と、前記主弁体が前記主弁ポートの開度を変更する大流量制御域と、の二段の流量制御域で流体の流量を制御する電動弁であって、前記小流量制御域において前記副弁室と前記副弁ポートとを流れる流体に対して露出され、該流体の流路の側壁の一部を構成するように設けられた消泡部材、を備えたことを特徴とする。
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記副弁室内にて、前記流体を透過させない壁面に前記流路を塞がないように前記消泡部材が配置されていることを特徴とする。
請求項3の電動弁は、請求項2に記載の電動弁であって、前記消泡部材が、前記副弁体の一部に設けられていることを特徴とする。
請求項4の電動弁は、請求項2に記載の電動弁であって、前記消泡部材が、前記副弁ポートの周囲の前記副弁室側に設けられていることを特徴とする。
請求項5の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記消泡部材が、前記副弁ポートの周囲の前記副弁室とは反対側に設けられていることを特徴とする。
請求項6の冷凍サイクルシステムは、圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、前記室内熱交換器と前記室外熱交換器との間に設けられた電子膨張弁と、前記室内熱交換器に設けられる除湿弁とを含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動弁が、前記除湿弁として用いられていることを特徴とする。
請求項1乃至5の電動弁によれば、小流量制御域での小流量の流体に対して、消泡部材が流体の流路の側壁の一部を構成しているので、この流体が消泡部材に衝突して、気泡を細分化する。しかし、消泡部材は流路の側壁の一部であるから消泡部材は流路を塞がず、流体の流れを阻害しない。したがって、小流量制御域での流体の流れを確保できるとともに、流体の気泡の破裂等による通過音を低減して静音性を高めることができる。
請求項6の冷凍サイクルシステムによれば、請求項1乃至5と同様な効果が得られる。
本発明の第1実施形態の電動弁の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。 第1実施形態の電動弁の大流量制御域状態の要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。 本発明の参考例の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。 本発明の実施形態の電動弁における弁リフト量と流量の関係を示すグラフである。 実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。
次に、本発明の電動弁及び冷凍サイクルシステムの実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の電動弁の小流量制御域状態の縦断面図、図2は第1実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図、図3は第1実施形態の電動弁の大流量制御域状態の要部拡大断面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1乃至図3の図面における上下に対応する。この電動弁100は、弁ハウジング1と、ガイド部材2と、主弁体3と、「副弁体」としてのニードル弁4と、駆動部5と、を備えている。
弁ハウジング1は例えば、黄銅、ステンレス等で略円筒形状に形成されており、その内側に主弁室1Rを有している。弁ハウジング1の外周片側には主弁室1Rに導通される第1継手管11が接続されるとともに、下端から下方に延びる筒状部に第2継手管12が接続されている。また、第2継手管12の主弁室1R側には円筒状の主弁座13が形成され、この主弁座13の内側は主弁ポート13aとなっており、第2継手管12は主弁ポート13aを介して主弁室1Rに導通される。主弁ポート13aは軸線Lを中心とする円柱形状の透孔である。なお、第1継手管11及び第2継手管12は、弁ハウジング1に対してろう付け等により固着されている。
弁ハウジング1の上端の開口部には、ガイド部材2が取り付けられている。ガイド部材2は、弁ハウジング1の内周面内に圧入される圧入部21と、圧入部21の内側に位置する略円柱状のガイド部22と、ガイド部22の上部に延設されたホルダ部23と、ガイド部22の外周に位置するリング状のフランジ部24とを有している。圧入部21、ガイド部22,ホルダ部23は樹脂製の一体品として構成されている。また、フランジ部24は、例えば、黄銅、ステンレス等の金属板であり、このフランジ部24は、インサート成形により樹脂製の圧入部21及びホルダ部22と共に一体に設けられている。
そして、ガイド部材2は、弁ハウジング1に組み付けられ、フランジ部24を介して弁ハウジング1の上端部に溶接により固定されている。また、ガイド部材2において、ガイド部22には軸線Lと同軸の円筒形状のガイド孔22aが形成されるとともに、ホルダ部23の中心には、ガイド孔22aと同軸の雌ねじ部23aとそのねじ孔が形成されている。ホルダ部23のガイド孔22a内に主弁体3が配設されている。
主弁体3は、主弁座13に対して着座及び離座する主弁部31と、円柱状のニードルガイド孔32aを有する保持部32と、副弁座33と、を有している。なお、ニードルガイド孔32aの下側一部は副弁室3Rとなっている。保持部32のニードルガイド孔32a内には、後述の弁軸41に取り付けられたワッシャ43とガイド用ボス部44とが挿通されるとともに、この保持部32の上端にはリング状のリテーナ321が嵌合固着または溶接等により固着されている。また、保持部32の上端外周部は縮径されており、この保持部32の上端外周部とガイド孔22aの上端部との間には、主弁ばね3aが配設されており、この主弁ばね3aにより主弁体3は主弁座13の方向(閉方向)に付勢されている。副弁座33はニードルガイド孔32aの下端部に位置しており、その中心には副弁ポート33aが形成されている。この副弁ポート33aは、軸線Lを中心とする円筒形の形状である。また、保持部32の側面の少なくとも一箇所には、副弁室3Rと主弁室1Rとを導通する導通孔32bが形成されており、後述のように副弁体としてのニードル弁4が副弁ポート33aを開状態としたとき、主弁室1R、副弁室3R、副弁ポート33a及び主弁ポート13aが導通する。
ニードル弁4は、後述のロータ軸51の下端部にこのロータ軸51と一体に形成されてロータ軸51側に連なる弁軸41と、弁軸41の下端に連なるニードル部42とを一体に形成して備えている。ニードル部42は、ストレート部42aと円錐台部42bとで構成されている。ストレート部42aは、副弁ポート33aに整合してこの副弁ポート33a内に挿通可能な径であり、その側面は軸線L方向で同径となっている。円錐台部42bは先端に向かって徐々に径が小さくなる円錐台状の形状である。また、ニードル弁4は、弁軸41に配設された円環状のワッシャ43と、弁軸41に固着されたガイド用ボス部44と、を有している。ガイド用ボス部44は弁軸41と別体として固着されているが、ガイド用ボス部44は弁軸41と一体に形成されたものでもよい。そして、ワッシャ43とガイド用ボス部44は、ニードルガイド孔32a内に摺動可能に挿通されている。
弁ハウジング1の上端にはケース14が溶接等によって気密に固定され、このケース14の内外に駆動部5が構成されている。駆動部5は、ステッピングモータ5Aと、ステッピングモータ5Aの回転によりニードル弁4を進退させるねじ送り機構5Bと、ステッピングモータ5Aの回転を規制するストッパ機構5Cと、を備えている。
ステッピングモータ5Aは、ロータ軸51と、ケース14の内部に回転可能に配設されたマグネットロータ52と、ケース14の外周においてマグネットロータ52に対して対向配置されたステータコイル53と、その他、図示しないヨークや外装部材等により構成されている。ロータ軸51はブッシュを介してマグネットロータ52の中心に取り付けられ、このロータ軸51のガイド部材2側の外周には雄ねじ部51aが形成されている。この雄ねじ部51aはガイド部材2の雌ねじ部23aに螺合されており、これにより、ガイド部材2はロータ軸51を軸線L上に支持している。そして、ガイド部材2の雌ねじ部23aとロータ軸51の雄ねじ部51aはねじ送り機構5Bを構成している。
以上の構成により、ステッピングモータ5Aの駆動により、マグネットロータ52及びロータ軸51が回転し、ロータ軸51の雄ねじ部51aとガイド部材2の雌ねじ部23aとのねじ送り機構5Bにより、ロータ軸51が軸線L方向に移動する。そして、ニードル弁4が軸線L方向に進退移動してニードル弁4が副弁ポート33aに対して近接又は離間する。これにより、副弁ポート33aの開度が制御される。また、ニードル弁4(ワッシャ43)が主弁体3(リテーナ321)に係合し、主弁体3はニードル弁4と共に移動して、主弁座13に対して着座及び離座する。これにより、第1継手管11から第2継手管12へ、あるいは第2継手管12から第1継手管11へ流れる冷媒の流量が制御される。マグネットロータ52には突起部52aが形成されており、マグネットロータ52の回転に伴って突起部52aが回転ストッパ機構5Cを作動させ、ロータ軸51(及びマグネットロータ52)の最下端位置及び最上端位置が規制される。図1及び図2はロータ軸51(及びマグネットロータ52)が最下端位置にある状態である。
図7はステッピングモータ5Aにおける駆動パルスのパルス量(=弁開度)と流量の関係を示すグラフであり、以上の電動弁100は、以下のように動作する。まず、図2(及び図1)の状態では、主弁体3の主弁部31が主弁座13に着座し、主弁ポート13aが閉じられた弁閉状態である。一方、副弁ポート33aに最も近づいた第一位置にあるニードル弁4は、ストレート部42aが副弁ポート33a内に挿通されているが、このニードル弁4は副弁座33に着座せず、ストレート部42aの外周面と副弁ポート33aとの隙間を冷媒が僅かに流れる。すなわち、図7に示すように、駆動パルスが基準点(ゼロ点)であっても微少な流量が生じることとなる。
次に、ステッピングモータ5Aの駆動によりマグネットロータ52を回転させてニードル弁4を上昇させることで、ニードル弁4のストレート部42aが副弁ポート33aから抜け出し、ニードル弁4の円錐台部42bと副弁ポート33aとの隙間によって流路が形成される。ここで、円錐台部42bは徐々に直径が小さくなることから副弁ポート33aとの隙間が大きくなり、流路が拡大されることとなり、図7に示すように、流量が徐々に増加する。この際、主弁体3の主弁部31が主弁座13に着座したままであるため、ニードル弁4が主弁体3に係合する第二位置までは、流量の増加は微少である。このようにニードル弁4を第一位置と第二位置との間で移動させて開度を変更する制御域が小流量制御域である。
次に、ニードル弁4を第二位置まで上昇させてワッシャ43を主弁体3に係合させると、主弁体3はニードル弁4と共に上昇する。そして、さらに上昇させると、図3に示すように、弁軸41(及びワッシャ43)によって主弁体3が引き上げられ、主弁部31が主弁座13から離間して弁開する。このように主弁体3を着座位置(閉位置)から弁開位置(開位置)に向かって上昇させる制御域が大流量制御域である。
ニードル弁4の弁軸41には、ガイド用ボス部44とニードル部42との間に消泡部材10が取り付けられている。図2に示す小流量制御域状態では、冷媒(流体)は、導通孔32bから副弁室3Rに流入し、ニードル部42(ストレート部42a)と副弁ポート33aとの隙間を通って、第2継手管12へと流れる。このとき、導通孔32bから副弁室3Rに流入する冷媒は、消泡部材10に衝突して副弁ポート33aへと流れる。すなわち、消泡部材10は、この冷媒の流れに対して流路の側壁の一部を構成している。さらに、消泡部材10は流路を塞いでおらず、円筒状の消泡部材10の内側に冷媒を透過させない「壁面」をなす弁軸41が有るので、冷媒が消泡部材10を透過することがなく、冷媒中に異物が有った場合でも、消泡部材10が目詰まりを起こすことが抑制されるので、小流量制御域での流れを確保することができる。そして、冷媒が消泡部材10に衝突することにより冷媒中の気泡が細分化され、気泡の破裂による振動や騒音を低減することができる。
図4は本発明の第2実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図であり、以下の各実施形態において図1乃至3の第1実施形態と同様な要素には図1と同符号を付記して重複する説明は適宜省略する。この第2実施形態では、副弁ポート33aの周囲の副弁室3R側に円環状の消泡部材20が設けられている。この消泡部材20は中心に、副弁ポート33aより径の大きな通路20aを有している。したがって、小流量制御域状態で導通孔32bから副弁室3Rに流入した冷媒は、消泡部材20の通路20aを通して、ニードル部42(ストレート部42a)と副弁ポート33aとの隙間を通って、第2継手管12へと流れる。このとき、導通孔32bから副弁室3Rに流入する冷媒は、消泡部材20に衝突して通路20aから副弁ポート33aへと流れる。すなわち、消泡部材20は、通路20aを通る冷媒の流れに対して流路の側壁の一部を構成している。さらに、消泡部材20は流路を塞いでおらず、円環状の消泡部材20の副弁座33側に冷媒を透過させない「壁面」をなす副弁座33が有るので、冷媒が消泡部材20を透過することがなく、冷媒中に異物が有った場合でも、消泡部材20が目詰まりを起こすことが抑制されるので、小流量制御域での流れを確保することができる。そして、冷媒が消泡部材20に衝突することにより冷媒中の気泡が細分化され、気泡の破裂による振動や騒音を低減することができる。
図5は本発明の第3実施形態の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。この第3実施形態では、副弁ポート33aの周囲で副弁室3Rとは反対側に円環状の消泡部材30が設けられている。この消泡部材30は中心に、副弁ポート33aより径の大きな通路30aを有している。したがって、小流量制御域状態で、副弁室3Rからニードル部42と副弁ポート33aとの隙間を通って流出する冷媒、すなわち、絞られた冷媒は、消泡部材30の通路30aを通して第2継手管12へと流れる。このとき、絞られた冷媒は、通路30a内で消泡部材30に衝突して第2継手管12へと流れる。すなわち、消泡部材30は、この冷媒の流れに対して流路の側壁の一部を構成している。このように、冷媒が消泡部材30に衝突することにより冷媒中の気泡が細分化され、気泡の破裂による振動や騒音を低減することができる。また、消泡部材30は通路30が流路を構成しているので、小流量制御域での流れを確保することができる。
図6は本発明の参考例の電動弁の小流量制御域状態の要部拡大断面図である。この参考例では、ガイド部材2の圧入部21の下部に円環状の消泡部材40が設けられている。この消泡部材40の一部が第1継手管11の出口を臨むように設けられている。そして、小流量制御域状態で、第1継手管11から導通孔32bへ流入する冷媒の一部が消泡部材40に衝突する。すなわち、消泡部材40は、この冷媒の流れに対して流路の側壁の一部を構成し、壁面をなす主弁体3の保持部33の外周面に向かって、冷媒は透過しない。このように、冷媒が消泡部材40に衝突することにより冷媒中の気泡が細分化され、気泡の破裂による振動や騒音を低減することができる。
以上の各実施形態及び参考例における消泡部材10,20,30,40は、冷媒が衝突することによりこの冷媒中の気泡を細分化できる部材であり、例えば、焼結フィルタ、デミスタフィルタ、発泡金属を含む発泡部材、金属メッシュ、又は多数の小さい穴が開いたパンチングメタル等の部材を用いることができる。また、これらの消泡部材10,20,30,40の固定方法としては、圧入固定、かしめ固定、他の部品による挟持等、各種の手段を適用することができる。
次に、図8に基づいて本発明の冷凍サイクルシステムについて説明する。この冷凍サイクルシステムは、例えば、家庭用エアコン等の空気調和機に用いられる。前記各実施形態の電動弁100は、「除湿制御弁」として第1室内熱交換器91(除湿時冷却器として作動)と第2室内熱交換器92(除湿時加熱器として作動)との間に設けられている。そして、電動弁100、第1室内熱交換器91、第2室内熱交換器92、電子膨張弁93、室外熱交換器94、圧縮機95及び四方弁96は、ヒ−トポンプ式冷凍サイクルを構成している。第1室内熱交換器91と第2室内熱交換器92及び電動弁100は室内に設置され、電子膨張弁93、室外熱交換器94、圧縮機95及び四方弁96は室外に設置されていて冷暖房装置を構成している。
除湿弁としての実施形態の電動弁100は、除湿時以外の冷房時または暖房時には、図3に示すように大流量制御域の状態で全開状態とされて、第1室内熱交換器91と第2室内熱交換器92は一つの室内熱交換器とされる。そして、この一体の室内熱交換器と室外熱交換器94は、「蒸発器」及び「凝縮器」として択一的に機能する。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述し、その他の実施形態についても詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁ハウジング
1R 主弁室
11 第1継手管
12 第2継手管
13 主弁座
13a 主弁ポート
L 軸線
2 ガイド部材
21 圧入部
22 ガイド部
22a ガイド孔
23 ホルダ部
23a 雌ねじ部
24 フランジ部
3 主弁体
3a 主弁ばね
31 主弁部
32 保持部
33 副弁座
33a 副弁ポート
4 ニードル弁(副弁体)
41 弁軸
42 ニードル部
42a ストレート部
42b 円錐台部
43 ワッシャ
44 ガイド用ボス部
5 駆動部
5A ステッピングモータ
51 ロータ軸
51a 雄ねじ部
52 マグネットロータ
52a 突起部
53 ステータコイル
5B ねじ送り機構
5C ストッパ機構
10 消泡部材
20 消泡部材
30 消泡部材
40 消泡部材
91 第1室内熱交換器
92 第2室内熱交換器
93 電子膨張弁
94 室外熱交換器
95 圧縮機
96 四方弁
100 電動弁

Claims (6)

  1. 主弁室の主弁ポートの開度を変更する主弁体と、前記主弁体に設けられた副弁室の副弁ポートの開度を変更する副弁体と、前記副弁体を軸線方向に進退駆動する駆動部と、を備え、前記主弁体が前記主弁ポートを閉とした状態で、前記副弁体が前記副弁ポートの開度を変更する小流量制御域と、前記主弁体が前記主弁ポートの開度を変更する大流量制御域と、の二段の流量制御域で流体の流量を制御する電動弁であって、
    前記小流量制御域において前記副弁室と前記副弁ポートとを流れる流体に対して露出され、該流体の流路の側壁の一部を構成するように設けられた消泡部材、を備えたことを特徴とする電動弁。
  2. 前記副弁室内にて、前記流体を透過させない壁面に前記流路を塞がないように前記消泡部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記消泡部材が、前記副弁体の一部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電動弁。
  4. 前記消泡部材が、前記副弁ポートの周囲の前記副弁室側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電動弁。
  5. 前記消泡部材が、前記副弁ポートの周囲の前記副弁室とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  6. 圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、前記室内熱交換器と前記室外熱交換器との間に設けられた電子膨張弁と、前記室内熱交換器に設けられる除湿弁とを含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動弁が、前記除湿弁として用いられていることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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