JPS5926026Y2 - コンクリ−ト型枠支保装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、メタルフオームなどのコンクリート型枠の背
面に端太材を接当させることにより、前記型枠を、その
背後から支持すべく構成しである支保工において、端太
材を型枠に対して締付は固定するこためのコンクリート
型枠支保装置の改良に関する。

この種の支保装置は、その一端を、隣接組立型枠の重合
周辺突出板部に形成しである孔に対して係止保持される
締付は金具本体に、端太材の背面に接当可能な座金枠を
、型枠に対して接近離間する方向で摺動自在に挿通させ
、がつこの座金枠の背部において金具本体に、楔を打込
むか又はナツトを締付けることによって、端太材を型枠
側に押圧固定すべく構成されている。

そして、前記の互いに重合する型枠周辺突出板部同志を
連結するに当って従来では、締付は金具を挿入係止する
孔とは別箇所において重合突出板部に形成した孔に挟圧
固定用のピン（Ｕクリップ）を挿入したのち回動させて
重合板部を、このＵり１ツブをもって重合上下方向の両
側がら挟圧固定すべくなしてあった。

しかしながら、これでは前記締付は金具とＵクリップと
が別体であるため、それらの取扱い管理が不便であると
ともに、異なる位置での別作業を要するので作業性が悪
いものとなっていた。

本考案によるコンクリート型枠支保装置は、かかる不都
合を解消すべく開発されたもので、組立型枠の背面に当
て付けた端太材を楔の打込み又はナツトの締付けによっ
て前記組立型枠側に押圧固定するための締付は金具に、
前記組立型枠の周辺突出板部に形成した孔とのあいだに
亘ってピンを挿通させることにより組立型枠に係止保持
可能な係合孔とその係止箇所近くにおいて上下に重合す
る組立型枠の周辺突出板部同志を回動により上下両側か
ら挟圧固定可能な挟圧固定用ピンとを設けであることを
特徴とする。

即ち、ピンを介して重合周辺突出板部に係止保持される
締付は金具そのものに、重合周辺突出板部挟圧固定用の
ピン（Ｕクリップ）を予め装着させであるから締付は金
具ならびに挟圧固定用ピンの両者を、運搬、保管取扱い
の面でも施工面においても一部品的に取扱えて全体の取
扱い管理が、従来の場合に比して、遥かに簡単であり、
しかも、重合板部に対する挟圧作業と端太材に対する押
圧固定作業を同一位置で並行して行なえるので、従来に
比し、作業能率を向上できるとともに、一方の作業をし
忘れるといったことをほぼ皆無に近い状態とすることが
可能となる。

しかも、前記挟圧固定用ピンを回動式のものに構成しで
あるから、型枠に対して接近離間する方向での打込みに
より締付は金具先端部との協働で挟圧するタイプのもの
に比し、その挟圧作用ならびに挟圧解除作用の両状態を
、極めて簡単かつ迅速に切替え得るとともに、この挟圧
固定用ピンは締付は金具に対し単に回動自在に枢着保持
させているだけであって、重合板部に対する挟圧作用は
締付は金具との協働によるのではなく、この挟圧固定用
ピン自体によって発揮されるから、締付は金具を変形摩
損させることのない状態で、極めて強力な挟圧力を発現
させることができるといった顕著な利点をも併せ有する
に至った。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

金属製箱形のコンクリート型枠６，６を、その周辺突出
板部６ａ、６ａをして互いに重合させた状態で、上下に
隣接配置するとともに、画板部６ａ、６ａに同一位置で
穿設した連結用孔６ｂ、６ｂに対して、扁平板状の締付
は金具１の長手方向一端部に穿設した保合孔１ａを位相
合致させた状態で、これら３つの孔１ａ、６ｂ、６ｂに
亘って着脱自在なピン３を共通に挿通することにより、
隣接型枠６，６からなる組立型枠Ａに対して締付は金具
１を係止保持させである。

前記締付は金具１には、組立型枠Ａの背面に当て付けた
端太材７゜７の背部を保合保持するための着脱式の座金
枠４が、その中間部において型枠Ａに接近離間する方向
で摺動自在に嵌合されであるとともに、この締付は金具
１の後端近くにこの金具１の長手方向に沿った長孔１ｂ
が穿設されている。

そして、前記係合孔１ａよりも外側で、かつ重合板部６
ａ、６ａの端縁外方直近位置において、係合孔１ａの中
心を含む締付は金具１の山中心線の左右両側に、夫々、
前記重合板部６ａ、６ａを上下両側から挟圧固定するた
めの一対の挟圧固定用ピン（Ｕクリップ）２，２が上下
軸芯周りに回動自在に枢支保持されている。

両Ｕクリップ２，２は、互いに左右対称形であり、かつ
上方板部６ａの上面に摺接する挟持部２ａ、２ａと下方
板部６ａの下面に摺接する挟持部２ｂ、２ｂとを有し、
両挟持部２ａ。

２ｂ間間隔は開口部側に向かうにつれて漸次中挟となる
ように構成されている。

従って、上方板部６ａの上面に締付は金具１の一端部を
載置してピン３にて係止保持させ、両Ｕクリップ２，２
を回動させて重合板部５ａ、５ａを挟圧する。

しかる後端太材７，７を型枠Ａの背面に接当させ、座金
枠４を金具１に挿通して楔５を前記長孔１ｂに打込み挿
入することにより端太材７，７を型枠Ａに押圧固定させ
る。

第３図は別の実施例に係り、締付は金具１をロッドから
構成するとともにその先端近くを打撃によって扁平に伸
展して、この部分にピン３の係合孔１ａを穿設するとと
もに、孔１ａの近くの中間部を同様に連続して伸展して
ロッド長手方向の前後三箇所に一対のＵクリップ２，２
を回動自在に枢着させ、かつ、ロッド他端に雄ねじｌｂ
’を螺設してこれにナツト５′を締付は螺合することに
より、座金枠４を介して端太材７，７を型枠Ａ′に押圧
固定すべくなしたもので゛ある。

尚、Ｕクリップ２゜２は左右対称位置に設けても良い。

又ねじｌｂ’の代わりに上下貫通孔を形成してこれに楔
５を打込むべくなすも良い。

第４図は更に別の実施例に係り、扁平板状の締付は金具
１の後端にねじｌｂ’を溶接して、このねしｌｂ’に座
金枠４を摺動自在に挿通するとともにねじｌｂ’にナツ
ト５′を螺合すべくなしたものである。

尚、何れの実施例にあっても、Ｕクリップ２は一つだけ
付設しても良く、又、端太材７としては横のものの他に
、縦のものであっても良い。

更に、第５図の如く、係合孔１ａに対しピン３を抜止め
状態で常設すべく構成するも良い。

又、座金枠４は金具１に対して離脱できるように構成す
る他、金具１に、摺動のみ自在に予め保持させておいて
も良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンクリ−Ｉ・型枠支保装置の実施
例を示し、第１図は横断平面図、第２図は一部切側面図
、第３図は別実施例に係る一部切子面図、第４図は更に
別の実施例に係る一部切欠平面図、第５図は他の実施例
に係る部分断面図である。 １・・・・・・締付は金具、１ａ・・・・・・係合孔、
２・・・・・・挟圧固定用ピン、３・・・・・・ピン、
５・・・・・・楔、５′・・・・・・ナラＩ・、６ａ・
・・・・・周辺突出板部、７・・・・・・端太材、Ａ・
・・・・・組立型枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 組立型枠Ａの背面に当て付けた端太材７を楔５の打
   込み又はナツト５′の締付けによって前記組立て型枠Ａ
   側に押圧固定するための締付は金具１に、前記組立型枠
   Ａの周辺突出板部６ａに形成した孔６ｂとのあいだに亘
   ってピン３を挿通させることにより組立型枠Ａに係止保
   持可能な係合孔１ａとその係止箇所近くにおいて上下に
   重合する組立型枠Ａの周辺突出板部６ａ。 ６ａ同志を回動により上下両側から挟圧固定可能な挟圧
   固定用ピン２とを設けであることを特徴とするコンクリ
   ート型枠支保装置。 ■ 前記挟圧固定用ピン２は、前記係合孔１ａの中心を
   含む締付は金具１の巾中心線の左右両側に付設されてい
   る実用新案登録請求の範囲第■項記載のコンクリート型
   枠支保装置。