JP2004000250A - 魚釣用リールの軸受 - Google Patents

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大石 晴通
Hiroshi Toma
遠間 弘
Shuichi Matsuzawa
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Abstract

【課題】使用環境が厳しい釣場で長期間使用しても、動力伝達部材を支持する軸受部分で腐食が生じ難い魚釣用リールの軸受を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る魚釣用リールの軸受37,38は、リール本体に設けられる動力伝達部材を回転可能に支持するステンレス鋼材で形成されており、その表面にクロム酸化物による耐食層を生成する表面処理が施されていることを特徴とする。
【選択図】  図2

Description

 この発明は、リール本体に設けられている動力伝達部材を回転可能に支持する魚釣用リールの軸受に関する。
 通常、魚釣用リールは、ハンドルの回転力を伝達する駆動力伝達経路において、動力伝達部材をボールベアリングからなる軸受で支持することが一般的となっている。例えば、特許文献1に開示されているように、両軸受型リールのクラッチ機構において、駆動力伝達経路にあるピニオンの両側部を、上記したボールベアリングからなる軸受で支持する支持構造が知られている。
特開平10−136848号公報
 一般的に上記した軸受は、耐食性の良いステンレス鋼で形成されているが、魚釣用リールは、海水、水、ゴミ等が付着浸入しやすい環境で使用されるため、軸受が腐食して性能低下により潤滑性が劣ったり、動力伝達部材、及びこれらとの嵌合部分の腐食を誘発し易く、魚釣用リールを長期間使用するに際して不具合が生じやすい。
 本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、使用環境が厳しい釣場で長期間使用しても、動力伝達部材を支持する軸受部分で腐食が生じ難い魚釣用リールの軸受を提供することを目的とする。
 上記した課題を解決するために、本発明に係る魚釣用リールの軸受は、リール本体に設けられる動力伝達部材を回転可能に支持するステンレス鋼材で形成されており、前記軸受の表面にクロム酸化物による耐食層を生成する表面処理が施されていることを特徴とする。
 本発明によれば、ステンレス鋼材で形成される軸受の表面に、クロム酸化物により生成される高耐食層が施されるため、耐食性が一段と向上して腐食の誘発を防止でき、魚釣用リールを使用環境の厳しい釣場で長期間、円滑かつ確実に使用することが可能となる。
 図1は、本発明に係る軸受を組み込んだ魚釣用リールの一実施の形態を示す図であり、図2は、図1に示す魚釣用リールにおいてピニオン部分(動力伝達部材)を拡大して示す図である。
 図に示す魚釣用リール1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに夫々装着された左右側板3a,3bとを備えたリール本体4を有している。
 左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸6が軸受7a,7bを介して回転自在に支持されており、スプール軸6には、釣糸が巻回されるスプール6aが取り付けられている。
 スプール6aは、ハンドル10を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル10は、右側板3bから突出したハンドル軸10aの端部に取り付けられている。
 ハンドル軸10aは、右フレーム2bと右側板3bとの間に、軸受16a,16bを介して回転自在に支持されていると共に、右側板との間に介在された一方向クラッチ17によって釣糸巻取方向にのみ回転可能に構成されている。
 右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸10aに回転自在に支持されハンドル10の回転運動をスプール軸6側に伝達する駆動歯車20と、この駆動歯車20に係合し、魚釣時にスプール6aから釣糸が繰り出された際、スプール6aに所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構25が収容されている。この場合、ドラグ機構25は、駆動歯車20に面接する複数の摩擦板26を備えており、ハンドル軸10aの端部に配設された操作部材27を回転操作することで、駆動歯車20に対する圧接力が調節され、スプール6aに対するドラグ力が調節されるようになっている。
 前記駆動歯車20には、クラッチ機構30の一部を構成するピニオン(動力伝達部材)31が噛合しており、駆動歯車20の回転をスプール6a(スプール軸6)に伝達するようになっている。
 前記ピニオン31には、図2に示すように、軸方向に貫通する中心孔31aが形成されており、この中心孔に支持軸32が貫通されて、ピニオン31は回転自在に支持されている。この場合、支持軸32は、一端面がスプール軸6の端面に当付くと共に、他端面が右側板3bに螺合されている軸覆い40の内面に当付くことで軸方向における移動が規制され、かつ軸覆い40を回動することでスプール軸6に対して所定の押圧力を付与できるようになっている。また、ピニオン31の一部には、周方向に沿って円周溝31bが形成されており、ここにクラッチ操作板36が係合している。クラッチ操作板36は、クラッチ操作部材(図示せず)を操作することで、付勢力に抗して、図中右側に向けて駆動され、ピニオン31を支持軸32に沿って右側に移動させるようになっている。また、ピニオン31の端面には、スプール軸6の端部に形成された断面非円形の係合部6bと係合する凹部31cが形成されており、ピニオンが図中右側に向けて駆動された際、図に示すクラッチON状態から、両者の係合状態が解除(クラッチOFF)されるようになっている。
 前記左右フレーム2a,2bの間には、レベルワインド装置50が設けられており、このレベルワインド装置50は、左右方向に沿って長孔(図示せず)が形成された案内筒51と、この案内筒51内に回転可能に支持されたウォームシャフト52と、案内筒51を囲繞して取り付けられ且つ前記長孔を介してウォームシャフト52に係合するピン(図示せず)を有する係合部材53と、この係合部材53に取り付けられた釣糸案内部(図示せず)とを備えている。そして、ウォームシャフト52の右側板側には、歯車57が取り付けられており、この歯車57は、前記駆動歯車20と一体回転する歯車60と噛合している。
 上記した構成において、ハンドル10を回転操作すると、その回転運動は、ハンドル軸10aからドラグ機構25を介して駆動歯車20及び歯車60に伝達された後、歯車57を介してウォームシャフト52に伝達され、このウォームシャフト52を回転させる。このとき、レベルワインド装置50の係合部材53が、ウォームシャフト52の回転運動に従って左右に摺動することで、釣糸は、係合部材53の釣糸案内部を介してスプール6aに均等に巻回される。
 なお、左フレーム2aには、公知のバックラッシュ防止装置70が設けられており、釣糸放出時にスプール6aが過回転した際、スプール軸6に取り付けられた環状体71が左フレーム2aに設けられた磁性体72の環状溝に入り込んで、その回転に制動力を与え、釣糸繰出時におけるスプール6aの過回転を防止するようになっている。
 上記したピニオン31は、その両側部がリール本体(右フレーム2b,右側板3b)に設けられた軸受37,38の内輪37a,38aに対して軸方向に移動可能で、かつ回転自在に接触している。この場合、ピニオン31を回転可能に支持する軸受37,38は、耐食性の良い材料で構成されている。すなわち、一般的に軸受(ボールベアリング)の内輪や、それ以外の構成部材は、ステンレス鋼のCr系のSUS440が使用されているが、これより耐食性の良いCr−Ni系のSUS304やSUS630鋼種に材料を変更したり、或いはSUS440材料の軸受に、メッキ処理(Niメッキ等)や表面に前処理後にクロム酸化物による耐食層を生成する表面処理を行なうことで、ピニオン31と軸受37,38の嵌合部における耐食性が向上すると共に、軸受の腐食の誘発が防止できる。これにより、常時円滑なピニオンの軸方向移動、及び長期に亘ってピニオンの円滑かつ安定した回転が可能になる。
 もちろん、上記したような耐食層を有する材料は、軸受の各構成部材や軸受全体に適用しても良いし、上記したピニオン以外の動力伝達部材を回転可能に支持する軸受、例えば、図1に示すスプール軸6を回転可能に支持する軸受7a,7bに適用可能であることは言うまでもない。
 そして、本実施の形態では、上記したピニオン31の両端部に、夫々接触支持部(環状突部)31d,31eが形成されており、各軸受37,38の内輪37a,38aに対する接触面積が少なくなるように構成している。具体的には、軸受37,38の軸方向の長さをR、接触支持部31d,31eにおける接触支持長さをrとした場合、rがRに対して1/3程度となるように設定している。このように、ピニオン31の両側部における軸受部分は、軸受37,38による回転支持を図りながら接触面積を少なくしたため、長期間使用しても嵌合部の腐食発生を低減することができ、クラッチ機構30をON/OFF操作する際、その操作性が低下することはない。また、両者の接触抵抗軽減により、ピニオン31の軸方向への移動がスムーズとなり、クラッチ切換え操作が円滑に行えるようになる。
 なお、ピニオン31及び軸受37,38は、ピニオン31が軸受37,38の内輪37a,38aに対して、全面に亘って接触する以外の構成、すなわち、部分的に接触するように構成されていれば、従来よりも優れた作用効果を得ることが可能である。具体的な構成として、ピニオンと内輪との接触面積が、1/3〜1/2(r/Rを1/3〜1/2)に設定されていれば、腐食発生の防止、接触抵抗の軽減の面からも好ましい。また、ピニオン31の両側部分において、上記の条件を満足するのが好ましいが、ピニオンの少なくとも一方の側部が、この条件を満足していても良い。また、接触支持部31d,31eは、周方向に凹凸状に形成する等、全周に亘って内輪に接触していなくても良い。
 上記した高耐食層が施された軸受は、各種の魚釣用リール(スピニングリール等)に組み込まれる動力伝達部材を回転可能に支持する部分に適用することが可能である。
本発明に係る魚釣用リールの一実施の形態を示す図。 図1に示す魚釣用リールのピニオン部分の軸受を拡大して示す図。
符号の説明
2a 左側板
2b 右側板
4 リール本体
6 スプール軸
10 ハンドル
30 クラッチ機構
31 ピニオン(動力伝達部材)
37,38 軸受

Claims (2)

  1.  リール本体に設けられる動力伝達部材を回転可能に支持するステンレス鋼材で形成された魚釣用リールの軸受において、
     前記軸受の表面にクロム酸化物による耐食層を生成する表面処理が施されていることを特徴とする魚釣用リールの軸受。
  2.  前記軸受が、ステンレス鋼のSUS440材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リールの軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009017857A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JP2011147396A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Shimano Inc スピニングリールのスプール支持構造

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