JP6586005B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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また、側部開口部からボディ内に海水、塵埃等が入り込むことを防止するため、ボディの側部には、側部開口部の形状に対応する蓋部材が設けられている。
そのほか、上記ボディ前部の後端部には、ロータの後部開口部を塞ぐフランジが設けられている。
しかしながら、ドライブギャの大型化は、ボディの側部開口部及び蓋部材の大型化を招き、ボディ自体が大型化する。この結果、リール本体が大型化し、好ましくない。
また、蓋部材及び側部開口部が円形になっていることから、蓋部材から側部開口部に作用する荷重(例えばハンドル操作の際に発生する荷重)は、側部開口部の全周に均一に分散する。よって、ボディ(側部開口部)の一部に荷重(応力)が集中し難く、ボディの耐久性が優れる。
また、蓋部材及び側部開口部が円形になっていることから、蓋部材から側部開口部に作用する荷重(例えばハンドル操作の際に発生する荷重)は、側部開口部の全周に均一に分散する。よって、ボディ(側部開口部)の一部に荷重(応力)が集中し難く、ボディの耐久性が優れる。
さらに、側部開口部には、雌ねじが形成され、蓋部材には、雄ねじが形成され、蓋部材が側部開口部に螺合しているので、蓋部材が側部開口部に対して周方向に均一な締結力をもって固定されるとともに、蓋部材をボディに固定するためのねじ等を不要とすることができ、部品点数の削減を図れる。
また、リール本体1には、ボディ前部12内から前方に突出するように、駆動軸筒7及びスプール軸8が組み付けられている。
図2、図3に示すように、ボディ前部12には、機能部材の収容保護や美観向上のため、有底円筒状のカバー12aが装着され、ボディ前部12の外周側がカバー12aに覆われている。
ボディ前部12の後端には、前後方向から視て円形を成し(図5(b)を参照)、カバー12aの後部開口部を塞ぐフランジ16が設けられている。
なお、駆動軸筒7の後端には、ピニオンギャ7aが形成されている。
ハンドル軸5の左端部は、蓋部材30を貫通するとともに、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合し、ハンドル軸5とハンドル5aとが一体になっている。
ハンドル軸5において左右方向中央部よりも左寄りの位置に、ピニオンギャ7aに噛合するドライブギャ6が固定されている。
なお、ハンドル軸5において左右方向中央部よりも右寄りの位置に、歯車6aが固定されている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力がハンドル軸5、ドライブギャ6、ピニオンギャ7aを介して駆動軸筒7に伝達し、駆動軸筒7とともにロータ2が回転する。
図4に示すように、摺動子72には、スプール軸8の後端から後方に突出する突出部8bが連結し、摺動子72とスプール軸8が一体になっている。
なお、摺動子72と突出部8bとは図示しないボルトにより抜け止めされている。
スプール往復動装置70の連動歯車74は、ハンドル軸5から後方下側の位置に設けられてボディ10の底部に位置し(図3参照)、歯車6aの後側と噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力が歯車6aを介して連動歯車74に伝達し、連動歯車74を回転する。また、連動歯車74の偏芯突部75は、摺動子72の案内溝73の側面を押圧し、摺動子72とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
右側中央孔23は、ハンドル軸5の右端部が貫通する孔であり、右壁部22の中央部に設けられている。
また、リブ24の上部には、ガイド軸71の前端71aを支持するガイド軸支持孔24aが形成されている(図6参照)。
一方で、リブ24の下部には、スプール軸8の後部8aを後方に貫通させるための貫通孔24bが形成されている。なお、貫通孔24bには、駆動軸筒7の後端を支持するカラー8cが嵌め込まれている(図4参照)。
より詳細に説明すると、筒部21の内周面21aは、ハンドル軸5の中心軸01を中心とする円形状に形成され、かつ、ドライブギャ6の外形及び大きさに対応している。
筒部21の外周面21bは、ハンドル軸5の中心軸01を中心とする略円形状に形成され、かつ、筒部21の厚み(径方向の肉厚)が周方向において略均一になっている。
このため、筒部21は、従来の筒部(側面視矩形筒状の筒部)よりも小型化しており、筒部21の内周面21aとドライブギャ6との間には、不要な空間が生じないようになっている。
後部開口部15は、ボディ10内に組み付けられた部品の一部をボディ10外に、言い換えると、ボディ10から後方に突出するように配置するための開口部である。
後部開口部15は、筒部21において左右方向の中央部のみを貫通しており、側部開口部13と後部開口部15との間に、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部14が延在している。
また、保護カバー40の前面は、後方に凹状に形成され、保護カバー40の前面側に収容空間が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10内から後方に突出する部品の一部が保護カバー40内に収容されるようになっている。
そのほか、保護カバー40とボディ10との間には、シール部材50が設けられ、保護カバー40とボディ10との合わせ面から内部に海水や塵埃が浸入しないようになっている(図2、図4、図6参照)。
連動歯車74は、後部開口部15を貫通するように外部後方からボディ10に組み付けられ、後部開口部から後方に突出する連動歯車74の一部(後部領域)が保護カバー40内に収容されている。
ガイド軸71は後部開口部15を貫通し、ガイド軸71の後端71bが保護カバー40の被係合部41に係合している。
そして、摺動子72が偏芯突部75の押圧によって最後端位置に移動した場合、摺動子72の一部(後部領域)が保護カバー40内に収容される。このため、摺動子72の前後ストロークは、ボディ10内の空間に限定されず、後方に拡大している。
摺動子72の前面(ハンドル軸5に対向する対向面)には、後方に向って凹む凹部72aが形成されている。
そして、図6(b)に示すように、摺動子72が前方に移動した場合、凹部72a内にハンドル軸5を受け入れるようになっている。このため、凹部72aの凹み量の分だけ、摺動子72のストロークが前方に拡大している。
また、側部開口部13の前側端縁13cは、フランジ16の凹状部16b内に入り込んでいる。
凹状部16bは、ボディ10よりも左側に設けられている(図5(b)のドットで塗られた範囲を参照)。
また、凹状部16bは、ハンドル軸5の中心軸O1を中心として円弧状に形成され、前側端縁13cに対応している。
以上から、通常であれば、側部開口部13がフランジ16と重ならないようにするため、ボディ10の中心(ハンドル軸5の中心軸O1)を後方に位置するように設計するところ、本実施形態によれば、フランジ16に凹状部16bが形成されるため、ボディ10の中心を後方に移動させる必要がない。
このため、ボディ10とボディ前部12とを含む前後方向の長さは、凹状部16bの凹み量の分だけ短縮できるとともに、凹状部16bに入り込むように側部開口部13を大型化することができる。
この結果、図2に示すように、側部開口部13を塞ぐ蓋部材30の前側の外周縁部30aは、フランジ16の凹状部16b内に入り込み、ロータ2の最後端面(後端面2f、2g及び補助線L参照)よりも前方に位置するようになる。
図2に示すように、蓋部材30は、円形状に形成されている。
また、蓋部材30の中央部には、ハンドル軸5の左端部が貫通する左側中央孔31が形成されている。
また、蓋部材30の外周端には、右方に延びて側部開口部13の内側に挿入される円筒状の挿入部33が形成されている。
図7に示すように、挿入部33の外周面には、先端側(右端側)から基部側(左端側)に向って順に、雄ねじ部33aと、収容凹部33cと、当接面33bとが形成されている。
これによれば、ハンドル軸5の右側を支持するボディ10の右側中央孔23と、ハンドル軸5の左側を支持する蓋部材30の左側中央孔31との中心が一致し、同芯度が得られる。よって、ハンドル軸5は、リール本体1に対して左右方向に延在するように支持され、ハンドル軸5の回転がスムーズとなる。
従来の構成によれば、複数のねじにより蓋部材がボディに固定され、蓋部材に作用した荷重がボディにおいてねじが締結された部位のみに作用し、荷重が集中していた。
一方で、本実施形態によれば、雄ねじ部33aと当接面33bとを介して、挿入部33の全周が円形の側部開口部13により支持されている。よって、蓋部材30に作用した荷重は、側部開口部13の全周に均一に分散する。
たとえ、ボディ10と蓋部材30との結合は、雌ねじ部13bと雄ねじ部33aとの螺合でなくてもよく、ボルトによる固定であってもよい。
1 リール本体
2 ロータ
2h 後部開口部
5 ハンドル軸
6 ドライブギャ
10 ボディ
13 側部開口部
14 架橋部
15 後部開口部
16 フランジ
16b 凹状部
21 筒部
22 右壁部
30 蓋部材
30a 外周縁部
33 挿入部
33a 雄ねじ部
33b 当接面
40 保護カバー(カバー部材)
70 スプール往復動装置
71 ガイド軸
Claims (3)
- リール本体と、前記リール本体に回転自在に支持されるロータとを備えた魚釣用スピニングリールであって、
前記リール本体は、
側部開口部が形成され、ハンドル軸の一端側を回転自在に支持するボディと、
前記側部開口部を塞ぎ、前記ハンドル軸の他端側を回転自在に支持する蓋部材と、
前記ボディの前側に設けられたボディ前部と、を備え、
前記側部開口部及び前記蓋部材は、円形状に形成され、
前記蓋部材の外周縁部の少なくとも一部は、前記ロータの最後端面よりも前方に位置しており、
前記ボディ前部は、前記ロータの後部開口部を塞ぐフランジを有し、
前記フランジには、前記側部開口部に対応して凹状に形成された凹状部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - リール本体と、前記リール本体に回転自在に支持されるロータとを備えた魚釣用スピニングリールであって、
前記リール本体は、
側部開口部が形成され、ハンドル軸の一端側を回転自在に支持するボディと、
前記側部開口部を塞ぎ、前記ハンドル軸の他端側を回転自在に支持する蓋部材と、
前記ボディの前側に設けられたボディ前部と、を備え、
前記側部開口部及び前記蓋部材は、円形状に形成され、
前記蓋部材の外周縁部の少なくとも一部は、前記ロータの最後端面よりも前方に位置しており、
前記側部開口部には、雌ねじが形成され、
前記蓋部材には、雄ねじが形成され、
前記蓋部材が前記側部開口部に螺合していることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記側部開口部には、雌ねじが形成され、
前記蓋部材には、雄ねじが形成され、
前記蓋部材が前記側部開口部に螺合していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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