JP2010029145A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は魚釣用電動リールに係り、モータケースに改良を加え、形状,構造の簡素化,重量の軽量化を図って製造コストの削減を図り、併せてスプールモータのモータ性能の向上を可能とした魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
【解決手段】 リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、該スプール内にモータケースを介して収容され、前記スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータと、前記スプール駆動モータの回転軸とスプールとの間に装着され、スプール駆動モータの回転駆動力をスプールに伝達する複数の遊星歯車機構からなる遊星歯車減速機構とを備え、前記遊星歯車減速機構を、スプールとモータケース内とに分割配置した魚釣用電動リールに於て、前記モータケースをパイプ形状に形成し、該モータケースの開口する両端部を蓋部材で閉塞して前記スプール駆動モータの回転軸を該蓋部材で回転自在に支持すると共に、前記蓋部材を介して前記モータケースを、リール本体のフレームに装着固定した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。
従来周知のように魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)は、リール本体に装着したスプール駆動モータ(以下、「スプールモータ」という)の駆動でスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うもので、複数の遊星歯車機構からなる遊星歯車減速機構(以下、「減速機構」という)をスプールモータの回転軸(モータ軸)上に装着し、スプールモータの駆動力を前記減速機構で減速してスプールに伝達させる構造となっている。
ところで、従来、この種の減速機構は、スプールをスプールフリー状態に切り換えて釣糸を繰り出す際に、遊星歯車機構の全ての遊星歯車がスプールと連動回転していたため、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗が発生してスプールのフリー性能を低下させてしまう課題があった。
そこで、斯かる実情に鑑み、特許文献1には、前記減速機構をスプール内とモータケース内とに分割配置することで、歯車の回転摩擦抵抗を軽減してスプールフリー性能の向上を図った電動リールが提案されており、スプール内にスプールモータを収納するモータケースは、リール本体のフレームに一体形成またはフレームと別体構造とされている。
そして、前記電動リールは、モータケース内に内方へ突出する支持壁を形成して、該支持壁でモータケース内をスプールモータ収容部と遊星歯車機構収納部とに区画し、また、該支持壁でスプールモータの軸受部を支持した構造となっている。
特開2006−141239号公報
しかし乍ら、特許文献1に開示された電動リールは、モータケースをフレームと一体に型成形で制作する場合、モータケースが厚肉となって重量が増加し大型化してしまう欠点があった。また、成形上、材料が鉄以外のものに制約されるため、スプールモータの磁力の漏洩が多く防磁性が劣り、モータ出力アップが難しいのが実情である。
一方、モータケースを切削で制作する場合、前記支持壁を切削形成する必要があるため、複雑な加工となって製造コストが高くなってしまう欠点がある。そして、該モータケースをフレームに固定する構造上、モータケースの形状が複雑になってしまう不具合が指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、前記モータケースに改良を加え、形状,構造の簡素化,重量の軽量化を図って製造コストの削減を図り、併せてスプールモータのモータ性能の向上を可能とした電動リールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、該スプール内にモータケースを介して収容され、前記スプールを巻取り駆動するスプールモータと、前記スプールモータの回転軸とスプールとの間に装着され、スプールモータの回転駆動力をスプールに伝達する複数の遊星歯車機構からなる減速機構とを備え、前記減速機構を、スプールとモータケース内とに分割配置した電動リールに於て、前記モータケースをパイプ形状に形成し、該モータケースの開口する両端部を蓋部材で閉塞して前記スプールモータの回転軸を該蓋部材で回転自在に支持すると共に、前記蓋部材を介して前記モータケースを、リール本体のフレームに装着固定したことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動リールに於て、前記減速機構を構成する内歯歯車を前記モータケースの内周に設け、該内歯歯車で、前記蓋部材を抜け止め固定したことを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の電動リールに於て、モータケースの両端部を閉塞する前記蓋部材に電機子を回転自在に支持し、該電機子に対向するモータケースの内周に界磁を構成する磁石を装着して、前記スプールモータを構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、釣糸の繰出し時に歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗が低減するため、スプールフリー性能が向上して仕掛けの速やかな繰出しが可能となった。
また、モータケースをパイプ形状とすることにより、モータケースをフレームと一体に型成形したり切削で制作していた従来に比し、製造コストが安価になり、また、リール全体の軽量化が図れると共に、モータケースをパイプ形状とすることで、材質選定の自由度が向上し、スプールモータに最適な(防磁性が良好な)ケース材料の選定が可能になってモータ性能の向上が図れる利点を有する。
更に、モータケースの両端部を閉塞する蓋部材でモータケースをリール本体のフレームに装着固定したので、モータケースの形状が簡素化できる利点を有する。
一方、請求項2に係る発明は、減速機構を構成する内歯歯車をモータケースの内周に固定して、該内歯歯車で蓋部材の抜け止めを図ったため、蓋部材の抜け止め防止のために新たな部材を用いる必要がなくなって部品点数の削減が図れると共に、内歯歯車の材料の選択が可能となった。
そして、請求項3に係る発明によれば、パイプ形状のモータケースの内周に界磁を構成する磁石を装着してスプールモータを構成したので、リール本体に効率よくスプールモータを装備することが可能となって、モータ出力の維持を図り乍ら、リール全体の小型化,軽量化が図れることとなった。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図4は請求項1乃至請求項3に係る電動リールの一実施形態を示し、図1に於て、1はフレーム3の左右の側枠5,7に側板9,11が着脱自在に装着されたリール本体、13はリール本体1に回転自在に取り付くスプールで、スプール13の中央に、該スプール13と軸心を同じくして左右に開口する断面円形状の収容部15が設けられている。そして、スプール13の左フランジ17側中央は外方へ筒状に延設されて収容部15が面一に延長され、その突出端の内周に軸受19を保持する環状の凹部21が設けられている。
一方、図1に示すように前記側枠5には、収容部15と中心軸を同じくして開口部23が設けられており、該開口部23の周縁に設けられた環状の鍔部25の外周に、前記軸受19を介してスプール13の左フランジ17側が回転可能に支持されている。また、スプール13の右フランジ27側は、前記収容部15を覆ってその端面にビス止めしたブラケット29と、前記側枠7との間に装着した軸受31とによって回転可能に支持されている。
そして、前記収容部15内に、パイプ形状に形成された金属製のモータケース33が該収容部15と同軸上に収容されており、モータケース33の両端部は、夫々、蓋部材35,37で閉塞されている。尚、モータケース33はパイプ材から形成されてもよいし、中ぐり切削加工でパイプ形状に形成してもよい。
モータケース33の側板9側端部を閉塞する蓋部材35は、前記開口部23に挿着されてねじ38で鍔部25に固定されており、該蓋部材35を介してモータケース33の側板9側端部がフレーム3の側枠5(鍔部25)に装着固定されている。尚、図1中、39はモータケース33の端部に設けた折曲部で、該折曲部39によって、モータケース33内に蓋部材35を挿入した際の抜け止めが図られている。
そして、図1に示すように本実施形態は、前記モータケース33を利用して該モータケース33内にスプールモータ41が形成されている。即ち、モータケース33の内周に、界磁を形成する磁石43が接着剤や任意の保持手段によって周方向に取り付けられている。
一方、前記蓋部材35の中央には、軸受45を介してスプールモータ41の回転軸47の一端側を回転自在に支持する凹部49が形成され、前記蓋部材37の中央には、軸受51を介して回転軸47を回転自在に挿通させる挿通孔53が設けられている。
そして、回転軸47には、前記磁石43に対向して電機子55が取り付き、また、該電機子55の軸方向外側に、該電機子55に電流を供給する整流子57が装着されている。更に、前記蓋部材35には、整流子57に接触して電流を流すブラシ59と、該ブラシ59を保持するブラシホルダ61が挿着されている。そして、前記ブラシホルダ61に端子63が一体的に組み込まれており、該端子63に接続されたリード線65が前記鍔部25を挿通して、側板9の前方下部に設けた給電接続部67へと配線されている。
また、前記凹部49内には、前記軸受45に加えて回転軸47の一端側を回転可能に支持する一方向クラッチ69が装着されており、該一方向クラッチ69は、スプールモータ41の駆動時にフリー回転状態となってスプール13の巻取り駆動を可能とすると共に、後述するハンドル71の巻取り操作時にその楔作用で回転軸47の回転を阻止して、その反力でハンドル71の回転駆動力が後述する減速機構73からスプール13に伝達できるように機能する。
更に、図示しないが側板11の上部前方には、特許第2977978号公報で開示された電動リールと同様、スプールモータ41のモータ出力を調節するレバー形状のモータ出力調節体(以下、「パワーレバー」という)がハンドル71と同方向へ回転操作可能に取り付けられており、該パワーレバーの操作で、リール本体1上部の制御ボックス(図3中、符号74)内に装着した制御手段(図示せず)が、スプールモータ41のモータ出力をモータ停止状態から高出力値まで連続的に増減調節するようになっている。
一方、図1及び図2に示すように、モータケース33の他端側はスプール13の右フランジ27の位置まで延設され、該モータケース33の端部のやや内方に前記蓋部材37が止着されている。そして、該蓋部材37の内方突出端が前記磁石43に当接し、また、既述したように、蓋部材37の挿通孔53に装着した軸受51を介して回転軸47が側板11側に突出しており、側板11側に突出した該回転軸47とスプール13との間に、2つの遊星歯車機構75,77からなる減速機構73が分割配置されている。
更に、図1に示すように、回転軸47と側板11の間にピニオン軸79が回転軸47と同軸上に架設されており、該ピニオン軸79はその一端側が側板11に止着されている。
既述したように、減速機構73は2つの遊星歯車機構75,77で構成されており、スプールモータ41の駆動時に、その回転駆動力を第1の遊星歯車機構75で減速させた後、更に第2の遊星歯車機構77で減速させてスプール13に伝達するもので、図2に示すように第1の遊星歯車機構75は、外周を非円形(断面凹凸形状)に形成された回転軸47に回止め嵌合してこれと一体に回転する第1の太陽歯車81と、該太陽歯車81に噛合する複数の遊星歯車83と、各遊星歯車83が常時噛合するようにモータケース33の端部内周に固着された内歯歯車85を備え、該内歯歯車85が前記蓋部材37の端部に当接してその抜止めを図っている。
尚、内歯歯車85はモータケース33と別途に製造されて、モータケース33の端部内周に固着されている。そして、モータケース33の端部に折曲部87が設けられており、該折曲部87によって蓋部材37と内歯歯車85の確実な抜け止めが図られている。
一方、第2の遊星歯車機構77は、回転軸47に回転可能に支持された第2の太陽歯車89と、該太陽歯車89に噛合する複数の遊星歯車91とからなり、各遊星歯車91は、スプール13の収容部15の開口側内周に固着した内歯歯車93に常時噛合した構造となっている。
このように本実施形態も、モータケース33の端部内周に内歯歯車85を固着し、該内歯歯車85に、第1の遊星歯車機構75の遊星歯車83を噛合させることで、特許文献1の電動リールと同様、減速機構73をスプール13内とモータケース33内とに分割配置したもので、スプール13をスプールフリー状態に切り換えて釣糸を繰り出す際に、スプール13と連動回転する減速機構73の歯車数を減少させて、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗の低減を図っている。
そして、複数の遊星歯車83は第1のキャリア95に支持されており、該キャリア95は太陽歯車89と一体回転可能に連結されている。また、複数の遊星歯車91は第2のキャリア97に支持されている。そして、該キャリア97は、スプール13の端面に取り付くブラケット29の取付孔98に係合し、また、軸受99を介して回転軸47の端部に回転可能に支持されており、これらの支持構造によって、回転軸47とスプール13の右フランジ27側が側枠7に回転自在に支持されている。
更に、図2に示すようにキャリア97の中央には、回転軸47と同軸上に透孔101が設けられており、該透孔101内に、後述するクラッチ機構103の構成要件たるクラッチ係合部材105が止着されている。
また、図1に於て、71は手動巻取り用のハンドルで、該ハンドル71は側板11と側枠7間に回転自在に挿着したハンドル軸107の突出端に連結されており、ハンドル軸107の挿入側先端にラチェット109が固着され、更にドライブギヤ111がハンドル軸107に回転可能に取り付けられている。
そして、従来と同様、ドライブギヤ111とハンドル軸107は、ドラグワッシャ113やライニングワッシャ115等からなる周知のドラグ装置117で摩擦結合されており、ドラグ装置117のドラグ力は、ハンドル軸107に装着したドラグノブ119の操作で調節できるようになっている。
また、前記ラチェット109には、図3に示すようにねじりコイルばね121で付勢された係止爪123が係止しており、斯様にラチェット109に係止爪123が係止してスプールモータ41駆動時のハンドル軸107の回転防止が図られ、遊星減速機構73で減速されたスプールモータ41の駆動力をスプール13に伝達するように構成されている。
一方、図1中、125は側板11の側部後方に回動自在に装着されたクラッチレバー、また、図3中、127はクラッチプレート129を作動させるクラッチ作動プレートで、従来周知のようにこれらクラッチレバー125,クラッチ作動プレート127,クラッチプレート129と後述するピニオン131等は、スプール13へのスプールモータ41やハンドル71の回転駆動力を伝達,遮断させるクラッチ機構103を構成している。
そして、図3に示すようにクラッチ作動プレート127は側板11内の前後方向へ長尺に形成され、その両側部に配置したガイド部材132に沿って斜め方向(図中、矢印A,B方向)へ移動可能となっている。また、クラッチ作動プレート127の中央には、ピニオン軸79が挿通する透孔133が形成されており、この透孔133を挟んで2つのカム135がハンドル71方向へ突設され、更にその一端側(クラッチレバー125側)に長孔137が設けられている。そして、図1及び図3に示すように前記長孔137に、クラッチレバー125のクラッチカム139に装着した偏心ピン141が嵌入している。
また、図1及び図2に於て、131はドライブギヤ111に噛合するピニオンで、該ピニオン131は、前記ピニオン軸79に回転可能且つその軸方向へ移動可能に取り付けられており、ピニオン131の外周に設けた円周溝143にクラッチプレート129が係合している。
而して、前記クラッチプレート129は、ピニオン131と前記クラッチ係合部材105とのクラッチ係合を係脱させて、スプール13に伝達されるスプールモータ41やハンドル71の回転駆動力を伝達,遮断させるもので、図3に示すようにクラッチプレート129は、スプール軸47と平行な一対のガイド棒145に案内されて、コイルスプリング147のバネ力でクラッチ作動プレート127方向へ付勢されている。
一方、図2に示すように、砲弾状に形成されたクラッチ係合部材105の頭部105aは、キャリア97に設けた透孔101の内周との間に隙間149を空けてピニオン軸79側に突出している。そして、ピニオン131には、前記隙間149に挿入してクラッチ係合部材105の頭部105aに係合可能な筒状部151が一体に設けられており、図2の二点鎖線で示すように、隙間149に筒状部151が挿入されて前記頭部105aに係合しているとき、クラッチ機構103は図3の如く動力伝達状態(以下、「クラッチON状態」という)にある。
そして、斯かる状態でクラッチレバー125を図4の下方位置へ回転操作すると、長孔137に嵌入した偏心ピン141の作用でクラッチ作動プレート127が前方の矢印B方向へ移動し、これによりクラッチ作動プレート127に突設したカム135がクラッチプレート129をコイルスプリング147のばね力に抗して軸方向に移動させるため、図2の実線で示すように、ピニオン131の軸方向への移動で筒状部151とクラッチ係合部材105の頭部105aとのクラッチ係合が解除されて、クラッチ機構103が動力遮断状態(以下、「クラッチOFF状態」という)に切り換わるようになっている。
また、斯かるクラッチOFF状態でクラッチレバー125を図3の上方位置へ戻すと、前記偏心ピン141の作用でクラッチ作動プレート127が後方の矢印A方向へ移動するため、クラッチプレート129がコイルスプリング147の復元力で軸方向に移動し、これに連動してピニオン131が同方向へ移動して、筒状部151が前記隙間149に挿入してクラッチ係合部材105の頭部105aと係合するため、クラッチ機構103がクラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰するようになっている。
尚、図3中、153はクラッチカム139と側板11との間に架設されたねじりコイルバネで、該ねじりコイルバネ153によって、クラッチレバー125がクラッチON/OFFの位置に位置決め保持されるようになっている。
更に、図3及び図4に於て、155はハンドル軸107を中心としてラチェット109に形成された正面視円弧状のガイド孔、157は該ガイド孔155内に移動可能に装着された係止ピンで、図1及び図3に示すように該係止ピン157は、ハンドル軸107に巻回したねじりコイルバネ159の一端側に取り付き、ねじりコイルバネ159の他端側はラチェット109に係止されており、これらは、クラッチOFF状態にあるクラッチ機構103をハンドル71の回転操作でクラッチON状態に復帰させる復帰装置161を構成している。そして、図4に示すようにクラッチ機構103がクラッチOFF状態にあるとき、係止ピン157は、ねじりコイルバネ159のバネ力に抗してクラッチ作動プレート127によってガイド孔155に沿って下方へ付勢されて移動している。
そして、斯かるクラッチOFF状態で釣人がハンドル71を巻取り方向へ回転操作すると、ハンドル軸107に取り付くラチェット109が巻取り方向へ回転してガイド孔155の端部が係止ピン157を矢印A方向へ押し上げるため、図3に示すようにねじりコイルバネ159の復元力で係止ピン157がクラッチ作動プレート127を矢印A方向へ移動させて、クラッチ機構103をクラッチON状態に復帰させるようになっている。
本実施形態に係る電動リール163はこのように構成されているから、外部電源に接続した給電コードを給電接続部67に接続すれば、スプールモータ41が駆動可能となる。
そして、クラッチ機構103が図3のクラッチON状態にあるとき、ハンドル71を巻取り操作したりパワーレバーを操作してスプールモータ41を駆動させれば、これらの駆動力が減速機構73によりスプール13に伝達されて、スプール13が回転して釣糸が巻き取られる。そして、従来と同様、スプールモータ41の回転駆動力が、第1,第2の遊星歯車機構75,77で順次減速されてスプール13に伝達される。
一方、クラッチレバー125を操作して、クラッチ機構103を図4のクラッチOFF状態に切り換えると、スプール13がスプールフリー状態に切り換わって釣糸を繰り出すことが可能となるが、既述したように本実施形態は、モータケース33の内周に内歯歯車85を設けて、この内歯歯車85に第1の遊星歯車機構75の遊星歯車83を噛合させると共に、スプール13側の内周に取り付けた内歯歯車93に第2の遊星歯車機構77の遊星歯車91のみを噛合させた構造上、釣糸の繰出し時にスプール13に噛合してこれと一体的に連動回転する減速機構73の歯車数が減少することとなる。
このように本実施形態に係る電動リール163は、
[1]釣糸の繰出し時に、歯車の噛み合いによる回転摩擦抵抗を低減したので、スプール13のフリー性能が向上して仕掛けの速やかな繰出しが可能となった。
また、本実施形態は、
[2]モータケース33を金属製でパイプ形状に形成したので、モータケースをフレームと一体に型成形したり切削で制作していた従来に比し、製造コストが安価になり、また、リール全体の軽量化が図れると共に、モータケース33を金属製でパイプ形状に形成することで、材質選定の自由度が向上するため、スプールモータ41に最適な(防磁性が良好な)ケース材料(鉄系材料)の選定が可能になってモータ性能の向上が図れる利点を有する。
更に、本実施形態は、
[3]モータケース33の両端部を閉塞する蓋部材35,37でモータケース33をリール本体1のフレーム3(側枠5,7)に装着固定したので、モータケース33の形状が簡素化できる利点を有する。
更にまた、本実施形態は、
[4]減速機構73を構成する内歯歯車85をモータケース33の内周に固定して、該内歯歯車85で蓋部材37の抜け止めを図ったため、蓋部材37の抜け止め防止のために新たな部材を用いる必要がなくなって部品点数の削減が図れると共に、内歯歯車85の材料の選択が可能となった。
勿論、前記内歯歯車85に代え、内歯歯車をモータケースに一体形成しておいてもよいし、また、変形例として、蓋部材37に内歯歯車を一体形成して、パイプ形状のモータケースの端部で該蓋部材を回り止め及び抜け止め固定してもよい。
加えて、図1に示すように本実施形態は、
[5]パイプ形状のモータケース33の内周に界磁を構成する磁石43を装着してスプールモータ41を構成したので、リール本体1に効率よくスプールモータを装備することが可能となって、モータ出力の維持を図り乍ら、リール全体の小型化,軽量化が図れることとなった。
尚、本発明は、前記クラッチ機構103を備えた電動リールの他、特許文献1に開示された所謂レバードラグリールにも適用可能である。
請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る電動リールの断面図である。 図1に示す電動リールの要部拡大断面図である。 ハンドル側の側板を取り外した電動リールの側面図である。 ハンドル側の側板を取り外した電動リールの側面図である。
符号の説明
1 リール本体
3 フレーム
5,7 側枠
9,11 側板
13 スプール
15 収容部
33 モータケース
35,37 蓋部材
41 スプールモータ
43 磁石
47 回転軸
55 電機子
57 整流子
59 ブラシ
61 ブラシホルダ
63 端子
69 一方向クラッチ
71 ハンドル
73 減速機構
75,77 遊星歯車機構
79 ピニオン軸
85,93 内歯歯車
103 クラッチ機構
105 クラッチ係合部材
105a クラッチ係合部材の頭部
107 ハンドル軸
109 ラチェット
111 ドライブギヤ
117 ドラグ装置
125 クラッチレバー
131 ピニオン
149 隙間
151 筒状部
161 復帰装置
163 電動リール

Claims (3)

  1. リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールと、
    該スプール内にモータケースを介して収容され、前記スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータと、
    前記スプール駆動モータの回転軸とスプールとの間に装着され、スプール駆動モータの回転駆動力をスプールに伝達する複数の遊星歯車機構からなる遊星歯車減速機構とを備え、
    前記遊星歯車減速機構を、スプールとモータケース内とに分割配置した魚釣用電動リールに於て、
    前記モータケースをパイプ形状に形成し、該モータケースの開口する両端部を蓋部材で閉塞して前記スプール駆動モータの回転軸を該蓋部材で回転自在に支持すると共に、
    前記蓋部材を介して前記モータケースを、リール本体のフレームに装着固定したことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 前記遊星歯車減速機構を構成する内歯歯車を前記モータケースの内周に設け、該内歯歯車で、前記蓋部材を抜け止め固定したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. モータケースの両端部を閉塞する前記蓋部材に電機子を回転自在に支持し、
    該電機子に対向するモータケースの内周に界磁を構成する磁石を装着して、前記スプール駆動モータを構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用電動リール。
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