JP2020022413A - 魚釣用電動リール - Google Patents
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Abstract
Description
ことが好ましい。
リール本体2は、図1及び図2に示すように、本体フレーム21と、本体フレーム21の一部を覆うカバー22と、本体フレーム21の上側に位置する水深表示部23と、を備えている。
本体フレーム21は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。本体フレーム21は、左右方向L1でスプール3を挟んでハンドル20側となる右側板21Aと、右側板21Aと反対側に位置する左側板21Bと、右側板21Aと左側板21Bとを連結する複数の連結部材21Cと、を有している。
右側板21Aと左側板21Bは、互いに左右方向L1に間隔を隔てて配置されている。また、それぞれの側板21A、21Bには、スプール3やモータ4を支持する支持部、及びクラッチ機構5、減速装置10等の回転駆動機構が配置されている。
右側板21Aの前方下部には、図2及び図3に示すように、外部からの電源ケーブルを接続するためのコネクタ28が接続端28aを下向きにした状態で装着されている。
水深表示部23は、図1に示すように、右側板21Aと左側板21Bとの間に配置されている。水深表示部23は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能な液晶ディスプレイからなる表示板23Aと、リール制御部(不図示)と、を有している。水深表示部23は、右側板21A及び左側板21Bの上部に載置されるケース部を構成し、右側板21A及び左側板21Bの外側面にネジ止め固定され、表示操作を行うための複数(本実施形態では3つ)の操作ボタン23Bを有している。
図1及び図2に示すように、ハンドル20は、ハンドル軸線C1上のハンドル軸の先端部20aに回転不能に装着されたハンドルアーム25と、ハンドルアーム25の先端部20aと反対側の自由端にハンドル軸線C1と平行な軸線回りに回転自在に装着されたハンドルノブ26と、ハンドルアーム25のリール本体2側に配置されたドラグ27と、を有している。
ハンドル20からのトルクは、クラッチ機構5がクラッチオンされた状態においてスプール3に直接伝達される。
スプール3は、図1に示すように、右側板21Aと左側板21Bとの間でそれぞれ軸受(図示省略)をかいして回転自在に設けられている。スプール3は、スプール軸線C2上に沿う不図示のスプール回転軸と、スプール回転軸と同軸に配置されて連動して回転可能に設けられた筒状の糸巻胴部32と、糸巻胴部32の両端に径方向の外側に向けて拡径されたフランジ部33と、を備えている。
スプール3は、前述したように減速装置10から図示しないスプール駆動機構を介して回転駆動され、クラッチ操作部材50によって駆動されるクラッチ機構5が連動している。
クラッチ機構5は、クラッチ操作部材50の操作によってハンドル20の回転をスプール3に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル20の回転をスプール3に伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能である。クラッチオン位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達され、クラッチオン状態になり、ピニオンギアとスプール回転軸とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達されないため、クラッチオフ状態になり、スプール3は自由回転可能になる。
クラッチ操作部材50は、図1に示すように、クラッチ機構5をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するためのものである。クラッチ操作部材50は、リール本体2の後部において、右側板21Aと左側板21Bとの間でリール本体2の後部において釣り竿装着部24に対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられている。クラッチ操作部材50は、本実施形態において、スプール回転軸回りに揺動可能に設けられる。
上述したスプール駆動機構は、スプール3を糸巻取方向に駆動する。また、巻き取り時にスプール3に対してドラグ27によりドラグ力を発生させて釣糸の切断を防止する。
ドラグ27は、ハンドル20のハンドルアーム25と右側カバー22Aとの間においてハンドル軸に同軸に設けられている。スプール駆動機構は、図示しないローラクラッチの形態の逆転防止部によって糸巻取方向の回転が禁止された上記のモータ4と、減速装置10によって減速されたモータ4の回転をスプール3に伝達したり、ハンドル20の回転を増速してスプール3に伝達する回転伝達機構と、を備えている。
モータ4は、図1に示すように、魚釣用電動リール1の前部においてスプール3よりも前側の位置に配置され、半割れ形状のモータ収容体40(図2参照)に覆われた状態で設けられている。モータ4は、図3及び図4に示すように、モータ回転軸41と、モータ本体42と、モータ本体42を保持する筐体43(モータ筐体)と、を有している。そして、モータ4は、筒状のモータケース44内に収容されている。
ここで、モータ軸線Oにおいて、モータ回転軸41の軸先端部41a側を先端側、軸基端部41b側を基端側として以下説明する。
先端版432は、図5に示すように、中心部分に円形の開口部432bを有するリング状をなし、外周部分が円筒体431の先端部431aに接続されている。開口部432bには、モータ軸線Oと同軸で筐体43の内空側に向けて延びる前記第1中央筒433Aと、モータ軸線Oと同軸で軸先端部41a側に向けて延びる前記第2中央筒433Bと、が一体的に設けられている。第1中央筒433Aの内面433aで第1軸受435が支持され、第2中央筒433Bの内面433bでモータ防水シール436が支持されている。
太陽ギア11よりさらに突出したモータ回転軸41の軸先端部41aには、キャリア6の内周面61aとの間に、キャリア6を回転可能に支持するキャリア軸受部14(後述する)が設けられている。
回止め凸部461は、ケース筒45の径方向に直交する方向の凸面を形成し、ケース筒45の内周面45bにおいて径方向に対向する2箇所に設けられている。
なお、隔壁46と先端版432との接触部分には、熱伝導グリスや熱伝導シートを介在させるようにしてもよい。
図5及び図6に示すように、減速装置10は、モータ4の回転駆動力を減速させてスプール3(図1参照)に伝達する。減速装置10は、モータ4のモータ回転軸41に設けられた太陽ギア11と、太陽ギア11に噛合し、遊星ギア支持軸121を有する複数の遊星ギア12(12A、12B、12C)と、太陽ギア11と同軸に設けられ、各遊星ギア12を内周部で噛合させる内周歯車131を有し、内周歯車131に沿って複数の遊星ギア12A、12B、12Cを周回移動させるリングギア13と、各遊星ギア12の遊星ギア支持軸121の両端121a、121bを支持するとともに、複数の遊星ギア12A、12B、12Cの周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転して前記スプール3に回転駆動力を伝達するキャリア6と、を備えている。
各遊星ギア12A、12B、12Cは、モータケース44のケース筒45の内周面45bに設けられたリングギア13に常時噛合した構造となっている。
太陽ギア11は、モータ回転軸41の軸先端部41aに同軸に固定されている。太陽ギア11は、外周に歯部が形成されている。太陽ギア11の歯部には、3つの遊星ギア12A、12B、12Cが噛合している。
各遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれの遊星ギア支持軸121の両端121a、121bがキャリア6に支持された両端支持構造であり、軸受123を介して遊星ギア支持軸121回りに回転可能に設けられている。
これら遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれの外周の歯部122のうち半径方向内側の部分で太陽ギア11と噛合し、同じく半径方向外側の部分でリングギア13と噛合する。
リングギア13は、モータ回転軸41と同軸に設けられ、3つの遊星ギア12A、12B、12Cをリング内周面で噛合させる内周歯車131を有している。遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれが太陽ギア11の回転によって自転しながら内周歯車131に沿って周回移動される。
このようにリングギア13とモータケース44の隔壁46とのそれぞれにモータ回転軸41方向に突出又は凹ませた係合凹凸部(回止め凸部461、回止め凹部132)を形成し、互いに係合させることで、モータケース44に対するリングギア13の回転が規制される。
図5及び図6に示すように、キャリア6は、3つの遊星ギア12A、12B、12Cの遊星ギア支持軸121を支持するとともに、各遊星ギア12A、12B、12Cのリングギア13に沿う周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転してスプール3に回転駆動力を伝達する。
キャリア6は、リングギア13の内側で周回移動する各遊星ギア12A、12B、12Cとともにモータ回転軸41回りに回転する第1支持体61と、第1支持体61より前記隔壁46と反対側に突出してスプール3に回転を伝達する第2支持体62と、を有している。第1支持体61は、太陽ギア11をモータ回転軸41方向の軸先端部41aから囲うように配置され、キャリア軸受部14を介してモータ回転軸41回りに回転可能に支持されている。
連結壁66は、各遊星ギア12A、12B、12Cから間隔をあけて干渉しない位置に設けられている。
一方、クラッチ操作部材50を操作して、クラッチ機構5をクラッチオフ状態に切り換えると、スプール3がスプールフリー状態に切り換わって釣糸を繰り出すことが可能となる。
図4に示すように、本実施形態による魚釣用電動リール1では、筐体43自体にモータ防水シール436を組み込む構造となり、双方の位置精度が高いモータ回転軸41と筐体43との間にモータ防水シール436が配置されることから、高精度な止水構造となり、モータ4の防水性を向上させることができる。
そのため、従来のようなモータのシール部分に対して接触圧を大きくする必要がなくなり、シールによる接触損失の増大を抑制することができる。
2 リール本体
3 スプール(回転駆動部)
4 モータ
6 キャリア
10 減速装置
11 太陽ギア
12、12A、12B、12C 遊星ギア
13 リングギア
14 キャリア軸受部
20 ハンドル
21 本体フレーム
41 モータ回転軸
42 モータ本体
43 筐体
44 モータケース
45 ケース筒
46 隔壁
47 固定ねじ(固定部材)
67 外側防水シール
436 モータ防水シール
Claims (4)
- リール本体内に設けられ、回転駆動力を回転駆動部に伝達するモータを備えた魚釣用電動リールであって、
前記モータは、モータ回転軸と前記モータの外殻を形成するモータ筐体とを有し、
前記モータ回転軸と前記モータ筐体との間にモータ防水シールが設けられている、魚釣用電動リール。 - 前記モータ回転軸に設けられた太陽ギアと、
該太陽ギアに噛合して前記太陽ギア回りに旋回移動可能に設けられた複数の遊星ギアと、
前記複数の遊星ギアを支持するとともに、前記複数の遊星ギアの旋回移動に伴って前記太陽ギアを中心に回転して、前記回転駆動部に回転駆動力を伝達するキャリアと、
前記モータ回転軸を支持し、内側に前記モータ筐体を固定する筒状のモータケースと、
を備え、
前記キャリアの外周面と前記モータケースの内周面との間に外側防水シールが設けられている、請求項1に記載の魚釣用電動リール。 - 前記モータケースは、前記モータ回転軸の前記太陽ギア寄りの位置で前記モータ筐体に対して固定部材により固定されている、請求項2に記載の魚釣用電動リール。
- 前記キャリアには、前記太陽ギアと同軸に配置され、前記太陽ギア、又は前記モータ回転軸を径方向の外側から軸受けするキャリア軸受部が設けられている、請求項2又は3に記載の魚釣用電動リール。
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