JP2005066895A - インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法 - Google Patents

インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005066895A
JP2005066895A JP2003296583A JP2003296583A JP2005066895A JP 2005066895 A JP2005066895 A JP 2005066895A JP 2003296583 A JP2003296583 A JP 2003296583A JP 2003296583 A JP2003296583 A JP 2003296583A JP 2005066895 A JP2005066895 A JP 2005066895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical sensor
print
inspection
pattern
ink ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003296583A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Komatsu
松 伸 也 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003296583A priority Critical patent/JP2005066895A/ja
Publication of JP2005066895A publication Critical patent/JP2005066895A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 インク吐出判定装置として使用される光学式センサの選別検査において常に正確かつ確実な判定を行うことを可能とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法は、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の上記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、を備えている本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用するものである。
【選択図】 図13

Description

本発明は、インク吐出判定用光学式センサ(以下、「光センサ」ともいう。)検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法に係り、特に、インク吐出判定用印刷パターンを印刷した印刷媒体に照射した光の反射光を用いてインク吐出部からのインク吐出の有無を判定するインク吐出判定用光学式センサの品質及び特性を検査するインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法に関する。
多数のインク吐出部としてのノズルが配設された印刷ヘッドを備えた印刷装置としてのインクジェットプリンタは、印刷ヘッドの各ノズルからインク滴を吐出して、印刷用紙等の印刷媒体に滴下することにより画像や文字等を印刷する。
ところが、インクの粘度の増加やインクへの気泡の混入等の原因によって、印刷ヘッドに設けられた多数のノズルのうちのいずれかが目詰まりしてインク滴を吐出できなくなる場合がある。
ノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できなくなると、インク滴により形成される多数のドットから構成される画像内にドット抜けが生じ、画質の劣化を招くこととなる。
ノズルからのインク滴の吐出状態を検査し判定する装置としては、印刷媒体に1ノズルごとに一つの印刷ブロックを形成する判定用パターンを印刷し、かつ、印刷媒体に照射した光の反射光の強度を検出することにより各ノズルからのインク吐出の有無を判定するインク吐出判定装置を搭載した印刷装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
斯かるインク吐出判定装置は、発光部と受光部とを有する光学式センサを内蔵しており、各ノズルに対応してそれぞれ印刷媒体上に形成された判定用パターンに発光部から光を照射し、判定用パターンの印刷状態に応じた強度を有する反射光を受光した受光部の出力に基づいて各ノズルからのインク吐出の有無を判定する。
特開2000−190587号公報
上述のようなインク吐出判定テストを正確に行うためには、実際にテストを実行する際の種々の条件設定以前の問題として、インク吐出判定装置を構成する光学式センサの品質及び特性を、個体間において一定の規格又は基準又は仕様の下に均一化する必要がある。
即ち、実際に製造される光学式センサにおいては、照射光の強度及び色彩、一定距離の焦点において形成されるスポットの大きさにばらつきがあり、斯かる品質及び特性のばらつきはインク吐出判定テストの結果にも直接影響を与えるため、インク吐出判定装置として使用される光学式センサは、予め行われる検査により選別して、一定の規格又は基準又は仕様に適合する均一な品質及び特性を有するものを採用する必要がある。
尚、スポットとは、インク吐出判定用光学式センサの発光部からの照射光により印刷媒体表面が照射される領域をいう。
インク吐出判定用光学式センサの選別検査においては、従来、正常に印刷されている複数の正常印刷ブロックの集合のなかに1個だけ所定ノズルからのインク吐出を行わずに形成した空白印刷ブロックを含む光学式センサ検査用印刷パターンを使用して、その空白印刷ブロックを通過するラインを走査し、正常印刷ブロックをセンシングしているときのセンサ出力の大きさと空白印刷ブロックをセンシングしているときのセンサ出力の大きさとを比較して、その差の値が所定の数値範囲に含まれるか否かによって、光学式センサの品質及び特性の合否を判定する。
尚、従来のインク吐出判定用光学式センサ検査システム及び検査方法において使用されている上記光学式センサ検査用印刷パターンは、インク吐出判定テストの際に印刷するインク吐出判定用印刷パターンと全く同等のものに1個の空白印刷ブロックを意図的に形成したものである。
ところで、印刷装置の高解像度化の進展及び印刷ヘッドに形成されるインク吐出ノズルの個数の大幅な増加に伴い、光学式センサ検査用印刷パターン又はインク吐出判定用印刷パターンを構成する印刷ブロックの個数も大幅に増加しており、結果として、インク吐出判定用印刷パターンを構成する個々の印刷ブロックの大きさは縮小してきている。
その結果、インク吐出判定用光学式センサのスポットには、従来は1個の印刷ブロックの一部しか含まれなかったが、近来は1個の印刷ブロックの全部又は大部分とさらにその周辺領域までが含まれるようになっている。
そして、スポットに含まれる領域の構成の変化によって、従来は存在しなかった新たな問題が発生するようになってきている。
上述のように複数の正常印刷ブロックの集合のなかに空白印刷ブロックを1個だけ意図的に形成した光学式センサ検査用印刷パターンを使用して光学式センサの検査を実行する場合において、光学式センサが空白印刷ブロックを通過するラインを走査する際、スポットがちょうど空白印刷ブロックを照射しているときの状態について考察すると、スポットの範囲には、空白印刷ブロックの全部又は大部分の他、その周辺の正常印刷ブロックの一部も含まれることとなる。
光学式センサの発光部からの照射光は、このスポットの範囲に含まれる印刷媒体表面によって反射され、その反射光が受光部において検出され且つ反射光の強度に応じた受光出力、即ち、センサ出力に変換生成されて出力される。
従って、スポットの範囲に含まれる空白印刷ブロック部分と正常印刷ブロック部分との面積の比率は反射光の強度、即ち、センサ出力の大きさに直接反映されることとなる。
そのため、空白印刷ブロックを通過するラインを光学式センサにより走査するに際して、その走査方向に直交する方向において走査ラインがわずかでもずれると、スポットの範囲に含まれる空白印刷ブロック部分と正常印刷ブロック部分との比率も変動し、反射光の強度も変動し、結果としてセンサ出力の大きさも変動することとなる。
この走査ラインのわずかなずれによるセンサ出力の大きさの変動は、光学式センサの選別検査において誤判定を招く原因となる。
本発明の目的は、インク吐出判定装置として使用される光学式センサの選別検査において常に正確かつ確実な判定を行うことを可能とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法を提供することである。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの第1の観点によれば、
印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、
上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の上記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの第2の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、
印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、上記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの第3の観点によれば、
印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンと、
上記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの第4の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンと、
印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、上記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンと、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの上記各観点において、上記下地材料は、印刷媒体以外の任意の材料からなる専用シートであるものとするとよい。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの第1の観点によれば、
光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターン、及び、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の上記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
光学式センサの走査方向に上記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
上記発光部及び上記受光部の動作を制御する検査制御部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの第2の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、上記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
光学式センサの走査方向に上記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
上記発光部及び上記受光部の動作を制御する検査制御部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの第3の観点によれば、
光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターン、及び、上記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
光学式センサの走査方向に上記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
上記発光部及び上記受光部の動作を制御する検査制御部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの第4の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、上記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
光学式センサの走査方向に上記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
上記発光部及び上記受光部の動作を制御する検査制御部と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの上記各観点において、上記検査制御部は、上記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定するものとするとよい。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査方法の第1の観点によれば、
光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターン、及び、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の上記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを上記走査方向に沿って走査する過程と、
上記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査方法の第2の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、上記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを上記走査方向に沿って走査する過程と、
上記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査方法の第3の観点によれば、
光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターン、及び、上記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを上記走査方向に沿って走査する過程と、
上記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査方法の第4の観点によれば、
印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に上記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、上記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより上記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを上記走査方向に沿って走査する過程と、
上記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法によれば、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、即ち、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、上記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように上記空白印刷ブロックパターンの両側領域の上記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、を備えているインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用することとしたので、インク吐出判定装置として使用される光学式センサの選別検査において常に正確な判定を行うことができる。
以下、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法について、図面を参照しながら説明する。
最初に、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法による検査対象となるインク吐出判定用光学式センサが搭載されるインクジェットプリンタの概略構成について説明する。
図1は、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法による検査対象となるインク吐出判定用光学式センサが搭載されるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。
インクジェットプリンタの一例としてのプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないモータにより駆動され、印刷媒体としての印刷用紙Pを搬送する搬送ローラ24と、プラテン板26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するためのガイドレール34とを備えている。
キャリッジ28には、印刷用紙Pの搬送方向(以下、副走査方向ともいう。)に沿って配設されたインク吐出部としての複数個のノズルをそれぞれ含む複数列のノズル列を有する印刷ヘッド36,各ノズルからのインク吐出の有無を判定する判定装置としての光センサ41,及び、符号板33を読み取るためのリニアエンコーダ29が搭載されている。
搬送ローラ24の軸にはロータリーエンコーダ25が設けられており、このロータリーエンコーダ25の出力に基づいて印刷用紙Pの搬送量を制御している。従って、印刷用紙の搬送方向と直交する方向(以下、主走査方向ともいう。)におけるキャリッジ28の位置はリニアエンコーダ29により検知し、印刷用紙Pの位置はロータリーエンコーダ25により検知することが可能である。即ち、プリンタ20は、エンコーダ25,29の出力信号に基づいて、キャリッジ28と印刷用紙Pとの相対位置を正確に認識可能な構成とされている。
印刷用紙Pは、図示しない給紙ローラにより用紙スタッカ22から給紙されて搬送ローラ24により搬送され、プラテン板26の表面上を副走査方向SSへ送られる。
キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向MSに移動する。主走査方向MSと副走査方向SSとは直交している。
図2は、印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。
印刷ヘッド36には、淡ブラックインクを吐出するための淡ブラックインクノズル列KLと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル列MLと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル列CLと、主に自然画を印刷する際に用いるブラックインクを吐出するためのフォトブラックインクノズル列KPと、濃ブラックインクを吐出するための濃ブラックインクノズル列KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル列CDと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル列MDと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル列YDと、が設けられている。尚、この例では、印刷用紙Pの搬送方向下流側に1番ノズル#1が配置されている。
キャリッジ28に搭載された光センサ41は、印刷ヘッド36の最も反ホームポジション側に位置するイエローインクノズル列YDの1番ノズル#1より搬送方向下流側であって、さらに反ホームポジション側に配置されている。この例では、例えば、イエローインクノズル列YDの1番ノズルより搬送方向下流側に8.58mm、反ホームポジション側に51.75mmの位置に設けられている。
ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28の移動範囲内における印刷領域外部には、キャリッジ28に搭載された印刷ヘッド36の下方にクリーニング機構200が設けられている。尚、図1においては、クリーニング機構200はヘッドキャップ210のみ示し、他の構成は省略している。
ヘッドキャップ210は、機密性のあるキャップであり、印刷をしていないときに印刷ヘッド36に被せてノズル内のインクの乾燥を防止するものである。そのため、ヘッドキャップ210は、キャリッジ28の待機位置、いわゆるホームポジション側に設けられている。また、ノズルが詰まった場合にも印刷ヘッド36にヘッドキャップ210を被せてノズルからインクを吸引し、クリーニングを実行する。
各ノズルからのインク吐出の有無を判定する光センサ41については、後に詳述する。
図3は、プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ20は、ホストコンピュータ100から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56とを備えている。
システムコントローラ54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査ドライバ61と、搬送モータ31を駆動する副走査ドライバ62と、光センサ41を駆動する光センサドライバ63と、印刷ヘッド36を駆動するヘッドドライバ66とが接続されている。
光センサドライバ63は、光センサ41に備えられた発光部41aの発光量を調整可能な光量制御部と、同じく光センサ41に備えられた受光部41bの出力を調整可能な出力制御部とを備えている。
従って、例えば、所定の印刷用紙により反射した光を受けた受光部41bの出力が所定の値となるように、発光部41aの発光量又は受光部41bの出力を調整することが可能である。調整は、システムコントローラ54が光センサドライバ63を制御することにより行う。
ホストコンピュータ100のプリンタドライバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプリンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印刷を行うための印刷データを生成し、プリンタ20に転送する。
転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50に蓄えられた印刷データの中から必要な情報を読み取り、それに基づいて各ドライバに対して制御信号を送る。
イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50において受信された印刷データを色成分ごとに分解して得られた複数の色成分の印刷データが格納される。
ヘッドドライバ66は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読み出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズル列を駆動する。尚、プリンタ20各部を制御するのは、システムコントローラ54である。
また、ホストコンピュータ100から転送される印刷データは、ホストコンピュータ100からの転送前に色成分ごとに分解されている印刷データであってもよい。
図4は、インク吐出判定用光学式センサの二種類の構成を模式的に示す説明図である。
インク吐出判定用光学式センサとしては、図4(a)に示すように、照射光Laが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものと、図4(b)に示すように、照射光41aが印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きが設定されている構成のものとがある。
ノズルからのインク吐出の有無を判定するための光センサ41は、図4(a)及び図4(b)に示すように、発光部41aと受光部41bとを備えている。本実施の形態においては、受光部41bとして、主に反射光の拡散反射成分を受光するための受光部が一つ設けられた例を示しているが、このほかに、主に反射光の正反射成分を受光するための別の受光部を設けた構成としてもよい。
発光部41aは、印刷用紙に向けて光を照射するための発光装置である。インク吐出判定の際には、ノズルから吐出したインクにより各ノズルに対応してそれぞれ印刷形成される印刷ブロックを含む印刷パターンが印刷されているべき印刷用紙の領域に向けて光が照射される。
光センサ41の通常の構成においては、発光部からの照射光の焦点が印刷媒体表面上に合わせられたときに、当該照射光により印刷用紙が照射される領域、即ち、スポット内に上記印刷パターンの印刷ブロックBLがほぼ1個含まれるように、スポットが設定されている。この光センサ41のスポットは、図2に示す光センサ41のスポット10に相当するものである。
尚、スポット10に含まれる印刷ブロックBLの範囲の変化が本発明の成立過程に重要な関連を有するので、この点については詳細に後述する。
また、印刷パターンについても、その詳細は後述する。
発光部41aには、発光ダイオード、レーザダイオード、白熱電球等の任意の発光装置を用いることができる。発光部41aからの照射光の色は、印刷パターン等の判定対象印刷画像の色に対して補色の関係にある色であることが好ましい。例えば、シアンの印刷画像を検出するには赤色の照射光を用い、マゼンタの印刷画像を検出するためには緑色の照射光を用い、イエローの印刷画像を検出するには青色の照射光を用いるとよい。
照射光の色と印刷画像の色とを補色の関係にすると、そうでない場合に比べて高いレベルの出力信号を得ることができる。
従って、いずれの色の印刷画像に対しても安定した出力を得るためには、照射光が白色である発光装置を用いるとよい。
受光部41bは、印刷パターンにより反射された反射光を検出して電気的信号に変換する光電変換装置である。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用いるとよい。好ましくは、可視光に対し良好な感度特性を有する受光素子を用いるとよい。
主に拡散反射成分を受光するための受光部41bの位置は、発光部41aに対し正反射の位置にないことが望ましい。
例えば、図4(a)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し垂直に照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面から斜めに反射された反射光を検出するように受光部41bの向きを設定するとよい。又は、図4(b)に示すように、発光部41aからの照射光が印刷媒体としての印刷用紙表面に対し斜めに照射されるように発光部41aの向きを設定すると共に、印刷用紙表面に対し垂直な反射光を検出するように受光部41bの向きを設定してもよい。
特に光沢系印刷用紙のように、表面にコーティング層が形成されている印刷媒体においては、入射光の大半が表面のコーティング層により正反射されてしまうが、受光部41bを発光部41aに対して正反射の位置に取り付けない場合は、コーティング層の下にある印刷ブロックの色も確実に判別することができる。
発光部41aから出射された照射光は、印刷ブロックが印刷された印刷用紙により反射され、その反射光の拡散反射成分が受光部41bに到達する。受光部41bは、検出した反射光の強度に応じた電気的信号を発生し、出力信号として出力する。
この出力信号のレベルが予め設定された閾値より小さい場合には、発光部41aからの照射光により照射された印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが正常に吐出されたと判定し、出力信号のレベルが閾値以上である場合には、当該ノズルからインクが正常に吐出されなかったと判定する。
このとき、光センサ41は、例えば、所定の未使用印刷用紙や、所定の印刷媒体上に印刷された各色の印刷パターン等により反射された反射光を検出した受光部41bからの出力信号のレベルが所定値となるように、システムコントローラ54によって制御される光センサドライバ63の光量制御部により発光部41aの発光量が調整されるか、又は、光センサドライバ63の出力制御部により受光部41bの出力が調整されている。
複数の発光装置を比較すると、同じ白色の発光装置であっても個体差があり、特定の印刷パターンを照射した際の出力値に差が生ずる。
従って、実際に搭載された光センサと、実際の印刷媒体と、実際のインクにより印刷された印刷パターンとを使用して、発光部の発光量又は受光部の出力を調整することにより、発光装置の個体差、印刷媒体の種類、インク色の種類等により発生し得る誤判定を防止することが可能となる。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法は、インク吐出判定装置として使用される光学式センサが印刷装置に搭載され調整される前の段階において、一定の規格又は基準又は仕様に適合する均一な品質及び特性を有する光学式センサをより正確に選別するためのものであり、その具体的な内容については詳細に後述する。
図5は、一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図であり、図6は、検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。
インク吐出検査に際しては、先ず、検査用パターンを作成する。この検査用パターンは、各色のインクを吐出するノズル列によりインク色ごとにそれぞれ印刷形成される検査用パターンである。即ち、総てのノズルのインク吐出状態を検査する場合には、印刷ヘッド36が有するノズル列から吐出されるインクの色数分の検査用パターンが形成される。
従って、本実施の形態においては、八つの検査用パターンが作成されることになる。また、一色のノズル列にN個のノズルが配列されていて、それらN個のノズルの検査を行う場合の検査用パターンには、N個の印刷ブロックBLが印刷されることになる。
検査用パターンは、各ノズルから吐出されるインクによりノズルごとにそれぞれ形成される複数の検査用印刷ブロックBLにより構成され、一つの印刷ブロックBLは、図6に示すように、複数のインクドットPXにより形成される。
一つの印刷用検査ブロックBLは一つのノズルから吐出されるインクのみによって印刷形成されるので、一つの印刷用検査ブロックBLはそれに対応する一つのノズルの検査に用いられる。図5は、54個のノズルを有するノズル列により形成される検査用パターンを示している。
この検査用パターンは、主走査方向(左右方向)に9個、副走査方向に6個の検査用印刷ブロックBLが配置されて構成されている。即ち、主走査方向に配列された9個の検査用印刷ブロックにより構成される検査用印刷ブロックアレイが、副走査方向に6段形成されている。
搬送方向の最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイは、9番ノズル#9から1番ノズル#1までにより印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイは、18番ノズル#18から10番ノズル#10までにより印刷され、以下同様に、6段目の検査用印刷ブロックアレイは54番ノズル#54から46番ノズル#46までにより印刷される。
検査用パターンを構成する各検査用印刷ブロックアレイの印刷に際しては、所定の位置に位置決めされた印刷用紙に対し、例えばキャリッジ28を図5における左側から右側へ走査しつつ、54番、45番、36番、27番、18番、9番ノズル#54、#45、#36、#27、#18、#9からインクを吐出して所定数のドットを形成し、検査用印刷ブロックBLの主走査方向の幅の分だけ印刷する。キャリッジ28は走査を継続しつつ、53番、44番、35番、26番、17番、8番ノズル#53、#44、#35、#26、#17、#8からインクを吐出して、第2列の検査用印刷ブロックを形成するための所定数のドットによりドット列又はラインを形成する。
このように、ノズル列を構成する各ノズルは、検査用パターンの主走査方向に配置される検査用印刷ブロック数に等しい数ごとのノズルを順にそれぞれグループ化してサブノズルグループとされ、各サブノズルグループの副走査方向において同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出して各検査用印刷ブロックを形成していく。
図5における左側から右側へのキャリッジ28による走査が終了すると、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する。その後、右側から左側へキャリッジ28による走査を行い、直前の走査と逆の順序で所定のノズルからインクを吐出してドット列又はラインを形成する。
このように、印刷用紙を副走査方向にノズルピッチ分だけ搬送する動作と、各サブノズルグループの副走査方向における同一の順番に位置するノズルごとにインクを吐出しながら主走査方向における走査を行う動作とを繰り返し、9本のドット列又はラインを形成すると検査用印刷ブロックが形成される。総てのノズルから正常にインクが吐出されると、最終的に54個の検査用印刷ブロックを有する検査用パターンが印刷される。
尚、図5からも分かるように、主走査方向(左右方向)において相互に隣接する検査用印刷ブロック、例えば、54番ノズル#54により形成された検査用印刷ブロックと、53番ノズル#53により形成された検査用印刷ブロックとは、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷される。
各検査用印刷ブロックを形成するドットは、相互に隣接する検査用印刷ブロック間においても等間隔に形成され、各検査用印刷ブロック間には余白部分は生じない。
本実施の形態では、キャリッジ28の各走査の間に実行される印刷用紙の搬送における搬送量をノズルピッチ分としたが、当該搬送量は任意であり、例えば搬送量をノズルピッチの半分とすると、各検査用印刷ブロックを構成するドットの数が多くなり、各検査用印刷ブロックの濃度は高くなる。このとき、各検査用印刷ブロックを構成するドット列又はラインの数は18本となる。
図7は、光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。尚、図5の説明において前述したように、主走査方向において相互に隣接する検査用印刷ブロックは、厳密には、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷されるのであるが、図7においては簡略化のため、各検査用印刷ブロックがずれのないマトリクス状に配置形成された状態の検査用パターン71を示している。
インク吐出の有無の判定に際しては、キャリッジ28(図1)に取り付けられた光センサ41と印刷用紙Pとを相対的に移動させ、検査用印刷ブロックBL上を光センサ41により走査する。
このとき、光センサ41の発光部41aからの照射光La(図4)のスポットを、図7の軌跡XYのように各検査用印刷ブロックBLに順次当てていき、検査用印刷ブロックBLからの反射光Lbを受光部41bにより検出し、検出した反射光Lbの強度に応じて受光部41bから出力された電気信号のレベルを所定の閾値と比較することによりインク吐出の有無を判定する。出力信号レベルと所定の閾値との比較は、各検査用印刷ブロックBLごとに行う。
尚、図2に示すように、本実施の形態においては、光センサ41は、印刷ヘッド36が有する総てのノズルより下流側に配置されているので、下流側の一部の印刷ブロックBLについては、上流側の一部の印刷ブロックBLを印刷する際のキャリッジ28の移動動作において光センサ41による走査を行い、同時にインク吐出の有無を判定する。
尚、光センサ41の発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域は、印刷用紙上において円形のスポットとなるが、本実施の形態においては、スポット内に検査用印刷ブロックBLがほぼ1個含まれるようにスポットが設定されている。
前述のように、スポットに含まれる印刷ブロックBLの範囲の変化が本発明の成立過程に重要な関連を有するので、この点については詳細に後述する。
図8は、インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。
目詰まりによりインクが吐出されないノズルが存在する場合、印刷用紙上に形成される検査用印刷ブロックBLのうち当該ノズルに対応する印刷ブロックは、インクが滴下されない空白印刷ブロックBLaとなる。
光センサ41の発光部41aから出射された照射光のスポットにより照射される印刷ブロックが空白印刷ブロックBLaである場合は、光センサ41の受光部41bが検出する反射光Lbの強度が増加するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは上昇する。
一方、スポットにより照射される印刷ブロックが正常に印刷された正常印刷ブロックBLbである場合は、受光部41bが検出する反射光Lbの強度が減少するので、検出した反射光Lbの強度に応じて変換される出力信号レベルは低下する。
即ち、発光部41aにより形成されたスポットが空白印刷ブロックBLaを走査した際の出力信号レベルVLは相対的に高い値となり、スポットが正常印刷ブロックBLbを走査した際の出力信号レベルV0は相対的に低い値となる。
従って、図8に示すように、空白印刷ブロックBLaに対応する出力信号レベルVLと正常印刷ブロックBLbに対応する出力信号レベルV0との間に、判定閾値Vthを設定しておくことにより、出力信号レベルと判定閾値Vthとを比較して、各ノズルにおけるインク吐出の有無を正確に判定することができる。
以上のようなインク吐出の有無の判定を行う際におけるハードウェアの動作は、以下の通りである。
システムコントローラ54(図3)の判定部54aは、インク吐出の有無を判定するために、光センサ41からの出力信号レベルと、予め設定されメインメモリ56に記憶された判定閾値Vthとを比較する。
出力信号レベルが閾値Vthより小さい場合、スポットに含まれている印刷ブロックは正常に印刷された正常印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていると判定する。逆に、出力信号レベルが閾値Vthより大きい場合、スポットに含まれている印刷ブロックはインクが滴下されなかった空白印刷ブロックであり、当該印刷ブロックの印刷に用いられたノズルからはインクが正常に吐出されていないと判定する。
プリンタ20は、発光部41aからの照射光により印刷用紙が照射される領域、即ち、スポット内に一つの印刷ブロックが含まれる構成とすると共に、リニアエンコーダ29の出力とロータリーエンコーダ25の出力とにより、キャリッジ28と印刷用紙との相対位置を認識可能とし、さらに、総てのノズルより搬送方向の下流側に設けた光センサ41と各ノズルとの相対位置が予め正確に調整され且つ認識されているものとする。
従って、インク吐出の有無を判定するために、キャリッジ28の走査動作によって、光センサ41による検査用印刷ブロックの走査を行った結果、インクが滴下されなかった空白印刷ブロックが検出された場合には、リニアエンコーダ29及びロータリーエンコーダ25の出力に基づいて、当該空白印刷ブロックに対応するノズルを、インク吐出が正常に行われない異常ノズルとして特定することが可能である。
インク吐出が正常に行われない異常ノズルが特定されたときは、当該異常ノズルのみに対しフラッシング等を実行して良好な状態に回復させたり、あるいは、当該異常ノズルが本来形成すべきドットを他のノズルを用いて形成させて印刷することも可能である。
上述のようなインク吐出判定テストを正確に行うためには、印刷装置に既に搭載されている光学式センサの発光部の発光量又は受光部の出力を調整したり、実際にテストを実行する際の種々の条件設定を行う以前の問題として、一定の規格又は基準又は仕様に適合する均一な品質及び特性を有する光学式センサを検査によりインク吐出判定用光学式センサとして選別し採用する必要がある。
即ち、実際に製造される光学式センサにおいては、照射光の強度及び色彩、一定距離の焦点において形成されるスポットの大きさにばらつきがあり、斯かる品質及び特性のばらつきはインク吐出判定テストの結果にも直接影響を与える。
従って、そのような影響を排除するためには、インク吐出判定用光学式センサとして採用される光学式センサの品質及び特性のばらつきを最小限に抑制して均一化できるようなインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法が必要とされる。
先ず、これまでの通常のインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法において使用されてきた光学式センサ検査用印刷パターンの構成について説明する。
図9は、従来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンを概略的に示す平面図である。尚、図7と同様に、図9も簡略化のため、各検査用印刷ブロックがずれのないマトリクス状に配置形成された状態の検査用パターン71Aを示している。
図9に示すように、従来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンは、検査用印刷ブロックBLがマトリクス状に配置形成されたものであって、正常に印刷された複数の正常印刷ブロックBLbの集合のなかに、所定のインク吐出ノズルからインクを吐出せずに意図的に形成した1個の空白印刷ブロックBLaが含まれているものである。
尚、上記従来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンは、1個の空白印刷ブロックが意図的に形成されている点を除くと、インク吐出判定テストの際に印刷するインク吐出判定用印刷パターンと全く同等のものである。
光学式センサの検査を実行する際には、上記光学式センサ検査用印刷パターンを使用して、空白印刷ブロックBLaを通過するラインTPを検査対象の光学式センサにより走査する。図9は、光学式センサのスポット10がちょうど空白印刷ブロックBLaを照射しているときの状態を示している。
そして、正常印刷ブロックBLbをセンシングしているときのセンサ出力の大きさと空白印刷ブロックBLaをセンシングしているときのセンサ出力の大きさとを比較し、その差の値が所定の数値範囲に含まれるか否かによって、光学式センサの品質及び特性の合否を判定する。
ところで、印刷装置においては、画質の更なる向上のために高解像度化が進んでおり、印刷ヘッドに形成されるインク吐出ノズルの個数が大幅に増加してきている。印刷装置の斯かる高性能化に伴い、インク吐出判定用印刷パターン又は光学式センサ検査用印刷パターンを構成する印刷ブロックの個数も大幅に増加しており、インク吐出判定用印刷パターン又は光学式センサ検査用印刷パターンを構成する個々の印刷ブロックの大きさは縮小してきている。
結果として、図9に示す従来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンにおいては、光学式センサのスポット10に1個の印刷ブロックの一部しか含まれなかったが、光学式センサがインク吐出判定装置として搭載されることとなる近来の印刷装置により印刷された光学式センサ検査用印刷パターンにおいては、1個の印刷ブロックの全部又は大部分とさらにその周辺領域までが含まれるようになっている。
図10は、近来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンを概略的に示す平面図である。尚、図7及び図9と同様に、図10も簡略化のため、各検査用印刷ブロックがずれのないマトリクス状に配置形成された状態の検査用パターン71Bを示している。
図10に示すように、近来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンも、検査用印刷ブロックBLがマトリクス状に配置形成されたものであって、正常に印刷された複数の正常印刷ブロックBLbの集合のなかに、所定のインク吐出ノズルからインクを吐出せずに意図的に形成した1個の空白印刷ブロックBLaが含まれているものである。
図10の光学式センサ検査用印刷パターンを使用して光学式センサの検査を実行する際には、図9の光学式センサ検査用印刷パターンを使用する場合と同様に、空白印刷ブロックBLaを通過するラインTQを検査対象の光学式センサにより走査する。図10は、光学式センサのスポット10がちょうど空白印刷ブロックBLaを照射しているときの状態を示している。
そして、また同様に、正常印刷ブロックBLbをセンシングしているときのセンサ出力の大きさと空白印刷ブロックBLaをセンシングしているときのセンサ出力の大きさとを比較し、その差の値が所定の数値範囲に含まれるか否かによって、光学式センサの品質及び特性の合否を判定する。
但し、図10の光学式センサ検査用印刷パターンにおいては、個々の印刷ブロックBLが図9の光学式センサ検査用印刷パターンにおける印刷ブロックBLよりも小さくなっており、1個の印刷ブロックBLの中央部に光学式センサのスポット10が位置しているときでも、その周辺の印刷ブロックBLの一部までがスポット10の範囲に含まれるようになっている。
このように光学式センサ検査用印刷パターンを構成する個々の印刷ブロックBLの大きさが縮小してきて、光学式センサのスポット10に含まれる領域の構成が変化したことによって、従来は存在しなかった新たな問題が認識されるに至っている。
図11は、縮小した印刷ブロックにより構成される光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査における問題点を示すための説明図である。
光学式センサ検査用印刷パターン71Bを構成する個々の印刷ブロックBLの大きさが縮小してくると、図10にも示したように、スポット10が空白印刷ブロックBLaを照射する際には、スポット10の中心と空白印刷ブロックBLaの中心とがちょうど一致したとしても、スポット10により照射される範囲にはその周辺の正常印刷ブロックBLbの一部も含まれることとなる。
従って、スポット10が空白印刷ブロックBLaをセンシングしているときのセンサ出力の大きさには、スポット10に含まれている空白印刷ブロック部分と正常印刷ブロック部分との面積の比率が反映される。
また、空白印刷ブロックBLaを照射する際のスポット10の位置がわずかでもずれると、スポット10に含まれている空白印刷ブロック部分と正常印刷ブロック部分との面積の比率は変動する。
光学式センサの選別検査において正確な判定を行うためには、空白印刷ブロックBLaの中心を通過する走査ラインT1を走査することが望ましいのであるが、実際には、位置合わせ誤差により走査ラインがずれることはしばしばあり、空白印刷ブロックBLaの中心からずれた走査ライン、例えば、図11に示す走査ラインT2,T3を走査してしまうことがある。
空白印刷ブロックBLaの中心を通過する走査ラインT1を走査して空白印刷ブロックBLaを照射したときには、スポット10に含まれる空白印刷ブロック部分の面積比率は最大となり、走査ラインT1からわずかにずれた走査ラインT2を走査して空白印刷ブロックBLaを照射したときには、スポット10に含まれる空白印刷ブロック部分の面積比率は走査ラインT1のときより幾分減少し、走査ラインT1からさらにずれた走査ラインT3を走査して空白印刷ブロックBLaを照射したときには、スポット10に含まれる空白印刷ブロック部分の面積比率は走査ラインT2のときよりさらに減少する。
図12は、縮小した印刷ブロックにより構成される光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査において3通りの走査ラインにより空白印刷ブロックを走査したときのセンサ出力とセンサ位置との関係を示すグラフである。
図12のグラフにおいて、波形LT1,LT2,LT3が、それぞれ、図11における走査ラインT1,T2,T3を光学式センサにより走査したときのセンサ出力特性を表している。
上述のように、走査ラインT1,T2,T3を走査して空白印刷ブロックBLaを照射したときにスポット10に含まれる空白印刷ブロック部分の面積比率の大きさは、走査ラインT1の場合が最大、走査ラインT3の場合が最小となるが、図12に示すセンサ出力特性にはこの面積比率の大きさが反映されており、波形LT1,LT2,LT3のピークV1,V2,V3の大きさは、V1>V2>V3の関係となっている。
走査ラインT1,T2,T3を走査して空白印刷ブロックBLaをセンシングした場合において、光学式センサの受光出力信号レベルとして認識されるのは、スポット10が正常印刷ブロックBLbのみを照射しているときのセンサ出力V0と、波形LT1,LT2,LT3のピークV1,V2,V3との差、即ち、センサ出力変動量ΔV1,ΔV2,ΔV3である。
光学式センサの選別検査においては、スポット10の中心が正確に空白印刷ブロックBLaの中心を通過する走査ラインT1を走査した際の受光出力信号レベルΔV1の値が、図8における受光出力信号レベルVLとして認識可能な一定の範囲内にあるかどうか、また、最低限の条件として判定閾値Vthを超えているかどうかを判断することにより、検査対象としての光学式センサの合否を判定する。
ところが、走査ラインT1を正確に走査していれば受光出力信号レベルΔV1を得られるはずの光学式センサであっても、光学式センサ検査用印刷パターンとスポット10との位置合わせ誤差によって走査ラインT1以外の走査ラインT2,T3を走査してしまうと、受光出力信号レベルΔV2,ΔV3しか得られない。
そして、受光出力信号レベルΔV2,ΔV3が、上記受光出力信号レベルVLとして認識可能な一定の範囲内にない場合、又は、判定閾値Vthを超えていない場合には、当該光学式センサが本来は一定の規格又は基準又は仕様に適合する品質及び特性を有するものであるにも拘わらず、不適合品と判定されてしまうこととなる。
即ち、走査ラインのわずかなずれによるセンサ出力の大きさの変動は、光学式センサの選別検査において誤判定を招く原因となる。
そこで、本発明は、光学式センサの検査における走査ラインの厳密な設定を不要としながら、光学式センサの品質及び特性を正確かつ確実に評価することが可能な構成のインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法を提供する。
図13は、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの構成を示す平面図である。
本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、即ち、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法において使用する光学式センサ検査用印刷パターンは、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンBLPaと、空白印刷ブロックパターンBLPaを挟み込むように空白印刷ブロックパターンBLPaの両側領域の印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンBLPbと、を備えている。
換言すると、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、即ち、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法において使用する光学式センサ検査用印刷パターンは、印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンBLPbと、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に正常印刷ブロックパターンBLPbを縦断又は横断し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンBLPaと、を備えているものである。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法においては、斯かるインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用するので、光学式センサのスポット10の中心が帯状の空白印刷ブロックパターンBLPaの中心線上に位置しているときにスポット10の範囲に含まれる空白印刷ブロックパターン部分と正常印刷ブロックパターン部分との比率は常に一定であり、空白印刷ブロックパターンBLPaの幅がスポット10の直径以上であるときは、上記位置においてスポット10の範囲には空白印刷ブロックパターン部分のみが含まれる。
従って、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法によれば、光学式センサによる走査方向に直交する方向における走査ラインの正確な位置決め、位置の微調整が全く不要となる一方、検査対象の光学式センサの品質及び特性を正確に反映したセンサ出力を得ることができる。
その結果、一定の規格又は基準又は仕様に適合する均一な品質及び特性を有する光学式センサを検査によりインク吐出判定用光学式センサとして正確かつ確実に選別して採用することができる。
尚、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンは、普通紙及び写真用紙等の印刷媒体に空白印刷ブロックパターンBLPaが形成されるように正常印刷ブロックパターンBLPbを印刷したものとしてもよいし、印刷媒体以外の任意の材料からなる下地材料としての専用シートに空白印刷ブロックパターンBLPa及び正常印刷ブロックパターンBLPbを形成したものとしてもよい。
印刷媒体以外の下地材料としての専用シートに空白印刷ブロックパターンBLPa及び正常印刷ブロックパターンBLPbを形成する場合、専用シートの材質は任意であるが、空白印刷ブロックパターンBLPa及び正常印刷ブロックパターンBLPbにおける照射光の反射率が、印刷媒体に形成された空白印刷ブロックパターンBLPa及び正常印刷ブロックパターンBLPbにおける照射光の反射率と同等になるようにするとよい。
印刷媒体以外の下地材料としての専用シートに空白印刷ブロックパターンBLPa及び正常印刷ブロックパターンBLPbを形成する場合、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、即ち、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法において使用する光学式センサ検査用印刷パターンは、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンBLPaと、印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、空白印刷ブロックパターンBLPaを挟み込むように空白印刷ブロックパターンBLPaの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンBLPbとを備えているものとなる。
換言すると、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、即ち、本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法において使用する光学式センサ検査用印刷パターンは、印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンBLPbと、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に正常印刷ブロックパターンBLPbを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンBLPaと、備えているものとなる。
図14は、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査における光学式センサのセンサ出力とセンサ位置との関係を示すグラフである。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査、即ち、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法による検査においては、光学式センサのスポット10の中心が帯状の空白印刷ブロックパターンBLPaの中心線上に位置しているときにスポット10の範囲に含まれる正常印刷ブロックパターン部分の割合は、一定の大きさのスポット10に対して一定かつ極小に抑制されるので、図14の波形LXに示すように非常に大きなピークVXを有するセンサ出力が得られる。この波形LXにおけるセンサ出力変動量は、VX−V0=ΔVXとなる。
一方、インク吐出判定テストの際に印刷するインク吐出判定用印刷パターンと全く同等のものに1個だけ空白印刷ブロックBLaを形成した図11に示す光学式センサ検査用印刷パターンの走査ラインT1を同一の光学式センサによりセンシングした場合、光学式センサのスポット10の中心が空白印刷ブロックBLaの中心と一致しているときのスポット10の範囲には、より多くの正常印刷ブロックパターン部分が含まれるので、図14の波形LYに示すように、波形LXのピークVXより小さいピークVYを有するセンサ出力が得られる。この波形LYにおけるセンサ出力変動量は、VY−V0=ΔVYとなる。
検査対象の光学式センサが実際に印刷装置に搭載されてインク吐出判定装置として使用された場合、インク吐出判定テストにおいてセンシングを行うのは図11に示す光学式センサ検査用印刷パターンと同等のインク吐出判定用印刷パターンであり、空白印刷ブロックBLaの中心を通過する走査ラインを走査したときに得られるセンサ出力波形は、図14の波形LYとほぼ同等の波形である。
また、検査対象の光学式センサは、実際に印刷装置に搭載されてインク吐出判定装置として使用され、インク吐出判定用印刷パターンをセンシングしたときに、空白印刷ブロックBLaの存在を正確かつ確実に検出することが、その機能として要求されるところである。
そこで、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンのような特殊な印刷パターンをセンシングして得られたセンサ出力変動量ΔVXがどの程度の値であれば、実際のインク吐出判定用印刷パターンの空白印刷ブロックBLaをセンシングして得られるセンサ出力変動量ΔVYが一定の規格又は基準又は仕様に適合する値となるか、予め実験、シミュレーション等を行って、センサ出力変動量ΔVX及びΔVYの相関関係を特定し、検査対象である光学式センサの合否を判定するための判定基準値又は判定基準許容範囲を設定しておくとよい。
これにより、一定の規格又は基準又は仕様に適合する均一な品質及び特性を有する光学式センサを検査によりインク吐出判定用光学式センサとして正確かつ確実に選別して採用することができる。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムは、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、インク吐出判定用光学式センサを搭載した印刷装置の構成要素の一部と同等又は類似の構成要素とを組み合わせることにより構成することができる。
即ち、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムは、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、発光部及び受光部が所定の角度でインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部(キャリッジ28に相当)と、光学式センサの走査方向にセンサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置(主走査ドライバ61及びキャリッジモータ30に相当)と、発光部及び受光部の動作を制御し、受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する検査制御部(システムコントローラ54に相当)と、を備えているものである。
上記検査制御部の動作については、発光部及び受光部の動作の制御のみ行うこととし、受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定することについては、人間の手作業によって行ってもよい。
尚、本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査システムの上記構成については、図1,図3及び図4並びにその説明箇所を参照されたい。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法は、インク吐出判定用印刷パターンを印刷した印刷媒体に照射した光の反射光を用いてインク吐出部からのインク吐出の有無を判定するインク吐出判定用光学式センサの品質及び特性を検査するためのインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法によって検査が行われる光学式センサ及びそのような光学式センサを搭載したインクジェットプリンタを含む印刷装置全般におけるインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法に適用することが可能である。
本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法による検査対象となるインク吐出判定用光学式センサが搭載されるインクジェットプリンタにおける主要部の概略構成を示す斜視図である。 印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと光センサ41との配置を示す透視図である。 プリンタ20の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の適用対象であるインク吐出判定用光学式センサの通常の構成を模式的に示す説明図である。 一色のインクにより印刷形成された検査用パターンの一例を模式的に示す説明図である。 検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを模式的に示す説明図である。 光センサによる走査の際の検査用パターン上におけるスポットの軌跡を模式的に示す説明図である。 インク吐出の有無の判定における出力信号レベルと判定閾値との関係を示すグラフである。 従来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンを概略的に示す平面図である。 近来の通常の光学式センサ検査用印刷パターンを概略的に示す平面図である。 縮小した印刷ブロックにより構成される光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査における問題点を示すための説明図である。 図11に示す3通りの走査ラインにより空白印刷ブロックを走査したときのセンサ出力とセンサ位置との関係を示すグラフである。 本発明の実施の一形態に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンの構成を示す平面図である。 本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを使用した検査における光学式センサのセンサ出力とセンサ位置との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 照射領域(スポット)
20 プリンタ
22 用紙スタッカ
24 搬送ローラ
25 ロータリーエンコーダ
26 プラテン板
28 キャリッジ
29 リニアエンコーダ
30 キャリッジモータ
31 搬送モータ
32 牽引ベルト
33 符号板
34 ガイドレール
36 印刷ヘッド
41 光センサ
41a 発光部
41b 受光部
50 受信バッファメモリ
52 イメージバッファ
54 システムコントローラ
54a 判定部
61 主走査ドライバ
62 副走査ドライバ
63 光センサドライバ
66 ヘッドドライバ
71 印刷パターン
100 ホストコンピュータ
200 クリーニング機構
210 ヘッドキャップ
BL 印刷ブロック
BLa 空白印刷ブロック
BLb 正常印刷ブロック
CD 濃シアンインクノズル列
CL 淡シアンインクノズル列
KD ブラックインクノズル列
KL 淡ブラックインクノズル列
KP フォトブラックインクノズル列
MD 濃マゼンタインクノズル列
ML 淡マゼンタインクノズル列
YD イエローインクノズル列
La 照射光
Lb 反射光
MS 主走査方向
P 印刷用紙
SS 副走査方向
Vth 閾値
V0 空白印刷ブロックの出力信号レベル
VL 正常印刷ブロックの出力信号レベル
71A,71B 光学式センサ検査用印刷パターン
TP,TQ,T1,T2,T3 走査ライン
LT1 走査ラインT1を走査したときのセンサ出力特性波形
LT2 走査ラインT2を走査したときのセンサ出力特性波形
LT3 走査ラインT3を走査したときのセンサ出力特性波形
LX 本発明に係るインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを走査したときのセンサ出力特性波形
LY インク吐出判定用印刷パターンと同等の光学式センサ検査用印刷パターンを走査したときのセンサ出力特性波形
V1 波形LT1のピーク
V2 波形LT2のピーク
V3 波形LT3のピーク
VX 波形LXのピーク
VY 波形LYのピーク
ΔV1 波形LT1におけるセンサ出力変動量
ΔV2 波形LT2におけるセンサ出力変動量
ΔV3 波形LT3におけるセンサ出力変動量
ΔVX 波形LXにおけるセンサ出力変動量
ΔVY 波形LYにおけるセンサ出力変動量

Claims (14)

  1. 印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、
    前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の前記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン。
  2. 印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンと、
    印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、前記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンと、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン。
  3. 印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンと、
    前記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンと、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン。
  4. 印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンと、
    印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、前記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンと、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン。
  5. 前記下地材料は、印刷媒体以外の任意の材料からなる専用シートであることを特徴とする請求項3又は4に記載のインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン。
  6. 光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターン、及び、前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の前記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
    光学式センサの走査方向に前記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
    前記発光部及び前記受光部の動作を制御する検査制御部と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査システム。
  7. 印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、前記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
    光学式センサの走査方向に前記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
    前記発光部及び前記受光部の動作を制御する検査制御部と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査システム。
  8. 光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターン、及び、前記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
    光学式センサの走査方向に前記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
    前記発光部及び前記受光部の動作を制御する検査制御部と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査システム。
  9. 印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、前記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンと、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサを、前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンに対向するように装着するセンサ装着部と、
    光学式センサの走査方向に前記センサ装着部を駆動するセンサ装着部駆動装置と、
    前記発光部及び前記受光部の動作を制御する検査制御部と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査システム。
  10. 前記検査制御部は、前記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定するものであることを特徴とする請求項8又は9に記載のインク吐出判定用光学式センサ検査システム。
  11. 光学式センサによる走査方向に直交し、印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターン、及び、前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の前記印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを前記走査方向に沿って走査する過程と、
    前記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査方法。
  12. 印刷媒体表面にインクを吐出することにより形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断し、前記印刷媒体表面が帯状に露出している空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを前記走査方向に沿って走査する過程と、
    前記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査方法。
  13. 光学式センサによる走査方向に直交して下地材料表面に帯状に形成され、印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターン、及び、前記印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、前記空白印刷ブロックパターンを挟み込むように前記空白印刷ブロックパターンの両側領域の下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを前記走査方向に沿って走査する過程と、
    前記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査方法。
  14. 印刷媒体表面にインクを吐出して形成された正常印刷領域と同等の反射率を有し、下地材料表面に形成された正常印刷ブロックパターン、及び、光学式センサによる走査方向と直交する方向に前記正常印刷ブロックパターンを縦断又は横断して下地材料表面に帯状に形成され、前記印刷媒体表面と同等の反射率を有する空白印刷ブロックパターンを備えたインク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを準備する過程と、
    照射光を出射する発光部、及び、反射光を受光して検出し、検出された反射光の強度に応じた値の受光出力信号を変換生成する受光部を有する光学式センサであって、印刷装置に搭載してインク吐出判定装置として使用しようとする検査対象としての光学式センサにより前記インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターンを前記走査方向に沿って走査する過程と、
    前記受光出力信号の値を判定基準値又は判定基準許容範囲と比較して光学式センサの合否を判定する過程と、
    を備えていることを特徴とするインク吐出判定用光学式センサ検査方法。
JP2003296583A 2003-08-20 2003-08-20 インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法 Pending JP2005066895A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296583A JP2005066895A (ja) 2003-08-20 2003-08-20 インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296583A JP2005066895A (ja) 2003-08-20 2003-08-20 インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005066895A true JP2005066895A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34402705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296583A Pending JP2005066895A (ja) 2003-08-20 2003-08-20 インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005066895A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290268A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Seiko Epson Corp 測色手段を備えた記録装置、同記録装置の被記録材の送り量確定方法及び測色光スポットの移動量確定方法
JP2015160312A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 株式会社セイコーアイ・インフォテック インクジェットプリンター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290268A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Seiko Epson Corp 測色手段を備えた記録装置、同記録装置の被記録材の送り量確定方法及び測色光スポットの移動量確定方法
JP2015160312A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 株式会社セイコーアイ・インフォテック インクジェットプリンター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6648444B2 (en) High throughput parallel drop detection scheme
US6357849B2 (en) Inkjet recording apparatus
US8950845B2 (en) Printing apparatus
US7800089B2 (en) Optical sensor for a printer
JP2015166174A (ja) 液滴検出装置及びこれを用いたインクジェット記録装置及び液滴検出方法
JP4389470B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、判定方法
US9505252B2 (en) Recording apparatus
EP1445106A1 (en) Image recording apparatus
JP2010162909A (ja) 印刷動作状態判定用光学式センサ、印刷装置及び印刷動作状態判定方法
US7547086B2 (en) Recording medium conveyance amount measurement method and inkjet recording apparatus
JP4595298B2 (ja) 印刷動作状態判定用光学式センサ、印刷装置及び印刷動作状態判定方法
JP2007152670A (ja) 記録媒体判別方法およびインクジェット記録装置
JP2005059552A (ja) 印刷動作状態判定用光学式センサ、印刷装置及び印刷動作状態判定方法
JP2005066895A (ja) インク吐出判定用光学式センサ検査用印刷パターン、インク吐出判定用光学式センサ検査システム及びインク吐出判定用光学式センサ検査方法
JP4120564B2 (ja) 光学式記録媒体の中心位置決定装置及び中心位置決定方法並びに印刷装置
JP2006334915A (ja) 印刷装置のインク吐出検査方法及び印刷装置
JP2003191453A (ja) 画像記録装置
JP4543371B2 (ja) プリンタ制御装置及びプリンタ並びにプリンタ制御方法
JP4534190B2 (ja) 印刷動作状態判定装置、印刷装置及び印刷動作状態判定方法
JP2005262813A (ja) 印刷動作状態判定システム及び印刷装置並びに印刷動作状態判定方法
JP2005067093A (ja) 印刷動作状態判定装置、印刷動作状態判定システム、印刷装置及び印刷動作状態判定方法
JP4507544B2 (ja) 印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法
JP4515710B2 (ja) 印刷装置、インク滴吐出検査方法および判定方法
JP4174764B2 (ja) 紙送り誤差検出装置及び印刷装置並びに紙送り誤差検出方法
JP2005103834A (ja) インク吐出状態判定用印刷ブロックパターン、インク吐出状態判定システム、印刷装置及びインク吐出状態判定方法