JP2020029478A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤 Download PDF

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Abstract

【課題】カールしにくく、硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた硬化塗膜を形成することができる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供する。【解決手段】下記の[I]、下記の[II]、多価イソシアネート(C)が反応したウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、及び、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。[I]ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)の水酸基価が200mgKOH/g以上であり、上記混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)。[II]ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)の水酸基価が40mgKOH/g以上であり、上記混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)。【選択図】なし

Description

本発明は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤に関し、更に詳しくは、硬化塗膜を形成した際に、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、更に硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた塗膜を形成することができる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及びこれを用いたコーティング剤に関するものである。
従来、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、ごく短時間の放射線や紫外線等の活性エネルギー線の照射により硬化が完了するため、各種基材へのコーティング剤や接着剤、又はアンカーコート剤等として幅広く用いられており、その中の硬化成分としては、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物や多官能モノマーが使用されている。ところが、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、特にコーティング剤、とりわけハードコート用コーティング剤として用いる際に、塗膜の硬化収縮が起こり、硬化塗膜がカールし易いという問題点があり、カールしにくいものが求められている。
また、ハードコート用コーティング剤は、保護フィルムとして、硬度や耐擦傷性が求められる上に、成型品やディスプレイ等の屈曲部にも使用されるため、硬化塗膜を形成したプラスチックフィルムを曲げてもクラック等が生じ難いという屈曲性も求められている。
上記のカールしにくいことについては、硬化収縮を抑えるために、硬化性樹脂に無機微粒子を添加した硬化性樹脂組成物(例えば、特許文献1参照)や、硬化成分として高分子量化されたウレタン(メタ)アクリレートを含有させた硬化性樹脂組成物(例えば、特許文献2参照)、更には、水酸基価が130mgKOH/g以上であるペンタエリスリトールの(メタ)アクリル酸付加物(A)中の水酸基と、多価イソシアネート系化合物(B)のイソシアネート基とを反応させてなるウレタン(メタ)アクリレートを含有してなる硬化性樹脂組成物(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
また、耐擦傷性を向上させるためにハードコート層をより高硬度化する手法として、例えばジペンタエリスリトールヘキサアクリレート及びトリペンタエリスリトールオクタアクリレートを含有してなる樹脂組成物を、厚み80μmのトリアセチルセルロースフィルム上に膜厚12μmで塗布して硬化させることにより、鉛筆硬度5H程度の硬度を有するフィルムが得られるという技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−77292号公報 特開2010−180319号公報 特開2012−229412号公報 特開2009−286924号公報
しかしながら、上記特許文献1の開示技術では、無機微粒子と硬化性樹脂との相溶性を考慮すると使用できる有機溶剤が限られたり、塗膜の表面異常が起こる可能性が高くなるという問題がある。更に一般的に無機微粒子は高価なため、それを配合した樹脂や塗料も高価となり、現実的には硬化性樹脂の使用用途が特殊な用途に限られてしまうという問題がある。
また、上記特許文献2の開示技術では、硬化成分として使用するウレタン(メタ)アクリレートを高分子量化させるための製造工程が多段反応となるため、操作が煩雑となったり、塗膜の耐擦傷性が低下してしまう。
一方、特許文献3の開示技術では、硬化収縮が小さいことからカールしにくい硬化塗膜を得ることができるが、硬度の点で不充分である。
更に、特許文献4の開示技術では、硬化塗膜の表面硬度は高いものの、硬化時に生じるカールが大きく、また硬く脆いものであるために、塗膜を屈曲させた際に割れが生じてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような背景下において、硬化塗膜を形成した際に、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、かつ硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた塗膜を形成することができるウレタン(メタ)アクリレート系組成物を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及びそれを用いたコーティング剤を提供することを目的とするものである。
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、硬化成分として、ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物であって、通常のものよりも水酸基価の高い下記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)中の水酸基を有する(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)と、ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)中の水酸基を有する(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)と、多価イソシアネート(C)とを反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)と、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)とを用いることにより、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、かつ硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた硬化塗膜が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記の[I]である(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、下記の[II]である(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、多価イソシアネート(C)が反応したウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、及び、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を第1の要旨とするものである。
[I]ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)の水酸基価が200mgKOH/g以上であり、上記混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)。
(a1)ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
(a2)ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
(a3)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
(a4)ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
[II]ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)の水酸基価が40mgKOH/g以上であり、上記混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)。
(b1)ジペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
(b2)ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
(b3)ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
(b4)ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
(b5)ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート
(b6)ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート
また、本発明においては、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有してなるコーティング剤を第2の要旨とするものである。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、上記の[I]である(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、上記の[II]である(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、多価イソシアネート(C)が反応したウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、及び、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を含有してなるものである。そのため、本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、かつ硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた硬化塗膜を形成することができるものである。また、本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有するコーティング剤は、種々の用途に有用であり、とりわけハードコート用のコーティング剤、光学フィルム用コーティング剤として特に有用である。
以下に本発明を実施するための形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とはアクリルあるいはメタクリルを、「(メタ)アクリロイル」とはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)及びフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を含むものである。以下にその詳細を説明する。
本発明で用いるウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)は、下記の[I]である(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、下記の[II]である(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、及び、多価イソシアネート(C)が反応したものである。
[I]ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)の水酸基価が200mgKOH/g以上であり、上記混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)。
(a1)ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
(a2)ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
(a3)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
(a4)ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
[II]ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)の水酸基価が40mgKOH/g以上であり、上記混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)。
(b1)ジペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
(b2)ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
(b3)ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
(b4)ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
(b5)ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート
(b6)ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート
なお、本発明において、(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)とは、(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の1つ以上の含有割合が分析の定量限界以下の状態である場合も含む意味であり、同様に、(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)とは、(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の1つ以上の含有割合が分析の定量限界以下の状態である場合も含む意味である。
[混合物(A)]
まず、混合物(A)について説明する。
混合物(A)は、ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸が反応して得られる上記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物であり、その水酸基価としては、200mgKOH/g以上であることが必要であり、好ましくは210〜380mgKOH/g、特に好ましくは230〜320mgKOH/gである。
かかる混合物(A)の水酸基価が小さすぎると、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)の重量平均分子量が低下するため、硬化時の硬化収縮が大きくなり、カールしやすくなる傾向があり、更には屈曲性が低下する傾向がある。なお、通常、上記水酸基価が大きくなりすぎると分子量の増加に伴い、粘度が向上するため、取り扱いにくくなる傾向がある。
本発明における水酸基価は、JIS K 0070 1992に準じた方法により求めることができる。
また、本発明においては、上記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)中のペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート(a2)の含有割合が10〜50重量%であることが硬度と屈曲性の両立の点で好ましく、特に好ましくは15〜45重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
更に、上記(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)の合計に対するペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート(a2)の含有割合が15〜55重量%であることが硬度と屈曲性の両立の点で好ましく、特に好ましくは20〜50重量%、更に好ましくは25〜45重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
本発明では、ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸を反応させてペンタエリスリトールの(メタ)アクリル酸付加物〔(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)〕を調製するが、ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸の反応については、公知一般の方法で行うことができる。かかる反応において、ペンタエリスリトールに対して(メタ)アクリル酸が一つ付加したペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート(a1)、二つ付加したペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート(a2)、三つ付加したペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート(a3)、四つ付加したペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(a4)を含有する混合物(A)が得られ、全体として上記の水酸基価を有する混合物(A)を得ることができる。
なお、上記混合物(A)中には、アクリル酸のミカエル付加物等の副反応生成物が含まれる場合がある。
また、水酸基価の調整は、例えば、(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の含有割合を調整することにより行うことができる。
上記混合物(A)の中で、水酸基を有する(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)が後述の多価イソシアネート(C)と反応することになる。
[混合物(B)]
次に、混合物(B)について説明する。
混合物(B)は、上記ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸が反応して得られる前記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物であり、その水酸基価としては、40mgKOH/g以上であることが必要であり、好ましくは43〜130mgKOH/g、特に好ましくは45〜125mgKOH/g、更に好ましくは50〜120mgKOH/gである。
かかる混合物(B)の水酸基価が小さすぎると、低分子量でエチレン性不飽和基数が多く、イソシアネートと反応しないジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(b6)の含有量が多くなるため、硬化時の硬化収縮が大きくなることから、カールしやすくなる傾向があり、更には屈曲性が低下する傾向がある。なお、通常、上記水酸基価が大きくなりすぎると分子量の増加に伴い、粘度が向上するため、取り扱いにくくなる傾向がある。
本発明においては、上記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)中のジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(b5)の含有割合が15〜60重量%であることが硬度と屈曲性の両立の点で好ましく、特に好ましくは20〜58重量%、更に好ましくは25〜55重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
上記(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)の合計に対するジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(b5)の含有割合が40〜90重量%であることが硬度と屈曲性の両立の点で好ましく、特に好ましくは45〜85重量%、更に好ましくは50〜80重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
上記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)中のジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(b4)の含有割合が1〜35重量%であることが屈曲性の点で好ましく、特に好ましくは2〜30重量%、更に好ましくは3〜25重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
上記(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)の合計に対するジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(b4)の含有割合が2〜40重量%であることが屈曲性の点で好ましく、特に好ましくは3〜35重量%、更に好ましくは4〜30重量%である。かかる含有割合が小さすぎると屈曲性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度が低下したり粘度が増大したりする傾向がある。
本発明では、ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸を反応させてジペンタエリスリトールの(メタ)アクリル酸付加物〔(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)〕を調製するが、ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸の反応については、公知一般の方法で行うことができる。かかる反応において、ジペンタエリスリトールに対して(メタ)アクリル酸が一つ付加したジペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート(b1)、二つ付加したジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート(b2)、三つ付加したジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート(b3)、四つ付加したジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(b4)、五つ付加したジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(b5)、六つ付加したジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(b6)を含有する混合物(B)が得られ、全体として上記の水酸基価を満足する混合物(B)を得ることができる。
なお、上記混合物(B)中には、アクリル酸のミカエル付加物等の副反応生成物が含まれる場合がある。
また、水酸基価の調整に際しては、例えば、(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の含有割合を調整することにより行うことができる。
上記混合物(B)の中で、水酸基を有する(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)が下記の多価イソシアネート(C)と反応することになる。
[多価イソシアネート(C)]
次に、多価イソシアネート(C)について説明する。
本発明において、上記多価イソシアネート(C)は、水酸基を含有する(メタ)アクリレート、即ち、上記混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)及び混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)と反応するものである。
上記多価イソシアネート(C)として具体的には、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタンポリイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート;水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等の脂環式系ポリイソシアネート;或いはこれらポリイソシアネートの3量体化合物または多量体化合物、アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート(例えば、東ソー社製の「アクアネート105」、「アクアネート120」、「アクアネート210」等)等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、上記多価イソシアネート(C)は、上記で列挙した多価イソシアネートと、ポリオール(D)との反応物であってもよい。
上記ポリオール(D)としては、例えば、低分子量のポリオールや高分子量のポリオール、具体的には、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール、エチレン,イソプレン,ブタジエン等を反応して得られるポリオレフィン系ポリオール又はその水添化物、上記以外のポリオレフィン系ポリオール、(メタ)アクリル系ポリオール等が挙げられる。
これら多価イソシアネート(C)のなかでも、脂環式系ポリイソシアネート、芳香族系ポリイソシアネートであることが強度の点で好ましく、特に好ましくは、イソホロンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートである。
<ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)>
本発明においては、上記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物である混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)の水酸基と、上記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物である混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)の水酸基と、上記多価イソシアネート(C)のイソシアネート基とを反応させることにより、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)を得ることができる。この場合、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)には、混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(a2)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(a3)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、更には、混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(b2)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(b3)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(b4)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、(メタ)アクリレート(b5)と多価イソシアネート(C)が反応したもの、混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)及び混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)が混在して多価イソシアネート(C)と反応したもの等が含有されることとなり、更には、系中には混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)及び混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)の未反応物や反応に関与しない混合物(A)の(メタ)アクリレート(a4)及び混合物(B)の(メタ)アクリレート(b6)等も含有されることとなる。
上記混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)及び混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)と多価イソシアネート(C)との反応においては、水酸基とイソシアネート基との官能基モル比を調整し、必要に応じて後述の反応触媒を用いて行うことができる。
かかる(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)と、(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)と、多価イソシアネート(C)との仕込みの割合は、多価イソシアネート(C)のイソシアネート基が2個である場合は、多価イソシアネート(C):混合物(A)と混合物(B)との合計が、モル比で、1:1〜1:5であることが好ましく、特に好ましくは1:1〜1:3、更に好ましくは1:1〜1:2である。
多価イソシアネート(C)に対する、混合物(A)と混合物(B)との合計の割合が多すぎると、低分子量モノマーが多くなり、硬化収縮が大きくなるためカールが大きくなる傾向があり、混合物(A)と混合物(B)との合計の割合が少なすぎると、未反応の多価イソシアネート(C)が残存し、硬化塗膜の安定性や安全性が低下する傾向がある。
また、混合物(A)と混合物(B)との割合〔(A):(B)〕は、重量比で、90:10〜10:90であることが好ましく、特に好ましくは70:30〜15:85、更に好ましくは50:50〜20:80、殊に好ましくは45:55〜25:75である。
混合物(A)に対する混合物(B)の割合が多すぎると、低分子量モノマーが多くなり、硬化収縮が大きくなるためカールが大きくなる傾向があり、混合物(B)の割合が少なすぎると、硬度及び擦傷性が低下する傾向がある。
混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)と混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)と多価イソシアネート(C)との反応は、通常、上記混合物(A)、混合物(B)及び多価イソシアネート(C)を、反応器に一括又は別々に仕込み、反応させればよい。
上記反応においては、反応を促進する目的で触媒を用いることも好ましく、かかる触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、トリメチル錫ヒドロキシド、テトラ−n−ブチル錫、ビスアセチルアセトナート亜鉛、ジルコニウムトリス(アセチルアセトネート)エチルアセトアセテート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート等の有機金属化合物;オクチル酸錫、オクテン酸錫、ヘキサン酸亜鉛、オクテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、塩化第1錫、塩化第2錫、酢酸カリウム等の金属塩;トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ベンジルジエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等のアミン系触媒;硝酸ビスマス、臭化ビスマス、ヨウ化ビスマス、硫化ビスマス等の他、ジブチルビスマスジラウレート、ジオクチルビスマスジラウレート等の有機ビスマス化合物や、2−エチルヘキサン酸ビスマス塩、ナフテン酸ビスマス塩、イソデカン酸ビスマス塩、ネオデカン酸ビスマス塩、ラウリル酸ビスマス塩、マレイン酸ビスマス塩、ステアリン酸ビスマス塩、オレイン酸ビスマス塩、リノール酸ビスマス塩、酢酸ビスマス塩、ビスマスリビスネオデカノエート、ジサリチル酸ビスマス塩、ジ没食子酸ビスマス塩等の有機酸ビスマス塩等のビスマス系触媒等が挙げられる。なかでも、ジブチル錫ジラウレート、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセンが好適である。これらは1種単独または2種以上併せて用いることができる。
また、上記反応においては、更に重合禁止剤を用いることが好ましい。上記重合禁止剤としては、重合禁止剤として用いられている公知一般のものを使用することができ、例えば、p−ベンゾキノン、ナフトキノン、トルキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、モノ−t−ブチルハイドロキノン等のキノン類、4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルクレゾール等の芳香族類、p−t−ブチルカテコール等を挙げることができる。なかでも、芳香族類が好ましく、4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルクレゾールが特に好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、反応においては、イソシアネート基に対して反応する官能基を有しない有機溶剤、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族類等の有機溶剤を用いることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
反応温度は、通常30〜90℃、好ましくは40〜80℃であり、反応時間は、通常4〜72時間、好ましくは8〜48時間である。
かくして、上記混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、上記混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、及び、多価イソシアネート(C)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)が得られる。
また、本発明においては、更に、前述のポリオール(D)も含有させ、多価イソシアネート(C)と反応させて、混合物(A)の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、混合物(B)の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、多価イソシアネート(C)及びポリオール(D)からなるウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)を得ることもできる。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)の重量平均分子量としては、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の取り扱いやすさの観点から、1,000〜20,000であることが好ましく、特に好ましくは2,000〜15,000、更に好ましくは3,000〜12,000、殊に好ましくは3,500〜10,000である。かかる重量平均分子量が小さすぎると硬化塗膜が脆くなる傾向があり、大きすぎると高粘度となり取り扱いにくくなる傾向がある。
なお、上記重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフ(Waters社製、「ACQUITY APCシステム」)に、カラム:ACQUITY APC XT 450を1本、ACQUITY APC XT 200を1本、ACQUITY APC XT 45を2本、の計4本を直列にして用いることにより測定される。
上記ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)におけるウレタン(メタ)アクリレートの含有量は、好ましくは50重量%以上、特に好ましくは60重量%以上、更に好ましくは70重量%以上、殊に好ましくは80重量%以上である。なお、上限は通常95重量%である。
<フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)>
本発明で用いるフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)とは、フッ素原子及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物である。そして、フッ素原子及び(メタ)アクリロイル基以外の構造は特に限定されず、更には酸素、窒素、ケイ素、硫黄等のヘテロ原子を有していてもよい。
上記フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキル基にフッ素原子が結合した化合物であることが好ましく、例えば、ダイキン工業社製「オプツールDAC」、「オプツールDAC−HP」、DIC社製「メガファックRS−75」、「メガファックRS−76」、「メガファックRS−91C」、「ディフェンサTF3028」、「ディフェンサTF3001」、「ディフェンサTF3000」、新中村化学社製「SUA1900L10」、「SUA1900L6」、日本合成化学工業社製「UT3971」、信越化学工業社製「KNS5300」、「KY−1203」、大阪有機化学工業社製「ビスコート3F」、「ビスコート4F」、「ビスコート8F」、「ビスコート8FM」、「ビスコート13F」等が挙げられる。これらのフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記のフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)のなかでも、より耐擦傷性に優れる点で、構造中にシロキサン結合を有するフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物が好ましく、「KY−1203」が特に好ましい。
また、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)の重量平均分子量は、耐擦傷性に優れる点から、通常1,000〜10,000、好ましくは1,500〜8,000である。フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)の重量平均分子量が小さすぎると耐擦傷性や防汚性能が低下する傾向があり、重量平均分子量が大きすぎるとウレタン(メタ)アクリレート系化合物(UA)や溶剤との相溶性が低下する傾向がある。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物における上記フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(UA)100重量部に対して、通常0.01〜5重量部であり、好ましくは0.05〜3重量部であり、特に好ましくは0.1〜1重量部である。フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)の含有量が少なすぎると、耐擦傷性が低下する傾向があり、含有量が多すぎると、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)との相溶性が低下する傾向がある。
[その他の任意成分]
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物(以下「樹脂組成物」と略すことがある)には、更に光重合開始剤(E)を含有することが好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、着色防止剤、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)以外のウレタン(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート以外のエチレン性不飽和モノマー、アクリル樹脂、表面調整剤、レベリング剤、重合禁止剤等を添加することができ、更にはフィラー、染料、顔料、油、可塑剤、ワックス類、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、ゲル化剤、安定剤、消泡剤、界面活性剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、充填剤、補強剤、艶消し剤、架橋剤、シリカ、水分散または溶剤分散されたシリカ、ジルコニウム化合物、防腐剤等を配合することも可能である。
上記光重合開始剤(E)としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド類;1.2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]等のオキシムエステル類等が挙げられる。なお、これら光重合開始剤(E)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらのなかでも、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾイルイソプロピルエーテル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを用いることが好ましい。
光重合開始剤(E)の含有量は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中に含まれる硬化成分100重量部に対して、0.1〜20重量部であることが好ましく、特に好ましくは0.5〜10重量部、更に好ましくは1〜10重量部である。光重合開始剤(E)の含有量が少なすぎると、硬化不良となり膜形成がなされにくい傾向があり、多すぎると硬化塗膜の黄変の原因となり、着色の問題が起こりやすい傾向がある。
また、光重合開始剤(E)の助剤として、例えば、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等を併用することも可能である。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
前記着色防止剤としては、例えば、トリフェニルホスフィン等のアリールホスフィン化合物、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン等のシラザン化合物、フェニルヒドラジン、ベンゾフェニルヒドロラジン、ジアセチルヒドラジン等のヒドラジン化合物等が挙げられる。これら着色防止剤は、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。これらの中でも、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UF)の着色をより防止できる点で、アリールホスフィン化合物が好ましく、トリフェニルホスフィンが特に好ましい。
また、上記着色防止剤の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、100重量部に対して、通常0.01〜1重量部であり、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
ウレタン(メタ)アクリレート以外のエチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、単官能モノマー、2官能モノマー、3官能以上の多官能モノマーが挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
かかる単官能モノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリルレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンスピロ−2−(1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メタ)アクリレート、3−エチル−3−オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、γ−ブチロラクトン(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性(n=2)(メタ)アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサイド変性(n=2.5)(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルフタレート等のフタル酸誘導体のハーフ(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルフォリン、ポリオキシエチレン第2級アルキルエーテルアクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマー、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン、酢酸ビニル等が挙げられる。
かかる2官能モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールジシクロペンタンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジアクリレート等が挙げられる。
かかる3官能以上のモノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリロイルオキシエトキシトリメチロールプロパン、グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化15グリセリントリアクリレート等が挙げられる。
また、アクリル酸のミカエル付加物あるいは2−アクリロイルオキシエチルジカルボン酸モノエステルも併用可能であり、かかるアクリル酸のミカエル付加物としては、(メタ)アクリル酸ダイマー、(メタ)アクリル酸トリマー、(メタ)アクリル酸テトラマー等が挙げられる。上記2−アクリロイルオキシエチルジカルボン酸モノエステルとしては、特定の置換基をもつカルボン酸であり、例えば、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル等が挙げられる。更に、その他オリゴエステルアクリレート等を挙げることができる。
ウレタン(メタ)アクリレート以外のエチレン性不飽和モノマーの含有量は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中に含まれる全硬化成分中、50重量%以下であることが好ましく、特に好ましくは40重量%以下、更に好ましくは30重量%以下、殊に好ましくは20重量%以下である。なお、下限値としては通常5重量%である。
前記表面調整剤としては、例えば、セルロース樹脂やアルキッド樹脂等を挙げることができる。かかるセルロース樹脂は、塗膜の表面平滑性を向上させる作用が有り、アルキッド樹脂は、塗布時の造膜性を付与する作用を有するものである。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
前記レベリング剤としては、塗液の基材への濡れ性付与作用、表面張力の低下作用を有するものであれば、公知一般のレベリング剤を用いることができ、例えば、シリコーン変性樹脂、フッ素変性樹脂、アルキル変性の樹脂等を用いることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
前記重合禁止剤としては、前記ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)の製造時に使用したものと同様のものを用いることができ、例えば、p−ベンゾキノン、ナフトキノン、トルキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノ−t−ブチルハイドロキノン等のキノン類、4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルクレゾール等の芳香族類、p−t−ブチルカテコール等を挙げることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、上記重合禁止剤の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)及び重合禁止剤の合計に対して、重量基準で、通常500〜10,000ppm、好ましくは1,000〜7,500ppmであり、特に好ましくは1,500〜5,000ppmである。なお、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)の製造で重合禁止剤を用いた場合は、この重合禁止剤の含有量も含める。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)及び、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)、必要に応じてその他の任意成分を混合することにより得ることができる。なお、混合方法については、特に限定されるものではなく、各成分を一括で混合する方法や、任意の成分を混合した後、残りの成分を一括または順次混合する方法等、種々の方法を採用することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、各種基材へのトップコート剤やアンカーコート剤等、塗膜形成用の硬化性組成物として有効に用いられるものである。そして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を基材に塗工した後(有機溶剤で希釈した樹脂組成物を塗工した場合には、更に乾燥させた後)、活性エネルギー線を照射することにより硬化される。
上記本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を塗工する対象である基材としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン系樹脂等やそれらの成型品(フィルム、シート、カップ、等)等のプラスチック基材、またポリエチレンテレフタレートフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、シクロオレフィンフィルム等の光学フィルム、それらの複合基材、またはガラス繊維や無機物を混合した前記材料の複合基材等、金属(アルミニウム、銅、鉄、SUS、亜鉛、マグネシウム、これらの合金等)やガラス、または、これらの基材上にプライマー層を設けた基材等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の塗工方法としては、例えば、スプレー、シャワー、グラビア、ディッピング、ロール、スピン、スクリーン印刷等のようなウェットコーティング法が挙げられ、通常は常温下で、基材に塗工すればよい。
また、本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、そのまま塗工してもよいし、必要に応じて、塗工時の粘度を適正なものにするために、有機溶剤で希釈して塗工してもよい。希釈する場合には、有機溶剤を用いて、固形分濃度が、通常3〜70重量%、好ましくは5〜60重量%となるように希釈すればよい。
上記有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、トルエン、キシレン等の芳香族類、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、ジアセトンアルコール等が挙げられる。これらの有機溶剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、塗膜外観の点から、酢酸エステル類が好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。
また、上記有機溶剤を2種以上併用する場合は、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類と、メチルエチルケトン等のケトン類やメタノール等のアルコール類との組み合わせや、メチルエチルケトン等のケトン類と、メタノール等のアルコール類との組み合わせ、メタノール等のアルコール類の中から2種以上を選び併用することが、塗膜外観の点で好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を塗工するに際して、樹脂組成物の20℃での粘度は、5〜50,000mPa・sであることが好ましく、特に好ましくは10〜10,000mPa・s、更に好ましくは50〜5,000mPa・sである。かかる粘度が上記範囲外では塗工性が低下する傾向がある。
なお、上記20℃での粘度の測定法はB型粘度計によるものである。ただし、有機溶剤で希釈していない状態で、高粘度のため20℃でのB型粘度計による測定ができない場合は、60℃にてE型粘度計を用い測定を行い、60℃と付記して示す。
上記有機溶剤による希釈を行なった場合、活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させる前に、有機溶剤を乾燥により除去することが好ましい。上記乾燥条件としては、温度が、通常40〜120℃、好ましくは50〜100℃で、乾燥時間が、通常1〜20分間、好ましくは2〜10分間であればよい。
基材上に塗工された活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させる際に使用する活性エネルギー線としては、例えば、遠紫外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線、X線、γ線等の電磁波の他、電子線、プロトン線、中性子線等が利用できるが、硬化速度、照射装置の入手のし易さ、価格等から紫外線が好ましい。なお、電子線にて硬化を行う場合は、光重合開始剤(E)を用いなくても硬化し得る。
紫外線を照射して硬化させる際には、150〜450nm波長域の光を発する高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、無電極放電ランプ、LEDランプ等を用いて、通常30〜3,000mJ/cm2、好ましくは100〜1,500mJ/cm2の紫外線を照射すればよい。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全化を図ることもできる。
塗工膜厚(硬化後の膜厚)としては、通常、活性エネルギー線硬化性の塗膜として光重合開始剤(E)が均一に反応するように光線を透過させるという点から、1〜1,000μmであり、好ましくは2〜500μmであり、特に好ましくは3〜200μmである。
また、本発明においては、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、サイズ15cm×15cm、厚み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに、硬化後の塗膜が10μmの厚みとなるように塗工し、温度60℃で3分間乾燥させた後、PETフィルム面からの高さ18cmの位置に80Wの高圧水銀灯を準備し、5.1m/minの速度で積算照射量が500mJ/cm2となるように紫外線を照射することにより、硬化塗膜が得られる。その硬化塗膜を10cm×10cmになるように切り出し、その切り出した硬化塗膜の四隅の跳ね上がり高さの平均値が40mm以下、特には30mm以下、更には25mm以下である硬化塗膜となるコーティング剤とすることが好ましい。
さらに、本発明においては、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、サイズ15cm×15cmで厚み125μmの易接着PETフィルムに、硬化後の塗膜が10μmの厚みとなるように塗工し、温度60℃で3分間乾燥させた後、易接着PETフィルム面からの高さ18cmの位置に80Wの高圧水銀灯を準備し、5.1m/minの速度で積算照射量が500mJ/cm2となるように紫外線を照射することにより、硬化塗膜が得られる。その硬化塗膜において、JIS K 5600−5−1に準じて、円筒形マンドレル屈曲試験機を用いて屈曲性の評価を行い、評価用硬化塗膜を試験棒に巻き付けた際に、割れ又は剥がれが生じる最大の径(整数値、mm)が10mm以下、特には8mm以下であるコーティング剤とすることが好ましい。
そして、本発明においては、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、サイズ15cm×15cmで厚み125μmの易接着PETフィルムに、硬化後の塗膜が10μmの厚みとなるように塗工し、温度60℃で3分間乾燥させた後、易接着PETフィルム面からの高さ18cmの位置に80Wの高圧水銀灯を準備し、5.1m/minの速度で積算照射量が500mJ/cm2となるように紫外線を照射することにより、硬化塗膜が得られる。その硬化塗膜において、スチールウール(日本スチールウール社製、ボンスター#0000)を用い、500gの荷重をかけながら硬化塗膜の表面を往復させて擦り、目視により表面に傷が発生する往復の回数を観察した場合に、20往復以上擦っても傷が付かないことが好ましく、40往復以上擦っても傷が付かないことがより好ましい。
このようにして得られる本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、硬度、屈曲性及び耐擦傷性に優れた硬化塗膜を形成することができるという効果を有するものであり、特にコーティング剤(更にはハードコート用コーティング剤や光学フィルム用コーティング剤)として有用である。また、塗料、インク等としても有用である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
以下の通り、混合物(A)、混合物(B)、多価イソシアネート(C)、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を用意した。
〔混合物(A)〕
・A−1:水酸基価288mgKOH/gのペンタエリスリトールのアクリル酸付加物であり、下記成分(a1)〜(a4)の合計に対する各成分の含有割合は以下の通りである。
(a1)ペンタエリスリトールモノアクリレート 4%
(a2)ペンタエリスリトールジアクリレート 29%
(a3)ペンタエリスリトールトリアクリレート 49%
(a4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート 18%
なお、混合物中の各成分の含有割合は、液体クロマトグラフ(Agilent社製、「Technology HP 1100」)にカラム(Imtakt社製、Cadenza CD−C18 100×3mm 3μm)を用いることにより測定される。
〔混合物(A')(比較例用)〕
・A'−1:水酸基価118mgKOH/gのペンタエリスリトールのアクリル酸付加物であり、下記成分(a1)〜(a4)の合計に対する各成分の含有割合は以下の通りである。
(a2)ペンタエリスリトールジアクリレート 5%
(a3)ペンタエリスリトールトリアクリレート 50%
(a4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート 45%
ただし(a1)ペンタエリスリトールモノアクリレートに関しては含有量が定量限界以下であったため、(a2)〜(a4)成分の含有割合を示した。
・A'−2:水酸基価184.2mgKOH/gのペンタエリスリトールのアクリル酸付加物であり、下記成分(a1)〜(a4)の合計に対する各成分の含有割合は以下の通りである。
(a1)ペンタエリスリトールモノアクリレート 1.6%
(a2)ペンタエリスリトールジアクリレート 14.6%
(a3)ペンタエリスリトールトリアクリレート 49.6%
(a4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート 34.2%
〔混合物(B)〕
・B−1:水酸基価96mgKOH/gのジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物であり、下記成分(b1)〜(b6)の合計に対する各成分の含有割合は以下の通りである。
(b4)ジペンタエリスリトールテトラアクリレート 18%
(b5)ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 51%
(b6)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 31%
ただし(b1)ジペンタエリスリトールモノアクリレート、(b2)ジペンタエリスリトールジアクリレート、(b3)ジペンタエリスリトールトリアクリレートに関しては含有量が定量限界以下であったため、(b4)〜(b6)成分の含有割合を示した。
・B−2:水酸基価54mgKOH/gのジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物であり、下記成分(b1)〜(b6)の合計に対する各成分の含有割合は以下の通りである。
(b4)ジペンタエリスリトールテトラアクリレート 6%
(b5)ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 54%
(b6)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 40%
ただし(b1)ジペンタエリスリトールモノアクリレート、(b2)ジペンタエリスリトールジアクリレート、(b3)ジペンタエリスリトールトリアクリレートに関しては含有量が定量限界以下であったため、(b4)〜(b6)成分の含有割合を示した。
〔多価イソシアネート(C)〕
・C−1:水添化キシリレンジイソシアネート
・C−2:イソホロンジイソシアネート
〔フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)〕
・FA−1:「KY−1203」(有効成分20%、信越化学工業社製)
〔合成例1:ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、水添化キシリレンジイソシアネート(C−1)24g、水酸基価288mgKOH/gのアクリレート混合物(A−1)(ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)33g、水酸基価96mgKOH/gのアクリレート混合物(B−1)(ジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)43g、溶剤として酢酸エチル100g、重合禁止剤として4−メトキシフェノール0.08g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)を得た(樹脂分濃度50%)。
得られたウレタンアクリレート系組成物(UA−1)の重量平均分子量は4,900、20℃での粘度は40mPa・sであった。なお、20℃での粘度の測定はB型粘度計を用いて行った。20℃での粘度測定は以下同様である。
〔合成例2:ウレタンアクリレート系組成物(UA−2)〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(C−2)39g、水酸基価288mgKOH/gのアクリレート混合物(A−1)(ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)49g、水酸基価54mgKOH/gのアクリレート混合物(B−2)(ジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)112g、重合禁止剤として4−メトキシフェノール0.08g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系組成物(UA−2)を得た(樹脂分濃度100%)。
得られたウレタンアクリレート系組成物(UA−2)の重量平均分子量は3,800であった。非常に高粘度であったため粘度は測定できなかった。
〔合成例3:ウレタンアクリレート系組成物(UA'−1)〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、水添化キシリレンジイソシアネート(C−1)22g、水酸基価118mgKOH/gのアクリレート混合物(A'−1)(ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)78g、水酸基価96mgKOH/gのアクリレート混合物(B−1)(ジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)40g、溶剤として酢酸エチル60g、重合禁止剤として4−メトキシフェノール0.08g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系組成物(UA'−1)を得た(樹脂分濃度70%)。
得られたウレタンアクリレート系組成物(UA'−1)の重量平均分子量は1,700、20℃での粘度は140mPa・sであった。
〔合成例4:ウレタンアクリレート系組成物(UA'−2)〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、水添化キシリレンジイソシアネート(C−1)21.3g、水酸基価184.2mgKOH/gのアクリレート混合物(A'−2)(ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)61.0g、水酸基価96mgKOH/gのアクリレート混合物(B−1)(ジペンタエリスリトールのアクリル酸付加物)17.6g、溶剤として酢酸エチル100g、重合禁止剤として4−メトキシフェノール0.08g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系組成物(UA'−2)を得た(樹脂分濃度50%)。
得られたウレタンアクリレート系組成物(UA'−2)の重量平均分子量は2,300、20℃での粘度は65mPa・sであった。
<実施例1>
〔活性エネルギー線硬化性樹脂組成物〕
上記で得られたウレタンアクリレート系組成物(UA−1)溶液を撹拌しながら、硬化成分100部に対して、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA−1:有効成分20%)を1部、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチルクレゾールを0.3部(ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA−1)及び重合禁止剤の合計に対して3,000ppm)、着色防止剤として「CSP」(精工化学社製)を0.1部配合し、更に、光重合開始剤(E)として、α−ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤(IGM社製、「オムニラッド184」)を4部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
なお、上記において、重合禁止剤の含有量(ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)の製造で用いた重合禁止剤を含む)は、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)及び重合禁止剤の合計に対して、3790ppmであった。
<実施例2>
実施例1において、ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)溶液の代わりにウレタンアクリレート系組成物(UA−2)を酢酸エチルで樹脂分濃度50%とした溶液を使用した以外は同様に行い、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
<比較例1>
実施例1において、ウレタンアクリレート系組成物(UA−1)溶液の代わりにウレタンアクリレート系組成物(UA’−1)溶液を使用し、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA−1)を使用しないこと以外は同様に行い、活性エネルギー線硬化製樹脂組成物を得た。
<比較例2>
比較例1において、ウレタンアクリレート系化合物(UA’−1)溶液の代わりにウレタンアクリレート系組成物(UA’−2)溶液を使用した以外は同様に行い、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
<参考例1、2>
実施例1及び2において、それぞれフッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA−1)を配合しなかった以外は同様に行い、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記実施例1、2、比較例1、2及び参考例1、2で得られた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物について、下記の通り硬化塗膜を形成し、硬化塗膜の硬度、屈曲性、耐擦傷性を評価した。評価結果は下記の表1の通りである。
〔硬化塗膜の硬度〕
上記で得られた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を、易接着PETフィルム(東洋紡社製、「A4300」、サイズ15cm×15cm、厚み125μm)基板上にバーコーターを用いて、硬化後の塗膜が10μmの厚みとなるように塗工し、60℃で3分間乾燥した後、高圧水銀灯80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、硬化塗膜を形成した。
易接着PETフィルム上に塗工した上記硬化塗膜について、JIS K−5600に準じて試験を行い、鉛筆硬度を測定した。評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
○・・・2H以上
×・・・2H未満
〔硬化塗膜の屈曲性〕
上記の硬度評価と同様にして硬化塗膜を形成し、易接着PETフィルム上に塗工した硬化塗膜について、JIS K 5600−5−1に準じて、円筒形マンドレル屈曲試験機を用いて屈曲性の評価を行った。評価用硬化塗膜を、塗膜面が外側になるように試験棒に巻き付けた際に、割れ又は剥がれが生じる最大の径(整数値、mm)を測定した。評価基準は下記の通りである。値が小さいほど屈曲性の高い塗膜であることを意味する。
(評価基準)
◎・・・8mmΦ以下
○・・・8mmΦより大きく10mmΦ以下
×・・・10mmΦより大きい
〔硬化塗膜の耐擦傷性〕
上記の硬度評価と同様にして硬化塗膜を形成し、易接着PETフィルム上に塗工した硬化塗膜について、スチールウール(日本スチールウール社製、ボンスター#0000)を用い、500gの荷重をかけながら硬化塗膜の表面を往復させ、表面に傷が発生するまでの往復回数を目視により観察した。評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
◎・・・40往復以上
○・・・20往復以上、39往復以下
△・・・10往復以上、19往復以下
×・・・10往復未満
Figure 2020029478
上記評価結果より、実施例1〜2のウレタンアクリレート系組成物(UA)を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物から得られる硬化塗膜は、硬度及び屈曲性のみならず、耐擦傷性にも優れることがわかる。
一方、特定のウレタンアクリレート系組成物(UA)を含有せず、さらにフッ素含有(メタ)アクリレート(FA)も含有しない比較例1、2の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物から得られる硬化塗膜は、硬度、屈曲性または耐擦傷性について実施例よりも劣るものであった。
また、フッ素含有(メタ)アクリレート(FA)を含有しなかった参考例1〜2の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物から得られる硬化塗膜は、硬度及び屈曲性は実施例と同等であるものの、耐擦傷性については実施例よりも劣るものであった。
これらのことから、実施例の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が硬度、屈曲性に加え、耐擦傷性にも良好で、コーティング剤等、とりわけハードコート用コーティング剤や光学フィルム用コーティング剤の用途において有用であることがわかる。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、硬化塗膜を形成した際に、硬化収縮が小さいことからカールしにくく、硬度及び屈曲性に加え耐擦傷性にも優れた塗膜を形成することができるものであり、コーティング剤、とりわけハードコート用コーティング剤や光学フィルム用コーティング剤として有用である。また、塗料、インク等としても有用である。更には、フィルム上に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物層が形成された未硬化状態の積層フィルムの樹脂組成物側を、成形物に貼り付けた後、活性エネルギー線硬化を行うことにより、種々の成形物に容易に硬化膜を形成されることができる。

Claims (7)

  1. 下記の[I]である(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)、下記の[II]である(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)、多価イソシアネート(C)が反応したウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)、及び、フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)を含有してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
    [I]ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(a1)〜(a4)の混合物(A)の水酸基価が200mgKOH/g以上であり、上記混合物(A)中の(メタ)アクリレート(a1)〜(a3)。
    (a1)ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
    (a2)ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
    (a3)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
    (a4)ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
    [II]ジペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸との反応物である下記(メタ)アクリレート(b1)〜(b6)の混合物(B)の水酸基価が40mgKOH/g以上であり、上記混合物(B)中の(メタ)アクリレート(b1)〜(b5)。
    (b1)ジペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート
    (b2)ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート
    (b3)ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
    (b4)ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
    (b5)ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート
    (b6)ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート
  2. 上記ウレタン(メタ)アクリレート系組成物(UA)の重量平均分子量が、1,000〜20,000であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  3. 上記フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)が、シロキサン結合を有することを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  4. 上記フッ素含有(メタ)アクリレート系化合物(FA)の重量平均分子量が1,000〜10,000であることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有してなることを特徴とするコーティング剤。
  6. ハードコート用コーティング剤として用いることを特徴とする請求項5記載のコーティング剤。
  7. 光学フィルム用コーティング剤として用いることを特徴とする請求項5記載のコーティング剤。
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