JP2009017857A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受性能を長期に亘って維持し、スプールのフリー回転性を良好に維持する。
【解決手段】リール本体に回転可能に支持されスプール6が取り付けられたスプール軸5と、このスプール軸5に設けたクラッチ係合部と、このクラッチ係合部に係脱可能に設けられた動力伝達部材を有し、リール本体に設けられたハンドルからの回転駆動力を、動力伝達部材を介してスプール軸5に伝達する巻き取り状態と、スプール軸5への回転駆動力を動力伝達部材により遮断するスプールフリー状態と、のいずれかの状態に切換可能なクラッチ機構20と、を備え、クラッチ係合部に並設して設けられ、スプール軸5を回転自在に支持する軸受4Aを備え、軸受4Aにおける少なくともクラッチ係合部との対向側面4aに、この対向側面4aを覆うカバー30を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
従来、リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持し、スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに切り換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
一般的に、このような魚釣用リールに使用されるクラッチ機構は、ハンドルからの駆動力を伝達する駆動力伝達経路に動力伝達用のピニオンを有しており、このピニオンが、スプールの係合部(スプール軸)に対して係脱可能に構成されて駆動力の伝達がON/OFFされるように構成されている。
クラッチ機構のピニオンは、リール本体に変位可能に設けられた切換部材の操作に連動して、クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えるようになっており、また、ハンドルの回動操作または切換部材の操作に連動して、クラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰できるようになっている。
スプール軸には、ピニオンの係脱を可能とする係合突部が設けられており、この係合突部に嵌まり合う凹部がピニオン側に設けられている。ピニオンは、軸方向移動可能に支持されており、クラッチON/OFFの切り換え時には、ピニオンがスプール軸の係合突部に対して進退して、係合突部と凹部との係脱が行われることで、駆動力の伝達がON/OFFされるようになっている。
実用新案登録第2594912号公報 特許第3215800号公報
ところで、前記したクラッチOFF状態からクラッチON状態にクラッチ機構が復帰されると、スプール軸の係合突部とピニオンの凹部との離間状態が解除されて、ばね部材の付勢力によってピニオンがスプール軸側に移動する。このとき、スプール軸の係合突部にピニオンの端面が回転しながら当接し、スプール軸の係合突部がピニオンの凹部に嵌入してこれらが係合する状態となり、これによって動力の伝達がON状態とされる。
このように、クラッチ機構の復帰時等には、スプール軸の係合突部にピニオンの端面が回転しながら当接することとなるため、その際の摺動や衝撃によっては、摩耗や細かな切粉(金属粉)が発生する場合がある。
このようにして発生した切粉がスプール軸の係合突部に並設して設けられたスプール軸の軸受に仮に付着すると、軸受の摺動部分における摺動抵抗が増加する虞があり、スプールのフリー回転性に影響を及ぼす虞があった。
また、クラッチON/OFFの繰り返しにより、巻き取りを行う駆動部のグリースや異物等も、ピニオンから凹部、係合突部を介してスプール軸の軸受に飛散する虞があり、スプールのフリー回転性に影響を及ぼす虞があった。
本発明は、前記諸問題を解決するためになされたものであり、軸受性能を長期に亘って維持し、スプールのフリー回転性を良好に維持することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されスプールが取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に設けたクラッチ係合部と、このクラッチ係合部に係脱可能に設けられた動力伝達部材と、前記リール本体に設けられたハンドルからの回転駆動力を、前記動力伝達部材を介して前記スプール軸に伝達する巻き取り状態と、前記スプール軸への回転駆動力を前記動力伝達部材により遮断するスプールフリー状態と、のいずれかの状態に切換可能なクラッチ機構と、を備えた魚釣用リールであって、前記クラッチ係合部に並設して設けられ、前記スプール軸を回転自在に支持する軸受を備え、前記軸受における少なくとも前記クラッチ係合部との対向側面に、この対向側面を覆うカバーを設けたことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、スプール軸の軸受における少なくともクラッチ係合部との対向側面に、この対向側面を覆うカバーが設けられているので、クラッチ機構の復帰時等に、スプール軸に設けたクラッチ係合部に動力伝達部材が衝撃をもって係合する等して細かな切粉が発生した場合であっても、カバーでこれを遮断することが可能となるので、軸受に切粉が付着せず、軸受性能の低下を阻止することができる。
また、本発明は、前記カバーが、前記スプール軸が挿通される挿通孔を有しており、前記スプール軸が間隙をもって前記挿通孔に挿通される構成とするのがよい。
このように構成することによって、スプール軸が間隙をもってカバーの挿通孔に挿通されるので、軸受がカバーで覆われる構成でありながら、間隙を通じて軸受に注油することが可能となる。
また、前記クラッチ係合部は、前記スプール軸の外周面に突設された係合突部を備え、前記軸受は、前記係合突部と前記スプールとの間で前記スプール軸に取り付けられており、前記カバーは、前記軸受の外輪外周面に嵌着されている構成とするのがよい。
このように構成することによって、スプール軸とともに、スプール軸に突設された係合突部、軸受、およびカバーがアッセンブリ化されて一つのユニットとして取り扱うことができる。また、カバーが軸受の外輪外周面に嵌着されているので、ユニットとして取り扱う際にも軸受がカバーで好適に覆われた状態が保持され、軸受の防塵等が図られて、軸受性能の低下を阻止することができる。
本発明によれば、軸受に切粉が付着するのをカバーで好適に遮断することができるので、軸受性能を長期に亘って維持し、スプールのフリー回転性を良好に維持することができる。
本発明によれば、スプール軸とカバーとの間の間隙を通じて軸受に注油することが可能となり、注油によって、軸受性能を長期に亘って維持することができ、スプールのフリー回転性を良好に維持することができる。また、釣り後の注油メンテナンスが行い易い。
本発明によれば、スプール軸とともに、スプール軸に突設された係合突部、軸受、およびカバーがアッセンブリ化されて一つのユニットとして取り扱うことができるので、軸受性能の低下を阻止することができ、軸受性能を長期に亘って維持し、スプールのフリー回転性を良好に維持することができる。また、組み込み時やメンテナンス時の作業性がよい。さらに、生産性が向上する。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受けリールの全体構成を示す断面図、図2(a)(b)はクラッチ機構のピニオン部分を拡大して示す断面図である。
なお、以下の説明において、「前、後」「左、右」「上、下」は、両軸受けリールを釣竿Rに取り付けた状態を基準とする。
図1に示すように、両軸受けリールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱に設けられた図示しないリール脚によって、釣竿Rの図示しないリールシートに装着される。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受4A,4Bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール6が取り付けられている。
スプール6は、ハンドル10を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル10は、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。
ハンドル軸7は、右フレーム2bと右側板3bとの間に、軸受7a,7bを介して回転自在に支持されているとともに、右側板3bとの間に介在された一方向クラッチ8によって釣糸巻取方向にのみ回転可能に構成されている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル10の回転運動をスプール軸5側に伝達するための駆動歯車11が設けられており、また、この駆動歯車11に係合して、スプール6に所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール6から釣糸が繰り出された際に、スプール6に所定のドラグ力を付与するようになっており、駆動歯車11に当接する複数の摩擦板12aを備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の端部に配設された操作部材13を回動操作することで、駆動歯車11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール6に対するドラグ力が調節されるように構成されている。
駆動歯車11には、クラッチ機構20の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン21が噛合している。このピニオン21は、駆動歯車11の回転をスプール6(スプール軸5)に伝達する部材であり、図2(a)に示すように、軸方向に貫通する中心孔21aが形成されており、この中心孔21aに支持軸22が貫通されている。
支持軸22は、左端面22aがスプール軸5の端面5aに当接するとともに、図1に示すように、右端面22bが右側板3bに螺合されている軸覆い部材3cの内面に当付くことで軸方向における移動が規制されている。そして、支持軸22は、軸覆い部材3cが回動操作されることでスプール軸5に対して所定の押圧力をブレーキ力として付与できるように構成されている。
図2(a)に示すように、ピニオン21の一部には、周方向に沿って円周溝21bが形成されており、この円周溝21bにクラッチ部材23が係合している。クラッチ部材23は、図1に示すように、クラッチ操作部材24を操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)することで、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、図中右側に向けて駆動されるようになっており、これによって、ピニオン21を支持軸22に沿って右側に移動させるようになっている。
ここで、図2(a)(b)に示すように、ピニオン21は、その両側部がリール本体(右フレーム2b,右側板3b、図1参照)に設けられた軸受部24A,24Bの内輪内周面24a,24bに対して、軸方向に移動可能であり、かつ回転自在に接触している。
ピニオン21の左端部には、スプール軸5の右端部に設けられたクラッチ係合部としての係合突部5b,5bに係脱可能な、凹部25aが設けられている。図2(a)に示すように、凹部25aにスプール軸5の係合突部5b,5bが係合している状態がクラッチON状態であり、図2(b)に示すように、ピニオン21が図中右側に向けて駆動された際に、凹部25aから係合突部5b,5bが脱した状態(両者の係合状態が解除された状態)がクラッチOFF状態である。
なお、ピニオン21は、クラッチ操作部材24(図1参照)を復帰操作するか、あるいはハンドル10の巻き取り操作によって、自動的にクラッチOFF状態からクラッチON状態へ復帰させることが可能となっている。
スプール軸5は、図3に示すように、右端部が、大径部5Aとこの大径部5Aに連続する小径部5Bとからなっており、本実施形態では、大径部5Aに軸受4Aが嵌合により装着されている。また、小径部5Bに形成された孔部5b’にピンが挿入されて係合突部5b,5bが設けられている。つまり、軸受4Aは、係合突部5b,5bに並設して設けられており、この軸受4Aと係合突部5b,5bとの間に、カバー30が配置されている。
本実施形態では、軸受4Aとしてボールベアリングを用いており、カバー30は、この軸受4Aにおける前記係合突部5b,5bとの対向側面4aに配置されて、この対向側面4aを覆うように設けられている。
カバー30は、略有底円筒状を呈しており、軸受4Aの対向側面4aを覆うことが可能な底部31と、軸受4Aの外輪外周面4bに嵌着可能な周部32とを備えて構成されている。底部31には、スプール軸5が挿通される挿通孔31aが形成されている。この挿通孔31aは、その内径がスプール軸5の小径部5Bの外径よりも若干大きく形成されており、挿通孔31aにスプール軸5の小径部5Bが挿通された状態で、挿通孔31aの内周面と小径部5Bの外周面との間には、間隙Sが形成されるようになっている。この間隙Sは、メンテナンス時等に注油口として機能する。
本実施形態では、挿通孔31aが小径部31Bの外周面に沿う縁部を備えた円筒状に形成されている。なお、挿通孔31aの内径は、大径部5Aの外径(軸受4Aの内輪の内径)よりも小さくなるように設定されている。これによって、挿通孔31aの内周面31a’が軸受4Aの内輪内周面4cよりも径方向内側(スプール軸5の図示しない中心軸寄り)に位置している。
軸受4Aは、カバー30が外周に嵌着された状態で、右フレーム2bに設けられた軸受保持部2b’に対して挿入保持される(図2(a)参照)。つまり、軸受4Aは、軸受保持部2b’との間に、カバー30の周部32を介在させた状態で抜き挿し可能に嵌まり込んで保持されるようになっている。なお、カバー30は、周部32が軸受4Aの外輪外周面4bに嵌着されているので、図3に示すように、メンテナンス時等や交換時等にスプール6を取り外すと、スプール軸5に装着された軸受4Aとともに右フレーム2bの軸受保持部2b’から取り外されることとなる。つまり、スプール6、スプール軸5、係合突部5b、軸受4Aおよびカバー30は、アッセンブリ化されて一つにユニットとして取り扱うことができるように構成されている。
なお、リール本体1におけるその他の構成としは、図1に示すように、前記左右フレーム2a,2bの間にレベルワインド装置50が設けられており、このレベルワインド装置50は、案内筒51と、この案内筒51内に回転可能に支持されたウォームシャフト52と、ウォームシャフト52に係合するピン(図示せず)を有する係合部材53と、この係合部材53に取り付けられた釣糸案内部(図示せず)とを備えている。
前記ウォームシャフト52の右側板側には、歯車54が取り付けられており、この歯車54は、前記駆動歯車11と一体回転する歯車15と噛合している。
以上のような両軸受けリールにおいて、ハンドル10を回転操作すると、その回転運動は、ハンドル軸7からドラグ機構12を介して駆動歯車11および歯車15に伝達された後、歯車54を介してウォームシャフト52に伝達され、このウォームシャフト52を回転させる。このとき、レベルワインド装置50の係合部材53が、ウォームシャフト52の回転運動に従って左右に摺動することで、釣糸は、係合部材53の釣糸案内部を介してスプール6に均等に巻回される。
また、左フレーム2aには、公知のバックラッシュ防止装置70が設けられており、釣糸放出時にスプール6が過回転した際、スプール軸5に取り付けられた環状体71が左フレーム2aに設けられた磁性体72の環状溝に入り込んで、その回転に制動力を与え、釣糸繰出時におけるスプール6の過回転を防止するようになっている。
そして、ハンドル10の回転操作により駆動歯車11に伝達された回転駆動力は、ピニオン21に伝達され、ピニオン21の凹部25a(図2(a)参照)に係合している係合突部5b,5bを介してスプール軸5に伝達される。これによって、スプール6が回転駆動される。
そして、クラッチ操作部材24が操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)されると、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、図2(b)に示すように、ピニオン21が図中右側に向けて駆動され、スプール軸5の係合突部5b,5bに対するピニオン21の凹部25aの係合が解除されて、スプール6がフリー回転可能な状態とされる。
その後、再びハンドル10が回転操作されるか、クラッチ操作部材24が操作されると、クラッチOFF状態からクラッチON状態にクラッチ機構20が復帰され、ピニオン21が図示しないばね部材の付勢力によってスプール軸5側に移動する。そうすると、スプール軸5の係合突部5b,5bにピニオン21の端面が回転しながら当接し、スプール軸5の係合突部5b,5bがピニオン21の凹部25aに嵌入してこれらが係合する状態となる(図2(a)参照)。これによって、ハンドル10の回転駆動力がピニオン21からスプール軸5へ伝達される。
ここで、このようなクラッチ機構20の復帰時に、スプール軸5の係合突部5b,5bにピニオン21の端面が回転しながら当接することとなるため、その際の摺動や衝撃によっては、摩耗や細かな切粉が発生する場合がある。
本実施形態では、軸受4Aの対向側面4aがカバー30で覆われているので、係合突部5b,5bに並設されて軸受4Aが設けられている構成であるにもかかわらず、前記のように発生した切粉をカバー30で好適に遮断することができる。つまり、軸受4Aを、前記した衝撃等により発生する細かな切粉から好適に保護することができる。また、クラッチON/OFF状態の繰り返しにより、巻き取りを行う駆動部のグリースや異物等も、ピニオン21から凹部25a、係合突部5b,5bを介してスプール軸5の軸受4Aに飛散する虞があるが、これらをカバー30で好適に遮断することができ、軸受4Aを好適に保護することができる。
なお、カバー30の底部31に形成される挿通孔31aは、前記のように、小径部5Bの外周面に沿う縁部を備えた円筒状とするものに限られず、図4(a)に示すように、縁部を設けずにスプール軸5の小径部5Bが間隙Sをもって挿通可能な孔として形成してもよい。
また、図4(b)に示すように、軸受4Aの内輪内周面4cに嵌着可能な周部32’を備えたカバー30’を用いて、軸受4Aにおける前記係合突部5b,5bとの対向側面4aをその鍔部31’で覆うように構成してもよい。つまり、軸受4Aは、カバー30’の周部32’を介してスプール軸5の大径部5Aに嵌合されて装着されるようになっている。なお、鍔部31’の周部と右フレーム2bの軸受保持部2b’の右側方に形成される周壁との間には、間隙S’が形成されるように、各部の寸法が調整されて構成されている。この間隙S’は、メンテナンス時等の軸受4Aに対する注油口として機能する。
以上説明した両軸受けリールによれば、スプール軸5の軸受4Aにおける、少なくとも係合突部5b,5b(凹部25a)との対向側面4aに、この対向側面4aを覆うカバー30が設けられているので、クラッチ機構20の復帰時等に、係合突部5b,5bにピニオン21の凹部25aが衝撃をもって係合する等して細かな切粉が発生した場合であっても、カバー30でこれを遮断することが可能となるので、軸受4Aに切粉が付着せず、軸受性能の低下を阻止することができる。これにより、軸受性能を長期に亘って維持することができ、スプール6のフリー回転性を良好に維持することができる。
また、カバー30の挿通孔31aに、スプール軸5が間隙Sをもって挿通されるようになっているので、軸受4Aがカバー30で覆われる構成でありながら、この間隙Sを通じて軸受4Aに注油することが可能となる。したがって、注油により軸受性能を長期に亘って維持することができ、スプール6のフリー回転性を良好に維持することができる。また、釣り後の注油メンテナンスが行い易い。
また、クラッチ係合部として、スプール軸5の外周面に突設された係合突部5b,5bを備えており、軸受4Aは、係合突部5b,5bとスプール6との間でスプール軸5に固定されており、さらに、カバー30は、軸受4Aの外輪外周面4bに嵌着されているので、スプール軸5とともに、スプール軸5に突設された係合突部5b,5b、軸受4A、およびカバー30がアッセンブリ化され、これらを一つのユニットとして取り扱うことができる。したがって、軸受性能の低下を阻止することができ、軸受性能を長期に亘って維持し、スプール6のフリー回転性を良好に維持することができる。また、組み込み時やメンテナンス時の作業性がよい。さらに、生産性が向上する。
また、カバー30が軸受4Aの外輪外周面4b(あるいは内輪内周面4c)に嵌着され、底部31(鍔部31’)が軸受4Aの対向側面4aを覆っているので、ユニットとして取り扱う際にも軸受4Aがカバー30で好適に覆われた状態が保持され、軸受4Aの防塵等が図られて、軸受性能の低下を阻止することができる。
図5に本発明の魚釣用リールとしての両軸受けリールの変形例を示す。この変形例では、スプール軸5’が右側板3b側へ延設されており、スプール軸5’にピニオン21が支持されるように構成されている点が異なっている。
この例においても、カバー30は、軸受4Aの外輪外周面4bに嵌着されているので、スプール軸5’とともに、スプール軸5’に突設された係合突部5b,5b、軸受4A、およびカバー30がアッセンブリ化されており、これらを一つのユニットとして取り扱うことができる。この場合、メンテナンス時等にスプール6を取り外す操作を行うと、スプール軸5’がピニオン21に対して摺動し、ピニオン21から好適に引き抜くことができる。
この変形例においても、カバー30によって、軸受4Aに切粉が付着するのを好適に防止することができ、軸受性能の低下を阻止することができる。これにより、軸受性能を長期に亘って維持することができ、スプール6のフリー回転性を良好に維持することができる。
また、図6にその他の変形例を示す。この変形例においても、スプール軸5”が右側板3b側へ延設されて、ピニオン21’が、このスプール軸5”に支持されている点に変わりはないが、ピニオン21’の左端面には、スプール軸5”に形成された断面非円形の係合部5Cと係合する凹部27が形成されている点が異なっており、ピニオン21’が図中右側に向けて駆動された際に、図に示すクラッチON状態から、これらの係合状態が解除されるクラッチOFF状態となるように構成されている。
そして、係合部5Cと軸受4Aとの間には、軸受4Aの対向側面4aを覆うことが可能なカバー35が配設されている。カバー35は、円板形状を呈しており、この例では、カバー35の周部が、軸受保持部2b’の内周面に設けられた溝部2mに嵌め入れられることで、カバー35が取り付けられている。また、軸受4Aも軸受保持部2b’に対して圧入されて取り付けられている。
つまり、この変形例では、スプール軸5”に前記した係合突部5b,5bが設けられていないので、軸受保持部2b’に軸受4Aおよびカバー35を固定したままの状態で、スプール6とともにスプール軸5”を引き抜くことが可能となっている。
この変形例においても、カバー35によって、軸受4Aに切粉が付着するのを好適に防止することができ、軸受性能の低下を阻止することができる。これにより、軸受性能を長期に亘って維持することができ、スプール6のフリー回転性を良好に維持することができる。
また、スプール軸5”を引き抜いても、軸受4Aおよびカバー35が軸受保持部2b’側に残留する構造であるので、スプール6側のアッセンブリ化されたユニットの部品点数を少なくすることができ、その分、ユニットのコストを低減することができる。
なお、前記実施形態では、図2(a)(b)に示すように、スプール軸5に係合突部5b,5bを設け、ピニオン21に凹部25aを設けてこれらを係脱可能に設けたが、これに限られることはなく、例えば、図7(a)(b)に示すように、ピニオン21の左端部に径方向内方に向けて突出する一対のピン28を設け、また、スプール軸5の右端部の小径部5Bに、前記一対のピン28に係脱可能な一対の凹溝5Dを設けてもよい。このように構成した場合にも、前記と同様の作用効果を得ることができる。
このように、前記した係合突部5b,5bに代わるピン28を、ピニオン21側に設けることによって、スプール軸5の小径部5Bを、係合突部5b,5bを設けたときのような突出部のない形状とすることができる。
したがって、図7(a)(b)では、スプール軸5の大径部5Aに軸受4Aを固定した例を示したが、例えば、軸受4Aおよびカバー30を軸受保持部2b’側に固定して設け、スプール軸5を引き抜いた際に、これらの軸受4Aおよびカバー30が軸受保持部2b’に残るように構成してもよい。
これによって、スプール6側のアッセンブリ化されたユニットの部品点数を少なくすることができ、その分、ユニットのコストを低減することも可能となる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受けリールの全体構成を示す断面図である。 クラッチ機構のピニオン部分を拡大して示す図であり、(a)はクラッチON状態の様子を示す図、(b)はクラッチOFF状態の様子を示す図である。 スプール側を外した状態の様子を示す断面図である。 (a)(b)はカバーの変形例を示す断面図である。 本発明の魚釣用リールとしての両軸受けリールの変形例を示す断面図である。 同じくその他の変形例を示す断面図である。 (a)(b)は変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 リール本体
2b’ 軸受保持部
2m 溝部
4 スプール軸
4A 軸受
4a 対向側面
4b 外輪外周面
4c 内輪内周面
5 スプール軸
5’ スプール軸
5” スプール軸
5A 大径部
5B 小径部
5C 係合部
5D 凹溝
5b 係合突部
5b’ 孔部
6 スプール
7 ハンドル軸
10 ハンドル
11 駆動歯車
12 ドラグ機構
13 操作部材
20 クラッチ機構
21 ピニオン
21’ ピニオン
21a 中心孔
21b 円周溝
22 支持軸
24 クラッチ操作部材
25a 凹部
27 凹部
28 ピン
30 カバー
30’ カバー
31B 小径部
31a’ 内周面
35 カバー
S 間隙

Claims (3)

  1. リール本体に回転可能に支持されスプールが取り付けられたスプール軸と、
    このスプール軸に設けたクラッチ係合部と、
    このクラッチ係合部に係脱可能に設けられた動力伝達部材を有し、前記リール本体に設けられたハンドルからの回転駆動力を、前記動力伝達部材を介して前記スプール軸に伝達する巻き取り状態と、前記スプール軸への回転駆動力を前記動力伝達部材により遮断するスプールフリー状態と、のいずれかの状態に切換可能なクラッチ機構と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記クラッチ係合部に並設して設けられ、前記スプール軸を回転自在に支持する軸受を備え、
    前記軸受における少なくとも前記クラッチ係合部との対向側面に、この対向側面を覆うカバーを設けたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記カバーは、前記スプール軸が挿通される挿通孔を有しており、
    前記スプール軸は間隙をもって前記挿通孔に挿通されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記クラッチ係合部は、前記スプール軸の外周面に突設された係合突部を備えて構成されており、
    前記軸受は、前記係合突部と前記スプールとの間で前記スプール軸に取り付けられており、
    前記カバーは、前記軸受の外輪外周面に嵌着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
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