JP2020029368A - 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に製造することができ、糸材料太さとは無関係に糸端部を常に問題なくスプライシングできる糸スプライシング装置を提供する。【解決手段】スプライシング角柱体(23)が設けられており、該スプライシング角柱体(23)は、空気供給可能なスプライシング通路(19)を有し、該スプライシング通路(19)は、スプライシング過程中に開放したままである糸挿入スリット(38)を有し、斜め上からスプライシング通路(19)内に開口する少なくとも1つのスプライシング空気ノズル(30)が設けられている糸スプライシング装置(10)。【選択図】図4

Description

本発明は、2つの糸端部を結節部なしに糸継ぎするための、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置であって、スプライシング角柱体が設けられており、該スプライシング角柱体は、空気供給可能なスプライシング通路を有していて、該スプライシング通路は、スプライシング過程中に開放したままである糸挿入スリットを有しており、さらに、斜め上からスプライシング通路内に開口する少なくとも1つのスプライシング空気ノズルが設けられている、糸スプライシング装置に関する。
繊維機械工業において、2つの糸端部を結節部なしに糸継ぎする糸スプライシング装置は、以前から種々様々な実施形態において公知である。
特に自動綾巻きワインダの作業ユニットとの関連において使用されるこのような糸継ぎ装置は、空気力による2つの糸端部の渦動によって、糸継ぎ部の形成を可能にし、このような糸継ぎ部は、糸に似た強度を有するのみならず、ほぼ糸と同じ外観をも有している。
実地においては、巻取りプロセス中に自動綾巻きワインダの作業ユニットのうちの1つの作業ユニットにおいて糸切れが生じた場合、または作業ユニットのうちの1つの作業ユニットにおいて糸欠陥に基づいて、確定された糸クリアリング切断が必要になった場合に、切り離された糸の糸端部はまず、特殊な空気力装置によって糸スプライシング装置の領域に呼び戻される。吸込みノズルが、例えば、いわゆる上糸の、綾巻きパッケージの表面に巻き取られた糸端部を、綾巻きパッケージから呼び戻し、この糸端部を、場合によっては糸欠陥のクリアリング除去後に、糸スプライシング装置のスプライシング角柱体のスプライシング通路内に挿入する。このとき上糸の糸端部はさらに、スプライシング角柱体の上に配置された糸クランプ装置内に挿通され、かつスプライシング角柱体の下に位置決めされた糸切断装置内に挿通される。
次いでまたはほぼ同時に、いわゆる下糸の糸端部も、つまり繰出し箇所に位置決めされている供給ボビンの構成部分でありかつ巻取り中断後に通常糸テンショナにおいて固定されている、下糸の糸端部も、負圧供給可能なグリッパ管を用いて、同様にスプライシング角柱体のスプライシング通路内に挿入される。
このとき下糸の糸端部もまたさらに、スプライシング角柱体の下に配置された糸クランプ装置内に挿通され、かつスプライシング角柱体の上に配置された糸切断装置内に挿通される。
次いで糸端部は、糸切断装置によって所定長さに切断され、いわゆる保持兼解撚管内に吸い込まれ、そこで後続のスプライシングプロセスのために準備される。すなわち糸端部は、保持兼解撚管内においてまず十分に糸撚りを解消され、その後で、糸寄せ器によってスプライシング角柱体のスプライシング通路内に引き戻され、これにより糸端部はスプライシング通路内において、互いに逆向きに方向付けられて、互いに並んで位置決めされ、次いで空気力によって渦動させられることができる。
上において既に示唆したように、このような糸スプライシング装置は、部分的に様々に異なっている実施形態において公知であり、かつ数多くの保護権出願においてかなり詳しく記載されている。
このような糸スプライシング装置は、独国特許出願公開第3906354号明細書(DE 3906354 A1)または独国特許出願公開第4240742号明細書(DE 4240742 A1)に記載されているように、例えば、スプライシング角柱体のスプライシング通路をスプライシング過程中に上方に向かって閉鎖する、旋回可能に支持されたカバーエレメントを備えていることができる。
このような機械式に閉鎖可能な糸スプライシング装置では、スプライシング角柱体のスプライシング通路は、多くの場合丸い横断面を有しており、かついわゆる糸挿入スリットは、真ん中でスプライシング通路に開口している。
このような糸スプライシング装置では、通常、スプライシング空気を吹き込むためのノズルは、スプライシング通路底部の領域に配置されており、これによってスプライシング空気は上方に向かって、閉鎖されたスプライシング通路内に吹き込まれる。
さらに、例えば独国特許発明第3612229号明細書(DE 3612229 C2)または欧州特許出願公開第1522517号明細書(EP 1522517 A1)によって公知の糸スプライシング装置では、スプライシング角柱体のスプライシング通路は、スプライシング過程中に上方に向かって開放したままである。
これらの公知の糸スプライシング装置においても、スプライシング通路は、丸い横断面を有しており、このときしかしながらスプライシング空気ノズルは、スプライシング空気流が斜め上からスプライシング通路内に吹き込まれるように配置されている。さらにこれらの糸スプライシング装置では、糸挿入スリットは、糸挿入スリットが接線方向でスプライシング角柱体のスプライシング通路内に開口するように位置決めされている。
これらの公知の糸スプライシング装置のスプライシング角柱体のスプライシング通路は、さらに、例えば独国特許出願公開第3906354号明細書または独国特許出願公開第4240742号明細書に記載されているように、直線的に一部分から形成されていてもよいし、または独国特許発明第3612229号明細書または欧州特許出願公開第1522517号明細書に記載されているように、二部分から成る構成を有していてもよい。すなわち保護権出願である独国特許発明第3612229号明細書および欧州特許出願公開第1522517号明細書に記載されている糸スプライシング装置では、スプライシング角柱体のスプライシング通路は、半径方向において互いに幾分ずらされて配置されている2つのスプライシング通路室を有しており、両スプライシング通路室は、それぞれ、斜め上からスプライシング通路室内に開口する固有のスプライシング空気ノズルを有している。
スプライシング角柱体のスプライシング通路がスプライシング過程中に上方に向かって開放したままである糸スプライシング装置は、機械式に閉鎖可能な糸スプライシング装置に対して、このような装置がその構造上の構成において明らかにより単純であり、ひいてはより安価であるという利点を有している。
このような開放した糸スプライシング装置では、しかしながら常に、糸端部がスプライシング過程中に流入するスプライシング空気によって糸挿入スリットを通って上方に向かってスプライシング通路から外に吹き出されるおそれがある。
このことを阻止するために、開放した糸スプライシング装置ではしばしばスプライシング角柱体の糸挿入スリットの幅は、処理すべき糸材料の太さに合わせられる。すなわち、細い糸材料を処理する場合には、好ましくは狭い糸挿入スリットを備えたスプライシング角柱体が使用され、これに対して太い糸材料を処理する場合には、比較的広い糸挿入スリットを有するスプライシング角柱体が使用される。
さらに、カバーのないスプライシング角柱体によっても種々異なった糸材料を処理できるようにするためには、種々異なった幅の糸挿入スリットを備えた多数のスプライシング角柱体の在庫を備えておくか、またはスプライシング通路の糸挿入スリットの幅に関して妥協することが好適である。
処理すべき糸材料へのスプライシング角柱体の適合は、比較的時間が掛かるので、しばしばスプライシング角柱体のスプライシング通路の糸挿入スリットの幅に関して、実験が行われる。すなわち、細い糸材料も太い糸材料も処理することができると信じられる幅が、しばしば選択される。
このようなスプライシング角柱体では、このとき糸挿入スリットの幅はしばしば、この幅が細い糸材料に関してはしばしば幾分過度に大きく選択され、太い糸材料の処理との関連においてはしかしながらしばしば幾分過度に小さくなるように寸法設定されている。
狭すぎる糸挿入スリットは、特に太い糸材料の処理時にしばしば極めて不都合である。それというのは、比較的太い糸材料から成る糸端部を、狭い糸挿入スリットを通してスプライシング角柱体のスプライシング通路内に確実に挿通することは、容易なことではないからである。
他方において広すぎる糸挿入スリットでは、常に、細い糸材料から成る糸端部がスプライシング過程中に糸挿入スリットを通ってスプライシング角柱体のスプライシング通路から外に吹き出されるおそれが存在する。
さらに欧州特許出願公開第2077247号明細書(EP 2077247 A2)に記載された糸スプライシング装置では、スプライシング角柱体のスプライシング通路は、自体公知のように、互いにずらされて配置された2つのスプライシング通路室を有している。しかしながら、スプライシング過程中に上方に向かって開放したままである糸挿入スリットが、その中に開口しているスプライシング通路室は、丸い横断面ではなく、多角形の横断面を有している。
このような公知の糸スプライシング装置においてもスプライシング空気ノズルは、スプライシング空気流がそれぞれ斜め上からスプライシング通路のスプライシング通路室内に吹き込まれるように配置されており、しかしながら糸挿入スリットは、糸挿入スリットがそれぞれスプライシング通路室のそばにおいて幾分側部に位置決めされているように配置されている。
冒頭に述べた形式の糸スプライシング装置を出発点として、本発明の根底を成す課題は、一方では安価に製造することができ、かつ他方では、糸材料太さとは無関係に糸端部を常に問題なくスプライシングできるように構成されている、糸スプライシング装置を開発することである。
この課題は、本発明によれば、スプライシング通路の、スプライシング空気ノズルに向かい合って位置している壁部分は、該壁部分が渦流輪郭を形成するように構成されており、渦流輪郭は、スプライシング空気ノズルを介してスプライシング通路内に吹き込まれたスプライシング空気が、直ちに再び糸挿入スリットを介してスプライシング通路から進出することを阻止することによって解決される。
本発明の好適な構成は、従属請求項の対象である。
本発明に係る実施形態には、特に、スプライシング通路の内部における渦流輪郭によって回転するスプライシング空気流が発生させられ、このスプライシング空気流は、挿入された糸端部の確実な空気渦動のために、かつ最終的に、整然とした糸スプライシングのために役立つ。すなわち回転するスプライシング空気流は、糸端部がスプライシング過程中に、スプライシング通路内に接線方向に開口する糸挿入スリットにおいて従来しばしば見られたように、糸挿入スリットを通って上方に向かってスプライシング角柱体のスプライシング通路から外に吹き出されること(これは、整然とした糸スプライシングに関して極めて不都合である)を阻止する。
このとき好適な実施形態では、スプライシング通路の、渦流輪郭を形成する壁部分は、丸み付けられて形成されていて、かつ糸挿入スリットは、スプライシング通路の壁に対して、通路中心に向けてずらされて配置されていることが提案されている。
該当する壁部分のこのような実施形態によって、吹き込まれたスプライシング空気が機能適正に回転することが達成され、その結果、挿入された糸端部が互いに渦動され、かつスプライシング空気によって糸挿入スリットを通ってスプライシング通路から外に吹き出されないように、挿入された糸端部に力が加えられる。
さらに糸挿入スリットの配置形態は、吸込みノズルもしくはグリッパ管によって接近させられた糸端部を、一方では常に問題なく、つまりほとんどエラー試行なしに、スプライシング角柱体のスプライシング通路内に挿通できることを保証し、かつ他方では、挿通された糸端部が、スプライシング過程中に常に確実にスプライシング通路内に留まることを保証する。
すなわち本発明のように構成されたスプライシング角柱体を備えた、糸スプライシング装置の使用によって、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニットの効率は、すべての糸材料太さにおいて高くなる。
好適な実施形態ではさらに、糸挿入スリットの入口側に、入口丸み部が配置されていることが提案されている。
このような入口側の入口丸み部によって、スプライシング角柱体のスプライシング通路内への糸端部の挿通が、著しく容易になる。それというのは、吸込みノズルまたはグリッパ管によって最適に設置されなかった糸端部でも、スプライシング角柱体のスプライシング通路内に確実に滑り込むからである。
好適な実施形態では、糸スプライシング装置のスプライシング角柱体は、一体のスプライシング通路の代わりに、2つのスプライシング通路室を備えたスプライシング通路を有していてもよく、両スプライシング通路室の軸線は、軸方向において互いにずらされて配置されている。
このときこのように構成されたスプライシング角柱体の使用には、両スプライシング通路室の間に当接縁が発生し、これらの当接縁に、糸端部がスプライシング過程中に接触し、かつこのとき糸端部にいわば「固定される」ように力が加えられる、という利点がある。
この効果によって、特に、細い糸材料から成る糸端部は、スプライシング過程中に、流入するスプライシング空気によってスプライシング通路から外に吹き出されることが阻止される。
次に図面に示された実施形態を参照しながら、本発明について詳説する。
本発明に係る構成によるスプライシング角柱体を有する糸スプライシング装置を備えた、自動綾巻きワインダの作業ユニットを概略的に示す側面図である。 一体のスプライシング通路を備えた、本発明のように構成されたスプライシング角柱体の第1実施形態を示す斜視図である。 互いにずらされて配置された2つのスプライシング通路室を有するスプライシング通路を備えた、本発明のように構成されたスプライシング角柱体の別の実施形態を示す斜視図である。 本発明のように構成されたスプライシング角柱体を示す断面図である。 従来技術によるスプライシング角柱体を示す断面図である。
図1には、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット、本実施形態では自動綾巻きワインダ1の作業ユニット2が側面図で示されている。このような自動綾巻きワインダ1は、列を成して互いに並んで配置されていて多くの場合同一に形成された多数の作業ユニット2、いわゆる巻取りユニットを有している。
これらの作業ユニット2において、繰出しボビン、例えば製造プロセスにおいて上流に配置されたリング精紡機において製造された、比較的僅かな糸材料を有する紡績コップ9が、大きな体積の綾巻きパッケージ15に巻き返される。
綾巻きパッケージ15は、その製造後に、機械長さの綾巻きパッケージ搬送装置21に引き渡され、かつこの綾巻きパッケージ搬送装置21から、機械端部側に配置されたパッケージチャージステーションに搬送される。
実施形態では、自動綾巻きワインダ1は、さらに、紡績コップ・空管搬送システム3として形成された補給装置を備えており、この補給装置のうち、図1には単に、コップ供給区間4、可逆式に駆動可能な貯え区間5、巻取りユニット2に通じる横搬送区間6、および巻管戻し区間7だけが示されている。
巻取り運転中、この紡績コップ・空管搬送システム3において、紡績コップ9もしくは空管34は、鉛直方向に方向付けられた状態で搬送皿8上に位置決めされて、循環する。
コップ供給区間4を介して供給されかつまずは貯え区間5において中間貯蔵された紡績コップ9は、このとき、それぞれ横搬送区間6の領域において作業ユニット2の高さに位置している繰出し箇所ASにおいて位置決めされ、次いで、大きな体積の綾巻きパッケージ15に巻き返され、このとき走行する糸は、巻取りプロセス中に同時に糸欠陥が監視され、糸欠陥は、場合によっては直ちにクリアリング除去される。
個々の作業ユニット2はそのために、公知のようにゆえに単に略示されているように、これらの作業ユニット2の整然とした運転を保証する種々様々な装置を有している。
このような作業ユニット2は、例えばそれぞれ、糸テンショナ、糸切断装置が接続された糸クリアラ、パラフィン処理装置、糸張力センサ、および下糸センサのような糸処理もしくは糸取扱い装置を備えている。
このような自動綾巻きワインダ1の作業ユニット2は、さらにそれぞれ、吸込みノズル12、グリッパ管25、および好ましくは空気作動式の糸スプライシング装置10として形成された糸継ぎ装置を有している。
図1からさらに分かるように、作業ユニット2は綾巻きパッケージ15を巻成するために、さらにそれぞれ巻取り装置24を有しており、この巻取り装置24は特に、パッケージフレーム28を有しており、このパッケージフレーム28は、旋回軸線22を中心にして可動に支持されていて、かつ綾巻きパッケージ15の巻管を回転可能に保持するための装置を備えている。
巻取りプロセス中に、パッケージフレーム28に自由回転可能に保持された綾巻きパッケージ15の表面は、例えばいわゆる糸ガイドドラム14に載置されていて、この糸ガイドドラム14により摩擦によって一緒に回転させられる。
このような糸ガイドドラム14は、公知のようにいわゆる糸ガイド溝を有しているので、巻き取られる糸は巻取りプロセス中にさらに案内され、糸が、綾振りされた巻成位置において綾巻きパッケージ15に巻き取られるようになっている。
しかしながら糸ガイドドラムの代わりに、溝のないパッケージ駆動ローラを使用することも可能であり、このパッケージ駆動ローラは、巻取りプロセス中に綾巻きパッケージを単に摩擦によって回転させるだけである。
このような場合には、綾巻きパッケージ15に巻き取られる糸の綾振りは、例えばフィンガ糸ガイドを備えた別体の糸綾振り装置を用いて行われる。
旋回軸線13を中心にして制限されて回転可能に支持された吸込みノズル12は、巻取り中断後に上糸31の、綾巻きパッケージ15の表面に巻き取られた糸端部を、収容して糸スプライシング装置10に引き渡したい場合に、使用される。
同様な機能を、旋回軸線20を中心にして制限されて回転可能に支持されたグリッパ管25が有している。このグリッパ管25によって、巻取り中断後に、紡績コップ9に接続された下糸32の糸端部が取り扱われる。すなわちグリッパ管25は、糸テンショナにおいて固定された下糸32の糸端部を引き受け、そして下糸32を同様に糸スプライシング装置10に引き渡す。
糸スプライシング装置10は、好ましくは相応の(詳しくは示されていない)収容装置を介して、作業ユニット2のハウジング33に接続されていて、かつこのとき、このとき通常のように、正規の糸走路、つまり巻取りプロセス中に存在する糸走路に対して、幾分後退させられて配置されている。
公知のように、糸スプライシング装置10の領域にはさらに(詳しくは示されていない)保持兼解撚管が配置されており、これらの保持兼解撚管を用いて糸端部はスプライシング過程のために準備される。
さらに糸スプライシング装置10の領域には、図面を見易くする理由から同様に図示されていない、糸クランプ装置、糸切断装置、および糸寄せ器のような追加的な糸取扱い装置が配置されている。
このような自動綾巻きワインダ1は、通常さらに、中央制御ユニット11を有しており、この中央制御ユニット11は、例えば機械バス16を介して、個々の作業ユニット2の作業ユニットコンピュータ29に接続されている。
カバーエレメントなしに作動する本発明のように形成された糸スプライシング装置10は、以下において図2〜図4を参照しながら詳説するように、空気分配体(図示せず)に配置されたスプライシング角柱体23を有しており、このスプライシング角柱体23は、圧縮空気供給可能なスプライシング通路19を有しており、このスプライシング通路19の糸挿入スリット38は、スプライシング過程中に上方に向かって開放したままである。
内部において上糸31の糸端部と下糸32の糸端部とをスプライシング過程中に空気力式に糸継ぎする、スプライシング角柱体23のスプライシング通路19は、このとき、図2に示されていてかつ独国特許出願公開第3906354号明細書によって公知であるように、一体の連続したスプライシング通路19を有しているか、またはスプライシング通路19は、例えば独国特許発明第3612229号明細書によって公知でありかつ図3に示されているように、2つのスプライシング通路室17,18を有しており、両スプライシング通路室17,18の軸線26,27は、互いに対して幾分ずらされて配置されている。
2部分から成るスプライシング通路19のスプライシング通路室17;18のそれぞれには、それぞれ斜め上から、少なくとも1つのスプライシング空気ノズル30が開口している。
連続した一体のスプライシング通路19の場合にも、スプライシング通路19は、それぞれ斜め上から開口するスプライシング空気ノズル30を備えている。
図4および図5に詳しく示されているスプライシング空気ノズル30は、通常のように、繊維機械1の空気分配系に接続されており、この空気分配系を介してスプライシング角柱体23のスプライシング通路19(図2)、もしくはスプライシング角柱体23のスプライシング通路19(図3)のスプライシング通路室17;18には、必要な場合にスプライシング空気が供給可能である。
図4にさらに示されているように、スプライシング角柱体23は、空気供給可能なスプライシング通路19を有しており、このスプライシング通路19内には、斜め上から少なくとも1つのスプライシング空気ノズル30が開口していて、かつスプライシング通路19は、スプライシング過程中に開放したままである糸挿入スリット38を備えている。
本発明によれば糸挿入スリット38はこのとき、スプライシング通路19の、スプライシング空気ノズル30に向かい合って位置している壁部分35が、スプライシング空気ノズル30を介してスプライシング通路19内に吹き込まれたスプライシング空気のための渦流輪郭36を形成するように配置されている。すなわち渦流輪郭は、スプライシング空気が渦流となって整然と回転するように作用する。
図面から分かるように、スプライシング通路19の、渦流輪郭36を形成する壁部分35は、丸み付けられて形成されており、かつ糸挿入スリット38は、スプライシング通路19の壁に対して、通路中心に向けて幾分ずらされて配置されている。
スプライシング角柱体23のスプライシング通路19内への上糸31の糸端部および下糸32の糸端部の挿通を、容易にするために、糸挿入スリット38はさらに入口側の入口丸み部37を有している。
図5には、従来技術によるスプライシング角柱体23が示されている。図面から分かるように、この公知のスプライシング角柱体23では糸挿入スリット38は、スプライシング角柱体23のスプライシング通路19に接線方向で開口している。
すなわち糸挿入スリット38は、スプライシング通路19の、スプライシング空気ノズル30に向かい合って位置している壁部分35の接線方向に沿うような延在形態を成している。
このような構成では、スプライシング空気ノズル30から吹き込まれたスプライシング空気が十分に回転せず、少なくともスプライシング空気の一部が、直ちに糸挿入スリット38の、スプライシング通路19内に接線方向で進入する壁部分の方へ流れるというおそれが生ずる。
このような場合には、吹き込まれたスプライシング空気によって、スプライシングすべき糸端部を、糸挿入スリット38を通してスプライシング角柱体23のスプライシング通路19から外に吹き出す流れが、しばしば発生する。
1 自動綾巻きワインダ
2 作業ユニット
3 紡績コップ・空管搬送システム
4 コップ供給区間
5 貯え区間
6 横搬送区間
7 巻管戻し区間
8 搬送皿
9 紡績コップ
10 糸スプライシング装置
11 中央制御ユニット
12 吸込みノズル
13 旋回軸線
14 糸ガイドドラム
15 綾巻きパッケージ
16 機械バス
17 スプライシング通路室
18 スプライシング通路室
19 スプライシング通路
20 旋回軸線
21 綾巻きパッケージ搬送装置
22 旋回軸線
23 スプライシング角柱体
24 巻取り装置
25 グリッパ管
26 軸線
27 軸線
28 パッケージフレーム
29 作業ユニットコンピュータ
30 スプライシング空気ノズル
31 上糸
32 下糸
33 ハウジング
34 空管
35 壁部分
36 渦流輪郭
37 入口丸み部
38 糸挿入スリット
AS 繰出し箇所

Claims (4)

  1. 2つの糸端部を結節部なしに糸継ぎするための、綾巻きパッケージを製造する繊維機械(1)の作業ユニット(2)用の糸スプライシング装置(10)であって、スプライシング角柱体(23)が設けられており、該スプライシング角柱体(23)は、空気供給可能なスプライシング通路(19)を有していて、該スプライシング通路(19)は、スプライシング過程中に開放したままである糸挿入スリット(38)を有しており、さらに、斜め上から前記スプライシング通路(19)内に開口する少なくとも1つのスプライシング空気ノズル(30)が設けられている、糸スプライシング装置(10)において、
    前記スプライシング通路(19)の、前記スプライシング空気ノズル(30)に向かい合って位置している壁部分(35)は、該壁部分(35)が渦流輪郭(36)を形成するように構成されており、前記渦流輪郭(36)は、前記スプライシング空気ノズル(30)を介して前記スプライシング通路(19)内に吹き込まれたスプライシング空気が、直ちに再び前記糸挿入スリット(38)を介して前記スプライシング通路(19)から進出することを阻止する
    ことを特徴とする、糸スプライシング装置(10)。
  2. 前記スプライシング通路(19)の、前記渦流輪郭(36)を形成する前記壁部分(35)は、丸み付けられて形成されていて、かつ前記糸挿入スリット(38)は、前記スプライシング通路(19)の壁に対して、通路中心に向けてずらされて配置されている、
    請求項1記載の糸スプライシング装置(10)。
  3. 前記糸挿入スリット(38)の入口側に、入口丸み部(37)が配置されている、
    請求項1記載の糸スプライシング装置(10)。
  4. 前記スプライシング角柱体(23)は、2つのスプライシング通路室(17,18)を備えたスプライシング通路(19)を有しており、前記スプライシング通路室(17,18)の軸線(26,27)が、軸方向において互いにずらされて配置されている、
    請求項1記載の糸スプライシング装置(10)。
JP2019151115A 2018-08-22 2019-08-21 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置 Pending JP2020029368A (ja)

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