JP2005138431A - 光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置 - Google Patents

光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷装置においてラベル印刷を行おうとする光学式記録媒体としてのCD−R、DVD−R等の光ディスクの中心位置をより正確に決定することが可能な光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置は、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置及びディスクトレイの走査に基づくディスク載置部の中心位置の双方を特定すると共に、二つの中心位置の間の中心間距離を算出し、当該中心間距離が所定の基準値未満であるときは光ディスクの直接走査に基づき特定された光ディスクの中心位置を光ディスクの中心位置として決定し、当該中心間距離が所定の基準値以上であるときはディスクトレイの走査に基づき特定されたディスク載置部の中心位置を光ディスクの中心位置として決定するものである。
【選択図】 図18

Description

本発明は、光学式記録媒体(以下、「光ディスク」ともいう。)の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置に係り、特に、印刷装置においてラベル印刷を行おうとする光学式記録媒体又はそれを載置する光学式記録媒体トレイを光学式センサを用いて走査することにより光学式記録媒体の中心位置を決定する中心位置決定装置及び中心位置決定方法、並びに、そのような中心位置決定装置を備えた印刷装置に関する。
CD−R、DVD−R等の光ディスクは、様々なデータを記録するための記録媒体として普及してきている。
そして、各家庭、各職場等においてデータ記録済みの光ディスクの枚数が増加してくると、多数の光ディスクを整理して管理するために、光ディスクのラベル面にタイトル等を記載する必要が生じてくる。
光ディスクのラベル面へのタイトル等の記載は、手書きにより行うことも可能であるが、ラベルを綺麗に印刷したいという需要が多いため、光ディスクのラベル印刷が可能な印刷装置が増加してきている。
斯かる印刷装置においては、専用のディスクトレイに光ディスクを載置してディスクトレイと共に光ディスクを印刷装置に挿入し、光ディスクのラベル印刷を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−127520号公報
ところで、CD−R、DVD−R等の光ディスクは、通常、回転駆動のための開口部が中心部に形成された円形ディスクであるため、上述のような光ディスクのラベル印刷を高品質に行うための一つの条件として、光ディスクの中心位置を正確に検出し決定することが要求される。
従来の技術における光ディスクの中心位置の検出及び決定方法には、大きく分けて二通りの方法がある。
第一の方法は、光学式センサを用いて光ディスクを直接走査して検出した光ディスクの周縁部4箇所の座標から光ディスクの中心位置を算出して決定する方法である。
第二の方法は、同様に光学式センサを用いるが、光ディスクを直接走査するのではなく、光ディスクを載置するディスクトレイを走査して検出したディスクトレイ上の複数箇所の座標からディスクトレイのディスク載置部の中心位置を算出し、光ディスクがディスク載置部に正常に載置されているとの仮定条件の下に、ディスク載置部の中心位置を光ディスクの中心位置とみなして、光ディスクの中心位置を決定する方法である。
しかしながら、近来使用されているCD−R、DVD−R等の光ディスクのなかには、形状が円形ではなく、名刺サイズの略長方形のものや、楕円形のもの等、異形ディスクが存在する。また、一般に販売されている記録用光ディスクのラベル面は必ずしも完全な無地ではなく、一部に文字や図形等が予め印刷されているものも少なくない。
従って、上記第一の方法のように光ディスクを直接走査する方法では、光ディスクの中心位置を正確に決定することができない場合がある。
一方、様々なメーカーがそれぞれ独自に品質管理して製造し販売している記録用光ディスクの中心部に形成された開口部の位置及び大きさには、多少のばらつきがあるため、上記第二の方法のようにディスクトレイのみを走査してディスク載置部の中心位置を算出し、それを光ディスクの中心位置とみなす方法でも、光ディスクの中心位置を正確に決定することができない場合がある。
本発明の目的は、印刷装置においてラベル印刷を行おうとする光学式記録媒体としてのCD−R、DVD−R等の光ディスクの中心位置をより正確に決定することが可能な光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置を提供することである。
本発明の実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置によれば、
印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、上記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイと、
走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、上記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの表面の上記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置の上記構成において、上記所定の基準値は、上記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において上記光学式センサによる走査結果に基づき特定した上記光学式記録媒体の中心位置と実際の上記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であるものとするとよい。
具体的には、上記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であるものとするとよい。
上記ディスクトレイは、上記ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され且つ光学式走査により検出可能な位置標識を備えているものとするとよい。
上記位置標識は、上記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向における上記ディスク載置部の中心の主走査方向座標、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向における上記ディスク載置部の中心の副走査方向座標をそれぞれ示す2個の位置標識であるものとするとよい。
又は、上記位置標識は、上記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを含むものとするとよい。
後者の上記位置標識を備えたディスクトレイを用いる場合における本発明の具体的な実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置は、
印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置するために形成されたディスク載置部と、上記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを備えたディスクトレイと、
上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイに対し照射光を出射する発光部、及び、上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイ表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有し、上記第1及び第2の走査ラインに沿って走査を行い、上記第1乃至第4の位置標識を検出すると共に、上記主走査方向に上記光学式記録媒体上を通過する第3の走査ライン及び上記副走査方法に上記光学式記録媒体上を通過する第4の走査ラインに沿って走査を行い、上記第3及び第4の走査ラインと上記光学式記録媒体の周縁部との4箇所の交点を検出する光学式センサと、
上記第1乃至第4の位置標識の座標から上記ディスク載置部の中心位置を、上記4箇所の交点の座標から上記光学式記録媒体の中心位置をそれぞれ算出すると共に、上記ディスク載置部の中心位置と上記光学式記録媒体の中心位置と間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定方法によれば、
印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、上記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイの上記ディスク載置部に上記光学式記録媒体を載置する過程と、
走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、上記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの表面を走査する過程と、
上記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定方法の上記構成において、上記所定の基準値は、上記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において上記光学式センサによる走査結果に基づき特定した上記光学式記録媒体の中心位置と実際の上記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であるものとするとよい。
具体的には、上記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であるものとするとよい。
上記ディスクトレイは、上記ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され且つ光学式走査により検出可能な位置標識を備えているものであって、上記位置標識は、上記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを含むものである場合における本発明の具体的な実施の一形態に係る光学式記録媒体の中心位置決定方法は、
印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置するために形成されたディスク載置部と、上記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを備えたディスクトレイに上記光学式記録媒体を載置する過程と、
上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイに対し照射光を出射する発光部、及び、上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイ表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、上記第1及び第2の走査ラインに沿って走査を行い、上記第1乃至第4の位置標識を検出すると共に、上記主走査方向に上記光学式記録媒体上を通過する第3の走査ライン及び上記副走査方法に上記光学式記録媒体上を通過する第4の走査ラインに沿って走査を行い、上記第3及び第4の走査ラインと上記光学式記録媒体の周縁部との4箇所の交点を検出する過程と、
上記第1乃至第4の位置標識の座標から上記ディスク載置部の中心位置を、上記4箇所の交点の座標から上記光学式記録媒体の中心位置をそれぞれ算出すると共に、上記ディスク載置部の中心位置と上記光学式記録媒体の中心位置と間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る印刷装置によれば、
印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送機構と、
インクを吐出する複数のインク吐出部が形成された印刷ヘッドと、
ラベル印刷の対象となる上記印刷媒体としての光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、上記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイであって、上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体と共に上記印刷媒体搬送機構により搬送される上記ディスクトレイと、
走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、上記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
上記印刷ヘッド及び上記光学式センサを搭載し、上記印刷媒体上において印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向に駆動されるキャリッジと、
上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの表面の上記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係る印刷装置の上記構成において、上記所定の基準値は、上記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において上記光学式センサによる走査結果に基づき特定した上記光学式記録媒体の中心位置と実際の上記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であるものとするとよい。
具体的には、上記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であるものとするとよい。
上記ディスクトレイは、上記ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され且つ光学式走査により検出可能な位置標識を備えているものとするとよい。
上記位置標識は、上記主走査方向における上記ディスク載置部の中心の主走査方向座標、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向における上記ディスク載置部の中心の副走査方向座標をそれぞれ示す2個の位置標識であるものとするとよい。
又は、上記位置標識は、上記主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを含むものとするとよい。
上記光学式センサによる上記主走査方向の走査は、上記キャリッジの駆動動作により行い、上記光学式センサによる上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の走査は、上記印刷媒体搬送機構による上記ディスクトレイの搬送動作により行うものとするとよい。
後者の上記位置標識を備えたディスクトレイを用いる場合における本発明の具体的な実施の一形態に係る印刷装置は、
印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送機構と、
インクを吐出する複数のインク吐出部が形成された印刷ヘッドと、
ラベル印刷の対象となる上記印刷媒体としての光学式記録媒体を載置するために形成されたディスク載置部と、上記印刷媒体搬送機構の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、上記第1及び第2の位置標識間を上記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第1及び第2の位置標識と、上記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、上記第3及び第4の位置標識間を上記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が上記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている上記第3及び第4の位置標識とを備え、上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体と共に上記印刷媒体搬送機構により搬送されるディスクトレイと、
上記ディスク載置部に載置された上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイに対し照射光を出射する発光部、及び、上記光学式記録媒体及び上記ディスクトレイ表面において反射された反射光を受光して検出し、上記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有し、上記第1及び第2の走査ラインに沿って走査を行い、上記第1乃至第4の位置標識を検出すると共に、上記主走査方向に上記光学式記録媒体上を通過する第3の走査ライン及び上記副走査方法に上記光学式記録媒体上を通過する第4の走査ラインに沿って走査を行い、上記第3及び第4の走査ラインと上記光学式記録媒体の周縁部との4箇所の交点を検出する光学式センサと、
上記印刷ヘッド及び上記光学式センサを搭載し、上記印刷媒体上において上記主走査方向に駆動されるキャリッジと、
上記第1乃至第4の位置標識の座標から上記ディスク載置部の中心位置を、上記4箇所の交点の座標から上記光学式記録媒体の中心位置をそれぞれ算出すると共に、上記ディスク載置部の中心位置と上記光学式記録媒体の中心位置と間の中心間距離を算出して上記中心間距離を所定の基準値と比較し、上記中心間距離が上記基準値未満の値であるときは、上記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、上記中心間距離が上記基準値以上の値であるときは、上記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
を備えていることを特徴とする。
本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置によれば、印刷装置においてラベル印刷を行おうとする光学式記録媒体としてのCD−R、DVD−R等の光ディスクの中心位置をより正確に決定することが可能となる。具体的には、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置及びディスクトレイの走査に基づくディスク載置部の中心位置の双方を特定し、かつ、実際の光ディスクの中心位置に近いと推測される一方の座標を光ディスクの中心位置として採用し決定しているので、より正確かつ高精度な光ディスクの中心位置決定を実現することができる。
以下、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
最初に、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタの概略構成について説明する。
図1は、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。
インクジェットプリンタの一例としてのプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないモータにより駆動され、印刷媒体としての印刷用紙Pを搬送する搬送ローラ24と、プラテン板26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するためのガイドレール34とを備えている。
キャリッジ28には、印刷用紙Pの搬送方向(以下、副走査方向ともいう。)に沿って配設されたインク吐出部としての複数個のノズルをそれぞれ含む複数列のノズル列を有する印刷ヘッド36,各ノズルからのインク吐出の有無を判定する判定装置としての光センサ41,及び、符号板33を読み取るためのリニアエンコーダ29が搭載されている。
搬送ローラ24の軸にはロータリーエンコーダ25が設けられており、このロータリーエンコーダ25の出力に基づいて印刷用紙Pの搬送量を制御している。従って、印刷用紙の搬送方向と直交する方向(以下、主走査方向ともいう。)におけるキャリッジ28の位置はリニアエンコーダ29により検知し、印刷用紙Pの位置はロータリーエンコーダ25により検知することが可能である。即ち、プリンタ20は、エンコーダ25,29の出力信号に基づいて、キャリッジ28と印刷用紙Pとの相対位置を正確に認識可能な構成とされている。
印刷用紙Pは、図示しない給紙ローラにより用紙スタッカ22から給紙されて搬送ローラ24により搬送され、プラテン板26の表面上を副走査方向SSへ送られる。
キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向MSに移動する。主走査方向MSと副走査方向SSとは直交している。
図2は、印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。
印刷ヘッド36には、淡ブラックインクを吐出するための淡ブラックインクノズル列KLと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル列MLと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル列CLと、主に自然画を印刷する際に用いるブラックインクを吐出するためのフォトブラックインクノズル列KPと、濃ブラックインクを吐出するための濃ブラックインクノズル列KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル列CDと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル列MDと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル列YDと、が設けられている。尚、この例では、印刷用紙Pの搬送方向下流側に1番ノズル#1が配置されている。
キャリッジ28に搭載された光センサ41は、印刷ヘッド36の最も反ホームポジション側に位置するイエローインクノズル列YDの1番ノズル#1より搬送方向下流側であって、さらに反ホームポジション側に配置されている。この例では、例えば、イエローインクノズル列YDの1番ノズルより搬送方向下流側に8.58mm、反ホームポジション側に51.75mmの位置に設けられている。
ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28の移動範囲内における印刷領域外部には、キャリッジ28に搭載された印刷ヘッド36の下方にクリーニング機構200が設けられている。尚、図1においては、クリーニング機構200はヘッドキャップ210のみ示し、他の構成は省略している。
ヘッドキャップ210は、機密性のあるキャップであり、印刷をしていないときに印刷ヘッド36に被せてノズル内のインクの乾燥を防止するものである。そのため、ヘッドキャップ210は、キャリッジ28の待機位置、いわゆるホームポジション側に設けられている。また、ノズルが詰まった場合にも印刷ヘッド36にヘッドキャップ210を被せてノズルからインクを吸引し、クリーニングを実行する。
各ノズルからのインク吐出の有無を判定する光センサ41については、後に詳述する。
図3は、プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ20は、ホストコンピュータ100から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56とを備えている。
システムコントローラ54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査ドライバ61と、搬送モータ31を駆動する副走査ドライバ62と、光センサ41を駆動する光センサドライバ63と、印刷ヘッド36を駆動するヘッドドライバ66とが接続されている。
光センサドライバ63は、光センサ41に備えられた発光部41aの発光量を調整可能な光量制御部と、同じく光センサ41に備えられた受光部41bの出力を調整可能な出力制御部とを備えている。
従って、例えば、所定の印刷用紙により反射した光を受けた受光部41bの出力が所定の値となるように、発光部41aの発光量又は受光部41bの出力を調整することが可能である。調整は、システムコントローラ54が光センサドライバ63を制御することにより行う。
ホストコンピュータ100のプリンタドライバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプリンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印刷を行うための印刷データを生成し、プリンタ20に転送する。
転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50に蓄えられた印刷データの中から必要な情報を読み取り、それに基づいて各ドライバに対して制御信号を送る。
イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50において受信された印刷データを色成分ごとに分解して得られた複数の色成分の印刷データが格納される。
ヘッドドライバ66は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読み出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズル列を駆動する。尚、プリンタ20各部を制御するのは、システムコントローラ54である。
また、ホストコンピュータ100から転送される印刷データは、ホストコンピュータ100からの転送前に色成分ごとに分解されている印刷データであってもよい。
図4は、光学式センサの二種類の構成を模式的に示す説明図である。
印刷装置に搭載されている光学式センサは、種々の目的に使用することができる。例えば、印刷ヘッドのインクノズルからのインク吐出状態を判定するためのインク吐出判定用光学式センサとしての用途の他、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態又は印刷媒体の有無の検出による印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定装置として広く使用することができる。
印刷装置に搭載されている光学式センサは、さらに、光学式記録媒体の中心位置決定装置を構成する光学式センサとしても使用することができる。
尚、ここでは、光学式センサの構成及び動作原理を説明するため、便宜的に光学式センサをインク吐出判定用光学式センサとして説明する。
インク吐出判定用光学式センサとしては、図4(a)に示すように、照射光Laが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものと、図4(b)に示すように、照射光41aが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものとがある。
ノズルからのインク吐出の有無を判定するための光センサ41は、図4(a)及び図4(b)に示すように、発光部41aと受光部41bとを備えている。本実施の形態においては、受光部41bとして、主に反射光の拡散反射成分を受光するための受光部が一つ設けられた例を示しているが、このほかに、主に反射光の正反射成分を受光するための別の受光部を設けた構成としてもよい。
発光部41aは、印刷用紙に向けて光を照射するための発光装置である。インク吐出判定の際には、ノズルから吐出したインクにより各ノズルに対応してそれぞれ印刷形成される印刷ブロックを含む印刷パターンが印刷されているべき印刷用紙の領域に向けて光が照射される。
光センサ41の通常の構成においては、発光部からの照射光の焦点が印刷媒体表面上に合わせられたときに、当該照射光により印刷用紙が照射される領域(以下、「スポット」という。)内に上記印刷パターンの印刷ブロックBLが1個含まれるようにスポットが設定されている。
尚、印刷パターンの詳細は、後述する。
発光部41aには、発光ダイオード、レーザダイオード、白熱電球等の任意の発光装置を用いることができる。発光部41aからの照射光の色は、印刷パターン等の判定対象印刷画像の色に対して補色の関係にある色であることが好ましい。例えば、シアンの印刷画像を検出するには赤色の照射光を用い、マゼンタの印刷画像を検出するためには緑色の照射光を用い、イエローの印刷画像を検出するには青色の照射光を用いるとよい。
照射光の色と印刷画像の色とを補色の関係にすると、そうでない場合に比べて高いレベルの出力信号を得ることができる。
従って、いずれの色の印刷画像に対しても安定した出力を得るためには、照射光が白色である発光装置を用いるとよい。
受光部41bは、印刷パターンにより反射された反射光を検出して電気的信号に変換する光電変換装置である。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用いるとよい。好ましくは、可視光に対し良好な感度特性を有する受光素子を用いるとよい。
主に拡散反射成分を受光するための受光部41bの位置は、発光部41aに対し正反射の位置にないことが望ましい。
例えば、図4(a)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面から斜めに反射された反射光を検出するように受光部41bの向きを設定するとよい。又は、図4(b)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面に対し垂直な反射光を検出するように受光部41bの向きを設定してもよい。
特に光沢系印刷用紙のように、表面にコーティング層が形成されている印刷媒体においては、入射光の大半が表面のコーティング層により正反射されてしまうが、受光部41bを発光部41aに対して正反射の位置に取り付けない場合は、コーティング層の下にある印刷ブロックの色も確実に判別することができる。
発光部41aから出射された照射光は、印刷ブロックが印刷された印刷用紙により反射され、その反射光の拡散反射成分が受光部41bに到達する。受光部41bは、検出した反射光の強度に応じた電気的信号を発生し、出力信号として出力する。
この出力信号のレベルが予め設定された閾値より小さい場合には、発光部41aからの照射光により照射された印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが正常に吐出されたと判定し、出力信号のレベルが閾値以上である場合には、当該ノズルからインクが正常に吐出されなかったと判定する。
このとき、光センサ41は、例えば、所定の未使用印刷用紙や、所定の印刷媒体上に印刷された各色の印刷パターン等により反射された反射光を検出した受光部41bからの出力信号のレベルが所定値となるように、システムコントローラ54によって制御される光センサドライバ63の光量制御部により発光部41aの発光量が調整されるか、又は、光センサドライバ63の出力制御部により受光部41bの出力が調整されている。
尚、複数の発光装置を比較すると、同じ白色の発光装置であっても個体差があり、特定の印刷パターンを照射した際の出力値に差が生ずる。
従って、実際に搭載された光センサと、実際の印刷媒体と、実際のインクにより印刷された印刷パターンとを使用して、発光部の発光量又は受光部の出力を調整することにより、発光装置の個体差、印刷媒体の種類、インク色の種類等により発生し得る誤判定を防止することが可能となる。
以下、さらに、光学式センサの動作原理を明らかにするため、光学式センサをインク吐出判定用光学式センサとして使用するインク吐出検査の内容について説明する。
図5は、一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図であり、図6は、検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。
インク吐出検査に際しては、先ず、検査用パターンを作成する。この検査用パターンは、各色のインクを吐出するノズル列によりインク色ごとにそれぞれ印刷形成される検査用パターンである。即ち、総てのノズルのインク吐出状態を検査する場合には、印刷ヘッド36が有するノズル列から吐出されるインクの色数分の検査用パターンが形成される。
従って、本実施の形態においては、八つの検査用パターンが作成されることになる。また、一色のノズル列にN個のノズルが配列されていて、それらN個のノズルの検査を行う場合の検査用パターンには、N個の印刷ブロックBLが印刷されることになる。
検査用パターンは、各ノズルから吐出されるインクによりノズルごとにそれぞれ形成される複数の検査用印刷ブロックBLにより構成され、一つの印刷ブロックBLは、図6に示すように、複数のインクドットPXにより形成される。
一つの印刷用検査ブロックBLは一つのノズルから吐出されるインクのみによって印刷形成されるので、一つの印刷用検査ブロックBLはそれに対応する一つのノズルの検査に用いられる。図5は、54個のノズルを有するノズル列により形成される検査用パターンを示している。
この検査用パターンは、主走査方向(左右方向)に9個、副走査方向に6個の検査用印刷ブロックBLが配置されて構成されている。即ち、主走査方向に配列された9個の検査用印刷ブロックにより構成される検査用印刷ブロックアレイが、副走査方向に6段形成されている。
搬送方向の最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイは、9番ノズル#9から1番ノズル#1までにより印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイは、18番ノズル#18から10番ノズル#10までにより印刷され、以下同様に、6段目の検査用印刷ブロックアレイは54番ノズル#54から46番ノズル#46までにより印刷される。
検査用パターンを構成する各検査用印刷ブロックアレイの印刷に際しては、所定の位置に位置決めされた印刷用紙に対し、例えばキャリッジ28を図5における左側から右側へ走査しつつ、54番、45番、36番、27番、18番、9番ノズル#54、#45、#36、#27、#18、#9からインクを吐出して所定数のドットを形成し、検査用印刷ブロックBLの主走査方向の幅の分だけ印刷する。キャリッジ28は走査を継続しつつ、53番、44番、35番、26番、17番、8番ノズル#53、#44、#35、#26、#17、#8からインクを吐出して、第2列の検査用印刷ブロックを形成するための所定数のドットによりドット列又はラインを形成する。
このように、ノズル列を構成する各ノズルは、検査用パターンの主走査方向に配置される検査用印刷ブロック数に等しい数ごとのノズルを順にそれぞれグループ化してサブノズルグループとされ、各サブノズルグループの副走査方向において同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出して各検査用印刷ブロックを形成していく。
図5における左側から右側へのキャリッジ28による走査が終了すると、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する。その後、右側から左側へキャリッジ28による走査を行い、直前の走査と逆の順序で所定のノズルからインクを吐出してドット列又はラインを形成する。
このように、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する動作と、各サブノズルグループの副走査方向における同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出しながら主走査方向における走査を行う動作とを繰り返し、9本のドット列又はラインを形成すると検査用印刷ブロックが形成される。総てのノズルから正常にインクが吐出されると、最終的に54個の検査用印刷ブロックを有する検査用パターンが印刷される。
尚、図5からも分かるように、主走査方向(左右方向)において相互に隣接する検査用印刷ブロック、例えば、54番ノズル#54により形成された検査用印刷ブロックと、53番ノズル#53により形成された検査用印刷ブロックとは、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷される。
各検査用印刷ブロックを形成するドットは、相互に隣接する検査用印刷ブロック間においても等間隔に形成され、各検査用印刷ブロック間には余白部分は生じない。
本実施の形態では、キャリッジ28の各走査の間に実行される印刷用紙の搬送における搬送量をノズルピッチ分としたが、当該搬送量は任意であり、例えば搬送量をノズルピッチの半分とすると、各検査用印刷ブロックを構成するドットの数が多くなり、各検査用印刷ブロックの濃度は高くなる。このとき、各検査用印刷ブロックを構成するドット列又はラインの数は18本となる。
図7は、光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。尚、図5の説明において前述したように、主走査方向において相互に隣接する検査用印刷ブロックは、厳密には、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷されるのであるが、図7においては簡略化のため、各検査用印刷ブロックがずれのないマトリクス状に配置形成された状態の検査用パターン71を示している。
インク吐出の有無の判定に際しては、キャリッジ28(図1)に取り付けられた光センサ41と印刷用紙Pとを相対的に移動させ、検査用印刷ブロックBL上を光センサ41により走査する。
このとき、光センサ41の発光部41aからの照射光La(図4)のスポットを、図7の軌跡XYのように各検査用印刷ブロックBLに順次当てていき、検査用印刷ブロックBLからの反射光Lbを受光部41bにより検出し、検出した反射光Lbの強度に応じて受光部41bから出力された電気信号のレベルを所定の閾値と比較することによりインク吐出の有無を判定する。出力信号レベルと所定の閾値との比較は、各検査用印刷ブロックBLごとに行う。
尚、図2に示すように、光センサ41が、印刷ヘッド36の総てのノズルより下流側に配置されている場合は、下流側の一部の印刷ブロックBLについては、上流側の一部の印刷ブロックBLを印刷する際のキャリッジ28の移動動作において光センサ41による走査を行い、同時にインク吐出の有無を判定する。一方、図2に示す例とは異なり、光センサ41が、印刷ヘッド36の上流側に配置されている場合は、総ての印刷ブロックBLの印刷終了後に、一旦、印刷媒体を印刷媒体搬送方向上流側へ逆送してから、再び印刷媒体を下流側へ搬送しつつ、光センサ41による走査を行い、同時にインク吐出の有無を判定する。
また、光センサ41の発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域は、印刷用紙上において円形のスポットとなるが、本実施の形態においては、スポット内に検査用印刷ブロックBLが1個含まれるようにスポットが設定されている。
図8は、インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。
目詰まりによりインクが吐出されないノズルが存在する場合、印刷用紙上に形成される検査用印刷ブロックBLのうち当該ノズルに対応する印刷ブロックは、インクが滴下されない空白印刷ブロックBLaとなる。
光センサ41の発光部41aから出射された照射光のスポットにより照射される印刷ブロックが空白印刷ブロックBLaである場合は、光センサ41の受光部41bが検出する反射光Lbの強度が増加するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは上昇する。
一方、スポットにより照射される印刷ブロックが正常に印刷された正常印刷ブロックBLbである場合は、受光部41bが検出する反射光Lbの強度が減少するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは低下する。
即ち、発光部41aにより形成されたスポットが空白印刷ブロックBLaを走査した際の出力信号レベルVLは相対的に高い値となり、スポットが正常印刷ブロックBLbを走査した際の出力信号レベルV0は相対的に低い値となる。
従って、図8に示すように、空白印刷ブロックBLaに対応する出力信号レベルVLと正常印刷ブロックBLbに対応する出力信号レベルV0との間に、判定閾値Vthを設定しておくことにより、出力信号レベルと判定閾値Vthとを比較して、各ノズルにおけるインク吐出の有無を判定することができる。
以上のようなインク吐出の有無の判定を行う際におけるハードウェアの動作は、以下の通りである。
システムコントローラ54(図3)の判定部54aは、インク吐出の有無を判定するために、光センサ41からの出力信号レベルと、予め設定されメインメモリ56に記憶された判定閾値Vthとを比較する。
出力信号レベルが閾値Vthより小さい場合、スポットに含まれている印刷ブロックは正常に印刷された正常印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていると判定する。逆に、出力信号レベルが閾値Vthより大きい場合、スポットに含まれている印刷ブロックはインクが滴下されなかった空白印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていないと判定する。
プリンタ20は、発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域、即ち、スポット内に一つの印刷ブロックが含まれる構成とすると共に、リニアエンコーダ29の出力とロータリーエンコーダ25の出力とにより、キャリッジ28と印刷用紙との相対位置を認識可能とし、さらに、総てのノズルより搬送方向の下流側に設けた光センサ41と各ノズルとの相対位置が予め正確に調整され且つ認識されているものとする。
従って、インク吐出の有無を判定するために、キャリッジ28の走査動作によって、光センサ41による検査用印刷ブロックの走査を行った結果、インクが滴下されなかった空白印刷ブロックが検出された場合には、リニアエンコーダ29及びロータリーエンコーダ25の出力に基づいて、当該空白印刷ブロックに対応するノズルを、インク吐出が正常に行われない異常ノズルとして特定することが可能である。
インク吐出が正常に行われない異常ノズルが特定されたときは、当該異常ノズルのみに対しフラッシング等を実行して良好な状態に回復させたり、あるいは、当該異常ノズルが本来形成すべきドットを他のノズルを用いて形成させて印刷することも可能である。
図9は、光学式センサの受光出力信号波形と判定閾値との関係を示すグラフである。
上述のように、光学式センサのスポットにより照射される印刷ブロックが正常に印刷された正常印刷ブロックBLbである場合は、受光部41bが検出する反射光Lbの強度が減少するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは低下する。従って、スポットが正常印刷ブロックBLbを走査した際の出力信号レベルV0は相対的に低い値となり、この出力信号レベルV0を基準レベルとして受光出力信号波形は変動することとなる。
一方、光学式センサのスポットにより照射される印刷ブロックが空白印刷ブロックBLaである場合は、光センサ41の受光部41bが検出する反射光Lbの強度が増加するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは上昇する。従って、発光部41aにより形成されたスポットが空白印刷ブロックBLaを走査した際の出力信号レベルVLは相対的に高い値となり、図9に示すような受光出力信号波形においては、極大値VLのピークとして観測される。
それ故に、通常は、基準レベルとなる出力信号レベルV0とピークレベルとなる出力信号レベルVLとの間に、判定閾値Vthを設定しておくことにより、センサ受光出力信号レベルと判定閾値Vthとを比較して、各ノズルにおけるインク吐出の有無を判定することができる。
尚、光学式センサとして、本実施の形態において想定しているものと逆の出力特性を有するものを使用する場合、又は、光学式センサを含む回路全体として、本実施の形態において想定しているものと逆の出力特性を有するものを使用する場合は、検出される反射光の強度が小さいときはセンサ受光出力の信号レベルは高くなり、反射光の強度が大きいときはセンサ受光出力の信号レベルは低くなる。
さて、印刷装置に搭載されている光学式センサは、前述のように、インク吐出判定用光学式センサとしての用途に限らず、Bi−D調整のための印刷パターン検出等、反射光の強度に反映される印刷媒体表面の印刷状態又は印刷媒体の有無の検出による印刷装置の種々の動作状態の判定を行う印刷動作状態判定装置として広く使用することができ、さらには、光学式記録媒体の中心位置決定装置を構成する光学式センサとしても使用することができる。
図10は、標準的な光ディスクの形態を示す平面図である。
標準的な形態のCD−R、DVD−R等の光ディスクは、図10(a)に示すような直径120mmの円形光ディスク81であり(図は非実寸大)、中心部には回転駆動を行うための開口部81aが設けられている。光ディスク81のこの標準的な形態が、最も広く普及している光ディスクの形態である。
また、記録可能なデータ容量が相対的に小さい標準的な形態の光ディスクとして、図10(b)に示すような直径80mmのシングルサイズの光ディスク82も流通している(図は非実寸大)。
図10(a)、図10(b)の2種類の光ディスク81,82は、直径は異なっているが、いずれも全円周に渡って一定の半径を有する円形光ディスクである。
各家庭、各職場等においては、近来、光ディスクが様々なデータを記録するための記録媒体として広く使用されるようになってきているが、データ記録済みの光ディスクの枚数が増加してくると、多数の光ディスクを整理して管理するために、光ディスクのラベル面にタイトル等を記載する必要が生じてくる。
そして、光ディスクのラベル面へのタイトル等の記載に際してラベルを綺麗に印刷したいという需要に応じて、光ディスクのラベル印刷が可能な印刷装置が増加してきている。
光ディスクのラベル印刷が可能な印刷装置においては、通常、専用のディスクトレイに光ディスクを載置してディスクトレイと共に光ディスクを印刷装置に挿入し、光ディスクのラベル印刷を行う。
図11は、光ディスクを載置するディスクトレイの構造を示す平面図(a)及び断面図(b)である。尚、図11(b)は、図11(a)に示されている切断面AA’に沿った断面図である。
ディスクトレイ110は、樹脂材料等を成型した平板状トレイであり、光ディスク81を載置するための第1のディスク載置部としての第1の円形凹陥部110aが上面に形成されており、第1の円形凹陥部110aの中央部にさらにシングルサイズ光ディスク82を載置するための第2のディスク載置部としての第2の円形凹陥部110bが形成されている。
光ディスク81のラベル印刷を行う場合は、光ディスク81を第1の円形凹陥部110aに載置し、光ディスク82のラベル印刷を行う場合は、光ディスク82を第2の円形凹陥部110bに載置して、ディスクトレイ110と共に光ディスク81又は光ディスク82を印刷装置に挿入し、ラベル印刷を実行する。
図12は、ディスクトレイに載置した光ディスクを印刷装置に挿入してラベル印刷を実行する際の様子の一例を示す斜視図である。
この例では、光ディスク81を載置したディスクトレイ110を印刷装置の前面側から矢印(1)のように挿入して、印刷装置の印刷媒体搬送機構によりディスクトレイ110を印刷装置内部へ逆送し、光ディスクの中心位置を決定してから、矢印(2)のように印刷媒体搬送方向にラベル印刷開始位置から所定の搬送量ごとにディスクトレイ110を搬送しつつ、ラベル印刷を実行する。
尚、この例とは逆に、光ディスク81を載置したディスクトレイ110を印刷装置の背面側から挿入して、印刷装置の印刷媒体搬送機構によりディスクトレイ110を印刷装置内部へ印刷媒体搬送方向に搬送し、光ディスクの中心位置を決定してから、印刷媒体搬送方向にラベル印刷開始位置から所定の搬送量ごとにディスクトレイ110を搬送しつつ、ラベル印刷を実行するようにしてもよい。
以上のように、光ディスクのラベル印刷を実行するに際しては、正確な位置にラベル印刷を行うために、印刷開始前に予め光ディスクの中心位置を決定しておく必要がある。
既存の印刷装置における光ディスクの中心位置の決定方法は、大別すると、光ディスクを直接検出して光ディスクの中心位置を算出し決定する方法と、光ディスクを載置するディスクトレイを検出してディスクトレイの中心位置を算出し、ディスクトレイの中心位置を光ディスクの中心位置とみなして光ディスクの中心位置を決定する方法とがある。
以下、光ディスクの中心位置を決定する上記二つの方法について説明する。尚、いずれの方法においても、光ディスク又はディスクトレイの検出には光学式センサを使用する。
図13は、光学式センサにより光ディスクを直接走査して検出したときのセンサ受光出力を示すグラフ(a)、及び、その様子を示す側断面図(b)である。
ここで、ディスクトレイは黒色樹脂により成型されたものとし、光ディスクのラベル面はディスクトレイよりも相対的に反射率の高い表面形態に加工されているものとする。
図13(b)に示すように、ディスクトレイの第1の円形凹陥部110aに載置された光ディスク81を光学式センサ41により一方側端部から他方側端部に向かって走査していくと、光学式センサが光ディスク81周囲のディスクトレイ110表面を走査している間は、ディスクトレイ110表面からの反射光の強度が小さいので、センサ受光出力は相対的に小さい信号レベルV1になっている。
光学式センサ41の照射スポット10が、走査ライン上に位置する光ディスク81の一方側端部E1まで移動してきて、スポット10により照射される領域がディスクトレイ110表面から光ディスク81のラベル領域表面へ移行すると、光ディスク81表面からの反射光の強度はディスクトレイ110表面からの反射光の強度よりも大きくなるので、センサ受光出力は信号レベルV1よりも大きい信号レベルV3まで上昇する。
その後、光学式センサ41の照射スポット10が光ディスク81のラベル領域表面を照射している間はセンサ受光出力は信号レベルV3のまま一定であるが、スポット10が光ディスク81の走査ライン上に位置する中央開口部81a近傍の透明又は半透明部分の一方側端部P1まで移動してくると、光ディスク81表面からの反射光の強度は低下し、センサ受光出力は信号レベルV2まで低下する。
さらに、光学式センサ41の照射スポット10が光ディスク81の中央開口部81aまで移動すると、スポット10はディスクトレイ110表面を照射することとなるので、センサ受光出力はさらに信号レベルV1まで低下する。
光学式センサ41の照射スポット10が光ディスク81の中央開口部81aを横切って走査ライン上に位置する中央開口部81a近傍の透明又は半透明部分の他方側端部P2までの領域を照射するようになると、光ディスク81表面からの反射光の強度は上昇し、センサ受光出力は信号レベルV2まで上昇する。
さらに、光学式センサ41の照射スポット10が、光ディスク81の走査ライン上に位置する中央開口部81a近傍の透明又は半透明部分の他方側端部P2を通過してラベル領域表面へ移行すると、センサ受光出力は信号レベルV2よりも大きい信号レベルV3まで上昇する。
その後、光学式センサ41の照射スポット10が、走査ライン上に位置する光ディスク81の他方側端部E2を通過してディスクトレイ110表面を照射するようになると、センサ受光出力は再び信号レベルV1まで低下する。
以上のように光ディスク81を光学式センサ41により直接走査した結果として、図13(a)に示す信号波形が得られる。
そこで、先ず、光学式センサ41の照射スポット10が光ディスク81のラベル領域表面を照射し始めた位置E1及び照射し終わった位置E2を検出するために、信号レベルV2と信号レベルV3との間に閾値Vthdを設定し、センサ受光出力の信号波形が閾値Vthdを最初に通過した位置E1と最後に通過した位置E2とを特定する。
そして、光学式センサによる走査ライン上に位置する光ディスク81の一方側端部E1及び他方側端部E2の座標から、一方側端部E1と他方側端部E2との中点C1を算出すると、光ディスク81の一方側端部E1と他方側端部E2とを結ぶ走査ライン、即ち、照射スポット10の軌跡の垂直二等分線上に光ディスクの中心があることになる。
従って、印刷装置における主走査方向及び副走査方向にそれぞれ光学式センサの走査ラインを設定し、各走査ラインにおいて検出された光ディスク81の一方側端部及び他方側端部を結ぶ線分の垂直二等分線同士の交点を算出すると、その交点が光ディスクの中心ということになる。
尚、前述のように、光学式センサとして、本実施の形態において想定しているものと逆の出力特性を有するものを使用する場合や、光学式センサを含む回路全体として、本実施の形態において想定しているものと逆の出力特性を有するものを使用する場合は、検出される反射光の強度が小さいときはセンサ受光出力の信号レベルは高くなり、反射光の強度が大きいときはセンサ受光出力の信号レベルは低くなる。従って、その場合には、図13(a)のグラフは、センサ受光出力の中央値に関して上下反転させた信号波形となる。
図14は、光ディスクの中心を決定する過程を模式的に示す説明図である。尚、図14では、図面を見やすくするために、光学式センサによる走査ラインを光ディスクの中心から大きくずらして描いている。
図13を参照して説明した要領で、先ず、主走査方向走査ラインSCN1に沿って光学式センサ41による光ディスク81の走査を行い、主走査方向走査ラインSCN1上に位置する光ディスク81の一方側端部Q11(MX1,MY3)及び他方側端部Q12(MX2,MY3)の座標を検出し、かつ、一方側端部Q11(MX1,MY3)と他方側端部Q12(MX2,MY3)とを結ぶ線分の中点C1(MX,MY3)の座標を算出する。
また、主走査方向走査ラインSCN1に直交する副走査方向走査ラインSCN2に沿っても同様に光学式センサ41による光ディスク81の走査を行い、副走査方向走査ラインSCN2上に位置する光ディスク81の一方側端部Q21(MX3,MY1)及び他方側端部Q22(MX3,MY2)の座標を検出し、かつ、一方側端部Q21(MX3,MY1)と他方側端部Q22(MX3,MY2)とを結ぶ線分の中点C2(MX3,MY)の座標を算出する。
そして、主走査方向走査ラインSCN1上における光ディスクの一方側端部Q11(MX1,MY3)と他方側端部Q12(MX2,MY3)とを結ぶ線分の垂直二等分線と、副走査方向走査ラインSCN2上における光ディスクの一方側端部Q21(MX3,MY1)と他方側端部Q22(MX3,MY2)とを結ぶ線分の垂直二等分線との交点座標を特定すると、その交点が当該光ディスク81の中心C(MX,MY)ということになり、これを光ディスク81の中心として決定する。決定した光ディスク81の中心位置の座標は、ラベル印刷の際の位置制御の基準として使用する。
尚、主走査方向走査ラインSCN1の走査と副走査方向走査ラインSCN2の走査とは、いずれを先に行ってもよく、順不同である。主走査方向走査ラインSCN1に沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向に駆動することによって行い、副走査方向走査ラインSCN2に沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向におけるいずれかの位置に停止させ、印刷装置の印刷媒体搬送機構によりディスクトレイ110を副走査方向、即ち、印刷媒体搬送方向に移動させることにより行う。
ところで、一般に普及しているCD−R、DVD−R等の光ディスクは、大部分が図10に示す円形光ディスクの形態を有するものであるが、近来の光ディスクの形態は多様化しており、円形以外の様々な形態の異形光ディスクが存在する。
図15は、異形光ディスクの形態の例を示す平面図である。
近来使用されている異形ディスクには、例えば、図15(a)に示す名刺サイズの略長方形光ディスクや、図15(b)に示す楕円形光ディスク等、様々な形態のものがあり、データ書込み/読出しのための回転駆動に支障がない限り、光ディスクは任意の形態に形成することができる。
その他、標準的な円形光ディスクであっても、一般に販売されている記録用光ディスクのラベル面は必ずしも完全な無地ではなく、一部に文字や図形等が予め印刷されているものが少なくない。
ラベル印刷の対象となる光ディスクが円形以外の異形光ディスクである場合において、光ディスクの中心位置を決定するために上述のように光ディスクを光学式センサにより直接走査する方法を採用したとすると、走査ライン上において検出される2点の端部を結ぶ線分の垂直二等分線上に光ディスクの中心が位置しているとは限らないので、光ディスクの中心位置を正確に決定できないことがあり得る。
また、ラベル印刷の対象となる光ディスクのラベル面一部に文字や図形等が予め印刷されている場合において、光ディスクの中心位置を決定するために上述のように光ディスクを光学式センサにより直接走査する方法を採用したとすると、ラベル面に印刷されている文字や図形等の影響によりセンサ受光出力の信号波形に乱れが生じ、走査ライン上に位置する光ディスクの2点の端部を正確に特定することができない可能性があり、結果として光ディスクの中心位置を正確に決定できないことがあり得る。
そこで、多様な形態の光ディスクにも対応可能な第二の方法として、同様に光学式センサを用いるが、光ディスクを直接走査するのではなく、光ディスクを載置するディスクトレイを走査して光ディスクの中心位置を決定する方法がある。この方法は、光ディスクを載置するディスクトレイを走査して検出したディスクトレイ上の複数箇所(通常、4箇所)の座標からディスクトレイのディスク載置部の中心位置の座標を算出し、光ディスクがディスク載置部に正常に載置されているとの仮定条件の下に、ディスク載置部の中心位置を光ディスクの中心位置とみなして、光ディスクの中心位置を決定する方法である。
図16は、ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する中心位置決定装置及び中心位置決定方法において使用されるディスクトレイの構成を示す平面図である。
ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する中心位置決定装置及び中心位置決定方法において使用されるディスクトレイ111は、印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向における光学式センサの主走査方向走査ラインTSCN1上に位置する2個の位置標識であって、両位置標識間を主走査方向走査ラインTSCN1に並行に結ぶ線分の垂直二等分線がディスクトレイ111のディスク載置部111aの中心を通過するように配設されている2個の位置標識111X1,111X2と、印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向における光学式センサの副走査方向走査ラインTSCN2上に位置する2個の位置標識であって、両位置標識間を副走査方向走査ラインTSCN2に並行に結ぶ線分の垂直二等分線がディスクトレイ111のディスク載置部111aの中心を通過するように配設されている2個の位置標識111Y1,111Y2と、を備えている。
また、ディスクトレイ111は、上記2組(4個)の位置標識が配設されている点を除くと、図11のディスクトレイ110と同様に、樹脂材料等を成型した平板状トレイであり、光ディスク81を載置するための第1の円形凹陥部111aが上面に形成されており、第1の円形凹陥部111aの中央部にさらにシングルサイズ光ディスク82を載置するための第2の円形凹陥部111bが形成されている。
ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する方法では、この位置標識付きディスクトレイ111のディスク載置部111aに光ディスク81を載置して印刷装置に挿入し、ラベル印刷開始前に光学式センサによりディスクトレイ111を走査して各位置標識を検出し、各位置標識の座標からディスク載置部111aの中心位置の座標を算出して当該座標を光ディスクの中心位置の座標とみなして、光ディスクの中心位置を決定する。
ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する具体的過程は、以下の通りである。先ず、主走査方向走査ラインTSCN1に沿って光学式センサ41によるディスクトレイ111の走査を行い、主走査方向走査ラインTSCN1上に位置するディスクトレイ111の第1の位置標識111X1及び第2の位置標識111X2のX座標(主走査方向座標)TX1,TX2を検出し、かつ、第1の位置標識111X1と第2の位置標識111X2とを結ぶ線分の中点のX座標TX=(TX1+TX2)/2を算出する。尚、主走査方向走査ラインTSCN1上に位置する第1の位置標識111X1及び第2の位置標識111X2並びにそれらの中点の座標については、X座標だけではなくY座標(副走査方向座標)も検出及び算出してもよいが、それらの各位置のY座標は、ディスク載置部111aの中心位置の座標算出には不要であるので、ここでは省略している。
一方、主走査方向走査ラインTSCN1に直交する副走査方向走査ラインTSCN2に沿っても同様に光学式センサ41によるディスクトレイ111の走査を行い、副走査方向走査ラインTSCN2上に位置するディスクトレイ111の第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2のY座標TY1,TY2を検出し、かつ、第3の位置標識111Y1と第4の位置標識111Y2とを結ぶ線分の中点のY座標TY=(TY1+TY2)/2を算出する。尚、副走査方向走査ラインTSCN2上に位置する第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2並びにそれらの中点の座標については、Y座標だけではなくX座標も検出及び算出してもよいが、それらの各位置のX座標は、ディスク載置部111aの中心位置の座標算出には不要であるので、ここでは省略している。
主走査方向走査ラインTSCN1上における第1の位置標識111X1と第2の位置標識111X2とを結ぶ線分の垂直二等分線と、副走査方向走査ラインTSCN2上における第3の位置標識111Y1と第4の位置標識111Y2とを結ぶ線分の垂直二等分線との交点座標を特定すると、その交点が当該ディスクトレイ111のディスク載置部111aの中心ということになる。
このディスク載置部111aの中心位置の座標は、第1の位置標識111X1と第2の位置標識111X2とを結ぶ線分の中点のX座標TX=(TX1+TX2)/2と、第3の位置標識111Y1と第4の位置標識111Y2とを結ぶ線分の中点のY座標TY=(TY1+TY2)/2とを組み合わせたものである。
従って、上述のように、主走査方向走査ラインTSCN1上に位置するディスクトレイ111の第1の位置標識111X1及び第2の位置標識111X2のX座標TX1,TX2、並びに、副走査方向走査ラインTSCN2上に位置するディスクトレイ111の第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2のY座標TY1,TY2を検出することにより、ディスク載置部111aの中心位置の座標を算出することができる。
そして、ディスク載置部111aの中心位置の座標を光ディスク81の中心位置の座標とみなして、光ディスク81の中心として決定する。決定した光ディスク81の中心位置の座標は、ラベル印刷の際の位置制御の基準として使用する。
尚、光ディスク81を直接走査する場合と同様に、主走査方向走査ラインTSCN1の走査と副走査方向走査ラインTSCN2の走査とは、いずれを先に行ってもよく、順不同である。主走査方向走査ラインTSCN1に沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向に駆動することによって行い、副走査方向走査ラインTSCN2に沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向における第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2の幅に相当するX座標の範囲内の位置に停止させ、印刷装置の印刷媒体搬送機構によりディスクトレイ110を副走査方向、即ち、印刷媒体搬送方向に移動させることにより行う。
ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する上記方法においては、光ディスクの形態に拘わらず、光ディスク81の中心を決定するので、比較的正確に光ディスク81の中心位置の座標を特定することができる。
しかしながら、様々なメーカーがそれぞれ独自に品質管理して製造し販売しているCD−R、DVD−R等の記録用光ディスクの中心部に形成された開口部の位置及び大きさには、多少のばらつきがあるため、上述のようにディスクトレイのみを走査してディスク載置部の中心位置を算出し、それを光ディスクの中心位置とみなす方法を取った場合、実際の光ディスクの中心位置との間にずれが発生することがあり得る。
結局、光ディスク81を直接走査する方法では、相対的に正確な中心位置の決定が可能ではあるものの、標準的な円形光ディスク以外の異形光ディスクが使用された場合には、実際の光ディスクの中心位置と決定した中心位置との間に大きなずれが発生することがあり、ディスクトレイ111を走査する方法では、光ディスクの開口部の位置及び大きさのばらつきに起因して、実際の光ディスクの中心位置と決定した中心位置との間に若干のずれが発生することはあるものの、標準的な円形光ディスク以外の異形光ディスクが使用された場合であっても、比較的正確な中心位置の決定が可能であり、いずれの方法も一長一短があるということになる。
しかし、光ディスクのラベル印刷においては、決定した光ディスクの中心位置にわずかでもずれがあると、そのずれはラベル印刷結果には2倍になって表れる。
図17は、決定した光ディスクの中心位置のずれとラベル印刷結果のずれとの関係の一例を示す平面図である。
この例では、光ディスクのラベル面周縁部の全周に渡って幅0.5mmの余白を残してラベル印刷を行う場合を想定している。従って、実際の光ディスクの中心位置と決定した光ディスクの中心位置とが完全に一致し、中心位置のずれが0mmである場合(X)は、光ディスクのいずれの部分においてもラベル面周縁部の余白の幅は0.5mmである。
しかし、例えば、実際の光ディスクの中心位置と決定した光ディスクの中心位置とが、いずれかの方向に0.1mmだけずれた場合(Y)には、光ディスクのラベル面周縁部の余白の幅は最大0.6mm、最小0.4mmとなる。さらに、実際の光ディスクの中心位置と決定した光ディスクの中心位置とが、いずれかの方向に0.3mmだけずれた場合(Z)には、光ディスクのラベル面周縁部の余白の幅は最大0.8mm、最小0.2mmとなる。
即ち、光ディスクのラベル印刷においては、決定した光ディスクの中心位置と実際の光ディスクの中心位置とのずれは、印刷されたラベルにおいては2倍のずれとなって視覚的にも非常に目立つため、光ディスクの中心位置の決定は、より正確に行うことが求められている。
そこで、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置は、光ディスクを直接走査する方法及びディスクトレイを走査する方法の両者の長所が生かされ、短所が排除される構成によって、ラベル印刷の対象としての光ディスクの中心位置を決定する。
具体的には、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置、及び、ディスクトレイの走査に基づくディスク載置部の中心位置の双方を算出すると共に、光ディスクの中心位置とディスク載置部の中心位置との間の中心間距離を算出し、当該中心間距離が所定の基準値未満の値であるときは光ディスクの直接走査に基づき算出された光ディスクの中心位置を光ディスクの中心位置として決定し、当該中心間距離が所定の基準値以上の値であるときはディスクトレイの走査に基づき算出されたディスク載置部の中心位置を光ディスクの中心位置として決定する。
光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置決定は、通常、ディスクトレイの走査に基づく光ディスクの中心位置決定よりも正確に光ディスクの中心位置を決定することができる一方、ラベル面の一部に文字、図形等が予め印刷されている光ディスクが使用された場合や、円形光ディスク以外の異形光ディスクが使用された場合には、決定する光ディスクの中心位置が実際の光ディスクの中心位置から大きくずれて、ディスクトレイの走査に基づく光ディスクの中心位置決定よりも精度が低下することが多い。
そこで、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置においては、上述のように、二通りの方法により算出された光ディスクの中心位置とディスク載置部の中心位置との間の中心間距離を算出し、当該中心間距離が所定の基準値未満の値であるときは光ディスクの直接走査に基づき算出された光ディスクの中心位置を採用し、当該中心間距離が所定の基準値以上の値であるときはディスクトレイの走査に基づき算出されたディスク載置部の中心位置を光ディスクの中心位置として採用することとしている。
以上のように、二通りの方法により算出された光ディスクの中心位置を選択的に採用することによって、より正確かつ高精度な光ディスクの中心位置決定を実現することができる。
以下、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置により、光ディスクの中心位置を決定する具体的過程の一例について説明する。
図18は、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置による光ディスク及びディスクトレイの走査過程の一例を模式的に示す説明図である。
本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置においては、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置決定、及び、ディスクトレイの走査に基づく光ディスクの中心位置決定の双方を行うので、ラベル印刷の対象としての光ディスクを載置するディスクトレイは、一例として図16に示すディスクトレイ、即ち、2組(4個)の位置標識が配設されたディスクトレイ111を使用し、そのディスク載置部111aに例えば光ディスク81を載置した状態で、光学式センサによる走査を行う。
先ず、副走査方向走査ラインを含む経路(1)の走査を行い、第3の位置標識111Y1のY座標TY1を検出する。
次に、主走査方向走査ラインを含む経路(2)の走査を行い、第1の位置標識111X1及び第2の位置標識111X2のX座標TX1、TX2をそれぞれ検出する。
更に、副走査方向走査ラインを含む経路(3)の走査を行い、当該走査ライン上に位置する光ディスクの一方側端部及び他方側端部のY座標MY1、MY2並びに第4の位置標識111Y2のY座標TY2をそれぞれ検出する。
最後に、主走査方向走査ラインを含む経路(4)の走査を行い、当該走査ライン上に位置する光ディスクの一方側端部及び他方側端部のX座標MX1、MX2をそれぞれ検出する。
尚、上記走査の順序は一例であり、光ディスクの4箇所及びディスクトレイの4個の位置標識を検出することができれば、走査の順序は任意である。また、主走査方向走査ラインに沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向に駆動することによって行い、副走査方向走査ラインに沿った光学式センサ41による走査は、光学式センサ41が搭載されているキャリッジを主走査方向における第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2の幅に相当するX座標の範囲内の位置に停止させ、印刷装置の印刷媒体搬送機構によりディスクトレイ110を副走査方向、即ち、印刷媒体搬送方向に移動させることにより行う。
光学式センサにより光ディスクの4箇所及びディスクトレイの4個の位置標識の座標を検出したら、光ディスクの4箇所の座標に基づく光ディスクの中心位置の算出と、ディスクトレイの4個の位置標識の座標に基づくディスク載置部111aの中心位置の算出とを行う。
先ず、主走査方向走査ライン上に位置する光ディスク81の一方側端部及び他方側端部のX座標MX1、MX2から、光ディスク81の中心位置のX座標MX=(MX1+MX2)/2を、副走査方向走査ライン上に位置する光ディスク81の一方側端部及び他方側端部のY座標MY1、MY2から、光ディスク81の中心位置のY座標MY=(MY1+MY2)/2をそれぞれ算出して、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)=((MX1+MX2)/2,(MY1+MY2)/2)を算出する。
一方、主走査方向走査ライン上に位置するディスクトレイ111の第1の位置標識111X1及び第2の位置標識111X2のX座標TX1,TX2から、ディスク載置部111aの中心位置のX座標TX=(TX1+TX2)/2を、副走査方向走査ライン上に位置するディスクトレイ111の第3の位置標識111Y1及び第4の位置標識111Y2のY座標TY1,TY2から、ディスク載置部111aの中心位置のY座標TY=(TY1+TY2)/2をそれぞれ算出して、ディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)=((TX1+TX2)/2,(TY1+TY2)/2)を算出する。
尚、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)、ディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)の算出順序は、任意である。
光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)、及び、ディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)を算出後、それら二つの中心位置の間の中心間距離D=((MX−TX)+(MY−TY)1/2を算出する。
そして、算出した中心間距離Dを所定の基準値Drefと比較し、中心間距離Dが基準値Dref未満の値であるときは(D<Dref)、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)を光ディスクの中心位置として決定し、中心間距離Dが基準値Dref以上の値であるときは(D≧Dref)、ディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)を光ディスクの中心位置として決定する。
所定の基準値Drefの値は任意であるが、光ディスクが円形光ディスクである場合において光ディスクの直接走査に基づき算出される光ディスクの中心位置と実際の光ディスクの中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値とするとよい。算出した中心間距離Dがそれ以上の値であれば、ディスクトレイ111のディスク載置部111aに載置されている光ディスクが、ラベル面の一部に文字、図形等が予め印刷されている光ディスクや、円形光ディスク以外の異形光ディスクである可能性が高く、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)よりもディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)の方が実際の光ディスクの中心位置に近いと推測されるからである。
所定の基準値Drefの具体的な値は、例えば、0.5mm、3/180インチ≒0.4mm等、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値とするとよい。
尚、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置の動作は、制御装置としてのシステムコントローラ54が制御し、必要な演算等を行う。
以上のように、本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置においては、光ディスクの直接走査に基づく光ディスクの中心位置(MX,MY)及びディスクトレイ111の走査に基づくディスク載置部111aの中心位置(TX,TY)の双方を算出し、かつ、実際の光ディスクの中心位置に近いと推測される一方の座標を光ディスクの中心位置として採用し決定しているので、より正確かつ高精度な光ディスクの中心位置決定を実現することができる。
本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置の上記実施の形態においては、第1乃至第4の位置標識111X1,111X2,111Y1,111Y2を備えたディスクトレイ111を用いたが、位置標識は、ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され、光学式走査により検出可能なものであれば、任意の形態の位置標識を採用することができる。
位置標識の配置としては、上記4個の第1乃至第4の位置標識111X1,111X2,111Y1,111Y2の配置に限らず、例えば、ディスク載置部の中心位置のX座標(主走査方向座標)、Y座標(副走査方向座標)を示す2個の位置標識をそれぞれ主走査方向走査ライン上、副走査方向走査ライン上に配置しておいてもよい。このような2個の位置標識を配設した場合には、2個の位置標識上を通過する主走査方向走査ライン及び副走査方向走査ラインを光学式センサにより走査することによって、直ちにディスク載置部の中心位置を検出し特定することができる。
また、位置標識の形態としては、ディスクトレイ上の所定位置に塗布した塗料からなる位置標識、ディスクトレイ上の所定位置に固着した小片部材からなる位置標識、ディスクトレイ上の所定位置に開口した開口部からなる位置標識等、任意の形態を採用することができる。
本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置は、インクジェットプリンタに限らず、光学式記録媒体としてのCD−R、DVD−R等の光ディスクのラベル印刷が可能な印刷装置全般において、光学式記録媒体の中心位置を決定するための中心位置決定装置及び中心位置決定方法、並びに、そのような中心位置決定装置を備えた印刷装置に適用することが可能である。
本発明に係る印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法の構成の主な適用対象であるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。 印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。 プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。 印刷動作状態判定用光学式センサの通常の構成を模式的に示す説明図である。 一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図である。 検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。 光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。 インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。 光学式センサの受光出力信号波形と判定閾値との関係を示すグラフである。 標準的な光ディスクの形態を示す平面図である。 光ディスクを載置するディスクトレイの構造を示す平面図(a)及び断面図(b)である。 ディスクトレイに載置した光ディスクを印刷装置に挿入してラベル印刷を実行する際の様子の一例を示す斜視図である。 光学式センサにより光ディスクを直接走査して検出したときのセンサ受光出力を示すグラフ(a)、及び、その様子を示す側断面図(b)である。 光ディスクの中心を決定する過程を模式的に示す説明図である。 異形光ディスクの形態の例を示す平面図である。 ディスクトレイの走査により光ディスクの中心位置を決定する中心位置決定装置及び中心位置決定方法において使用されるディスクトレイの構成を示す平面図である。 決定した光ディスクの中心位置のずれとラベル印刷結果のずれとの関係の一例を示す平面図である。 本発明に係る光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置による光ディスク及びディスクトレイの走査過程の一例を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10 照射領域(スポット)
20 プリンタ
22 用紙スタッカ
24 紙送りローラ(搬送ローラ)
25 ロータリーエンコーダ
26 プラテン板
28 キャリッジ
29 リニアエンコーダ
30 キャリッジモータ
31 搬送モータ
32 牽引ベルト
33 符号板
34 ガイドレール
36 印刷ヘッド
41 光センサ
41a 発光部
41b 受光部
50 受信バッファメモリ
52 イメージバッファ
54 システムコントローラ
54a 判定部
61 主走査ドライバ
62 副走査ドライバ
63 光センサドライバ
66 ヘッドドライバ
71 印刷パターン
81 光学式記録媒体(光ディスク)
81a 光ディスクの開口部
82 シングルサイズ光ディスク
83 名刺サイズ略長方形光ディスク
84 楕円形光ディスク
100 ホストコンピュータ
110 ディスクトレイ
110a,110b ディスク載置部
111 ディスクトレイ
111a,111b ディスク載置部
111X1,111X2,111Y1,111Y2 位置標識
120 プリンタ本体
200 クリーニング機構
210 ヘッドキャップ
BL 印刷ブロック
BLa 空白印刷ブロック
BLb 正常印刷ブロック
CD 濃シアンインクノズル列
CL 淡シアンインクノズル列
KD ブラックインクノズル列
KL 淡ブラックインクノズル列
KP フォトブラックインクノズル列
MD 濃マゼンタインクノズル列
ML 淡マゼンタインクノズル列
YD イエローインクノズル列
La 投射光
Lb 反射光
MS 主走査方向
P 印刷用紙
SS 副走査方向
Vth 判定閾値
V0 空白印刷ブロックの出力信号レベル
VL 正常印刷ブロックの出力信号レベル(受光出力信号のピーク)

Claims (16)

  1. 印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、前記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイと、
    走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、前記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
    前記ディスク載置部に載置された前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの表面の前記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して前記中心間距離を所定の基準値と比較し、前記中心間距離が前記基準値未満の値であるときは、前記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、前記中心間距離が前記基準値以上の値であるときは、前記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
    を備えていることを特徴とする光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  2. 前記所定の基準値は、前記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において前記光学式センサによる走査結果に基づき特定した前記光学式記録媒体の中心位置と実際の前記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であることを特徴とする請求項1に記載の光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  3. 前記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であることを特徴とする請求項2に記載の光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  4. 前記ディスクトレイは、前記ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され且つ光学式走査により検出可能な位置標識を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  5. 前記位置標識は、前記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向における前記ディスク載置部の中心の主走査方向座標、前記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向における前記ディスク載置部の中心の副走査方向座標をそれぞれ示す2個の位置標識であることを特徴とする請求項4に記載の光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  6. 前記位置標識は、前記印刷装置の印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、前記第1及び第2の位置標識間を前記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が前記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている前記第1及び第2の位置標識と、前記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、前記第3及び第4の位置標識間を前記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が前記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている前記第3及び第4の位置標識とを含むことを特徴とする請求項4に記載の光学式記録媒体の中心位置決定装置。
  7. 印刷装置によるラベル印刷の対象となる光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、前記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイの前記ディスク載置部に前記光学式記録媒体を載置する過程と、
    走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、前記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサにより、前記ディスク載置部に載置された前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの表面を走査する過程と、
    前記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して前記中心間距離を所定の基準値と比較し、前記中心間距離が前記基準値未満の値であるときは、前記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、前記中心間距離が前記基準値以上の値であるときは、前記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定する過程と、
    を備えていることを特徴とする光学式記録媒体の中心位置決定方法。
  8. 前記所定の基準値は、前記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において前記光学式センサによる走査結果に基づき特定した前記光学式記録媒体の中心位置と実際の前記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であることを特徴とする請求項7に記載の光学式記録媒体の中心位置決定方法。
  9. 前記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であることを特徴とする請求項8に記載の光学式記録媒体の中心位置決定方法。
  10. 印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送機構と、
    インクを吐出する複数のインク吐出部が形成された印刷ヘッドと、
    ラベル印刷の対象となる前記印刷媒体としての光学式記録媒体を載置する凹陥部として形成されたディスク載置部を有し、前記ディスク載置部の中心位置が光学式走査により直接又は間接に特定可能なディスクトレイであって、前記ディスク載置部に載置された前記光学式記録媒体と共に前記印刷媒体搬送機構により搬送される前記ディスクトレイと、
    走査対象物に対し照射光を出射する発光部、及び、前記走査対象物の表面において反射された反射光を受光して検出し、前記反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサと、
    前記印刷ヘッド及び前記光学式センサを搭載し、前記印刷媒体上において印刷媒体搬送方向に直交する主走査方向に駆動されるキャリッジと、
    前記ディスク載置部に載置された前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの表面の前記光学式センサによる走査結果に基づきそれぞれ特定した前記光学式記録媒体及び前記ディスクトレイの中心位置の間の中心間距離を算出して前記中心間距離を所定の基準値と比較し、前記中心間距離が前記基準値未満の値であるときは、前記光学式記録媒体の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定し、前記中心間距離が前記基準値以上の値であるときは、前記ディスク載置部の中心位置を光学式記録媒体の中心位置として決定するコントローラと、
    を備えていることを特徴とする印刷装置。
  11. 前記所定の基準値は、前記光学式記録媒体が円形光ディスクである場合において前記光学式センサによる走査結果に基づき特定した前記光学式記録媒体の中心位置と実際の前記光学式記録媒体の中心位置との最大誤差に相当する距離と同等の値であることを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. 前記所定の基準値は、0.4mm乃至0.5mmの範囲の値であることを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記ディスクトレイは、前記ディスク載置部の中心位置に関連付けて配置され且つ光学式走査により検出可能な位置標識を備えていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の印刷装置。
  14. 前記位置標識は、前記主走査方向における前記ディスク載置部の中心の主走査方向座標、前記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向における前記ディスク載置部の中心の副走査方向座標をそれぞれ示す2個の位置標識であることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記位置標識は、前記主走査方向の第1の走査ライン上に位置する第1及び第2の位置標識であって、前記第1及び第2の位置標識間を前記主走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が前記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている前記第1及び第2の位置標識と、前記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の第2の走査ライン上に位置する第3及び第4の位置標識であって、前記第3及び第4の位置標識間を前記副走査方向に結ぶ線分の垂直二等分線が前記ディスク載置部の中心を通過するように配設されている前記第3及び第4の位置標識とを含むことを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  16. 前記光学式センサによる前記主走査方向の走査は、前記キャリッジの駆動動作により行い、前記光学式センサによる前記印刷媒体搬送方向に平行な副走査方向の走査は、前記印刷媒体搬送機構による前記ディスクトレイの搬送動作により行うことを特徴とする請求項10乃至15に記載の印刷装置。
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