JP2006042741A - 釣り用リールの部品組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 釣り用リールの部品組立体において、ねじ固定される部材の合わせ面の加工を容易に行えるようにするとともに、両部材の締結力を強くする。
【解決手段】 本体部材2a及び蓋部材2bは、本体部材2aの外側から挿入されるねじ部材90によって固定されている。蓋部材2bは、第1合わせ面70を有する第1本体部71と、ねじ部材90が螺合する雌ねじ部72と、雌ねじ部72の周囲に環状となるように第1合わせ面70より凹んで形成された位置決め凹部73とを有している。本体部材2aは、第1合わせ面70に接合する第2合わせ面80を有する第2本体部81と、ねじ部材90が挿通係止される貫通孔82と、貫通孔82の周囲に環状となるように第2合わせ面80から突出して設けられ位置決め凹部73に係合する位置決め突起83とを有している。
【選択図】 図8

Description

本発明は、部品組立体、特に、釣り用リールを構成する複数の部品からなる釣り用リールの部品組立体に関する。
一般に、釣り用リールには、スピニングリールや、両軸受リール等がある。スピニングリールは、リール本体と、リール本体に回転自在に支持されたロータと、ロータの前方に配置されロータにより外周に釣り糸が巻き付けられるスプールとを有している。リール本体には、ロータを回転させるためのハンドルが設けられている。
この種のリール本体は、釣竿に装着される竿取付脚部と、竿取付脚部と一体成形されたリールボディとを有している。リールボディは、側部が開口し各種の機構が装着される収納空間が形成された本体部材と、本体部材の開口を覆うように着脱自在に装着された蓋部材とを有している。竿取付脚部は、本体部材から上方に延びる脚部と、脚部の先端から両側に延びる釣竿の装着部とを有している。
このようなリール本体では、本体部材と竿取付脚部とが一体的に形成され、本体部材に蓋部材が装着されるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、別のリール本体では、蓋部材と竿取付脚部とを一体的に形成し、単体の本体部材に蓋部材が装着されるものが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
このような蓋部材は、外側から挿入される複数のねじ部材を本体部材にねじ込むことにより、本体部材に着脱可能に固定されている。本体部材には、蓋部材との合わせ面より外方側に突出した係合突起が形成されており、蓋部材には、係合突起が係合する係合凹部が形成されている。ここでは、蓋部材の係合凹部に本体部材の係合突起を係合させることにより、本体部材と蓋部材との位置決めを行っている。
特開2003−47373号公報 特開2003−225039号公報
前記従来のリール本体では、蓋部材は、外側から挿入される複数のねじ部材を本体部材にねじ込むことにより、本体部材に着脱可能に固定されている。このような蓋部材をたとえばアルミニウム合金等の金属により形成し、本体部材を合成樹脂により形成すると、
ハンドルを回転させたときにマスターギアが配置される蓋部材に大きな力が作用することがある。このため、蓋部材にねじ込み部分を形成し、外側から挿入される複数のねじ部材をねじ込むことにより、本体部材を蓋部材に固定するのが望ましい。
このとき、従来のように本体部材と蓋部材との位置決めをするために、蓋部材に係合突起を形成し、本体部材に係合突起が係合する係合凹部を形成することが考えられる。しかし、この場合には、アルミニウム合金製の蓋部材に係合突起を形成しているので、蓋部材の合わせ面を平らに加工するために係合突起を避けて旋削しなければならず、このため加工に手間がかかるおそれがある。
そこで、本体部材に係合突起を形成し、蓋部材に係合突起が係合する係合凹部を形成することが考えられる。しかし、一般に、蓋部材の厚みは軽量化のために薄く形成されているので、係合凹部の深さを大きく形成すると、雌ねじ部の長さが短くなる。このように雌ねじ部の長さが短くなると、ねじ部材の装着長さが短くなるので、本体部材と蓋部材との締結力が弱くなってしまうおそれが生じる。
本発明の課題は、釣り用リールの部品組立体において、ねじ固定される部材の合わせ面の加工を容易に行えるようにするとともに、両部材の締結力を強くすることにある。
発明1に係る釣り用リールの部品組立体は、釣り用リールを構成する複数の部品からなる釣り用リールの部品組立体であって、締結部材と、第1部品と、第2部品とを備えている。締結部材は、先端部外周に雄ねじ部が形成されている。第1部品は、第1合わせ面を有する第1本体部と、第1本体部の第1合わせ面側に形成され雄ねじ部が螺合する雌ねじ部と、第1本体部の第1合わせ面側に形成され雌ねじ部の周囲に環状となるように第1合わせ面より凹んで形成された位置決め凹部とを有している。第2部品は、第1合わせ面に接合する第2合わせ面を有する第2本体部と、第2本体部を貫通して形成され第2合わせ面と逆側から締結部材が挿通係止される貫通孔と、第2本体部の第2合わせ面側に設けられ貫通孔の周囲に環状となるように第2合わせ面から突出して設けられ位置決め凹部に係合する位置決め突起とを有している。
この部品組立体では、締結部材を第2部品の貫通孔を貫通させ、締結部材の雄ねじ部を第1部品の雌ねじ部に螺合させることにより、第1部品と第2部品とを固定している。ここでは、第1部品には雌ねじ部の周囲に環状となるように凹んだ位置決め凹部が形成されているので、従来のように第1部品の第1合わせ面に位置決め用の係合突起を形成する必要がなくなる。このため、第1部品の第1合わせ面を平らに加工するために係合突起を避けることなく全面を旋削するだけでよくなるので、第1部品の第1合わせ面の加工が容易になる。また、位置決め凹部は雌ねじ部の周囲に環状となるように凹んで形成されているので、雌ねじ部の長さを十分に確保することができ、このため第1部品と第2部品との締結力を強くすることができる。
発明2に係る部品組立体は、発明1の部品組立体において、位置決め突起は、第2本体部と一体成形されている。この場合、位置決め突起と第2本体部とが一体成形されているので、全体の部品点数を減少できる。
発明3に係る部品組立体は、発明1の部品組立体において、位置決め突起は、第2本体部と別体で形成された環状部材である。この場合、たとえば位置決め突起と2本体部とを異なる材質で形成できる。
発明4に係る部品組立体は、発明3の部品組立体において、第2部品は、第2本体部の第2合わせ面側に形成され位置決め凹部と対向するように貫通孔の周囲に環状となるように第2合わせ面より凹んで形成され、環状部材の基端部が装着される装着凹部をさらに有している。この場合、第2部品の第2合わせ面に凹んだ装着凹部が形成され、別体の環状部材(位置決め突起)が後から装着されている。ここでは、第2部品の第2合わせ面を旋削するときに第2合わせ面に突起が生成されなくなるので、突起を避けることなく全面を旋削するだけでよくなり、このため第2部品の第2合わせ面の加工が容易になる。
発明5に係る部品組立体は、発明1から4のいずれかの部品組立体において、第1部品は、アルミニウム合金製である。この場合、第1部品の強度を高く維持しながら、加工性及び意匠性を向上できる。
発明6に係る部品組立体は、発明1から5のいずれかの部品組立体において、第2部品は、合成樹脂製である。この場合、安価な構成で軽量化を図ることができる。
発明7に係る部品組立体は、発明1から6のいずれかの部品組立体において、第1部品は、鍛造加工を施した後、第1合わせ面を旋削加工して形成されている。この場合、たとえばアルミニウム合金等の金属を鍛造加工した後に、仕上げ加工として旋盤による切削加工である旋削加工により第1合わせ面を平らにすることができる。
発明8に係る部品組立体は、発明1から7のいずれかの部品組立体において、第2部品は、成型加工により形成されている。この場合、たとえば合成樹脂の型成型により、第2部品の形成が容易になる。
発明9に係る部品組立体は、発明1から8のいずれかの部品組立体において、釣り用リールは、スピニングリールであって、第2部品は、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材であり、第1部品は、本体部材の開口を覆うように本体部材に着脱自在に装着される蓋部材である。この場合、たとえば第2部品である本体部材を合成樹脂により形成し、第1部品である蓋部材をアルミニウム合金等の金属により形成したとき、雌ねじ部の周囲に環状となるように凹んだ位置決め凹部を蓋部材に形成することにより、蓋部材の第1合わせ面の加工が容易になり、かつ蓋部材と本体部材との締結力を強くすることができる。
本発明によれば、釣り用リールの部品組立体において、雌ねじ部の周囲に環状となるように凹んだ位置決め凹部を第1部品に形成することにより、第1部品の第1合わせ面の加工が容易になり、かつ第1部品と第2部品との締結力を強くすることができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1及び図2に示すように、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持し釣竿に装着されるリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。なお、ハンドル1は、図1に示すリール本体2の左側と、図2に示すリール本体2の右側とのいずれにも装着可能である。
リール本体2は、図1から図5に示すように、ロータ3やスプール4を支持する本体部材2a(第2部品の一例)と、本体部材2aに着脱自在にねじ止めされた蓋部材2b(第1部品の一例)と、本体部材2a及び蓋部材2bにそれぞれ一体形成された第1及び第2フランジ部分24a、24bを有する円形のフランジ部2cとを主に有している。
本体部材2aは、たとえばガラス繊維で強化されたポリアミド系合成樹脂製であり、型成型である射出成形法により製造された部材である。本体部材2aは、図3から図5に示すように、側部に形成された開口25と、内部に形成された機構収納空間26と、ロータ3のリール本体2側に形成された円形の凹陥部3a内に配置されるように形成されロータ3の回転軸である後述するピニオンギア12を回転自在に支持する回転支持部27と、ハンドル1の回転軸であるハンドル軸10の一端を支持するためのボス部からなる第1ハンドル支持部28aとを有している。本体部材2aは、上部(釣竿装着側)ではリール本体2の略半分の厚みであるが、下部では、それより蓋部材2b側に突出しており、上部より厚い厚みに形成されている。
開口25は、機構収納空間26に各種の機構を装着するために前部を除く上下及び後部の三方に設けられており、中間部分より下方に本体部材2aの厚みの変化に伴って段差が形成されている。機構収納空間26には、図2に示すように、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。回転支持部27は、機構収納空間26の前部に一体形成された略半円形の第1フランジ部分24aにさらに略円柱状に一体形成されており、中心にピニオンギア12が貫通する貫通孔27a(図2参照)が形成されている。この回転支持部27の前面には、後述する逆転防止機構50のワンウェイクラッチ51がねじ止め固定されている。
本体部材2aの後部には、図2及び図5に示すように、逆転防止機構50の操作機構52の操作軸54を支持するための揺動支持部28cが形成されている。揺動支持部28cは、半円形に蓋部材2bに向けて突出して形成されている。揺動支持部28cの操作軸54方向の長さは従来のものより短く形成されている。この揺動支持部28cは、蓋部材2bの縁取り部39より内側に形成された空間に配置される。
蓋部材2bは、アルミニウム合金製であり、鍛造加工により製造され、鍛造加工の後に本体部材2aとの合わせ面を旋削加工して形成された部材である。蓋部材2bは、図3、図4、図6及び図7に示すように、本体部材2aの開口25を覆いかつ内部に空間が形成され得るようにロータ装着側に壁部としての第2フランジ部分24bが一体形成された薄肉のカバー部35と、カバー部35から上方に延びる取付脚部36とを有している。カバー部35は、上部は、リール本体2の厚みの略半分の厚みで形成されており、下部では本体部材2aの突出に伴ってそれより厚みが薄くなっている。カバー部35の前部を除く上部及び後部には開口25に対向して縁取り部39が形成されている。この縁取り部39には開口25に密着するように段差が形成されている。カバー部35の前部に、フランジ部2cの略半円形の第2フランジ部分24bが形成されている。第2フランジ部分24bの内方に突出する内側部分がカバー部35を補強する壁部として機能している。また、カバー部35の側部には、ハンドル軸10の他端を支持するためのボス部からなる第2ハンドル支持部28bが形成されている。
取付脚部36は中実の厚肉部材であり、その先端は前後両側に延びており釣竿取付部36aとなっている。取付脚部36からカバー部35にかけて境界部分は、略半分の厚みに切り欠かれており、その切り欠き部分に外側面が滑らかに連続するように本体部材2aの上部が嵌め込まれている。この切り欠き部分36bでも、縁取り部39との接続部分36c(図7参照)は、応力集中を防ぐためにたとえば半径3mm程度で面取りされたアール面となっている。
フランジ部2cは、円板状に形成されており、ロータ3の後部に形成された円形の凹陥部3aを塞ぐように凹陥部3aの端面と略同一面に配置されている。フランジ部2cは、前述したように本体部材2aに一体形成された略半円形の第1フランジ部分24aと、蓋部材2bのカバー部35に一体形成され第1フランジ部分24aとで円形となるような半円形の第2フランジ部分24bとを有している。
本体部材2a及び蓋部材2bは、図1、図2及び図4に示すように、上部、下部及び後部の3箇所において、本体部材2aの外側から挿入され蓋部材2bにねじ込まれる3本のねじ部材90によって着脱可能に固定されている。
蓋部材2bは、図1、図4及び図6に示すように、第1合わせ面70(図4参照)を有する第1本体部71(図4参照)と、第1本体部71の第1合わせ面70側に形成されねじ部材90が螺合する雌ねじ部72と、第1本体部71の第1合わせ面70側に形成され雌ねじ部72の周囲に環状となるように第1合わせ面70より凹んで形成された位置決め凹部73とを有している。雌ねじ部72及び位置決め凹部73は、蓋部材2bの上部、下部及び後部の3箇所に設けられている。第1本体部71の第1合わせ面70は、図8に拡大して示すように、雌ねじ部72及び位置決め凹部73を除く部分が面一になるように、平らになるように形成されている。雌ねじ部72は、位置決め凹部73の深さに比して、ねじ装着部の長さが長くなるように形成されている。位置決め凹部73は、雌ねじ部72の周囲に雌ねじ部72と同心となるように凹んで形成されている。
本体部材2aは、図2、図4及び図5に示すように、第1合わせ面70に接合する第2合わせ面80(図4参照)を有する第2本体部81(図4参照)と、第2本体部81を貫通して形成され第2合わせ面80と逆側(外側)からねじ部材90が挿通係止される段付きの貫通孔82と、第2本体部81の第2合わせ面80側に設けられ貫通孔82の周囲に環状となるように第2合わせ面80から突出して設けられ位置決め凹部73に係合する位置決め突起83とを有している。貫通孔82及び位置決め突起83は、雌ねじ部72及び位置決め凹部73と対向する本体部材2aの上部、下部及び後部の3箇所に設けられている。第2本体部81の第2合わせ面80は、図8に拡大して示すように、貫通孔82及び位置決め突起83を除く部分が面一になるように、平らになるように形成されている。貫通孔82は外側が大径となる段付きの貫通孔であり、大径部の底面部分にねじ部材90の頭部が係止される。位置決め突起83は、第2本体部81と一体成形されており、位置決め凹部73よりやや短くなるように環状に形成されている。
このようなリール本体2において、本体部材2aと蓋部材2bとを固定する手順について説明する。まず、本体部材2aの内部に各種の機構を装着する。そして、本体部材2aの開口25を覆うように蓋部材2bを装着する。このとき、本体部材2aの3箇所の位置決め突起83が蓋部材2bの3箇所の位置決め凹部73に装着されるように位置合わせを行い、蓋部材2bの第1合わせ面70と本体部材2aの第2合わせ面80とを接合する。そして、本体部材2aの外側からねじ部材90を貫通孔82に挿入し、蓋部材2bの雌ねじ部72にねじ込むことにより、本体部材2aと蓋部材2bとを固定する。
リール本体2の取付脚部36の背面部分には、銘板37が固定されている。また、リール本体の背面下部には、保護カバー38が装着されている。
銘板37は、合成樹脂製の部材であり、取付脚部36に形成された長溝36d(図2参照)に装着されている。銘板37は、取付脚部36の背面に沿って配置される本体部37aと、本体部37aと一体形成され長溝36dに装着される3つの突起部37bと、本体部37aの下端に形成され、本体部材2aの上部に係止される係止爪37cとを有している。係止爪37cは、本体部材2aとカバー部35とに挟まれており、これにより銘板37の脱落を確実に防止できる。
保護カバー38は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂にめっき処理したりステンレス合金を用いたりして傷つきにくくしたものであり、リール本体2の最も傷つきやすい部分を保護するものである。
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギアからなるマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ロータ3の回転軸であるピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ回転支持部27に装着された軸受14aと、それより後方に配置された軸受14bとを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23は、図示しない減速機構を介してピニオンギア12に噛み合っている。このため、オシレーティング機構6の前後移動速度が遅くなり、釣り糸をスプール4に緻密に巻き付ける密巻を実現できる。
第1ハンドル支持部28a及び第2ハンドル支持部28bは本体部材2aに設けられた筒状の部分であり、内部に図示しない軸受が装着されている。
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。このボス33aの貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前方側にはナット13が配置されており、このナット13がピニオンギア12の先端のねじ部に螺合している。円筒部30の前壁33より後方が凹陥部3aとなっており、この凹陥部3aの後端面と面一にフランジ部2cが本体部材2a及び蓋部材2bにそれぞれ一体形成されている。
第1ロータアーム31の先端の外周側には第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためにラインローラ41が装着されている。また、第2ロータアーム32の先端の外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43によりベールアーム44が構成される。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作機構52とを有している。ワンウェイクラッチ51は、外輪が回転支持部27に固定され、内輪がピニオンギア12に回転不能に係止されている。操作機構52は、本体部材2aと蓋部材2bとの間に配置された操作レバー53と、操作レバー53が後端に装着され本体部材2aに揺動自在に装着された操作軸54とを有しており、操作レバー53を揺動させることで操作軸54の先端の図示しないカム突起が揺動してワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態とに切り換えられる。このワンウェイクラッチ51が作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定された前フランジ部4cとを有している。
このような構成のスピニングリールでは、蓋部材2bには雌ねじ部72の周囲に環状となるように凹んだ位置決め凹部73が形成されているので、従来のように蓋部材2bの第1合わせ面70に位置決め用の係合突起を形成する必要がなくなる。このため、蓋部材2bの第1合わせ面70を平らに加工するために係合突起を避けることなく全面を旋削するだけでよくなるので、蓋部材2bの第1合わせ面70の加工が容易になる。また、位置決め凹部73は雌ねじ部72の周囲に環状となるように凹んで形成されているので、雌ねじ部72の長さを十分に確保することができ、このため本体部材2aと蓋部材2bとの締結力を強くすることができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、スピニングリールのリール本体2を例にあげて説明したが、両軸受リールや片軸受リールのリール本体等のリール部品にも本発明を適用できる。また、前記実施形態では、蓋部材2b及び本体部材2aを第1部品及び第2部品として説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば本体部材2a及び蓋部材2bを第1部品及び第2部品としてもよい。また、リール本体2を第1部品とし、たとえば銘板37や保護カバー38を第2部品としてねじ部材90により固定してもよい。
(b) 前記実施形態では、本体部材2aは合成樹脂製であり、蓋部材2bはアルミニウム合金製であったが、本体部材2a及び蓋部材2bの材質はこれに限定されず、たとえば本体部材2aをアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属により形成してもよい。また、蓋部材2bの加工方法は、鍛造加工の後に旋削加工する方法に限定されず、たとえば全体を切削加工するようにしてもよい。
(c) 前記実施形態では、本体部材2aの位置決め突起83は、第2本体部81と一体成形されていたが、図9に示すように、第2本体部81と別体で構成してもよい。この場合、位置決め突起83は、第2本体部81と別体で形成された合成樹脂製の環状部材であって、基端部が第2合わせ面80より凹んで形成された環状の装着凹部84に装着されている。ここでは、たとえば本体部材2aをアルミニウム合金等の金属により形成した場合、第2合わせ面80を旋削するときに第2合わせ面80に突起が生成されなくなるので、突起を避けることなく全面を旋削するだけでよくなり、このため本体部材2aの第2合わせ面80の加工が容易になる。
(d) 前記実施形態では、予め加工形成された雌ねじ部72にねじ部材90を装着していたが、第1本体部71の第1合わせ面70側に下孔のみを形成し、タップネジ(ねじ部材90)を締め付けることにより雌ねじ部72を加工形成するようにしてもよい。
本発明の実施形態1によるスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 前記スピニングリールの背面図。 リール本体の分解斜視図。 本体部材の斜視図。 蓋部材の側面図。 図6のVI−VI断面図。 本体部材及び蓋部材の合わせ部分の拡大断面図。 他の実施形態の図8に相当する図。
符号の説明
1 ハンドル
2 リール本体
2a 本体部材
2b 蓋部材
2c フランジ部
3 ロータ
4 スプール
70 第1合わせ面
71 第1本体部
72 雌ねじ部
73 位置決め凹部
80 第2合わせ面
81 第2本体部
82 貫通孔
83 位置決め突起
84 装着凹部
90 ねじ部材

Claims (9)

  1. 釣り用リールを構成する複数の部品からなる釣り用リールの部品組立体であって、
    先端部外周に雄ねじ部が形成された締結部材と、
    第1合わせ面を有する第1本体部と、前記第1本体部の前記第1合わせ面側に形成され前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部と、前記第1本体部の前記第1合わせ面側に形成され前記雌ねじ部の周囲に環状となるように前記第1合わせ面より凹んで形成された位置決め凹部とを有する第1部品と、
    前記第1合わせ面に接合する第2合わせ面を有する第2本体部と、前記第2本体部を貫通して形成され前記第2合わせ面と逆側から前記締結部材が挿通係止される貫通孔と、前記第2本体部の前記第2合わせ面側に設けられ前記貫通孔の周囲に環状となるように前記第2合わせ面から突出して設けられ前記位置決め凹部に係合する位置決め突起とを有する第2部品と、
    を備えた釣り用リールの部品組立体。
  2. 前記位置決め突起は、前記第2本体部と一体成形されている、請求項1に記載の釣り用リールの部品組立体。
  3. 前記位置決め突起は、前記第2本体部と別体で形成された環状部材である、請求項1に記載の釣り用リールの部品組立体。
  4. 前記第2部品は、前記第2本体部の前記第2合わせ面側に形成され前記位置決め凹部と対向するように前記貫通孔の周囲に環状となるように前記第2合わせ面より凹んで形成され、前記環状部材の基端部が装着される装着凹部をさらに有している、請求項3に記載の釣り用リールの部品組立体。
  5. 前記第1部品は、アルミニウム合金製である、請求項1から4のいずれか1項に記載の釣り用リールの部品組立体。
  6. 前記第2部品は、合成樹脂製である、請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用リールの部品組立体。
  7. 前記第1部品は、鍛造加工を施した後、前記第1合わせ面を旋削加工して形成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の釣り用リールの部品組立体。
  8. 前記第2部品は、成型加工により形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の釣り用リールの部品組立体。
  9. 前記釣り用リールは、スピニングリールであって、
    前記第2部品は、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材であり、
    前記第1部品は、前記本体部材の開口を覆うように前記本体部材に着脱自在に装着される蓋部材である、請求項1から8のいずれか1項に記載の釣り用リールの部品組立体。
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