JP2020019239A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレイに保持される保持部材とトレイとの間に隙間が設けられている場合にも、記録媒体の位置を正確に検出することが可能な記録装置を提供する。【解決手段】記録装置1は、記録媒体59を保持する保持部材56をトレイ3に積載し、トレイと共に記録媒体を搬送する。また、キャリッジ31と共に記録手段を主走査方向(X方向)へと移動させつつインクを吐出させて記録を行う。この際、トレイに積載される保持部材の主走査方向における端部位置を検出手段によって検出し、検出された端部位置に基づいて主走査方向における記録手段の記録動作開始位置を制御手段400によって制御する。【選択図】図16

Description

本発明は、記録媒体をトレイによって保持しつつ記録を行う記録装置および記録方法に関する。
特許文献1には、記録媒体をトレイに保持させ、トレイと共に記録媒体を搬送して記録を行う記録装置が開示されている。ここに開示のトレイは、記録媒体を保持する保持部とインクを吸収する吸収部とを有するアダプタトレイと、アダプタトレイを交換可能に保持する搬送用トレイとを有する。アダプタトレイは、縁無し記録によって記録媒体より外側に吐出されたインクを吸収部によって吸収し、インクによる汚損を低減させる機能を有している。また、特許文献1には、搬送トレイに設けた反射板の位置を光学式センサによって検出し、検出した位置に応じて記録位置を調整することが開示されている。
特開2017−213733号公報
特許文献1のように、搬送トレイの保持部に対しアダプタトレイを交換可能に保持させる構成を備えたトレイでは、アダプタトレイに生じる公差などを想定して、搬送トレイの保持部とアダプタトレイとの間に所定量の隙間を設けることが必要になる。アダプタトレイと搬送トレイとの間に隙間を設けることによって、使用するアダプタトレイに公差などの多少のばらつきが存在したとしても、搬送用トレイに対するアダプタトレイの着脱を確実かつ容易に行うことが可能になる。但し、搬送トレイの保持部とアダプタトレイとの間に隙間を形成した場合、搬送トレイの保持部内でアダプタトレイの保持位置にずれが生じる可能性がある。
特許文献1に開示の記録装置には、搬送トレイの位置を検出しているが、搬送トレイ内でアダプタトレイの保持位置にずれが生じた場合、記録媒体の実際の位置を正確に検出することができず、記録媒体への画像の記録位置がずれる可能性がある。従って、特許文献1に開示の記録装置により確実に縁無し記録を行うためには、通常の縁無し記録に必要とされるインク付与領域より広い範囲に亘ってインクを吐出することが必要となる。このため、アダプタトレイに吐出されるインク量が増大し、インクの消費量が増大すると共に、アダプタトレイの大型化が懸念される。
本発明は、トレイに保持される保持部材とトレイとの間に隙間が設けられている場合にも、記録媒体の位置を正確に検出することが可能な記録装置および記録方法の提供を目的とする。
本発明は、記録媒体に対して記録を行う記録手段と共に主走査方向へと移動するキャリッジと、記録媒体を保持する保持部材と、前記保持部材を積載するトレイと、前記トレイを前記主走査方向と交差する副走査方向へと搬送する搬送手段と、を備える記録装置であって、前記トレイに積載される前記保持部材の前記主走査方向における端部位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記端部位置に基づいて前記主走査方向における前記記録手段の記録動作開始位置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明は、記録媒体を保持する保持部材をトレイに積載し、前記トレイを所定の方向へと搬送すると共に、記録手段を前記所定の方向と交差する主走査方向へと移動させつつ前記保持部材に保持された前記記録媒体に対して記録を行う記録方法であって、前記トレイに積載される前記保持部材の前記主走査方向における端部位置を検出する検出工程と、前記検出工程において検出された前記端部位置に基づいて前記主走査方向における前記記録手段の記録動作開始位置を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トレイに保持される保持部材とトレイとの間に隙間が設けられている場合にも、記録媒体の位置を正確に検出することが可能な記録装置および記録方法の提供を目的とする。
第1の実施形態における記録装置の概略構成を示す斜視図である。 第1の実施形態における制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に用いられるトレイの斜視図である。 図3に示すトレイに記録媒体を積載した状態を示す平面図である。 第1の実施形態におけるトレイの検出動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるトレイの搬送動作を示す平面図である。 第1の実施形態における反射部の発見動作を示す平面図である。 センサの出力信号を示す図および反射部の検出状態を示す側断面図である。 第1反射部および第2反射部の中心位置の検出動作を示す平面図である。 第3反射部の検出動作および記録媒体の判定処理を示すフローチャートである。 第3反射部の検出動作を示す平面図である。 第1の実施形態におけるカード有無検出からトレイ排出までの動作を示すフローチャートである。 図12おけるカード有無検出動作を示すフローチャートである。 図13に示すカード有無検出動作を示す平面図である。 図12におけるカード台紙位置の確定動作を示すフローチャートである。 図15に示すカード台紙位置の確定動作を示す平面図である。 第2の実施形態におけるカード台紙位置の確定動作を示すフローチャートである。 図17に示すカード台紙位置の確定動作を示す平面図である。 第3の実施形態におけるカード有無検出からトレイ排出までの動作工程を示すフローチャートである。 カード台紙が傾いた状態を示す平面図である。 第4の実施形態におけるカード有無検出からトレイ排出までの動作工程を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一もしくは相当部分には同一符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における記録装置1の概略構成を示す斜視図である。記録装置1は、インクを吐出して記録を行う1つ以上の記録ヘッド(記録手段)12が搭載されるキャリッジ31を備える。キャリッジ31は、主走査方向(X方向)に延在するガイド軸14によって回動および摺動可能に支持されると共に、ガイド軸14と平行に延在するサポート部材18に摺動可能に支持される。サポート部材18に支持された状態で、キャリッジ31に搭載された記録ヘッド12は、インクを吐出する吐出口が形成された吐出口面が記録媒体11を支持するプラテンと10と平行に対向した状態に保たれる。
キャリッジ31には、キャリッジモータ15の駆動シャフトに固定された駆動プーリ116aとアイドルプーリと16bとに架け渡された無端のタイミングベルト17に連結されている。キャリッジモータ15の駆動による駆動プーリ16aの回転によって、タイミングベルト17は正方向または逆方向へと移動する。このタイミングベルトの正方向または逆方向への移動により、キャリッジ31はガイド軸14およびサポート部材18に摺動しつつ主走査方向(X方向)に沿って往動、または復動を行う。また、キャリッジ31は、主走査方向(X方向)と搬送方向(Y方向)とで規定される平面に対して垂直する方向(Z方向)への移動も可能である。
また、画像を形成すべき記録媒体は、搬送モータ20によって駆動される後述の搬送手段(図1には図示せず)によって、主走査方向(X方向)と交差する搬送方向(副走査方向ともいう)へと搬送される。本実施形態において、搬送方向は主走査方向と直交する方向(Y方向)に定められている。搬送モータ20は、正逆両方向に回転可能であり、搬送モータ20の正転時には、記録媒体は上流側へ搬送され、搬送モータ20の逆転時には下流側へ搬送される。
記録装置1には、記録媒体11の搬送経路内において記録媒体11の先端または後端を検出するエッジセンサ26が設けられている。さらに、キャリッジ31には、記録媒体11の側端部を検出するための光学式センサ25Aが取り付けられている。よって光学式センサ25Aは、キャリッジ31と共に主走査方向へ移動する。また、キャリッジ31は主走査方向(X方向)と搬送方向(Y方向)と平行する平面に対し垂直な方向(Z方向)への移動も可能になっている。
この他、記録装置1には、記録ヘッド12に設けられた吐出口の吐出性能の維持・回復を行うメンテナンス処理を行うためのメンテナンス機構19が、記録ヘッド12の走査の基準位置であるホームポジションの付近に設けられた非記録領域内に配置されている。メンテナンス機構19には、例えば、非記録時に記録ヘッド12のノズルの開口部を封止するためのキャップ(不図示)や吐出口面に付着した異物や余分なインクを掻き取るためのワイパ(不図示)などが設けられている。以下、主走査方向(X方向)において、ホームポジションに近い側をホーム側、ホームポジションから遠い側をアウェイ側と称す。また、キャリッジ31および記録ヘッド12の主走査において、アウェイ側への移動を往動、ホーム側への移動を復動と称す。
上記構成を有する記録装置1は、後述の搬送手段によって記録媒体11を搬送方向へと間欠的に移動させる一方、記録ヘッド12を、キャリッジ31と共に主走査方向へと移動させつつインクを吐出させることによって画像の記録を行う。すなわち、本実施形態における記録装置1は、所謂シリアル型の記録装置となっている。なお、記録装置1によって記録動作を行う場合、記録媒体は副走査方向(Y方向)における下流側へと搬送される。
図2は、図1に示す記録装置1における制御系の構成を示すブロック図である。コントローラ(制御手段)400は、例えば、マイクロコンピュータ形態のCPU401、プログラムやテーブル、固定データ等を格納したROM403、画像データを展開する領域や作業領域等を設けたRAM405等を含み構成されている。CPU401は、ROM403に格納されたプログラムに従い、種々の演算、判定、制御などの処理を実行する。本発明における第1のずれ量算出手段、第2のずれ量算出手段、領域算出手段、画像データ削除手段、および画像データ回転手段などの機能は、コントローラ400によって実現される。
ホスト装置410は記録装置1に接続された画像データの供給源であり、画像データの生成や処理等を行なうパーソナルコンピュータ(PC)が用いられている。この他、ホスト装置は、画像読取用のスキャナ装置、デジタルカメラ等の形態であってもよい。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェース(I/F)412を介してコントローラ400との間で送受信される。
操作部420は操作者による指示入力を受け付ける複数のスイッチを含む。スイッチとしては、例えば、電源スイッチ422、記録ヘッド12のメンテナンス動作を指示するための回復スイッチ426、レジスト調整モードを実行する際にユーザがコマンドを入力するためのレジスト調整起動スイッチ427等がある。
センサ群430は装置状態を検出するための複数のセンサからなる。センサとしては、例えば、キャリッジ31に搭載されている光学式センサ25A、搬送路内において記録媒体11を検出するエッジセンサ26、環境温度を検出するために適宜の部位に設けられた温度センサ434等がある。
ヘッドドライバ440は、記録データや制御信号等に応じて記録ヘッド12内の記録素子402を駆動するドライバである。ヘッドドライバ440には、例えば、記録データを記録ヘッド12の個々の記録素子402の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、シフトレジスタから出力された記録データを適宜のタイミングでラッチするラッチ回路等が設けられている。さらに、ヘッドドライバ440には、駆動タイミング信号に同期して記録素子402を作動させる論理回路素子や、記録位置を調整するために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等も設けられている。
また、記録ヘッド12には、インクの吐出特性を安定させるための温度調整を行なうためのサブヒータ442が設けられている。これは、記録素子402と同様に記録ヘッド12の基板上に形成される形態や、記録ヘッド12の本体部またはヘッドカートリッジに取り付ける形態がある。
モータドライバ450はキャリッジモータ15を駆動するドライバである。また、モータドライバ460は記録媒体11を搬送するために用いられる搬送モータ20を駆動するためのドライバである。
図3は、記録装置1によって用いられる記録保持部材3を示す斜視図である。記録補助部材3は、後述の非定型の記録媒体への記録を行う際に使用する部材であり、樹脂などによってトレイ状に構成されている。以下の説明では、記録補助部材3をトレイ3と称す。後述の非定型の記録媒体11は、トレイ3に積載された状態で、記録装置1の搬送手段によりY方向へと搬送される。
トレイ3は、記録媒体11を積載する凹部41、記録媒体11を押圧する押圧部材42、押圧部材42を付勢する弾性部材43A・43Bを有する。さらにトレイ3の上面には、第1反射部(第1の被検出部)47A、第2反射部(第2の被検出部)47B、第3反射部47Cが設けられている。これらの反射部47A、47B、47Cは、トレイ3の他の部分(第1、第2、第3の被検出部以外の部分)よりも高い光反射率を有している。第1反射部47Aと第2反射部47Bは凹部41の外側に設けられ、第3の反射部47Cは凹部41内に設けられている。また、第1反射部47Aと第2反射部47Bは、トレイ3の幅方向(図3中、Y方向)において所定の間隔を介して配置されている。
前述のキャリッジ31に設けられた光学式センサ25Aは、投光部および受光部を有し、搬送手段によって搬送されて来るトレイ3の上面に向けて光を照射し、トレイ3からの反射された光の光量に応じて異なる値の検出信号を出力する。このため、光学式センサ25Aから出力される検出信号の値を確認することにより、各反射部47A、47B、47Cの有無および位置を検出することができる。本実施形態では、光学式センサ25Aは、受光量が大きいほど小さな値の検出信号を出力するように構成されている。
トレイ3は、複数種類の記録媒体11を個別に積載可能である。図4は、代表的な記録媒体11をトレイ3に積載した状態を示す図である。図4(a)は、円形記録媒体51をトレイ3へ積載した状態を、図4(b)は記録媒体としてネイルシールマウント53をトレイ3へ積載した状態をそれぞれ示している。また、図4(c)は、記録媒体11を支持するカード台紙56を単独でトレイ3へ積載した状態を、図4(d)はカード台紙56上にプラスチックカードメディア59(以下、カードと称す)を積載した状態をそれぞれ示している。
円形記録媒体51として、表面に記録受容層を持つプリンタブルディスクを想定している。プリンタブルディスクとしては、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)などが挙げられる。以下、円形記録媒体51を、ディスクと呼ぶこととする。このディスク51をトレイ3に保持させる場合には、トレイ3に設けられた突き当て部44A、44Bと、押圧部材42の突き当て部44Cと、をディスク51の周縁部に当接させる。これにより、ディスク51をトレイ3の定位置に保持させることができる。
ネイルシールマウント53は、ネイルシール群54が積載されるものであり、プラスチックの板状の部材によって形成されている。ネイルシール群54にはネイルアート用の大きさの異なるネイルシールが整列して配置されている。このネイルシール群54は、インク受容層を有しており、記録装置1による記録が可能である。
ネイルシールマウント53をトレイ3に保持させる場合には、トレイ3に設けられた突き当て部45A、45Bと押圧部材42に設けられた突き当て部45C、45Dと、をネイルシールマウント53の端部に当接させる。これにより、ネイルシールマウント53をトレイ3の凹部41に保持させることができる。
カード台紙(保持部材)56は、インク吸収性を有する素材からなる板状の部材により構成されている。このカード台紙56には、凹状をなす2つのセット部57A、57Bが互いに隣接して形成されている。セット部57A、58Bは、それぞれカード59を隙間なく嵌合させることが可能な形状に形成されている。セット部57A、57Bのそれぞれに嵌合させるカード59としては、インクによる記録が可能なインク受容層を有するものが使用される。本実施形態では、クレジットカードサイズの2つのカードを、それぞれセット部57A、57Bに保持させるように構成した例を示している。
カード台紙56の外形はネイルシールマウント53と略同一である。トレイ3に設けられた突き当て部45A、45Bと押圧部材42に設けられた突き当て部45C、45Dを、カード台紙56の端部に当接させることで、カード台紙56をトレイ3の凹部41に保持せることができる。また、カード台紙56には、検出孔58A、58Bが備えられている。この検出孔58A、58Bは、後述するカード59の有無の判定に使用される。
次に、図5ないし図17を参照しつつ、第1の実施形態における記録媒体11の記録動作を説明する。
図5は、トレイ3に設けられた第1反射部47Aおよび第2反射部47Bの位置を検出する反射部検出動作を示すフローチャートである。なお、本明細書において、各フローチャートに付す「S」はステップ(工程)を表している。反射部検出動作は、図5のS101において記録装置1の内部へとトレイ3を搬送する動作(以下、トレイ引き込み動作と称す)から、S109において第2反射部47Bを検出するまでの動作がコントローラ400の制御によって実行される。また、図6は、図5のS101の反射部検出動作によって搬送されるトレイ3の搬送状態を示す平面図である。
記録動作の開始に際し、ユーザはトレイ3を記録装置1にセットする。この際、記録装置1の内部に設けられた搬送ガイド29(以下、搬送ガイドと呼す)にトレイ3の側端を沿わせ、主走査方向(図中のX方向)の位置を規制しながらトレイ3のセットを行う(図6(a)参照)。
その後、搬送モータ20の駆動によって搬送手段が動作すると、トレイ3は副走査方向(Y方向)の上流側に向けて搬送される。搬送手段は、図6に示すように、搬送ガイド29より上流側に設けられた第1搬送ローラ13とこれに対向する第1従動ローラ21、および第1搬送ローラより下流側に設けられた第2搬送ローラ22とこれに対向する第2従動ローラとを含み構成されている。各ローラの中心軸線は、いずれも主走査方向(X方向)と並行している。
第1従動ローラ21は、第1搬送ローラ13の周面上部に接するように、主走査方向に沿って複数個配置されている。第1搬送ローラ13と第1従動ローラ21とでトレイ3を挟持しつつトレイ3を搬送する。一方、第2搬送ローラ22の上方には、第2従動ローラ27が主走査方向に2個並べて配置されており、第2搬送ローラ22と第2従動ローラ27とでトレイ3を挟持しながらトレイ3を搬送する。2個の第2従動ローラ27は、トレイ3の幅方向(Y方向)における中心線に対して左右対称となる位置に配置されている。また2個の第2従動ローラ27は、記録動作中、トレイ3に対して凹部41以外の部分に接するように設けられている。第1搬送ローラ13と第1従動ローラ21は、第2搬送ローラ22と第2従動ローラ27より、副走査方向(Y方向)において上流側に設けられている。この第1搬送ローラ13と第2搬送ローラ22との間には、キャリッジ31が主走査を行う空間領域が設けられている。
図6(a)に示すように、記録動作前のセット状態では、トレイ3は第2搬送ローラ22と第2従動ローラ27とに挟持されているが、第1搬送ローラ13と第1従動ローラ21には挟持されていない。一連の記録動作の開始が指示されると、まず、S101においてトレイ引き込み動作が行われる。トレイ引き込み動作では、まず第2搬送ローラ22と第2従動ローラ27とにより、トレイ3が副走査方向における上流側に搬送される。トレイ3が所定量上流側に搬送されると、第1搬送ローラ13と第1従動ローラ21の間に挟持される。その後、第1搬送ローラ13と第1従動ローラ21のローラ対、および第2搬送ローラ22と第2従動ローラ27のローラ対によってトレイ3はさらに上流側へと搬送される(図6(b)参照)。
第1搬送ローラ13の上流にあるエッジセンサ26(図1)がトレイ3を検出するか、あるいは所定量の搬送動作が行なわれると、トレイ引き込み動作が終了する(S102)。次に、S103において反射部発見動作を行う。図7は反射部発見動作を示す平面図である。反射部発見動作では、キャリッジ31を主走査方向(X方向)に移動させ、キャリッジ31に設けられた光学式センサ25Aの主走査方向における位置を、トレイ3の第1反射部47Aが設けられている主走査方向における位置に合わせる。なお、この時点では、まだトレイ3の第1反射部47Aは光学式センサ25Aより下流側に位置している。
次いで、搬送手段によってトレイ3の搬送動作を行い、図7に示すように、光学式センサ25Aに対してトレイ3の位置を移動させる。これにより、光学式センサ25Aによる第1反射部47Aの検出が行われる。
図8(a)に反射部検出動作における光学式センサ25Aの受光出力を示す。また、図8(b)に反射部の検出状態を示す。前述のように、第1反射部47Aはトレイ3の他の周辺部分に比べて、光学式センサ25Aの発する光を反射し易い特性(高反射率)を有している。従って、光学式センサ25Aがトレイ3の第1反射部47Aを検出した時の受光量は、トレイ3の他の部分を検出した時の受光量より大きくなり、光学式センサ25Aから出力される検出信号の値(出力電圧)は小さくなる。このため、図8に示すように、反射部検出動作によって光学式センサ25Aの検出信号の値が所定の閾値電圧Vth1を跨ぐように変化する位置を検出することで、第1反射部47Aの両端部1031、1032を検出することができる。
ここで第1反射部47Aの両端部1031、1032の検出に成功し、かつ本検出結果から算出できる第1反射部47Aの搬送方向における大きさ1033が所定範囲内にある場合、第1反射部47Aを発見でき、トレイ3が引き込まれたと判定する(S104)。この場合、図5のS106へと移行する。
一方、第1反射部47Aの両端部1031、1032が検出できない場合、あるいは本検出結果から算出される第1反射部47Aの副走査方向の大きさ1033が所定範囲外にある場合、所定のトレイ3が引き込まれていないと判定する(S104)。この場合には、S105へと移行し、トレイなしエラーが発生したとみなし、トレイ3を排出する動作を行った後、ユーザにエラー通知を行う。
S104において、所定のトレイ3が引き込まれたと判定された場合には、S106〜S109において、第1反射部47Aの検出動作と位置設定および、第2反射部47Bの検出動作と位置設定を行う。図9は、第1反射部検出動作S106と第2反射部検出動作S109の検出動作を示す平面図である。
まず、S106の第1反射部47Aの検出動作では、トレイ3を副走査方向における下流側に移動させる。これにより、第1反射部47Aの副走査方向における両端部1061、1062が光学式センサ25Aによって検出される。
なお、この第1反射部47Aの検出動作において、第1反射部47Aの端部が検出できなかった場合、あるいは検出できたとしても反射部の大きさが所定範囲外であった場合には、トレイ3が引き込まれていないと判定する。この場合、反射部発見動作時と同様に、トレイなしエラーとして記録動作を中断し、トレイ3を排出する動作を行った後、ユーザにエラー通知を行う。
次にトレイ3を副走査方向における上流側に移動させることで、再度、第1反射部47Aの副走査方向における両端部1063、1064を光学式センサ25Aによって検出する。そして下流側端部1061と上流側端部1063の位置の中心位置を算出する演算を行う。これにより、第1反射部47Aの副走査方向における中心位置が設定される。
上記のように本実施形態では、第1反射部47の上流側端部の検出動作では、トレイ3を上流側へと移動させ、第1反射部47の下流側の検出動作では、トレイ3を下流側へと移動させて検出動作を行う。すなわち、トレイ3を一方向へと移動させて上流側端部と下流側端部の検出を行うのではなく、トレイ3を上流側と下流側とに往復移動させて検出を行なう。この理由は次の通りである。
光学式センサ25Aの検出位置が第1反射部47Aの外側から内側へと移動する場合と、第1反射部47Aの内側から外側へと移動する場合とを比較すると、光学式検出センサ25Aの出力変化には異なる傾向が見られる。すなわち、同一の端部位置を検出する場合にも、光学式センサ25Aの検出位置が第1反射部47Aの外側から内側へと移動する場合と、内側から外側へと移動する場合とで若干の系統的なずれが生じる。
そこで本実施形態では、第1反射部47Aの上流側端部の検出と下流側端部の検出のいずれにおいても、光学式センサ25Aの検出位置が第1反射部47の外側から内側へと移動するようにトレイ3を移動させている。これにより、上流側端部と下流側端部の検出位置に系統的なずれが生じることはなくなり、両端部の位置をより正確に検出することが可能になる。結果、第1反射部47Aの中心位置の算出値の精度も向上する。
また、第1反射部47Aの検出動作S106および後述の第2反射部47Bの検出S108では、トレイ3の搬送速度を、前述の反射部発見動作S103より低下させている。これにより反射部端部位置の検出精度を高め、反射部中心算出精度を高めている。例えば、S103における反射部発見動作では、トレイ3の搬送速度を2.00ipsとし、第1反射部検出動作および第2反射部検出動作では、トレイ3の搬送速度を0.67ipsとしている。
次に、搬送手段によってトレイ3を搬送することにより、第1反射部47Aの副走査方向における中心を、光学式センサ25Aの検出位置に合わせる。その後、キャリッジ31の主走査により、光学式センサ25Aの主走査方向の位置を第1反射部47Aから所定量アウェイ側に離れた位置へと移動させる。次に、キャリッジ31を往復移動させることにより、第1反射部47Aの主走査方向における両端部を光学式センサ25Aによって検出する。このキャリッジ31の往復移動により、第1反射部47Aの主走査方向における中心を求める。以上の第1反射部47Aの検出動作(S106)によって、第1反射部47Aの副走査方向および主走査方向における中心位置C1が設定される。
続いて、S108において第2反射部47Bの検出動作を行う。この第2反射部47Bの検出動作は、前述の第1反射部47Aの検出動作と同様に、光学式センサ25Aに対してトレイ3を上流側および下流側へと往復移動させて副走査方向の両端部の検出を行なう。そして、検出した両端部の位置に基づき、副走査方向における第1反射部47Aの中心位置を算出する。さらに、第1反射部47Aの中心位置に光学式センサ25Aの検出位置を合わせ、キャリッジ31を主走査方向へと往復移動させて第2反射部47Bの主走査方向における両端部を検出する。これにより、第2反射部47Bの中心位置C2が設定される。
S109における第2反射部47Bの中心位置の検出動作が終了すると、コントローラ400は図10のフローチャートに従い、S201における第3反射部47Cの検出動作からS204における記録媒体の種類の選択動作までの処理を実行する。図11は第3反射部47Cの検出動作を示す平面図である。
図10において、S201では、第3反射部47Cの検出動作を行う。この検出動作では、図11に示すように、第3反射部47Cの副走査方向(Y方向)における位置を光学式センサ25Aの検出位置に合わせる。この後、キャリッジ31と共に光学式センサ25Aを主走査方向に移動させて第3反射部47Cの検出を行う。ここで、図11(a)に示すようにトレイ3に記録媒体11が設置されていない場合には、光学式センサ25Aによって第3反射部47Cの両端部の位置を検出することができる。このため、検出した第3反射部47Cの両端部の位置に基づいて第3反射部47Cを算出することができる。
一方、図11(b)、(c)、(d)に示すように、トレイ3にディスク51、ネイルシールマウント53、またはカード台紙56等のような記録媒体が設置されている場合、第3反射部47Cは記録媒体に隠れてしまう。このため、光学式センサ25Aは第3反射部47Cを検出できない。よって、S202では、第3反射部47Cが検出できたかを判定し、検出できた場合には、トレイ3に記録媒体11が積載されていないとみなし、S203へ移行してトレイ3の排出動作を行った後、ユーザに記録媒体なしエラーを通知する。
第3反射部47Cを検出できず記録媒体11がトレイ3にセットされていると判断されると、S204において現在トレイ3にセットされている記録媒体11の種類を判定する(S204)。この判定は、ユーザが指定した記録媒体の情報に基づいて行われる。本実施形態では、記録媒体11の種類が「ディスク」、「カード」、「その他」のいずれに該当するかによって、次に行われる動作が異なる。以下、記録媒体として「カード」が指定とれている場合の記録動作について説明する。
<カードへの記録動作>
図10のS204において記録すべき記録媒体がカードであると判定すると、コントローラ400は、図12のフローチャートに従い、S501におけるカード有無検出動作からS505のトレイ排出動作を実行する。
まず、S501においてカード有無検出動作を行った後、S502においてカード台紙の位置を確定するカード台紙位置確定動作を行う。この後、S503では確定されたカード台紙の位置に基づいて設定した記録位置に応じて、トレイ3の頭出しを行うための搬送動作を行う。続いてS504では、キャリッジ31と共に記録ヘッド12を主走査方向へと移動(走査)させつつ、記録ヘッド12の吐出口からインクを吐出させてカード59への記録を行う。この際、記録ヘッド12のインク吐出動作は、記録動作開始位置に記録ヘッド12の吐出口列が到達した時点から開始される。このように記録ヘッド12を主走査方向へと移動させつつ記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させる動作を、以下の説明において記録走査ともいう。本実施形態では、記録走査をカード59に対して複数回行うことにより記録すべき画像が完成される。この後、トレイ3を記録装置1の外部へと排出し(S505)、一連の記録動作が終了する。以下、カード有無検出動作およびカード台紙位置確定動作を、より詳細に説明する。
<カード有無検出動作>
カード59への記録を実行する場合、ユーザはカード台紙56にカード59をセットする。このため、コントローラ400は一連の記録動作を開始するに際し、まず、カード台紙56にカード59がセットされた状態にあるか否かを検出するための動作(カード有無検出動作)を行う。なお、図4(c)にカード台紙56のみがトレイ3に積載された状態を、図4(d)にカード台紙56上にカード59が積載された状態をそれぞれ示す。カード台紙56のセット部57A、57Bには、それぞれ検出孔58A、58Bが形成されているため、セット部57A、57Bにカード59が積載されていない状態では、検出孔58A、58Bを通じてトレイ3の表面が露出した状態となる。そして、トレイ3は黒色に、カード59は白色に形成されているため、各々の光の反射特性の違いによって、カードの有無を検出することができる。
以下、図13のフローチャート、および図14の平面図を参照しつつ、カード有無検出動作を説明する。
まず、S510では、図14に示すように、光学式センサ25Aの検出位置が、検出孔58Bの主走査方向における位置と一致するようにキャリッジ31を主走査方向へと移動させる。このキャリッジ31の移動は、前述の第1反射部検出動作(S106)において検出した第1反射部47Aの位置情報、および第2反射部検出動作(S108)により検出した第2反射部47Bの位置情報に基づいて行う。
次に、S511では、図14に示すように、トレイ3を副走査方向へ移動させ、一方の検出孔58Bを光学式センサ25Aの検出位置の直下に位置させる。そして、光学式センサ25Aによりカード59の有無を検出する(S512)。この検出動作において、白色に形成されたカード59がトレイ3にセットされた状態では、光学式センサ25Aはカードからの反射光を受光するため、その受光量が多くなる。これに対し、カード59がセットされていない状態では、光学式センサ25Aは黒色であるトレイ3からの反射光を受光するため、その受光量は少なくなる。この受光量の大小により、セット部57Bにカード59が積載されているか否か(カードの有無)を判別することができる。
次に、S513では、光学式センサ25Aの検出位置が他方の検出孔58Aの直上に位置するように、キャリッジ31を主走査方向へと移動させる。そして、他方のセット部57Aにカード59が積載されているか否か(カードの有無)を光学式センサ25Aによって検出する(S514)。
その後、S512の検出結果とS514の検出結果とに基づき、記録指令によって指定された位置にカードが存在するか否かの判定を行う。具体的には、トレイ3に積載されたカード台紙56において、記録指令によって指定されたセット部(57A及び/又は57B)に、カードがセットされているかを、S521、S514の検出結果に基づき判定する。ここで、指定されたセット部にカードがセットされている場合には、次工程(図15のS601)へと移行する。また、指定されたセット部にカード59がセットされていない場合には、カードなしエラーとして動作を中断し、トレイを排出する動作を行った後ユーザに通知を行う(S516)。
なお、本実施形態では、カード59を白色、トレイ3を黒色としたが、これに限定されるものではく、カード59とトレイ3の色の組み合わせは、カード59の有無によって光学式センサ25Aの受光量が変化する組み合わせであれば良い。
<カード台紙位置確定動作>
前述のS515においてトレイ3に積載されたカード台紙56のセット部に適正にカード59がセットされていると判定されると、カード台紙位置確定動作に移行する。本実施形態では、2枚のカード59を、カード台紙56のセット部57A、57Bに積載することが可能な構成を有している。このため、ディスクの記録範囲と略同一の範囲に、一般的なサイズのカード(例えば、クレジットカード:53.98mm×85.6mm)を配置する場合、配置可能な枚数の限度は2枚となる。また、2枚のカード59の主走査方向における間隔を狭くする必要がある。主走査方向において2枚のカード59の間隔が狭い場合、記録ずれの許容量が小さくなる。これに対して、副走査方向においてはカード59に隣接するものがなく、カード台紙56へ記録する際のはみ出し量には比較的大きな許容量をもたせることが可能であり、副走査方向における記録ずれの許容量も比較的大きい。
このような状況に鑑み、本実施形態では、カードへの記録を実行するに先立ち、以下のようなカード台紙位置確定動作を行う。
図15は、コントローラ400により実行されるカード台紙位置確定動作のフローチャートである。また、図16は本実施形態におけるカード位置確定動作を模式的に示す平面図である。
まず、キャリッジ31を主走査方向に移動させ、光学式センサ25Aの検出位置を、カード台紙56の外側に設定された検出開始位置STに設定する(S601)。次に、カード台紙56の端部位置X3を検出するための検出開始位置ST1と光学式センサ25Aの検出位置とが副走査方向において一致するように、トレイ3を副走査方向上流側へと搬送する(S602)。ここで、光学式センサ25Aを駆動し(S603)、検出動作終了位置EN1までキャリッジ31を移動させる(S604)。検出動作終了位置EN1は、カード台紙56の端部から主走査方向において所定距離だけ離れ、かつ、次の動作の開始に適した位置に設定することが好ましい。
キャリッジ31の主走査方向への移動によって光学式センサ25Aの検出位置が検出動作終了位置EN1に到達すると、光学式センサ25Aの駆動を停止する(S605)。光学式センサ25Aの検出位置がST1に示す位置から検出動作終了位置EN1まで移動する間に、光学式センサ25Aは、カード台紙56およびカード59からの反射光を受光する。カード台紙56は白色であり、トレイ3は黒色であるため、光学式センサ25Aはトレイ3よりもカード台紙56からより多くの反射光を受光する。この受光量の大小により、カード台紙56のX方向端部位置X3が検出される。
この後、S606では、カード台紙56の端部位置X3が検出されたか否かの判定を行う。カード台紙56の端部位置X3が未検出の場合は、カード台紙56の汚れなどにより、検出ができない状況にあるとみなし、S607へと移行する。S607では、先に算出した第1反射部47Aの中心位置C1と第2反射部47Bの中心位置C2とに基づいて、予め設定されている理想の記録動作開始位置を変更し、カード台紙位置確定動作を終了する。
一方、S606において、端部位置X3が検出されたと判定した場合には、検出した端部位置X3をRAM405に記憶させる(S608)。この後、S609において、検出された端部位置X3と、理想位置との差が閾値以上であるか否かの判定を行う。理想位置は、第1反射部47Aの中心位置C1のX方向における座標X1と、中心位置C1からカード台紙56の端部位置までの理想距離ADと、に基づいて算出された位置である。この理想位置と検出された端部位置X3との差が閾値以上の場合は、端部位置X3が正確に検出できていないとみなす。この場合、S607へと移行し、第1反射部47Aの中心位置C1と第2反射部47Bの中心位置C2とに基づき、予め設定されている理想の記録動作開始位置を変更し(S607)、カード台紙位置確定動作を終了する。
一方、端部位置X3と理想位置との差が閾値未満の場合には端部位置X3が正確に検出されているとみなす。この場合、第1反射部47Aの中心位置C1と、第2反射部47Bの中心位置C2と、端部位置X3とに基づき予め設定されている記録動作開始位置を変更する(S610)。具体的には、記録動作開始位置の変更量(H)は、カード台紙56のX方向のずれ量(W)とトレイ3の搬送時の斜行により生じるX方向のずれ量(以下、傾きずれ量(K))とに基づいて算出される。そして、算出された変更量(H)を予め定められている理想の記録動作開始位置X0に加え(X0+H)、記録動作開始位置を決定する。ここで、カード台紙56のずれ量(W)は、第1反射部47Aの中心位置C1のX方向の座標X1と、中心位置C1からカード台紙56の端部位置までの理想距離ADに基づいて算出される理想位置と端部位置X3の差分と、に基づいて算出される。すなわち、ずれ量(W)は、(W)=X3−(X1−AD)の演算によって算出される。
また、傾きずれ量(K)は中心位置C1、中心位置C2、およびカード59のY方向における中心位置CXから端部位置X3に至る距離ACと、に基づいて算出される。すなわち、傾きずれ量(K)は、(K)=AC×(Y2−Y1)/ABの演算によって算出される。以上のようにして算出されたずれ量(W)と、傾きずれ量(K)とに基づき、記録動作開始位置を定め、カード台紙位置確定動作(S502(図12参照))を終了する。
上記のようにしてカード台紙位置確定動作が終了すると、図12のS504において、先に設定した記録動作開始位置から記録ヘッド12を駆動し、カード59への記録動作を行う(S504)。記録動作は、トレイ3の搬送動作と記録ヘッド12による記録走査とを繰り返すことにより行う。本実施形態では、カードに対して縁無し記録を実行するため、カードの縁より所定量外方へとはみ出す位置までインクの吐出を行う。この吐出動作は、記録媒体(カード)より大きなサイズの画像データImに基づいて行われる。カードの縁より外側に吐出されたインクは、トレイ3に保持されているカード台紙56に着弾する。カード台紙56はインク吸収性を有するため、着弾したインクを内部に吸収・保持する。記録動作が終了した時点で、トレイ3を記録装置1の外部へ排出し(S505)、一連の記録動作を終了する。
以上のように、本実施形態では、トレイ3内におけるカード保持部材56の主走査方向へのずれ量(W)と搬送時のトレイ3の斜行による傾きずれ量(K)とを求め、それらのずれ量に基づいて記録動作開始位置を決定する。このため、記録媒体に対して適正な位置に画像を記録することが可能になる。また、画像の形成位置が適正化されることにより、カード59の外側に多くのインクを吐出させることなく、確実に縁無し記録を行うことが可能になる。すなわち、保持部材の公差などを考慮して、トレイと保持部材との間に余裕(隙間)を持たせるように構成する場合にも、記録媒体の外側にはみ出して記録を行う領域を小さく抑えることが可能となる。このため、インク消費量の低減、およびカード台紙56の小型化が可能になる。
本実施形態では、図6に示すように、カードの長手方向が副走査方向(Y方向)と並行するように、トレイ3を記録装置1に配置した例を示した。すなわち、第1反射部47Aの中心位置C1と第2反射部47Bの中心位置C2とを結ぶ直線が略主走査方向と並行するようにトレイを配置する例を示した。しかし、記録装置1に配置するトレイ3の向きは、これに限定されるのではない。記録装置1に配置するトレイ3の向きを、図16に示す位置から90度回転させ、カードの長手方向が主走査方向と並行するようにトレイ3を配置して記録動作を行うことも可能である。この場合、主走査方向(X方向)における記録動作開始位置を、トレイ3の第1反射部47Aの位置と第2反射部47Bの位置とから算出し、カード台紙56の副走査方向における端部を光学式センサ25Aによって直接検出するようにしても良い。この場合にも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図17に、第2の実施形態においてコントローラ400により実行されるカード台紙位置確定動作のフローチャートを示す。また、図18は第2の実施形態におけるカード位置確定動作を模式的に示す平面図である。
第1の実施形態のように、カード台紙56が弾性部材43A、43Bの付勢力によってトレイ3の突き当て部45A、45Bに突き当てられる構成では、カード台紙56とトレイ3の傾きは略同等と考えることができる。しかし、図18に示すように、カード台紙56をトレイ3に形成された凹部41に嵌合させて保持する構成においては、カード台紙56およびトレイ3の部品公差に鑑みて隙間を設ける必要がある。そのため、カード台紙56はトレイ3に対して傾く可能性がある。
そこで、第2実施形態では、カード台紙56の端部位置を複数個所で検出し、トレイ3に対するカード台紙56の傾きも考慮して記録動作開始位置を補正する構成を採る。なお、各図中、前述した第1の実施形態と同一の工程もしくは対応部分については、同一のステップ番号および符号を付し、その説明の詳細は省略する。図17におけるS601〜S610は、第1の実施形態と同一の動作を示しているため、これらの詳細説明は省略し、S610以降のステップにおける動作を中心に説明を行う。
図17のS610において端部位置X3と理想位置との差が閾値未満と判断された場合は、端部位置X3を正確に検出できているとみなし、S710へと移行する。S710では、検出動作終了位置EN1にある光学式センサ25Aの検出位置が、カード台紙56の上端部の検出動作開始位置ST2と副走査方向において同一の位置となるようにトレイ3を副走査方向へと搬送する。
次に、S711では、光学式センサ25Aの検出位置がカード台紙56の上端部位置C5の検出動作開始位置ST2に達するまで、キャリッジ31を主走査方向へ移動させる。ここで、光学式センサ25Aを駆動し、光学式センサ25Aの検出位置が、カード台紙56の一方の上端部位置C5の検出動作終了位置EN2に達するまでトレイ3を副走査方向へと搬送し、光学式センサ25Aの駆動を停止する(S712)。これにより、カード台紙56の上端部位置C5が検出される。
上端部位置C5の検出動作が終了すると、次に、上端部位置C6の検出動作開始位置ST3と光学式センサ25Aの検出位置とが副走査方向において同一位置となるように、トレイ3を副走査方向へ搬送する(S713)。さらに、光学式センサ25Aの検出位置が検出動作開始位置ST3に達するまでキャリッジ31を主走査方向へ移動させる(S714)。ここで、光学式センサ25Aを駆動し、上端部位置C6の検出動作終了位置EN3までキャリッジ31を移動させて検出動作を行い(S715)、検出動作が終了した時点で光学式センサ25Aの駆動を停止する。
この後、S716においてカード台紙56の上端部位置C5と上端部C6の双方が検出されたか否かを判定し、少なくとも一方の上端部位置が未検出である場合には、検出動作が正確に実行されていないとみなし、S717へと移行する。S717では、第1反射部47Aの中心位置C1と第2反射部47Bの中心位置C2とに基づき、予め設定されている理想の記録動作開始位置を変更し(S717)、カード台紙位置確定動作を終了する。
また、S716において上端部位置C5および上端部位置C6が検出されていると判定した場合は、上端部位置C5、上端部位置C6、および端部位置X3に基づき、予め設定されている理想の記録動作開始位置を変更する(S718)。
記録動作開始位置の変更量Hは、カード台紙56のX方向のずれ量(Z)とカード台紙56の傾きによる傾きずれ量(G)とにより算出される。カード台紙56のずれ量(Z)は中心位置C1とカード台紙56の側端部の位置との理想距離ADから算出される理想位置と、検出された端部位置X3との差分となる。すなわち、ずれ量(Z)は、(Z)=X3−(X1−AD)の演算よって算出される。
一方、傾きずれ量Gは端部位置C5と端部位置C6、およびカード59のY方向中心位置と端部位置X3の距離ACとにより算出される。すなわち、傾きずれ量(G)は、G=AC×(Y6−Y5)/AEの演算によって算出される。以上のようにして算出されたずれ量(Z)と、傾きずれ量(G)とに基づき、予め設定されている理想の記録動作開始位置を変更し、カード台紙位置確定動作を終了する。
以上のように第2の実施形態では、カード台紙56の端部位置を複数個所検出して記録動作開始位置の変更を行う。従って、カード台紙56をトレイ3の凹部41に嵌合させる構成において、カード台紙56がトレイ3に対して傾いていた場合にも、カード59に対して適正な位置に画像を形成することが可能となる。このため、縁無し記録においてカード59の外側に吐出するインク量を抑制することが可能になり、延いてはインク消費量、およびカード台紙56の交換頻度を低減させることが可能になる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。上記第1、第2の実施形態では、カード台紙が主走査方向と平行する方向へのするずれ量や、傾きを求めて記録動作開始位置を変更する例を示した。しかし、カード台紙56の傾きが大きい場合、記録動作開始位置を変更してもカード台紙の外側へとインク付与領域がはみ出す可能性がある。この場合、カード台紙56の外側に付与されたインクはトレイ3に付着することがある。トレイ3はインク吸収性を持たないため、トレイ3に付着したインクが取り外し作業などにおいてユーザの手に付着することがある。これに対し、以下に説明する第3の実施形態では、カード台紙56の傾きが大きい場合でも、トレイ3にインクを付着させることなく記録を行うことが可能になる。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の工程には同一のステップ番号を、同一部分には同一符号を付し、それらの詳細説明は省略する。
図19は第3実施形態においてコントローラ400により実行されるカード台紙位置確定動作を示すフローチャートである。また、図20は第3実施形態におけるカード台紙が傾いた状態を示す平面図である。
図19において、S701では、S502のカード台紙位置確定動作で検出した位置情報に基づき、カード台紙56の傾きθを算出する(S701)。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、カード台紙56が弾性部材43A、43Bの付勢力によってトレイ3の突き当て部45A、45Bに突き当てられる構成を有する。よって、カード台紙56の傾きはトレイ3の斜行による傾きと略同等である。
カード台紙56の傾きθは中心位置C1と中心位置C2から算出される。すなわち、傾きθは、θ=(Y2−Y1)/(X2−X1)で算出される。S702では、算出された傾きθが閾値以上か否かの判定を行う。ここで算出された傾きθが閾値以上と判定された場合には、インクがカード台紙56からはみ出し、トレイ3に付与される可能性がある。このため、S703では、カード台紙56からはみ出す領域の画像データを削除する。
図20の一点鎖線で囲まれた領域56Bは、予め設定されている画像データによって記録される予定の領域を示している。カード台紙56の傾きθが大きいと、画像領域56Bがカード台紙56をはみ出す領域R1が発生する。この状態で記録を行うとトレイ3にインクが付与されてしまうため、傾きθに基づき、はみ出す領域R1の画像データを削除する。画像データを削除した後は、トレイ3を頭だし位置まで搬送し(S503)、設定した記録動作開始位置で記録を開始する(S504)。この後、トレイ3を本体外部へ排出し(S505)、一連の記録動作は終了となる。
なお、本実施形態においても、記録媒体としてのカード59に対する記録動作開始位置は、第1の実施形態と同様にカード台紙位置を確定し(S502)、確定した結果に基づいて記録動作開始位置を変更する。このため、記録媒体に対して適正な位置に画像を記録することが可能になると共に、カード59の外側に多くのインクを吐出させることなく、確実に縁無し記録を行うことが可能になり、インク消費量の低減やカード台紙56の小型化が可能になる。
さらに、第3の実施形態では、トレイ3の傾きθが大きい場合は、カード台紙56からはみ出す領域に対応する画像データを削除することによって、トレイ3にインクが付与されることを防止することが可能となる。このため、ユーザは手を汚すことなくトレイ3の着脱を行うことが可能になる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。上述の第3の実施形態ではカード台紙56からはみ出す領域に対応する画像データを削除することによって、トレイ3にインクが付与されることを防止する例を示した。これに対し、第4の実施形態では、傾きθに応じて画像データを回転させる処理を行なう。これにより、トレイ3へのインクの付与を防止することが可能になる。
図21は第4の実施形態においてコントローラ400により実行されるカード有無検出動作(S501)からトレイ3の排出動作(S505)までのフローチャートを示している。なお、前述した実施形態と同様の工程については、同一のステップ番号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施形態では、カード台紙56の傾きθを算出し(S701)、傾きθに応じて外部入力から得られた画像データを回転させる(S704)。画像を回転した後は、トレイ3の頭出し位置まで搬送する(S503)。この後、設定した記録動作開始位置で記録走査を開始する(S504)。画像の記録が完了すると、トレイ3を本体外部へ排出し(S505)、一連の記録動作は終了する。
本実施形態においても、第3の実施形態と同様に、記録媒体としてのカード59に対する記録動作開始位置を、カード台紙56の端部検出の結果に基づいてカード対する記録動作開始位置を決定する。このため、記録媒体に対して適正な位置に画像を記録することが可能になる。また、カード59の外側に多くのインクを吐出させることなく、確実に縁無し記録を行うことが可能になり、インク消費量やカード台紙56の交換頻度を低減させることが可能になる。さらに、第4の実施形態では、カード台紙56の傾きθが大きい場合に、傾きθに応じて画像を回転させるため、トレイ3へのインクの付与を防止することが可能となる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、キャリッジに設けた光学式センサ25Aをキャリッジと共に移動させることによって、保持部材であるカード台紙の端部位置などを検出する例を示した。しかし、保持部材の端部位置の検出には他の構成を用いることも可能である。例えば、主走査方向に沿って延在するラインセンサを、使用可能な記録媒体の幅以上の範囲に配置し、そのラインセンサによって、検出対象物(トレイ、保持部材、および記録媒体の端部、あるいは被検出部(反射部))などの検出を行うことも可能である。この場合、上記実施形態のように、反射部などの被検出部の検出を行う場合には、検出対象物を往復移動させて検出することで、上記実施形態と同様に検出精度を高めることも可能である。
1 記録装置
3 トレイ
12 記録ヘッド(記録手段)
14 第1搬送ローラ
18 第2搬送ローラ
25A 光学式センサ(検出手段)
31 キャリッジ
56 保持部材
59 カード(記録媒体)
400 コントローラ(制御手段)
X 主走査方向

Claims (14)

  1. 記録媒体に対して記録を行う記録手段と共に主走査方向へと移動するキャリッジと、
    記録媒体を保持する保持部材と、
    前記保持部材を積載するトレイと、
    前記トレイを前記主走査方向と交差する副走査方向へと搬送する搬送手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記トレイに積載される前記保持部材の前記主走査方向における端部位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記端部位置に基づいて前記主走査方向における前記記録手段の記録動作開始位置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記検出手段は、前記キャリッジと共に主走査手段に移動することにより、前記保持部材の前記主走査方向における端部位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、予め定めた前記保持部材の前記主走査方向における端部の理想位置と、前記検出手段によって検出された前記保持部材の前記端部位置とのずれ量に基づいて、前記記録動作開始位置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記トレイは、前記検出手段によって検出される第1の被検出部と第2の被検出部とを有し、
    前記検出手段は、前記保持部材の前記主走査方向における前記端部位置と、前記第1の被検出部の位置と、前記第2の被検出部の位置と、を検出することが可能であり、
    制御手段は、前記検出手段によって検出された前記端部位置、前記第1の被検出部の位置、および第2の被検出部の位置の少なくとも1つに基づいて、前記記録手段による記録動作開始位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記ずれ量は、前記保持部材が主走査方向に平行にずれることによって発生する第1のずれ量と、前記保持部材が主走査方向と交差する方向に傾くことによって発生する第2のずれ量とを含み、
    前記制御手段は、第1のずれ量を算出する第1のずれ量算出手段と、前記第2のずれ量を算出する第2のずれ量算出手段とを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 前記第1のずれ量算出手段は、前記検出手段によって検出された前記端部位置に基づき前記第1のずれ量を算出することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記第2のずれ量算出手段は、少なくとも前記第1の被検出部の位置と前記第2の被検出部の位置とに基づき前記第2のずれ量を算出することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  8. 前記検出手段は、前記保持部材の複数の端部位置を検出し、
    前記第2のずれ量算出手段は、前記検出手段によって検出された前記複数の端部位置に基づいて前記第2のずれ量を算出することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記検出手段によって前記端部位置が検出されない場合、前記第1の被検出部の位置と前記第2の被検出部の位置とに基づき、前記記録動作開始位置を制御することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  10. 前記第2のずれ量算出手段によって算出された前記第2のずれ量に基づき、前記記録手段によって記録すべき画像が前記保持部材からはみ出す領域を算出する領域算出手段と、
    前記領域算出手段よって算出された領域に対応する画像データを削除する画像データ削除手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記第2のずれ量算出手段によって算出された前記第2のずれ量に基づき、前記記録手段によって記録すべき画像に対応する画像データを回転させる画像データ回転手段をさらに備えることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記第1の被検出部および第2の被検出部の光反射率は、当該第1の被検出部および第2の被検出部以外の部分の光反射率と異なり、
    前記検出手段は、前記第1の被検出部と前記第2の被検出部から反射された光を受光することによって前記第1の被検出部の位置と前記第2の被検出部の位置を検出することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  13. 前記記録手段は、インクを吐出して前記記録媒体に対して画像を形成する記録ヘッドにより構成され、
    前記保持部材は、インクを吸収することが可能な部分が、少なくとも前記記録媒体を保持する部分に隣接して形成されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 記録媒体を保持する保持部材をトレイに積載し、前記トレイを所定の方向へと搬送すると共に、記録手段を前記所定の方向と交差する主走査方向へと移動させつつ前記保持部材に保持された前記記録媒体に対して記録を行う記録方法であって、
    前記トレイに積載される前記保持部材の前記主走査方向における端部位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された前記端部位置に基づいて前記主走査方向における前記記録手段の記録動作開始位置を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする記録方法。
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