JP2020033579A - 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents
表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020033579A JP2020033579A JP2018158318A JP2018158318A JP2020033579A JP 2020033579 A JP2020033579 A JP 2020033579A JP 2018158318 A JP2018158318 A JP 2018158318A JP 2018158318 A JP2018158318 A JP 2018158318A JP 2020033579 A JP2020033579 A JP 2020033579A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- less
- cao
- mgo
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
Description
その結果、3mmのステンレス鋼表面にて、10mm×20mmの面積200mm2における、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が10個以下ならば、表面欠陥が発生しないことが明らかとなった。また、板厚の厚み方向における介在物分布に関して、連続鋳造機による製造により、板表面における介在物個数が少なくなることが明らかとなった。これは、鋳造中に凝固シェル成長に伴い介在物が中心へと押し出されるためと推定された。本願で言う中心とは、厚みにて板厚の中心±5%として定義する。上記のような表面性状を有するステンレス鋼板に関して、さらに操業条件との関係について鋭意解析を重ねた。この解析により得られた知見に基づき、本発明を完成するに至った。
C:0.03%以下
Cはオーステナイト安定化元素であるが、多量に存在すると、CrおよびMo等と結合して炭化物を形成し、母材に含まれる固溶CrおよびMo量を低下させ、耐食性を劣化させる。そのため、C含有量は0.03%以下とした。なお、好ましくは0.025%以下であり、より好ましくは0.020%以下である。
Siは耐酸性ならびに耐孔食性の向上に有効な元素である。しかしながら、Si濃度が過剰に高くなると、Fe、Cr、およびMoから構成されるσ相の生成を促し、脆化を引き起こすほか、溶接性を低下させてしまう。また、Siは脱酸に有効な元素であるが、本発明において、Alによる脱酸を主として行う。そのため、Si含有量は0.6%以下とした。
Mnは脱酸に有効な元素である。Mn含有量が、0.01%未満では、その効果が十分に得られず、逆に、2%を超えて存在すると、σ相の生成を促進し、脆化を招く。そのため、Mn含有量は0.01%〜2%と規定した。
Niは、母材をオーステナイト相に制御するために必要な元素である。また、耐酸性とともに、塩化物を含む高温腐食環境下における耐食性を改善する効果を有する。対象とする使用環境下で、その効果を有効に発揮するためには、Ni含有量が17.0%以上であることが必要である。一方、Ni含有量が40.0%を越えるとこの効果は、飽和する。そこで、Ni含有量は、17.0%〜40.0%と規定した。
Crは、耐食性を確保するために必要不可欠な不動態皮膜を、鋼鈑表面に形成させる元素であり、耐酸性、耐孔食性、耐隙間腐食性ならびに耐応力腐食割れ性を改善するための母材の構成成分として、最も重量な元素である、しかしながら、Cr含有量が19.0%未満では、使用される腐食環境下における十分な耐食性が得られない。逆に、含有量が25.0%を超えると、σ相を生成し脆化を招く。以上の理由から、Cr含有量は19.0%〜25.0%と規定した。
Moは、耐酸性、耐応力腐食割れ製、耐隙間腐食性ならびに耐孔食性といった耐食性を確保するために重要な元素であるため、鋼中に、4.0%以上が含有されていることが好ましい。しかしながら、Mo含有量が高すぎると、σ相の生成を促進させ、母材の脆化を招く。そのため、Mo含有量は、4.0〜10.0%と規定した。好ましくは、4.1%〜9.0%であり、より好ましくは、4.2〜8.0%である。
Cuは、耐酸性を改善する元素であり、その効果は、Cuが0.01%以上の場合に有効に働く。しかし、2.0%を超えて含有させると、熱間加工性を低下させる。そのため、Cu含有量は0.01%〜2.0%と規定した。なお、好ましくは、0.02〜1.8%であり、より好ましくは、0.05%〜1.6%である。
Alは本発明で、とても重要な元素である。Alは脱酸に非常な有効な元素であり、Alを主体とする脱酸を施すことにより、酸素濃度が低下し、清浄度を向上させることができるため、0.02%以上必要である。さらにCaO−Al2O3−MgO−SiO2−F系スラグ中のCaOやMgOを還元し、溶鋼中にCaやMgをそれぞれ0.00005%以上供給し、介在物を無害なMgO、CaO−Al2O3系に制御する効果がある。そして、疵をもたらすMgO・Al2O3介在物を回避するためにも、0.02%以上必要である。一方、0.2%を超えて添加すると、溶鋼中にCaやMgを過剰に供給してしまう。過剰なCaはCaO介在物の生成を助長し、浸漬ノズル閉塞を引き起こし、表面品質に悪影響を及ぼす。浸漬ノズルとは連続鋳造機にて鋳造する際に、タンディッシュから鋳型に溶鋼を注ぐためのノズルである。過剰なMgはスラブ表面にMg気泡を形成させ、スラブの内質を低下させたりする傾向がある。さらに、0.2%を超えて添加すると、溶接用途にて溶接ビード部の品質を低下させる。そのため、Al含有量は、0.02%〜0.2%とした。好ましくは0.04%〜0.19%である。より好ましくは、0.05%〜0.18%である。
Nは、侵入型元素であり、鋼の硬さ及び耐食性を向上させる元素であり、0.05%以上含有させた場合に、その効果が発揮される。しかし、0.3%を超えて含有させることは、Nの溶鋼への溶解限に近づくことから、精錬時間が著しく長くなり、コストの上昇を招く。そのため、N含有量は、0.05%〜0.3%と規定した。なお、好ましくは、0.08%〜0.28%であり、より好ましくは0.10〜0.25%である。
Pは、耐食性を低下させるほか、熱間加工性も低下させる有害元素である。このため、P含有量は、低いほど好ましく、0.03%以下にすることが好ましい。なお、より好ましくは0.028%以下であり、さらに好ましくは、0.025%以下である。
Sは熱間加工性を阻害する元素であるため、極力低下させるべきであり、S含有量は0.002%以下とした。好ましくは0.001%以下である。さらに好ましくは0.0005%以下である。
Mgは鋼中の非金属介在物の組成を、表面性状に悪影響の無い酸化物系MgOに制御するために有効な元素である。その効果は、含有量が0.00005%未満では得られず、逆に、0.005%を超えて含有させると、スラブ中にMg気泡を形成するため、最終製品に表面欠陥をもたらす。そのため、Mg含有量は、0.00005%〜0.005%と規定した。好ましくは、0.0002〜0.004%である。より好ましくは、0.0003〜0.003%である。
溶鋼中に効果的にMgを添加させるには、下記の反応を利用することが好ましい。
3(MgO)+2Al=(Al2O3)+3Mg ・・・(1)
括弧内はスラグ中成分を示し、下線は溶鋼中成分を示す。
上記の範囲にMgを制御するには、スラグ組成をCaO:50〜70%、SiO2:3〜20%、MgO:3〜15%、Al2O3:15%未満に制御すればよい。
Caは鋼中の非金属介在物の組成を、クラスターを形成せず、表面品質に悪影響の無いCaO−Al2O3系酸化物に制御するために有効な元素である。その効果は、含有量が0.00005%未満では得られず、逆に、0.005%を超えて含有させると、CaO単体の介在物が全体の個数割合で50%を超えて多く形成し、浸漬ノズル閉塞を引き起こす。さらに、最終製品にピット状の表面欠陥をもたらす。そのためCa含有量は、0.00005%〜0.005%と規定した。好ましくは、0.0002〜0.004%である。より好ましくは、0.0003〜0.003%である。
溶鋼中に効果的にCaを添加させるには、下記の反応を利用することが好ましい。
3(CaO)+2Al=(Al2O3)+3Ca ・・・(2)
上記の範囲にCaを制御するには、スラグ組成をCaO:50〜70%、SiO2:3〜20%、MgO:3〜15%、Al2O3:15%未満に制御すればよい。
Oは、鋼中に0.005%を超えて存在すると、介在物の量が多くなり、表面性状に悪影響を及ぼすような介在物、すなわち、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm2中の面積において10個を超えて多くなってしまう。さらに、脱硫を阻害し、溶鋼中S濃度が0.005%を超えてしまう。逆に0.0001%未満と低くなると、Alがスラグ中のMgOやCaOを還元する能力を高めすぎてしまう。つまり、上記の(1)および(2)式の反応が進行しすぎてしまうことにより、溶鋼中のMgやCaがそれぞれ、0.005%を超えて高くなってしまう。そのため、O含有量は、0.0001%〜0.005%と規定した。
まず、本願では、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mm2あたり10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm2中の面積において15個以下であると規定する。ここで、連続して並ぶ非金属介在物とは隣接する介在物粒子の間隔が30μm以下である連鎖状の形態として定義する。
本発明に係るステンレス鋼は、鋼のSi、Al、Mg、Caの含有量に従い、CaO、MgO、MgO・Al2O3、CaO−Al2O3系酸化物のうち1種または2種以上含む。これらの介在物が問題ない理由は、まず、CaO、MgOは硬質であり圧延工程で延びないため、表面欠陥を形成しない。CaO−Al2O3系酸化物は圧延工程で延びるが、元々のサイズが小さく、微細に分散されることにより、表面欠陥を形成しない。つまり、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mm2あたり10個以下となるためである。
MgO:10〜40%、Al 2 O 3 :60〜90%
MgO・Al2O3は比較的広い固溶体を持つ化合物である。上記の範囲で固溶体となるので、このように定めた。
CaO:30〜70%、Al 2 O 3 :30%〜70%
基本的には、CaO−Al2O3系酸化物の融点を1300℃程度以下に保つために、上記範囲に設定した。なお、CaOが70%を超えると単体のCaO介在物が多く共存し浸漬ノズル閉塞を引き起こす。また、Al2O3が70%超では純粋な有害であり疵となるAl2O3介在物が共存する。以上から、CaO:30〜70%、Al2O3:30%〜70%とした。また、CaO−Al2O3系酸化物はSiO2を5%以下、MgOを10%以下含んでも構わない。これは、CaO−Al2O3系酸化物は、SiO2を5%、MgOを10%含んでも、圧延工程で延びるが、元々のサイズが小さく、微細に分散されることにより、表面欠陥を引き起こさないためである。
Al2O3介在物は、クラスター状の介在物を形成し、長さ40μmを越える介在物となるため、避けるべき介在物である。
MnO・Cr2O3は、MnOとCr2O3がモル比1:1で結合した化合物である。低級酸化物であり、脱酸が不十分のとき生成する高融点の介在物であり、大型であって硬質なため、熱間圧延工程で延伸されない。そのため、介在物量自体が多くなるとともに、表面欠陥を引き起こすため、避けなければならない介在物である。
本発明では、ステンレス鋼の製造方法も提案する。まず、原料を溶解し、所定の組成を有するステンレス溶鋼を溶製し、次いで、AODおよび/またはVODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、フェロシリコン合金および/またはAlを投入しCaO:50〜70%、SiO2:3〜20%、MgO:3〜15%、Al2O3:15%未満からなるCaO−Al2O3−MgO−SiO2−F系スラグを用いて溶鋼を精錬する。その後、取鍋に出鋼して、温度調整ならびに成分調整を行い、連続鋳造機によりスラブを製造する。製造したスラブは、表面を研削し、1200℃で加熱して熱間圧延を実施し、厚み6mmの熱帯を製造し、焼鈍、酸洗を行い、表面のスケールを除去する。最終的に冷間圧延を施し、板厚1mmの薄板を製造する方法である。これにより、非金属介在物は、CaO、MgO、MgO・Al2O3、CaO−Al2O3系酸化物の1種または2種以上に制御できる。その結果、40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm2中の面積において10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm2中の面積において15個以下であるステンレス鋼板を得ることができる。
スラグ中のCaO濃度は、脱酸および脱硫を効率よく行い、かつ介在物制御を行うために重要な元素である。石灰を投入することで濃度を調節する。CaO濃度が70%を越えると、スラグ中CaOの活量が高くなり、(2)式の反応が進行しすぎる。そのため、溶鋼中に還元されるCa濃度が0.005%を超えて高くなり、CaO単体の非金属介在物が個数割合50%を超えて多く生成し、ノズル内壁に付着して、最終製品に表面欠陥をもたらす。そのため、上限を70%とした。一方、CaO濃度が50%未満だと、脱酸、脱硫が進まずに、本発明におけるS濃度、O濃度の範囲に制御することができなくなる。そのため、下限を50%とした。よって、CaO濃度は50〜70%とした。
スラグ中SiO2は最適な流動性を確保するために重要な元素であるため、3%は必要である。しかしながら、SiO2は20%を超えて高すぎると、溶鋼中のAl、Mg、Ca成分と反応して、それぞれの元素の下限値を確保できなくなる。つまり、Al:0.02%未満、Mg:0.00005%未満、Caは0.00005%未満と低くなってしまう。さらに、それに伴い、酸素濃度も0.005%を超えて高くなってしまう。なお、SiO2濃度はフェロシリコン合金の投入量で調節できる。以上のように、SiO2濃度は3〜20%と規定した。好ましくは3〜15%である。さらに好ましくは、3〜10%である。
スラグ中のMgOは、溶鋼中に含まれるMg濃度を請求項に記載される濃度範囲に制御するために、重要な元素であるとともに、非金属介在物を本発明に好ましい組成に制御するためにも重要な元素である。そこで、下限を3%とした。一方、MgO濃度が15%を超えると、(1)式の反応が進行しすぎてしまい、溶鋼中のMg濃度が高くなり、スラブ中にMg気泡を形成するため、最終製品に表面欠陥をもたらす。そこで、MgO濃度の上限を15%とした。スラグ中のMgOは、AOD精錬、あるいはVOD精錬する際に使用されるドロマイトレンガ、またはマグクロレンガがスラグ中に溶け出すことで、所定の範囲となる。あるいは、所定の範囲に制御するため、ドロマイトレンガ、またはマグクロレンガの廃レンガを添加してもよい。
スラグ中のAl2O3は、高いとMgO・Al2O3が50個数%を超えて生成させる。また、Al2O3介在物も形成してしまうため、スラグ中のAl2O3濃度は極力下げる必要がある。そのため、上限を15%(未満)とした。
EF:Electric Arc Furnace(電気炉)
AOD:Argon Oxygen Decarburization(アルゴン酸素脱炭装置)
VOD:Vacuum Oxygen Decarburization(真空酸素脱炭装置)
LF:Ladle Furnace(取鍋精錬装置)
CC:Continuous Casting(連続鋳造機)
(2)非金属介在物組成:板厚3mmのステンレス板を鏡面研磨し、SEM−EDSを用いて、長さ5μm以上の介在物を20点ランダムに測定した。
(3)CaO介在物、スピネル介在物の個数比率:上記(2)の測定の結果から個数比率を評価した。
(4)品質評価:板厚3mmのステンレス板を採取して、6cm×6cmの正方形に切断し、この試験片を台座に取り付けて、化学研磨した。まず、ダイアモンドスラリーをプレートに噴霧して20〜30分研磨した。その後、プレートを仕上用に変えてシリカスラリーを滴下しながら、20〜30分間、仕上の研磨を行った。研磨後のサンプル表面に関して、光学顕微鏡を用い、200倍の倍率にて、10mm×20mmの面積における、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。表面における圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した後、研磨した表面から板厚中心、すなわち1.5mmの深さまでシェーパー加工を施したのち、上記と同様の手法にて化学研磨し、板厚中心における板表面と平行な断面200mm2中の面積にて、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。
(5)表面欠陥と内部欠陥の評価:表面については、冷延板を通板している際に表面を全長に渡り観察した。内部欠陥(中心欠陥)については、通板の際に超音波探傷試験を行い評価した。以下のとおり評点を付けた。
Claims (4)
- C:0.03質量%以下、Si:0.6質量%以下、Mn:0.01〜2質量%、Ni:17.0〜40.0質量%、Cr:19.0〜25.0質量%、Mo:4.0〜10.0質量%、Cu:0.01〜2.0質量%、Al:0.02〜0.2質量%、N:0.05〜0.3質量%、P:0.03質量%以下、S:0.002質量%以下、O:0.0001〜0.005質量%、Mg:0.00005〜0.005質量%、Ca:0.00005〜0.005質量%、残部がFe及び不可避的不純物から成り、非金属介在物は、CaO、MgO、CaO−Al2O3系酸化物、MgO・Al2O3の1種又は2種以上からなり、
圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm2中の面積において10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm2中の面積において15個以下であることを特徴とするステンレス鋼板。 - 前記非金属介在物において、CaO、MgO、CaO−Al2O3系酸化物、MgO・Al2O3の1種又は2種以上を含み、CaOの個数比率が50%以下、および、MgO・Al2O3の個数比率が50%以下であることを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼板。
- 前記非金属介在物のうち、MgO・Al2O3はMgO:10〜40%、Al2O3:60〜90%であり、CaO −Al2O3系酸化物は、CaO:30〜70%、Al2O3:30〜70%であることを特徴とする請求項1または2に記載のステンレス鋼板。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のステンレス鋼板の製造方法であって、電気炉にて、原料を溶解し、次いで、AODおよび/またはVODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、フェロシリコン合金および/またはAlを投入し、CaO:50〜70、SiO2:3〜20%、MgO:3〜15%、Al2O3:15%未満からなるCaO−Al2O3−MgO−SiO2−F系スラグを用い、Cr還元、脱酸、脱硫をArによる攪拌を施しながら行い、取鍋精錬にてAr攪拌による介在物浮上を促しながら温度および成分調整をした後、連続鋳造機で鋳造してスラブを製造し、続けて熱間圧延、冷間圧延を実施することを特徴とするステンレス鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018158318A JP7187213B2 (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018158318A JP7187213B2 (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020033579A true JP2020033579A (ja) | 2020-03-05 |
JP7187213B2 JP7187213B2 (ja) | 2022-12-12 |
Family
ID=69669116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018158318A Active JP7187213B2 (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7187213B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021070838A (ja) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | 日鉄ステンレス株式会社 | 高Ni合金及び高Ni合金の製造方法 |
WO2022025083A1 (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 日本冶金工業株式会社 | 相安定性に優れた高耐食Ni-Cr-Mo-N合金 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10195521A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-07-28 | Kawasaki Steel Corp | Al含有ステンレス鋼の高清浄化方法 |
JP2004149830A (ja) * | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 耐食性、溶接性および表面性状に優れたステンレス鋼およびその製造方法 |
-
2018
- 2018-08-27 JP JP2018158318A patent/JP7187213B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10195521A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-07-28 | Kawasaki Steel Corp | Al含有ステンレス鋼の高清浄化方法 |
JP2004149830A (ja) * | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 耐食性、溶接性および表面性状に優れたステンレス鋼およびその製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021070838A (ja) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | 日鉄ステンレス株式会社 | 高Ni合金及び高Ni合金の製造方法 |
JP7408347B2 (ja) | 2019-10-30 | 2024-01-05 | 日鉄ステンレス株式会社 | 高Ni合金及び高Ni合金の製造方法 |
WO2022025083A1 (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 日本冶金工業株式会社 | 相安定性に優れた高耐食Ni-Cr-Mo-N合金 |
JP2022026809A (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-10 | 日本冶金工業株式会社 | 相安定性に優れた高耐食Ni-Cr-Mo-N合金 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7187213B2 (ja) | 2022-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6869142B2 (ja) | ステンレス鋼板およびその製造方法 | |
JP4824640B2 (ja) | 二相ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JP4673343B2 (ja) | 耐食性、溶接性および表面性状に優れるステンレス鋼板およびその製造方法 | |
JP6146908B2 (ja) | 表面性状に優れたステンレス鋼とその製造方法 | |
JP5950306B2 (ja) | 耐硫酸腐食性、耐粒界腐食性および表面性状に優れるFe−Ni−Cr系合金およびその製造方法 | |
JP6990337B1 (ja) | 表面性状に優れたNi基合金およびその製造方法 | |
JP6603033B2 (ja) | 高Mn含有Fe−Cr−Ni合金およびその製造方法 | |
JP7408347B2 (ja) | 高Ni合金及び高Ni合金の製造方法 | |
WO2023062855A1 (ja) | 表面性状に優れたニッケル合金およびその製造方法 | |
JP2019039021A (ja) | Ni−Cr−Mo−Nb合金およびその製造方法 | |
CN115244199B (zh) | 不锈钢、不锈钢钢材及不锈钢的制造方法 | |
JP5961296B2 (ja) | 溶接用ステンレス鋼の肉盛方法 | |
JP2020033579A (ja) | 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 | |
JP6903182B1 (ja) | 表面性状に優れたNi−Cr−Al−Fe合金およびその製造方法 | |
JP6762414B1 (ja) | 表面性状に優れたステンレス鋼およびその製造方法 | |
JP2020094251A (ja) | 内部品質および熱間加工性に優れるNi−Cr−Nb−Fe系合金とその製造方法 | |
JP2002327239A (ja) | 介在物性欠陥のない薄鋼板用鋳片およびその製造方法 | |
JP7369266B1 (ja) | 表面性状に優れたFe-Cr-Ni系合金およびその製造方法 | |
CN115210387B (zh) | 镜面研磨性优异的不锈钢及其制造方法 | |
JP7288131B1 (ja) | 表面性状に優れたs含有ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JP7438436B1 (ja) | 表面性状に優れたNi基合金 | |
JP5815291B2 (ja) | 溶接用ステンレス鋼 | |
JP2024057785A (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼板 | |
CN116171334A (zh) | 耐疲劳特性优异的析出硬化型马氏体系不锈钢 | |
TW202132588A (zh) | 肥粒鐵系不鏽鋼 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210507 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220526 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7187213 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |