JP4522067B2 - 釣り用リールのハンドル組立体 - Google Patents

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本発明は、ハンドル組立体、特に、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着されるハンドル組立体に関する。
一般に、釣り用リールには、スピニングリールや、両軸受リール等がある。スピニングリールは、ハンドル組立体と、ハンドル組立体を回転自在に支持するリール本体と、リール本体の前部に回転自在に支持されたロータと、リール本体に対して前後移動自在に配置されロータの回転によって外周面に釣り糸が巻き取られるスプールとを備えている。また、両軸受リールは、リール本体と、リール本体に回転自在に装着されたスプールと、スプールを回転させるためのハンドル組立体とを備えている。
この種のハンドル組立体は、リール本体に回転可能に配置されたハンドル軸に装着されている。ハンドル組立体は、ハンドル軸から径方向に延びるハンドルアームと、ハンドルアームの先端に装着されたハンドル把手とを有している。
このようなハンドル組立体では、リール全体の軽量化を図るために、ハンドルアームに中空構造を成したものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このハンドルアームでは、鍛造や鋳造等により形成され、端部が開口する長孔を有している。このハンドルアームの側面には、成型加工時に圧力を外部に逃がすための長孔に通じる側孔が形成されている。この側孔は、完成時には栓が装着され、外部に長孔が露出しないようになっている。
特開2002−291382号公報
前記従来のハンドル組立体では、ハンドルアーム完成時には栓が装着されるので、外部に長孔が露出しないようになっている。このため、釣人がハンドルアームを外部から視認したとき、内部に長孔が形成されているか否か判断することが難しい。したがって、内部に長孔を形成しハンドルアームを軽量化しているにも関わらず、釣人にハンドルアームの軽量化をアピールすることが困難になる。
また、従来のハンドルアームでは、端部の開口をクロージング処理した後に、防食のためにアルマイト処理等の表面処理を施すことがある。このとき、ハンドルアーム完成時には栓が装着されるので、ハンドルアームの外部しか表面処理を施すことができない。このため、たとえば海水等の腐食雰囲気に曝されたとき、側孔に装着された栓の隙間から海水が浸水し、ハンドルアームの内部に海水が溜まったり、ハンドルアームの内部が腐食してしまうおそれが生じる。
本発明の課題は、釣り用リールのハンドル組立体において、釣人にハンドルアームの軽量化を積極的にアピールするとともに、ハンドルアームの水抜き及び内部の腐食防止を容易に行えるようにすることにある。
発明1に係る釣り用リールのハンドル組立体は、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着されるハンドル組立体であって、ハンドル軸の先端に装着される略球状の球状部と装着部とハンドル軸と交差する方向に球状部から装着部にかけて一体的に延びるアーム本体とアーム本体の球状部側端部開口し球状部から装着部にかけて中空に形成された中空部とアーム本体の装着部に近接した端部の複数箇所に形成されアーム本体の外部から中空部に向かって貫通する貫通孔とを有し、球状部、装着部、アーム本体、中空部及び貫通孔の表面にアルマイト処理が施されたアルミニウム合金製のハンドルアームと、装着部に装着されたハンドル把手とを備えている。
このハンドル組立体では、ハンドルアームは、内部に中空に形成された中空部と、中空部に連通する貫通孔とを有している。ここでは、ハンドルアームに貫通孔が設けられているので、釣人はハンドルアームの外部から内部の中空部を視認可能である。したがって、ハンドルアームが軽量化されていることが釣人にとって分かりやすくなり、このため釣人にハンドルアームの軽量化を積極的にアピールできる。
また、ハンドルアームに表面処理を施す場合には、中空部に連通する貫通孔が形成されているので、ハンドルアームの外部だけでなく内部についても表面処理を施すことができ、ハンドルアーム内部の腐食防止を容易に行える。さらに、ハンドルアーム内部に海水等が浸水しても、中空部に連通する貫通孔により容易に水抜きすることができる。
さらに、この場合、アルミニウム合金製のアーム本体の表面処理としてアルマイト処理を施すことにより、比較的簡単にアーム本体、中空部及び貫通孔の全体を防食処理できる。さらに、この場合、貫通孔を複数箇所に設けることにより、水抜きや表面処理が確実に行える。
発明2に係るハンドル組立体は、発明1のハンドル組立体において、中空部は、球状部からアーム本体の内部に向かって切削加工することにより中空に形成されている。この場合、中空部が切削加工により形成されているので、中空部の形状を強度や意匠等に応じて任意に設計できる
発明に係るハンドル組立体は、発明1又は2のハンドル組立体において、アーム本体は、棒状の中実部材を切削加工することにより形成されている。この場合、アーム本体の加工性が向上するとともに、中空部の形成が容易になる。
発明に係るハンドル組立体は、発明1からのいずれかのハンドル組立体において、アーム本体は、曲げ加工することにより形成されている。この場合、アーム本体を曲げ加工により任意の形状に湾曲できる。
発明に係るハンドル組立体は、発明1からのいずれかのハンドル組立体において、貫通孔は、アーム本体の中空部と交差する方向に向かって切削加工することにより形成されている。この場合、貫通孔は、アーム本体の中空部と交差する方向、すなわち側部に形成されているので、貫通孔の形成が容易になるとともに、中空部との連通が簡単になる
発明に係るハンドル組立体は、発明1からのいずれかのハンドル組立体において、釣り用リールは、両軸受リールである。この場合、たとえばロープロファイル型のベイトリールや丸型の両軸受リールのハンドルに対して本発明を適用できる。
発明に係るハンドル組立体は、発明1からのいずれかのハンドル組立体において、釣り用リールは、スピニングリールである。この場合、たとえばスピニングリールのねじ込み式のハンドルに対して本発明を適用できる。
本発明によれば、釣り用リールのハンドル組立体において、ハンドルアームは、内部に形成された中空部と、中空部に連通する貫通孔とを有しているので、釣人にハンドルアームの軽量化を積極的にアピールするとともに、ハンドルアームの水抜き及び内部の腐食防止を容易に行えるようにすることができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル組立体1と、ハンドル組立体1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
ハンドル組立体1は、図2に示すように、後述するハンドル軸10の先端に装着されるハンドルアーム8と、ハンドルアーム8の先端に装着されたハンドル把手9とを備えている。ハンドル把手9は、後述するハンドルアーム8の装着部8a(図5参照)に回転自在に装着される軸部9bと、軸部9bの先端に固定され釣人が把持するための把手部9aとを有している。
ハンドルアーム8は、図5に拡大して示すように、アルミニウム合金製の部材であり、ハンドル把手9の軸部9bが回転自在に装着される装着孔8eを有する装着部8aと、ハンドル軸10の先端に装着される略球状の球状部8cと、ハンドル軸10と交差する方向に球状部8cから装着部8aにかけて一体的に延びるアーム本体8bと、アーム本体8bの球状部8c側端部が開口し端部から内部に向かって切削加工することにより中空に形成された中空部8dと、アーム本体8bの外部から中空部8dに向かって貫通する2つの貫通孔8f、8gとを備えている。貫通孔8f、8gは、アーム本体8bの中空部8dと交差する方向であるリール本体2と逆側の側部に並べて形成されている。また、装着部8a、アーム本体8b、球状部8c、中空部8d、装着孔8e及び貫通孔8f、8gの表面には、全体にわたってアルマイト処理が施されている。
ハンドルアーム8を製造する工程について図6を参照しながら説明する。
まず、アルミニウム合金製の棒状の中実部材を準備し、切削加工を施すことにより、装着部8a、アーム本体8b及び球状部8cの外形を形成する。次に、球状部8cの端部からアーム本体8bに向かって、切削加工を施すことにより、中空部8dを形成する。次に、装着部8aを貫通する装着孔8eと、アーム本体8bの外部から中空部8dに向かって貫通する貫通孔8f、8gとを、切削加工により形成する。そして、この状態で、全体にわたってアルマイト処理を施すことにより、アーム本体8b、球状部8c、中空部8d、装着孔8e及び貫通孔8f、8gの表面にアルマイトが形成される。
さらに、アーム本体8bは、曲げ加工することにより、湾曲した形状に形成されている。このとき、アーム本体8bは、球状部8cにおける中空部8dの端部開口が側方に向くように湾曲している。
リール本体2は、側部に開口2cを有するリールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bと、リールボディ2aの開口2cを閉塞するための蓋体2dとを有している。
リールボディ2aは、図2及び図3に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル組立体1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
リールボディ2aの図2右側面には、図2に示すように、筒状のボス部17aが形成されている。ボス部17aは、後述するハンドル軸10の図2右端を支持する軸受16aを収納するためにリールボディ2aの内方に突出して形成されている。蓋体2dのボス部17aに対向する位置には、ボス部17bが形成されている。ボス部17bはハンドル軸10の図2左端を支持する軸受16bを収納するために蓋体2dの内方に突出して形成されている。ハンドル組立体1が装着された側と逆側のボス部(図2ではボス部17a)は、軸カバー19aにより閉塞されている。ハンドル組立体1が装着された側のボス部(図2ではボス部17b)は、孔あきカバー19bにより水の侵入が防止されている。軸カバー19a及び孔あきカバー19bは、円形の部材であり、それぞれボス部にねじ込み固定されている。
リールボディ2aのボス部17aの前方には、図3に示すように、後述する回転伝達機構14(図3参照)を収納するための膨出部2eが形成されている。膨出部2eは、図2下方側に向かって徐々に突出するように斜めに形成されており、膨出部2eの下端には、回転伝達機構14を構成する第1軸受部28が着脱自在に装着されている。膨出部2eの基端側には、リールボディ2aの内方に突出する第2軸受部29が形成されている。
ロータ駆動機構5は、図1及び図2に示すように、ハンドル組立体1が回転不能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10の両端は、軸受16a、16bを介してリールボディ2a及び蓋体2dに回転自在に支持されている。この貫通孔にハンドル組立体1が回転不能にねじ込み固定されている。
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部に固定されたスプール軸15をロータ3に連動して前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6には、回転伝達機構14を介してハンドル組立体1の回転が伝達される。
オシレーティング機構6は、図1、図2及び図4に示すように、スプール軸15の下方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、スライダ22を案内する2本のガイド軸24a、24bとを有している。螺軸21は、スプール軸15と平行に配置されており、リールボディ2aに回転自在に支持されている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の交差する溝21aが形成されている。
スライダ22は、スライダ本体25と、スライダ本体25内に収納された係合部材26とを有している。
スライダ本体25は、たとえばアルミダイキャスト製であり、ガイド軸24a、24bが貫通するガイド孔25a、25bと、係合部材26が装着される係合孔25cと、スプール軸15が回転不能に固定される装着孔25dとを有している。スライダ本体25は、ガイド軸24a、24bによりスプール軸15と平行に案内される。
スプール軸15の後端部は、略半円断面の装着孔25dに回転不能に装着されており、たとえば図示しないビスによりスライダ本体25に固定されている。これにより、スライダ22の前後移動がスプール軸15及びスプール4の前後移動に伝達される。また、スプール4がドラグ作動したときにスプール軸15の回転を防止している。
係合部材26は、係合孔25c内に回動自在に装着されており、係合部材26の先端は、螺軸21の溝21aに噛み合っている。この噛み合いにより、螺軸21が回転すると、スライダ22がスプール軸方向に前後に往復移動する。
回転伝達機構14は、図3に示すように、膨出部2eの内部に収納されており、ピニオンギア12と、連結軸36と、連結軸36の下端を回転自在に支持する第1軸受部28と、連結軸36の上端を回転自在に支持する第2軸受部29と、第1ギア37〜第3ギア39とを有している。ピニオンギア12は、ロータ駆動機構5を構成するとともに回転伝達機構14も構成している。ピニオンギア12は、後部にねじ歯車からなるギア部12bを有しており、このギア部12bがフェースギア11に噛み合っている。
連結軸36は、螺軸21に連結可能にピニオンギア12と食い違う軸に沿って斜めに配置された軸であり、膨出部2eの内部に配置されている。具体的には、連結軸36は、ピニオンギア12と螺軸21とにそれぞれ軸交差角が90度となるようにハンドル軸10と交差する面に対して傾いて、つまりリール本体2に対して水平(左右)方向及び垂直(上下)方向に対して斜めに傾いて配置されている。このように連結軸36を斜めに配置することで、連結軸36を設けても、水平方向及び垂直方向のサイズをバランスよく維持した状態で、リール本体2をコンパクト化することができる。
第1軸受部28は、前述したようにリールボディ2aに形成された膨出部2eの下面に着脱自在に装着されており、ねじ23により固定されている。第2軸受部29は、前述したように膨出部2eの基端部からリールボディ2aの内方に向かって突出して形成されている。第1軸受部28及び第2軸受部29は、連結軸36を回転自在に支持するための軸受28a、29aをそれぞれ有している。
第1ギア37は、ピニオンギア12のギア部12bにフェースギア11の噛み合い位置と逆側の面で噛み合うねじ歯車であり、連結軸36に回転不能に固定されている。第2ギア38は、ねじ歯車であり、連結軸36に第1ギア37と間隔を隔てて設けられている。この第2ギア38は、連結軸36と一体形成されている。第3ギア39は、第2ギア38に噛み合うねじ歯車であり、螺軸21の前端に回転不能に固定されている。
第1軸受部28は、リールボディ2aに着脱自在に装着された蓋部材28bと、蓋部材28bに装着された玉軸受28aとを有している。蓋部材28bは、ロータ3の円筒部30の後端部で覆われるようにリールボディ2aの前部に形成されたフランジ部2gより後方でリールボディ2aに着脱自在に装着されている。蓋部材28bの装着部分において、リールボディ2aの底部には、第2ギア38の最外径より大径の内周面を有する貫通孔2fが形成されている。この貫通孔2fに蓋部材28bがはめ込まれる。蓋部材28bは、ビス23によりリールボディ2aに固定されている。
ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向してそれぞれ設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。このボス33aの貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が配置されており、このナット34がピニオンギア12の先端のネジ部に螺合している。ナット34の内周部には、ナット34をスプール軸15に対して回転自在に支持するための軸受35が配置されている。
第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、ベールアーム44が糸巻取姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に装着されている。ベールアーム44は、図1及び図3に示すように、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端の内側にそれぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42と、第1ベール支持部材40の先端に基端が固定された固定軸を含む固定軸カバー47と、釣り糸をスプール4に案内するラインローラ41と、固定軸カバー47と第2ベール支持部材42とを連結するベール43とを有している。第1ベール支持部材40は、図1に示すように、第1ロータアーム31の先端外側に揺動自在に装着されている。第2ベール支持部材42は、第2ロータアーム32の先端内側に揺動自在に装着されている。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作機構52とを有している。ワンウェイクラッチ51は、外輪がリールボディ2aに固定され、内輪がピニオンギア12に回転不能に装着されている。操作機構52は、リールボディ2aの後部に配置された操作レバー53を有しており、操作レバー53を揺動させることでワンウェイクラッチが2つの状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して固定されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定された前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロータ3の円筒部30の外周側まで延びる円筒状の部材である。また、スカート部4b及び前フランジ部4cは、糸巻胴部4aの両端から垂直に径方向外方に拡がっている。これにより、釣り糸がスプール4の糸巻胴部4aに巻き付けられるとき、各糸巻段での釣り糸の巻数が略等しくなる。
次に、リールの操作及び動作について説明する。
このスピニングリールでは、キャスティング時には、ベールアーム44を糸巻取姿勢から糸開放姿勢に倒す。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は、同方向に揺動する。
釣り糸巻取時には、ベールアーム44を糸巻取姿勢に倒す。これは、ハンドル組立体1を糸巻取方向に回転させると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われる。ハンドル組立体1を糸巻取方向に回転させると、この回転力はハンドル軸10及びフェースギア11を介してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12前部12aを介してロータ3に伝達され、ロータ3が糸巻取方向に回転する。
このようなスピニングリールでは、ハンドルアーム8に貫通孔8f、8gが設けられているので、釣人はハンドルアーム8の外部から内部の中空部8dを視認可能である。したがって、ハンドルアーム8が軽量化されていることが釣人にとって分かりやすくなり、このため釣人にハンドルアーム8の軽量化を積極的にアピールできる。
また、ハンドルアーム8に表面にアルマイト処理を施すとき、中空部8dに連通する貫通孔8f、8gが形成されているので、ハンドルアーム8の外部だけでなく内部についてもアルマイト処理を施すことができ、ハンドルアーム8内部の腐食防止を容易に行うことができる。さらに、ハンドルアーム8内部に海水等が浸水しても、中空部8dに連通する貫通孔8f、8gにより容易に水抜きすることができる。
〔他の実施形態〕
(a) スピニングリールの形態は前記実施形態に限定されるものではなく、ドラグ機構を有さないものや後部に有するものや、逆転防止機構に代えてブレーキレーバを有する制動機構を装着したものにも本発明を適用できる。また、スピニングリールだけでなく、ロープロファイル型のベイトリールや丸型の両軸受リールのハンドルに対して本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、螺軸を有するトラバースカム方式のオシレーティング機構を例示したが、回転カム機構によりハンドルの回転を往復運動に変換する減速カム方式のオシレーティング機構にも本発明を適用できる。
(c) 前記実施形態では、2つの貫通孔8f、8gを設けたが、図に示すように複数の貫通孔8f〜8hを設けてもよい。
(d) 前記実施形態では、2つの貫通孔8f、8gは、アーム本体8bのリール本体2と逆側の側部に並べて形成されていたが、図に示すように、アーム本体8bのリール本体2側の側部に2つの貫通孔8f、8gを並べて形成してもよい。また、図に示すように、両側部を貫通するように、2つの貫通孔8f、8gを2つの貫通孔8h、8iと連通させるようにしてもよい。
(e) 前記実施形態では、中空部8dを切削加工により形成したが、中空部の形成方法は切削加工に限定されず、打ち抜き加工や型成形やパイプ状の部材により形成してもよい。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの左側面断面図。 図1のII−II断面図。 図1のIII−III断面図。 ハンドル軸周辺の断面図。 ハンドルアームの断面図。 前記ハンドルアームの製造工程を示す図 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。
1 ハンドル組立体
2 リール本体
7 ハンドル軸部
8 ハンドルアーム
8a 装着部
8b アーム本体
8c 球状部
8d 中空部
8e 装着孔
8f、8g、8h、8i 貫通孔
9 ハンドル把手
9a 把手部
9b 軸部
10 ハンドル軸

Claims (7)

  1. 釣り用リールのハンドル軸の先端に装着されるハンドル組立体であって、
    前記ハンドル軸の先端に装着される略球状の球状部と、装着部と、前記ハンドル軸と交差する方向に前記球状部から前記装着部にかけて一体的に延びるアーム本体と、前記アーム本体の前記球状部側端部開口し前記球状部から前記装着部にかけて中空に形成された中空部と、前記アーム本体の前記装着部に近接した端部の複数箇所に形成され前記アーム本体の外部から前記中空部に向かって貫通する貫通孔とを有し、前記球状部、前記装着部、前記アーム本体、前記中空部及び前記貫通孔の表面にアルマイト処理が施されたアルミニウム合金製のハンドルアームと、
    前記装着部に装着されたハンドル把手と、
    を備えた釣り用リールのハンドル組立体。
  2. 前記中空部は、前記球状部から前記アーム本体の内部に向かって切削加工することにより中空に形成されている、請求項1に記載の釣り用リールのハンドル組立体
  3. 前記アーム本体は、棒状の中実部材を切削加工することにより形成されている、請求項1又は2に記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  4. 前記アーム本体は、曲げ加工することにより形成されている、請求項1からのいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  5. 前記貫通孔は、前記アーム本体の前記中空部と交差する方向に向かって切削加工することにより形成されている、請求項1からのいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  6. 前記釣り用リールは、両軸受リールである、請求項1からのいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  7. 前記釣り用リールは、スピニングリールである、請求項1からのいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立体。
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