JP2020015855A - 接着性樹脂組成物、それを用いたシート、蓋材、密封容器用部材セット、及び開封可能な容器 - Google Patents

接着性樹脂組成物、それを用いたシート、蓋材、密封容器用部材セット、及び開封可能な容器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、特に被着体がPET容器に対し、開封時は界面剥離で、かつ、スリップスティックや耐容器付着性に優れた接着性樹脂組成物、及びその接着性樹脂組成物の被膜が積層されたシート、蓋材、容器等を提供することである。【解決手段】前記課題は密度が0.870〜0.910g/cm3のエチレン−αオレフィン共重合体(A)20〜90質量%、低密度ポリエチレン(B)0〜60質量%及び粘着付与樹脂(C)5〜25質量%を含有する、接着性樹脂組成物によって解決される。【選択図】なし

Description

本発明は、開封時に界面剥離することで易開封性を示す接着性樹脂組成物、及びその接着性樹脂組成物の被膜が積層されたシートに関するものである。さらに詳細には、特に被着体がポリエステル系容器に対し、開封時に懸念されるスリップスティックや耐容器付着性に優れた接着性樹脂組成物、及びその接着性樹脂組成物の被膜が積層されたシートに関するものである。
食品包装の分野では、これまで、カップラーメンやヨーグルト、ゼリー等の内容物をポリエチレン系樹脂で被覆された紙容器に充填し、該容器の開口部にシール性の優れたヒートシール層を有する蓋材を接着する包装形態が盛んに利用されてきた。
しかし近年では、強度、透明性、耐熱性等の物理的性質が優れているという理由から、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)系樹脂からなる容器の利用が増大している。
従来、主にポリエチレン系樹脂で被覆された紙容器を対象とした易開封性接着剤として、例えば、8〜49質量%の少なくとも500,000の平均分子量を有する1−ブテンのホモポリマー又は共重合体、及び92〜51質量%の930kg/m3又はこれ以下の密度を有する変性又は非変性低密度ポリエチレンを含む組成物が提案されている(特許文献1参照)。
また、メルトインデックスが0.1〜100である熱可塑性樹脂Aと、この熱可塑性樹脂Aに非相溶系又は部分相溶系の熱可塑性樹脂Bであって、メルトインデックスが前記熱可塑性樹脂Aと特定の関係にある熱可塑性樹脂Bとを特定の割合で含有する組成物が提案されている(特許文献2参照)。
さらに他の例として、エチレン重合体及びエチレン・酢酸ビニル共重合体の少なくとも一方の樹脂Aと、前記樹脂Aに非相溶の樹脂Bと、粘着付与樹脂を含有し、引張破断強度が2MPa以上15MPa以下であり、引張伸び強度が50%以上500%以下である組成物が提案されている(特許文献3参照)。
特開平1−315443号公報 特開2000−302990号公報 特開2016−148003号公報
これまで、PET容器で界面剥離する場合、開封時にスリップスティック現象が発生していた。これにより、手で開封する際に勢いがつくことがあり内容物がこぼれる、開け過ぎるといった問題があった。ここで、スリップスティック現象とは、蓋材を開封する際に一定の力でスムーズに開封できず強弱を繰り返すことを言い、開封時にチリチリと音がすることもある。
特許文献1〜3で提案されている組成物は、相溶性の異なる2種類の樹脂を用いることにより開封時に凝集破壊することが特徴である。接着性樹脂組成物と容器との界面で引き起こされるスリップスティックの対策となり、また、2種類の樹脂の比率により開封強度のバランス、つまり、易開封性を実現することができる。しかし一方で、容器のフランジに樹脂が残ったり、糸曳きが発生するため、外観不良や容器に口をつけて食べる際に誤飲する可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、特に被着体がPET容器に対し、開封時は界面剥離で、かつ、スリップスティックに優れ、さらに、糸曳せず耐容器付着性に優れた接着性樹脂組成物、及びその接着性樹脂組成物の被膜が積層されたシートを提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)、及び粘着付与樹脂(C)を特定範囲の比率で含有することで上記課題を解決することを見出した。特に、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)は、開封時に耐スリップスティック性、耐容器付着性を付与することが特徴である。
密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)は、密度が0.910g/cmより大きいエチレン−αオレフィン共重合体や低密度ポリエチレンに比べて柔軟性が高いため、PET容器から開封する際にスリップスティックが発生することなくなめらかに剥離することができる。また、密度が0.870g/cmより小さいエチレン−αオレフィン共重合体に比べて凝集力が高いため、PET容器から開封する際、耐容器付着性を付与することができる。
上記により、PET容器に対し、開封時は界面剥離で、かつ、スリップスティックや耐容器付着性に優れた接着性樹脂組成物を提供することが可能となる。
すなわち本発明は下記発明〔1〕〜〔8〕に関する。
〔1〕 密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)20〜90質量%、低密度ポリエチレン(B)0〜60質量%及び粘着付与樹脂(C)5〜25質量%を含有する、接着性樹脂組成物。
〔2〕 前記エチレン−αオレフィン共重合体(A)の示差走査型熱量計により測定した融点が80〜120℃である、〔1〕に記載の接着性樹脂組成物。
〔3〕 前記粘着付与樹脂(C)が、脂環族炭化水素樹脂及び芳香族炭化水素樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、〔1〕又は〔2〕に記載の接着性樹脂組成物。
〔4〕 接着性樹脂組成物のメルトフローレートが1〜20g/10分である、請求項1〜3いずれか1項に記載の接着性樹脂組成物。
〔5〕 基材上に、〔1〕〜〔4〕いずれか1項に記載の接着性樹脂組成物からなる接着層が積層されたシート。
〔6〕 〔5〕に記載のシートにより形成された蓋材。
〔7〕 ポリエステル系樹脂製の容器本体又は内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体と、〔6〕に記載の蓋材とからなる、開封可能な密封容器用部材セット。
〔8〕 ポリエステル系樹脂製の容器本体又は内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体の開口部が、〔6〕に記載の蓋材により密封された、開封可能な容器。
本発明の接着性樹脂組成により、特に被着体がPET容器である場合において、開封時に懸念されるスリップスティックや、糸曳きがなく容器付着性に優れた接着性樹脂組成物、及びその接着性樹脂組成物の被膜が積層されたシートに関する容器を得ることができる。
本願発明の接着性樹脂組成物は、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)20〜90質量%、低密度ポリエチレン(B)0〜60質量%、粘着付与樹脂(C)5〜25質量%を含有する。なお、本願における密度とは、JIS.K7112にピクノメーター法による測定値である。
以下に、本発明の接着性樹脂組成物、これを積層したシート、該シートから製造される容器用蓋材、この蓋材により密封された容器について、更に詳細に説明する。
<密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)>
本発明の接着性組成物を構成する密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)は、任意の比率でエチレンとプロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、又はそれ以上の炭素鎖の長いオレフィンの中からなる群より選ばれる少なくとも1種とを重合した共重合体を用いることができる。オレフィンは炭素鎖が長いほどブロッキングを引き起こしやすくなるため、プロピレン又はブテンが好ましい。
本発明における密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)は、接着性樹脂組成物中、20〜90質量%であり、好ましくは30〜80質量%であり、より好ましくは40〜80質量%である。密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体が20質量%以上であることにより、柔軟性を付与できスリップスティックを抑制することができる。また、90質量%以下であることにより、開封強度を損なうことなく十分に接着する。
また、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)としては、示差走査型熱量計により測定した融点(以下、DSC融点という)が80〜120℃であることが好ましく、より好ましくは90〜120℃であり、特に好ましくは100〜120℃の範囲内である。上記の範囲内であると、スリップスティックを抑制できる点で好ましい。
<低密度ポリエチレン(B)>
本発明の接着性組成物を構成する低密度ポリエチレン(B)は、接着性樹脂組成物中、0〜60質量%であり、より好ましくは0〜50質量%であり、特に好ましくは0〜40質量%であることが好ましい。低密度ポリエチレン(B)は接着性樹脂組成物のメルトフローレート(以下、MFRともう)の調整剤として使用することができる。
なお、接着性樹脂組成物のMFRは0.1〜50g/10分であることが好ましく、より好ましくは1〜30g/10分であり、更に好ましくは1〜20g/10分であり、特に好ましくは5〜20g/10分の範囲内である。上記の範囲内であると塗工適性の点で好ましい。そのため、接着性樹脂組成物が上記範囲内であれば、低密度ポリエチレン(B)は含まなくても良いが、低密度ポリエチレン(B)を含む場合は、低密度ポリエチレン(B)のMFRは、塗工適性の点から、0.1〜50g/10分であることが好ましい。
なお、本願におけるMFRとは、JIS.K7210に準ずる190℃、21.168NにおけるMFR値である。
低密度ポリエチレン(B)のDSC融点は、70〜120℃であることが好ましい。より好ましくは、100〜120℃である。上記の範囲内であると、スリップスティックを抑制できる点で好ましい。
<粘着付与樹脂(C)>
本発明の接着性組成物を構成する粘着付与樹脂(C)は、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ポリテルペン系樹脂、ロジン類等、シーラント接着分野で使用されている公知の粘着付与樹脂を用いることができる。これらの中でも、脂環族炭化水素樹脂及び芳香族炭化水素樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。上記樹脂は、部分水添や完全水添されていてもよい。
これらの粘着付与樹脂(C)は、単独又は2種類以上が使用できる。前記粘着付与樹脂(C)は、DSC融点が65〜95℃であることがより好ましい。
また、前記粘着付与樹脂(C)は、ヒートシール時の接着性、即ち開封強度(易開封性)の観点において、軟化点が110℃以下であることが好ましい。なお、本発明における軟化点とは、JIS K 6863に規定される方法により求められる温度である。すなわち、規定の環に充填し12時間以上静置させた樹脂を、熱媒体中に入れて規定の球を置き一定の割合で熱媒体の温度を上昇させたとき、樹脂の軟化により球が沈み環台の底板に触れたときの温度である。
粘着付与樹脂(C)は、接着性組成物中、5〜25質量%であり、より好ましくは10〜25質量%であり、15〜25質量%であることがより好ましい。粘着付与樹脂が5質量%以上であると接着性が向上し、25質量%以下であると、塗工適性が良好となる。
<接着性樹脂組成物>
本発明の接着性組成物は、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)、及び粘着付与樹脂(C)を、(A):(B):(C):=20〜90:0〜60:5〜25(質量%)の組成で含有するものであり、好ましくは、(A):(B):(C):=30〜85:0〜50:10〜25(質量%)であり、より好ましくは、(A):(B):(C):=30〜85:0〜50:15〜20:(質量%)である。但し、(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%とする。
また、本発明の接着性組成物が低密度ポリエチレン(B)を含む場合、好ましくは、(A):(B):(C):=20〜80:5〜60:5〜25(質量%)であり、より好ましくは、(A):(B):(C):=30〜50:30〜50:15〜25(質量%)である。
密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)の合計量は接着性樹脂組成物100質量%中、80質量%以上が好ましく、より好ましくは85質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上である。
本発明の樹脂組成物には、本発明の目的に反しない範囲、すなわち、易開封性、スリップスティック、耐容器付着性を損なわない範囲で、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)以外の樹脂を配合してもよい。
このような樹脂としては、具体的には、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等、公知のポリオレフィン樹脂及びその酸化物やマレイン酸変性物、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等のエチレン−不飽和モノカルボン酸共重合体及びその金属塩、スチレン−ブタジエン共重合エラストマー及びその水素付加物等の各種エラストマー、あるいは、高密度ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、酸化ワックス、マレイン酸変性ワックス、スチレンモノマーのグラフトされたポリエチレンワックス等、公知のワックスが挙げられる。また、これらの樹脂は、単独で用いられても、2種類以上が併用されてもよい。
本発明の接着性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、熱劣化、熱分解、ブロッキング等を防止するため及びフィルム加工、押出ラミネート加工等の加工適正を確保するために、さらに添加剤等が使用されてもよい。添加剤の例としては、例えばエルカ酸アミド等の有機滑剤、炭酸カルシウム等の無機滑剤、ヒンダードフェノール等の酸化防止剤、その他ブロッキング防止剤、帯電防止剤、充填剤、顔料などが挙げられる。これら添加剤は、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)、及び粘着付与樹脂(C)の配合時に添加されてもよいし、予め密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)のいずれかに練りこまれた後、添加剤が練りこまれた密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)を他の成分と混練することにより配合されてもよい。
密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)及び必要に応じ用いられる添加剤の配合は、例えば、これら各成分をヘンシェルミキサー、タンブラーミキサーなどの混合装置に投入し、ブレンド時間5〜20分間で混合した後、押出機に入れ、加熱混練した後押し出すことにより行われる。押出物は通常ペレット形状とされて、後の工程で利用される。押出機としては、例えば二軸押出機などが好ましいものとして挙げられるが、これに限られるものではない。また、押出は、通常140〜200℃で行われる。
<積層されたシート>
次に、本発明の接着性樹脂組成物の被膜(接着性樹脂組成物からなる接着層)が積層されたシートについて説明する。上記の如くして製造された接着性樹脂組成物は、基材シートに積層される。
本発明の接着性樹脂組成物の基材シートへの積層方法としては、例えば、前記のごとくペレット化された樹脂組成物を用い、インフレーション法あるいはキャスト法などにより単層フィルム化し、このフィルムを基材シートと必要であれば接着剤層を介して積層する方法が挙げられる。あるいは、混練された組成物を直接基材シートに被覆してもよいし、更に他の方法がとられてもよい。
積層面の接着性を改善するために、基材シート面に火炎処理、オゾン処理、コロナ放電処理、アンカーコート剤による処理が行われてもよい。ポリエチレン系樹脂を予めラミネートしてある基材に対しては、ダイレクトに押出しラミネートすることも可能である。また、ポリエチレンやポリプロピレン等との共押出しで多層フィルム化しておき、ドライラミネーション又はサンドラミネーションにより、基材となるポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム等の延伸又は未延伸フィルムと積層することにより、積層シートを得ることもできる。この場合にも、積層面の接着性を改善するために、必要であれば、基材シート面に対し、火炎処理、オゾン処理、コロナ放電処理、アンカーコート剤による処理などが行われてもよい。また、本発明の接着性樹脂組成物層の厚みは、5μm以上とされ、10μm以上が好ましい。
なお、本発明で「シート」という用語は、長尺及びカットされた短尺のフィルム、シートを包含するものとして用いられ、さらに基材シートは単層のもの及び複数の層からなる積層物をも包含するものである。また、本発明の接着性樹脂組成物が積層された積層シートは、後述するように蓋材として使用する他、これをシーラントフィルムとした製袋品(接着性樹脂組成物面を内面としてシール)にも好適に使用できる。
<蓋材>
本発明の接着性樹脂組成物が積層されたシートは、密封対象である容器本体の開口形状に合わせて裁断され蓋材として好適に用いられる。蓋材として用いる場合、種々の基材に積層した形で使用される。使用される基材としては、紙、アルミニウム、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アルミ蒸着ポリエステル、アルミ蒸着ポリプロピレン、シリカ蒸着ポリエステルなどを挙げることができる。このような基材は、単層である必要はなく、二層以上の積層体であっても良い。
基材シートとしては、例えば5〜20μmのPETと5〜30μmのポリエチレンとの積層体を用いることが好ましい。そして、本発明の蓋材は、前記積層体のポリエチレン面に、5〜40μmの本発明の接着性樹脂組成物の被膜を積層したものが好ましい。
本発明の蓋材は、各種容器に使用することができるが、特に密封面がPET容器に使用した場合、易開封性、スリップスティック、耐容器付着性の優れた蓋材となる。
<容器本体>
容器本体としては、ポリエステル系樹脂製の容器本体、内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体の他、ポリエチレン系樹脂製の容器本体、内面がポリエチレン系樹脂で覆われた容器本体等が挙げられ、特に、ポリエステル系樹脂製の容器本体、内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体が好ましい。
<開封可能な密封容器>
本発明の開封可能な密封容器は、容器本体の開口形状に合わせて裁断された蓋材によって、容器本体の開口部の封緘がなされたものである。即ち、蓋材の一方の面に配設された本発明の接着性樹脂組成物と、密封容器の開口部の接着面(フランジとも言われる)とを接触させ加熱することによって、両者を接着する。接着条件は、110〜170℃であることが好ましい。
容器本体がPET容器の場合、該容器本体と前記蓋材とを熱接着温度110〜170℃で熱接着を行うことが好ましく、常温での開封強度が7〜15Nの範囲であり、また剥離時に熱接着層が界面剥離することが好ましい。本発明の開封可能な密封には、例えばゼリー、プリン、ヨーグルトや冷菓、乾燥菓子、カップ麺等を包装することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例中、「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」をそれぞれ表す。
<接着性樹脂組成物の製造方法>
[実施例1〜10及び比較例1〜4]
(接着性樹脂組成物(S−1)〜(S−14)の製造)
表1に示した原料及び配合比率(質量%)で、密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)、低密度ポリエチレン(B)及び粘着付与樹脂(C)、ブロッキング防止剤、酸化防止剤をヘンシェルミキサーで5分間プリブレンドした。ホッパーにプリブレンド物を投入し、スクリューフィーダーを用いて下記押出機に供給し、接着性樹脂組成物(S−1)〜(S−14)を製造した。
≪押出機条件≫
押出機:アイ・ケー・ジー社製同方向回転二軸押出機PMT32−40.5
バレル温度:180℃(供給口160℃)
スクリュー回転速度:200rmp
供給速度:10kg/hr
<接着性樹脂組成物の評価>
得られた接着性樹脂組成物(S−1)〜(S−14)について、MFRを測定した。また、下記に従って積層シート(蓋材)を作製し、該積層シートを用いて、開封強度(易開封性)、スリップスティック、耐容器付着性(糸曳き)を、以下の方法及び基準に基づいて評価した。結果を表1に示す。
(積層シート(蓋材)の作製方法)
得られた接着性樹脂組成物を、押出しラミネーターを用いて、PET20μm/PE12μmの基材のPE面に厚さ20μmで積層して積層シートを作成した。以下に加工条件を示す。
押出しラミネーター:ムサシノキカイ製400M/MテストEXTラミネーターダイ直下樹脂温度:200℃〜340℃(接着性樹脂組成物のMFR等により適宜調整した)。
加工速度:30m/分
Tダイ幅:400mm
冷却ロール表面温度:20℃
<MFR>
得られた接着性樹脂組成物について、メルトインデクサーを用いてMFRを測定した。
メルトインデクサーL244(宝工業株式会社製)の内径9.55mm、長さ162mmのシリンダにサンプルを充填し、190℃で溶融した後、重さ2160g、直径9.48mmのプランジャーを使用して均等に荷重をかけ、シリンダの中央に設けた径2.1mmのオリフィスより単位時間あたりに押出される樹脂量(g/10分)から求めた。
<開封強度(易開封性)>
得られた積層シート(蓋材)を90mm×90mmのサイズに断裁後、ゲージ圧0.3MPa、150℃、1秒にて71ΦPET容器に、接着性樹脂組成物面を熱接着し、密封を行なった。温度23℃湿度65%の恒温恒湿室に24時間放置し、同恒温恒湿室にて45°角剥離、引張速度200mm/分の条件で測定を行い、最大値を開封強度とし、易開封性を下記基準で評価した。
〇:開封強度が、9N以上15N未満:良好
△:開封強度が、7N以上9N未満、又は、15N以上17N未満:使用可能
×:開封強度が、7N未満、又は、17N以上:不良
<スリップスティック>
上記開封強度測定時の蓋材を目視で確認し、下記基準で評価した。なお、スリップスティック痕とは剥離方向に対し垂直方向に線のような痕が残ることを指す。
〇: スリップスティック痕がないもの:良好
△: スリップスティック痕が僅かにみられたもの:使用可能
×: スリップスティック痕がみられたもの:不良
<耐容器付着性(糸曳き(凝集破壊))>
上記開封強度測定時のPET容器フランジ部の接着性樹脂組成物の有無を目視で確認し、下記基準で評価した。
〇: フランジ部に接着性樹脂組成物がないもの:良好
△: フランジ部に接着性樹脂組成物が僅かにみられたもの:使用可能
×: フランジ部に接着性樹脂組成物がみられたもの:不良
Figure 2020015855
表1で用いた略称を以下に示す。
A1:エクセレンVL200(住友化学社製、エチレン−αオレフィン共重合体、密度0.900g/cm3、DSC融点115℃、MFR2g/10分)
A2:エクセレンVL700(住友化学社製、エチレン−αオレフィン共重合体、密度0.905g/cm3、DSC融点117℃、MFR10g/10分)
A3:バーシファイ2200(ダウ社製、エチレン−αオレフィン共重合体、密度0.876g/cm3、DSC融点82℃、MFR2g/10分)
A4:バーシファイ3300(ダウ社製、エチレン−αオレフィン共重合体、密度0.866g/cm3、DSC融点62℃、MFR8g/10分)
B1:ペトロセン202(東ソー社製、低密度ポリエチレン、密度0.918g/cm3、DSC融点104℃、MFR24g/10分)
B2:ペトロセン205(東ソー社製、低密度ポリエチレン、密度0.924g/cm3、DSC融点111℃、MFR3g/10分)
B3:ペトロセン212(東ソー社製、低密度ポリエチレン、密度0.919g/cm3、DSC融点105℃、MFR13g/10分)
C1:アルコンM−100(荒川化学工業社製、部分水添脂環族炭化水素樹脂、DSC融点56℃、軟化点100℃)
C2:アルコンM−115(荒川化学工業社製、部分水添脂環族炭化水素樹脂、DSC融点69℃、軟化点115℃)
ブロッキング防止剤:インクロスリップC(クローダ社製、DSC融点80℃、エルカ酸アミド)
酸化防止剤:IRGANOX 1010(BASF社製)
表1に示すように、比較例1〜4に対して、特定の樹脂(A)〜(C)を特定比率で含む実施例1〜10は、優れた易開封性、スリップスティック及び耐容器付着性の両立を達成することが示された。よって、本願発明の接着剤組成物は、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂からなる容器向け蓋材用として最適であることが示された。

Claims (8)

  1. 密度が0.870〜0.910g/cmのエチレン−αオレフィン共重合体(A)20〜90質量%、低密度ポリエチレン(B)0〜60質量%及び粘着付与樹脂(C)5〜25質量%を含有する、接着性樹脂組成物。
  2. 前記エチレン−αオレフィン共重合体(A)の示差走査型熱量計により測定した融点が80〜120℃である、請求項1に記載の接着性樹脂組成物。
  3. 前記粘着付与樹脂(C)が、脂環族炭化水素樹脂及び芳香族炭化水素樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の接着性樹脂組成物。
  4. 接着性樹脂組成物のメルトフローレートが1〜20g/10分である、請求項1〜3いずれか1項に記載の接着性樹脂組成物。
  5. 基材上に、請求項1〜4いずれか1項に記載の接着性樹脂組成物からなる接着層が積層されたシート。
  6. 請求項5に記載のシートにより形成された蓋材。
  7. ポリエステル系樹脂製の容器本体又は内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体と、請求項6に記載の蓋材とからなる、開封可能な密封容器用部材セット。
  8. ポリエステル系樹脂製の容器本体又は内面がポリエステル系樹脂で覆われた容器本体の開口部が、請求項6に記載の蓋材により密封された、開封可能な容器。
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