JP6988587B2 - 鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法 - Google Patents

鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法に関する。
従来、橋梁等の土木構造物において、鋼床版が用いられている。図1は、鋼床版を備えた橋梁の一例を示す図である。なお、図1においては、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示している。X方向は橋梁1の長さ方向を示し、Y方向は橋梁1の幅方向を示し、Z方向は鉛直方向を示す。以下の説明では、橋梁1の幅方向を、左右方向ともいう。
図1に示す橋梁1は、鋼床版2および舗装材7を有している。鋼床版2は、デッキプレート3と、複数の主桁4と、複数の横リブ5と、複数の縦リブ6とを有している。デッキプレート3、主桁4、横リブ5および縦リブ6はそれぞれ、鋼材からなる。なお、以下においては、デッキプレート3を基準として、舗装材7が設けられる側を上方とし、縦リブ6が設けられる側を下方とする。
デッキプレート3は、平板形状を有する。デッキプレート3の上面3aは、舗装材7によって舗装されている。舗装材7としては、例えば、アスファルトまたはコンクリート等の種々の材料を用いることができる。
主桁4は、Y−Z平面に平行な断面においてI字形状を有し、かつ橋梁1の長さ方向に延びるように設けられている。主桁4の上端部は、例えば、デッキプレート3の下面3bに溶接されている。
横リブ5は、X−Z平面に平行な断面において、例えば逆T字形状を有し、かつ橋梁1の幅方向に延びるように設けられている。具体的には、横リブ5は、上下に延びるウェブと、ウェブの下端部に一体に設けられたフランジとを有している。横リブ5の上端部は、デッキプレート3の下面3bに溶接されている。横リブ5の左右の端部は、例えば、主桁4に溶接されている。
縦リブ6は、長尺形状を有し、橋梁1の長さ方向に延びるように、かつ横リブ5を貫通するように設けられている。図1に示した縦リブ6は、いわゆるUリブであり、Y−Z平面に垂直な断面において、左右方向に延びる底部6aと、底部6aの左右方向における両端部から上方に延びる一対の側壁部6b,6cとを有する。側壁部6b,6cは、先端側(図1においては上側)ほど互いの間隔が大きくなるように、底部6aに対して傾斜している。縦リブ6の上部がデッキプレート3によって塞がれるように、側壁部6b,6cの上端部は、デッキプレート3の下面3bに溶接されている。すなわち、縦リブ6は、閉断面リブである。本明細書における「閉断面リブ」とは、デッキプレートの下面に溶接されることで、デッキプレートの下面との間に閉断面を形成する長尺状のリブのことを言う。
上記のような構成を有する橋梁1では、例えば、橋梁1上を自動車8が通過することによって、鋼床版2において疲労亀裂が発生する場合がある。この疲労亀裂は、例えば、デッキプレート3と縦リブ6との接合部9において発生する。以下、接合部9における疲労亀裂の発生態様について説明する。
図2は、デッキプレート3と側壁部6bとの接合部9を示す拡大図である。図2に示すように、側壁部6bをデッキプレート3に溶接する際には、例えば、側壁部6bの先端部のうち外側の部分6dが溶接ビード(溶接部)10を介してデッキプレート3に接合される。通常、溶接ビード10の溶け込み量は、縦リブ6の厚みの75%が基準とされており、側壁部6bの先端部のうち内側の部分6eはデッキプレート3に接合されない。このため、デッキプレート3と溶接ビード10と部分6eとの間に、切欠き状の空間11(以下、不溶着部11という。)が形成される。このような接合部9では、溶接ビード10の近傍において、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張りの残留応力が発生している。
ここで、自動車8が橋梁1上を通過すると、デッキプレート3に荷重が加わり、デッキプレート3が撓む。これにより、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部および側壁部6bと溶接ビード10との境界部に、曲げ応力および引張応力が発生する。これらの応力の内、橋梁1の幅方向(左右方向)の引張応力が上述の残留応力に重畳されることにより、溶接ビード10の近傍では大きな引張応力が発生しやすい。そして、複数の自動車8が通過することによって、上記荷重がデッキプレート3に繰り返し加わると、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部近傍および側壁部6bと溶接ビード10との境界部近傍において疲労亀裂が発生する場合がある。例えば、溶接ビード10のデッキプレート3側の止端12または側壁部6b側の止端13に疲労亀裂が発生したり、デッキプレート3側のルート部14に疲労亀裂が発生したりする。これにより、鋼床版2の強度が低下するおそれがある。
ところで、鋼床版2では、止端12および止端13は、縦リブ6の外側に位置する。このため、止端12および止端13において発生した疲労亀裂は、橋梁1の点検時等に、作業者によって発見されやすい。この場合、疲労亀裂が発生した部分を早期に補修することができるので、鋼床版2の強度低下を防止しやすい。
一方、ルート部14は、縦リブ6の外側からは目視できない位置にあるので、ルート部14において発生した疲労亀裂を作業者が発見することは難しい。また、仮に、ルート部14に疲労亀裂が発生していることを発見できたとしても、ルート部14を縦リブ6の外側から補修することは難しい。このため、ルート部14に疲労亀裂が発生した場合は、縦リブ6の内側からルート部14を補修する必要があり、疲労亀裂の補修に時間および労力を要する。
そこで、従来、ルート部14において疲労亀裂が発生することを防止するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ピーニング施工方法が記載されている。特許文献1に記載された方法では、Uリブ(縦リブ)を用いた鋼床版において、ピーニング工具によってデッキプレートの上面に打撃を与える。特許文献1には、上記のように打撃を与えることによって、Uリブの内側の部分に圧縮残留ひずみを与えることができると記載されている。特許文献1に記載された方法では、上記のようにして圧縮残留応力を与えることによって、Uリブの内側の部分に発生した疲労亀裂の進展を抑制していると考えられる。
特開2014−172043号公報 特開2016−194236号公報
しかしながら、上記の方法では、デッキプレートの上面側をピーニング工具によって打撃するので、デッキプレートの下面側に十分な大きさの圧縮残留応力を与えることは難しい。この場合、疲労亀裂の進展または疲労亀裂の発生を十分に抑制できない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生すること、およびルート部に疲労亀裂が発生した場合にその疲労亀裂が進展すること、を抑制するのに適した方法を提供することを目的としている。
本発明は、下記の鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法を要旨とする。
(1)上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状のリブとを備えた鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法であって、
前記リブの内側に設けられた第1押圧部材および第2押圧部材を前記デッキプレートの厚み方向において相対的に離れる方向に移動させて、前記第1押圧部材および前記第2押圧部材によって前記デッキプレートおよび前記リブを前記厚み方向において相対的に離れる方向に押す押圧工程と、
前記押圧工程後に、前記第1押圧部材および前記第2押圧部材を前記厚み方向において相対的に近付く方向に移動させる除荷工程と、を備える疲労亀裂発生抑制方法。
(2)前記リブの長さ方向に垂直な断面において、前記リブは、前記厚み方向において前記デッキプレートの下面から離れる方向に向かって凸となる円弧状の底部を有し、
前記長さ方向に垂直な断面において、前記第1押圧部材は、前記厚み方向において前記デッキプレートの前記下面から離れる方向に向かって凸となる円弧状の第1押圧面を有し、前記第2押圧部材は、前記厚み方向において前記デッキプレートの前記下面に対向する平坦状の第2押圧面を有し、
前記押圧工程では、前記第1押圧面によって前記リブの前記底部を押し、かつ前記第2押圧面によって前記デッキプレートの前記下面を押す、上記(1)に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
(3)前記デッキプレートの前記厚み方向と前記リブの前記長さ方向とに直交する方向を幅方向とした場合に、前記長さ方向に垂直な断面において、前記リブは、前記幅方向における前記底部の両端部から、前記幅方向における互いの間隔が漸次大きくなるように前記デッキプレートに向かって直線状に延びる一対の側壁部を有し、
前記押圧工程では、前記第1押圧面を前記リブの前記底部に接触させかつ前記第2押圧面を前記デッキプレートの前記下面に接触させた状態から、前記第1押圧面および前記第2押圧面を前記相対的に離れる方向に、前記リブの厚みの0.5倍以上移動させる、上記(2)に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
(4)前記第2押圧面の前記幅方向における長さは、前記デッキプレートの厚みの6倍以上である、上記(3)に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
(5)上面および下面を有するデッキプレートと前記デッキプレートの前記下面に溶接されたリブとを備えた基材に対して、上記(1)から(4)のいずれかに記載の疲労亀裂発生抑制方法を実施して鋼床版を得る、鋼床版の製造方法。
本発明によれば、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生すること、およびルート部に疲労亀裂が発生した場合にその疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
図1は、鋼床版を備えた橋梁の一例を示す図である。 図2は、縦リブと側壁部との接合部を示す拡大図である。 図3は、V字形状の縦リブを備えた鋼床版を示す図である。 図4は、鋼床版の解析モデルを説明するための図である。 図5は、FEM解析結果を示すグラフである。 図6は、FEM解析結果を示すグラフである。 図7は、FEM解析結果を示すグラフである。 図8は、FEM解析結果を示すグラフである。 図9は、FEM解析結果を示すグラフである。 図10は、鋼床版の解析モデルを示す図である。 図11は、FEM解析結果を示すグラフである。 図12は、FEM解析結果を示すグラフである。 図13は、本発明の一実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法を説明するための図である。 図14は、鋼床版の他の例を示す図である。 図15は、本発明の他の実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法を説明するための図である。
(本発明者らによる検討)
本発明者らは、これまで、閉断面リブを有する鋼床版において疲労亀裂が発生することを抑制するために、種々の研究を行ってきた。そして、本発明者らは、特許文献2(特開2016−194236号公報)に開示されているように、図1に示したような形状を有する縦リブ6に対しては、側壁部6b,6cを縦リブ6の内側から外側に押すことによって、疲労亀裂の発生を抑制できることを見出した。具体的には、側壁部6b,6cを縦リブ6の内側から外側に押して縦リブ6に荷重を加えた後、その荷重を除くことによって、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができる。これにより、デッキプレート3に荷重が繰り返し加わったとしても、ルート部14の近傍からの疲労亀裂の発生・進展を抑制することができる。
一方で、本発明者らは、種々の形状の閉断面リブを有する鋼床版の疲労亀裂発生を抑制するために、さらに研究を進めてきた。その研究の中で、本発明者らは、図3に示すような縦リブ20を備えた鋼床版2aに適した疲労亀裂発生抑制方法について詳細な検討を行った。まず、縦リブ20について簡単に説明する。
縦リブ20は、上述の縦リブ6と同様に長尺形状を有している。図3は、鋼床版2aを、縦リブ20の長さ方向から見た図である。縦リブ20は、長さ方向に垂直な断面においてV字形状を有している。また、縦リブ20は、上述の縦リブ6と同様に、溶接ビード10によってデッキプレート3に接合されている。なお、図3においては、デッキプレート3の厚み方向を矢印d1で示し、縦リブ20の幅方向を矢印d2で示している。縦リブ20の幅方向d2は、デッキプレート3の厚み方向d1と縦リブ20の長さ方向とに直交する方向である。縦リブ20は、厚み方向d1において、デッキプレート3の下面3bから離れる方向に凸となるように、下面3bに溶接されている。
図3を参照して、縦リブ20は、底部20aと、一対の側壁部20b,20cとを有している。縦リブ20の長さ方向に垂直な断面において、底部20aは、デッキプレート3の厚み方向d1においてデッキプレート3の下面3bから離れる方向に向かって凸となるように、円弧状に湾曲している。側壁部20b,20cは、幅方向d2における底部20aの両端部から、幅方向d2における互いの間隔が漸次大きくなるように、デッキプレート3に向かって直線状に延びている。側壁部20b,20cそれぞれの先端部(デッキプレート3側の端部)は、溶接ビード10によってデッキプレート3に接合されている。
本発明者らは、上記のような構成を有する鋼床版2aについて解析モデルを作成し、FEM解析(弾塑性解析)を行うとともに、解析結果に基づいて詳細な検討を行った。図4は、鋼床版の解析モデルを説明するための図である。具体的には、図4(a)は、鋼床版2aの解析モデルを示す図であり、図4(b)は、解析モデルにおいて接合部9に相当する部分の拡大図である。
図4(a)に示すように、本発明者らは、4節点の2次元平面ひずみ要素を用いて、鋼床版2aの1/2モデルを作成するとともに、第1押圧部材30および第2押圧部材32の解析モデルを作成した。底部20aの外面の曲率半径R1は、40mmとした。第1押圧部材30は、第1押圧面30aを有し、第2押圧部材32は、第2押圧面32aを有している。第1押圧面30aは、デッキプレート3の下面3bから下方(厚み方向d1において下面3bから離れる方向)に向かって凸となるように円弧形状を有している。第2押圧面32aは、デッキプレート3の下面3bに対向するように平坦形状を有している。なお、図4(a)においては、解析モデルの拘束方向を三角形の記号で示している。また、図4(b)に示すように、解析モデルでは、不溶着部11を切欠き状に形成した。
FEM解析では、鋼床版2aの材料としてSM490B(JIS G3106 2015)を用いたと仮定し、その応力−ひずみ線図を用いた。SM490Bの降伏応力は452MPa、ヤング率は206GPa、ポアソン比は0.3にそれぞれ設定し、等方硬化則に従ってFEM解析を行った。
以下においては、第1押圧面30aが縦リブ20の内側から底部20aに接触し、かつ第2押圧面32aが縦リブ20の内側からデッキプレート3の下面3bに接触した状態(すなわち、図4(a)に示す状態)を基準状態とする。基準状態では、鋼床版2aは変形していない。
FEM解析では、まず、基準状態から、第1押圧部材30および第2押圧部材32を厚み方向d1において互いに離れる方向に移動させることによって、第1押圧面30aによって底部20aを押すとともに第2押圧面32aによってデッキプレート3の下面3bを押して、鋼床版2aに荷重を加えた(押圧工程)。その後、第1押圧部材30および第2押圧部材32を厚み方向d1において互いに近付く方向に移動させることによって、第1押圧面30aを縦リブ20から離すとともに、第2押圧面32aをデッキプレート3から離して、押圧工程において鋼床版2aに加えられた荷重を除いた(除荷工程)。
なお、FEM解析は、第1押圧面30aの曲率半径R2、第2押圧面32aの幅W(幅方向d2における長さ)、および押圧工程における第1押圧部材30と第2押圧部材32との相対的な変位量の最大値を変化させて実施した。具体的には、第1押圧面30aの曲率半径R2は、2mm、5mm、10mm、15m、20mm、25mm、および30mmに設定した。第2押圧面32aの幅Wは、20mm、40mm、80mm、100mm、120mm、および160mmに設定した。また、押圧工程において、第1押圧部材30および第2押圧部材32の厚み方向d1における相対的な変位量の最大値は、1mm、3mm、5mm、7mm、10mm、15mm、20mm、25mm、および30mmに設定した。なお、押圧工程においては、第1押圧部材30が底部20aを押す力および第2押圧部材32がデッキプレート3を押す力が等しくなるようにした。
図5〜図9は、解析結果を示すグラフである。具体的には、図5は、押圧工程における第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量と溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14(図3参照)に生じる応力との関係を、押圧工程における第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量の最大値ごとに示したグラフである。なお、図5において押圧部材の変位量とは、第1押圧部材30と第2押圧部材32との上下方向(厚み方向d1)における距離の、基準状態からの増加量を意味する。また、図5および後述の他の図において、正の値の応力は引張応力を示し、負の値の応力は圧縮応力を示す。なお、本解析では、鋼床版2aの解析モデルにおいて、不溶着部11(図4参照)の先端近傍において幅方向d2(図4参照)に生じている応力を、ルート部14において生じている応力とした。また、図6は、押圧工程における第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量の最大値(最大変位量)と、除荷工程後にルート部14に生じている応力との関係を示した図である。なお、図5および図6には、第1押圧面30aの曲率半径R2を20mmに設定し、第2押圧面32aの幅Wを100mmに設定した場合の解析結果を示している。
図5に示した結果から分かるように、押圧工程において第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量(以下、押圧部材の変位量と記載する。)が増加することにより、ルート部14に引張応力が生じる。押圧部材の変位量がさらに増加し、ルート部14近傍が塑性変形し始めると、引張応力はほとんど増加しなくなる。その後、除荷工程において、押圧部材の変位量が減少するのに従ってルート部14の引張応力も減少する。押圧部材の変位量がさらに減少することによって、ルート部14には圧縮応力が生じる。
図5および図6に示した結果から、特に、押圧工程において、第1押圧部材30および第2押圧部材32を、基準状態から厚み方向d1に相対的に3mm以上移動させることによってルート部14に適切に圧縮応力を生じさせることができ、15mm以上移動させることによってルート部14に十分な圧縮応力を生じさせることができることが分かる。なお、本解析では、縦リブ20の厚みは6mmに設定されている。この点を考慮すると、押圧工程では、基準状態から第1押圧面30aおよび第2押圧面32aを厚み方向d1において相対的に離れる方向に、デッキプレート3の厚みの0.5倍以上移動させることが好ましく、2.5倍以上移動させることがより好ましいといえる。ルート部14に圧縮応力が生じるメカニズムについては後述する。
上記の解析結果から、縦リブ20とデッキプレート3との溶接時にルート部14に引張の残留応力が発生していたとしても、上述の押圧工程および除荷工程を実行することにより、ルート部14に、圧縮方向の力を加えることができることが分かる。その結果、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができる。したがって、本発明者らは、上記の押圧工程および除荷工程を鋼床版2aに対して実施することによって、特許文献2に開示された方法と同様に、ルート部14の近傍からの疲労亀裂の発生・進展を抑制することができると考えた。また、本発明者らは、ルート部14の近傍に疲労亀裂が既に発生している場合でも、上記の押圧工程および除荷工程を実施することによって、その亀裂先端の引張残留応力を低減できる、または亀裂先端に圧縮残留応力を発生させることができると考えた。これにより、疲労亀裂が進展することを抑制することができると考えられる。
図7は、第1押圧部材30の第1押圧面30aの曲率半径R2(図4参照)と除荷工程後のルート部14に生じる応力との関係を示した図である。なお、図7には、押圧工程における第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量の最大値を10mmに設定し、第2押圧面32aの幅Wを100mmに設定した場合の解析結果を示している。図7に示した結果から、第1押圧面30aの曲率半径が2〜30mmの場合には、ルート部14に十分な圧縮応力を生じさせることができることが分かる。
図8は、第2押圧部材32の第2押圧面32aの幅W(図4参照)と除荷工程後のルート部14に生じる応力との関係を示した図である。また、図9は、第2押圧面32aの幅Wと、除荷工程後にデッキプレート3において第2押圧部材32との接触部に生じる相当塑性ひずみとの関係を示した図である。なお、図8および図9には、押圧工程における第1押圧部材30および第2押圧部材32の相対的な変位量の最大値を10mmに設定し、第1押圧面30aの曲率半径を20mmに設定した場合の解析結果を示している。
図8に示した結果から、ルート部14の圧縮応力は、第2押圧面32aの幅Wの増加とともに増加し、幅Wが100mm以上ではほぼ一定となることが分かる。また、図9に示した結果から、デッキプレート3において第2押圧部材32との接触部に生じる塑性ひずみは、第2押圧面32aの幅Wの増加とともに減少し、幅Wが100mm以上ではほぼ一定となることが分かる。これらの結果から、第2押圧面32aの幅Wを100mm以上にすることによって、ルート部14に十分な圧縮応力を生じさせつつ、デッキプレート3に塑性ひずみが生じることを抑制できることが分かる。なお、本解析では、デッキプレート3の厚みは16mmに設定されている。この点を考慮すると、第2押圧面32aの幅Wは、デッキプレート3の厚みの6倍以上に設定することが好ましいといえる。
なお、本発明者らは、比較のために、図10に示すように、上述の鋼床版2aの解析モデルを用いて、押圧面50aを有する押圧部材50によって、側壁部20bを縦リブ20の内側から外側に押した場合についても解析を行った。具体的には、押圧面50aを側壁部20bの内面に接触させた状態から、押圧部材50を幅方向d2において縦リブ20の外側に向かって移動させることによって、押圧面50aによって側壁部20bを内側から外側に向かって押して、鋼床版2aに荷重を加えた(押圧工程)。その後、押圧部材50を幅方向d2において縦リブ20の内側に向かって移動させることによって、押圧面50aを縦リブ20から離して、押圧工程において鋼床版2aに加えられた荷重を除いた(除荷工程)。なお、押圧面50aの曲率半径R3は35mmに設定し、上下方向における押圧面50aの中心とデッキプレート3(下面3b)との距離は35mmに設定した。
図11に解析結果を示す。具体的には、図11は、押圧工程における押圧部材50の変位量の最大値(最大変位量)と、除荷工程後にルート部14に生じている応力との関係を示した図である。図11に示した結果から、図10で説明した方法を実施した場合でも、ルート部14に圧縮応力を生じさせることができることが分かる。
図12は、除荷工程後に溶接ビード10の縦リブ20側の止端(図2の止端13に対応する部分)の近傍に生じる相当塑性ひずみとルート部14に生じる応力との関係を示す図である。なお、図12においては、図4で説明した押圧工程および除荷工程を実施した場合の解析結果を上下方向押し広げとして示し、図10で説明した押圧工程および除荷工程を実施した場合の解析結果を幅方向押し広げとして示している。
図12に示した結果から、鋼床版2aにおいてルート部14に圧縮応力を生じさせる場合、図4で説明した方法を実施する方が、図10で説明した方法を実施する場合に比べて、溶接ビード10の縦リブ20側の止端に生じる塑性ひずみを小さくできることが分かる。すなわち、V字形状を有する縦リブ20を備えた鋼床版2aにおいてルート部14に圧縮応力を生じさせる場合には、溶接ビード10の縦リブ20側の止端近傍の塑性ひずみを低減する観点から、図4で説明した方法を実施することが好ましいことが分かる。溶接ビード10の縦リブ20側の止端近傍の塑性ひずみを低減することによって、当該止端近傍において割れが発生したり、疲労亀裂が発生したりすることを抑制することができる。
なお、図3に示したV字形状を有する縦リブ20を備えた鋼床版2aと、図1に示したU字形状を有する縦リブ6を備えた鋼床版2とを比較した場合、鋼床版2aにおける側壁部20b,20cの内面とデッキプレート3の下面3bとの間の角度は、鋼床版2における側壁部6b,6cの内面とデッキプレート3の下面3bとの間の角度よりも小さくなる。このように、鋼床版2aにおいては、側壁部20b,20cの内面とデッキプレート3の下面3bとの間の角度が小さいので、側壁部20bを内側から幅方向d2に押す場合には、上記止端近傍において塑性ひずみが生じやすくなると考えられる。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものである。
(本発明の実施形態の説明)
以下、本発明の実施形態に係る鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法および製造方法について説明する。なお、本明細書において疲労亀裂発生抑制とは、疲労亀裂が新たに発生することを抑制するだけではなく、既に存在している疲労亀裂がさらに進展して拡大することを抑制することも意味する。
(疲労亀裂発生抑制方法)
まず、本発明の一実施形態に係る疲労亀裂発生抑制方法(以下、単に抑制方法ともいう。)について説明する。本実施形態に係る抑制方法は、主桁および横リブが設けられる前の鋼床版に対して実施されてもよく、主桁および横リブが設けられた後の鋼床版に対して実施されてもよい。
図13は、本実施形態に係る抑制方法を説明するための図である。なお、以下においては、上述の鋼床版2aに対して本実施形態に係る抑制方法を実施する場合について説明する。本実施形態では、まず、図13(a)に示すように、縦リブ20の内側に、第1押圧面30aを有する第1押圧部材30および第2押圧面32aを有する第2押圧部材32を配置する。そして、第1押圧面30aを底部20aに接触させ、第2押圧面32aをデッキプレート3の下面3bに接触させる。以下、第1押圧面30aを底部20aに接触させ、第2押圧面32aをデッキプレート3の下面3bに接触させた状態を基準状態という。なお、基準状態では、デッキプレート3および縦リブ20は、第1押圧部材30および第2押圧部材32からの力によって変形していない。
なお、本実施形態では、縦リブ20の長さ方向に垂直な断面において、第1押圧面30aは、デッキプレート3の下面3bから下方(厚み方向d1において下面3bから離れる方向)に向かって凸となるように円弧形状を有している。また、縦リブ20の長さ方向に垂直な断面において、第2押圧面32aは、デッキプレート3の下面3bに対向するように平坦形状を有している。第1押圧面30aの曲率半径は、例えば、底部20aの内面(縦リブ20の内側の面)の曲率半径よりも小さいことが好ましい。この場合、後述する押圧工程において、幅方向d2における底部20aの中心を第1押圧面30aによって押すことができるので、第1押圧部材30から縦リブ20に効率よく力を与えることができる。本実施形態では、第1押圧面30aの曲率半径は、例えば、2〜30mmに設定される。第2押圧面32aの幅方向d2における長さは、例えば、デッキプレート3の厚みの6倍以上に設定される。なお、第1押圧部材30および第2押圧部材32は、図4で説明した第1押圧部材30および第2押圧部材32と同様の構成を有しているので詳細な説明は省略する。
次に、図13(b)に示すように、基準状態から、第1押圧部材30および第2押圧部材32を厚み方向d1において互いに離れる方向に移動させることによって、第1押圧部材30および第2押圧部材32によってデッキプレート3および縦リブ20を厚み方向d1において相対的に離れる方向に押す(押圧工程)。本実施形態では、押圧工程において、第1押圧面30aによって底部20aが押され、第2押圧面32aによってデッキプレート3の下面3bが押される。これにより、第1押圧部材30および第2押圧部材32から鋼床版2aに荷重が加えられる。なお、押圧工程では、基準状態から第1押圧面30aおよび第2押圧面32aを厚み方向d1において相対的に離れる方向に、デッキプレート3の厚みの0.5倍以上移動させことが好ましく、2.5倍以上移動させることがより好ましい。
本実施形態では、押圧工程において、側壁部20b,20cの内面とデッキプレート3の下面3bとのなす角が大きくなるように、鋼床版2aを変形させる。より具体的には、押圧工程では、溶接ビード10のデッキプレート3側のルート部14の近傍を塑性変形させるように、鋼床版2aに荷重を加える。
次に、図13(c)を参照して、第1押圧部材30および第2押圧部材32を厚み方向d1において互いに近付く方向に移動させることによって、第1押圧面30aを縦リブ20から離すとともに、第2押圧面32aをデッキプレート3から離す(除荷工程)。これにより、押圧工程において鋼床版2aに加えられた荷重が除かれる。その結果、鋼床版2aは、押圧工程前の鋼床版2aの形状に戻るように変形する。なお、本実施形態では、上述のように、押圧工程においてルート部14の近傍を塑性変形させている。そのため、除荷工程後の鋼床版2aは、押圧工程前の鋼床版2aの形状に完全には戻らない。
なお、上述の押圧工程および除荷工程は、繰り返し実行されてもよい。
以下、本実施形態に係る抑制方法の作用効果を説明する。上述の鋼床版2と同様に、鋼床版2aにおいても、溶接ビード10のルート部14近傍においては、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張の残留応力が発生している。この状態で、上述の押圧工程を実行することによって、溶接ビード10が縦リブ20(側壁部20b,20c)およびデッキプレート3に引っ張られ、ルート部14近傍の引張応力は一時的に大きくなる。
その後、除荷工程を実行することによって、鋼床版2aは、押圧工程前の形状に戻るように変形する。すなわち、いわゆるスプリングバックの効果が生じる。これにより、ルート部14近傍に圧縮方向の力を加えることができる。その結果、ルート部14近傍の引張残留応力を低減できる、またはルート部14近傍に圧縮残留応力を発生させることができる。このため、上述の抑制方法が実施された鋼床版2aのデッキプレート3に荷重が繰り返し加わったとしても、ルート部14の近傍からの疲労亀裂の発生・進展を抑制することができる。また、ルート部14の近傍に疲労亀裂が既に発生している場合には、その亀裂先端の引張残留応力を低減できる、または亀裂先端に圧縮残留応力を発生させることができる。これにより、疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、V字形状を有する閉断面リブ(縦リブ20)を備えた鋼床版2aに対して押圧工程および除荷工程を実施する場合について説明したが、本発明に係る抑制方法は、種々の形状の閉断面リブを備えた鋼床版に適用できる。例えば、図14に示すような、全体として略円弧状に湾曲した縦リブ40を備えた鋼床版2bに対して、上述の押圧工程および除荷工程を実施してもよい。この場合も、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、例えば、図15に示すように、図1で説明した縦リブ6を備えた鋼床版2に対して、上述の押圧工程および除荷工程を実施してもよい。なお、鋼床版2に対して上述の押圧工程および除荷工程を実施する場合には、例えば、上述の第1押圧部材30の代わりに、第1押圧面34aを有する第1押圧部材34が用いられる。縦リブ6の長さ方向に垂直な断面において、第1押圧面34aは、底部6aに対向するように平坦形状を有している。このように第1押圧面34aが平坦形状を有することによって、底部6aの一部が局所的に変形することを抑制できる。なお、詳細な説明は省略するが、第1押圧面が平坦形状を有していなくてもよい。この場合には、幅方向d2における底部6aの両端部を押すことができるように、第1押圧面を形成することが好ましい。
(鋼床版の製造方法)
本発明の一実施形態に係る鋼床版の製造方法は、デッキプレート3の下面3bに縦リブ(例えば、上述の縦リブ6、縦リブ20または縦リブ40)を溶接して得られる基材(上述の鋼床版2、鋼床版2aまたは鋼床版2bに相当する部材。)に対して、上述の抑制方法を実施する工程を含む。このため、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造された鋼床版においては、上述の抑制方法が実施された鋼床版と同様に、ルート部の近傍において疲労亀裂が発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態に係る製造方法は、例えば、上述の押圧工程および除荷工程を実行した後に、デッキプレート3の下面3bに横リブ5を溶接する溶接工程をさらに含んでもよい。この場合、デッキプレート3に横リブ5を溶接する前に、上述の押圧工程および除荷工程が行われるので、鋼床版2を容易かつ適切に変形させることができる。
本発明によれば、鋼床版において、閉断面リブとデッキプレートとを接合する溶接部のルート部に疲労亀裂が発生すること、およびルート部に疲労亀裂が発生した場合にその疲労亀裂が進展することを抑制することができる。
1 橋梁
2,2a,2b 鋼床版
3 デッキプレート
3a 上面
3b 下面
4 主桁
5 横リブ
6,20,40 縦リブ
6a,20a 底部
6b,6c, 20b,20c 側壁部
7 舗装材
8 自動車
9 接合部
10 溶接ビード(溶接部)
11 不溶着部
12,13 止端
14 ルート部
30,34 第1押圧部材
30a,34a 第1押圧面
32 第2押圧部材
32a 第2押圧面

Claims (5)

  1. 上面および下面を有するデッキプレートと、前記デッキプレートの前記下面に溶接され、前記デッキプレートの前記下面との間で閉断面を形成する長尺状のリブとを備えた鋼床版の疲労亀裂発生抑制方法であって、
    前記リブの内側に設けられた第1押圧部材および第2押圧部材を前記デッキプレートの厚み方向において相対的に離れる方向に移動させて、前記第1押圧部材および前記第2押圧部材によって前記デッキプレートおよび前記リブを前記厚み方向において相対的に離れる方向に押す押圧工程と、
    前記押圧工程後に、前記第1押圧部材および前記第2押圧部材を前記厚み方向において相対的に近付く方向に移動させる除荷工程と、を備える疲労亀裂発生抑制方法。
  2. 前記リブの長さ方向に垂直な断面において、前記リブは、前記厚み方向において前記デッキプレートの下面から離れる方向に向かって凸となる円弧状の底部を有し、
    前記長さ方向に垂直な断面において、前記第1押圧部材は、前記厚み方向において前記デッキプレートの前記下面から離れる方向に向かって凸となる円弧状の第1押圧面を有し、前記第2押圧部材は、前記厚み方向において前記デッキプレートの前記下面に対向する平坦状の第2押圧面を有し、
    前記押圧工程では、前記第1押圧面によって前記リブの前記底部を押し、かつ前記第2押圧面によって前記デッキプレートの前記下面を押す、請求項1に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
  3. 前記デッキプレートの前記厚み方向と前記リブの前記長さ方向とに直交する方向を幅方向とした場合に、前記長さ方向に垂直な断面において、前記リブは、前記幅方向における前記底部の両端部から、前記幅方向における互いの間隔が漸次大きくなるように前記デッキプレートに向かって直線状に延びる一対の側壁部を有し、
    前記押圧工程では、前記第1押圧面を前記リブの前記底部に接触させかつ前記第2押圧面を前記デッキプレートの前記下面に接触させた状態から、前記第1押圧面および前記第2押圧面を前記相対的に離れる方向に、前記リブの厚みの0.5倍以上移動させる、請求項2に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
  4. 前記第2押圧面の前記幅方向における長さは、前記デッキプレートの厚みの6倍以上である、請求項3に記載の疲労亀裂発生抑制方法。
  5. 上面および下面を有するデッキプレートと前記デッキプレートの前記下面に溶接されたリブとを備えた基材に対して、請求項1から4のいずれかに記載の疲労亀裂発生抑制方法を実施して鋼床版を得る、鋼床版の製造方法。
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