JP2020017472A - 連鎖端子、及び、端子付き電線の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減可能な連鎖端子、及び、その連鎖端子を用いた端子付き電線の製造方法、を提供する。【解決手段】電線20に圧着されるバレル部13の少なくとも一部が隣接する端子金具11のバレル部13と繋がることによって、複数の端子金具11を連結するキャリア14を構成する。すなわち、バレル部13の一部をキャリア14として利用できるため、従来のように、キャリア専用の部材を必要としない。これにより、キャリア専用の部材を廃棄しなくてよい分、廃棄量を低減できる。また、キャリア14を貫通した貫通箇所16を端子金具11ごとに有し、キャリア14が切断されてバレル部13が電線20に圧着されたとき、貫通箇所16の縁部分がバレル部13の一部と係り合うことが可能となっている。このため、圧着後、バレル部13が緩むことを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の端子金具が帯状に連なった連鎖端子、及び、その連鎖端子を用いた端子付き電線の製造方法、に関する。
従来から、複数の端子金具が帯状のキャリア(連鎖帯)を介して連なった連鎖端子と、連鎖端子のキャリアから端子金具をひとつひとつ切り離すとともに電線の端末に端子金具を圧着するアプリケータ(圧着機)と、を用いて端子付き電線を製造する手法が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特開2016−024722号公報 特開平5−326055号公報
ところで、連鎖端子は、一般に、金属薄板から端子金具として用いる部分とキャリアとして用いる部分を一括して打ち抜くことにより、製造される。そのため、連鎖端子に含まれる端子金具およびキャリアは、通常、同じ材料から構成されることになる。
上述した従来の手法では、連鎖端子のキャリアから端子金具を切り離した後、一般に、キャリアは廃棄されることになる。このとき、本来は端子金具として用い得る材料を、特に活用することなく廃棄することになる。更に、近年、端子金具が小型化される一方で、キャリアは、アプリケータへ連鎖端子を引き込む際の外力に耐え得る程度の強度が求められる等の理由から、端子金具ほどは小型化されていない。その結果、連鎖端子を構成する材料全体に占めるキャリアを構成する材料の割合(即ち、材料の廃棄割合)が大きくなる傾向がある。連鎖端子や端子付き電線の製造コストを低減する等の観点から、連鎖端子を構成する材料の廃棄割合は、出来る限り小さいことが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減可能な連鎖端子、及び、その連鎖端子を用いた端子付き電線の製造方法、を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明に係る「連鎖端子」及び「端子付き電線の製造方法」は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1)
複数の端子金具が帯状のキャリアを介して連なった連鎖端子であって、
複数の前記端子金具の各々は、
取り付け対象である電線に圧着されることになるバレル部であって、当該バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、バレル部を有し、
前記キャリアは、
当該キャリアを厚さ方向に貫通した貫通箇所を前記端子金具ごとに有し、前記キャリアが切断されるとともに前記バレル部が前記電線に圧着されたとき、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子であること。
(2)
上記(1)に記載の連鎖端子において、
前記バレル部は、
前記電線から露出した導体芯線に圧着されることになる第1バレル部と、
前記電線の被覆体に圧着されることになる第2バレル部と、を有し、
前記第2バレル部は、
当該第2バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該第2バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、
連鎖端子であること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の連鎖端子において、
前記キャリアは、
前記貫通箇所に挿入可能な形状を有する凸部を前記端子金具ごとに有し、前記電線への圧着の際、前記貫通箇所に前記凸部が挿入されることにより、前記貫通箇所の縁部分が前記凸部と係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子であること。
(4)
上記(1)又は上記(2)に記載の連鎖端子において、
前記キャリアは、
前記電線への圧着の際、前記貫通箇所を2つに分断するように当該キャリアが切断され、分断された前記貫通箇所の一方の縁部分と他方の縁部分とが係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子であること。
(5)
複数の端子金具が帯状のキャリアを介して連なった連鎖端子を用いて、電線に前記端子金具が組み付けられた端子付き電線を製造する、端子付き電線の製造方法であって、
前記連鎖端子は、
複数の前記端子金具の各々が、
前記電線に圧着されることになるバレル部であって、当該バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、バレル部を有し、
前記キャリアが、
当該キャリアを厚さ方向に貫通した貫通箇所を前記端子金具ごとに有し、前記キャリアが切断されるとともに前記バレル部が前記電線に圧着されたとき、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うことが可能であるように、構成され、
当該製造方法は、
前記電線へ前記端子金具を圧着するための装置へ前記連鎖端子を送る工程と、
前記キャリアを切断することにより、前記連鎖端子から一の前記端子金具を切り出す工程と、
前記端子金具の前記バレル部を、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うように前記電線に圧着する工程と、を備えた、
端子付き電線の製造方法であること。
上記(1)の構成の連鎖端子によれば、電線に圧着されることになるバレル部の少なくとも一部が隣接する端子金具のバレル部と繋がることによって、複数の端子金具を連結するキャリアが構成される。すなわち、バレル部の一部をキャリアとして利用できるため、従来のように、キャリア専用の部材を必要としない。これにより、キャリア専用の部材を廃棄しなくてよい分、連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減できる。また、キャリアを貫通した貫通箇所が端子金具ごとに設けられ、バレル部が電線に圧着されたときに貫通箇所の縁部分がバレル部の一部と係り合うことが可能となっている。これにより、圧着後にバレル部が緩むことを抑制できる。
上記(2)の構成の連鎖端子によれば、バレル部は、電線から露出した導体芯線に圧着される第1バレル部と、キャリアを兼ねるとともに電線の被覆体に圧着される第2バレル部と、を別個に有する。これにより、端子金具に最も重要な導体芯線との電気的接続の性能に何ら影響を及ぼすことなく、連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減できる。
上記(3)の構成の連鎖端子によれば、キャリアは、貫通箇所に挿入可能な形状を有する凸部を端子金具ごとに有しており、電線への圧着の際、貫通箇所に凸部が挿入されることが可能となっている。このため、貫通箇所と凸部の嵌め合いにより、圧着後にバレル部が緩むことを抑制できる。
上記(4)の構成の連鎖端子によれば、貫通箇所を2つに分断するようにキャリアが切断され、電線への圧着の際、分断された貫通箇所の一方の縁部分と他方の縁部分とが係り合うことが可能となっている。このため、2つに分断された貫通箇所の係り合いにより、例えば、正常に圧着がなされているか否かを圧着後に目視等によって診断できる。
上記(5)の構成の端子付き電線の製造方法は、電線に端子金具を圧着するための装置へ連鎖端子を送る工程と、キャリアを切断することにより連鎖端子から一の端子金具を切り出す工程と、端子金具のバレル部を、貫通箇所の縁部分がバレル部の一部と係り合うように電線に圧着する工程と、を有する。このとき、バレル部の一部をキャリアとして利用できるため、従来のように、キャリア専用の部材を必要としない。これにより、キャリア専用の部材を廃棄しなくてよい分、連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減できる。また、キャリアを貫通した貫通箇所を端子金具ごとに有し、キャリアが切断されるとともにバレル部が電線に圧着されたとき、貫通箇所の縁部分がバレル部の一部と係り合うことが可能となっている。このため、圧着後にバレル部が緩むことを抑制できる。
本発明によれば、連鎖端子に用いる材料の廃棄量を低減可能な連鎖端子、及び、その連鎖端子を用いた端子付き電線の製造方法、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る連鎖端子の構成を示した上面図である。 図2(a)は、図1に示した連鎖端子を構成する端子に被覆電線をセットした端子付き電線の上面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるA−A位置の断面図である。 図3は、端子圧着装置の構成を説明する概略側面図である。 図4(a)は、本発明の実施形態の第1変形例に係る連鎖端子の要部を示す上面図であり、図4(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図である。 図5(a)は、図4(b)に示した端子金具を被覆電線に圧着した状態を示す要部上面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるB−B位置の断面図である。 図6(a)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る連鎖端子の要部を示す上面図であり、図6(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図であり、図6(c)は、図6(b)に示した端子金具を被覆電線に圧着した状態を示す上面図である。 図7(a)は、本発明の実施形態の第3変形例に係る連鎖端子の要部を示す上面図であり、図7(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図であり、図7(c)は、図7(b)に示した連鎖端子を被覆電線に圧着した状態を示す上面図である。
<実施形態>
図1は、本発明の一実施形態による連鎖端子の構成を示した上面図である。図2(a)は、図1に示した連鎖端子を構成する端子に被覆電線をセットした端子付き電線を示す上面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A位置の断面図である。以下に、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による連鎖端子の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態による連鎖端子10は、端子原板(図示省略)を用いて形成されたものである。この連鎖端子10は、複数の端子金具11を一体に備えている。この端子金具11は、被覆電線(電線)20(図2参照)に圧着されるとともにコネクタ(図示省略)のハウジングに装着され、そのコネクタと相手側のコネクタとが嵌合したときに相手側のコネクタの端子金具と結合して電気的な接続を取るものである。
各端子金具11は、電気接続部12と、バレル部13とをそれぞれ有している。電気接続部12は、端子原板を曲げ加工して形成されており、端子金具11の長手方向の一方端側から端子金具11の長手方向の中央部辺りまでの領域に設けられている。この電気接続部12は、相手側のコネクタの端子に外嵌または内嵌することにより、電気的に接続される部分である。
バレル部13は、被覆電線20に圧着することにより、端子金具11を被覆電線20に取り付けるための部分である(図2(a)参照)。バレル部13は、被覆電線20の導体芯線21に圧着される第1バレル部131と、絶縁被覆22に圧着される第2バレル部132とを有する。なお、第1バレル部131の内側面に、第1バレル部131の内側へ突出する突起部131aが設けられてもよい。この突起部131aは、導体芯線21に圧着される際に導体芯線21に食い込んで、導体芯線21が第1バレル部131から抜けにくくするとともに、導体芯線21と第1バレル部131との接触面積を増加させることによりそれらの電気的な接続を確実なものとする。
第2バレル部132は、幅が狭い連結部15を介して、第1バレル部131の端子金具11と反対側に連結されている。第2バレル部132は、隣接する端子金具11の第2バレル部132と繋がっており、これら連続する第2バレル部132によって、帯状のキャリア14が形成されている。これにより、各端子金具11は、各端子金具11の軸方向と直交する方向に延びるキャリア14の長手方向に沿って、所定間隔で複数個配列されることになる。
キャリア14は、各端子金具11ごとに、キャリア14を厚さ方向に貫通した貫通孔(貫通箇所)16を有する。貫通孔16は、後述するように、端子圧着装置にキャリア14を送り込む際に用いられる、いわゆるパイロット孔である。また、キャリア14は、各端子金具11ごとに、貫通孔16に挿入可能な形状を有する凸部17を有する。例えば、貫通孔16を丸孔とし、凸部17を断面円形とすることができるが、貫通孔16の形状と凸部17の形状とが対応していればこれに限らない。なお、一つの端子金具11に対応する貫通孔16と凸部17との距離は、第2バレル部132を被覆電線20の絶縁被覆(被覆体)22に圧着した際に、凸部17が貫通孔16に嵌入可能となるように配置されている(図2(a)及び(b)参照)。
隣接する一方の端子金具11の貫通孔16と、隣接する他方の端子金具11の凸部17との間に、切断線CLが設定されている。すなわち、切断線CLにおいてキャリア14を切断することにより、電気接続部12と、第1バレル部131及び第2バレル部132からなるバレル部13とを有する端子金具11が切り離される。
図2(a)及び(b)に示すように、切り離された端子金具11を被覆電線20に取り付ける際には、第1バレル部131を導体芯線21に圧着し、第2バレル部132を絶縁被覆22に圧着する。そして、第2バレル部132の凸部17に貫通孔16を外嵌させることにより、端子金具11が被覆電線20に取り付けられて端子付き電線1が形成される。
図3は、端子圧着装置の構成を説明する概略側面図である。図3に示すように、端子圧着装置(装置)30は、被覆電線20の端末に端子金具11を圧着する装置であり、圧着機構31と、引出機構32と、を備えている。また、圧着機構31は、アンビル33と、アンビル33に対向して配置されたクリンパ34と、クリンパ34が取り付けられた昇降可能なラム35と、ラム35を昇降させる油圧シリンダ36と、を有している。
圧着機構31においては、アンビル33とクリンパ34との間に連鎖端子10の端子金具11が配置される。そして、端子金具11の第1バレル部131に被覆電線20の導体芯線21が配置され、第2バレル部132に絶縁被覆22の端部が配置される。引出機構32は、ラム35の昇降に連動するカム(図示省略)によって進退運動するロッド37と、ロッド37が連結された揺動可能な揺動リンク38と、揺動リンク38に連結された送り爪39と、を備えている。
次いで、端子圧着装置30を用いた端子付き電線の製造方法について説明する。本製造方法では、端子圧着装置30に連鎖端子10を送る工程を有する。すなわち、端子圧着装置30には、端子リール(図示省略)から引き出された連鎖端子10が導かれている。そして、端子圧着装置30では、油圧シリンダ36によってラム35が下降されると、カムによって引出機構32のロッド37が突出されて揺動リンク38が揺動する。これにより、送り爪39が貫通孔16に挿嵌されるとともに圧着機構31側へ変位し、連鎖端子10を圧着機構31側へ送り出し、アンビル33とクリンパ34との間に端子金具11を配置させる。
また、本製造方法では、キャリア14を切断することにより、連鎖端子10から一の端子金具11を切り出す工程を有する。すなわち、油圧シリンダ36によってラム35が下降すると、端子金具11がキャリア14の切断線CL(図1参照)の位置で切断され、端子金具11が切り出される。
さらに、本製造方法では、端子金具11のバレル部13を、貫通孔16の縁部分がバレル部13の一部である凸部17と係り合うように被覆電線20に圧着する工程を有する。すなわち、油圧シリンダ36によってラム35が下降すると、アンビル33とクリンパ34との協働で、被覆電線20の端末に端子金具11が圧着される。このとき、第1バレル部131が被覆電線20の導体芯線21に圧着されるとともに、第2バレル部132が絶縁被覆22に圧着される。さらに、第2バレル部132の凸部17に貫通孔16が外嵌される。これにより、端子付き電線1が形成される。
以上、説明したように、本実施形態に係る連鎖端子10によれば、被覆電線20に圧着されることになるバレル部13の少なくとも一部が隣接する端子金具11のバレル部13と繋がることによって、複数の端子金具11を連結するキャリア14を構成する。すなわち、バレル部13の一部をキャリア14として利用できるため、従来のように、キャリア14専用の部材を必要としない。これにより、キャリア14専用の部材を廃棄しなくてよい分、廃棄量を低減できる。また、キャリア14を貫通した貫通孔16を端子金具11ごとに有し、キャリア14が切断されるとともにバレル部13が被覆電線20に圧着されたとき、貫通孔16の縁部分がバレル部13の一部と係り合うことが可能となっている。このため、圧着後、バレル部13が緩むことを抑制できる。
また、本実施形態に係る連鎖端子10によれば、バレル部13は、被覆電線20から露出した導体芯線21に圧着される第1バレル部131と、キャリア14を兼ねるとともに被覆電線20の被覆体に圧着される第2バレル部132と、を別個に有する。これにより、端子金具11に最も重要な導体芯線21との電気的接続の性能に何ら影響を及ぼすことなく、廃棄量を低減できる。
また、本実施形態に係る連鎖端子10によれば、キャリア14は、貫通孔16に挿入可能な形状を有する凸部17を端子金具11ごとに有しており、被覆電線20への圧着の際、貫通孔16に凸部17が挿入されることが可能となっている。このため、貫通孔16と凸部17の嵌め合いにより、圧着後、バレル部13が緩むことを抑制できる。
また、本実施形態に係る端子付き被覆電線20の製造方法によれば、被覆電線20へ端子金具11を圧着するための端子圧着装置30へ連鎖端子10を送る工程と、キャリア14を切断することにより連鎖端子10から一の端子金具11を切り出す工程と、端子金具11のバレル部13を貫通孔16の縁部分がバレル部13の一部と係り合うように被覆電線20に圧着する工程と、を有する。このとき、バレル部13の一部をキャリア14として利用できるため、従来のように、キャリア14専用の部材を必要としない。これにより、キャリア14専用の部材を廃棄しなくてよい分、廃棄量を低減できる。また、キャリア14を貫通した貫通孔16を端子金具11ごとに有し、キャリア14が切断されるとともにバレル部13が被覆電線20に圧着されたとき、貫通孔16の縁部分がバレル部13の一部と係り合うことが可能となっている。このため、圧着後、バレル部13が緩むことを抑制できる。
<他の形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。以下に、連鎖端子の変形例について説明する。
図4(a)は、本発明の一実施形態による連鎖端子の第1変形例の要部を示す上面図であり、図4(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図である。また、図5(a)は、図4に示した第1変形例を被覆電線に圧着した状態を示す上面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるB−B位置の断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、第1変形例においては、キャリア14に凸部17を設けず、矩形の貫通孔18をその一辺185が切断線CLに重なるように設ける。そして、キャリア14を切断線CLに沿って切断し、更に、貫通孔18から分断された一方の縁部分181から切断部184、184を取り除くように加工(打ち抜き)を行う。これにより、貫通孔18の一辺185を開口させるとともに、開口した貫通孔18に嵌合可能な嵌入凸部183を設けることができる。更に、図5(a)及び(b)に示すように、第2バレル部132を絶縁被覆22に圧着する際、嵌入凸部183を開口された貫通孔18に嵌入させ、分断された貫通孔18の一方の縁部分181と他方の縁部分182とが係り合うようにすることができる。
以上、説明したように、第1変形例によれば、キャリア14は、被覆電線20への圧着の際に、貫通孔18を分断するように切断され、分断された貫通孔18の一方の縁部分181に設けられた嵌入凸部183が、他方の縁部分182に開口した貫通孔18と係り合う。これにより、例えば、正常に圧着がなされているか否かを、圧着後に目視等によって診断できる。また、従来のように、キャリア専用の部材を必要とせず、切り捨て部分が少ないので、廃棄量を低減できる。さらに、凸部17を設ける工程を省くことができる。
次いで、第2変形例について説明する。図6(a)は、本発明の一実施形態による連鎖端子の第2変形例の要部を示す上面図であり、図6(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図であり、図6(c)は、図6(a)に示した第2変形例を被覆電線に圧着した状態の要部を示す上面図である。
図6(a)に示すように、第2変形例においては、キャリア14に凸部17を設けず矩形の貫通孔18のみを設ける。このとき、貫通孔18は、切断線CLが中心を横断するように配置されるとともに、キャリア14の上半分と下半分に交互に設けて上方または下方に開口するようにする。これにより、切断線CLに沿ってキャリア14を切り離すと、図6(b)に示すように、端子金具11の左側の端部では、貫通孔18によって下半分が切り欠かれて、上凸部186が形成される。また、端子金具11の右側の端部では、貫通孔18によって上半分が切り欠かれて、下凸部187が形成される。これにより、図6(c)に示すように、第2バレル部132を絶縁被覆22に圧着する際に、上凸部186と下凸部187とが係合する。
以上、説明したように、第2変形例によれば、上述した第1変形例と同様の作用、効果を得ることができる。さらに、第2変形例によれば、一層、廃棄量を低減できる。
次いで、第3変形例について説明する。図7(a)は、本発明の一実施形態による連鎖端子の第3変形例の要部を示す上面図であり、図7(b)は、切り離した端子金具の形状を示す拡大図であり、図7(c)は、図7(a)に示した第2変形例を被覆電線に圧着した状態を示す上面図である。
図7(a)に示すように、第3変形例においては、上述した第2変形例における貫通孔18の形状を、切断線CLに沿って切断したときに、互いに係合可能な形状とした。すなわち、切断線CLに沿ってキャリア14を切り離すことにより形成される上凸部186と下凸部187は、図7(c)に示すように、互いに係合する形状となっている。これにより、第2バレル部132を絶縁被覆22に圧着する際に、上凸部186と下凸部187とが係合する。
以上、説明したように、第3変形例によれば、上述した第2変形例と同様の作用、効果を得ることができる。さらに、第3変形例によれば、上凸部186と下凸部187とが強力に係合するので、圧着後、バレル部13が緩むことを一層確実に抑制できる。
ここで、上述した本発明に係る連鎖端子、及び、端子付き電線の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の端子金具(11)が帯状のキャリア(14)を介して連なった連鎖端子(10)であって、
複数の前記端子金具(11)の各々は、
取り付け対象である電線(20)に圧着されることになるバレル部(13)であって、当該バレル部(13)の少なくとも一部が隣接する前記端子金具(11)の当該バレル部(13)と繋がることによって前記キャリア(14)を構成する、バレル部(13)を有し、
前記キャリア(14)は、
当該キャリア(14)を厚さ方向に貫通した貫通箇所(16)を前記端子金具(11)ごとに有し、前記キャリア(14)が切断されるとともに前記バレル部(13)が前記電線(20)に圧着されたとき、前記貫通箇所(16)の縁部分が前記バレル部(13)の一部と係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子(10)。
[2]
上記[1]に記載の連鎖端子(10)において、
前記バレル部(13)は、
前記電線(20)から露出した導体芯線(21)に圧着されることになる第1バレル部(131)と、
前記電線(20)の被覆体(22)に圧着されることになる第2バレル部(132)と、を有し、
前記第2バレル部(132)は、
当該第2バレル部(132)の少なくとも一部が隣接する前記端子金具(11)の当該第2バレル部(132)と繋がることによって前記キャリア(14)を構成する、
連鎖端子(10)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の連鎖端子(10)において、
前記キャリア(14)は、
前記貫通箇所(16)に挿入可能な形状を有する凸部(17)を前記端子金具(11)ごとに有し、前記電線(20)への圧着の際、前記貫通箇所(16)に前記凸部(17)が挿入されることにより、前記貫通箇所(16)の縁部分が前記凸部(17)と係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子(10)。
[4]
上記[1]又は上記[2]に記載の連鎖端子(10)において、
前記キャリア(14)は、
前記電線(20)への圧着の際、前記貫通箇所(16)を2つに分断するように当該キャリア(14)が切断され、分断された前記貫通箇所(16)の一方の縁部分181と他方の縁部分182とが係り合うことが可能であるように、構成された、
連鎖端子(10)。
[5]
複数の端子金具(11)が帯状のキャリア(14)を介して連なった連鎖端子(10)を用いて、電線(20)に前記端子金具(11)が組み付けられた端子付き電線(1)を製造する、端子付き電線(1)の製造方法であって、
前記連鎖端子(10)は、
複数の前記端子金具(11)の各々が、
前記電線(20)に圧着されることになるバレル部(13)であって、当該バレル部(13)の少なくとも一部が隣接する前記端子金具(11)の当該バレル部(13)と繋がることによって前記キャリア(14)を構成する、バレル部(13)を有し、
前記キャリア(14)が、
当該キャリア(14)を厚さ方向に貫通した貫通箇所(16)を前記端子金具(11)ごとに有し、前記キャリア(14)が切断されるとともに前記バレル部(13)が前記電線(20)に圧着されたとき、前記貫通箇所(16)の縁部分が前記バレル部(13)の一部と係り合うことが可能であるように、構成され、
当該製造方法は、
前記電線(20)へ前記端子金具(11)を圧着するための装置(30)へ前記連鎖端子(10)を送る工程と、
前記キャリア(14)を切断することにより、前記連鎖端子(10)から一の前記端子金具(11)を切り出す工程と、
前記端子金具(11)の前記バレル部(13)を、前記貫通箇所(16)の縁部分が前記バレル部(13)の一部と係り合うように前記電線(20)に圧着する工程と、を備えた、
端子付き電線(1)の製造方法。
1 端子付き電線
10 連鎖端子
11 端子金具
13 バレル部
131 第1バレル部
132 第2バレル部
14 キャリア
16 貫通孔(貫通箇所)
17 凸部
18 貫通孔(貫通箇所)
181 一方の縁部分
182 他方の縁部分
20 被覆電線(電線)
21 導体芯線
22 絶縁被覆(被覆体)
30 端子圧着装置(装置)

Claims (5)

  1. 複数の端子金具が帯状のキャリアを介して連なった連鎖端子であって、
    複数の前記端子金具の各々は、
    取り付け対象である電線に圧着されることになるバレル部であって、当該バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、バレル部を有し、
    前記キャリアは、
    当該キャリアを厚さ方向に貫通した貫通箇所を前記端子金具ごとに有し、前記キャリアが切断されるとともに前記バレル部が前記電線に圧着されたとき、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うことが可能であるように、構成された、
    連鎖端子。
  2. 請求項1に記載の連鎖端子において、
    前記バレル部は、
    前記電線から露出した導体芯線に圧着されることになる第1バレル部と、
    前記電線の被覆体に圧着されることになる第2バレル部と、を有し、
    前記第2バレル部は、
    当該第2バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該第2バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、
    連鎖端子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の連鎖端子において、
    前記キャリアは、
    前記貫通箇所に挿入可能な形状を有する凸部を前記端子金具ごとに有し、前記電線への圧着の際、前記貫通箇所に前記凸部が挿入されることにより、前記貫通箇所の縁部分が前記凸部と係り合うことが可能であるように、構成された、
    連鎖端子。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の連鎖端子において、
    前記キャリアは、
    前記電線への圧着の際、前記貫通箇所を2つに分断するように当該キャリアが切断され、分断された前記貫通箇所の一方の縁部分と他方の縁部分とが係り合うことが可能であるように、構成された、
    連鎖端子。
  5. 複数の端子金具が帯状のキャリアを介して連なった連鎖端子を用いて、電線に前記端子金具が組み付けられた端子付き電線を製造する、端子付き電線の製造方法であって、
    前記連鎖端子は、
    複数の前記端子金具の各々が、
    前記電線に圧着されることになるバレル部であって、当該バレル部の少なくとも一部が隣接する前記端子金具の当該バレル部と繋がることによって前記キャリアを構成する、バレル部を有し、
    前記キャリアが、
    当該キャリアを厚さ方向に貫通した貫通箇所を前記端子金具ごとに有し、前記キャリアが切断されるとともに前記バレル部が前記電線に圧着されたとき、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うことが可能であるように、構成され、
    当該製造方法は、
    前記電線へ前記端子金具を圧着するための装置へ前記連鎖端子を送る工程と、
    前記キャリアを切断することにより、前記連鎖端子から一の前記端子金具を切り出す工程と、
    前記端子金具の前記バレル部を、前記貫通箇所の縁部分が前記バレル部の一部と係り合うように前記電線に圧着する工程と、を備えた、
    端子付き電線の製造方法。
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