JP2017108716A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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【課題】本発明は、リール本体の小型化を図りつつ、スプール往復動装置や巻取駆動装置等の機能低下を回避できる魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリール100は、円形状の側部開口部13が形成されたボディ10と、円形状の蓋部材30とを有するリール本体1と、ボディ10と蓋部材30とにより回転自在に支持されるハンドル軸5と、ボディ10内に位置するスプール軸8と、ハンドル軸5の回転によりスプール軸8とともに前後動する摺動子72と、摺動子71を前後方向に摺動案内するガイド軸71とを有するスプール往復動装置70と、を備え、スプール軸8の後部8a及びガイド軸71のそれぞれを、ハンドル軸5を境に上側と下側に振り分け配置し、摺動子71のハンドル軸5の対向部に、ハンドル軸5の少なくとも一部を受け入れる凹部72aが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールのリール本体は、ハンドル軸を回転自在に支持するボディを備える。また、ボディは、ドライブギャ及びスプール往復動装置等の駆動部を収容するための筐体としての役割を有している。このため、ボディは、側方に向って開口する有底箱状を呈し、ボディの側方の開口(以下、側部開口部という)から、ハンドル軸と一体回転するドライブギャ等の巻取駆動機構やスプール往復動装置等をボディ内に組み付けて蓋部材で閉塞する構成となっている。
また、スプールに釣糸を平行に巻回するためのスプール往復動装置は、公知のように、スプール軸の後部に連結固定した摺動子の案内溝に、ハンドル軸の回転に連動回転する連動歯車の偏芯突起が係合し、ハンドルの回転をスプールの前後往復動に変換するように構成されている。
一方で、スプール軸を前後往復動させるスプール往復動装置の摺動子を案内するガイド軸は、ボディ内の下部側に前後方向に配置されている。このため、摺動子及びスプール軸が移動の際に占有する空間(収容部)は、ボディ内の空間においてハンドル軸を境に下側に広く、かつ、後方側に長くなっている(特許文献1参照)。
特許第4709054号公報
ところで、近年、魚釣り操作性や携帯性向上のために、リール本体の小型化が魚釣用スピニングリールの重要な要素の1つとなっている。
しかしながら、前記従来構造において巻取駆動部やスプール往復動装置等を収容するリール本体を小型化すると、ボディ空間内が狭小となる。
そして、狭小化したボディ空間内の所定位置に、スプール往復動装置の駆動要素を収容配置すると、結果としてスプール往復動装置の前後ストロークが短縮して所定の糸巻き量が確保できなくなったり、ドライブギャの小径化を招いて巻取りギャ比が低くなったり等、スプール往復動装置や巻取駆動装置の機能が低下する。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、リール本体の小型化を図りつつ、スプール往復動装置や巻取駆動装置の機能低下を回避できる魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用スピングリールは、円形状の側部開口部が形成されたボディと、前記側部開口部を塞ぐ円形状の蓋部材とを有するリール本体と、前記ボディと前記蓋部材とにより回転自在に支持されるハンドル軸と、前記リール本体に前後に摺動自在に支持され、後部が前記ボディ内に位置するスプール軸と、前記ハンドル軸の回転により前記スプール軸とともに前後動する摺動子と、前記摺動子を前後方向に摺動案内するガイド軸とを有するスプール往復動装置と、を備え、前記スプール軸の後部及び前記ガイド軸のそれぞれを、前記ハンドル軸を境に上側と下側に振り分け配置し、前記摺動子の前記ハンドル軸の対向部に、前記ハンドル軸の少なくとも一部を受け入れる凹部が形成されていることを特徴とする。
前記発明によれば、円形状の側部開口部が形成されたボディ内部空間の中央部にハンドル軸が設けられると、そのハンドル軸を境として上下の内部スペースが形成される。
このため、その上下の内部スペースに、スプール往復動装置の摺動子の摺動案内用のガイド軸と摺動子に連結されてスプールを前後動するスプール軸とのそれぞれを、バランス良く振り分け収容配置することが可能となり、リール本体の小型化を図りつつ、スプールの十分な前後ストロークの確保ができる。
また、円形状の側部開口部と相似形の外径を有するドライブギャを収容できるので、リール本体の小型化を図りつつ、ドライブギャの可及的な大径化が可能となり、高速度ギャ比や強度の維持が可能となる。
さらに、蓋部材及び側部開口部が円形になっていることから、蓋部材から側部開口部に作用する荷重(例えばハンドル操作の際に発生する荷重)は、側部開口部の全周に均一に分散する。よって、ボディ(側部開口部)の一部に荷重(応力)が集中し難く、ボディの耐久性が優れる。
また、前記発明において、前記側部開口部には、雌ねじ部が設けられ、前記蓋部材には、雄ねじ部が設けられ、前記蓋部材が前記側開口部に着脱可能に螺合固定していることが好ましい。
前記構成によれば、蓋部材が側部開口部に対して周方向に均一な締結力をもって固定される。また、蓋部材をボディに固定するための複数のねじ等を不要とすることができ、部品点数の削減を図れると共に組み込み、分解性が向上する。また、ネジの折損も防止できる。
また、前記発明において、前記蓋部材には、前記側部開口部の内周面に当接し、前記側部開口部との同芯度を得るための当接部が形成されていることが好ましい。
前記構成によれば、蓋部材と側部開口部との高精度な同芯度が得られるため、ハンドル軸の一端側を支持する蓋部材の中心と、ハンドル軸の他端側を支持するボディの中心とが一致する。よって、ハンドル軸の回転がスムーズとなり、ハンドルの操作性が向上する。
また、前記発明において、前記リール本体は、前記ボディの後部に取り付けられるカバー部材をさらに備え、前記ボディの後部には、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を受け入れて後方に配置するための後部開口部が形成され、前記カバー部材は、前記後部開口部及び前記構成部材を覆うことが好ましい。
前記構成によれば、後部開口部から構成部材の少なくとも一部をボディの後方に配置することができる。このため、ボディ内の空間の大きさに制限されることがなく、所望の大きさの構成部材を用いることができる。
また、カバー部材が構成部材及び後部開口部を覆うため、海水や塵埃が構成部材に付着したり、ボディ内に入り込んだりするおそれがない。
本発明によれば、リール本体の小型化を達成しつつ、十分な摺動子のストロークを確保することができる。また、ボディが破損し難いため、耐久年数の長いリール本体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 リール本体を示す側面図である。 蓋部材を取り外したリール本体の側面図である。 リール本体の内部構造を示す横断面図である。 (a)はボディの側面図であり、(b)はカバー部材を取り外した状態のリール本体の後面図である。 (a)は摺動子がストロークの最後端位置にある場合におけるリール本体の縦断面図であり、(b)は摺動子がストロークの最前端位置にある場合におけるリール本体の縦断面図である。 図4の破線で囲まれる範囲を拡大した拡大断面図である。
以下、本発明の魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図4に示す方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aが取り付けられたリール本体1と、リール本体1の前側に設けられハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ロータ2の前側に設けられハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3とを備える。
図2に示すように、リール本体1は、左側に向って開口する側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10の上部から上方に延びて釣竿に装着される竿取付部11aを先端に有する脚部11と、ボディ10の前側に設けられた筒状のボディ前部12と、側部開口部13を塞ぐ蓋部材30と、ボディ10の後部に取り付けられた保護カバー40とを備える。
なお、ボディ10と蓋部材30と保護カバー40との詳細については後述する。
リール本体1には、ボディ前部12内から前方に突出するように、駆動軸筒7及びスプール軸8が組み付けられている。そして、駆動軸筒7の前端には、ロータ2(図1参照)が取り付けられている。
スプール軸8の前端には、スプール3(図1参照)が取り付けられている。これにより、リール本体1とロータ2とスプール3とが一体になっている。
なお、図1に示すように、スプール3は、前から順に、前フランジ部3a、糸巻胴部3b、スカート部3cを備える。
そして、魚釣用スピニングリール100が釣竿に装着された場合、例えば、釣竿と前フランジ部3aとの距離L1がサミング(釣竿を把持する手の人指し指で放出糸に抵抗付与)を行うことができる距離となるように、スプール軸8(スプール軸8の中心軸O2を参照)がリール本体1に設定されている。
図3に示すように、駆動軸筒7の後端は、ボディ10内に位置している。そして、その駆動軸筒7の後端には、ピニオンギャ7aが形成されている。
スプール軸8の後部8aは、駆動軸筒7の後端よりも後方に突出し、ボディ10内に位置している。
そのほか、ボディ10内には、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に固定されるドライブギャ6及び歯車(軸筒)6aと、スプール往復動装置70とが組み付けられている。
図4に示すように、ハンドル軸5は、軸受5c、5dを介してボディ10と蓋部材30とに回転自在に支持されている。
ハンドル軸5の左端部は、蓋部材30を貫通するとともに、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合し、ハンドル軸5とハンドル5aとが一体になっている。
ハンドル軸5において左右方向中央部よりも左寄りの位置に、ピニオンギャ7aに噛合するドライブギャ6が固定されている。
なお、ハンドル軸5において左右方向中央部よりも右寄りの位置に、歯車6aが固定されている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力がハンドル軸5、ドライブギャ6、ピニオンギャ7aを介して駆動軸筒7に伝達し、駆動軸筒7とともにロータ2が回転する。
図3に示すように、スプール往復動装置70は、ボディ10の前後方向に延びるガイド軸71と、右側面に案内溝73が形成されてガイド軸71に沿って移動する摺動子72と、案内溝73に係合する偏芯突部75が形成された連動歯車(構成部材)74とを備える。
図4に示すように、摺動子72には、スプール軸8の後端から後方に突出する突出部8bが連結し、摺動子72とスプール軸8が一体になっている。
なお、摺動子72と突出部8bとは図示しないボルトにより抜け止めされている。
スプール往復動装置70の連動歯車74は、ハンドル軸5から後方下側の位置に設けられてボディ10の底部に位置し(図3参照)、歯車6aの後側と噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力が歯車6aを介して連動歯車74に伝達し、連動歯車74を回転する。また、連動歯車74の偏芯突部75は、摺動子72の案内溝73の側面を押圧し、摺動子72とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
なお、スプール往復動装置70の配置の詳細については後述する。
つぎに、ボディ10及び保護カバー40の詳細、スプール往復動装置70の配置、蓋部材30の詳細を説明する。
図5(a)に示すように、ボディ10は、底部に周壁を有する有底箱状(筒状)を呈し、左側に向って開口している。ボディ10は、円板状の右壁部22と、右側部22の周端縁から左側に延びる筒状の筒部21とを備える。
なお、筒部21の左端部が側部開口部13を構成している。
右壁部22には、右側中央孔23と、リブ24と、挿入孔25とが形成されている。
右側中央孔23は、ハンドル軸5の右端部が貫通する孔であり、右壁部22の中央部に設けられている。
リブ24は、右側中央孔23よりも前側に位置し、上下方向に延在する突起である。このリブ24により右壁部22の強度が向上している。
また、リブ24においてハンドル軸5の中心軸O1よりも上側に、ガイド軸71の前端71aを支持するガイド軸支持孔24aが形成されている。
一方で、リブ24においてハンドル軸5のO1よりも下側に、スプール軸8の後部を後方に貫通させるための貫通孔24bが形成されている。
以上から、ガイド軸71は、ハンドル軸5の上側(脚部11側)に配置され、スプール軸8の後部8aは、ハンドル軸5の下側(脚部11の反対側)に配置されている。
なお、貫通孔24cには、駆動軸筒7の後端を支持するカラー8cが嵌め込まれている(図4参照)。
挿入孔25は、右側中央孔23よりも後方に形成されている。そして、この挿入孔25を右壁部22の外側(右側)に設けられた支持部材26のボス部27が貫通している。これにより、ボディ10内の後部に、連動歯車74を回転自在に支持するボス部27が配置される。
図5(a)に示すように、筒部21は、ハンドル軸5の中心軸01を中心とする略円筒形状を呈している。
より詳細に説明すると、筒部21の内周面21aは、ハンドル軸5の中心軸01を中心とする円形状に形成され、かつ、ドライブギャ6の大きさに対応している。
筒部21の外周面21bは、ハンドル軸5の中心軸01を中心とする略円形状に形成され、かつ、筒部21の厚み(径方向の肉厚)が周方向において略均一になっている。
このため、筒部21は、従来の筒部(側面視矩形筒状の筒部)よりも小型化しており、筒部21の内周面21aとドライブギャ6との間には、不要な空間が生じないようになっている。
筒部21の左端部(側部開口部13)の内周面13aは、筒部21の内周面21aと略同一径に形成され、比較的大きなドライブギャ6でも筒部21内に容易に組み付けることができるようになっている。
また、図5(b)に示すように、筒部21の後部には、筒部21の外周面21bに形成された2つの保護カバー用雌ねじ穴21c(図6参照)と、筒部21の後部を貫通する後部開口部15とが形成されている
後部開口部15は、ボディ10内に組み付けられた部品の一部を受け入れてボディ10外に、言い換えると、ボディ10から後方に突出するように配置するための開口部である。
また、図5(b)に示すように、後部開口部15は、筒部21において左右方向の中央部のみを貫通し、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続しないようになっている。
言い換えると、側部開口部13と後部開口部15との間には、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部14が延在している。
このため、本実施形態によれば、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続する場合よりも、筒部21の強度が向上している。
図6に示すように、保護カバー40は、保護カバー用雌ねじ穴21cに螺合するボルトBに締め付けられ、ボディ10(筒部21)の後部開口部15を覆うように固定されている。
また、保護カバー40の前面は、後方に凹状に形成され、保護カバー40の前面側に収容空間が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10内から後方に突出する部品の一部を保護カバー40内に収容することができる。
そのほか、保護カバー40の内部上側には、ガイド軸71の後端71bが係合する被係合部41が形成されている
保護カバー40とボディ10との間には、シール部材50が設けられ、保護カバー40とボディ10との合わせ面から内部に水が浸入しないようになっている(図4、図6参照)。
つぎに、スプール往復動装置70の配置について説明する。
図6に示すように、ボディ10内の空間において、ガイド軸71がハンドル軸5の上側(脚部11側)に配置され、スプール軸8の後部8aがハンドル軸5の下側(脚部11の反対側)に配置されている。このため、リール本体1が高さ方向に短縮している。
つまり、円形状の側部開口部13が形成されたボディ内部空間のハンドル軸5を境とした上下の内部スペースに、スプール往復動装置70の摺動子72の摺動案内用のガイド軸71と摺動子72に連結されてスプール3を前後動するスプール軸8とのそれぞれをバランス良く振り分け収容配置することが可能となり、リール本体1の小型化を図りつつ、スプール3の十分な前後ストロークを確保することができる。
また、円形状の側部開口部13と相似形の外径を有するドライブギャ6を収容できるので、リール本体1の小型化を図りつつ、ドライブギャ6の可及的な大径化が可能となり、高速度ギャ比や強度の維持が可能となる。
摺動子72は、ハンドル軸5の後方に配置されている。
摺動子72の前面(ハンドル軸5に対向する対向面)には、後方に向って凹む凹部72aが形成されている。
そして、図6(b)に示すように、摺動子72が前方に移動した場合、凹部72a内にハンドル軸5を受け入れるようになっている。
このため、凹部72aの凹み量の分だけ、摺動子72のストロークが前方に拡大している。
連動歯車74は、後部開口部15を貫通するようにボディ10に組み付けられており、連動歯車74の一部(後部)が保護カバー40内に収容されている。
また、ガイド軸71の後端71bが被係合部41に係合し、ガイド軸71が後部開口部15を貫通している。
そして、偏芯突部75の押圧によって最後端位置に移動した場合、摺動子72の一部(後部)が保護カバー40内に収容されるようになっている。
このため、摺動子72のストロークは、ボディ10内の空間に限定されず、後方に拡大している。
つぎに、蓋部材30の詳細について説明する。
図2に示すように、蓋部材30は、円形状に形成されている。
また、蓋部材30の中央部には、ハンドル軸5の左端部が貫通する左側中央孔31が形成されている。
図4に示すように、蓋部材30は、外周端から左側中央孔31に向うにつれて左側に突出し、断面が山形状を呈している。
また、蓋部材30の外周端には、右方に延びて側部開口部13の内側に挿入される円筒状の挿入部33が形成されている。
図7に示すように、挿入部33の外周面には、先端側(右端側)から基部側(左端側)に向って順に、雄ねじ部33aと、収容凹部33cと、当接面33bとが形成されている。
雄ねじ部33aは、側部開口部13の内周面13aに形成された雌ねじ部13bに螺合可能に形成されている。また、雄ねじ部33aが雌ねじ部13bに螺合しており、蓋部材30がリール本体1に固定されている。これにより、側部開口部13は、蓋部材30により塞がれている。
当接面(当接部)33bは、側部開口部13に蓋部材30を螺合により装着する際、側部開口部13の内周面13aに当接して、側部開口部13に対する蓋部材30の調芯作用を行うためのものである。
これによれば、ハンドル軸5の右側を支持するボディ10の右側中央孔23と、ハンドル軸5の左側を支持する蓋部材30の左側中央孔31との中心が一致し、同芯度が得られる。よって、ハンドル軸5は、リール本体1に対して左右方向に延在するように支持され、ハンドル軸5の回転がスムーズとなる。
ここで、ハンドル5aの巻き取り操作時において、ハンドル軸5を支持する蓋部材30には、中心軸O1を中心として径方向外側に向う荷重が作用する。
従来の構成によれば、複数のねじにより蓋部材がボディに固定され、蓋部材に作用した荷重がボディにおいてねじが締結された部位のみに作用し、荷重が集中していた。
一方で、本実施形態によれば、雄ねじ部33aと当接面33bとを介して、挿入部33の全周が円形の側部開口部13により支持されている。よって、蓋部材30に作用した荷重は、側部開口部13の全周に均一に分散する。
収容凹部33cは、雄ねじ部33aと当接面33bとの間に形成された窪みであり、シール材としてOリング33dが外嵌されている。このため、挿入部33と側部開口部13との間から水が内部に浸入しないようになっている。
以上、実施形態によれば、有底円筒状のボディ10の円形状の側部開口部13と相似形の外径を有するドライブギャ6を収容できるので、リール本体1の小型化を図りつつ、ドライブギャ6の可及的な大径化が可能となり、高速度ギャ比や強度の維持が可能となる。
また、摺動子72の凹部72aと後部開口部15とにより、摺動子72のストロークが前後方向に拡大するため、摺動子72の前後ストロークを十分に確保することができる。
以上から、ボディ10の小型化(有底円筒化)と、摺動子72の前後ストロークの確保との両立を図ることができる
また、実施形態によれば、ハンドル5aの巻き取り操作時に蓋部材30に大きな荷重が作用しても、蓋部材30に作用した荷重が側部開口部13の全周に分散するため、ボディ10の耐久性が向上する。
また、実施形態によれば、リール本体1の側部開口部13と蓋部材30とが螺合により固定されるため、ねじ等が不要となり、部品点数が削減する。
また、実施形態によれば、蓋部材30の当接面33bによりハンドル軸5の回転がスムーズとなり、ハンドル5aの操作性が向上する。
また、実施形態によれば、連動歯車74の後部を保護カバー40内に収容することができる。このため、ボディ10の筒部21が円筒状に形成されてボディ10の下部側の収容空間が小さくなったとしても、通常の大きさの連動歯車74を使用することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、摺動子72の凹部72aにより十分なストロークを確保できる場合、ボディ10に後部開口部15を形成しなくてもよい。
また、ボディ10と蓋部材30との結合は、雌ねじ部13bと雄ねじ部33aとの螺合でなくてもよく、ボルトによる固定であってもよい。
さらにまた、前記実施形態では、スプール軸8の後部8aに連結固定した摺動子72を、ハンドル軸5に連動回転する連動歯車74(構成部材)の偏芯突部75に係合させ、ハンドル軸5の回転をスプール軸8の前後往復動に変換させるスプール往復動装置を用いた例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、ピニオンギャ7aを有する駆動軸筒7に連動回転する公知の螺軸(構成部材)に摺動子72を係合させてなるスプール往復動装置に実施してもよい。
100 魚釣用スピニングリール
1 リール本体
5 ハンドル軸
6 ドライブギャ
10 ボディ
13 側部開口部
14 架橋部
15 後部開口部
21 筒部
22 右壁部
30 蓋部材
33 挿入部
33a 雄ねじ部
33b 当接面
40 保護カバー(カバー部材)
70 スプール往復動装置
71 ガイド軸
72 摺動子
74 連動歯車(構成部材)

Claims (4)

  1. 円形状の側部開口部が形成されたボディと、前記側部開口部を塞ぐ円形状の蓋部材とを有するリール本体と、
    前記ボディと前記蓋部材とにより回転自在に支持されるハンドル軸と、
    前記リール本体に前後に摺動自在に支持され、後部が前記ボディ内に位置するスプール軸と、
    前記ハンドル軸の回転により前記スプール軸とともに前後動する摺動子と、前記摺動子を前後方向に摺動案内するガイド軸とを有するスプール往復動装置と、
    を備え、
    前記スプール軸の後部及び前記ガイド軸のそれぞれを、前記ハンドル軸を境に上側と下側に振り分け配置し、
    前記摺動子の前記ハンドル軸の対向部に、前記ハンドル軸の少なくとも一部を受け入れる凹部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記側部開口部には、雌ねじ部が設けられ、
    前記蓋部材には、雄ねじ部が設けられ、
    前記蓋部材が前記側開口部に着脱可能に螺合固定していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記蓋部材には、前記側部開口部の内周面に当接し、前記側部開口部との同芯度を得るための当接部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣用スピングリール。
  4. 前記リール本体は、前記ボディの後部に取り付けられるカバー部材をさらに備え、
    前記ボディの後部には、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を受け入れて後方に配置するための後部開口部が形成され、
    前記カバー部材は、前記後部開口部及び前記構成部材を覆うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
JP2015247474A 2015-12-18 2015-12-18 魚釣用スピニングリール Active JP6590682B2 (ja)

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