JP2020014399A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
Description
収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀物を貯留する脱穀物タンクと、前記脱穀装置と前記脱穀物タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた脱穀物を前記脱穀物タンクに供給する供給搬送装置と、が備えられ、前記供給搬送装置に、搬送ケースと、前記搬送ケースの下端側部分に内装された駆動回転体と、前記搬送ケースの上端側部分に内装された従動回転体と、前記駆動回転体と前記従動回転体とに巻回された無端回動体と、前記無端回動体に支持され、脱穀物を搬送する搬送体と、が備えられ、前記従動回転体の支軸が搬送方向に位置変更可能な状態で前記上端側部分に支持され、前記支軸の両端を繋ぐ連結体が備えられ、前記支軸の位置変更調節を行う1つの位置調節機構が、位置変更力を前記連結体に作用させる状態で備えられている。
なお、以下の説明では、コンバインの機体に関し、図1,2,3に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,2に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図3に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1,2,3に示されるように、コンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1の前部に駆動可能に装備された左右一対の前車輪2と、機体フレーム1の後部に操向可能に装備された左右一対の後車輪3とを有する機体を備えている。機体フレーム1には、左右一対の機体前後方向に延びるメインフレーム1aが備えられている。機体の前部に搭乗型の運転部4が形成されている。運転部4には、搭乗空間を覆うキャビン5が備えられている。機体フレーム1の前部には、収穫搬送装置6が連結されている。収穫搬送装置6には、機体の前方に設けられ、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って収穫する収穫部7と、収穫部7の後部に前部が連結され、収穫部7が収穫した刈取り後の穀稈を搬送するフィーダ8とが備えられている。フィーダ8は、機体左右向きの連結軸芯P1を揺動支点にして昇降する状態で機体フレーム1に連結されている。収穫部7は、フィーダ8に連結された油圧式の昇降シリンダ9の伸縮作動によってフィーダ8が揺動昇降されることにより、下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。機体の後部に、フィーダ8が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置10が設けられている。脱穀装置10の前部の上方に、脱穀装置10から供給搬送装置30によって搬送される脱穀物としての単粒化穀粒を回収して貯留する脱穀物タンク11が設けられている。脱穀物タンク11の下部の左横側部分に、貯留された穀粒を排出する脱穀物排出装置12が接続されている。脱穀装置10の後部の上方に、エンジン13を有する原動部14が形成されている。
収穫部7においては、図1,2,3に示されるように、収穫部7の前端部における左右端部に、未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けるデバイダ15が設けられている。収穫部7の前部上方に、収穫対象穀稈の穂先側を後方に向けて掻き込む回転リール16が設けられている。デバイダ15の後方に、掻き込まれた穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置17が設けられている。刈取装置17の後方に、刈取り穀稈をフィーダ8の前側箇所に寄せ集め、寄せ集めた刈取り穀稈の株元から穂先までの全体をフィーダ8に供給するオーガ18が設けられている。
供給搬送装置30は、図1,3,4に示されるように、脱穀装置10の下部の右横外側箇所と脱穀物タンク11の後方箇所とにわたって機体上下方向に沿う状態で設けられたスラットコンベヤ31と、スラットコンベヤ31の上部と脱穀物タンク11の内部とにわたって設けられたスクリューコンベヤ32とが備えられている。
図5,7に示されるように、右側の支持アーム38の下部に形成された取付け部38aが右側壁33bの支持部44と右側壁33bとの間に上下スライド可能に係入されている。右側の支持アーム38は、右側壁33bに上下スライド可能に支持されている。左側の支持アーム38においても右側の支持アーム38と同様に、左側の支持アーム38の下部に形成された取付け部38aが左側壁33aの支持部44と左側壁33aとの間に上下スライド可能に係入されている。左側の支持アーム38は、左側壁33aに上下スライド可能に支持されている。図5に示されるように、左側壁33a及び右側壁33bそれぞれの支軸37が挿通する貫通穴45は、スラットコンベヤ31の搬送方向に沿う方向に支軸37が移動することを可能する長穴に形成されている。つまり、左側の支持アーム38及び右側の支持アーム38は、支軸37を支持したままの状態でスラットコンベヤ31の搬送方向にスライドすることが可能な状態で搬送ケース33に支持されている。
供給搬送装置30の搬送終端側部分としてのスクリューコンベヤ32の搬送終端側部分32aは、図1,4,8に示されるように、脱穀物タンク11の下方から脱穀物タンク11の後壁部11rの貫通穴63を通して脱穀物タンク11の内部に差し込まれている。搬送終端側部分32aの上部と、脱穀物タンク11の前壁部11fとに一対の支持フレーム29が連結されている。一対の支持フレーム29は、支持フレーム29どうしの間隔が前壁部11f側ほど広い配置構成で設けられている。搬送終端側部分32aのタンク内に位置する部分が支持フレーム29を介して脱穀物タンク11に支持されている。本実施形態では、一対の支持フレーム29が設けられているが、これに限らず、一つだけ、あるいは、3つ以上の支持フレーム29を設けて実施してもよい。スクリューコンベヤ32の駆動プーリ65と、スラットコンベヤ31の支軸37に相対回転不能に支持されたベルトプーリ66とにわたって無端ベルト67が巻回されている。
スクリューコンベヤ32の搬送終端側部分32aが差し込まれている脱穀物タンク11の貫通穴63は、脱穀物タンク11の後壁部11rのうち、下すぼまり部20が形成されている底部に寄った壁部分に開口されている。搬送終端側部分32aの搬送終端部に吐出口64が開口されている。さらに詳述すると、貫通穴63は、脱穀物タンク11の後壁部11rのうち、下端側ほど前方に位置する傾斜状態に構成されている部分に開口されている。
図1,4に示されるように、脱穀物タンク11の前壁部11fにおける下部が下端側ほど後方に位置する傾斜状態に構成され、脱穀物タンク11の後壁部11rにおける下部が下端側ほど前方に位置する傾斜状態に構成され、脱穀物タンク11の底部に、当該底部の全幅に亘る下すぼまり部20が形成されている。下すぼまり部20には、図4,12に示されるように、水平姿勢の底部分20aと、底部分20aの前端部から立ち上がる前側の側板部と、底部分20aの後端部から立ち上がる後側の側板部と、が備えられている。下すぼまり部20の脱穀物タンク左横側の端部に排出口21が開口されている。下すぼまり部20の内部に底スクリュー22が回転可能に設けられている。下すぼまり部20の脱穀物タンク右横側の外部において、底スクリュー22のスクリュー軸22aに駆動プーリ23が相対回転不能に支持されている。
(1)上記した実施形態では、駆動スプロケット35、従動スプロケット36、無端回動チェーン40が備えられた供給搬送装置30が採用された例を示したが、これに限らない。供給搬送装置としては、たとえば、駆動プーリや駆動輪体が駆動回転体として備えられ、従動プーリや従動輪体が従動回転体として備えられ、無端ベルトなどの無端索状体が無端回動体として備えられたものであってもよい。
10 脱穀装置
11 脱穀物タンク
30 供給搬送装置
33 搬送ケース
35 駆動回転体(駆動スプロケット)
36 従動回転体(従動スプロケット)
37 支軸
38 支持アーム
40 無端回動体(無端チェーン)
41 搬送体
42 搬送面体
42a 搬送終端側の搬送面体部
42b 搬送終端側の搬送面体部以外の搬送面体部
43 搬送経路
51 ガイド杆
52 第2保持部材
53 繋ぎ部材
54 連結体
55 調節杆
56 第1保持部材
57 位置決め機構
60 位置調節機構
Claims (5)
- 収穫部によって収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、
脱穀物を貯留する脱穀物タンクと、
前記脱穀装置と前記脱穀物タンクとに亘って設けられ、前記脱穀装置によって得られた脱穀物を前記脱穀物タンクに供給する供給搬送装置と、が備えられ、
前記供給搬送装置に、搬送ケースと、前記搬送ケースの下端側部分に内装された駆動回転体と、前記搬送ケースの上端側部分に内装された従動回転体と、前記駆動回転体と前記従動回転体とに巻回された無端回動体と、前記無端回動体に支持され、脱穀物を搬送する搬送体と、が備えられ、
前記従動回転体の支軸が搬送方向に位置変更可能な状態で前記上端側部分に支持され、
前記支軸の両端を繋ぐ連結体が備えられ、
前記支軸の位置変更調節を行う1つの位置調節機構が、位置変更力を前記連結体に作用させる状態で備えられているコンバイン。 - 前記連結体に、前記搬送ケースの外周面のうち、前記支軸の一方の端部が突出する外周面部分の外側に設けられて、前記一方の端部を支持する一方側の支持アームと、前記搬送ケースの外周面のうち、前記支軸の他方の端部が突出する外周面部分の外側に設けられて、前記他方の端部を支持する他方側の支持アームと、前記一方側の支持アームと前記他方側の支持アームとを繋ぐ繋ぎ部材と、が備えられ、
前記繋ぎ部材に前記位置調節機構が作用する請求項1に記載のコンバイン。 - 前記繋ぎ部材は、前記搬送ケースの外周面に沿う状態で設けられ、
前記位置調節機構に、前記繋ぎ部材から前記搬送ケースの外周面に沿って下方に延びる調節杆と、前記調節杆の下部に設けられ、前記調節杆の前記搬送ケースに対する位置決めを行う位置決め機構と、が備えられている請求項2に記載のコンバイン。 - 前記搬送ケースに支持され、前記調節杆の中途部を相対移動可能に保持する第1保持部材が備えられ、
前記支持アームから上下方向に沿って延びるガイド杆、及び、前記搬送ケースに支持され、前記ガイド杆を相対移動可能に保持する第2保持部材が備えられている請求項3に記載のコンバイン。 - 前記搬送ケースの内部に設けられ、脱穀物の搬送経路を形成する搬送面体が備えられ、
前記搬送面体は、前記従動回転体の外周に沿う部分を有する搬送終端側の搬送面体部と、前記搬送終端側の搬送面体部以外の搬送面体部とに分割されており、
前記搬送終端側の搬送面体部は、前記支持アームに追従移動するように構成されている請求項2から4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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2018
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