JP2015065844A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達部材の移動性能を長期に亘って維持し、クラッチ機構の良好な作動を維持する。
【解決手段】軸受部24A,24Bにより回転可能およびスプール軸5の軸方向に移動可能に支持され、スプール6側に移動されてハンドル10からの回転駆動力をスプール軸5に伝達する釣糸巻き取り状態、およびスプール6側とは反対側に移動されて回転駆動力を遮断するスプールフリー状態にされる動力伝達部材を有し、動力伝達部材の外径部は、大径部26a,27aと小径部26b,27bとに形成されており、巻き取り状態において、大径部26a,27aは軸受部の内周面に回転可能に嵌合支持されるとともに、スプールフリー状態において、軸受部24A,24Bの内周面から側方に外れた位置に大径部26a,27aおよび小径部26b,27bの少なくとも一部が露出するように移動される構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
従来、リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持し、スプールを釣糸巻き取り状態とスプールフリー状態とに切り換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
クラッチ機構は、ハンドルからの駆動力を伝達する駆動力伝達経路を備え、その駆動力伝達経路に動力伝達部材(ピニオン)が設けられている。動力伝達部材は、ハンドルの回動操作または切換部材の操作に連動して作動し、クラッチON/OFFの切り換えを行う。
動力伝達部材は、回転可能およびスプール軸の軸方向に移動可能に支持されており、クラッチON/OFFの切り換え時に、スプール軸の係合突部に対して進退動するように構成されている。そして、この進退動により係合突部と凹部との係脱が行われることで、駆動力の伝達がON/OFFされるように構成されている。
特開2011−4681号公報
ところで、動力伝達部材は、クラッチON/OFFのいずれにおいても、軸受の内周面に動力伝達部材の外周面が接触して支持されている。このため、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、リール内に浸入した海水による塩の結晶物や、リール内に侵入した砂、ゴミ等の異物が、軸受と動力伝達部材との間に入り込んで噛み込む現象が生じるおそれがあった。このような現象を生じると、動力伝達部材の移動性能を低下させてしまい、クラッチの作動に影響をおよぼすおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、動力伝達部材の移動性能を長期に亘って維持し、クラッチ機構の良好な作動を維持することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体に設けられるハンドルと、スプール軸を介して、前記リール本体に回転自在に支持されたスプールと、前記リール本体に軸受部を介して回転可能および前記スプール軸の軸方向に移動可能に支持され、前記スプール側に移動されて前記ハンドルからの回転駆動力を前記スプール軸に伝達する釣糸巻き取り状態、および前記スプール側とは反対側に移動されて回転駆動力を遮断するスプールフリー状態にされる動力伝達部材を有するクラッチ機構と、を備え、前記動力伝達部材の外径部は、大径部と、前記大径部の前記スプール側に形成される小径部とから構成されており、前記巻き取り状態において、前記大径部は前記軸受部の内周面に回転可能に嵌合支持されるとともに、前記スプールフリー状態において、前記軸受部の内周面から側方に外れた位置に、前記大径部および前記小径部の少なくとも一部が露出するように移動されることを特徴とする。
この魚釣用リールでは、スプールフリー状態において、動力伝達部材が軸受部の内周面に対して径方向に遊度をもった状態で嵌入する(挿通される)支持構造とすることができる。したがって、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、動力伝達部材の外周面に海水の結晶物等の異物が存在していたとしても、軸受部の内周面と小径部の外周面との間に異物を移動させることができる。これにより、軸受部の内周面と大径部の外周面との間に異物が入り込んで噛み込む現象が確実に回避される。
また、軸受部の内周に樹脂製のカラーが装着されている構成とするのがよい。このように構成することによって、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際の、動力伝達部材のスムーズな摺動を実現することができる。
本発明によれば、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、動力伝達部材の外周面に海水の結晶物等の異物が存在していたとしても、動力伝達部材と軸受部との遊度をもった嵌合支持構造により、異物の噛み込みによるクラッチ復帰不良現象を確実に回避することができる。したがって、動力伝達部材の移動性能を長期に亘って維持し、クラッチ機構の良好な作動を維持することができる。これにより、使用環境の厳しい釣場においても、クラッチの操作性を良好に維持することができる。
また、軸受部の内周に樹脂製のカラーが装着されている構成とすることにより、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際の、動力伝達部材のスムーズな摺動を実現することができるので、動力伝達部材の移動性能を長期に亘って維持し、クラッチ機構の良好な作動を維持することができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸リールの構成を示す一部を断面とした平面図である。 (a)はクラッチON状態におけるピニオン部分を拡大して示す断面図、(b)(c)は各軸受部における嵌合の様子を示す拡大断面図である。 (a)はクラッチOFF状態におけるピニオン部分を拡大して示す断面図、(b)(c)は各軸受部における嵌合の様子を示す拡大断面図である。 (a)(b)は左軸受部における作用説明図である。 (a)(b)は右軸受部における作用説明図である。 変形例の構成の要部を示す図であり、(a)はクラッチOFF状態の左軸受部における嵌合の様子を示す拡大断面図、(b)はクラッチOFF状態の右軸受部における嵌合の様子を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示すように、両軸リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱に設けられた図示しないリール脚によって、釣竿の図示しないリールシートに装着される。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受4A,4Bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール6が取り付けられている。
スプール6は、ハンドル10を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル10は、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。
ハンドル軸7は、右フレーム2bと右側板3bとの間に、軸受7a,7bを介して回転自在に支持されているとともに、右側板3bとの間に介在された一方向クラッチ8によって釣糸巻取方向にのみ回転可能に構成されている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル10の回転運動をスプール軸5側に伝達するための駆動歯車11が設けられており、また、この駆動歯車11に係合して、スプール6に所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール6から釣糸が繰り出された際に、スプール6に所定のドラグ力を付与するようになっており、駆動歯車11に当接する複数の摩擦板を備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の端部に配設された操作部材13を回動操作することで、駆動歯車11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール6に対するドラグ力が調節されるように構成されている。
駆動歯車11には、クラッチ機構20の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン21が噛合している。このピニオン21は、駆動歯車11の回転をスプール6(スプール軸5)に伝達する部材であり、図2(a)に示すように、軸方向に貫通する中心孔21aが形成されており、この中心孔21aに支持軸22が貫通されている。
支持軸22は、左端面22aがスプール軸5の端面5aに当接するとともに、図1に示すように、右端面22bが右側板3bに螺合されている軸覆い部材3cの内面に当付くことで軸方向における移動が規制されている。そして、支持軸22は、軸覆い部材3cが回動操作されることでスプール軸5に対して所定の押圧力をブレーキ力として付与できるように構成されている。
なお、軸覆い部材3cは、シール材3dを介して装着されるが、シール材3dは必ずしも必要ではなく、回転操作時にクリック感を付与可能な節度機構を介して装着される構造であってもよい。
また、スプール軸5を右側板3b側に延設してピニオン21の中心孔21aを貫通させ、その端面を軸覆い部材3cの内面に当付くように構成することで、支持軸22を省略してもよい。
図2(a)に示すように、ピニオン21の一部には、周方向に沿って円周溝21bが形成されており、この円周溝21bにクラッチ部材23が係合している。クラッチ部材23は、図1に示すように、クラッチ操作部材24を下方に操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)することで、付勢部材20aの付勢力に抗して、図中右側に向けて駆動されるようになっており、これによって、ピニオン21を支持軸22に沿って右側に移動させるようになっている。
ここで、図2(a)に示すように、ピニオン21は、その両端部がリール本体(右フレーム2b,右側板3b、図1参照)に設けられた軸受部としての左軸受部24A,右軸受部24Bに回転可能に支持され、かつ、軸方向に移動可能に接触している。左軸受部24Aの内輪には、電食防止用の樹脂製のカラー24aが嵌め込まれており、カラー24aの内周面24a1に対して、ピニオン21の左端部の外周が接触している。また、右軸受部24Bの内輪には、電食防止用の樹脂製のカラー24bが嵌め込まれており、カラー24bの内周面24b1に対して、ピニオン21の右端部の外周が接触している。
ピニオン21の両端部の外径部については後記する。
ピニオン21の左端部には、スプール軸5の右端部に設けられたクラッチ係合部としての係合突部5b,5bに係脱可能な、凹部25aが設けられている。図2(a)に示すように、凹部25aにスプール軸5の係合突部5b,5bが係合している状態がクラッチON状態(巻き取り状態)であり、図3(a)に示すように、ピニオン21が図中右側に向けて移動された際に、凹部25aから係合突部5b,5bが脱した状態(両者の係合状態が解除された状態)がクラッチOFF状態(スプールフリー状態)である。
なお、ピニオン21は、クラッチ操作部材24(図1参照)を手動で復帰操作するか、あるいはハンドル10の巻き取り操作によって、公知の復帰機構を介して自動的にクラッチOFF状態からクラッチON状態へ復帰させることが可能となっている。
スプール軸5の右端部側は、右フレーム2bに装着された軸受4Bに嵌合支持にされている。軸受4Bとしては、ボールベアリングが用いられる。
リール本体1におけるその他の構成としては、図1に示すように、左右フレーム2a,2bの間にレベルワインド装置50が設けられており、このレベルワインド装置50は、案内筒51と、この案内筒51内に回転可能に支持されたウォームシャフト(不図示)と、ウォームシャフトに係合する係合部材52と、この係合部材52に取り付けられた釣糸案内部53とを備えている。ウォームシャフトは、図示しない歯車を介して駆動歯車11と一体回転する歯車11aにより回転駆動される。
図2(b)に示すように、ピニオン21の左端部の外径部は、大径部としての左大径部26aと、小径部としての傾斜部26bとからなる段付きに形成されている。左大径部26aは、左軸受部24Aのカラー24aの内周面24a1に接触して軸方向に移動可能に支持される部分であり、適度なクリアランス(嵌合遊度)をもって内周面24a1に嵌合支持されている。傾斜部26bは、左大径部26aよりも小径とされた部分であり、境界部分26cを境にして左側(スプール6側)に連続して形成されている。傾斜部26bは、左側(スプール6側)に向かうに従って漸次縮径されたテーパ面(ピニオン21の中心軸寄りに傾斜する面)とされている。
左大径部26aは、図2(b)に示すように、クラッチON状態で左軸受部24Aの内側に配され、カラー24aの内周面24a1に接触して嵌合支持される。また、左大径部26aは、図3(b)に示すように、クラッチOFF状態で左軸受部24Aの内側から外れた右側方に移動して配され、カラー24aの内周面24a1に対して離間した非接触状態にされる。
このとき、境界部分26cも左軸受部24Aの内側から外れた位置に配され、左軸受部24Aの右側方には、傾斜部26bの一部が露出する状態となる。
また、カラー24aの内周面24a1には、傾斜部26bの傾斜面が対向しており、内周面24a1と傾斜部26bの外周面との間には、隙間S1が形成される。
ピニオン21の右端部の外径部は、図2(c)に示すように、大径部としての右大径部27aと、小径部としての右小径部27bとからなる段付きに形成されている。右大径部27aは、右軸受部24Bの内周に嵌合したカラー24bの内周面24b1に接触して軸方向に移動可能に支持される部分であり、適度なクリアランス(嵌合遊度)をもって内周面24b1に嵌合支持されている。右小径部27bは、右大径部27aよりも小径とされた部分であり、段差状の境界部分27cを境にして右小径部27bの左側(スプール6側)に連続して形成されている。
なお、境界部分27cの角部は、適宜、面取り、R付け等が行われる。
右大径部27aは、図2(c)に示すように、クラッチON状態で右軸受部24Bの内側に配され、カラー24bの内周面24b1に接触して支持される。また、右大径部27aは、図3(c)に示すように、クラッチOFF状態で右軸受部24Bの内側から外れた右側方に移動して配され、カラー24bの内周面24b1に対して離間した非接触状態にされる。
このとき、境界部分27cも右軸受部24Bの内側から外れた位置に配され、右軸受部24Bの右側方には、右小径部27bの一部が露出する状態となる。
また、カラー24bの内周面24b1には、右小径部27bの外周面が離間して対向しており、内周面24b1と右小径部27bの外周面との間には、隙間S2が形成される。
以上のような両軸リールにおいて、ハンドル10を回転操作すると、その回転運動は、ハンドル軸7からドラグ機構12を介して駆動歯車11および歯車11aに伝達された後、ウォームシャフトに伝達され、これを回転させる。このとき、レベルワインド装置50の係合部材52が、ウォームシャフトの回転運動に従って左右に摺動することで、釣糸は、係合部材52の釣糸案内部53を介してスプール6に均等に巻回される。
また、左フレーム2aには、公知のバックラッシュ防止装置が設けられており、釣糸放出時にスプール6が過回転した際にその回転に制動力が付与され、釣糸繰出時におけるスプール6の過回転が防止される。
そして、ハンドル10の回転操作により駆動歯車11に伝達された回転駆動力は、ピニオン21に伝達され、ピニオン21の凹部25a(図2(a)参照)に係合している係合突部5b,5bを介してスプール軸5に伝達される。これによって、スプール6が回転駆動される。
そして、クラッチ操作部材24が操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)されると、付勢部材20a(図1参照)の付勢力に抗して、図3(a)に示すように、ピニオン21が図中右側に向けて駆動される。そうすると、スプール軸5の係合突部5b,5bに対するピニオン21の凹部25aの係合が解除されて、スプール6がフリー回転可能な状態とされる。
クラッチOFF状態へ操作されると、図3(b)に示すように、左大径部26aが左軸受部24Aの内側から外れた右側方に移動し、カラー24aの内周面24a1と傾斜部26bの外周面との間には、隙間S1が形成される(隙間S1が開口する)。つまり、ピニオン21の左端外周部は、左軸受部24Aのカラー24aの内周面24a1に対して径方向に隙間S1分の遊度をもった状態で嵌入する。なお、例えば、内周面24a1と傾斜部26bの最小径部分との隙間は、適宜設定されるが、例えば、0.05〜0.2mmが好ましい(図2(b)図3(b)では、遊度を幾分広げて強調表示してある)。
一方、図3(c)に示すように、右大径部27aが右軸受部24Bの内側から外れた右側方に移動し、カラー24bの内周面24b1と右小径部27bの外周面との間には、隙間S2が形成される(隙間S2が開口する)。つまり、ピニオン21の右端外周部は、右軸受部24Bのカラー24bの内周面24b1に対して径方向に隙間S2分の遊度をもった状態で嵌入する。なお、例えば、内周面24b1と右小径部27bの外周面との隙間(右大径部27aと右小径部27bとの段差分)は、上記同様適宜設定されるが、例えば、0.05〜0.2mmが好ましい。
その後、再びハンドル10が回転操作されるか、クラッチ操作部材24が操作されると、クラッチOFF状態からクラッチON状態にクラッチ機構20が復帰され、ピニオン21が付勢部材20aの付勢力によってスプール軸5側に移動する。そうすると、スプール軸5の係合突部5b,5bにピニオン21の端面が回転しながら当接し、スプール軸5の係合突部5b,5bがピニオン21の凹部25aに嵌入してこれらが係合する状態となる(図2(a)参照)。これによって、ハンドル10の回転駆動力がピニオン21からスプール軸5へ伝達される。
このようなクラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、例えば、図4(a),図5(a)に示すような塩の結晶物等の異物Dがピニオン21に付着していると、左軸受部24Aとピニオン21との間、あるいは右軸受部24Bとピニオン21との間に異物Dが噛み込む場合がある。
本実施形態では、前記したように、ピニオン21が左軸受部24Aの内周面24a1,右軸受部24Bの内周面24b1に対して径方向に離間して遊度をもった状態で嵌入する支持構造としているので、次のような作用効果が得られる。
具体的に、図4(a)に示すように、傾斜部26上に異物Dが存在していたとしても、その異物Dは、ピニオン21の左方向への移動に伴って、隙間S1を通じ、左軸受部24Aの内側(カラー24aの内周面24a1と傾斜部26bの外周面との間)に移動される(図4(b)参照)。つまり、隙間S1分の遊度をもった嵌合により、カラー24aの内周面24a1と傾斜部26bの外周面との間に異物Dが好適に入り込み、カラー24aの内周面24a1と左大径部26aとの間に異物Dが入り込んで噛み込む現象が確実に回避される。
また、図5(a)に示すように、右小径部27b上に異物D(右軸受部24Bの内周縁部とピニオン21の嵌合外周との間に付着しやすい異物)が存在していたとしても、その異物Dは、ピニオン21の左方向への移動に伴って、隙間S2を通じ、右軸受部24Bの内側(カラー24bの内周面24b1と右小径部27bの外周面との間)に無理なく移動される(図5(b)参照)。つまり、隙間S2分の遊度をもった嵌合により、カラー24bの内周面24b1の縁部と右小径部27bの外周面との間に付着しやすい異物Dがピニオン21の復帰移動時に噛み込んでしまう不具合が回避される。
以上説明した両軸リールによれば、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、ピニオン21の外周面に海水の結晶物等の異物Dが存在していたとしても、ピニオン21と軸受部(左軸受部24A、右軸受部24B)との遊度をもった嵌合支持構造により、異物Dの噛み込みによるクラッチ復帰不良現象(ピニオン21が移動復帰せずに、クラッチOFF状態からクラッチON状態に切り換わらない現象)を確実に回避することができる。これにより、使用環境の厳しい釣場においても、クラッチの操作性を良好に維持することができる。
また、左軸受部24Aの内周、および右軸受部24Bの内周に樹脂製のカラー24a,24bが嵌め込まれているので、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際の、ピニオン21のスムーズな摺動を実現することができる。これにより、ピニオン21の移動性能を長期に亘って維持し、クラッチ機構の良好な作動を維持することができる。
また、ピニオン21の左端部の小径部となる傾斜部26bが、左大径部26aからスプール6側に向けて径が縮小するテーパ状に形成されているので、クラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際の、ピニオン21のスムーズな摺動を実現することができる。
なお、前記したように、軸覆い部材3cが節度機構を介して装着されシール材3dを有さない構造である場合には、シール材3dを有する構造に比べてリール内に異物Dが侵入する可能性が高いので、本実施形態のような遊度をもった嵌合構造とすることが効果的である。
前記実施形態では、ピニオン21の端部をテーパ状や段付き状にそれぞれ形成したが、ピニオン21の左軸受部24Aおよび右軸受部24Bに嵌合する形状は、これに限られることはない。
前記実施形態では、ピニオン21の左端部を左大径部26aと傾斜部26bとし、右端部を右大径部27aと右小径部27bとしたが、これに限られることはなく、左右で逆となる構成としてもよい。
すなわち、図6(a)に示すように、左端部を、段差状の境界部分26c1を境にして左大径部26aの左側(スプール6側)に左小径部26b1を連続して形成し、図6(b)に示すように、右端部を、境界部分27c1を境にして右大径部27aの左側(スプール6側)に小径部としての傾斜部27b1を連続して形成してもよい。
このように構成することによっても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、ピニオン21の両端部を傾斜部26b,27b1としてもよいし、ピニオン21の両端部を左小径部26b1,27bとしてもよい。
また、カラー24a,24bは必ずしも設けなくてもよく、左軸受部24A,右軸受部24Bの内輪で直接にピニオン21を支持してもよい。
また、ピニオン21の両端部の軸受領域に本実施形態を採用するのが最適であるが、リールの内部駆動機構によっては、防水性能に多少違いが生じることから、いずれか一方、例えば、スプール6と反対側の駆動領域(右大径部27a、右小径部27b)にだけ実施するように構成してもよい。
また、左軸受部24A、右軸受部24Bの外輪および内輪に、電解クロム酸処理やメッキ処理(無電解ニッケル)等の高耐食性処理を施し、あるいは高耐食材(高耐食マルテンサイト系ステンレス鋼)を使用して、軸受を高耐食化することが好ましい。
軸受を高耐食化することによって、軸受自体の発錆防止により、海水の結晶物等の異物Dの呼び込みの抑制が図られ、さらなるクラッチ機構の性能維持が可能となる。
1 リール本体
5 スプール軸
6 スプール
10 ハンドル
21 ピニオン(動力伝達部材)
26a 左大径部(大径部)
26b 傾斜部(小径部)
27a 右大径部(大径部)
27b 右小径部(小径部)
S1,S2 間隙

Claims (2)

  1. リール本体に設けられるハンドルと、
    スプール軸を介して、前記リール本体に回転自在に支持されたスプールと、
    前記リール本体に軸受部を介して回転可能および前記スプール軸の軸方向に移動可能に支持され、前記スプール側に移動されて前記ハンドルからの回転駆動力を前記スプール軸に伝達する釣糸巻き取り状態、および前記スプール側とは反対側に移動されて回転駆動力を遮断するスプールフリー状態にされる動力伝達部材を有するクラッチ機構と、を備え、
    前記動力伝達部材の外径部は、大径部と、前記大径部の前記スプール側に形成される小径部とから構成されており、
    前記巻き取り状態において、前記大径部は前記軸受部の内周面に回転可能に嵌合支持されるとともに、
    前記スプールフリー状態において、前記軸受部の内周面から側方に外れた位置に、前記大径部および前記小径部の少なくとも一部が露出するように移動されることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記軸受部の内周に、樹脂製のカラーが装着されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
JP2013201634A 2013-09-27 2013-09-27 魚釣用リール Active JP6218532B2 (ja)

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