JP2020020102A - 角締金具 - Google Patents

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隆之 森本
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Abstract

【課題】従来の角締金具は、コーナー部の一方と他方の水平端太に均等なコンクリート打設圧力がかかる場合にしか使用できず、直角だけでなく様々な角度のコーナー部を構築する場合に採用できず、実用的ではない点を解消する。【解決手段】角締金具1は、端太保持体1A,1Bにおける各々の結合部1Ab,1Bbの裏面同士を重ねた際に連通する枢支孔1Ac,1Bcに枢支部材を挿入し、L字状の棒材周面に螺子が形成された角締部材2の短辺部を端太保持体1Bに形成された取付孔1Beに挿入し、該角締部材2の長辺部を端太保持体1Aに形成された台座1Aeの調整孔1Afに挿入し、該取付孔1Beと該調整孔1Afから突出した該角締部材2のそれぞれの端部に各々固定部材2B,2Aを螺入し、端太保持体1A,1Bの各々の挿入部1Aa,1Baにそれぞれ水平端太P1,P2を挿入する。【選択図】図1

Description

本発明は、空間内に角部分が露出したコーナー部をコンクリートにより構築する際に用いる型枠を、簡単かつ確実に水平端太により固定支持するための角締金具に関するものである。
コンクリートにより構造体を構築するには、コンクリートを打設するまでに現場において、当該構造体の形状となるように型枠を配置する必要がある。型枠は、例えば壁面を構築する場合、対向状に型枠を配置し、該型枠間に、セパレータと称する型枠同士の緊結用鋼材を設けてコンクリートの打設圧力により型枠間が開いたり(又はコンクリート打設前に型枠間が閉じたり)しないようにする。端太は、型枠の外側に設けて、互いの端太を固定したり外部から支持したりすることで、型枠をさらに固定する。
上記の壁面のように、型枠間にセパレータを設けることのできる構造体の場合は、該セパレータと端太により確実に型枠を固定することができるが、空間内に角部分が露出するような、例えば壁面の端部同士により構成されるコーナー部では、型枠の固定が容易ではない。
その理由は、例えば、直角のコーナー部を構築する場合で説明すると、型枠は上記のとおりコーナー部においても外側と内側とに対向状に配置するが、コーナー部の「外側」を構成すべく一方と他方から設けた直交する両型枠の各々の端部においては、壁面の厚み分だけ、これら外側の両型枠の端部と対向する内側の型枠が存在せず、よって、セパレータを設けることができないのである。
なお、コーナー部の「内側」を構成する一方と他方から設けた直交する両型枠の各々の端部においては、これら内側の両型枠の端部と対向する外側の(コーナー部に至るまでの)型枠が存在するので、セパレータを設けることができる。
したがって、コーナー部だけはセパレータを用いた通常の型枠の固定をせず、専ら端太を用いたいわゆる角締という固定手法によって型枠を固定する。角締は、概ね、型枠の外側において、コーナー部へ向かう一方と他方から水平端太を該コーナー部において上下交差させて設け、この交差部分の外側に垂直端太を設け、この垂直端太をターンバックル付のチェーンや線状鋼材により一方と他方から均等に引っ張るというものである。
上記角締手法によれば、垂直端太が一方と他方から引っ張ることで、コーナー部の外側の一方と他方の型枠を開こうとするコンクリート打設時に打設圧力に抗して、該垂直端太のコーナー部の外側方向への移動が禁止されるので、コーナー部の外側における一方と他方の型枠が固定される(角締めが行われる)のである。
ところが、上記の角締手法は、垂直端太を一方と他方から均等に引っ張るようにしなければならず、また、均等に引っ張ろうとしても一方と他方から同時に行おうとすれば最低でも作業者が2人要し、さらに作業者1人で行おうとすると現場において一方と他方を何回も往復して調整しつつ行う必要があるなど、手間や時間などがかかるという問題があった。
上記の角締手法の問題を解決するために例えば特許文献1〜3には、コーナー部の外側で交差状に設けた一方と他方の水平端太を互いに固定するように構成とされた角締金具が提案されている。
特許文献1には、下面及びこの下面と隣接する2側面が開放され、開放されていない対向する2側面の下部にくさび型の留め具を挿入する孔が形成された第1の支持部と、この第1の支持部の開放された2側面のうちの一方側面と隣接した上面に垂直状に延設されると共にこの延設部の該上面とは反対の端部において鉤状部が形成された第2の支持部と、を一体的に備えた角締金具が示されている。
特許文献1の角締金具は、一方と他方の水平端太のうち下に位置する(例えば一方の)水平端太を第1の支持部の開放空間に挿入し、上に位置する(例えば他方の)水平端太を第2の支持部の鉤状部に係合させ、第1の支持部の開放されていない2側面の孔に留め具を挿入することで、コーナー部で交差する一方と他方の水平端太を互いに固定するものである。
特許文献2には、直線状の本体枠と、この本体枠の両端に、本体枠の直線方向と平行でかつ該直線方向の端部にピンが挿入可能な孔が形成された3枚の面により上下2段の嵌合部が形成され、該本体枠に対して45°の角度で互いに外側に開くように各々設けられた枠部材と、本体枠の直線中央に螺合部材を螺入するねじ孔と、該螺合部材によってコーナー部に設けた垂直端太を(コーナー部における内側へ)押す当金と、を有した角締金具が示されている。
特許文献2の角締金具は、一方の枠部材の上段の嵌合部にコーナー部における一方の水平端太を、他方の枠部材の下段の嵌合部にコーナー部における他方の水平端太を挿入し、嵌合部における孔にピンを挿入して、一方と他方の水平端太が該嵌合部から飛び出さないようにし、そのうえで当金を垂直端太に当てて、本体枠の直線中央に螺合部材を螺入して当金を介して垂直部材を押圧することで、コーナー部で交差する一方と他方の水平端太を互いに固定するものである。
しかしながら、特許文献1の角締金具は、第1の支持部の一方の水平端太は留め具を挿入することで長手方向の移動は規制されるが、第2の支持部の他方の水平端太が長手方向に自由に移動可能であるため、コーナー部の一方の水平端太にコンクリートの打設圧力がかかると、つまり不均等な力が生じると第2の支持部における他方の水平端太が移動してしまい、型枠を固定できないという問題がある。
なお、特許文献1には上記構成の他に第2の支持部の鉤上部の上面に形成された孔から他方の水平端太にピンを嵌入する構成が示されているが、この場合は、他方の水平端太に、角締め作業毎に孔を開ける必要があり、手間であるといった問題がある。
また、特許文献2の角締金具は、直線状の本体枠の中央でコーナー部の内側に向けて螺合部材を螺入すると、一方と他方の枠部材の嵌合部における水平端太に対して均等にコンクリートの打設圧力がかかっている場合は螺合部材と水平端太との接触により各々の長手方向の移動は規制される。
しかし、特許文献2の角締金具も、特許文献1と同様に不均等に力がかる場合や、螺入部材が過度に螺入された場合は、一方と他方の水平端太においてかかる不均等な力が顕著に現れ、結果的に、不均等なコンクリート打設圧力や角締金具の取り付けの不具合に起因して水平端太が移動してしまい、型枠を確実に固定できないという問題があった。
そこで、本出願人は、上記特許文献1及び2で生じる課題を解決する角締金具を特許文献3にて提案した。特許文献3の角締金具は、コーナー部を構築する際に該コーナー部の外側の型枠を支持するための一方及び他方の端太を互いに固定するため、対をなす各々に、端太を挿入する筒状の挿入部と、この挿入部の高さ方向の一端部に設けられ、挿入部の端太挿入方向の一端側でかつ該挿入部に近い位置に枢支孔及び挿入部の端太挿入方向の他端側でかつ該挿入部から遠い位置に角締孔が形成された平坦状の結合部と、この結合部と挿入部とに亘って設けられた補強部とを具備し、さらに、対をなす一方の結合部の裏面と他方の結合部の表面とを重ねたときに、枢支孔に挿入する枢支部材と、角締孔に挿入する角締部材と、を備えた構成としている。
特許文献3の角締金具は、特許文献1及び2においてコーナー部の一方と他方の水平端太に均等なコンクリート打設圧力がかかる場合にしか使用できないといった課題を解決して実用性に優れたものであるが、その後、次の新たな課題が生じた。
すなわち、特許文献3の角締金具は、角締部材を「角締孔に挿入」することで、枢支部材を中心としたコーナー部の外側において角締力を発揮する回転運動に変換され、その回転運動を角締部材により禁止し、結果、過度に角締めが行われることも、型枠が開くこともなく、適切な状態で確実に角締めが行えるのであるが、角締部材には、各々の結合部における角締孔位置が相反する方向へ回転しようとするせん断力を受けており、繰り返しの使用によって角締部材がせん断する可能性があった。
また、特許文献3の角締金具は、上記のとおり角締部材を角締孔に挿入するが、簡単に抜け落ちてしまう構成では意味がないので、一例としては(長さ方向に先端部が尖っており、漸次幅が広がって後端部に至る途中にくびれが形成された)くさび型の角締部材を採用しているが、この角締部材を角締孔に挿入する(打ち込む)ことが手間となっていた。
さらに、特許文献3の角締金具は、コンクリートでコーナー部を構築する際に型枠を支持する端太を固定するのであるが、コンクリート構造物のコーナー部は直角だけではないので、上記の特許文献1及び2の課題を解消して一定の効果を有したまま、様々な角度のコーナー部を構築する場合にも採用したい旨の要請があった。
特開平11−293916号公報 実公平7−6352号公報 特許第4938816号公報
解決しようとする問題点は、特許文献3の角締金具は、角締孔に挿入した角締部材がせん断する可能性がある点、また、該角締部材を該角締孔に挿入することが手間である点、さらには、直角だけでなく様々な角度のコーナー部を構築する場合に採用できない点、である。
本発明の角締金具は、上記問題点を解決するために、コーナー部を構築する際に該コーナー部の外側の型枠を支持するための一方及び他方の端太を所定角度で固定する対をなす端太保持体を有する角締金具であって、各々の端太保持体には、端太を挿入する筒状の挿入部と、この挿入部の高さ方向の一端面が前記挿入部へ端太を挿入する方向と直交する方向に延設された平板状の結合部と、この結合部の前記挿入部に近い位置に表裏貫通して形成された枢支孔とが形成され、また、一方と他方の端太保持体の各々の前記結合部の裏面同士を重ねたときに連通する前記枢支孔に挿入する枢支部材を具備し、さらに、L字状の棒材周面に螺子が形成された角締部材と、一方の前記端太保持体の前記結合部の前記挿入部が形成された側の面における端部とは反対側の端部に設けられ、前記角締部材が挿入されると共にこれを支持する調整孔が形成された台座と、他方の前記端太保持体の前記結合部の前記挿入部が存在する端部とは反対側の端部に表裏を貫通して形成された取付孔と、を備え、L字状の前記角締部材の短辺部が前記取付孔に、L字状の該角締部材の長辺部が前記台座の調整孔に、各々挿入した際に、該取付孔と該台座の該調整孔から突出した該角締部材のそれぞれの端部が螺入する固定部材を有することとした。
本発明の角締金具は、一方と他方の端太保持体における各々の結合部の裏面(挿入部が存在する面と反対面)同士を重ねた際に連通する枢支孔に枢支部材を挿入し、L字状の棒材周面に螺子が形成された角締部材の短辺部を他方の端太保持体に形成された取付孔に挿入し、該角締部材の長辺部を一方の端太保持体に形成された台座の調整孔に挿入し、該取付孔と該調整孔から突出したそれぞれの該角締部材の端部に各々固定部材を螺入する。
そして、一方と他方の端太保持体における各々の挿入部に向けてコーナー部を構成する一方及び他方の端太を挿入し、角締部材の長辺部の端部が螺入される固定部材によってコーナー部の端太同士の位置固定及び角度の微調整を行う。
ここで、本発明の角締金具は、上記説明のうち端太を挿入部に挿入する前までの状態、例えばコーナー部の角度も予め設定した状態に予め組み立てておけば、現場での作業自体は、端太を挿入部に挿入し、固定部材による若干の調整する、だけとなり、作業効率が向上する。
枢支孔に挿入する枢支部材は、コーナー部の内側と外側の型枠間隔が広くなろうとする際、外側の型枠を介して端太も同方向への移動を、該枢支部材を中心とした回転運動に変換する。この回転運動は挿入部に挿入された端太の端部、つまり型枠を支持していない側の端部同士でなす角度が互いに開く運動を意味するが、角締部材を固定部材により固定することで、枢支部材を中心としたコーナー部側の端太の端部が回転することなく安定的に固定させておくことができると共に、固定部材を角締部材に対して螺進退移動させることによって角締めの微調整が行える。
本発明の角締金具は、角締部材の、短辺部を取付孔に、長辺部を台座の調整孔に、各々挿入して、該取付孔と該台座の該調整孔を貫通した該角締部材の端部を固定部材に螺入して角締めするので、角締部材がせん断する可能性はないと共に、該角締部材を該角締孔に挿入する手間もなく、さらには直角のコーナー部だけでなく±30°程度の様々な角度のコーナー部を構築する場合に採用することができる。
本発明の角締金具の概略構成を示す斜視図である。 本発明の角締金具の構成を示す分解斜視図である。 本発明の角締金具における(一方の)端太保持部材を示し、(a)は平面方向から見た図、(b)は(a)のA矢視図、である。 本発明の角締金具における(他方の)端太保持部材を示し、(a)は平面方向から見た図、(b)は(a)のB矢視図、である。 本発明の角締金具における角締部材を示す図である。 本発明におけるコンクリート打設作業前のコーナー部の構成を説明する図である。 コーナー部において本発明の角締金具を設置した状況を示す図である。 本発明の角締金具の他の構成例を示す分解斜視図である。 本発明の他の構成例による角締金具をコーナー部に設置した状況を示す図である。 本発明のさらに他の構成例の角締金具における(一方の)端太保持部材を示し、(a)は平面方向から見た図、(b)は(a)のC矢視図、である。 本発明のさらに他の構成例の角締金具における(他方の)端太保持部材を示し、(a)は平面方向から見た図、(b)は(a)のD矢視図、である。
本発明は、従来では角締孔に挿入した角締部材がせん断する可能性がある点、また、該角締部材を該角締孔に挿入することが手間である点、さらには、直角だけでなく様々な角度のコーナー部を構築する場合に採用できない点を、従来の角締孔を一方と他方の該端太保持体の各々の前記結合部の裏面同士を重ねたときに該角締部材にせん断力を与える構成に代えて、L字状の棒状周面に螺子を形成した角締部材をすると共に、一方の端太保持体の結合部の挿入部が形成された側の面における端部とは反対側の端部に設けられ、角締部材が挿入されると共にこれを支持する調整孔が形成された台座を設けると共に、この台座の調整孔から突出した該角締部材の長辺側端部に相対的に螺進退する固定部材を設けることで、改善することができた。
本発明の角締金具の一実施例についてについて、図1〜図11を用いてより詳細に説明する。角締金具1は、図6に示すような空間内に角部分が露出するように壁面の端部同士で構成されるコーナー部Xを構築する際に、該コーナー部Xの外側の型枠T1,T2を支持するための一方及び他方の水平な端太P1,P2(以下、水平端太P1,P2という)を互いに固定するためのものである。
本例で一例として示すコーナー部Xは直角であり、内側の型枠Tiと外側の型枠T1,T2において、コーナー部以外の直線部位について、図6に示すように、セパレータSを設けて内側の型枠Tiと外側の型枠T1,T2を固定する。一方、コーナー部の外側における型枠T1,T2の互いが接合する端部は、セパレータSを設けることができないので、本発明の角締金具1を用いる。
本発明の角締金具1は、概略的には、対をなした一方の端太保持部材1Aと他方の端太保持部材1Bと、角締部材2及び固定部材2A,2Bと、枢支部材(ボルトY)とを有する構成である。
一方と他方の端太保持部材1A及び1Bで共通する構成について端太保持部材1Aを用いて説明する。端太保持部材1Aは、一方の水平端太P1を挿入するための挿入部1Aaを有する。挿入部1Aaは、本例の場合、一方の水平端太P1として角材を用いるため、同様に矩形筒状としている。挿入部1Aaの内面寸法は、水平端太P1の外面寸法より若干大きくしている。こうすることで、水平端太P1の挿入作業性が向上する。
また、端太保持部材1Aは、挿入部1Aaの高さ方向の一端面が該挿入部1Aaへ水平端太P1を挿入する方向と直交する一方向に延設された平板状の結合部1Abが形成されている。結合部1Abの挿入部1Aaに近い位置には、表裏を貫通した枢支孔1Acが形成されている。
この枢支孔1Acには、他方の端太保持部材1Bに同様に形成されれた枢支孔1Bcと、一方と他方の該端太保持体1A,1Bの各々の結合部1Ab,1Bbの裏面同士を重ねて連通させた際に、枢支部材としてのボルトYが挿入される。このボルトYは該ボルトYの挿入側と反対側の面においてワッシャWを介してナットNが螺着される。
さらに、端太保持部材1Aには、挿入部1Aaにおける結合部1Abが延設された側の高さ方向の、例えば水平端太P1の挿入方向の端部側面に、L字状の補強部1Adを立設している。補強部1Adは、長さ方向の一端面を結合部1Abの面に、L字状の山部一側面を挿入部1Aaの外側面に例えば溶接している、補強部1Adは、挿入部1Aaに受ける水平端太P1の回転圧力に降伏して結合部1Abに対する位置が変わる、つまり端太保持部材1A自体の変形を阻止するためのものである。
以上が、端太保持部材1Aと、端太保持部材1Bとに共通する構成であり、挿入部1Aa、結合部1Ab、枢支孔1Ac、補強部1Adは、端太保持部材1Bにおいては、挿入部1Ba、結合部1Bb、枢支孔1Bc、補強部1Bdと図示している。
端太保持部材1Aと、端太保持部材1Bとで異なる構成について、まず端太保持部材1Aから説明する。端太保持部材1Aは、図3に示すように、結合部1Abの挿入部1Aaが形成された側の面における端部とは反対側の端部でかつ該挿入部1Aaから遠い位置に、L字状の台座1Aeが設けられている。
台座1Aeは、L字状の山部一側面が結合部1Abに例えば溶接され、山部他側面は結合部面1Abの面に対して起立し、この起立面の高さ方向と直交する方向に長い長円状の調整孔1Afが表裏貫通して形成されている。そして、台座1Aeは、挿入部1Aaにおける水平端太P1挿入方向(筒軸)に対して45°傾けて、上記のようにL字状の山部一側面が結合部1Abに例えば溶接されている。
一方、端太保持部材1Bには、図4に示すように、結合部1Baの挿入部1Baが存在する端部とは反対側の端部に表裏を貫通した取付孔1Beが形成されている。
さらに、角締金具1はL字状の棒材の周面に螺子が形成された角締部材2及び固定部材2A、2Bを有している。この角締部材2は、L字状の短辺部が端太保持部材1Bにおける取付孔1Beに、長辺部が端太保持部材1Aにおける台座1Aeの調整孔1Afに、各々挿入される。そして、角締部材2の取付孔1Beから突出した(短辺側)端部に、ワッシャWを介して固定部材2Bとしてのナットが螺入される。一方、角締部材2の調整孔1Afから突出した(長辺側)端部に、ワッシャWを介して固定部材2Aとしてのナットが螺入される。
上記構成の角締金具1は、次のように使用する。図6及び図7に示すように、コーナー部Xを構成すべく内側と外側に型枠Tを配置する。図6及び図7においては、外側の型枠Tについてのみ一方と他方とを区別すべく型枠T1(一方)、型枠T2(他方)としている。
セパレータSで内側の型枠Tiと外側の型枠T1、T2を仮支持し、コンクリート打設前において、一方の型枠T1を支持する一方の水平端太P1に一方の端太保持部材1Aの挿入部1Aaを、同様に、他方の型枠T2を支持する他方の水平端太P2に例えば本例では一方の端太保持部材1Aに対して表裏反転させた他方の端太保持部材1Bの挿入部1Baを、各々挿入する。
次に、端太保持部材1A,1Bをコーナー部Xにおける互いの水平端太P1,P2の交差部位に近づけつつ、結合部1Ab,1Bbにおける枢支孔1Ac,1Bcを位置合わせし、その段階でボルトYを螺入する。
枢支孔1Ac,1Bcに挿入したボルトYにナットNを裸着した後、角締部材2の短辺部を取付孔1Beに、該角締部材2の長辺部を台座1Aeの調整孔1Afに、各々挿入し、該取付孔1Beから突出した該角締部材2の短辺側端部に対して固定部材2Bを、該調整孔1Aeから突出した該角締部材2の長辺部端部に対して固定部材2Aを、それぞれ螺入する。
そして、固定部材2Aを角締部材2に対して螺進退させてコーナー部Xにおける型枠T1,T2を本例の場合、直角となるように微調整の後、水平端太P1,P2により型枠T1,T2が支持されて本固定されることとなる。
なお、角締金具1は、上記説明では、端太保持部材1A、1Bが、別体とされた状態から組み立てる例を示したが、端太保持部材1A、1Bを予め組み立てた状態、すなわち、一方と他方の端太保持体1A、1Bの各々の結合部1Ab,1Bbの裏面同士を重ねて枢支孔1Ac,1BcにボルトYを挿入し、(ワッシャWを介した)ナットNで螺着し、かつ取付孔1Beから突出した該角締部材2の短辺側端部に対して固定部材2Bを、調整孔1Aeから突出した該角締部材2の長辺部端部に対して固定部材2Aを螺入した状態で、水平端太P1,P2を挿入部1Aa、1Baに挿入するようにしてもよい。
ここで、角締金具1の作用について説明する。例えばコーナー部Xにおけるコンクリート打設圧力が一方の型枠T1>他方の型枠T2といったように不均等にかかる場合、コーナー部Xにおいて一方の型枠T1にかかる、これを開こうとする力は、一方の水平端太P1を、他方の水平端太P2の長手方向に沿ってコーナー部Xの端部に向かって移動させようとする。
このとき、一方の水平端太P1のコーナー部Xの端部は、ボルトYを中心に該端部がコーナー部Xの外側の角度から大きくなる方向(>90°)に回転しようとする。上記一方の水平端太P1のコーナー部Xの端部の回転は、一方と他方の水平端太P1,P2の交差部位の内側において、一方の型枠T1のコーナー部Xの端部が他方の型枠T2の該コーナーとXとは反対の端部へ傾斜するように作用する。これにより、一方の型枠T1>他方の型枠T2の場合は、不均等に大きな力のかかる一方の型枠T1を、他方の型枠T2側へ向かわせることになる。
上記条件下において一方の型枠T1で生じる作用は、一方の水平端太P1のコーナー部Xにおいて、水平端太P1,P2の端部が(枢支孔1Ac,1Bc位置を中心とした)回転運動として現れる。このとき、角締部材2によって端太保持部材1A,1Bの相対的な回転移動を阻止しているので、一方の型枠T1>他方の型枠T2の状況下でボルトYを中心とした一方の水平端太P1のコーナー部Xにおける端部が回転しようとしても、この回転が許容されることはない。
したがって、本発明の角締金具1は、均等な力がかかっていても、また、不均等な力がかかったとしても、確実かつ適切に、一方と他方の水平端太P1,P2によってコーナー部Xの外側の型枠T1,T2を固定できるのである。
本発明の角締金具1は、図1〜図7に示した構成だけでなく、図8及び図9に示すように変形することも可能である。すなわち、図8及び図9に示す角締金具1は、上記実施例の図3に示した端太保持部材1A及び図4に示した端太保持部材1Bに較べて、次の点が異なる。
図8及び図9に示す角締金具1における端太保持部材1Aは、図3(a)に示した端太保持部材1Aにおける結合部1Abの幅(紙面左右方向)の中央を中心として、枢支孔1Ac及び補強部1Adの位置と、台座1Aeの設置角度とが、線対称とされている。
図8及び図9に示す角締金具1における端太保持部材1Bは、図4(a)に示した端太保持部材1Bにおける結合部1Bbの幅(紙面左右方向)の中央を中心として、枢支孔1Bc及び補強部1Bd並びに取付孔1Beの位置が、線対称とされている。
すなわち、図8及び図9に示す角締金具1を用意しておくことで、確実かつ適切に、一方と他方の水平端太P1,P2によってコーナー部Xの外側の型枠T1,T2を固定できるという上記実施例と同等の効果が得られ、また、いわゆる逆勝手になったコーナー部Xも対応が可能となる。
さらに、本発明の角締金具1は、図10に示す端太保持部材1A、図11に示す端太保持部材1B、で構成してもよい。つまり、図10及び図11に示す角締金具1は、図1〜図7に示した態様、図8及び図9に示した態様のどちらでも使えるように構成されたものである。
図10に示す端太保持部材1Aは、図3(a)に示した端太保持部材1Aにおける結合部1Abの幅(紙面左右方向)の中央を中心とした線対称位置に、枢支孔1Ac,1Ac、補強部1Ad,1Adを設けている。
また、図10に示す端太保持部材1Aは、台座1Aeの設置が、上記実施例では結合部1Abに固着されていたが、この例では、台座1Aeの設置角度が変更できるように、次のように構成されている。
すなわち、結合部1Abは、該結合部1Abの幅(紙面左右方向)の中央で台座1Aeの設置位置の中心位置に孔が形成され、この孔における結合部1Abの裏面(台座1Aeが設置される側と反対面)にはナットNが固着されている。一方、台座1Aeは、結合部1Abへ設置される面の中央に孔が形成されてこの孔にボルトBが挿通又は固着されている。
図11に示す端太保持部材1Bは、図4(a)に示した端太保持部材1Bにおける結合部1Bbの幅(紙面左右方向)の中央を中心とした線対称位置に、枢支孔1Bc,1Bc、補強部1Bd,1Bd、取付孔1Be,1Beを設けている。
図10及び図11に示す角締金具1であれば、コーナー部Xの勝手が正逆いずれでも対応が可能であり、用意する端太保持部材1A,1Bの組み合わせを考える手間が省け、作業効率が向上する。
また、本発明の角締金具1は、上記説明では、コーナー部Xの角度が直角である場合を説明したが、直角に対して±30°のすなわち60°の鋭角状のコーナー部、120°の鈍角状のコーナー部X、を形成することもできる。その場合、調整孔1Af内で角締部材2の移動が許容される範囲で、角締部材2に対して固定部材2Aをの螺進退量を変更すればよい。
1 角締金具
1A 1B 端太保持部材
1Aa 1Ba 挿入部
1Ab 1Ab 結合部
1Ac 1Ac 枢支孔
1Ad 1Ad 補強部
1Ae 台座
1Af 調整孔
1Be 取付孔
2 角締部材
2A 2B 固定部材
Y ボルト(枢支部材)
X コーナー部
T1 型枠
T2 型枠
P1 水平端太
P2 水平端太
S セパレータ

Claims (1)

  1. コーナー部を構築する際に該コーナー部の外側の型枠を支持するための一方及び他方の端太を所定角度で固定する対をなす端太保持体を有する角締金具であって、
    各々の端太保持体には、端太を挿入する筒状の挿入部と、この挿入部の高さ方向の一端面が前記挿入部へ端太を挿入する方向と直交する一方向に延設された平板状の結合部と、この結合部の前記挿入部に近い位置に表裏貫通して形成された枢支孔とが形成され、また、一方と他方の該端太保持体の各々の前記結合部の裏面同士を重ねたときに連通する前記枢支孔に挿入する枢支部材を具備し、
    さらに、L字状の棒材周面に螺子が形成された角締部材と、
    一方の前記端太保持体の前記結合部の前記挿入部が形成された側の面における端部とは反対側の端部に設けられ、前記角締部材が挿入されると共にこれを支持する調整孔が形成された台座と、
    他方の前記端太保持体の前記結合部の前記挿入部が存在する端部とは反対側の端部に表裏を貫通して形成された取付孔と、を備え、
    L字状の前記角締部材の短辺部が前記取付孔に、L字状の該角締部材の長辺部が前記台座の調整孔に、各々挿入した際に、該取付孔と該台座の該調整孔から突出した該角締部材のそれぞれの端部が螺入する固定部材を有したことを特徴とする角締金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113073844A (zh) * 2021-04-13 2021-07-06 贵州建工集团第四建筑工程有限责任公司 现浇混凝土大截面梁分层浇筑模板体系及其施工方法

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