JP2008271874A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ機構の異音および振動の発生を抑制し、円滑に巻取り操作することのできる魚釣用リールを提供すること。
【解決手段】釣糸を巻回するスプール18と共に回転自在のスプール軸18aと、このスプール軸に対して移動自在でかつハンドル32で回転駆動されるピニオン26とをリール本体12に設け、これらのスプール軸18aとピニオン26との間に、ピニオンとスプール軸との一方に形成した凹溝62と他方に形成したピン60とを互いに係合し、ピニオン26を介してスプール軸18aにハンドル32の回転駆動力を伝達する動力伝達状態と、これらの凹部と係合部との係合を解除し、スプール軸へのハンドルの回転駆動力の伝達を遮断する動力遮断状態とに切換えるクラッチ機構48を配置した魚釣用リール10であって、ピン60と凹溝62との間で、回転駆動力を伝達する側に弾性材66を介在させた魚釣用リール。
【選択図】 図2

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、特に、釣糸を巻回するスプールと共に回転自在のスプール軸と、このスプール軸に対して移動自在でかつハンドルで回転駆動されるピニオンとの間にクラッチ機構を配置した魚釣用リールに関する。
リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを巻取り駆動するピニオンには、リール本体の一方の側板内に設けた軸受により、スプール軸の軸方向に沿って移動自在に設けられ、これらのスプール軸とピニオンとの間にクラッチ機構を設けた魚釣用リールが開発されている(例えば特許文献1参照)。
このようなクラッチ機構は、リール本体の外部に変位可能に設けた切換部材を操作し、あるいは、ハンドルの巻取り操作により、切換操作される。このクラッチ機構の切換え操作は、ピニオンをスプール軸の軸方向に移動させ、スプール軸に設けた突起又は非円形部で形成した係合部と、ピニオンのスプール軸側端部に形成した凹部との係合状態を解除して動力の伝達を遮断するスプールフリー状態(クラッチOFF)と、係合部と凹部とを結合して動力を伝達可能な状態(クラッチON)とに切換えるものである。
特許第3515875号公報
通常、このような凹部と係合部とは、嵌合したときに多少の間隙が形成される。この間隙は、回転方向すなわち動力を伝達する方向に設けられ、外部の切換操作によってスプール軸とピニオンとの係合動作および離脱動作を滑らかにかつ確実に行うことを可能とするために一般的に設けられるものであるが、実用時には、次のような点で改善の余地がある。
第一に、スプール軸とピニオンとの同芯度の精度が低く、僅かにずれを生じる場合には、係合状態にムラが生じ、離脱状態から係合する都度、係合状態が異なる。これにより、同じ係合状態で回転が伝達されず、異音、振動等が発生し、円滑な巻取り性能が得られない。特に、ピニオンをスプール軸の延長部上で摺動案内することに代え、ピニオンをスプール軸から完全に分離した状態で軸受を介して支える場合には、これらのスプール軸とピニオンとの同芯度の精度を高めることが困難であるため、より顕著となる。
第二に、ハンドルの回転を停止し、あるいは遅くする場合等の巻取り回転速度を変化させた場合に、ピニオンに形成した凹部とスプール軸に形成した係合部との接触面が、回転方向あるいは回転速度の変化に応じて交互に変化するため、その間の間隙の影響により、異音、振動等が発生する。
第三に、クラッチOFF状態とした状態でキャスティングする場合、釣り竿を振り下ろすときの勢いでハンドルが回転することがある。このハンドルの回転により、ピニオンが軸方向に移動され、スプール軸と係合するクラッチONの状態にクラッチ機構を復帰させてしまうことがある。この場合には、ピニオンの凹部及び軸受部に強い衝撃が加わり、ピニオンの凹部の係合壁を磨耗、変形させ、更に、ピニオンを支える軸受の回転性能を低下させる可能性がある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、クラッチ機構の異音および振動の発生を抑制し、円滑に巻取り操作することのできる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によると、釣糸を巻回するスプールと共に回転自在のスプール軸と、このスプール軸に対して移動自在でかつハンドルで回転駆動されるピニオンとをリール本体に設け、これらのスプール軸とピニオンとの間に、ピニオンとスプール軸との一方に形成した凹部と他方に形成した係合部とを互いに係合し、ピニオンを介してスプール軸にハンドルの回転駆動力を伝達する動力伝達状態と、これらの凹部と係合部との係合を解除し、スプール軸へのハンドルの回転駆動力の伝達を遮断する動力遮断状態とに切換えるクラッチ機構を配置した魚釣用リールであって、前記係合部と凹部との間で、前記回転駆動力を伝達する側に弾性材を介在させた魚釣用リールが提供される。
前記ピニオンは、スプール軸の軸線に沿って移動自在に配置され、前記係合部は、このスプール軸の軸線と直交する方向に延びるピンで形成され、前記凹部は、このスプール軸の軸線と直交する方向に延びかつピンに対向する側が開口した凹溝で形成することも可能である。
また、前記弾性材は、ピンの外周に配置されるものであってもよい。
この魚釣用リールによると、クラッチ機構の凹部と係合部との間に間隙を形成した場合であっても、この間隙によるガタ付きを弾性材で吸収することができ、クラッチの係合および離脱の滑らかかつ確実な切換操作を確保しつつ作動時における異音および振動の発生を抑制し、円滑に巻取り操作することができる。
また、係合部が、スプール軸の軸線と直交する方向に延びるピンで形成され、凹部が、このスプール軸の軸線と直交する方向に延びかつピンに対向する側が開口した凹溝で形成される場合には、スプール軸とピニオンとのそれぞれの軸線を高精度で同軸上に配置することが困難な場合であっても、係合部と凹部との間の係合ムラによる異音および振動等の不具合を弾性材で吸収し、円滑な巻取り操作を確保することができる。
更に、弾性材がピンの外周に配置される場合には、この弾性材の装着が容易であり、使用経過に伴うメンテナンスも簡単に行うことができる。
図1から図5は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用リール10を示す。
図1に全体を示すように、本実施形態の魚釣用リール10は、両軸受型手巻きリールとして形成してある。この魚釣用リール10のリール本体12は、連結部材等で一体化される左右一対のフレーム14a,14bのそれぞれの外側に、例えばビス、螺合あるいは嵌合等の結合手段により、円形状あるいは円筒状の側板16a,16bを取付けて、全体的に剛性構造のハウジングとして形成され、図示しない取付脚部を介して釣竿に固定される。なお、左右の用語は、図1における左右方向を説明の便宜のために示すものであり、実際の魚釣用リールにおける左右方向を示すものではない。例えば図示の実施形態における魚釣用リールとは逆に、手巻き用ハンドルが左に配置される場合には、本明細書における左右方向とは逆になる場合もある。
本実施形態では、釣糸が巻回されるスプール18は、左右のフレーム14a,14b間に回転自在に支持され、右側板16bは、スプール18を回転駆動する巻取り駆動部20を支持し、この右側板16bと右フレーム14bとで区画された空間内には、スプール18に駆動力を伝達するための駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構を含む巻取り駆動部20が収容される。
このスプール18は、リール本体12のフレーム14a,14bに装着されたボール軸受22a,22bを介して両端部を回転自在に支承されたスプール軸18aに一体的に装着され、リール本体12に対してこのスプール軸18aと共に自在に回転することができるように設けられる。このスプール軸18aと同軸上に配置された押圧軸24の外周には、ピニオン26が嵌挿されており、ボール軸受28a,28bを介して右側板16bおよび右フレーム14bに対して回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されたこのピニオン26により、押圧軸24がリール本体12に支えられている。この押圧軸24は、リール本体12内で、スプール軸18aの右側端部に当接し、右側板16bに設けた調節ねじ30による押圧力をスプール軸18aに作用させ、スプール18のガタ付きを防止しつつ軸方向の所定位置に保持する。符号29は、水等の異物の侵入を防止するシールリングを示す。
このピニオン26は、押圧軸24を挿通する筒状構造を有し、巻取り駆動部20に設けられた駆動歯車20aと噛合し、この駆動歯車20aを介して、ハンドル32の回転駆動力がスプール18に伝達される。
ハンドル32は、スプール軸18aおよび押圧軸24と平行に配置されたハンドル軸32aの一端に締付けナットで締付け固定され、このハンドル軸32aを介して、右フレーム14bおよび右側板16bで回転可能に支持される。このハンドル軸32aは、図示しない一方向クラッチにより、釣糸巻回方向への回転のみが許容され、逆方向の回転が阻止されており、釣糸巻回方向の駆動力を、駆動部20のドラグ機構34を介して駆動歯車20aに伝達する。この駆動歯車20aの回転でピニオン24が回転駆動されると共に、この駆動歯車20aと共に回転する連動歯車36がレベルワインド機構38の図示しない歯車機構を介して係合子40が筒体42上を左右に移動し、スプール18上に均等に釣糸を巻回することができる。符号35は、ドラグ機構34のドラグ力を強弱に調節する調節体を示す。
本実施形態のピニオン26は、作動機構44により、押圧軸24上を軸方向に沿って移動することができ、スプール18後方の左右のフレーム14a,14b間に配置されたクラッチレバー46を公知にように下方に押圧操作することで、クラッチ機構48を、動力の伝達を遮断するスプールフリー状態(クラッチOFF)に切換可能に構成されている。ピニオン26は、図1に示すようにスプール軸18aに嵌合してスプール軸18aと一体的に回転する係合位置(クラッチON)と、スプール軸18aとの係合状態が解除された非係合位置(クラッチOFF)との間を移動することができる。また、ハンドル軸32aの右フレーム14bに近接する内端側には、ピニオン26をスプール軸18aから分離したクラッチ機構48のOFF状態でハンドル32を回転したときに、クラッチ機構48をONの状態に復帰させるクラッチ復帰用のラチェット歯車50が上述の連動歯車36に隣接した位置で、ハンドル軸32aに回り止め嵌合されている。
このピニオン26を移動する作動機構44は、ピニオン26の外周部に形成された周溝26aに係合するヨーク52を備えている。このヨーク52は、右フレーム14bから突出した短軸54上に摺動自在に装着され、付勢バネ56により、右フレーム14b側に付勢されている。このヨーク52が図示しないリンク機構を介してクラッチレバー46の下方押圧移動により、短軸54上を右側板16b側に軸方向に移動すると、ピニオン26が押圧軸24上を移動する。ヨーク52がピニオン26を図1に示す係合位置に配置したときに、クラッチ機構48がONすなわち動力伝達状態となり、図示しない非係合位置では、クラッチ機構48がOFFの動力遮断状態となる。
また、ピニオン26をスプール軸18aから分離したクラッチ機構48のOFF状態(スプールフリー回転状態)でハンドル32を回転すると、ハンドル軸32aに回り止め嵌合されたラチェット歯車50が公知の復帰機構を介してクラッチONの状態に復帰させ、ハンドル32の回転駆動力をスプール18に伝達し、このスプール18に釣糸を巻回することができる。
図2から図5に示すように、本実施形態のクラッチ機構48は、スプール軸18aの右端部にこのスプール軸18aの軸線と直交する方向に延びる断面円形状のピン60を係合部として備え、ピニオン26の左端部には、このピン60が係合する断面矩形状の凹溝62が凹部として設けられている。
係合部であるピン60は、軸受22aで支えられたスプール軸18aの押圧軸24側の縮径された端部19に径方向に貫通させて固定される。一方、凹部である凹溝62は、ピニオン26のスプール軸18a側の軸受28bで支えられる拡径された端部27を径方向に貫通させて形成されており、スプール軸18a側の開口から、ピン60を挿脱することができる。この端部27は、軸受28bよりもスプール軸18a側に突出したものであってもよい。
本実施形態のピン60は、スプール軸18aの端部19の径よりも長く、この端部19の径方向孔19aに嵌合して装着したときに、両端部がこの端部19の外面よりも径方向外方に突出する。この径方向孔19aから突出する各端部の長さは互いに等しく、ピニオン26を支える軸受28bの内面と干渉しない長さ、すなわち凹溝62から径方向に突出しない長さに形成される。このように端部19の直径よりも長いピン60を、スプール軸18aの軸線に対して直交する方向に配置することにより、スプール18が高速回転する場合であっても、端部19から抜出ることなく、ピニオン26との嵌合を確実に維持することができる。
また、凹溝62が形成されるピニオン26の端部27は、スプール軸18aの端部19を収容する軸方向開口部27aを有し、押圧軸24の端部がこの軸方向開口部27a内に突出して、スプール軸18aの端面と係合する。そして、この軸方向開口部27aを囲む周壁部27bを、凹溝62が径方向に貫通する。本実施形態では径方向に対向する2対の凹溝62が設けられており、これらの凹溝62が開口する端面に形成されたガイド用の傾斜面64(図5参照)が、ピン60をそれぞれの凹溝62内に確実かつ滑らかに案内する役目を行う。
これらの凹溝62は、ピン60を完全に収容する軸方向寸法を有し、周方向の寸法である幅は、ピン60の外径よりも僅かに大きく(例えばピン60の外径よりも0.1〜0.5mm大きい)形成され、クラッチ機構48を接続してON状態とする際に、ピン60を凹溝62内に滑らかに嵌合させることができる。なお、凹溝62の軸方向に沿う寸法は、ピン60との間でハンドル32の回転力を伝達できるものであれば適宜に形成することができ、ピン60の外径よりも大きくし、あるいは小さくしてもよい。
図4および図5に示すように、本実施形態では、凹溝62内に配置されるピン60の外周に、周方向溝60aが形成され、この周方向溝内に、弾性材66を配置してある。この弾性材66は、ピン60の外周よりも僅かに(例えば約0.05mm程度)突出し、凹溝62の内面に当接することができる。
この魚釣用リール10は、クラッチ機構48の凹溝62の周方向寸法をピン60の外径よりも大きく形成してあることにより、スプール軸18aと押圧軸24とを別部材で形成し、スプール軸18aとピニオン26との同芯度を高精度に形成することが困難な場合であっても、この凹部すなわち凹溝62と係合部であるピン60との間に間隙で同芯度のズレを吸収し、しかも、この間隙によるガタ付きを弾性材66で吸収することができる。このため、クラッチレバー46の切換え操作、あるいはハンドル32の回転操作時に、クラッチ機構48の係合および離脱の滑らかでかつ確実な切換操作を確保しつつ作動時における異音および振動の発生を抑制し、円滑に巻取り操作することができる。
また、キャスティング操作する際、クラッチ機構48をOFF状態とすると、ピニオン26内に嵌挿される押圧軸24がスプール軸18aと別部材で形成され、しかもその端部が点接触しているだけであるため、スプール18に作用する抵抗を極めて小さくすることができる。そして、クラッチ機構48のOFF状態から、例えばハンドル32の回転等で誤ってON状態に急激に復帰した場合であっても、弾性材66がピン60と凹溝62との間の衝撃を緩和し、スプール軸18aとピニオン26との間の係合部、および軸受部に対する衝撃を緩衝することができる。これにより、クラッチ機構48の耐久性を向上させることができる。
また、ピン60が、スプール軸18aの軸線と直交する方向に延び、凹溝62が、このスプール軸18aの軸線と直交する方向に延びかつピン60に対向する側が開口することにより、スプール軸18aとピニオン26とのそれぞれの軸線を高精度で同軸上に配置することが困難な場合であっても、ピン60と凹溝62との間の係合ムラによる異音および振動等の不具合を弾性材で吸収し、円滑な巻取り操作を確保することができる。
更に、弾性材66がピン60の外周に配置されるOリング状に形成される場合には、この弾性材66の装着が容易であり、使用経過に伴うメンテナンスも簡単に行うことができる。特に、ピン60の外周部に周溝60aを形成し、この周溝60a内に弾性材66を装着することにより、取付位置を安定させると共に、使用中におけるズレも防止でき、長期間にわたってクラッチ機構48の滑らかな係脱を維持することができる。
このような弾性材66は、衝撃を吸収しやすくかつ損傷しにくいことの理由から、例えばゴム、軟質樹脂等で形成することが好ましい。
図6から図8は、他の実施形態によるクラッチ機構48を示す。なお、以下に説明する種々の実施形態あるいは変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部位には同様な符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この実施形態では、弾性材66は凹溝62の内面に形成された周方向溝62a内に嵌合され、この内面から例えば約0.05mm程度突出する。
本実施形態の弾性材66は、断面矩形状に成形されており、周方向溝62aに接着剤を介してあるいは直接嵌合することもできる。図8の(B)に示すように、この弾性材66は、ピン60に接触する範囲内で周方向溝62a内にに配置すればよく、拡径部27の開口部側端部まで延設しないことが好ましい。これにより、ピン60を嵌合あるいは離脱させる際に、弾性材66の端部を損傷しあるいは周方向溝62aから脱落するのを防止することができる。
図9は、更に他の実施形態によるクラッチ機構48を示す。
このクラッチ機構48は、スプール軸18aの端部19が側部に平坦面61を形成した非円形の断面形状を有し、ピニオン26の対向する端部27に形成した軸方向開口部27aは、これに対応した平坦面63を形成した非円形の断面形状を有する。これにより、ピニオン26が軸方向に移動することにより、端部19と軸方向開口部27aとが嵌合し、あるいは離脱する。
弾性材66は、端部19に形成した平坦面61の凹部61a内に直接あるいは接着剤を介在させて嵌合され、この平坦面61から約0.05mm程度突出する。これにより、端部19と軸方向開口部27aとの係脱を滑らかに行うことができ、スプール軸18aとピニオン26との軸芯のズレを補償し、作動時における異音および振動の発生を抑制して、円滑な巻取り操作を行うことができる。
なお、端部19に形成する平坦面61,61間の寸法を、ピニオン26側に向けて次第に小さく、これに対向する端部27の軸方向開口部27aの平坦面63,63間の寸法ががスプール軸18a側に向けて次第に大きくなるように、形成することもできる。これにより、端部19,27の嵌合および離脱を滑らかに行うことが可能となる。弾性材66の突出量は、軸方向に沿って等しく形成し、あるいはピニオン26側で少なくなるようにしてもよい。
図10は、図9の実施形態とは逆に、ピニオン26の端部27に弾性材66を設けてあり、軸方向開口部27aの平坦面63に形成した凹部63a内に直接あるいは接着剤を介在させて嵌合される。
なお、図9および図10に示す実施形態では、弾性材66が平坦面61,63の略中央部に配置してあるが、係脱を滑らかに行いかつ作動時の異音および振動を防止できるものであれば、複数位置に分割して配置することも可能であり、相手方の端部に近接する部位にのみ設けてもよい。
図11は、更に他の実施形態によるクラッチ機構48を示し、この場合には、ピニオン26の端部27に形成した径方向孔27cにピン60が固定され、スプール軸18aの端部19に凹溝62を形成してある。この実施形態では、凹溝62の壁部に弾性材66を固定してあるが、ピン60の外周部に固定することも可能である。
この場合にも、スプール軸18aとピニオン26との軸芯のズレをピン60と凹溝62とが吸収することができ、作動時における異音および振動の発生を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、これに限ることなく、種々の変形あるいは変更が可能なことは明らかである。
本発明の好ましい実施形態による魚釣用リールを示す部分断面図。 図1に示す魚釣用リールの一点鎖線Aで囲む部分を示し、クラッチ機構が嵌合した状態の説明図。 クラッチ機構が図2の嵌合状態から離脱した状態を示す説明図。 クラッチ機構が嵌合した状態を示し、(A)はピンと凹溝とが係合した状態の説明図、(B)は(A)の一点鎖線Bで囲む部分の拡大図。 図4のV−V線の方向に沿う説明図。 他の実施形態によるクラッチ機構の図2と同様な説明図。 図6の実施形態によるクラッチ機構の図3と同様な説明図。 更に他の実施形態によるクラッチ機構を示し、(A)はスプール軸の軸方向から見た説明図、(B)は(A)のB−B線の方向から見た説明図。 更に他の実施形態によるクラッチ機構を示し、(A)は嵌合状態の軸方向断面図、(B)は一部の横断面図。 図9の実施形態の変形例を示す説明図。 更に他の実施形態によるクラッチ機構を示す図9と同様な説明図。
符号の説明
10…魚釣用リール、12…リール本体、18…スプール、18a…スプール軸、26…ピニオン、32…ハンドル、48…クラッチ機構、60…ピン(係合部)、62…凹溝(凹部)、66…弾性材。

Claims (3)

  1. 釣糸を巻回するスプールと共に回転自在のスプール軸と、このスプール軸に対して移動自在でかつハンドルで回転駆動されるピニオンとをリール本体に設け、これらのスプール軸とピニオンとの間に、ピニオンとスプール軸との一方に形成した凹部と他方に形成した係合部とを互いに係合し、ピニオンを介してスプール軸にハンドルの回転駆動力を伝達する動力伝達状態と、これらの凹部と係合部との係合を解除し、スプール軸へのハンドルの回転駆動力の伝達を遮断する動力遮断状態とに切換えるクラッチ機構を配置した魚釣用リールであって、
    前記係合部と凹部との間で、前記回転駆動力を伝達する側に弾性材を介在させたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記ピニオンは、スプール軸の軸線に沿って移動自在に配置され、前記係合部は、このスプール軸の軸線と直交する方向に延びるピンで形成され、前記凹部は、このスプール軸の軸線と直交する方向に延びかつピンに対向する側が開口した凹溝で形成される請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記弾性材は、ピンの外周に配置される請求項2に記載の魚釣用リール。
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