JP2020036554A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】効果的な軽量化を実現できる魚釣用スピニングリールを提供する。【解決手段】リール本体10を構成するボディ11と、ボディ11の内部に設けられ、ハンドル5aの回転により駆動される軸部材と、ボディ11の内部に突設され、軸部材を支持する支持部と、を備えている。支持部は、ボディ11の内面から立ち上がる立上り部253と、立上り部253に連続して設けられ、軸部材を受ける軸受け部255と、を備えている。立上り部253には、凹状の肉抜き部256が形成されている。ている。【選択図】図7

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
従来、魚釣用スピニングリールのリール本体は、内部に巻取駆動装置やスプール往復動装置などの駆動装置を収容するボディと、ボディの側部開口部を閉塞する蓋部材と、を備え、ボディと蓋部材とによりハンドル軸を回転自在に支持している。
蓋部材は、ボディの側面に形成された複数の雌ねじ孔にねじを螺合することによって、ボディに固定されている。
一方、小型化と高い強度を備えた魚釣用スピニングリールとして、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、蓋部材にボディの側部開口部内に挿入される挿入部が形成されている。また、挿入部の外周面には雄ねじ部が形成され、側部開口部の内周面には雌ねじ部が形成されている。そして、雄ねじ部を雌ねじ部に螺合することで蓋部材が側部開口部に締結され、蓋部材がボディに固定されている。
特許文献1の魚釣用スピニングリールは、軽量化を図るために、アルミニウム合金やマグネシウム合金、あるいは合成樹脂材等で形成されている。
特開2017−108719号公報
ところで、従来の魚釣用スピニングリールにおいて、巻取り操作やキャスティング操作などの魚釣り操作性の向上を図るために、リール本体のさらなる軽量化が望まれている。
リール本体のボディは、スペース的に限られた内部空間に前記した巻取駆動装置等を収容するため、寸法的な制約が障壁となっており、効果的な軽量化が実現できていないのが現状である。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、効果的な軽量化を実現できる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体を構成するボディと、ボディの内部に設けられ、ハンドルの回転により駆動される軸部材と、前記ボディの内部に突設され、前記軸部材を支持する支持部と、を備えている。前記支持部は、前記ボディの内面から立ち上がる立上り部と、前記立上り部に連続して設けられ、前記軸部材を受ける軸受け部と、を備えている。前記立上り部には、凹状の肉抜き部が形成されている。
この魚釣用スピニングリールでは、支持部の立上り部に凹状の肉抜き部が形成されているので、支持部の軽量化を図ることができ、リール本体の効果的な軽量化を実現できる。
肉抜き部は、支持部の立上り部を肉抜きするものであり、立上り部に連続する軸受け部を肉抜きするものではない。したがって、軸受け部における軸部材の支持に支障を来すことがなく、支持部の強度維持及び効果的な軽量化を実現できる。また、軽量化のために、スペース的に限られたボディの内部のレイアウト変更等を必要としないので、既存のボディや大きさの異なるボディに対しても差し支えなく適用することができ、汎用性が高い。
また、前記支持部が前記ボディを構成する側壁の内面に突設されている場合には、前記肉抜き部が、前記側壁の外面側から前記立上り部に向けて凹部を形成することで形成されていることが好ましい。
このように構成することで、側壁の外面側から肉抜き部を容易に形成できる。
また、前記肉抜き部の開口部は、ボディの側部に装着される装着部材で覆われていることが好ましい。
このように構成することによって、肉抜き部の開口部がボディの側方に露出することを防止できる。これによって、リール本体の美的外観が損なわれない。
また、前記肉抜き部は、前記ボディ内において前記立上り部の側面に凹部を形成することで形成されていることが好ましい。
このように構成することで、立上り部の側面から肉抜き部を容易に形成できる。また、肉抜き部のスペースを利用して、ボディ内部に配置される部品の干渉を避けるように構成することも可能である。このことはボディの小型化に寄与する。
また、前記支持部は、前記肉抜き部によって少なくとも一部の肉厚が均一化されていることが好ましい。
このように構成することで、支持部の一部に応力が集中することが好適に回避され、支持部の強度が高まる。
また、前記ボディは、合成樹脂材で一体成形されていることが好ましい。
このように構成することで、ボディの成形性が高まる。また、肉厚が均一化されている構成とすることによって、合成樹脂材の熱収縮による影響が回避され、支持部の形態が安定する。したがって、軸部材の回転精度が向上するとともに、支持部の耐久性が向上する。
また、ヒケが生じ難くなるので、支持部の形態がより一層安定する。
また、前記ボディの側部に形成された側部開口部と、前記側部開口部を塞ぎハンドル軸を支持する蓋部材と、を備えている場合には、前記蓋部材が前記側部開口部に螺合して固定されることが好ましい。
このように構成することによって、蓋部材が側部開口部に対して周方向に均一な締結力をもって固定される。これにより、蓋部材の取付強度を十分に確保することができる。蓋部材の取付強度を十分に確保することができるので、ハンドル軸の支持精度、ひいてはボディの内部に備わるピニオンギャやこれに噛合するドライブギャの支持精度が向上する。また、蓋部材の螺合による取付けによって、ボディの側部開口部が補強されるのでボディ自体の強度も向上する。
加えて、ボディ自体の強度が向上するので、支持部の強度も高まる。
本発明によれば、効果的な軽量化を実現できる魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 蓋部材を取り外したリール本体の側面図である。 図2のリール本体の主要部をスプール軸に沿って上下方向及び前後方向を含む平面で切った場合の断面図である。 図2のリール本体の主要部をスプール軸に沿って左右方向及び前後方向を含む平面で切った場合の断面図である。 (a)はボディの左側面図、(b)はカバー部材を取り外した状態のボディの後面図である。 (a)はリール本体の右側面図、(b)は装着部材を取り外したリール本体の右側面図である。 (a)は支持部の上下支持部を後方から視た拡大斜視図、(b)は同じく上下支持部の拡大後面図である。 (a)は図7(b)におけるVIII−VIII線断面図、(b)は上下方向及び左右方向を含む平面で切った場合の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールの要部を示す図であり、(a)は支持部の上下支持部を後方から視た拡大斜視図、(b)は同じく上下支持部の後面図である。 支持部の上下支持部を示す図であり、(a)は図9(b)におけるX−X線断面図、(b)は上下方向及び左右方向を含む平面で切った場合の断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示す方向を基準とし、「左右」を言うときは、図4に示す方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1は、リール本体10と、リール本体10の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3とを有している。リール本体10の前方には、図2に示すように、ロータ2(図1参照)が装着される駆動軸筒7及びスプール3(図1参照)が装着されるスプール軸8が突出している。
リール本体10は、ボディ11と、脚部12と、ボディ前部13(図2参照)と、蓋部材30と、カバー部材40とを備える。
ボディ11は、左側に向って開口する側部開口部14及び後側に向かって開口する後部開口部15(図3,図5(a)(b)参照)を備えている。脚部12は、ボディ11の上部から上方へ延びており、その先端部には、釣竿に装着される竿取付部12a(図1参照)が備わる。ボディ前部13は、ボディ11の前側に設けられており、その内部には、機能部品として、駆動軸筒7や図示しない軸受、一方向クラッチ等が配置されている。駆動軸筒7の後端は、図2,図3に示すように、ボディ11内に位置している。そして、駆動軸筒7の後端には、ピニオンギャ7aが形成されている。蓋部材30は、側部開口部14を閉塞しつつハンドル軸5(図4参照)を軸支している。
ボディ11、脚部12及びボディ前部13は、合成樹脂材で一体に形成され、剛性構造とされている。また、蓋部材30及びカバー部材40も合成樹脂材で形成されている。合成樹脂材としては、例えば、ABS樹脂、PA樹脂等の高強度樹脂や、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂等が挙げられる。なお、ボディ11、脚部12及びボディ前部13の材料としては、軽量化が図れる材料、例えば、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属で形成することもできる。
図2に示すように、スプール軸8は、駆動軸筒7内を貫通し、前端が駆動軸筒7よりも前方に突出している。また、スプール軸8の後部は、駆動軸筒7の後端よりも後方に突出し、ボディ11内に位置している。
ボディ11内には、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に固定されるドライブギャ6及び歯車(軸筒)6aと、スプール往復動装置50と、が組み付けられている。
図4に示すように、ハンドル軸5は、軸受5c、5dを介して、ボディ11と蓋部材30とに回転自在に支持されている。
ハンドル軸5の左端部は、蓋部材30を貫通するとともに、ハンドル5a(図1参照)に設けられた連結軸5bと螺合している。これにより、ハンドル軸5とハンドル5aとが一体になっている。
ハンドル軸5において左右方向の中央部よりも左寄りの位置に、ピニオンギャ7aに噛合するドライブギャ6が固定されている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力がハンドル軸5、ドライブギャ6、ピニオンギャ7aを介して駆動軸筒7に伝達し、ロータ2が回転する。
なお、ハンドル軸5において左右方向の中央部よりも右寄りの位置に、スプール往復動装置50を駆動するための歯車6aが固定されている。
図2,図3に示すように、スプール往復動装置50は、ガイド軸として機能するねじ部材58と、摺動子51と、連動歯車52と、を備えている。ねじ部材58は、カバー部材40をボディ11に固定するための固定具であり、ガイド軸を兼用している。ねじ部材58は、ボディ11の筒部21に形成された前後の挿通孔21a,21bを貫通して配置されている。ねじ部材58の後端は、カバー部材40に固定された雌ねじ部材45に螺合している。
摺動子51は、ねじ部材58に沿って前後に移動する部材であり、右側面に案内溝53(図4参照)が形成されている。案内溝53には、連動歯車52に設けられた偏芯突部54が係合している。
摺動子51の上端部には、図3に示すように、ガイド軸挿通孔56が前後方向に貫通して形成されている。ガイド軸挿通孔56には、ねじ部材58が挿通されている。これにより、摺動子51は、ねじ部材58に沿って姿勢を保ちつつ前後方向に摺動可能となっている。また、図4に示すように、摺動子51にスプール軸8の後端8aが固定ねじ8bによって固定され、摺動子51とスプール軸8とが一体になっている。
図2に示すように、連動歯車52は、ハンドル軸5から後方下側の位置においてボディ11の筒部21の底部(右壁部20)に配置され、歯車6aの後側と噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力が歯車6aを介して連動歯車52に伝達し、連動歯車52が回転する。また、連動歯車52の偏芯突部54が摺動子51の案内溝53の前面又は後面を押圧し、摺動子51とスプール軸8(スプール3)がガイド軸(ねじ部材58)に沿って前後方向に往復運動する。
次に、各部を詳細に説明する。
図5(a)に示すように、ボディ11は、底部に周壁を有する有底箱状(筒状)を呈し左側に向って開口している。ボディ11は、円板状の右壁部20と、右壁部20の周端縁から左側に延びる筒状の筒部21とを備える。なお、筒部21の左端部が側部開口部14を構成している。
右壁部20の内面(左側面)には、右側中央孔23と、挿入孔24と、支持部材25とが形成されている。
右側中央孔23は、ハンドル軸5の右端部が貫通する孔であり、右壁部20の中央部に設けられている。
挿入孔24は、側面視略D字形状を呈している。挿入孔24は、右側中央孔23よりも後方の下部に形成されている。そして、この挿入孔24には、図4に示すように、右壁部20の外側面(右側面)に装着された装着部材26のボス部26a及び支持リブ26bが貫通している。これにより、ボディ11内の後部に、連動歯車52を回転自在に支持するボス部26a及び支持リブ26bが配置される。支持部材25の詳細は後記する。
ボディ11の筒部21は、図5(a)に示すように、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする略円筒形状に形成されている。
より詳細に説明すると、筒部21の内周面21cは、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする略円形状に形成され、かつ、ドライブギャ6の大きさに対応している。
また、筒部21の外周面21dも、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする略円形状に形成されている。このため、筒部21の厚み(径方向の肉厚)が周方向において略均一になっている。
図3に示すように、筒部21の上部には、ガイド軸としてのねじ部材58の前部側を支持する挿通孔21aが形成されている。
また、筒部21の後部には、図5(a)(b)に示すように、筒部21の後部を貫通する後部開口部15が形成されている。
後部開口部15は、後面視で上下方向に長い略四角形状を呈している。後部開口部15は、ボディ11内に組み付けられた部品の一部を受け入れてボディ11外に、言い換えると、ボディ11から後方に部品が突出するように配置するための開口部である。また、後部開口部15は、ボディ11内への部品の組み付け口としても機能する。さらに、後部開口部15を備えることで、ボディ11の軽量化も図られている。
また、図5(b)に示すように、後部開口部15は、筒部21において左右方向の略中央部のみを貫通している。このため、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部14の開口(孔)とが連続していない。
言い換えると、側部開口部14と後部開口部15との間には、側部開口部14と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部11fが延在している。
このため、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部14の開口(孔)とが連続する場合よりも、筒部21の強度が向上している。この結果、ボディ11の耐久性が向上している。
図5(a)(b)に示すように、筒部21の後端面である後部開口部15の開口縁(周囲)には、周壁部16が形成されている。周壁部16には、カバー部材40が装着される。
周壁部16の上部の内側には、図5(b)に示すように、断面C字形状の支持孔21bが備わる。支持孔21bは、後側の筒部21を前後方向に貫通し、ねじ部材58の後部側を支持している。
また、図3に示すように、周壁部16の上方においてボディ11の後縁部には、カバー部材40の上部突起41が係合される上部係合穴11aが形成されている。また、周壁部16の下方において、ボディ11の下部には、カバー部材40の下部突起42が係合される下部係合穴11bが形成されている。
カバー部材40は、ボディ11の後部の周壁部16を覆うように環状のシール部材18を介して嵌合され、1つのねじ部材58によって固定されている。カバー部材40の上部内面には、ねじ部材58が螺合される雌ねじ部材45がインサート成形されている。カバー部材40は、図1に示すように、側面視で略三日月状に形成されており、内面が後方に窪んでいる。よって、後部開口部15及び周壁部16を介してボディ11内から後方に突出する部品の一部をカバー部材40内に収容することができる。
ボディ11の右側面20aには、図6(b)に示すように、取付部11hが凹設されている。取付部11hは、右側面視で後端側が先細りとされたカム形状を呈しており、ボディ11の右側面20aに設けられた円筒状のハンドル支持部11m(図4参照)の周りに形成されている。取付部11hには、後記する肉抜き部256が開口している。取付部11hには、同じく右側面視でカム形状を呈した装着部材26が装着されている(図6(a)参照)。これによって、肉抜き部256の開口は、装着部材26によって覆われている。
装着部材26は、板状を呈しており、ハンドル支持部11mを挿通する円孔26cを備えている。円孔26cの右側部には、図4に示すように、円形段部26dが形成されており、この円形段部26dには、ハンドル支持部11mに螺合して固定されるキャップ支持部材27が当接している。これにより、装着部材26が取付部11hに抜け止め保持されている。
装着部材26の後側の左側部には、左側方へ突出するボス部26aが一体に形成されている。また、ボス部26aを囲うように、支持リブ26bが一体に突出形成されている。ボス部26aには、軸受26eを介して連動歯車52が支持される。また、支持リブ26bは、ボディ11の右壁部20の挿入孔24を貫通し、ボディ11内に配置され、連動歯車52の右側面を受ける受け座として機能する。
次に、側部開口部14と蓋部材30との詳細について図4を参照して説明する。
図4に示すように、側部開口部14(筒部21の左端部)は、ボディ11内にドライブギャ6等の部品を組み込むための孔である。側部開口部14の内周面は、筒部21の内周面(図3参照)と略同一径の円形状に形成されている。このため、ボディ11を大型化することなく比較的大径のドライブギャ6を筒部21内に容易に組み付けることができる。
また、側部開口部14の内周面には、雌ねじ部17が形成されている。
蓋部材30は、側部開口部14に装着されて側部開口部14を液密に閉塞するとともに、ハンドル軸5の左端側を支持する役割を成す部品である。
蓋部材30は、側部開口部14を閉塞する環状の蓋部31と、蓋部31の中央部で左右方向に開口する円筒部32と、蓋部31の内面(右側面)から右側に突出し側部開口部14内に挿入される挿入部33と、を備える。
なお、円筒部32内には、軸受5cが内嵌され、その軸受5cに支持されるハンドル軸5が円筒部32内を貫通している。
挿入部33は、円筒状を呈し、外径が側部開口部14の内周面の径と略同一に形成されている。挿入部33の外周面には、雄ねじ部34が形成されている。そして、挿入部33は、側部開口部14に挿入され、雄ねじ部34が雌ねじ部17に螺合している。これにより、蓋部材30が側部開口部14に締結し、蓋部材30がボディ11に固定されている。
なお、側部開口部14の雌ねじ部17及び蓋部材30の雄ねじ部34は、インサート成形により一体に組み付けられる金属製のものを用いてもよい。
次に、支持部材25について説明する。
支持部材25は、図2,図3,図5(a)に示すように、側面視略L字形状を呈しており右側中央孔23よりも前側に位置している。支持部材25は、前後方向に延在する前後支持部材251と、前後支持部材251の後端部に連続して下方向に延在する支持部としての上下支持部材252とを備えている。
前後支持部材251は、板状を呈しており、前端部がボディ11の筒部21の内周面21c(図3参照)に接続されている。上下支持部材252は、下端部がボディ11の筒部21の下側の内周面21cに接続されている。これにより、支持部材25によって右壁部20、筒部21の前側部分及び下側部分の強度が向上している。
上下支持部材252は、図7,図8各図に示すように、右壁部20の内面(左側面)20bから左側方に向けて立ち上がる立上り部253と、立上り部253に連続して左側方に延出し内側に支持孔254が形成された環状の軸受け部255と、を備えている。上下支持部材252は、図8(a)に示すように、立上り部253の基端側から軸受け部255の延出端側に向けて前後方向に漸次窄まる形状(テーパ形状)となっている。これにより、成形時に上下支持部材252から左側方に金型を離型し易くなっている。
立上り部253の内側には、凹状の肉抜き部256が形成されている。肉抜き部256は、中空扁平の略直方体形状とされている。肉抜き部256は、図6(b),図8(a)(b)に示すように、右壁部20を貫通して右壁部20の外側面側となる右側面20aに開口している。このため、射出成形等によってボディ11を形成する場合に、肉抜き部256を形成する金型を右壁部20の右側面20a側に配置できる。したがって、肉抜き部256を射出成形によって容易に形成することができる。
立上り部253は、図8(a)に示すように、図7(b)のVIII−VIII線に沿う断面の各部の肉厚L1,L2,L3が略同じ肉厚となっている。肉厚L1は、立上り部253の前面と肉抜き部256の前面との肉厚であり、肉厚L2は、軸受け部255の支持孔254の内面と肉抜き部256の左面(底面)との肉厚であり、肉厚L3は、肉抜き部256の後面と立上り部256の後面との肉厚である。
軸受け部255の支持孔254は、図3に示すように、ハンドル軸5の中心軸O1よりも下側に位置している。支持孔254には、図3,図4に示すように、駆動軸筒7の後端を支持する後部軸受259と、スプール軸8を摺動自在に支持するカラー260とが嵌合している。
上下支持部材252の上端後部には、図2に示すように、前方に窪む凹部261が形成されている。凹部261は、円弧状に窪んでおり、上下支持部材252と歯車6aとの干渉を回避している。
以上説明した魚釣用スピニングリール1では、上下支持部材252の立上り部253に凹状の肉抜き部256が形成されているので、上下支持部材252の軽量化を図ることができ、リール本体10の効果的な軽量化を実現できる。
また、肉抜き部256は、上下支持部材252の基部となる立上り部253を肉抜きするものであり、軸受け部255を肉抜きするものではない。したがって、軸受け部255における駆動軸筒7の支持に支障を来すことがなく、上下支持部材252の強度維持及び効果的な軽量化を実現できる。また、軽量化のために、スペース的に限られたボディ11内部のレイアウト変更等を必要としないので、既存のボディや大きさの異なるボディに対しても差し支えなく用いることができ、汎用性が高い。
また、肉抜き部256は、右壁部20の右側面(外面)20a側から立上り部253に向けて凹部を形成することで形成されているので、形成が容易である。
また、上下支持部材252の立上り部253は、肉抜き部256が形成されることで各部の肉厚L1,L2,L3が均一化されている。これにより、立上り部253の一部に応力が集中することを抑制でき、上下支持部材252の変形や強度の低下を防止できる。
また、合成樹脂材の熱収縮による影響が回避され、上下支持部材252の形態が安定する。したがって、駆動軸筒7の回転精度が向上するとともに、上下支持部材252の耐久性が向上する。
また、ヒケが生じ難くなり、上下支持部材252の形態がより一層安定する。
また、蓋部材30は、側部開口部14に対して周方向に均一な締結力をもって固定される。これにより、蓋部材30の取付強度を十分に確保することができる。また、蓋部材30の取付強度を十分に確保することができるので、ハンドル軸5の支持精度、ひいてはボディ11の内部に備わるピニオンギャ7aやこれに噛合するドライブギャ6の支持精度が向上する。また、円形の蓋部材30の螺合による取付けによって、ボディ11の側部開口部14が補強されるのでボディ11自体の強度も向上する。
加えて、ボディ11自体の強度が向上するので、上下支持部材252の強度も高まる。
また、肉抜き部256の開口部は、装着部材26で覆われているので、肉抜き部256の開口部がボディ11の右側面20aに露出することを防止できる。これによって、リール本体10の美的外観が損なわれない。
また、肉抜き部256は、ボディ11の内部に連通していないので、ボディ11の内部に異物が混入することもない。
(第2実施形態)
図9,図10を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、立上り部253の側面である後面253aに、凹部を形成することで肉抜き部256Aを形成した点である。
肉抜き部256Aは、図9(a)(b)に示すように、立上り部253の後面253aに開口する中空の略直方体形状とされている。これにより、射出成形等によってボディ11を形成する場合に、肉抜き部256Aを形成する金型を立上り部253の後面253a側に配置できる。そして、肉抜き部256Aを形成する金型の離型は、立上り部253の後方に移動することで後部開口部15内を通過させて行うことができる。これにより、肉抜き部256Aを射出成形によって一体に形成できる。
なお、肉抜き部256Aを形成する金型の離型は、側部開口部14内を通過させて行ってもよい。
立上り部253は、図10(a)に示すように、図9(b)のX−X線に沿う断面の各部の肉厚L1,L2が略同じ肉厚となっている。肉厚L1は、立上り部253の前面と肉抜き部256の前面(底面)との肉厚であり、肉厚L2は、軸受け部255の支持孔254の内面と肉抜き部256の左面との肉厚である。
本実施形態によれば、肉抜き部256Aは、立上り部253の後面253a側から前面側に向けて凹部を形成することで形成されるので、形成が容易である。
また、立上り部253は、肉抜き部256Aが形成されることで各部の肉厚L1,L2が均一化されている。これにより、立上り部253の一部に応力が集中することを抑制でき、上下支持部材252の変形や強度の低下を防止できる。
また、合成樹脂材の熱収縮による影響が回避され、上下支持部材252の形態が安定する。したがって、駆動軸筒7の回転精度が向上するとともに、上下支持部材252の耐久性が向上する。
また、ヒケが生じ難くなり、上下支持部材252の形態がより一層安定する。
また、図示はしないが、肉抜き部256Aのスペースを利用して、ボディ11の内部に配置される部品の干渉を避けるように構成することも可能である。このことはボディ11の小型化に寄与する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
前記第1実施形態では、肉抜き部256が扁平中空の略直方体形状であるものを示し、また、前記第2実施形態では、肉抜き部256Aが中空の略直方体形状であるものを示したが、これに限られることはない。例えば、肉抜き部256,256Aが、断面楕円形状や断面円柱形状、あるいは断面三角形状、断面多角形状、棒状等、種々の形状のものを採用することができる。
また、上下支持部材252に肉抜き部256,256Aを形成した例を示したが、これに限られることはない。例えば、駆動軸筒7に連動回転する公知の螺軸に摺動子を係合させてなるスプール往復動装置において、螺軸を支持する支持部材に対して肉抜き部を形成してもよい。
また、肉抜き部256,256Aによって、上下支持部材252の少なくとも一部の肉厚の均一化を図る構成としたが、これに限られることはなく、上下支持部材252の全体の肉厚の均一化が図られるように構成してもよい。
1 魚釣用スピニングリール
5 ハンドル軸
5a ハンドル
7 駆動軸筒(軸部材)
7a ピニオンギャ
8 スプール軸(軸部材)
8b 後端
10 リール本体
11 ボディ
14 側部開口部
20 右壁部(側壁)
20b 内面
30 蓋部材
252 上下支持部材(支持部)
253 立上り部
253a 後面(側面)
255 軸受け部
256 肉抜き部
256A 肉抜き部

Claims (7)

  1. リール本体を構成するボディと、
    前記ボディの内部に設けられ、ハンドルの回転により駆動される軸部材と、
    前記ボディの内部に突設され、前記軸部材を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、
    前記ボディの内面から立ち上がる立上り部と、
    前記立上り部に連続して設けられ、前記軸部材を受ける軸受け部と、を備えており、
    前記立上り部には、凹状の肉抜き部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記支持部は前記ボディを構成する側壁の内面に突設されており、
    前記肉抜き部は、前記側壁の外面側から前記立上り部に向けて凹部を形成することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記肉抜き部の開口部は、前記ボディの側部に装着される装着部材で覆われていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記肉抜き部は、前記ボディ内において前記立上り部の側面に凹部を形成することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 前記支持部は、前記肉抜き部によって少なくとも一部の肉厚が均一化されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  6. 前記ボディは、合成樹脂材で一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  7. 前記ボディの側部に形成された側部開口部と、
    前記側部開口部を塞ぎハンドル軸を支持する蓋部材と、を備え、
    前記蓋部材が前記側部開口部に螺合して固定されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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