JP2020027892A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波信号を増幅する半導体装置において、入力信号と出力信号とのアイソレーションを高める。【解決手段】この半導体装置は、入力側回路基板と、出力側回路基板と、第1方向において入力側回路基板と出力側回路基板との間に配置され、高周波信号を増幅するトランジスタを内蔵する半導体素子と、第1方向に並ぶとともに第1方向と交差する第2方向にそれぞれ延びており、トランジスタを跨ぐ複数の第1のボンディングワイヤと、を備える。第1のボンディングワイヤは基準電位線に接続されている。半導体素子の複数のゲートパッドと入力側回路基板とは、第2方向に並ぶ複数の第2のボンディングワイヤを介して相互に接続されている。半導体素子の複数のドレインパッドと出力側回路基板とは、第2方向に並ぶ複数の第3のボンディングワイヤを介して相互に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
特許文献1には、高周波半導体装置に関する技術が記載されている。図14は、特許文献1に記載された高周波半導体装置を示す斜視図である。この高周波半導体装置100は、トランジスタを内蔵する半導体チップ101と、該半導体チップ101の裏面101aに設けられたゲートパッド102、一対のソースパッド103及び104、並びにドレインパッド105とを備える。更に、高周波半導体装置100は、ゲートパッド102にバンプ電極を介して接合され、半導体チップ101の外方に延在するゲートリード112と、ドレインパッド105にバンプ電極を介して接合され、ゲートリード112とは反対側の半導体チップ101の外方に延在するドレインリード113と、一対のソースパッド103及び104にバンプ電極を介して接合され、半導体チップ101の外方に延在するソースリード114と、を備える。ソースリード114は、ソースパッド103及び104の間に架け渡された部分114aを含む。部分114aは、ゲートリード112とドレインリード113との間に延在する。
特開平03−048436号公報 特開2014−107486号公報
高周波信号を増幅する半導体装置において、入力信号と出力信号とのアイソレーションを図ることは重要である。特に、半導体チップの同一面上に信号入力パッドと信号出力パッドとが配置されている場合、信号出力パッドにボンディングされたワイヤから放射される電磁界が、信号入力パッドにボンディングされたワイヤを通る入力信号に影響を及ぼすと、出力信号の信号雑音比(S/N)の劣化につながる。
なお、特許文献1に記載された高周波半導体装置100においては、上述したように、ソースパッド103及び104の間に架け渡された部分114aをソースリード114が含む。しかしながら、部分114aは幅広のソースリード114の一部であるため、部分114aを介して出力信号が入力側に伝達されてしまい、アイソレーションが低下するおそれがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、高周波信号を増幅する半導体装置において、入力信号と出力信号とのアイソレーションを高めることを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る半導体装置は、高周波信号を増幅する半導体装置であって、入力側回路基板と、入力側回路基板に対して第1方向に並ぶ出力側回路基板と、第1方向において入力側回路基板と出力側回路基板との間に配置され、高周波信号を増幅するトランジスタを内蔵する半導体素子と、第1方向に並ぶとともに第1方向と交差する第2方向にそれぞれ延びており、トランジスタを跨ぐ複数の第1のボンディングワイヤと、を備える。第1のボンディングワイヤは、基準電位線に接続されている。半導体素子は、入力側回路基板寄りに配置され第2方向に並ぶ複数のゲートパッドと、出力側回路基板寄りに配置され第2方向に並ぶ複数のドレインパッドと、を主面上に有する。入力側回路基板と複数のゲートパッドとは、第2方向に並ぶ複数の第2のボンディングワイヤを介して相互に接続されている。出力側回路基板と複数のドレインパッドとは、第2方向に並ぶ複数の第3のボンディングワイヤを介して相互に接続されている。
本発明によれば、高周波信号を増幅する半導体装置において、入力信号と出力信号とのアイソレーションを高めることができる。
図1は、一実施形態に係る半導体装置1Aの外観を示す斜視図である。 図2は、半導体装置1Aの平面図である。 図3は、半導体装置1Aの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。 図4は、半導体装置1Aの正面図である。 図5は、半導体素子2の内蔵トランジスタの入出力間のアイソレーションと、信号周波数との関係を示すグラフである。 図6は、ボンディングワイヤ7の高さH3と入出力間のアイソレーションの改善量との関係について調べた結果をプロットしたグラフである。 図7は、第1変形例に係る半導体装置1Bの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。 図8は、半導体装置1Bの正面図である。 図9は、第1変形例による入出力間のアイソレーションの改善量結果を示すグラフである。 図10は、第2変形例に係る半導体装置1Cの外観を示す斜視図である。 図11は、半導体装置1Cの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。 図12は、第3変形例に係る半導体装置1Dの外観を示す斜視図である。 図13は、半導体装置1Dの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。 図14は、特許文献1に記載された高周波半導体装置を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る半導体装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1Aの外観を示す斜視図である。図2は、半導体装置1Aの平面図である。図3は、半導体装置1Aの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。図4は、半導体装置1Aの正面図である。本実施形態の半導体装置1Aは、高周波信号を増幅する半導体装置である。高周波信号の周波数は、例えば1GHz〜10GHzの範囲内である。図1に示されるように、本実施形態の半導体装置1Aは、半導体素子2、入力側回路基板3、及び出力側回路基板4を備える。更に、半導体装置1Aは、複数のボンディングワイヤ5、複数のボンディングワイヤ6、及び複数のボンディングワイヤ7を備える。半導体素子2、入力側回路基板3、及び出力側回路基板4は、図示しない導電性のパッケージ内に収容されている。該パッケージは基準電位に設定され、半導体素子2、入力側回路基板3、及び出力側回路基板4は、該パッケージの平坦な底面8(図3および図4を参照)上に搭載されている。なお、図1〜図4には、パッケージの底面8に沿った方向D1(第1方向)と、パッケージの底面8に沿っており且つ方向D1と交差(例えば直交)する方向D2(第2方向)とが示されている。
入力側回路基板3は、高周波信号を入力する単一の入力端子と電気的に接続されている。入力端子は、パッケージの側壁に設けられたフィードスルーに形成された導電性の膜であり、パッケージの外部から内部へ延びている。入力側回路基板3は、例えばボンディングワイヤ等を介して入力端子と電気的に接続されている。入力側回路基板3は、入力端子との接続点から複数の配線に分岐する分岐部を有してもよく、該複数の配線とパッケージの底面8との間の寄生容量を含む入力マッチング部を有してもよく、或いはこれらを併せて有してもよい。
入力側回路基板3は、主に誘電体からなる基板31を有する。基板31の構成材料は、例えばアルミナやチタン酸バリウムである。基板31は、高さ方向(すなわちパッケージの底面8に垂直な方向)から見て長方形状若しくは正方形状を呈しており、互いに反対方向を向く平坦な主面31a及び裏面31bを有する。主面31a及び裏面31bは高さ方向に垂直な平面に沿って延びており、裏面31bはパッケージの底面8と対向している。上述した分岐部及び入力マッチング部は、主面31a上の配線パターンとして設けられる。また、基板31は、方向D1と交差する方向(例えば方向D2)に沿って延びる一対の側面31c,31dを更に有する。
出力側回路基板4は、入力側回路基板3に対して方向D1に並んで配置され、増幅後の高周波信号を出力する単一の出力端子と電気的に接続されている。出力端子は、パッケージの入力端子とは反対側の側壁に設けられたフィードスルーに形成された導電性の膜であり、パッケージの内部から外部へ延びている。出力側回路基板4は、例えばボンディングワイヤ等を介して出力端子と電気的に接続されている。出力側回路基板4は、出力端子との接続点に向けて複数の配線を結合する結合部を有してもよく、該複数の配線とパッケージの底面8との間の寄生容量を含む出力マッチング部を有してもよく、或いはこれらを併せて有してもよい。
出力側回路基板4は、主に誘電体からなる基板41を有する。基板41の構成材料は、例えば基板31と同じである。基板41は、高さ方向から見て長方形状若しくは正方形状を呈しており、互いに反対方向を向く平坦な主面41a及び裏面41bを有する。主面41a及び裏面41bは高さ方向に垂直な平面に沿って延びており、裏面41bはパッケージの底面8と対向している。上述した結合部及び出力マッチング部は、主面41a上の配線パターンとして設けられる。また、基板41は、方向D1と交差する方向(例えば方向D2)に沿って延びる一対の側面41c,41dを更に有する。
半導体素子2は、高周波信号を増幅するトランジスタを内蔵する半導体チップである。半導体素子2は、方向D1において入力側回路基板3と出力側回路基板4との間に配置されている。半導体素子2は、高さ方向から見て長方形状若しくは正方形状を呈しており、互いに反対方向を向く平坦な主面21a及び裏面21bを有する。主面21a及び裏面21bは高さ方向に垂直な平面に沿って延びており、裏面21bはパッケージの底面8と対向している。また、半導体素子2は、方向D1と交差する方向(例えば方向D2)に沿って延びる一対の側面21c,21dを更に有する。側面21cは入力側回路基板3の側面31dと対向しており、側面21dは出力側回路基板4の側面41cと対向している。また、半導体素子2は、方向D2と交差する方向(例えば方向D1)に沿って延びる一対の側面21e,21fを更に有する。
図2に示されるように、半導体素子2は、ワイヤボンディングのための複数のゲートパッド27と、ワイヤボンディングのための複数のドレインパッド28とを主面21aに有する。複数のゲートパッド27は内蔵トランジスタに対して入力側回路基板3側に配置され、複数のドレインパッド28は内蔵トランジスタに対して出力側回路基板4側に配置されている。半導体素子2の内蔵トランジスタにおいては、方向D1を長手方向とする複数本のソースフィンガ及びドレインフィンガが方向D2において交互に並んで配置されており、方向D1を長手方向とするゲートフィンガが各ソースフィンガと各ドレインフィンガとの間に配置されている。ゲートパッド27はゲートフィンガに接続され、ドレインパッド28はドレインフィンガに接続されている。
複数のゲートパッド27は、主面21aにおいて入力側回路基板3寄りに配置され、方向D2に沿って並んでいる。本実施形態では、複数のゲートパッド27は、側面21cに沿って一列に並んでいる。複数のドレインパッド28は、主面21aにおいて出力側回路基板4寄りに配置され、方向D2に沿って並んでいる。本実施形態では、複数のドレインパッド28は、側面21dに沿って一列に並んでいる。なお、図には8個のゲートパッド27及び8個のドレインパッド28が示されているが、ゲートパッド27及びドレインパッド28の個数はこれに限られない。
半導体素子2は、方向D2に沿って並ぶ少なくとも2つの(本実施形態では一対の)導電性の基板ビア22,23を更に有する。図1及び図3に示されるように、基板ビア22,23は、半導体素子2の基板を主面21aから裏面21bまで貫通して設けられている。基板ビア22,23の裏面21b側の端面は、パッケージの底面8と電気的に導通している。これにより、基板ビア22,23は基準電位線として機能する。基板ビア22,23の主面21a側の端面は、ワイヤボンディングのためのグランドパッド22a,23aとなっている。一例では、半導体素子2の内蔵トランジスタの各ソースフィンガは、基板ビア22,23と接続され、基準電位に規定される。基板ビア22は一対の側面21e,21fのうち一方(側面21e)寄りに配置されており、基板ビア23は一対の側面21e,21fのうち他方(側面21f)寄りに配置されている。半導体素子2の内蔵トランジスタは、基板ビア22と基板ビア23との間に形成されている。
複数のボンディングワイヤ5それぞれは、本実施形態における第2のボンディングワイヤである。複数のボンディングワイヤ5は、それぞれ方向D1を長手方向として延在しており、方向D2に沿って一列に並んでいる。入力側回路基板3と複数のゲートパッド27それぞれとは、複数のボンディングワイヤ5それぞれを介して相互に接続されている。すなわち、各ボンディングワイヤ5の一端は入力側回路基板3上のパッドに固着しており、他端は対応するゲートパッド27に固着している。各ボンディングワイヤ5は、例えば金(Au)といった金属からなる。各ボンディングワイヤ5は、半導体素子2と入力側回路基板3との隙間を跨ぐアーチ状を成している。半導体素子2の主面21aを基準とする複数のボンディングワイヤ5の頂部の高さH1(図4参照)の平均値は、例えば50〜400μmの範囲内であり、一実施例では100μmである。ボンディングワイヤ5の一端と他端との直線距離は、例えば250〜1250μmの範囲内である。隣り合うボンディングワイヤ5同士の間隔E1は、例えば200μmである。
複数のボンディングワイヤ6それぞれは、本実施形態における第3のボンディングワイヤである。複数のボンディングワイヤ6は、それぞれ方向D1を長手方向として延在しており、方向D2に沿って一列に並んでいる。出力側回路基板4と複数のドレインパッド28それぞれとは、複数のボンディングワイヤ6それぞれを介して相互に接続されている。すなわち、各ボンディングワイヤ6の一端は対応するゲートパッド27に固着しており、他端は出力側回路基板4上のパッドに固着している。各ボンディングワイヤ6は、例えば金(Au)といった金属からなる。各ボンディングワイヤ6は、半導体素子2と出力側回路基板4との隙間を跨ぐアーチ状を成している。半導体素子2の主面21aを基準とするボンディングワイヤ6の頂部の高さH2(図4参照)の平均値は、ボンディングワイヤ5の頂部の高さH1の平均値と略等しく、例えば50〜400μmの範囲内であり、一実施例では100μmである。ボンディングワイヤ6の一端と他端との直線距離は、例えば250〜1250μmの範囲内である。隣り合うボンディングワイヤ6同士の間隔E2は、例えば200μmである。
複数のボンディングワイヤ7それぞれは、本実施形態における第1のボンディングワイヤである。複数のボンディングワイヤ7は、それぞれ方向D2を長手方向として延在しており、方向D1に沿って一列に並んでいる。各ボンディングワイヤ7は、基板ビア22,23の表面(グランドパッド22a,23a)を相互に接続しており、基準電位に規定されている。具体的には、各ボンディングワイヤ7は、グランドパッド22aとグランドパッド23aとの間をアーチ状に架け渡されており、半導体素子2の内蔵トランジスタを跨いでいる。各ボンディングワイヤ7の一端はグランドパッド22aに固着しており、他端はグランドパッド23aに固着している。半導体素子2の主面21aを基準とする複数のボンディングワイヤ7の頂部の高さH3(図3参照)の平均値は、例えば、複数のボンディングワイヤ5の頂部の高さH1の平均値、及び複数のボンディングワイヤ6の頂部の高さH2の平均値の0.5倍以上であり、また4倍以下である。なお、本実施形態では、複数のボンディングワイヤ7の頂部の高さH3の設計値は互いに等しい。ボンディングワイヤ7の一端と他端との直線距離は、例えば500〜7000μmの範囲内である。隣り合うボンディングワイヤ7同士の間隔E3は、例えば100〜400μmの範囲内であり、一実施例では150μmである。図には3本のボンディングワイヤ7が示されているが、ボンディングワイヤ7の本数はこれに限られない。
より詳細にボンディングワイヤ7の配置を説明する。図2に示されるように、本実施形態ではボンディングワイヤ5とボンディングワイヤ6とが互いに同数(8本)設けられている。そして、ボンディングワイヤ5,6は互いに一対一で対応しており、互いに対応するボンディングワイヤ5,6が方向D1に沿って並んでいる。すなわち、高さ方向から見て、互いに対応するボンディングワイヤ5,6は、方向D1に沿って延在する架空の軸線上に配置されている。そして、複数のボンディングワイヤ7は、計8本存在する架空の軸線を跨ぐように、該架空の軸線と交差する方向に延びている。
ボンディングワイヤ7の両端は、グランドパッド22a,23aそれぞれから斜め上方に引き出されている。ボンディングワイヤ7の両端部と半導体素子2の主面21aとの成す角θは、例えば45°である。また、ボンディングワイヤ7の頂部は主面21aと略平行に延びており、主面21aと略平行な部分の長さLは頂部の高さに応じて変化する。頂部の高さH3が150μmの場合、長さLは例えば1.4mmである。
ボンディングワイヤ5,6,及び7の直径は例えば20〜50μmの範囲内である。ボンディングワイヤ5,6,及び7の直径は互いに同じであってもよく、互いに異なってもよい。ボンディングワイヤ5,6,及び7の構成材料は、例えば金(Au)である。
以上の構成を備える、本実施形態の半導体装置1Aによって得られる効果について説明する。本実施形態の半導体装置1Aにおいては、複数のボンディングワイヤ7が半導体素子2の内蔵トランジスタを跨いでおり、ボンディングワイヤ5,6の延在方向である方向D1に沿って並ぶとともに、方向D1と交差する方向D2にそれぞれ延びている。そして、複数のボンディングワイヤ7は基準電位線(基板ビア22,23)に接続されている。このような構成によれば、出力側のボンディングワイヤ6から放射される電磁界が、複数のボンディングワイヤ7によって遮蔽され、入力側のボンディングワイヤ5を通る入力信号に及ぼす影響を低減することができる。従って、入力信号と出力信号との間の効果的なアイソレーションを実現でき、出力信号の信号雑音比(S/N)の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態では、特許文献1に記載された装置(図14を参照)と異なり、入力信号と出力信号とのアイソレーションのために幅広のリードではなく複数の細径のボンディングワイヤ7が設けられている。ボンディングワイヤ7を介して出力信号が入力側に伝達されることは考えにくく、アイソレーションの低下にはつながり難い。
また、本実施形態のように、半導体素子2は、方向D2に並ぶ基準電位線としての少なくとも2つのグランドパッド22a,23aを主面21aに有し、複数のボンディングワイヤ7は、グランドパッド22a,23aを相互に接続してもよい。これにより、半導体素子2の内蔵トランジスタを跨ぐボンディングワイヤ7を容易に形成することができる。また、トランジスタのソースをパッケージの底面8に導電させるための基板ビア22,23を利用してボンディングワイヤ7を架け渡すことができるので、ボンディングワイヤ7を架け渡すために基準電位線を別途用意する必要が無く、半導体装置1Aの構成を簡易にできる。
ここで、複数のボンディングワイヤ7を設けたことによる、入力信号と出力信号との間のアイソレーションの変化をシミュレーションにより求めた結果について説明する。図5は、半導体素子2の内蔵トランジスタの入出力間のアイソレーション(パラメータS12、単位:dB)と、信号周波数(単位:GHz)との関係を示すグラフである。図中において、グラフG0はボンディングワイヤ7が設けられない場合を示し、グラフG1はボンディングワイヤ7の頂部の高さH3を50μmとした場合を示し、グラフG2は高さH3を100μmとした場合を示し、グラフG3は高さH3を150μmとした場合を示す。なお、半導体素子2の方向D1,D2における幅はそれぞれ1.7mm、0.75mmである。ボンディングワイヤ5,6の頂部の高さH1,H2は共に100μmである。図3に示された角度θは45°であり、長さLは、高さH3が50μmの場合1.6mm、高さH3が100μmの場合1.5mm、高さH3が150μmの場合1.4mmである。
図5に示されるように、全ての周波数帯にわたり、ボンディングワイヤ7が設けられない場合と比較してボンディングワイヤ7が設けられる場合には入出力間のアイソレーション(パラメータS12)が有意に低下する。また、高さH3が高くなるほど、アイソレーションが大きく低下する。このように、本実施形態によれば、ボンディングワイヤ7を設けることによって、入出力間のアイソレーション(パラメータS12)を顕著に低下させることができる。
図6は、ボンディングワイヤ7の高さH3(単位:μm)と入出力間のアイソレーション(パラメータS12)の改善量(単位:dB)との関係について調べた結果をプロットしたグラフである。なお、入力信号の周波数は3GHzであり、他の条件は図5と同様である。図中において、プロットP1〜P3はそれぞれ図5のグラフG1〜G3に対応する。図6に示されるように、ボンディングワイヤ7の頂部の高さH3を400μmに至るまでは、高さH3が高くなるほどアイソレーションがより改善される。但し、高さH3が400μmに近づくほど改善量の増加は小さくなり、高さH3が400μmを超えると、改善量は逆に低下する。すなわち、高さH3が400μmの場合に改善量が最大となり、そのときのアイソレーション(パラメータS12)は−55dBであった。
上記の結果を検討すると、高さH3が少なくとも50μm(すなわちボンディングワイヤ5,6の高さH1,H2の0.5倍)あれば入出力間のアイソレーションが有意に改善することがわかる。また、高さH3が400μm(すなわちボンディングワイヤ5,6の高さH1,H2の4.0倍)のとき、入出力間のアイソレーションの改善効果が最大になることがわかる。ボンディングワイヤの頂部が高くなり過ぎると機械的強度が弱くなり信頼性の低下に繋がる為、ボンディングワイヤ7の頂部の高さH3は、ボンディングワイヤ5,6の頂部の高さH1,H2の0.5倍以上4倍以下であってもよい。実際には、高さH1〜H3はそれぞれ或る程度のばらつきを有するので、複数のボンディングワイヤ7の頂部の高さH3の平均値が、複数のボンディングワイヤ5の頂部の高さH1の平均値、及び複数のボンディングワイヤ6の頂部の高さH2の平均値の0.5倍以上4倍以下であってもよい。
(第1変形例)
図7は、上記実施形態の第1変形例に係る半導体装置1Bの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。図8は、半導体装置1Bの正面図である。上記実施形態と本変形例との相違点は、複数のボンディングワイヤ7の態様である。本変形例のその他の点については上記実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
本変形例では、複数のボンディングワイヤ7のうち少なくとも2つのボンディングワイヤ7の頂部の高さが互いに異なる。図には、3本のボンディングワイヤ7の頂部の高さが全て異なる例が示されている。具体的には、最も入力側回路基板3寄りに位置するボンディングワイヤ7aの高さH3aが最も高く、最も出力側回路基板4寄りに位置するボンディングワイヤ7cの高さH3aが最も低い。すなわち、出力側回路基板4に近づくほど、ボンディングワイヤ7の頂部が低くなっている。一例では、ボンディングワイヤ7aの高さH3aと、ボンディングワイヤ7aとボンディングワイヤ7cとの間に位置するボンディングワイヤ7bの高さH3bとの差、及び、高さH3bと、ボンディングワイヤ7cの高さH3cとの差はそれぞれ100μm(ボンディングワイヤ5,6の高さH1,H2の1.0倍)である。また、一例では、高さH3bは、ボンディングワイヤ5,6の頂部の高さH1,H2の0.5倍以上4倍以下である。
本変形例のように、複数のボンディングワイヤ7のうち少なくとも2つのボンディングワイヤ7の頂部の高さは互いに異なってもよい。この場合、方向D1から見て複数のボンディングワイヤ7が高さ方向に展開することとなり、入出力間のアイソレーション改善効果を更に高めることができる。本変形例では3つのボンディングワイヤ7a〜7cの高さH3a〜H3cが全て異なっているが、これらのうち2つが同じ高さであってもよい。
図9は、本変形例による入出力間のアイソレーション(パラメータS12)の改善量結果を示すグラフである。なお、図中のプロットP4は、高さH3aを300μm、高さH3bを200μm、高さH3cを100μmとした場合を示す。この場合、ボンディングワイヤ7a〜7cの主面21aと略平行な部分の長さLa〜Lcはそれぞれ1.1mm、1.3mm、及び1.5mmとなる。また、図中のプロットP5は、高さH3aを500μm、高さH3bを400μm、高さH3cを300μmとした場合を示す。この場合、ボンディングワイヤ7a〜7cの長さLa〜Lcはそれぞれ0.7mm、0.9mm、及び1.1mmとなる。なお、図9においてプロットP4,P5を除く他のプロットは、前述した図6に示されたものと同じである。図9に示されるように、複数のボンディングワイヤ7の頂部の高さを互いに異ならせた場合、複数のボンディングワイヤ7の頂部の高さが互いに等しい場合と比較して、入出力間のアイソレーション(パラメータS12)がより大きく改善される。
(第2変形例)
図10は、上記実施形態の第2変形例に係る半導体装置1Cの外観を示す斜視図である。図11は、半導体装置1Cの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。本変形例の半導体装置1Cは、上記実施形態の複数のボンディングワイヤ7に代えて、複数のボンディングワイヤ7Aを備える。また、本変形例の半導体装置1Cは、上記実施形態の半導体素子2に代えて、半導体素子2Aを備える。本変形例のその他の点については上記実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
本変形例の半導体素子2Aと上記実施形態の半導体素子2との相違点は、基板ビアの数である。本変形例の半導体素子2Aは、上記実施形態の基板ビア22,23に加えて、導電性の基板ビア24を更に有する。基板ビア24は、基板ビア22,23と方向D2に沿って並んで配置されており、方向D2において基板ビア22と基板ビア23との間に位置する。一例では、基板ビア22と基板ビア24との距離、及び基板ビア23と基板ビア24との距離は互いに等しく、基板ビア24は方向D2における半導体素子2Aの略中央に形成されている。基板ビア24は、基板ビア22,23と同様に、半導体素子2の基板を主面21aから裏面21bまで貫通して設けられている。基板ビア24の裏面21b側の端面は、パッケージの底面8と電気的に導通している。これにより、基板ビア24は基準電位線として機能する。基板ビア24の主面21a側の端面は、ワイヤボンディングのためのグランドパッド24aとなっている。一例では、半導体素子2の内蔵トランジスタの各ソースフィンガは、基板ビア24にも接続される。半導体素子2の内蔵トランジスタは、基板ビア22と基板ビア24との間、及び基板ビア23と基板ビア24との間に形成されている。
複数のボンディングワイヤ7Aそれぞれは、本変形例における第1のボンディングワイヤである。複数のボンディングワイヤ7Aは、それぞれ方向D2を長手方向として延在しており、方向D1に沿って一列に並んでいる。各ボンディングワイヤ7Aは、基板ビア22〜24の表面(グランドパッド22a〜24a)を相互に接続しており、基準電位に規定されている。具体的には、各ボンディングワイヤ7Aは、2つの部分7d,7eを含む。部分7dは、グランドパッド22aとグランドパッド24aとの間をアーチ状に架け渡されており、半導体素子2の内蔵トランジスタの一部を跨いでいる。部分7dの一端はグランドパッド22aに固着しており、他端はグランドパッド24aに固着している。部分7eは、グランドパッド24aとグランドパッド23aとの間をアーチ状に架け渡されており、半導体素子2の内蔵トランジスタの残部を跨いでいる。部分7eの一端はグランドパッド24aに固着しており、他端はグランドパッド23aに固着している。このように、グランドパッド24aは、ボンディングワイヤ7Aの中継パッドとして機能する。
なお、本変形例では半導体素子2の主面21aを基準とする部分7dの頂部の高さと部分7eの頂部の高さとは略等しく、また、複数のボンディングワイヤ7A間において、部分7d同士の頂部の高さは互いに略等しく、部分7e同士の頂部の高さも互いに略等しい。但し、部分7dの頂部の高さと部分7eの頂部の高さとは互いに異なってもよく、複数のボンディングワイヤ7Aのうち少なくとも2つのボンディングワイヤ7A間において、部分7d同士の頂部の高さ、及び部分7e同士の頂部の高さは互いに異なってもよい。部分7d,7eの頂部の高さとボンディングワイヤ5,6の頂部の高さとの関係は、上記実施形態と同様である。
本変形例においても、上記実施形態と同様に、ボンディングワイヤ5とボンディングワイヤ6とが互いに同数(8本)設けられている。そして、ボンディングワイヤ5,6は互いに一対一で対応しており、互いに対応するボンディングワイヤ5,6が方向D1に沿って並んでいる。すなわち、高さ方向から見て、互いに対応するボンディングワイヤ5,6は、方向D1に沿って延在する架空の軸線上に配置されている。そして、複数の部分7dは、計8本存在する架空の軸線のうち半分(4本)の軸線を跨ぐように、該架空の軸線と交差する方向に延びている。複数の部分7eは、計8本存在する架空の軸線のうち残り半分(4本)の軸線を跨ぐように、該架空の軸線と交差する方向に延びている。
部分7dの両端は、グランドパッド22a,24aそれぞれから斜め上方に引き出されている。部分7dの両端部と半導体素子2の主面21aとの成す角θ1は、例えば45°である。同様に、部分7eの両端は、グランドパッド23a,24aそれぞれから斜め上方に引き出されている。部分7eの両端部と半導体素子2の主面21aとの成す角θ2は、例えば45°である。また、部分7d,7eの頂部は尖っており、主面21aと略平行に延びる部分は設けられていない。このように、ボンディングワイヤの両端の間隔、及び両端部と主面21aとの成す角によっては、主面21aと略平行に延びる部分をボンディングワイヤが含まなくてもよい。
このように、半導体素子2Aは3つ以上(本変形例では3つ)のグランドパッド22a〜24aを主面21aに有し、ボンディングワイヤ7Aは、互いに隣り合うグランドパッドを相互に接続してもよい。通常、ボンディングワイヤの頂部が高くなるほどボンディングワイヤの機械的強度が低下し、半導体装置の信頼性が低下する。本変形例のように半導体素子のグランドパッドの数を増すことにより、ボンディングワイヤ7Aのグランドパッドとの接合部間の距離を短くすることができる。従って、ボンディングワイヤ7Aの頂部を高くした場合であっても、ボンディングワイヤ7Aの機械的強度の低下を抑制することができる。
(第3変形例)
図12は、上記実施形態の第3変形例に係る半導体装置1Dの外観を示す斜視図である。図13は、半導体装置1Dの側面図であって、出力側回路基板4及びボンディングワイヤ6の図示を省略している。本変形例の半導体装置1Dは、上記実施形態の複数のボンディングワイヤ7に代えて、複数のボンディングワイヤ7Bを備える。また、本変形例の半導体装置1Dは、一対の配線ブロック25,26を更に備える。本変形例のその他の点については上記実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
配線ブロック25,26は、例えば直方体状といった外観を有し、パッケージの底面8上に設けられ、方向D2に並んで配置されている。半導体素子2は、方向D2において配線ブロック25,26の間に位置する。配線ブロック25,26と半導体素子2との間には、間隙が設けられている。配線ブロック25,26は、平坦な上面及び裏面を有する。配線ブロック25,26の裏面は、パッケージの底面8に接合されている。配線ブロック25の上面には、基準電位線としてのグランドパッド25aが設けられている。配線ブロック26の上面には、基準電位線としてのグランドパッド26aが設けられている。グランドパッド25a,26aは、配線ブロック25,26が導電性材料からなる場合は配線ブロック25,26を介して、また、配線ブロック25,26が誘電体材料からなる場合は配線ブロック25,26の側面若しくは内部に設けられた配線を介して、パッケージの底面8と電気的に導通している。
底面8を基準とする配線ブロック25の上面の高さH4、及び配線ブロック26の上面の高さH5は、底面8を基準とする半導体素子2の主面21aの高さH6よりも高い。すなわち、配線ブロック25,26の各上面は、半導体素子2の主面21aよりも高い位置に設けられている。配線ブロック25,26の各上面の高さH5,H6は、互いに等しくてもよく、互いに異なってもよい。
複数のボンディングワイヤ7Bは、本変形例における第1のボンディングワイヤである。複数のボンディングワイヤ7Bは、それぞれ方向D2を長手方向として延在しており、方向D1に沿って一列に並んでいる。各ボンディングワイヤ7Bは、グランドパッド25a,26aを相互に接続しており、基準電位に規定されている。具体的には、各ボンディングワイヤ7Bは、グランドパッド25aとグランドパッド26aとの間をアーチ状に架け渡されており、半導体素子2を跨いでいる。各ボンディングワイヤ7Bの一端はグランドパッド25aに固着しており、他端はグランドパッド26aに固着している。
本変形例では、半導体素子2の主面21aを基準とする複数のボンディングワイヤ7Bの頂部の高さH3は互いに略等しい。但し、第1変形例のように、複数のボンディングワイヤ7Bのうち少なくとも2つのボンディングワイヤ7Bの頂部の高さが互いに異なってもよい。ボンディングワイヤ7Bの頂部の高さとボンディングワイヤ5,6の頂部の高さとの関係は、上記実施形態と同様である。
本変形例のように、グランドパッド25a,26aを上面に有し半導体素子2を挟む一対の配線ブロック25,26をパッケージの底面8上に設け、配線ブロック25,26の各上面を半導体素子2の主面21aよりも高い位置に設け、複数のボンディングワイヤ7Bによってグランドパッド25a,26aを相互に接続してもよい。このような構成によれば、グランドパッドとの接合部を基準とするボンディングワイヤ7Bの頂部の高さを第1実施形態と比較して低くすることができる。故に、半導体素子2の主面21aからのボンディングワイヤ7Bの頂部の高さH3を確保しつつ、ボンディングワイヤ7Bの機械的強度の低下を抑制することができる。
なお、配線ブロック25,26の上面を階段状に形成し、複数のボンディングワイヤ7Bのグランドパッド25a,26aとの接合部の高さを、複数のボンディングワイヤ7B間で互いに異ならせてもよい。この場合、グランドパッドとの接合部を基準とするボンディングワイヤ7Bの頂部の高さを均一としつつ、半導体素子2の主面21aを基準とする複数のボンディングワイヤ7Bの頂部の高さH3を互いに異ならせることができる。
本発明による半導体装置は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、半導体素子に設けられたグランドパッドに第1のボンディングワイヤを接続し、上記第3変形例では、半導体素子の両側に配置された配線ブロックに第1のボンディングワイヤを接続しているが、方向D2において半導体素子の内蔵トランジスタを跨ぐ態様であれば、他の様々な基準電位線に第1のボンディングワイヤを接続することができる。
1A,1B,1C,1D…半導体装置、2,2A…半導体素子、3…入力側回路基板、4…出力側回路基板、5,6,7,7A,7B…ボンディングワイヤ、7a,7b,7c…ボンディングワイヤ、7d,7e…部分、8…底面、21a…主面、21b…裏面、21c,21d,21e,21f…側面、22,23,24…基板ビア、22a,23a,24a…グランドパッド、25,26…配線ブロック、25a,26a…グランドパッド、27…ゲートパッド、28…ドレインパッド、31,41…基板、31a,41a…主面、31b,41b…裏面、31c,31d,41c,41d…側面、D1,D2…方向、E1,E2,E3…間隔。

Claims (5)

  1. 高周波信号を増幅する半導体装置であって、
    入力側回路基板と、
    前記入力側回路基板に対して第1方向に並ぶ出力側回路基板と、
    前記第1方向において前記入力側回路基板と前記出力側回路基板との間に配置され、前記高周波信号を増幅するトランジスタを内蔵する半導体素子と、
    前記第1方向に並ぶとともに前記第1方向と交差する第2方向にそれぞれ延びており、前記トランジスタを跨ぐ複数の第1のボンディングワイヤと、
    を備え、
    前記第1のボンディングワイヤは基準電位線に接続されており、
    前記半導体素子は、前記入力側回路基板寄りに配置され前記第2方向に並ぶ複数のゲートパッドと、前記出力側回路基板寄りに配置され前記第2方向に並ぶ複数のドレインパッドと、を主面に有し、
    前記入力側回路基板と前記複数のゲートパッドとは、前記第2方向に並ぶ複数の第2のボンディングワイヤを介して相互に接続されており、
    前記出力側回路基板と前記複数のドレインパッドとは、前記第2方向に並ぶ複数の第3のボンディングワイヤを介して相互に接続されている、半導体装置。
  2. 前記半導体素子は、前記第2方向に並ぶ前記基準電位線としての少なくとも2つのグランドパッドを前記主面に更に有し、
    前記複数の第1のボンディングワイヤは、前記少なくとも2つのグランドパッドを相互に接続する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基準電位線としてのグランドパッドを上面に有し、前記第2方向に並んで配置された一対の配線ブロックを更に備え、
    前記一対の配線ブロックの各上面は、前記半導体素子の前記主面よりも高い位置に設けられ、
    前記半導体素子は前記一対の配線ブロックの間に位置し、
    前記複数の第1のボンディングワイヤは、前記一対の配線ブロックの前記グランドパッドを相互に接続する、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記複数の第1のボンディングワイヤのうち少なくとも2つの前記第1のボンディングワイヤの頂部の高さが互いに異なる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体素子の前記主面を基準とする前記複数の第1のボンディングワイヤの頂部の高さの平均値は、前記主面を基準とする前記第2及び第3のボンディングワイヤの頂部の高さの平均値の0.5倍以上4倍以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
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