JP6590769B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールのリール本体は、側部に開口する側部開口部が形成されたボディと、側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する蓋部材と、を備える(特許文献1参照)。
上記するボディ及び蓋部材に関し、安価かつ軽量であることから、合成樹脂(以下「樹脂」という)で形成される場合がある。また、近年では、内部に炭素繊維、ガラス繊維などの強化繊維が入った繊維強化樹脂によりボディ及び蓋部材が形成される場合がある。
特公平3−8182号公報
ところで、従来のボディと蓋部材との固定構造に関し、複数のねじで蓋部材を締め付けて蓋部材をボディに固定していた。このため、ハンドル操作時の荷重は、蓋部材を介して複数のねじに作用(集中)する。この結果、ねじの締め付け力(軸力)が低下し、言い換えると、蓋部材の取付強度が低下し、蓋部材がガタついたり、蓋部材とボディとの間に隙間が生じたりするおそれがある。
以上から、ボディ(側部開口部)と蓋部材とにねじ部を形成し、側部開口部に蓋部材自体を螺合させ、ハンドル操作時の荷重が側部開口部の全周に作用(分散)するように設計することが検討されている。
一方、従来のボディ又は蓋部材は形状的に偏肉しているため、ボディ又は蓋部材を樹脂で形成すると、ねじ部にヒケ(樹脂成形時の収縮による凹み)が発生して側部開口部と蓋部材とのねじ部同士の噛み合い精度が低くなるおそれがある。
この結果、巻取機構の歯車の安定した噛合状態が維持されなかったり、蓋部材の取付強度の低下を招いて高負荷の巻取りに充分耐えられなかったりなど、強度、耐久性の面において課題を残している。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、安価で、かつ、軽量化を図りつつ、強度の向上及び高精度化を容易に実現ができるリール本体を備えた魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する蓋部材と、を有するリール本体を備え、前記ボディと前記蓋部材には、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定され、前記側部開口部と前記蓋部材とのうち少なくとも一方には、インサート成形された環状の金属部材が設けられており、前記金属部材に前記ねじ部が形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する金属製の蓋部材と、を有するリール本体を備え、前記側部開口部と前記蓋部材とには、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定されていることを特徴とする。
前記発明によれば、蓋部材が側部開口部に螺合するため、蓋部材と側部開口部とが結合する部分の形状がハンドル軸方向から視て円形となる。よって、ハンドル操作時の荷重が側部開口部の全周に均一に分散し、蓋部材の取付強度が向上する。
また、側部開口部と蓋部材との少なくとも一方のねじ部が金属で形成されるため(請求項2においては蓋部材のねじ部が金属で形成されるため)、ねじ部にヒケが発生するおそれがない。つまり、ねじ部同士の噛み合い精度が高いことから、蓋部材の取付強度の向上を図ることができる。
さらに、ねじ部以外が樹脂で形成されているため(請求項2においてはボディが樹脂で形成されているため)、リール本体の軽量化を図れる。
つまり、樹脂製のボディに蓋部材を螺合一体化してリール本体を構成するにあたり、結合する部分が円形の金属製の螺合部で形成することにより、変形を抑え、高精度でかつ、軽量で安価なリール本体(ハウジング構造)の実現が可能となる。
また、前記発明において、前記側部開口部と前記蓋部材との間には、シール部材が介在していることが好ましい。
前記構成によれば、側部開口部と蓋部材との間から、ボディ内に水が浸入することが抑制される。
また、前記発明において、前記蓋部材と前記側部開口部には、螺合により互いに当接し、同芯度を得るための当接部が形成されていることが好ましい。
前記構成によれば、ボディに対する蓋部材の組み付け精度が高まる。よって、蓋部材によって支持されるハンドル軸の支持精度が向上する。この結果、良好な回転性能を得ることができ、ハンドルの操作性が向上する。
以上から、安価で、かつ、軽量化を図りつつ、強度の向上及び高精度化を容易に実現ができるリール本体を備えた魚釣用スピニングリールを提供することができる。
本発明の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 リール本体を示す側面図である。 蓋部材を取り外したリール本体の側面図である。 リール本体の内部構造を示す後断面図である。 (a)はボディの側面図であり、(b)はカバー部材を取り外した状態のリール本体の後面図である。 (a)は摺動子がストロークの最後端位置にある場合におけるリール本体の側断面図であり、(b)は摺動子がストロークの最前端位置にある場合におけるリール本体の側断面図である。 (a)は蓋部材の断面図であり、(b)は図7(a)の破線で囲まれる範囲を拡大した拡大断面図である。 (a)は第1変形例のボディの側部開口部と蓋部材との断面図であり、(b)は図8(a)の破線で囲まれる範囲を拡大した拡大断面図である。 (a)は第2変形例のボディの側部開口部と蓋部材との断面図であり、(b)は図9(a)の破線で囲まれる範囲を拡大した拡大断面図である。 (a)は第3変形例のボディの側部開口部と蓋部材との断面図であり、(b)は図10(a)の破線で囲まれる範囲を拡大した拡大断面図である。 第4変形例のリール本体の後断面図である。
実施形態に係る魚釣用スピニングリールについて図面を参照しながら説明する。また、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図4に示す方向を基準とする。
最初に、魚釣用スピニングリール100の基本的構成を説明する。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aを備えるリール本体1と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備える。
図2に示すように、リール本体1は、左側に向って開口する側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10から上方に延びて釣竿(不図示)に装着される竿取付部11aを先端に有する脚部11と、ボディ10の前側に設けられた筒状のボディ前部12と、側部開口部13を塞ぐ蓋部材30と、ボディ10の後部に取り付けられた保護カバー40と、を備える。
ボディ10と脚部11とボディ前部12とは、樹脂により一体に形成された樹脂成形品である。また、蓋部材30と保護カバー40とのそれぞれも樹脂により形成されており、これらの表面には塗装やメッキ等の適宜表面処理が施されている。
ボディ前部12内には、前後方向に延びる駆動軸筒7とスプール軸8が組み付けられている。駆動軸筒7の前端及びスプール軸8の前端は、ボディ前部12よりも前方に突出している。そして、駆動軸筒7の前端にロータ2(図1参照)が取り付けられ、スプール軸8の前端にスプール3(図1参照)が取り付けられている。
図3に示すように、駆動軸筒7の後端及びスプール軸8の後端は、ボディ10内に位置している。また、スプール軸8の後端は駆動軸筒7の後端よりも後方に位置し、スプール軸8の後端部8aがハンドル軸5の下方で前後方向に延在している。
ボディ10内には、ハンドル5aの巻き取り操作により駆動軸筒7とスプール軸8を駆動させるための構成として、回転自在なハンドル軸5と、ハンドル軸5に連結するドライブギャ6及び歯車6aと、スプール往復動装置70と、が組み付けられている。
図4に示すように、ハンドル軸5は、左右方向に延在してボディ10と蓋部材30を貫通する棒状部材である。ハンドル軸5の左端部は、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合している。
ドライブギャ6は、ハンドル軸5のフランジ5eにねじ6bにより締結されており、ハンドル軸5と一体に回転する。
図3に示すように、ドライブギャ6は、駆動軸筒7の後部に形成されたピニオンギャ7aに噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作による駆動力は、ハンドル軸5及びドライブギャ6を介してピニオンギャ7a(駆動軸筒7)に伝達し、ロータ2が回転する。
歯車6aは、スプール往復動装置70の後述する連動歯車74に噛合し、ハンドル5aの巻き取り操作による駆動力を連動歯車74に伝達するための部品である。
スプール往復動装置70は、ボディ10内の前後方向に延びるガイド軸71と、右側面に凹状の案内溝73が形成されてガイド軸71に沿って移動する摺動子72と、案内溝73に係合する偏芯突部75が形成された連動歯車74とを備える。
摺動子72には、スプール軸8の後端部8aから後方に突出する突出部8bが差し込まれ、ねじSにて抜け止め固定されて摺動子72とスプール軸8が一体になっている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作の駆動力は、ハンドル軸5及び歯車6aを介して連動歯車74に伝達し、連動歯車74が回転する。そして、連動歯車74の偏芯突部75が摺動子72の案内溝73の側面を押圧し、回転運動を前後動に変換されて摺動子72とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
つぎにボディ10、保護カバー40、スプール往復動装置70、及び蓋部材30の具体的構成を説明する。
図5(a)に示すように、ボディ10は、左側に向って開口する有底箱状(筒状)を呈し、円板状の右壁部21と、右壁部21の周端縁から左側に突出する筒状の筒部22と、を備える。
図5(a)に示すように、右壁部21の内面(左側面)には、右側中央孔23と、リブ24と、挿入孔25とが形成されている。
右側中央孔23は、ハンドル軸5を貫通させるための孔であり、右壁部21の中央部に設けられている。また、右側中央孔23はハンドル軸5よりも大径に形成され、右側中央孔23内にハンドル軸5を回転自在に支持するための軸受(不図示)が嵌め込まれている。
リブ24は、右壁部21の内面から突出してボディ10の強度を向上させる補強部である。リブ24は、右側中央孔23よりも前側で上下方向に延在し、上端及び下端が筒部22の内周面22aに接続している。
図4に示すように、挿入孔25は、連動歯車74を支持する軸部材26を、右壁部21の外側(右側)からボディ10内に貫通させるための孔である。
図5(a)に示すように、筒部22は、ハンドル軸5が貫通する右側中央孔23を中心とする略円筒形状に形成されている。
より詳細に説明すると、筒部22の内周面22aは、ハンドル軸5が貫通し支持される右側中央孔23の中心O1を基点とする円形状に形成されている。筒部22の外周面22bは、右側中央孔23を中心とする略円形状に形成されている。
つまり、本実施形態の筒部22の厚み(径方向の肉厚)は、周方向に略均一に形成されている。このため、実施形態の筒部22は、雌ねじ部が形成された従来の筒部よりも小型化している。
図4に示すように、筒部22の左端部は、側部開口部13を構成している。
図7(a)に図示のように、側部開口部13の内周側には、環状の金属部材80がインサート成形されている。
このため、図7(b)に示すように、金属部材80の内周面82は、側部開口部13の内周面13aを構成している。そして、金属部材80の内側には、蓋部材30の後述する円筒部33が挿入されている。
この金属部材80は、断面視L字状を呈している。言い換えると、金属部材80の外周面には、径方向外側に突出するフランジ81が形成され、ボディ10から金属部材80が脱落しないように強固に一体化されている。
また金属部材80の内周面82の内側の右側寄りに、側部開口部13を周回する雌ねじ部91が形成されている。
図5(b)に示すように、筒部22の後部には、筒部22の外周面22bに形成された2つの保護カバー用雌ねじ穴22cと、筒部22の後部を貫通する後部開口部15とが形成されている
後部開口部15は、ボディ10内に組み付けられた部品の一部を受け入れてボディ10外に配置するための開口部である。
後部開口部15は、筒部22において左右方向の中央部のみを貫通しており、左右方向の両端部が残っている。このため、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続しないようになっている。
言い換えると、側部開口部13と後部開口部15との間には、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部14が延在している。
このため、本実施形態によれば、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続する場合よりも、筒部22の強度が向上している。
また、架橋部14の内部に金属部材80が延在しているため、樹脂のみで形成される場合よりも架橋部14の強度が向上している。
図6に示すように、保護カバー40は、保護カバー用雌ねじ穴22cに螺合するボルトBに締め付けられ、ボディ10(筒部22)の後部開口部15を覆うように固定されている。
保護カバー40の前面は、後方に凹状に形成され、保護カバー40の前面側に収容空間が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10内から後方に突出する部品の一部を保護カバー40内に収容することができる。
また、保護カバー40とボディ10との間には、シール部材50が設けられ、保護カバー40とボディ10との合わせ面から内部に水が浸入しないようになっている。
スプール往復動装置70において、連動歯車74を支持する軸部材26がハンドル軸5よりも後方に位置している。このため、連動歯車74の後部は、後部開口部15から後方に突出して保護カバー40内に収容されている。
スプール往復動装置70において、ガイド軸71の前端71aは、リブ24の上部に形成されたガイド軸支持孔24aに係合し、ガイド軸71の後端71bは、後部開口部15を貫通して保護カバー40内の被係合部41に係合している。
そして、図6(a)に示すように、ガイド軸71に沿って移動する摺動子72が後方へ移動すると、摺動子72の一部が保護カバー40内に入り込む。このため、摺動子72の移動範囲はボディ10内に限定されず、摺動子72の移動範囲が効果的に確保されている。
摺動子72の前面(ハンドル軸5に対向する対向面)には、後方に向って凹む凹部72aが形成されている。このため、図6(b)に示すように、摺動子72が前方に移動した場合に凹部72a内にハンドル軸5を受け入れ、摺動子72の移動範囲が前方に拡大する。
図4、図7に示すように、蓋部材30は、ボディ10の側部開口部13を閉塞する蓋部31と、蓋部31の内面(右面)から右方に突出し金属部材80(側部開口部13)の内側に挿入される円筒状の円筒部33と、を備える。
図2に示すように、蓋部31は、側面視で円形を呈しており、側部開口部13と同形状になっている。蓋部31の中央部には、ハンドル5aが貫通する左側中央孔32が形成されている。
図7(a)に示すように、蓋部31は、外周端から左側中央孔32に向うにつれて左側に突出し、断面が山形状を呈している。
蓋部31の内面(右面)の中央部には、円筒状のハンドル軸支持部34が形成されている。ハンドル軸支持部34には、ハンドル軸5を回転自在に支持する軸受5dを嵌め込まれている(図4参照)。よって、ハンドル5aの巻き取り操作時、ハンドル軸5を支持するハンドル軸支持部34には、ハンドル軸5を中心として径方向外側に向う荷重が作用する。
図7(b)に示すように、蓋部31の外径は、円筒部33の外径よりも大径に形成されており、蓋部31の外周部31aが円筒部33よりも径方向外側に突出している。
また、外周部31aの底面(右面)31bは、金属部材80の端面84に当接しており、蓋部材30と側部開口部13との間が封止されている。
なお、本実施形態では、外周部31aの底面31bが当接する部位が金属部材80の端面84により構成されている。よって、端面が樹脂で構成される場合よりも平面度が高い。この結果、蓋部材30と側部開口部13(金属部材80)との間に隙間が形成され難く、防水性が極めて高い。
円筒部33の外周面には、先端側(右端側)から基部側(左端側)に向って順に、雄ねじ92と、収容凹部36と、当接面37とが形成されている。
雄ねじ92は、側面視で側部開口部13を周回するねじ部であり、金属部材80の雌ねじ部91に螺合している。これにより、蓋部材30がボディ10に締結固定している。これにより、リール本体1は、ハンドル軸5を支持する蓋部材30がボディ10にねじ込まれて蓋部材30とボディ10とが一体化したモノコックボディを成している。
なお、雌ねじ部91を構成する部材が金属材料で形成されるため、樹脂で形成される場合よりもねじ溝、ねじ山等の精度が高く、かつ、摩耗等し難い。この結果、蓋部材30を側部開口部13に螺合させる際の作業が円滑となるとともに、雌ねじ部91と雄ねじ部92との緩みが発生し難く蓋部材30の取付強度が高い。
また、樹脂製のボディ10の側部開口部13に金属部材80がインサート成形により一体化されるので、安価で軽量な樹脂製のボディ10の強度アップが図られ、剛性が飛躍的に向上する。樹脂成形時の収縮による凹み
さらに、ボディ10の側部開口部13は、金属部材80がインサートされているため、樹脂成形時の収縮(変形)が抑え、高精度とすることができる。
当接面(当接部)37は、金属部材80(側部開口部13)に蓋部材30を螺合する際、金属部材80の内周面82に当接し、側部開口部13に対する蓋部材30の調芯作用を行うためのものである。
これによれば、ハンドル軸5の右側を支持するボディ10の右側中央孔23(図5(a)参照)と、ハンドル軸5の左側を支持する蓋部材30のハンドル軸支持部34との中心が一致し、同芯度が得られる。
また、内周面82を構成する部材が金属材料で形成されるため、樹脂で形成される場合よりも内周面82の真円の精度が高く、同芯度が極めて高い。
この結果、ハンドル軸5は、リール本体1に対して左右方向に延在するように支持され、ハンドル軸5の回転がスムーズとなる。
そのほか、複数のねじで蓋部材をボディに固定する従来の固定構造は、ハンドル操作時の荷重が複数のねじに作用(集中)し、ねじによる締め付け力が低下していた。
しかしながら、本実施形態によれば、雄ねじ92と当接面37とを介して、円筒部33の全周が円形の側部開口部13(金属部材80)により支持されている。
このため、蓋部材30に作用した荷重は、側部開口部13(金属部材80)の全周に均一に分散し、蓋部材30の締結強度が低下し難い。よって、本実施形態の蓋部材30の取付強度は、従来の固定構造よりも向上している。
収容凹部36は、雄ねじ92と当接面37との間に形成された窪みであり、シール材としてOリング38が外嵌されている。このため、円筒部33と金属部材80の内周面82との間から封止され、水の内部への浸入を確実に防止するようになっている。
以上、実施形態によれば、蓋部材30の取付強度が高く、そして、蓋部材30の螺合一体化、更には、金属部材80の側部開口部13へのインサート成形により、樹脂製のボディ10が強度アップし、剛性が向上する。よって、噛合精度が向上してハンドル軸5の回転性が安定し、スムーズで良好なハンドル5aの巻き取り操作を行うことができる。
また、リール本体1において側部開口部13の一部(金属部材80)以外が樹脂により形成されため、安価かつ軽量とすることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されない。
実施形態では、金属部材80の内周面82に雌ねじ部91を形成した例を挙げているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図8に示すように、側部開口部13Aの左側面から左側に突出するように金属部材80Aを設け、金属部材80Aの外周面に雄ねじ92Aを形成してもよい。
この場合の蓋部材30Aの円筒部33Aの内径を金属部材80Aの外径よりも大径とし、円筒部33Aの内周面に雌ねじ部91Aが形成される。
図9,図10に示すように、金属部材をボディ10ではなく蓋部材30の方に設け、金属部材(80B,80C)に円筒部(33B,33C)の全部または一部を構成させてもよい。
図9に示すように、側部開口部13Bに形成されたねじ部が樹脂製の雌ねじ部91Bの場合、金属部材80Bの外周面が露出するように設け、その外周面に雄ねじ部92Bが形成される。
一方で、図10に示すように、側部開口部13Cに形成されたねじ部が樹脂製の雄ねじ92Cの場合、金属部材80Cの内周面が露出するように設け、その内周面に雌ねじ部91Cが形成される。
そのほか、特に図示しないが、ボディ10と蓋部材30との両方に金属部材を設けてもよい。これによれば、蓋部材の取付強度が更に高まり、ハンドル操作をより円滑にすることができる。
更にまた、蓋部材30、30Aの全体を金属材で形成して、樹脂製のボディ10の側部開口部13、13Aにインサート成形された金属部材80、80Aに螺合一体化しても良い。
また、本発明においては、図11に示すように、樹脂製のボディ10Dと金属製の蓋部材30Dのそれぞれに、互いに螺合し合う一対のねじ部(雄ねじ部91D,雌ねじ部92D)を形成し、蓋部材30Dがボディ10Dに締結固定されるようにしてもよい。
このような変形例であっても、ボディ10D全体を金属材料で形成する場合よりも軽量化する。また、蓋部材30Dの蓋部31Dが金属材料で形成されるため、ハンドル5a操作時の荷重により変形し難いため、蓋部材30Dに支持されるハンドル軸5の支持精度が向上する。
また、本実施形態において、蓋部材30の蓋部31の形状は、側面視で円形であったが、例えば正方形など、側部開口部13を閉塞可能であれば、特に限定されない。
また、本実施形態のスプール往復動装置70は、歯車6aと連動歯車74を用いた例を挙げているが、螺軸(ウォームシャフト)を用いてもよい。
また、シール部材が設けられている部位は、側部開口部13の内周面13aと、円筒部33の外周面などの間に介在している例を挙げているが、例えば、金属部材80(側部開口部13)の端面84と蓋部材30の外周部31aの底面31b(図7(b)参照)との間などに介在させてもよい。
1 リール本体
5 ハンドル軸
6 ドライブギャ
6a 歯車
7 駆動軸筒
8 スプール軸
10,10D ボディ
13,13A,13B,13C 側部開口部
13a 内周面(当接部)
30,30A,30B,30C,30D 蓋部材
33,33A,33B,33C 円筒部
34 ハンドル軸支持部
37 当接面(当接部)
40 保護カバー
70 スプール往復動装置
80,80A,80B,80C 金属部材
82 内周面(当接部)
91,91A,91B,91C,91D 雌ねじ部(ねじ部)
92,92A,92B,92C,92D 雄ねじ部(ねじ部)
100 魚釣用スピニングリール

Claims (4)

  1. 側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する蓋部材と、を有するリール本体を備え、
    前記ボディと前記蓋部材とには、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、
    前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定され、
    前記側部開口部と前記蓋部材とのうち少なくとも一方には、インサート成形された環状の金属部材が設けられており、
    前記金属部材に前記ねじ部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する金属製の蓋部材と、を有するリール本体を備え、
    前記側部開口部と前記蓋部材とには、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、
    前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  3. 前記側部開口部と前記蓋部材との間には、シール部材が介在していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記蓋部材と前記側部開口部には、螺合により互いに当接し、同芯度を得るための当接部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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