JP2020020243A - 鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法 - Google Patents

鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法 Download PDF

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隆行 米澤
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Abstract

【課題】鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生することを抑制するのに適した方法を提供する。【解決手段】疲上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状の縦リブとを備えた鋼床版に対して実施される。当該方法は、流体を充填することによって膨張する容器を前記縦リブの内側に配置し、前記容器内に流体を充填することによって前記容器を膨張させ、前記容器から前記縦リブに内圧を加える、圧力工程と、前記圧力工程において前記容器内に充填された前記流体を前記容器から排出する、除荷工程と、を備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法に関する。
従来、橋梁等の土木構造物において、鋼床版が用いられている。図1は、鋼床版を備えた橋梁の一例を示す図である。なお、図1においては、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示している。X方向は橋梁1の長さ方向を示し、Y方向は橋梁1の幅方向を示し、Z方向は鉛直方向を示す。以下の説明では、橋梁1の幅方向を、左右方向ともいう。
図1に示す橋梁1は、鋼床版2および舗装材7を有している。鋼床版2は、デッキプレート3と、複数の主桁4と、複数の横リブ5と、複数の縦リブ6とを有している。デッキプレート3、主桁4、横リブ5および縦リブ6はそれぞれ、鋼材からなる。なお、以下においては、デッキプレート3を基準として、舗装材7が設けられる側を上方とし、縦リブ6が設けられる側を下方とする。
デッキプレート3は、平板形状を有する。デッキプレート3の第1面(上面)3aは、舗装材7によって舗装されている。舗装材7としては、例えば、アスファルトまたはコンクリート等の種々の材料を用いることができる。
主桁4は、Y−Z平面に平行な断面においてI字形状を有し、かつ橋梁1の長さ方向に延びるように設けられている。主桁4の上端部は、例えば、デッキプレート3の第2面(下面)3bに溶接されている。
横リブ5は、X−Z平面に平行な断面において、例えば逆T字形状を有し、かつ橋梁1の幅方向に延びるように設けられている。具体的には、横リブ5は、上下に延びるウェブと、ウェブの下端部に一体に設けられたフランジとを有している。横リブ5の上端部は、デッキプレート3の下面3bに溶接されている。横リブ5の左右の端部は、例えば、主桁4に溶接されている。
縦リブ6は、長尺形状を有し、橋梁1の長さ方向に延びるように、かつ横リブ5を貫通するように設けられている。図1に示した縦リブ6は、Y−Z平面に平行な断面において、左右方向に延びる底部6aと、底部6aの左右方向における両端部から上方に延びる一対の側壁部6b,6cとを有する。側壁部6b,6cは、先端側(図1においては上側)ほど互いの間隔が大きくなるように、底部6aに対して傾斜している。縦リブ6の上部がデッキプレート3によって塞がれるように、側壁部6b,6cの上端部は、デッキプレート3の第2面(下面)3bに溶接されている。すなわち、縦リブ6は、閉断面リブである。本明細書における「閉断面リブ」とは、デッキプレートの下面に溶接されることで、デッキプレートの下面との間に閉断面を形成する長尺状のリブのことを言う。
上記のような構成を有する橋梁1では、例えば、橋梁1上を自動車8が通過することによって、鋼床版2において疲労亀裂が発生する場合がある。この疲労亀裂は、例えば、デッキプレート3と縦リブ6との接合部9において発生する。以下、接合部9における疲労亀裂の発生態様について説明する。
図2は、デッキプレート3と側壁部6bとの接合部9を示す拡大図である。図2に示すように、側壁部6bをデッキプレート3に溶接する際には、例えば、側壁部6bの先端部のうち外側の部分6dが溶接ビード(溶接部)10を介してデッキプレート3に接合される。通常、溶接ビード10の溶け込み量は、縦リブ6の厚みの75%が基準とされており、側壁部6bの先端部のうち内側の部分6eはデッキプレート3に接合されない。このため、デッキプレート3と溶接ビード10と部分6eとの間に、切欠き状の空間11(以下、不溶着部11という。)が形成される。このような接合部9では、溶接ビード10の近傍において、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張りの残留応力が発生している。
ここで、自動車8が橋梁1上を通過すると、デッキプレート3に荷重が加わり、デッキプレート3が撓む。これにより、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部および側壁部6bと溶接ビード10との境界部に、曲げ応力および引張応力が発生する。これらの応力の内、橋梁1の幅方向(左右方向)の引張応力が上述の残留応力に重畳されることにより、溶接ビード10の近傍では大きな引張応力が発生しやすい。そして、複数の自動車8が通過することによって、上記荷重がデッキプレート3に繰り返し加わると、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部近傍および側壁部6bと溶接ビード10との境界部近傍において疲労亀裂が発生する場合がある。例えば、溶接ビード10のデッキプレート3側の止端12または側壁部6b側の止端13に疲労亀裂が発生したり、デッキプレート3側のルート部14に疲労亀裂が発生したりする。これにより、鋼床版2の強度が低下するおそれがある。
ところで、鋼床版2では、止端12および止端13は、縦リブ6の外側に位置する。このため、止端12および止端13において発生した疲労亀裂は、橋梁1の点検時等に、作業者によって発見されやすい。この場合、疲労亀裂が発生した部分を早期に補修することができるので、鋼床版2の強度低下を防止しやすい。
一方、ルート部14は、縦リブ6の外側からは目視できない位置にあるので、ルート部14において発生した疲労亀裂を作業者が発見することは難しい。また、仮に、ルート部14に疲労亀裂が発生していることを発見できたとしても、ルート部14を縦リブ6の外側から補修することは難しい。このため、ルート部14に疲労亀裂が発生した場合は、縦リブ6の内側からルート部14を補修する必要があり、疲労亀裂の補修に時間および労力を要する。
そこで、従来、ルート部14において疲労亀裂が発生することを防止するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ピーニング施工方法が記載されている。特許文献1に記載された方法では、Uリブ(縦リブ)を用いた鋼床版において、ピーニング工具によってデッキプレートの上面に打撃を与える。特許文献1には、上記のように打撃を与えることによって、Uリブの内側の部分に圧縮残留ひずみを与えることができると記載されている。特許文献1に記載された方法では、上記のようにして圧縮残留応力を与えることによって、Uリブの内側の部分に発生した疲労亀裂の進展を抑制していると考えられる。
特開2014−172043号公報
しかしながら、上記の方法では、デッキプレートの上面側をピーニング工具によって打撃するので、デッキプレートの下面側に十分な大きさの圧縮残留応力を与えることは難しい。この場合、疲労亀裂の進展または疲労亀裂の発生を十分に抑制できない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生することを抑制するのに適した方法を提供することを目的としている。
本発明は、下記の鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法を要旨とする。
(1)上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状の縦リブとを備えた鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法であって、
流体を充填することによって膨張する容器を前記縦リブの内側に配置し、前記容器内に流体を充填することによって前記容器を膨張させ、前記容器から前記縦リブに内圧を加える、圧力工程と、
前記圧力工程において前記容器内に充填された前記流体を前記容器から排出する、除荷工程と、
を備える、疲労亀裂発生抑制方法。
(2)前記縦リブの長さ方向に垂直な断面において、前記縦リブの内面には、所定の曲率半径の円弧部が設けられ、
前記容器は、前記流体が充填された状態において、前記所定の曲率半径以下の円弧形状に変形可能である、上記(1)に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
(3)前記デッキプレート、および前記縦リブの材料は、降伏応力が300〜600MPaの鋼材であり、
前記圧力工程において前記容器内の流体の圧力は1.5MPa以下である、上記(1)または(2)に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
(4)上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状の縦リブとを備えた基材に対して、上記(1)から(3)のいずれかに記載の疲労亀裂発生抑制方法を実施して鋼床版を得る、鋼床版の製造方法。
本発明によれば、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生すること、およびルート部に疲労亀裂が発生した場合にその疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
図1は、鋼床版を備えた橋梁の一例を示す図である。 図2は、縦リブと側壁部との接合部を示す拡大図である。 図3は、本実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法が適用される鋼床版を示す図である。 図4は、本実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法を説明するための図である。 図5は、本実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法を説明するための図である。 図6は、本実施形態に係る抑制方法の作用効果を説明するための図である。 図7は、本実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法の他の利用例を説明するための図である。 図8は、Uリブを備えた鋼床版の解析モデルを示す図である。 図9は、解析結果を示すグラフである。 図10は、解析結果を示すグラフである。 図11は、解析結果を示すグラフである。 図12は、解析結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法について説明する。なお、本明細書において疲労亀裂発生抑制とは、疲労亀裂が新たに発生することを抑制するだけではなく、既に存在している疲労亀裂がさらに進展して拡大することを抑制することも意味する。
(疲労亀裂発生抑制方法)
まず、本発明の一実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法(以下、単に抑制方法ともいう。)について説明する。本実施形態に係る抑制方法は、主桁および横リブが設けられる前の鋼床版に対して実施してもよく、主桁および横リブが設けられた後の鋼床版に対して実施してもよい。
図3は、本実施形態に係る抑制方法が適用される鋼床版を示す図である。また、図4および図5は、本実施形態に係る抑制方法を説明するための図である。なお、図3および図4において、(a)は鋼床版を示す側面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る鋼床版20は、上述のデッキプレート3および上述の縦リブ6を有している。本明細書では、デッキプレートの厚み方向と縦リブの長さ方向とに直交する方向を、縦リブおよび鋼床版の幅方向とする。図3(b)において“L”は、デッキプレート3の厚み方向における縦リブ6の長さを示している。なお、橋梁等において鋼床版20が使用される際に、デッキプレート3の第1面3aは上面となる面であり、第2面3bは下面となる面である。
上述したように、縦リブ6は、幅方向に延びる底部6aと、底部6aの左右方向における両端部から上方に延びる一対の側壁部6b,6cとを有する。縦リブ6の長さ方向に垂直な断面において、縦リブ6の内面には、曲率半径R1の円弧部6dおよび曲率半径R2の円弧部6eが設けられている。円弧部6dは、底部6aと側壁部6bとの境界部に設けられ、円弧部6eは、底部6aと側壁部6cとの境界部に設けられている。本実施形態では、曲率半径R1と曲率半径R2とは略等しい。
側壁部6b,6cそれぞれの先端部(デッキプレート3側の端部)は、溶接ビード10によってデッキプレート3の第2面3bに接合されている。本実施形態では、上述したように、縦リブ6は、デッキプレート3に溶接されることで、デッキプレート3との間に閉断面を形成する閉断面リブである。
また、縦リブ6は、いわゆるUリブである。本明細書においてUリブとは、長さ方向に垂直な断面において、幅方向に延びる底部と、幅方向における底部の両端部から幅方向における互いの間隔が漸次大きくなるようにデッキプレートに向かって直線状に延びる一対の側壁部とを有するリブのことを言う。
本実施形態に係る抑制方法では、下記の圧力工程および除荷工程が順に実施される。以下、各工程について説明する。
(圧力工程)
図4に示すように、圧力工程では、まず、縦リブ6の内側に容器26を配置する。本実施形態では、容器26は、長尺形状を有する。本実施形態では、縦リブ6の長さ方向において、容器26の長さは、縦リブ6よりも長い。本実施形態では、容器26の両端部が縦リブ6の両端部から突出するように、縦リブ6内に容器26が挿入されている。
容器26には、供給装置28が接続されている。供給装置28は、例えばポンプを含み、容器26に流体を供給することができ、かつ容器26内の流体の圧力を調整できるように構成されている。容器26は、内部に流体が充填されることによって膨張するように形成されている。容器26の素材としては、例えば、消防用ホース(ジャケットホース)の素材を用いることができる。また、補強糸入りの樹脂材料(例えば、補強糸入り樹脂製ホース)を、容器26の素材として用いてもよい。
図5に示すように、本実施形態では、圧力工程において、供給装置28によって容器26内に流体30が充填される。流体30としては、例えば、水または油等の非圧縮性流体を用いることができる。容器26内に流体30が充填されることによって、容器26が膨張し、容器26から縦リブ6に内圧が加えられる。これにより、図5に示すように、縦リブ6は、外側に膨らむように変形する。なお、図5においては、内圧が加えられる前の縦リブ6の外面の位置を破線で示している。
本実施形態では、圧力工程において、溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14の近傍を塑性変形させるように、容器26から鋼床版20に内圧を加える。
なお、縦リブ6の変形量が大きくなり過ぎると、鋼床版20の剛性が低下したり、鋼床版20の施工性が低下したりするおそれがある。このため、圧力工程において縦リブ6に与えられるひずみの最大値は、5%以下であることが好ましい。縦リブ6に与えられるひずみは、縦リブ6の長さ方向に垂直な面内における縦リブ6の外面の変形量に基づいて算出することができる。本実施形態では、例えば、画像相関法(Digital Image Correlation)を用いて、縦リブ6の外面全体のひずみを測定する。そして、縦リブ6に与えられるひずみの最大値が5%を超えないように、容器26内の流体30の圧力が調整される。本実施形態では、縦リブ6のひずみは、例えば、1mm間隔で測定される。
なお、図3に示すように、本発明者らのこれまでの研究により、縦リブ6のひずみは、デッキプレート3からデッキプレート3の厚み方向にL/2離れた位置の近傍の領域32a,32bにおいて大きくなりやすいことが分かっている。したがって、側壁部6bの外面または側壁部6cの外面のうち、デッキプレート3から上記厚み方向にL/2離れた位置の近傍の領域32a,32bのひずみを測定しつつ、ひずみが5%以下になるように流体30の圧力を調整してもよい。
なお、縦リブ6の変形量が大きくなり過ぎることを防止するためには、圧力工程において容器26内の流体30の圧力を、1.5MPa以下に調整することが好ましい。一方、圧力工程における縦リブ6の変形量が小さ過ぎると、後述する本実施形態の効果が十分に得られないおそれがある。このため、圧力工程において容器26内の流体30の圧力は、0.1MPa以上に調整することが好ましい。
本実施形態では、縦リブ6の長さ方向に垂直な断面において、容器26は、流体30が充填された状態において、曲率半径R1,R2以下の円弧形状に変形できるように形成されている。これにより、図5に示すように、容器26を円弧部6d,6eに適切に接触させることができ、側壁部6b,6cに適切に内圧を与えることができる。
なお、図5に示すように、容器26を側壁部6b,6cの先端部(デッキプレート3側の端部)の近傍の領域34a,34b(以下、非接触領域34a,34bと記載する。)に接触させることは難しい。容器26から側壁部6b,6cに効率よく内圧を与えるためには、非接触領域34a,34bを小さくすることが好ましいと考えられる。そのためには、容器26は、流体30が充填された状態において、可能な限り小さい曲率半径の円弧形状に変形できるように形成されていることが好ましい。
(除荷工程)
除荷工程では、圧力工程において容器26内に充填された流体30を容器26から排出する。これにより、容器26から縦リブ6に与えられていた内圧が除かれる。その結果、鋼床版20は、圧力工程前の鋼床版20の形状に戻るように変形する。なお、本実施形態では、上述のように、圧力工程においてルート部14の近傍を塑性変形させている。そのため、除荷工程後の鋼床版20は、圧力工程前の鋼床版20の形状に完全には戻らない。
なお、圧力工程および除荷工程は繰り返し実行してもよい。
(作用効果)
図6は、本実施形態に係る抑制方法の作用効果を説明するための図である。上述したように、溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14近傍においては、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張の残留応力が発生している。この状態で、上述の圧力工程を実施することによって、縦リブ6に内圧が与えられ、縦リブ6が外側に膨らむように変形する。これにより、縦リブ6の側壁部6b,6cは、縦リブ6の外側に向かって移動しようとする。その結果、溶接ビード10が縦リブ6の外側に向かって引っ張られ、ルート部14近傍の引張応力は一時的に大きくなる。
その後、除荷工程を実施することによって、縦リブ6に付与されている内圧が除かれ、側壁部6b,6cは、縦リブ6の内側に向かって移動しようとする。これにより、溶接ビード10が縦リブ6の内側に向かって押し付けられる。すなわち、いわゆるスプリングバックの効果が生じる。これにより、ルート部14近傍に圧縮方向の力を加えることができる。その結果、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができる。これにより、例えば、鋼床版20に荷重が繰り返し加わった場合でも、ルート部14の近傍において大きな引張応力が発生することを防止することができる。その結果、ルート部14の近傍において疲労亀裂が発生することを抑制することができる。また、ルート部14の近傍に疲労亀裂が既に発生している場合には、その亀裂先端の引張残留応力を低減できる、または亀裂先端に圧縮残留応力を発生させることができるので、疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
なお、ルート部14近傍に圧縮方向の力を加えるために側壁部6b,6cを縦リブ6の外側に移動させる方法としては、上記の圧力工程以外にも、押圧装置を用いる方法が考えられる。具体的には、縦リブ6の内側に押圧装置を配置し、該押圧装置によって縦リブ6の内側から側壁部6b,6cを外側に押圧する方法が考えられる。この方法では、例えば、押圧装置を縦リブ6の長さ方向に移動させつつ、該長さ方向における複数の位置において押圧装置によって側壁部6b,6cを押圧することによって、ルート部14近傍に圧縮方向の力を加えることができる。しかしながら、この方法では、縦リブ6の長さ方向における全域の処理を完了するまでにある程度の時間を要する。また、押圧装置を適切に制御できなければ、縦リブ6の長さ方向における位置によって、側壁部6b,6cの外側への変形量が変化する場合がある。この場合、縦リブ6の長さ方向における位置によっては、ルート部14近傍に圧縮方向の力を適切に加えることができないおそれがある。
一方、本実施形態では、縦リブ6に挿入された容器26に流体30を供給することによって、縦リブ6に内圧を加えることができる。このため、適切な長さの容器26を用いることによって、一度の処理(圧力工程)で縦リブ6の十分な長さの領域に均一な内圧を加えることができる。これにより、少ない処理回数で、縦リブ6の長さ方向における全域に亘って、側壁部6b,6cを外側へ向かって適切な変形量で変形させることができる。その結果、短時間で、縦リブ6の長さ方向における全域においてルート部14近傍に圧縮方向の力を適切に加えることができる。
(変形例)
上述の実施形態では、Uリブを備えた鋼床版において抑制方法を実施する場合について説明したが、上述の抑制方法が適用される鋼床版は、Uリブを備えた鋼床版に限定されない。
図7は、本実施形態に係る抑制方法の他の利用例を説明するための図である。なお、図7(a)は鋼床版を示す側面図であり、図7(b)は(a)のA−A線断面図である。
図7に示す鋼床版40は、上述のデッキプレート3と、デッキプレート3に溶接された縦リブ42とを有している。なお、図7(b)において“L”は、デッキプレート3の厚み方向における縦リブ42の長さを示している。
縦リブ42は、いわゆるVリブであり、底部42aと、一対の側壁部42b,42cとを有する。なお、本明細書においてVリブとは、長さ方向に垂直な断面において、デッキプレートの厚み方向においてデッキプレートの第2面から離れる方向に向かって凸となるように円弧状に湾曲する底部と、幅方向における底部の両端部から幅方向における互いの間隔が漸次大きくなるようにデッキプレートに向かって直線状に延びる一対の側壁部とを有するV字形状のリブのことを言う。
縦リブ42の長さ方向に垂直な断面において、縦リブ42の内面には、所定の曲率半径の円弧部42dが設けられている。本実施形態では、円弧部42dは、底部42aの内面である。側壁部42b,42cそれぞれの先端部(デッキプレート3側の端部)は、溶接ビード10によってデッキプレート3の第2面3bに接合されている。
図7に示すように、鋼床版40において抑制方法を実施する際にも、上述の実施形態と同様に、縦リブ42の内側に容器26を配置し、供給装置28によって容器26に流体30を充填することによって、容器26から縦リブ42に内圧を加える(圧力工程)。これにより、縦リブ42は、外側に膨らむように変形する。なお、本実施形態では、縦リブ42の長さ方向に垂直な断面において、容器26は、流体30が充填された状態において、円弧部42dの曲率半径以下の円弧形状に変形できるように形成されている。これにより、図7に示すように、容器26を円弧部42dに適切に接触させることができ、側壁部6b,6cに適切に内圧を与えることができる。
なお、上述の実施形態と同様に、圧力工程において縦リブ42に与えられるひずみの最大値は、5%以下であることが好ましい。縦リブ42に与えられるひずみは、縦リブ42の長さ方向に垂直な面内における縦リブ42の外面の変形量に基づいて算出することができる。上述の実施形態と同様に、圧力工程では、例えば、画像相関法(DIC)を用いて、縦リブ42の外面全体のひずみを測定しつつ、縦リブ42に与えられるひずみの最大値が5%を超えないように、容器26内の流体30の圧力が調整される。縦リブ42のひずみは、例えば、1mm間隔で測定される。
なお、鋼床版40においても、鋼床版20の場合と同様に、側壁部42bの外面または側壁部42cの外面のうち、デッキプレート3からデッキプレート3の厚み方向にL/2離れた位置の近傍の領域のひずみを測定しつつ、ひずみが5%以下になるように流体30の圧力を調整してもよい。
本実施形態においても、縦リブ42の変形量が大きくなり過ぎることを防止するためには、圧力工程において容器26内の流体30の圧力を、1.5MPa以下に調整することが好ましい。一方、本実施形態に係る抑制方法の効果を十分に得るためには、圧力工程における容器26内の流体30の圧力は、0.1MPa以上に調整することが好ましい。
最後に、上述の実施形態と同様に、圧力工程において容器26内に充填された流体30を容器26から排出する(除荷工程)。これにより、容器26から縦リブ42に与えられていた内圧が除かれる。
詳細な説明は省略するが、上記のように鋼床版40において抑制方法を実施する場合にも、上述の鋼床版20において抑制方法を実施する場合と同様にスプリングバックの効果が生じる。これにより、溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14の近傍に圧縮方向の力を加えることができる。その結果、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができる。その結果、ルート部14の近傍において疲労亀裂が発生することを抑制することができる。
(鋼床版の製造方法)
なお、上述の抑制方法は、橋梁等の一部として利用されている鋼床版に対して実施してもよく、鋼床版の製造過程において実施してもよい。上述の抑制方法を鋼床版の製造過程において利用する場合には、まず、デッキプレートに縦リブが溶接された構成を有する基材を準備する。基材としては、例えば、上述の抑制方法を実施する前の鋼床版20,40(図3,図7参照)を用いることができる。したがって、基材は、従来の鋼床版を製造する際に利用される公知の製造方法によって製造することができる。準備した基材を、例えば、デッキプレート3の第1面3aが下方を向き、第2面3bが上方を向くように作業台(図示せず)上に置き、上述の圧力工程および除荷工程を順に実施する。これにより、疲労亀裂の発生および進展が抑制された鋼床版を製造することができる。なお、詳細な説明は省略するが、デッキプレート3の第1面3aが上方を向き、第2面3bが下方を向くように基材を配置して、上述の圧力工程、および除荷工程を順に実施してもよい。
(シミュレーションに基づく検討)
以下、有限要素法を用いたシミュレーション結果とともに、本発明の効果を説明する。本発明者らは、図8に示すように、縦リブ6としてUリブを備えた上述の鋼床版20に対応する解析モデル50を作成して、FEM解析を行った。なお、説明を簡便にするために、解析モデル50の各構成要素には、鋼床版20の対応する構成要素と同一の名称および符号を付している。図8において、(a)は解析モデルを示す図であり、(b)は解析モデルにおいて接合部9に相当する部分の拡大図である。
解析モデル50は、4節点の2次元平面ひずみ要素を用いて作成した。解析モデル50の縦リブ6の円弧部6d(底部6aと側壁部6bとの境界部の内面)の曲率半径R1は、40mmとした。側壁部6bの外面とデッキプレート3の第2面3bとがなす角は、113°とした。なお、図8(a)においては、解析モデル50の拘束方向を三角形の記号で示している。また、解析モデル50では、不溶着部11を切欠き状に形成した。
FEM解析では、デッキプレート3、縦リブ6および溶接ビード10の材料としてSM490B(JIS G3106 2015)を用いたと仮定し、その応力−ひずみ線図を用いた。SM490Bの降伏応力は452MPa、ヤング率は206GPa、ポアソン比は0.3にそれぞれ設定し、等方硬化則に従ってFEM解析を行った。
FEM解析では、まず、圧力工程における内圧の影響を調査するために、縦リブ6の内面(非接触領域34aを含む。)およびデッキプレート3の第2面3bのうち溶接ビード10よりも内側の部分に、内圧を付与した。なお、不溶着部11には内圧を付与していない。その後、上述の除荷工程を想定して、縦リブ6およびデッキプレート3に付与されていた内圧を除去した。
図9〜図11に、解析モデル50を用いたFEM解析の結果を示す。具体的には、図9は、圧力工程および除荷工程において解析モデル50に付与されている内圧と、溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14に生じる応力との関係を、解析モデル50に付与される内圧の最大値ごとに示したグラフである。図10は、圧力工程において解析モデルに付与された内圧の最大値と、除荷工程後にルート部14に生じている応力との関係を示した図である。図11は、圧力工程において解析モデルに付与された内圧の最大値と、縦リブに生じた最大相当塑性ひずみとの関係を示した図である。なお、詳細な説明は省略するが、相当塑性ひずみは、縦リブ6の中央部(デッキプレート3の厚み方向における中央部)において最大となった。
なお、本解析では、不溶着部11の先端近傍において縦リブ6の幅方向に生じている応力を、ルート部14において生じている応力とした。図9以降の各図において、ルート部14に生じる応力が正の値の場合は、ルート部14に引張応力が発生していることを示し、負の値の場合は、ルート部14に圧縮応力が発生していることを示す。
図9に示した結果から分かるように、圧力工程において縦リブ6およびデッキプレート3に付与される内圧が増加することにより、ルート部14に引張応力が生じる。縦リブ6およびデッキプレート3に付与される内圧がさらに増加し、ルート部14近傍が塑性変形し始めると、引張応力の増加量は減少する。その後、除荷工程において、内圧が減少するのに従ってルート部14の引張応力も減少する。内圧がさらに減少することによって、ルート部14には圧縮応力が生じる。
上記の解析結果から、縦リブ6とデッキプレート3との溶接時にルート部14に引張の残留応力が発生していたとしても、上述の圧力工程および除荷工程を実行することにより、ルート部14に、圧縮方向の力を加えることができることが分かった。すなわち、本発明に係る疲労亀裂発生抑制方法を実施することによって、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができることが分かった。この効果によって、本発明によれば、疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
なお、図10に示した結果から、圧力工程において、0.1MPa以上の内圧を縦リブ6に付与することによって、ルート部14に十分な大きさの圧縮方向の力を加えることができることが分かる。また、図11に示した結果から、圧力工程において縦リブ6に加える内圧を1.5MPa以下に設定することによって、縦リブ6の変形量が大きくなり過ぎることを十分に抑制できることが分かる。
次に、本発明者らは、上述の解析モデル50を用いて、流体が充填された際に容器26が変形可能な最小曲率半径と、除荷工程後にルート部14に生じる応力との関係を調査した。具体的には、容器26の変形可能な最小曲率半径を、10mm、20mm、30mm、40mm、50mmおよび60mmに設定し、上述の解析と同様に、圧力工程および除荷工程を実施した。ただし、容器26の変形可能な最小曲率半径に基づいて、デッキプレート3および縦リブ6のうち容器26に接触しない領域(非接触領域)を規定し、非接触領域には内圧を付与しなかった。また、圧力工程において解析モデル50に付与される内圧の最大値は、1.5MPaとした。図12に解析結果を示す。なお、図12においては、非接触領域を規定しなかった場合の解析結果を、最小曲率半径が0mmの場合の解析結果として示している。
図12に示した結果から、容器26の変形可能な最小曲率半径が小さい程、ルート部14に大きな圧縮応力が生じることが分かる。なお、図12に示すように、最小曲率半径が40mm以下の場合には、最小曲率半径が50mmおよび60mmの場合に比べて、ルート部14に生じる圧縮応力が十分に大きくなった。ここで、容器26の最小曲率半径が50mmおよび60mmの場合には、容器26と曲率半径が40mmの円弧部6dとの間に隙間が生じてしまう。一方、容器26の最小曲率半径が40mm以下の場合には、容器26と曲率半径が40mmの円弧部6dとの間に隙間が生じない。すなわち、容器26の最小曲率半径が40mm以下の場合には、容器26を円弧部6dの全域に接触させることができ、容器26から縦リブ6に適切に内圧を付与することができる。これにより、最小曲率半径が40mm以下の場合には、最小曲率半径が50mmおよび60mmの場合に比べて、ルート部14に生じる圧縮応力が十分に大きくなったと考えられる。この結果から、容器の最小曲率半径は、縦リブの内面に設けられた円弧部の曲率半径以下であることが好ましいと考えられる。
以上の実施例では、デッキプレート3、および縦リブ6,42の材料として降伏応力が300〜600MPaの中程度の強度を有した鋼材:SM490B(JIS G3106 2015)を用いたと仮定したが、これよりも高強度鋼(例えば引張強度:980MPa級の鋼材)を用いた場合、圧力工程において縦リブに加える内圧を大きくすることもある。その際は、圧力工程によって縦リブに付与される塑性ひずみ量(5%以下)を考慮して最大圧を適宜設定すれば良い。また、溶接ビード10の材料として、同様にSM490B(JIS G3106 2015)を用いたと仮定しているが、鋼床版2として実用可能な範囲でデッキプレート3、および縦リブ6,42等の材料特性に基づいて溶接ビード10の材料を選択することができる。なお、デッキプレート3および縦リブ6,42として用いられる鋼材の降伏応力は、例えば、鋼材の圧延方向に直角の方向が引張方向となるようにJIS5号引張試験片を採取し、JIS Z 2241(2011)に準じて引張試験を実施することによって測定される。
本発明によれば、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生すること、およびルート部に疲労亀裂が発生した場合にその疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
1 橋梁
2 鋼床版
3 デッキプレート
3a 上面
3b 下面
4 主桁
5 横リブ
6,42 縦リブ
6a,42a 底部
6b,6c,42b,42c 側壁部
6d,6e,42d 円弧部
7 舗装材
8 自動車
9 接合部
10 溶接ビード(溶接部)
11 不溶着部
12,13 止端
14 ルート部
20,40 鋼床版
26 容器
28 供給装置
30 流体
50 解析モデル

Claims (4)

  1. 上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状の縦リブとを備えた鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法であって、
    流体を充填することによって膨張する容器を前記縦リブの内側に配置し、前記容器内に流体を充填することによって前記容器を膨張させ、前記容器から前記縦リブに内圧を加える、圧力工程と、
    前記圧力工程において前記容器内に充填された前記流体を前記容器から排出する、除荷工程と、
    を備える、疲労亀裂発生抑制方法。
  2. 前記縦リブの長さ方向に垂直な断面において、前記縦リブの内面には、所定の曲率半径の円弧部が設けられ、
    前記容器は、前記流体が充填された状態において、前記所定の曲率半径以下の円弧形状に変形可能である、請求項1に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
  3. 前記デッキプレート、および前記縦リブの材料は、降伏応力が300〜600MPaの鋼材であり、
    前記圧力工程において前記容器内の流体の圧力は1.5MPa以下である、請求項1または2に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
  4. 上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状の縦リブとを備えた基材に対して、請求項1から3のいずれかに記載の疲労亀裂発生抑制方法を実施して鋼床版を得る、鋼床版の製造方法。
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CN114150565A (zh) * 2021-12-20 2022-03-08 中铁二院工程集团有限责任公司 一种体外预应力混凝土箱梁转向构造简化设计方法
CN115070248A (zh) * 2022-07-25 2022-09-20 中铁宝桥集团有限公司 一种超长桥面板单元u形肋焊接方法

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