JP2011004681A - 釣り用リールのハンドル把手 - Google Patents

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【課題】釣り用リールのハンドル把手において、把手部を筒状部に接着する接着作業の作業性を向上させる。
【解決手段】ハンドル把手9は、把手軸18の外周側に装着される筒状部90と、筒状部90の外周に接着剤100により接着固定される略球状の把手部91と、把手部91の先端部開口に装着され筒状部90にねじ止め固定されるキャップ部材92とを有している。筒状部90は、把手軸18の外周側に回転自在に装着された筒状の本体筒部90aと、本体筒部90aの基端部に本体筒部90aの外径より大径となるように一体的に形成された鍔部93とを有している。筒状部90は、本体筒部90aの外周部に凹んで形成された第1溝部90cと、鍔部93の当接部93aに凹んで形成された第2溝部93bとを有している。
【選択図】図9

Description

本発明は、釣り用リールのハンドル把手、特に、釣り用リールのハンドルアームの先端に固定された把手軸に回転自在に装着されるハンドル把手に関する。
スピニングリールや、両軸受リール等の釣り用リールのハンドル軸の先端には、ハンドル組立体が固定されている。ハンドル組立体は、ハンドル軸の先端に回転不能に装着されたハンドルアームと、ハンドルアームの先端に回転不能に固定された把手軸と、把手軸に回転自在に装着されたハンドル把手とを有している。このようなハンドル把手は、把手軸に回転自在に支持された金属製の筒状部と、筒状部の外周を覆うように設けられた鼓状の把手部とを有している。筒状部は、把手軸に対して回転自在かつ軸方向移動不能に装着されており、把手軸の先端部にねじ止めされている。また、把手部の先端部は、把手軸の先端部に装着されたねじ部材が露出するように開口しており、この開口部を閉塞するためのキャップ部材がさらに設けられている。このようなキャップ部材は、筒状部の内周部に形成された雌ねじに螺合する雄ねじが形成されており、キャップ部材自身を回転させることによって筒状部に固定される(たとえば、特許文献1参照)。また、筒状部の基端部には、他の部分より大径となるように形成された鍔部が設けられており、筒状部の外周部に把手部の基端部を装着したときに鍔部に当接するようになっている。このようなハンドル把手では、筒状部の外周部と把手部の内周部との間や、鍔部の当接部と把手部の基端部との間には、接着剤が塗布されており、この接着剤によって、把手部が筒状部に固定される。
特開2001−299165号公報
前記従来のハンドル把手は、筒状部の外周部と把手部の内周部との間や、鍔部の当接部と把手部の基端部との間に、接着剤を塗布することによって、把手部を筒状部に接着固定している。ここでは、筒状部の外周部や鍔部の当接部に接着剤を塗布した状態で、筒状部の外周部に筒状部の先端部から基端部に向かって基端部が鍔部に当接するまで押し込むようにして装着することによって接着固定されるので、接着剤を多めに塗布した場合には、接着剤が把手部の基端部から外部にはみ出してしまうおそれが生じる。この場合には、はみ出た接着剤を除去する工程が必要となるために、把手部を筒状部に接着する接着作業の作業性が著しく低下するおそれがある。
本発明の課題は、釣り用リールのハンドル把手において、把手部を筒状部に接着する接着作業の作業性を向上させることにある。
発明1に係る釣り用リールのハンドル把手は、釣り用リールのハンドルアームの先端に固定された把手軸に回転自在に装着されるハンドル把手であって、筒状部と、把手部とを備えている。筒状部は、把手軸の外周側に回転自在に装着された本体筒部と、本体筒部の基端部に本体筒部の外径より大径となるように一体的に形成された鍔部とを有している。把手部は、本体筒部の外周部に本体筒部の先端部から基端部に向かって装着され、かつ基端部が鍔部に当接するように装着され、本体筒部の外周部及び鍔部の当接部に接着固定される筒状の把手本体を有している。筒状部は、本体筒部の外周部に凹んで形成された第1溝部と、鍔部の当接部に凹んで形成された第2溝部とをさらに有している。
このハンドル把手では、本体筒部の外周部及び鍔部の当接部にそれぞれ第1溝部及び第2溝部が形成されている。ここでは、本体筒部の外周部及び鍔部の当接部に接着剤を多めに塗布した場合でも、余分な接着剤が第1溝部及び第2溝部に入り込むので、接着剤が把手部の基端部から外部にはみ出しにくくなる。したがって、従来のはみ出た接着剤を除去する工程が不要となるので、把手部を筒状部に接着する接着作業の作業性を向上させることができる。
発明2に係るハンドル把手は、発明1のハンドル把手において、第1溝部は、本体筒部の外周部の周方向に沿って凹んで形成された環状溝である。この場合、第1溝部を環状に形成することによって、第1溝部の形成が容易になるとともに、余分な接着剤が入り込みやすくなる。
発明3に係るハンドル把手は、発明1又は2のハンドル把手おいて、第1溝部は、本体筒部の外周部の複数箇所に凹んで形成されている。この場合、第1溝部を複数設けることによって、さらに余分な接着剤が入り込みやすくなる。
発明4に係るハンドル把手は、発明1から3のいずれかのハンドル把手において、第2溝部は、鍔部の当接部にハンドルアーム側に凹んで形成された環状溝である。この場合、第2溝部を環状に形成することによって、余分な接着剤が入り込みやすくなる。
発明5に係るハンドル把手は、発明1から4のいずれかのハンドル把手において、筒状部は、本体筒部の先端部に形成された雌ねじ部をさらに有している。外周部に雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部が形成された筒部と、筒部の先端部に形成され筒部の外径より大径に形成された頭部とを有するキャップ部材をさらに備えている。この場合、キャップ部材の筒状部材に対する着脱が容易になる。
発明6に係るハンドル把手は、発明1から5のいずれかのハンドル把手において、筒状部は、金属製である。この場合、筒状部を高強度に形成できる。
発明7に係るハンドル把手は、発明5又は6のハンドル把手において、キャップ部材は、金属製である。この場合、筒状部に螺合するキャップ部材の筒部を金属によって形成することにより、たとえば、把手部が強く握られたとしても、筒状部先端の開口が変形することを抑えることができる。また、外部に露出するキャップ部材の頭部を金属によって形成することにより、高級感のある外観意匠を演出できる。
本発明によれば、釣り用リールのハンドル把手において、本体筒部の外周部及び鍔部の当接部にそれぞれ第1溝部及び第2溝部が形成されているので、把手部を筒状部に接着する接着作業の作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面断面図。 図1のII−II断面図。 図1のIII−III断面図。 ハンドル軸周辺の断面図。 ハンドル把手の拡大側面図。 前記ハンドル把手の正面図。 前記ハンドル把手の背面図。 前記ハンドル把手の側面断面図。 前記ハンドル把手の分解斜視図。 筒状部及び把手部の接着部分の拡大側面断面図。 他の実施形態の図8に相当する図。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル組立体1と、ハンドル組立体1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ハンドル組立体1は、リール本体2の両側部の一方側に交換可能に装着されており、たとえば図1ではリール本体2の右側部に装着され、図2及び図4ではリール本体2の左側部に装着されている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
ハンドル組立体1は、図2に示すように、後述するハンドル軸10の先端に装着されるハンドルアーム8と、ハンドルアーム8の先端に装着されたハンドル把手9とを備えている。ハンドル把手9は、ハンドルアーム8の先端にかしめ固定された把手軸18に回転自在に装着されている。
ハンドル把手9は、図5から図9に拡大して示すように、把手軸18の外周側に装着される筒状部90と、筒状部90の外周に接着剤100により接着固定される略球状の把手部91と、把手部91の先端部開口に装着され筒状部90にねじ止め固定されるキャップ部材92とを有している。
筒状部90は、図5及び図6に示すように、両端が開口する筒状の部材である。筒状部90は、アルミニウム合金を切削加工することによって形成されている。筒状部90の内周部は、図8に示すように、把手軸18の外周部に軸受20a、軸受20bを介して回転自在に支持されている。把手軸18の基端部は、図8に示すように、ハンドルアーム8の先端にかしめ固定され、把手軸18の先端部は、ねじ部材20cにより筒状部90及び把手部91を抜け止めしている。
筒状部90は、図8及び図9に示すように、把手軸18の外周側に回転自在に装着された筒状の本体筒部90aと、本体筒部90aのハンドルアーム8と逆側(図8右側)の先端内周部に形成された雌ねじ部90bと、本体筒部90aのハンドルアーム8側(図8左側)の基端部に本体筒部90aの外径より大径となるように一体的に形成された鍔部93とを有している。鍔部93は、筒状部90の外周部に把手部91を装着したときに把手部91の基端部91dが鍔部93の当接部93aに当接するようになっており、把手部91の位置決めを行うための当たりとして機能している。鍔部93は、図8に示すように、筒状部90の基端部外周に一体成形された環状部分である。鍔部93は、鍔部93の当接部93aと把手部91の基端部91dとが接触するように装着され、鍔部93の当接部93aの外周面と把手部91の基端部91dの外周面とが滑らかに連結されるように形成されている。このようなハンドル把手9では、本体筒部90aの外周部と把手部91の内周部との間や、鍔部93の当接部93aと把手部91の基端部91dとの間には、接着剤100が塗布されており、この接着剤100によって、把手部91が筒状部90に接着固定される。
筒状部90は、図8及び図9に示すように、本体筒部90aの外周部に凹んで形成された第1溝部90cと、鍔部93の当接部93aに凹んで形成された第2溝部93bとをさらに有している。第1溝部90c及び第2溝部93bは、本体筒部90aの外周部と把手部91の内周部との間や、鍔部93の当接部93aと把手部91の基端部91dとの間に塗布された余分な接着剤100を入り込ませるための溝部である。第1溝部90cは、図10に拡大して示すように、本体筒部90aの外周部の周方向に沿って凹んで形成された環状溝である。第1溝部90cは、本体筒部90aの外周部の複数箇所(本実施形態では、軸方向に間隔をあけた3箇所)に凹んで形成されている。第2溝部93bは、鍔部93の当接部93aにハンドルアーム8側に凹んで形成された環状溝である。ここでは、第1溝部90cと第2溝部93bとを合わせて4箇所に溝部が形成されている。
本体筒部90aの内周部は、把手軸18の外周部に軸受20a、軸受20bを介して回転自在に支持されている。雌ねじ部90bは、図8に示すように、外径が本体筒部90aと同径になるように形成され、内径がハンドルアーム8と逆側(図8右側)に向かって大径となる段付きの凹部となるように形成されており、その端部内周には雌ねじが形成されている。雌ねじ部90bは、後述するキャップ部材92の雄ねじ部92aが螺合可能である。
把手部91は、図5に示すように、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)等の合成樹脂を切削加工することによって形成され、把手軸18の軸芯に対して軸対称となる略球状に形成されている。ここでは、EVA樹脂を切削加工することによって把手部91が形成されているので、滑りやすい表面のスキン層が除去され、把手部91の表面に多孔質の発泡層を露出させることで指との密着性を向上させることができる。把手部91は、図8に示すように、筒状の把手本体91aと、把手本体91aの内周部に軸方向に貫通して形成され本体筒部90a及び後述するキャップ部材92の筒部92bが中間位置で雄ねじ部92aが雌ねじ部90bに係合するように装着される貫通孔91bと、把手本体91aの先端部に形成され貫通孔91bの先端側開口を閉塞し後述するキャップ部材92の頭部92cが接触可能な先端部91cとを有している。把手本体91aは、図8及び図9に示すように、本体筒部90aの外周部に本体筒部90aの先端部から基端部に向かって装着され、かつ基端部91dが鍔部93の当接部93aに当接するように装着され、本体筒部90aの外周部及び鍔部93の当接部93aに接着剤100により接着固定される筒状の部材である。把手部91は、図5及び図7に示すように、貫通孔91bによって後端部側の外形が円形となるように開口しており、この開口を閉塞する金属製のキャップ部材92が装着されている。
キャップ部材92は、図7及び図8に示すように、アルミニウム合金等の金属を切削加工することにより形成されたボルト状部材である。キャップ部材92は、図8に示すように、筒状部90の雌ねじ部90bに螺合する雄ねじ部92aと、雄ねじ部92aがハンドルアーム8側(図8左側)の基端部に形成された筒状の筒部92bと、筒部92bのハンドルアーム8と逆側(図8右側)の先端部に形成され筒部92bの外径より大径に形成された頭部92cとを有している。また、キャップ部材92は、頭部92cの後端部の中央部に矩形となるように形成され硬貨等で回転操作可能な操作凹部92dを有している。ここでは、硬貨等で操作凹部92dを回転操作することにより、雄ねじ部92aを雌ねじ部90bに螺合させて、キャップ部材92を筒状部90に着脱可能に固定している。なお、キャップ部材92の外形は、把手部91の外形と滑らかに連続するように連結されており、外形形状は把手部91の外形形状と同一である。
雄ねじ部92aは、図8に示すように、内径が筒部92bと同径になるように形成され、外径がハンドルアーム8側(図8左側)に向かって小径となる段付きの凹部となるように形成されており、その端部外周には雄ねじ部が形成されている。雄ねじ部92a部は、雌ねじ部90bに螺合可能である。
筒部92bは、図8に示すように、雄ねじ部92aは、雌ねじ部90bに螺合するように延びて形成されている。筒部92bの外径は、本体筒部90aの外径と同径となるように形成されており、把手部91の貫通孔91bの内径が本体筒部90a及び筒部92bの外径と同一となるように形成されている。
このようなハンドル把手9を組み立てるには、まず、本体筒部90aの外周部の表面や、鍔部93の当接部93aの表面に接着剤100を塗布する。本体筒部90aの外周部や鍔部93の当接部93aに接着剤100を塗布した状態で、本体筒部90aの外周部に本体筒部90aの先端部から基端部に向かって把手部91の基端部91dが鍔部93の当接部93aに当接するまで押し込むようにして装着することによって把手部91が筒状部90に接着固定される。次に、ハンドルアーム8にかしめ固定された把手軸18の外周部に軸受20a、軸受20bを装着し、軸受20a、軸受20bの外輪が本体筒部90aの内周部を支持するように筒状部90及び把手部91を挿入する。そして、筒状部90の内周部の段差部に軸受20a、軸受20bの外輪を当接させた状態で、把手軸18の先端部にねじ部材20cをねじ止めすることによって、筒状部90及び把手部91が把手軸18に対して回転自在に支持される。そして、筒状部90の雄ねじ部90dにキャップ部材92の雄ねじ部92aを螺合することによって、キャップ部材92が筒状部90及び把手部91に固定される。
リール本体2は、側部に開口2cを有するリールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bと、リールボディ2aの開口2cを閉塞するための蓋体2dとを有している。
リールボディ2aは、図2及び図3に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル組立体1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
リールボディ2aの図2右側面には、図2に示すように、筒状のボス部17aが形成されている。ボス部17aは、後述するハンドル軸10の図2右端を支持する軸受16aを収納するためにリールボディ2aの内方に突出して形成されている。蓋体2dのボス部17aに対向する位置には、ボス部17bが形成されている。ボス部17bはハンドル軸10の図2左端を支持する軸受16bを収納するために蓋体2dの内方に突出して形成されている。ハンドル組立体1が装着された側と逆側のボス部(図2ではボス部17a)は、軸カバー19aにより閉塞されている。ハンドル組立体1が装着された側のボス部(図2ではボス部17b)は、孔あきカバー19bにより水の侵入が防止されている。軸カバー19a及び孔あきカバー19bは、円形の部材であり、それぞれボス部にねじ込み固定されている。
リールボディ2aのボス部17aの前方には、図3に示すように、後述する回転伝達機構14(図3参照)を収納するための膨出部2eが形成されている。膨出部2eは、図2下方側に向かって徐々に突出するように斜めに形成されており、膨出部2eの下端には、回転伝達機構14を構成する第1軸受部28が着脱自在に装着されている。膨出部2eの基端側には、リールボディ2aの内方に突出する第2軸受部29が形成されている。
ロータ駆動機構5は、図1及び図2に示すように、ハンドル組立体1が回転不能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10の両端は、軸受16a、軸受16bを介してリールボディ2a及び蓋体2dに回転自在に支持されている。この貫通孔にハンドル組立体1が回転不能にねじ込み固定されている。
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部に固定されたスプール軸15をロータ3に連動して前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6には、回転伝達機構14を介してハンドル組立体1の回転が伝達される。
オシレーティング機構6は、図1、図2及び図4に示すように、スプール軸15の下方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、スライダ22を案内する2本のガイド軸24a、24bとを有している。螺軸21は、スプール軸15と平行に配置されており、リールボディ2aに回転自在に支持されている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の交差する溝21aが形成されている。
スライダ22は、スライダ本体25と、スライダ本体25内に収納された係合部材26とを有している。
スライダ本体25は、たとえばアルミダイキャスト製であり、ガイド軸24a、24bが貫通するガイド孔25a、25bと、係合部材26が装着される係合孔25cと、スプール軸15が回転不能に固定される装着孔25dとを有している。スライダ本体25は、ガイド軸24a、24bによりスプール軸15と平行に案内される。
スプール軸15の後端部は、略半円断面の装着孔25dに回転不能に装着されており、たとえば図示しないビスによりスライダ本体25に固定されている。これにより、スライダ22の前後移動がスプール軸15及びスプール4の前後移動に伝達される。また、スプール4がドラグ作動したときにスプール軸15の回転を防止している。
係合部材26は、係合孔25c内に回動自在に装着されており、係合部材26の先端は、螺軸21の溝21aに噛み合っている。この噛み合いにより、螺軸21が回転すると、スライダ22がスプール軸方向に前後に往復移動する。
回転伝達機構14は、図3に示すように、膨出部2eの内部に収納されており、ピニオンギア12と、連結軸36と、連結軸36の下端を回転自在に支持する第1軸受部28と、連結軸36の上端を回転自在に支持する第2軸受部29と、第1ギア37、第2ギア38、第3ギア39とを有している。ピニオンギア12は、ロータ駆動機構5を構成するとともに回転伝達機構14も構成している。ピニオンギア12は、後部にねじ歯車からなるギア部12bを有しており、このギア部12bがフェースギア11に噛み合っている。
連結軸36は、螺軸21に連結可能にピニオンギア12と食い違う軸に沿って斜めに配置された軸であり、膨出部2eの内部に配置されている。具体的には、連結軸36は、ピニオンギア12と螺軸21とにそれぞれ軸交差角が90度となるようにハンドル軸10と交差する面に対して傾いて、つまりリール本体2に対して水平(左右)方向及び垂直(上下)方向に対して斜めに傾いて配置されている。このように連結軸36を斜めに配置することで、連結軸36を設けても、水平方向及び垂直方向のサイズをバランスよく維持した状態で、リール本体2をコンパクト化することができる。
第1軸受部28は、前述したようにリールボディ2aに形成された膨出部2eの下面に着脱自在に装着されており、ビス23により固定されている。第2軸受部29は、前述したように膨出部2eの基端部からリールボディ2aの内方に向かって突出して形成されている。第1軸受部28及び第2軸受部29は、連結軸36を回転自在に支持するための軸受28a、軸受29aをそれぞれ有している。
第1ギア37は、ピニオンギア12のギア部12bにフェースギア11の噛み合い位置と逆側の面で噛み合うねじ歯車であり、連結軸36に回転不能に固定されている。第2ギア38は、ねじ歯車であり、連結軸36に第1ギア37と間隔を隔てて設けられている。この第2ギア38は、連結軸36と一体形成されている。第3ギア39は、第2ギア38に噛み合うねじ歯車であり、螺軸21の前端に回転不能に固定されている。
第1軸受部28は、リールボディ2aに着脱自在に装着された蓋部材28bと、蓋部材28bに装着された軸受28aとを有している。蓋部材28bは、ロータ3の円筒部30の後端部で覆われるようにリールボディ2aの前部に形成されたフランジ部2gより後方でリールボディ2aに着脱自在に装着されている。蓋部材28bの装着部分において、リールボディ2aの底部には、第2ギア38の最外径より大径の内周面を有する貫通孔2fが形成されている。この貫通孔2fに蓋部材28bがはめ込まれる。蓋部材28bは、ビス23によりリールボディ2aに固定されている。
ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向してそれぞれ設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。このボス33aの貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が配置されており、このナット34がピニオンギア12の先端のネジ部に螺合している。ナット34の内周部には、ナット34をスプール軸15に対して回転自在に支持するための軸受35が配置されている。
第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、ベールアーム44が糸巻き取り姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に装着されている。ベールアーム44は、図1及び図3に示すように、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端の内側にそれぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42と、第1ベール支持部材40の先端に基端が固定された固定軸を含む固定軸カバー47と、釣り糸をスプール4に案内するラインローラ41と、固定軸カバー47と第2ベール支持部材42とを連結するベール43とを有している。第1ベール支持部材40は、図1に示すように、第1ロータアーム31の先端外側に揺動自在に装着されている。第2ベール支持部材42は、第2ロータアーム32の先端内側に揺動自在に装着されている。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作機構52とを有している。ワンウェイクラッチ51は、外輪がリールボディ2aに固定され、内輪がピニオンギア12に回転不能に装着されている。操作機構52は、リールボディ2aの後部に配置された操作レバー53を有しており、操作レバー53を揺動させることでワンウェイクラッチが2つの状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して固定されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定された前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロータ3の円筒部30の外周側まで延びる円筒状の部材である。また、スカート部4b及び前フランジ部4cは、糸巻胴部4aの両端から垂直に径方向外方に拡がっている。
次に、リールの操作及び動作について説明する。
このスピニングリールでは、キャスティング時には、ベールアーム44を糸巻き取り姿勢から糸開放姿勢に倒す。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は、同方向に揺動する。
釣り糸巻き取り時には、ベールアーム44を糸巻き取り姿勢に倒す。これは、ハンドル組立体1を糸巻き取り方向に回転させると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われる。ハンドル組立体1を糸巻き取り方向に回転させると、この回転力はハンドル軸10及びフェースギア11を介してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12前部12aを介してロータ3に伝達され、ロータ3が糸巻き取り方向に回転する。
このようにハンドル組立体1を回転させるとき、特に、ジギングを行う際には、ハンドル把手9全体を掌で強く握持する。
このようなハンドル把手9では、本体筒部90aの外周部及び鍔部93の当接部93aにそれぞれ第1溝部90c及び第2溝部93bが形成されている。ハンドル把手9を組み立てるときには、本体筒部90aの外周部や鍔部93の当接部93aに接着剤100を塗布した状態で、本体筒部90aの外周部に本体筒部90aの先端部から基端部に向かって把手部91の基端部91dが鍔部93の当接部93aに当接するまで押し込むようにして装着することによって把手部91が筒状部90に接着固定される。このとき、接着剤100を多めに塗布した場合には、余分な接着剤100は、本体筒部90aの外周部に凹んで形成された第1溝部90cや、鍔部93の当接部93aに凹んで形成された第2溝部93bに入り込むようになっている。ここでは、本体筒部90aの外周部や鍔部93の当接部93aに接着剤100を多めに塗布した場合でも、余分な接着剤100が第1溝部90c及び第2溝部93bに入り込むので、接着剤100が把手部91の基端部91dから外部にはみ出しにくくなる。したがって、従来のはみ出た接着剤100を除去する工程が不要となるので、把手部91を筒状部90に接着する接着作業の作業性を向上できる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、スピニングリールを例にあげて説明したが、両軸受リールや片軸受リール等の他形式の釣り用リールのハンドル把手にも本発明を適用できる。また、ハンドルつまみは、シングルハンドルのものに限定されず、ダブルハンドルのものにも本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、筒状部90は、アルミニウム合金を切削加工することにより形成されていたが、材質はこれに限定されるものではなく、ステンレス合金や真鍮等の他の金属を切削加工することにより筒状部90を形成してもよいし、合成樹脂を成型加工することにより筒状部90を形成してもよい。
(c) 前記実施形態では、把手部91は、EVA樹脂により形成されていたが、炭素繊維強化樹脂(CFRP)等の合成樹脂や、カーボンや、アルミニウム合金等の金属により把手部91を形成してもよい。
(d) 前記実施形態では、キャップ部材92は、アルミニウム合金により形成されていたが、合成樹脂の切削加工や成型加工によってキャップ部材92を形成してもよい。
(e) 前記実施形態では、鍔部93は、本体筒部90aと一体成形されていたが、図11に示すように、鍔部93と本体筒部90aとを別体で形成し、鍔部93の内周部に形成された雌ねじ部93cを、本体筒部90aの外周部に形成された雄ねじ部90dに螺合させる構成にしてもよい。
1 ハンドル組立体
2 リール本体
2a リールボディ
2b 竿取付脚
2c 開口
2d 蓋体
2e 膨出部
2f 貫通孔
2g フランジ部
3 ロータ
4 スプール
4a 糸巻胴部
4b スカート部
4c 前フランジ部
5 ロータ駆動機構
6 オシレーティング機構
8 ハンドルアーム
9 ハンドル把手
10 ハンドル軸
11 フェースギア
12 ピニオンギア
12a 前部
12b ギア部
14 回転伝達機構
15 スプール軸
16a 軸受
16b 軸受
17a ボス部
17b ボス部
18 把手軸
19a 軸カバー
19b 孔あきカバー
20a 軸受
20b 軸受
20c ねじ部材
21 螺軸
21a 溝
22 スライダ
23 ビス
24a ガイド軸
24b ガイド軸
25 スライダ本体
25a ガイド孔
25b ガイド孔
25c 係合孔
25d 装着孔
26 係合部材
28 第1軸受部
28a 軸受
29a 軸受
28b 蓋部材
29 第2軸受部
30 円筒部
31 第1ロータアーム
32 第2ロータアーム
33 前壁
33a ボス
34 ナット
35 軸受
36 連結軸
37 第1ギア
38 第2ギア
39 第3ギア
40 第1ベール支持部材
41 ラインローラ
42 第2ベール支持部材
43 ベール
44 ベールアーム
47 固定軸カバー
50 逆転防止機構
51 ワンウェイクラッチ
52 操作機構
53 操作レバー
60 ドラグ機構
90 筒状部
90a 本体筒部
90b 雌ねじ部
90c 第1溝部
90d 雄ねじ部
91 把手部
91a 把手本体
91b 貫通孔
91c 先端部
91d 基端部
92 キャップ部材
92a 雄ねじ部
92b 筒部
92c 頭部
92d 操作凹部
93 鍔部
93a 当接部
93b 第2溝部
93c 雌ねじ部
100 接着剤

Claims (7)

  1. 釣り用リールのハンドルアームの先端に固定された把手軸に回転自在に装着されるハンドル把手であって、
    前記把手軸の外周側に回転自在に装着された本体筒部と、前記本体筒部の基端部に前記本体筒部の外径より大径となるように一体的に形成された鍔部とを有する筒状部と、
    前記本体筒部の外周部に前記本体筒部の先端部から基端部に向かって装着され、かつ基端部が前記鍔部に当接するように装着され、前記本体筒部の外周部及び前記鍔部の当接部に接着固定される筒状の把手本体を有する把手部とを備え、
    前記筒状部は、前記本体筒部の前記外周部に凹んで形成された第1溝部と、前記鍔部の前記当接部に凹んで形成された第2溝部とをさらに有している、釣り用リールのハンドル把手。
  2. 前記第1溝部は、前記本体筒部の外周部の周方向に沿って凹んで形成された環状溝である、請求項1に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  3. 前記第1溝部は、前記本体筒部の外周部の複数箇所に凹んで形成されている、請求項1又は2に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  4. 前記第2溝部は、前記鍔部の前記当接部に前記ハンドルアーム側に凹んで形成された環状溝である、請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  5. 前記筒状部は、前記本体筒部の先端部に形成された雌ねじ部をさらに有しており、
    外周部に前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部が形成された筒部と、前記筒部の先端部に形成され前記筒部の外径より大径に形成された頭部とを有するキャップ部材をさらに備えている、請求項1から4のいずれか1項に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  6. 前記筒状部は、金属製である、請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  7. 前記キャップ部材は、金属製である、請求項5又は6に記載の釣り用リールのハンドル把手。
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