JP7201504B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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上記した側壁部は、ハンドル軸の一端側を支持している。側壁部には、左右方向に貫通してハンドル軸の一端側が挿入される軸受孔が形成されている。軸受孔内には、ハンドル軸を支持する軸受が配置されている。
従来、連動歯車を支持する金属製の支持部材として、側壁部と別体に形成されたものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記した固定方法では、カシメ時に軸方向に潰れた支持部材の軸部が、嵌合する側壁部に形成される貫通孔の内周面を径方向外側に押圧する。このため、ボディの側壁部に荷重が作用し、支持部材の貫通孔の近傍に形成される、ハンドル軸の軸受孔の変形を招くおそれがある。
この魚釣用スピニングリールでは、カシメによって支持部材を側壁部に固定しても、抑制部が形成されているため、支持部材のカシメ部近傍の軸受孔が変形し難い。よって、軸受孔に軸受を収容させる組み付け作業が支障なく円滑となる。また、ハンドル軸の支持精度が向上し、良好な回転性能が得られる。
そして、補強リングによって軸受孔の周囲が補強されるため、軸受孔に応力が作用しても軸受孔が変形し難い。
はじめに魚釣用スピニングリール100の基本構造について説明する。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aを備えるリール本体1と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備えている。
駆動軸筒7の前端7a及びスプール軸8の前端8aは、ボディ前部12よりも前方に突出している。そして、駆動軸筒7の前端7aにロータ2(図1参照)が取り付けられ、スプール軸8の前端8aにスプール3(図1参照)が取り付けられている。
一方、駆動軸筒7の後端7b及びスプール軸8の後端8bは、ボディ10内に配置されている。また、駆動軸筒7の後部には、ピニオンギヤ7cが一体に形成されている。
側部開口部13の内側には、蓋部材30から右側に突出する円筒状の挿入部31が挿入されている。側部開口部13の内周面には、雌ねじ部13aが形成されている。また、雌ねじ部13aは、挿入部31の外周面に形成された雄ねじ部32と螺合しており、ボディ10と蓋部材30とが一体になっている。
連動歯車54は、後記する支持部材40によって回転自在に支持されている。
図2に示すように、右壁部22は、前後方向及び上下方向に延在する板状の壁部であり、側面視で回転軸O1を中心とする円形状に形成されている。
右壁部22の内側面(左側面)には、ボディ10の強度を向上させるため、左方に突出するリブ23が形成されている。リブ23は、ガイド軸51の前端を支持している。また、リブ23は、駆動軸筒7の後端7bを支持する軸受7dと、スプール軸8を摺動自在に支持するカラー8cと、を支持している。なお、図3では、構造を見易くするために、リブ23を図示していない。
なお、中央円筒部26の外周面には、雄ねじ部26aが形成されており、この雄ねじ部26aにカバー部材35が螺合している。このため、右壁部22の外側面22aはカバー部材35によって覆われている。これによって、ボディ10の右側面が装飾されている。
支持部材40は、略円柱状の金属部材である。
支持部材40の軸方向中央部には、外周面から突出するフランジ41が形成されている。フランジ41は右壁部22の内側面(孔縁)に係止している。
支持部材40の右端部(外側面22aに露出される側)には、カシメ部42が形成されている。カシメ部42は、支持部材40の円柱状の端部がカシメ加工によって径方向外方に変形した部分である。カシメ部42は、右壁部22の外側面22a(ワッシャ27a)に係止している。この係止によって、支持部材40が右壁部22に抜け止め固定されている。
図5に示すように、凹部28は、ワッシャ収容部27よりも大きく窪んでいる。また、凹部28の底面28cは、軸受6bの左端6cと前後方向に重なっている。
なお、凹部28の底面28cは、軸受6bの左端6cよりも左側に位置してもよいし、軸受6bの左端6cよりも右側に位置してもよい。
はじめに、支持部材40のカシメ部42となる右端部(円柱状の外端部)を貫通孔25のボディ10の内部の左側から貫通孔25内に挿入し、その右端部を右壁部22の外側面22aよりも外側に突出させる。次に、支持部材40の右端部を図示しない治具で打ち込み(図5の矢印A参照)、支持部材40の右端部を潰して径方向外方に変形させカシメ部42を形成する。
図6に示すように、第2実施形態の魚釣用スピニングリール100Aは、抑制部として、金属製の補強リング28Aを備えている。補強リング28Aは、回転軸O1を中心とする円筒状に形成されている。補強リング28Aは、インサート成形により右壁部22(ボディ10)と一体となっており、中央孔24を囲む壁部内に埋め込まれている。
上記した魚釣用スピニングリール100Aによれば、円柱部43の押圧による荷重が中央孔24の周囲に伝達しても、補強リング28Aによって補強されているため、中央孔24の変形が抑制される。
また、補強リング28Aは、周方向に分割された複数の部材で形成してもよい。この場合には、複数の部材を周方向に間隔を空けて配置してもよい。さらに、補強リング28Aは、圧入して固定してもよい。
図8に示すように、第3実施形態に魚釣用スピニングリール100Bは、抑制部として、支持部材40Bの頭部(右端部)に開口28Bが形成され、円柱部43の内部に空間部が形成されている。開口28Bは、右側方に開口している。
例えば、第1実施形態の抑制部(凹部28)と、第2実施形態の抑制部(補強リング28A)と、第3実施形態の抑制部(開口28B)との全てを組み合わせたもの、若しくは、いずれか2つを組み合わせたものであってもよい。
5 ハンドル軸
6b 軸受
6c 左端
10 ボディ
11 脚部
13 側部開口部
22 右壁部(側壁部)
22a 外側面
24 中央孔(軸受孔)
25 貫通孔
26 中央円筒部(軸受孔)
27 ワッシャ収容部
28 凹部(抑制部)
28A 補強リング(抑制部)
28B 開口(抑制部)
30 蓋部材
35 カバー部材
40,40B 支持部材
50 スプール往復動装置
100,100A,100B 魚釣用スピニングリール
Claims (2)
- 軸受を介してハンドル軸を回転自在に支持するボディと、
連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、
カシメにより前記ボディに固定され前記連動歯車を支持する金属製の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
前記ボディの側壁部には、前記軸受を収容する軸受孔と、前記支持部材が挿入される貫通孔と、前記軸受孔の変形を抑制する抑制部と、が形成されており、
前記抑制部は、前記ボディの側壁部の一部を窪ませて成る凹部であり、
前記凹部は、前記軸受孔と前記貫通孔との間に配置されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 軸受を介してハンドル軸を回転自在に支持するボディと、
連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、
カシメにより前記ボディに固定され前記連動歯車を支持する金属製の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
前記ボディの側壁部には、前記軸受を収容する軸受孔と、前記支持部材が挿入される貫通孔と、前記軸受孔の変形を抑制する抑制部と、が形成されており、
前記抑制部は、前記軸受孔を囲む筒状かつ金属製の補強リングであることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019057941A JP7201504B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019057941A JP7201504B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020156369A JP2020156369A (ja) | 2020-10-01 |
JP7201504B2 true JP7201504B2 (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=72639473
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP7201504B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20040173704A1 (en) | 2003-03-06 | 2004-09-09 | Eugene Hong | Fishing spinning reel |
JP2017108717A (ja) | 2015-12-18 | 2017-06-22 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
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2019
- 2019-03-26 JP JP2019057941A patent/JP7201504B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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US20040173704A1 (en) | 2003-03-06 | 2004-09-09 | Eugene Hong | Fishing spinning reel |
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