JP7187213B2 - 表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面性状に優れたステンレス鋼板およびその製造方法に関するものであり、ステンレス鋼を精錬するに際し、Alを主体とする脱酸を施し、さらにスラグ組成を制御することにより、溶鋼中の非金属介在物のうち有害であるAlおよびMgO・Alの生成を抑制しつつ、さらに垂直型連続鋳造機による鋳造により、表面の介在物個数を低減させ、さらに中心部における介在物個数も低く抑えることにより、表面性状に優れたステンレス鋼板を製造するものである。
ステンレス鋼は優れた耐食性および機械特性を有しており、様々な分野にて利用されている。その範囲は非常に広く、化学プラントや構造材料から精密電子機器部品にまで多岐に亘る。ここで、ステンレス鋼において、表面性状は、その耐食性や光沢といった意匠性を発現する上で非常に重要な因子である。特に、表面に存在する介在物は、表面性状に大きな影響を及ぼすため、表面に存在する介在物量が少ないことが望ましい。
ここで、例えば特許文献1~3には、表面にマイクロピットが少ない清浄性に優れるステンレス鋼が提案されており、これらの素材はハードディスク用材料などの電子部品に使用される。
これらの技術によると、非金属介在物は長く延伸されて分散することで、ピットは細かくなる。しかしながら、介在物自体の量が多くなると、表面における介在物量も増え、その結果、表面性状に影響を与え、十分な耐食性や光沢による意匠性を発現できない恐れがある。
さらに、特許文献4には、ステンレス溶鋼をAlで脱酸することにより、清浄性を高める精錬方法が示されている。
しかしながら、介在物の量、特に表面における介在物量に関して記載がなく、十分な耐食性や意匠性を発現できない可能性がある。
特開2011-202253号公報 特開2011-214079号公報 特開2012-201945号公報 特開2004-149830号公報
上記の問題に鑑み、非金属介在物の組成や、特に表面における個数を制御することにより、表面性状を制御し、十分な耐食性および意匠性を有するステンレス鋼板を提供することを目的とする。さらに、それを実現する製造方法も提供する。
発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。まず、種々の板厚3mmのステンレス鋼の冷延板を採取して、10cm×10cmの正方形に切断した。この試験片を台座に取り付けて、化学研磨した。まず、ダイアモンドスラリーをプレートに噴霧して20~30分研磨した。その後、プレートを仕上用に変えてシリカスラリーを滴下しながら、20~30分間、仕上の研磨を行った。研磨後のサンプル表面に関して、光学顕微鏡を用い、200倍の倍率にて10mm×20mmの面積200mmにおける、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。さらに、これら表面における非金属介在物に関して、SEM/EDSによる組成分析を行った。また、板厚の厚み方向における介在物分布についても着目した。すなわち、上記板厚3mmのステンレス鋼板に対して、研磨した表面から板厚中心、つまり1.5mmの深さまでシェーパー加工を施したのち、上記と同様の手法にて化学研磨し、板厚中心における板表面と平行な断面200mm中の面積における、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。本願で言う表面とは、スラブで換算して表面~5mm深さに相当する。
これらの測定した結果と、表面欠陥の発生有無の関係について、鋭意解析を進めた。
その結果、3mmのステンレス鋼表面にて、10mm×20mmの面積200mmにおける、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が10個以下ならば、表面欠陥が発生しないことが明らかとなった。また、板厚の厚み方向における介在物分布に関して、連続鋳造機による製造により、板表面における介在物個数が少なくなることが明らかとなった。これは、鋳造中に凝固シェル成長に伴い介在物が中心へと押し出されるためと推定された。本願で言う中心とは、厚みにて板厚の中心±5%として定義する。上記のような表面性状を有するステンレス鋼板に関して、さらに操業条件との関係について鋭意解析を重ねた。この解析により得られた知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、C:0.03質量%以下、Si:0.6質量%以下、Mn:0.01~2質量%、Ni:17.0~40.0質量%、Cr:19.0~25.0質量%、Mo:4.0~10.0質量%、Cu:0.01 ~2.0質量%、Al:0.02~0.2質量%、N:0.05~0.3質量%、P:0.03質量%以下、S:0.002質量%以下、O:0.0001~0.005質量%、Mg:0.00005~0.005質量%、Ca:0.00005~0.005質量%、残部がFe及び不可避的不純物から成り、非金属介在物は、CaO、MgO、CaO-Al系酸化物、MgO・Alの1種または2種以上を含み、非金属介在物のうち、CaOの個数比率が50%以下、および、MgO・Al の個数比率が50%以下であり、MgO・Al はMgO:10~40質量%、Al :60~90質量%であり、CaO -Al 系酸化物は、CaO:30~70質量%、Al :30~70質量%、MgO:10質量%以下、SiO :5質量%以下であり、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm中の面積において10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積において15個以下であることを特徴とする表面性状に優れたステンレス鋼板である。
本発明においては、Mg:0.00005~0.004質量%であることを好ましい態様とする。
本発明では、この鋼板の製造方法も提供する。電気炉にて、原料を溶解し、次いで、AODおよび/またはVODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、フェロシリコン合金および/またはAlを投入し、CaO:50~70質量%、SiO:3~20質量%、MgO:3~15質量%、Al:15質量%未満からなるCaO-SiO-MgO-Al-F系スラグを用い、Cr還元、脱酸、脱硫をArによる撹拌を施しながら行い、取鍋精錬にてAr攪拌による介在物浮上を促しながら温度および成分調整をした後、連続鋳造機で鋳造してスラブを製造し、続けて熱間圧延、冷間圧延を実施することを特徴とする表面性状に優れたステンレス鋼板である。
まず、本発明のステンレス鋼板の化学成分限定理由を示す。なお、以下の説明においては、「%」は「質量%」を意味する。
C:0.03%以下
Cはオーステナイト安定化元素であるが、多量に存在すると、CrおよびMo等と結合して炭化物を形成し、母材に含まれる固溶CrおよびMo量を低下させ、耐食性を劣化させる。そのため、C含有量は0.03%以下とした。なお、好ましくは0.025%以下であり、より好ましくは0.020%以下である。
Si:0.6%以下
Siは耐酸性ならびに耐孔食性の向上に有効な元素である。しかしながら、Si濃度が過剰に高くなると、Fe、Cr、およびMoから構成されるσ相の生成を促し、脆化を引き起こすほか、溶接性を低下させてしまう。また、Siは脱酸に有効な元素であるが、本発明において、Alによる脱酸を主として行う。そのため、Si含有量は0.6%以下とした。
Mn:0.01~2wt%
Mnは脱酸に有効な元素である。Mn含有量が、0.01%未満では、その効果が十分に得られず、逆に、2%を超えて存在すると、σ相の生成を促進し、脆化を招く。そのため、Mn含有量は0.01%~2%と規定した。
Ni:17.0%~40.0%
Niは、母材をオーステナイト相に制御するために必要な元素である。また、耐酸性とともに、塩化物を含む高温腐食環境下における耐食性を改善する効果を有する。対象とする使用環境下で、その効果を有効に発揮するためには、Ni含有量が17.0%以上であることが必要である。一方、Ni含有量が40.0%を越えるとこの効果は、飽和する。そこで、Ni含有量は、17.0%~40.0%と規定した。
Cr:19.0%~25.0%
Crは、耐食性を確保するために必要不可欠な不動態皮膜を、鋼鈑表面に形成させる元素であり、耐酸性、耐孔食性、耐隙間腐食性ならびに耐応力腐食割れ性を改善するための母材の構成成分として、最も重量な元素である、しかしながら、Cr含有量が19.0%未満では、使用される腐食環境下における十分な耐食性が得られない。逆に、含有量が25.0%を超えると、σ相を生成し脆化を招く。以上の理由から、Cr含有量は19.0%~25.0%と規定した。
Mo:4.0 %~10.0%
Moは、耐酸性、耐応力腐食割れ製、耐隙間腐食性ならびに耐孔食性といった耐食性を確保するために重要な元素であるため、鋼中に、4.0%以上が含有されていることが好ましい。しかしながら、Mo含有量が高すぎると、σ相の生成を促進させ、母材の脆化を招く。そのため、Mo含有量は、4.0~10.0%と規定した。好ましくは、4.1%~9.0%であり、より好ましくは、4.2~8.0%である。
Cu:0.01 %~2.0%
Cuは、耐酸性を改善する元素であり、その効果は、Cuが0.01%以上の場合に有効に働く。しかし、2.0%を超えて含有させると、熱間加工性を低下させる。そのため、Cu含有量は0.01%~2.0%と規定した。なお、好ましくは、0.02~1.8%であり、より好ましくは、0.05%~1.6%である。
Al:0.02%~0.2%
Alは本発明で、とても重要な元素である。Alは脱酸に非常な有効な元素であり、Alを主体とする脱酸を施すことにより、酸素濃度が低下し、清浄度を向上させることができるため、0.02%以上必要である。さらにCaO-Al-MgO-SiO-F系スラグ中のCaOやMgOを還元し、溶鋼中にCaやMgをそれぞれ0.00005%以上供給し、介在物を無害なMgO、CaO-Al系に制御する効果がある。そして、疵をもたらすMgO・Al介在物を回避するためにも、0.02%以上必要である。一方、0.2%を超えて添加すると、溶鋼中にCaやMgを過剰に供給してしまう。過剰なCaはCaO介在物の生成を助長し、浸漬ノズル閉塞を引き起こし、表面品質に悪影響を及ぼす。浸漬ノズルとは連続鋳造機にて鋳造する際に、タンディッシュから鋳型に溶鋼を注ぐためのノズルである。過剰なMgはスラブ表面にMg気泡を形成させ、スラブの内質を低下させたりする傾向がある。さらに、0.2%を超えて添加すると、溶接用途にて溶接ビード部の品質を低下させる。そのため、Al含有量は、0.02%~0.2%とした。好ましくは0.04%~0.19%である。より好ましくは、0.05%~0.18%である。
N:0.05%~0.3%
Nは、侵入型元素であり、鋼の硬さ及び耐食性を向上させる元素であり、0.05%以上含有させた場合に、その効果が発揮される。しかし、0.3%を超えて含有させることは、Nの溶鋼への溶解限に近づくことから、精錬時間が著しく長くなり、コストの上昇を招く。そのため、N含有量は、0.05%~0.3%と規定した。なお、好ましくは、0.08%~0.28%であり、より好ましくは0.10~0.25%である。
P:0.03%以下
Pは、耐食性を低下させるほか、熱間加工性も低下させる有害元素である。このため、P含有量は、低いほど好ましく、0.03%以下にすることが好ましい。なお、より好ましくは0.028%以下であり、さらに好ましくは、0.025%以下である。
S:0.002%以下
Sは熱間加工性を阻害する元素であるため、極力低下させるべきであり、S含有量は0.002%以下とした。好ましくは0.001%以下である。さらに好ましくは0.0005%以下である。
Mg:0.00005%~0.005%
Mgは鋼中の非金属介在物の組成を、表面性状に悪影響の無い酸化物系MgOに制御するために有効な元素である。その効果は、含有量が0.00005%未満では得られず、逆に、0.005%を超えて含有させると、スラブ中にMg気泡を形成するため、最終製品に表面欠陥をもたらす。そのため、Mg含有量は、0.00005%~0.005%と規定した。好ましくは、0.0002~0.004%である。より好ましくは、0.0003~0.003%である。
溶鋼中に効果的にMgを添加させるには、下記の反応を利用することが好ましい。
3(MgO)+2Al=(Al)+3Mg ・・・(1)
括弧内はスラグ中成分を示し、下線は溶鋼中成分を示す。
上記の範囲にMgを制御するには、スラグ組成をCaO:50~70%、SiO:3~20%、MgO:3~15%、Al:15%未満に制御すればよい。
Ca:0.00005%~0.005%
Caは鋼中の非金属介在物の組成を、クラスターを形成せず、表面品質に悪影響の無いCaO-Al系酸化物に制御するために有効な元素である。その効果は、含有量が0.00005%未満では得られず、逆に、0.005%を超えて含有させると、CaO単体の介在物が全体の個数割合で50%を超えて多く形成し、浸漬ノズル閉塞を引き起こす。さらに、最終製品にピット状の表面欠陥をもたらす。そのためCa含有量は、0.00005%~0.005%と規定した。好ましくは、0.0002~0.004%である。より好ましくは、0.0003~0.003%である。
溶鋼中に効果的にCaを添加させるには、下記の反応を利用することが好ましい。
3(CaO)+2Al=(Al)+3Ca ・・・(2)
上記の範囲にCaを制御するには、スラグ組成をCaO:50~70%、SiO:3~20%、MgO:3~15%、Al:15%未満に制御すればよい。
O:0.0001%~0.005%
Oは、鋼中に0.005%を超えて存在すると、介在物の量が多くなり、表面性状に悪影響を及ぼすような介在物、すなわち、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm中の面積において10個を超えて多くなってしまう。さらに、脱硫を阻害し、溶鋼中S濃度が0.005%を超えてしまう。逆に0.0001%未満と低くなると、Alがスラグ中のMgOやCaOを還元する能力を高めすぎてしまう。つまり、上記の(1)および(2)式の反応が進行しすぎてしまうことにより、溶鋼中のMgやCaがそれぞれ、0.005%を超えて高くなってしまう。そのため、O含有量は、0.0001%~0.005%と規定した。
非金属介在物
まず、本願では、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mmあたり10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積において15個以下であると規定する。ここで、連続して並ぶ非金属介在物とは隣接する介在物粒子の間隔が30μm以下である連鎖状の形態として定義する。
以下に鋼板表面200mmあたり10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積において15個以下と定めた理由を説明する。鋼板表面における介在物量は、表面性状に大きく影響を及ぼすため、少ないほうが望ましく、鋼板表面200mmにおける、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が10個以下ならば、表面欠陥が発生しないことが明らかとなった。ただし、7~10個では、100mに1個程度、30mm長さ以下ほどのサイズを持つ線状の表面欠陥が発生することがあった。そのため、上記の数値に限定した。また、連続鋳造において、鋳造時の凝固シェル成長に従い、スラブ中央部に介在物が集積し、相対的に表面の介在物個数が少なくなると推測される。しかしながら、中心部に介在物が多く集積すると、板厚中心部の空隙や割れを引き起こす恐れがある。そのため、鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積における長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を15個以下に限定した。
また、本発明では、非金属介在物組成は、MgO、CaO-Al系酸化物、MgO・Alの1種または2種以上を含み、MgO・Alを個数比率で50%以下であることを好ましい態様としている。以下、非金属介在物の個数比率限定の根拠を示す。
非金属介在物組成は、CaO、MgO、CaO-Al 系酸化物、MgO・Al 、の1種または2種以上を含み、CaOを個数比率で50%以下、かつ、MgO・Al を個数比率で50%以下
本発明に係るステンレス鋼は、鋼のSi、Al、Mg、Caの含有量に従い、CaO、MgO、MgO・Al、CaO-Al系酸化物のうち1種または2種以上含む。これらの介在物が問題ない理由は、まず、CaO、MgOは硬質であり圧延工程で延びないため、表面欠陥を形成しない。CaO-Al系酸化物は圧延工程で延びるが、元々のサイズが小さく、微細に分散されることにより、表面欠陥を形成しない。つまり、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mmあたり10個以下となるためである。
CaOは硬質であり圧延工程で延びないため、表面欠陥を形成しない。しかしながら、多く形成すると、水溶性のため、用途によっては化学研磨の際に溶解し、微細なピットを発生させる。さらに、浸漬ノズル内壁に付着しノズル閉塞をもたらす危険もある。浸漬ノズル内壁に付着すると、付着物が脱落して大型介在物となり、表面欠陥を引き起こす。その含有量が個数割合で50%以下であれば、微細なピットは許容し得る範囲であり、浸漬ノズル閉塞も起こさない。そのため、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mmあたり10個以下となる。
MgO・Alも硬質であり圧延工程で延びないため、表面欠陥を形成しない。しかし、多く形成すると互いに凝集して大型介在物となる。その含有量が個数割合で50%以下であれば、表面疵は許容し得る範囲で済む。つまり、長さが40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数が、鋼板表面200mmあたり10個以下となる。
MgO・Alの構成成分を規定した理由を説明する。
MgO:10~40%、Al :60~90%
MgO・Alは比較的広い固溶体を持つ化合物である。上記の範囲で固溶体となるので、このように定めた。
CaO-Al系酸化物の各成分を規定した理由を説明する。
CaO:30~70%、Al :30%~70%
基本的には、CaO-Al系酸化物の融点を1300℃程度以下に保つために、上記範囲に設定した。なお、CaOが70%を超えると単体のCaO介在物が多く共存し浸漬ノズル閉塞を引き起こす。また、Alが70%超では純粋な有害であり疵となるAl介在物が共存する。以上から、CaO:30~70%、Al:30%~70%とした。また、CaO-Al系酸化物はSiOを5%以下、MgOを10%以下含んでも構わない。これは、CaO-Al系酸化物は、SiOを5%、MgOを10%含んでも、圧延工程で延びるが、元々のサイズが小さく、微細に分散されることにより、表面欠陥を引き起こさないためである。
AlおよびMnO・Cr介在物は、最も避けなければならない介在物である。つまり、これらの介在物を生成させてはならない。この理由を説明する。
Al
Al介在物は、クラスター状の介在物を形成し、長さ40μmを越える介在物となるため、避けるべき介在物である。
MnO・Cr
MnO・Crは、MnOとCrがモル比1:1で結合した化合物である。低級酸化物であり、脱酸が不十分のとき生成する高融点の介在物であり、大型であって硬質なため、熱間圧延工程で延伸されない。そのため、介在物量自体が多くなるとともに、表面欠陥を引き起こすため、避けなければならない介在物である。
製造方法
本発明では、ステンレス鋼の製造方法も提案する。まず、原料を溶解し、所定の組成を有するステンレス溶鋼を溶製し、次いで、AODおよび/またはVODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、フェロシリコン合金および/またはAlを投入しCaO:50~70%、SiO:3~20%、MgO:3~15%、Al:15%未満からなるCaO-Al-MgO-SiO-F系スラグを用いて溶鋼を精錬する。その後、取鍋に出鋼して、温度調整ならびに成分調整を行い、連続鋳造機によりスラブを製造する。製造したスラブは、表面を研削し、1200℃で加熱して熱間圧延を実施し、厚み6mmの熱帯を製造し、焼鈍、酸洗を行い、表面のスケールを除去する。最終的に冷間圧延を施し、板厚1mmの薄板を製造する方法である。これにより、非金属介在物は、CaO、MgO、MgO・Al、CaO-Al系酸化物の1種または2種以上に制御できる。その結果、40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm中の面積において10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積において15個以下であるステンレス鋼板を得ることができる。
本発明に係るステンレス鋼板の製造方法では、上述のようにスラグの組成に特徴を有している。以下、本発明でスラグ組成を上記の如く規定した根拠を説明する。
CaO:50~70%
スラグ中のCaO濃度は、脱酸および脱硫を効率よく行い、かつ介在物制御を行うために重要な元素である。石灰を投入することで濃度を調節する。CaO濃度が70%を越えると、スラグ中CaOの活量が高くなり、(2)式の反応が進行しすぎる。そのため、溶鋼中に還元されるCa濃度が0.005%を超えて高くなり、CaO単体の非金属介在物が個数割合50%を超えて多く生成し、ノズル内壁に付着して、最終製品に表面欠陥をもたらす。そのため、上限を70%とした。一方、CaO濃度が50%未満だと、脱酸、脱硫が進まずに、本発明におけるS濃度、O濃度の範囲に制御することができなくなる。そのため、下限を50%とした。よって、CaO濃度は50~70%とした。
SiO :3~20%
スラグ中SiOは最適な流動性を確保するために重要な元素であるため、3%は必要である。しかしながら、SiOは20%を超えて高すぎると、溶鋼中のAl、Mg、Ca成分と反応して、それぞれの元素の下限値を確保できなくなる。つまり、Al:0.02%未満、Mg:0.00005%未満、Caは0.00005%未満と低くなってしまう。さらに、それに伴い、酸素濃度も0.005%を超えて高くなってしまう。なお、SiO濃度はフェロシリコン合金の投入量で調節できる。以上のように、SiO濃度は3~20%と規定した。好ましくは3~15%である。さらに好ましくは、3~10%である。
MgO:3~15%
スラグ中のMgOは、溶鋼中に含まれるMg濃度を請求項に記載される濃度範囲に制御するために、重要な元素であるとともに、非金属介在物を本発明に好ましい組成に制御するためにも重要な元素である。そこで、下限を3%とした。一方、MgO濃度が15%を超えると、(1)式の反応が進行しすぎてしまい、溶鋼中のMg濃度が高くなり、スラブ中にMg気泡を形成するため、最終製品に表面欠陥をもたらす。そこで、MgO濃度の上限を15%とした。スラグ中のMgOは、AOD精錬、あるいはVOD精錬する際に使用されるドロマイトレンガ、またはマグクロレンガがスラグ中に溶け出すことで、所定の範囲となる。あるいは、所定の範囲に制御するため、ドロマイトレンガ、またはマグクロレンガの廃レンガを添加してもよい。
Al :15%未満
スラグ中のAlは、高いとMgO・Alが50個数%を超えて生成させる。また、Al介在物も形成してしまうため、スラグ中のAl濃度は極力下げる必要がある。そのため、上限を15%(未満)とした。
なお、最も好ましい実施形態は、上記方法において、AODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、および、Alを投入してCr還元をすることである。AODで脱炭する方が、生産性に優れ、Alで還元することにより、スラグ中のSiO濃度を20%以下に制御しやすくなるためである。
次に実施例を提示して、本発明の構成および作用効果をより明らかにするが、本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。容量60トンの電気炉により、フェロニッケル、純ニッケル、フェロクロム、鉄屑、ステンレス屑、Fe-Ni合金屑やFeMoなどを原料として、溶解した。一部の鋼種ではCuも原料として添加した。その後、AODおよび/またはVODにおいてCを除去するための酸素吹精(酸化精錬)を行い、石灰石および蛍石を投入し、CaO-Al-MgO-SiO-F系スラグを生成させ、40~60Torrの減圧下で脱炭した。さらに、FeSi合金および/またはAlを投入し、Cr還元を行い、次いで脱酸した。その後、さらに大量(1000~4000Nm/hr)のArガスにより撹拌して、脱硫を進めた。AOD、VODではマグクロレンガをライニングした。その後、取鍋に出鋼して、温度調整ならびに成分調整を行い、連続鋳造機によりスラブを製造した。
製造したスラブは、表面を研削し、1200℃で加熱して熱間圧延を実施し、厚み6mmの熱帯を製造した。その後、焼鈍、酸洗を行い、表面のスケールを除去した。最終的に冷間圧延を施し、板厚3mmの薄板を製造した。
表1および2に得られたステンレス鋼の化学成分、AODもしくはVOD精錬終了時のスラグ組成、非金属介在物組成、介在物の形態および品質評価を示す。なお、表1および2において括弧を付された数値は、請求項1の範囲を満たさないことを意味する。
Figure 0007187213000001
表1中の略語は次の通りである。
EF:Electric Arc Furnace(電気炉)
AOD:Argon Oxygen Decarburization(アルゴン酸素脱炭装置)
VOD:Vacuum Oxygen Decarburization(真空酸素脱炭装置)
LF:Ladle Furnace(取鍋精錬装置)
CC:Continuous Casting(連続鋳造機)
Figure 0007187213000002
(1)合金の化学成分およびスラグ組成:蛍光X線分析装置を用いて定量分析を行い、合金の酸素濃度は不活性ガスインパルス融解赤外線吸収法で定量分析を行った。
(2)非金属介在物組成:板厚3mmのステンレス板を鏡面研磨し、SEM-EDSを用いて、長さ5μm以上の介在物を20点ランダムに測定した。
(3)CaO介在物、スピネル介在物の個数比率:上記(2)の測定の結果から個数比率を評価した。
(4)品質評価:板厚3mmのステンレス板を採取して、6cm×6cmの正方形に切断し、この試験片を台座に取り付けて、化学研磨した。まず、ダイアモンドスラリーをプレートに噴霧して20~30分研磨した。その後、プレートを仕上用に変えてシリカスラリーを滴下しながら、20~30分間、仕上の研磨を行った。研磨後のサンプル表面に関して、光学顕微鏡を用い、200倍の倍率にて、10mm×20mmの面積における、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。表面における圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した後、研磨した表面から板厚中心、すなわち1.5mmの深さまでシェーパー加工を施したのち、上記と同様の手法にて化学研磨し、板厚中心における板表面と平行な断面200mm中の面積にて、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物の個数を測定した。
(5)表面欠陥と内部欠陥の評価:表面については、冷延板を通板している際に表面を全長に渡り観察した。内部欠陥(中心欠陥)については、通板の際に超音波探傷試験を行い評価した。以下のとおり評点を付けた。
Figure 0007187213000003
(6)総合評価:表面性状と中心性状を考慮して、以下の組み合わせで総合評価を行った。ともに○であれば、◎として最良とした。片方△、片方○は総合○として、良好とした。片方に×があれば、総合×として不合格とした。
実施例の1~6は、本発明の範囲を満足していたため、圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物個数は、鋼板表面200mm中の面積において10個以下、鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積においても15個以下と、表面性状にすぐれた鋼板を得ることができた。
なお、実施例6は、MgO・Alの個数割合が55%とわずかに50%を超えていたため、鋼板表面および鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中における40μm以上連続して並ぶ非金属介在物個数は、8個および13個と範囲内ではあるが、多い傾向が見られた。
一方、比較例は本発明の範囲を逸脱したため、40μm以上連続して並ぶ非金属介在物個数が多く、実際の製品においても表面欠陥が発生した。以下に、各例について説明する。
比較例7はAl濃度が0.001%と低く、MgおよびCa濃度が1ppm以下となってしまった。その理由はスラグ中のSiO濃度が高かったためであった。さらに、脱酸や脱硫が進まず、O濃度が0.0056%、S濃度が0.0034%と高くなり、MnO・Cr介在物が多数形成された。なおかつ、CaO-Al系介在物中のSiO濃度が高く外れてしまい、より延伸してしまった。その結果、熱間加工性低下による表面欠陥や介在物起因の微細な疵が多数発生した。
比較例8は、Al濃度が0.38%とSi濃度が0.88%と高く、酸素濃度が低くなりすぎ、Ca濃度が0.0072%と高くなった。その結果、CaO単体の非金属介在物が90%と個数割合で50%を超えて多く生成し、浸漬ノズルが閉塞し、製品表面にて、微細な疵が多数発生した。
比較例9は、Al濃度が0.012%と低く、MgO・Al介在物が多数形成してしまった。これにより、製品表面にて微細な疵が多数発生した。
比較例10は、インゴットキャストにて製造を行ったものであり、沈殿晶帯の部位で介在物が多くなってしまった。そのため、中心部に介在物による割れが発生した。
比較例11は、添加したAlが大気酸化していまい、溶鋼に歩留らず、酸化物となり、スラグ中Al濃度が26.4%と高くなった。また、溶鋼中Mg濃度およびCa濃度が低くかったため、Al単体の非金属介在物が生成し、微細な疵が多数発生した。
比較例12は、炉内に付着していたスラグの影響により、スラグ中SiO濃度が35.2%と高くなった。さらに耐火物が溶損し、スラグ中MgO濃度も高くなった。その結果、溶鋼中の酸素濃度が高く、Al、Mg、Caが酸化して歩留まらなかった。MnO・Cr介在物が形成した。したがって、製品表面にて、介在物起因の欠陥が多数発生した。

Claims (3)

  1. C:0.03質量%以下、Si:0.6質量%以下、Mn:0.01~2質量%、Ni:17.0~40.0質量%、Cr:19.0~25.0質量%、Mo:4.0~10.0質量%、Cu:0.01~2.0質量%、Al:0.02~0.2質量%、N:0.05~0.3質量%、P:0.03質量%以下、S:0.002質量%以下、O:0.0001~0.005質量%、Mg:0.00005~0.005質量%、Ca:0.00005~0.005質量%、残部がFe及び不可避的不純物から成り、非金属介在物は、CaO、MgO、CaO-Al系酸化物、MgO・Alの1種又は2種以上からなり、
    前記非金属介在物のうち、CaOの個数比率が50%以下、および、MgO・Al の個数比率が50%以下であり、前記MgO・Al はMgO:10~40質量%、Al :60~90質量%であり、前記CaO -Al 系酸化物は、CaO:30~70質量%、Al :30~70質量%、MgO:10質量%以下、SiO :5質量%以下であり、
    圧延方向に平行に分散して40μm以上連続して並ぶ非金属介在物が、鋼板表面200mm中の面積において10個以下であり、かつ鋼板厚み中心における鋼板表面と平行な断面200mm中の面積において15個以下であることを特徴とするステンレス鋼板。
  2. Mg:0.00005~0.004質量%であることを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼板。
  3. 請求項1または2に記載のステンレス鋼板の製造方法であって、電気炉にて、原料を溶解し、次いで、AODおよび/またはVODにおいて脱炭した後に、石灰、蛍石、フェロシリコン合金および/またはAlを投入し、CaO:50~70質量%、SiO:3~20質量%、MgO:3~15質量%、Al:15質量%未満からなるCaO-Al-MgO-SiO-F系スラグを用い、Cr還元、脱酸、脱硫をArによる攪拌を施しながら行い、取鍋精錬にてAr攪拌による介在物浮上を促しながら温度および成分調整をした後、連続鋳造機で鋳造してスラブを製造し、続けて熱間圧延、冷間圧延を実施することを特徴とするステンレス鋼板の製造方法。
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