JP2012050402A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脱穀装置6と、脱穀装置6の後方に設けられる排藁搬送装置20と、排藁搬送装置20の後方に設けられ一側を回動支点として開閉可能なカッター装置30と、脱穀装置6の側方に設けられるグレンタンク8とを備え、排藁搬送装置20の排藁チェン21の下方には排藁ガイド棒22が伸縮可能に構成され、カッター装置30の上部には排藁搬送装置20からカッター装置30へ搬送される排藁の搬送方向を切り替えるカッター切替カバー38が開閉可能に構成され、排藁ガイド棒22の伸縮操作及びカッター切替カバー38の開閉操作はワイヤ58・59を介して同一のモータ50により行い、モータ50はカッター装置30の回動支点側であって、カッター装置30とグレンタンク8との間に設けられるコンバイン1である。
【選択図】図4
Description
また、カッター切替カバーの開閉操作と、排藁ガイド棒の伸縮操作との間の操作タイミングの誤差を小さくすることができる。
なお、本実施形態においては、6条刈りコンバイン1について説明するが、本発明はこれに限るものではなく、その他の条数(例えば、4条刈、7条刈、8条刈等)のコンバインにも適用可能である。
図5に示すように、駆動スプロケット軸25は、その他端からベベルギア15等を介して、脱穀装置6の扱胴16の扱胴軸17と動力伝達可能に接続されている。これにより、エンジン12からの動力が、扱胴16の扱胴軸17、ベベルギア15等を介して駆動スプロケット軸25に伝達される。
リンク機構60は、第1ローラ61と、第2ローラ62と、プーリ63と、回動アーム64等から構成される。
第1ローラ61および第2ローラ62は、ガイド棒ケース26内の後部(図3において紙面左側)に長手方向に所定の間隔で配設される。
第1ローラ61および第2ローラ62は、ガイド棒ケース26の内面ともに排藁ガイド棒22を挟持するように支持する。
具体的には、回動軸63aは、脱穀装置6の後板6a(図5)とカッター装置30との間において、前後方向に後板6aに対して回動可能に支持される。そして、プーリ63は、回動軸63aの一端部に、後板6aと平行になるように固設される。
第3ワイヤ65は、プーリ63に巻回され、その一端が第1ローラ61(第1ローラ軸61a)に巻回されて、排藁ガイド棒22の後端に固定され、その他端が第1ローラ61(第1ローラ軸61a)に巻回されて、排藁ガイド棒22の前端に固定される。
さらに、プーリ63は、排藁ガイド棒22の位置決めをするための位置決め手段を備える。具体的には、図4に示すように、プーリ63の両側面にはボルト、ピン等で構成される第1ストッパ67と、第2ストッパ68とが突設される。また、脱穀装置6の後板6aには、第1ストッパ67および第2ストッパ68が当接するストッパ片69が突設される。
第1ストッパ67と、第2ストッパ68は、プーリ63の回動軸63aを中心として略同一半径軌道上に突設される。
ストッパ片69は、第1ストッパ67および第2ストッパ68と同一半径軌道上に突設される。
排藁ガイド棒22が「伸長位置P2」の状態にある場合には、第1ストッパ67がストッパ片69の上面に当接し、排藁ガイド棒22が「収縮位置P1」の状態にある場合には、第2ストッパ68がストッパ片69の下面に当接する。
図3および図4に示すように、モータ50の駆動により第1ワイヤ58が引っ張られると、リンク機構60の回動アーム64が回動し、プーリ63が図4において反時計回りに回動する。プーリ63が回動することで、プーリ63および第1ローラ61に巻き回される第3ワイヤ65が引っ張られる。第3ワイヤ65が引っ張られると、排藁ガイド棒22は、第1ローラ61および第2ローラ62上を摺動し、ガイド棒ケース26から後方(図4における左方向)の「伸長位置P2」へ送り出される(図4二点鎖線部分)。すなわち、排藁ガイド棒22の伸長操作が行われる。この時、第2ストッパ68がストッパ片69の下面に当接することで、排藁ガイド棒22が「伸長位置P2」に位置決めされる。
一方、排藁ガイド棒22がモータ50の駆動により収縮されると(図4実線部分)、前記排藁は、カッター装置30上部の排藁投入口からカッター装置30内へ投入される。
カッター装置30は、その右側が支柱14に回動可能に支持され、その左側がロック可能にされている。カッター装置30は、その左側のロックが解除されることで、後方への回動開放が可能となる。
前記支柱14は、機体フレーム3の右後部であって、カッター装置30の右側前部に立設される。前記支柱14から後方に向けてステー86・86が上下に複数突設される。該ステー86には、カッター装置30の回動軸31・31が上下方向に設けられる。該回動軸31・31には、右側板33から外方に突設したステー46・46が回動自在に支持される。
こうして、カッター装置30は、支柱14に設けられる回動軸31・31を回動支点として前後方向に開閉可能である。すなわち、カッター装置30は、その右側が回動支点であり、その左側を後方へ回動することで開放可能となる。
低速回転軸34および高速回転軸35の上方(カッター装置30の上部)は開放されている。当該開放部分には排藁をカッター装置30内へ投入するための排藁投入口が設けられる。当該排藁投入口には、排藁搬送装置20から搬送される排藁が投入される。また、当該排藁投入口は、カッター切替カバー38によって被装される。
リンク機構40は、カッター装置30の右側板33に設けられる。
リンク機構40は、回動アーム41と、連結アーム42と、切換アーム43等から構成される。回動アーム41の一端部は、回動軸39の右側端部に固設される。また、回動アーム41の他端部は、連結アーム42の一端部に枢支される。連結アーム42の他端部は、切換アーム43の中途部から突出する突出部43aに連結される。切換アーム43の一端部は右側板33の外側面に軸支される。また、切換アーム43の他端部には第2ワイヤ59の一端に連結される。
図3および図7に示すように、第2ワイヤ59の他端は、駆動アーム52に設けた連結ピン57に連結される。該連結ピン57には前記第1ワイヤ58の他端とも連結される。
図3、図6および図7に示すように、モータ50が駆動されて、駆動アーム52がX方向(図3および図7における反時計回り)に回転されると、第2ワイヤ59が引っ張られ、リンク機構40の切替アーム43が回動し、連結アーム42が引かれ、回動アーム41が下方へ回動する。回動アーム41が回動すると、回動軸39が図6において反時計回りに回動し、カッター切替カバー38が上方へ開かれる(図6実線部分)。すなわち、カッター切替カバー38の開操作が行われる。
こうして、カッター装置30において、カッター切替カバー38が上方へ開かれるとともに、排藁ガイド棒22が収縮されるため、排藁投入口の上方が開放される。そして、排藁搬送装置20から搬送される排藁は、前記排藁投入口からカッター装置30内へ投入され、適宜の長さに切断される。
一方、第1ワイヤ58が引っ張られることで、回動アーム64が下方へ回動し、プーリ63が図3において反時計回りに回動する。該プーリ63が回動することで、第3ワイヤ65が引っ張られ、排藁ガイド棒22が伸長される。
こうして、カッター装置30において、カッター切替カバー38がモータ50の駆動により下方へ閉じられる(図6の二点鎖線部分)とともに、排藁ガイド棒22が伸長されるため、排藁投入口の上方は閉じられる。そして、排藁搬送装置20から搬送される排藁は、カッター装置30内に投入されることなくそのままの状態で結束装置70へ搬送される。
案内溝54は、枢支軸71を中心とした円弧状の長孔に形成される。カッター切替カバー38の開閉時には、駆動アーム52の突出部53は案内溝54に沿って摺動する。
案内溝54近傍のストローク終端部には、突出部53の先端部分の位置を検知する第1センサ55および第2センサ56が設けられる。
図8に示すように、該第1センサ55および第2センサ56はコントローラ81と接続される。該第1センサ55および第2センサ56が突出部53の先端部分の位置を検知すると、コントローラ81はモータ50の駆動を停止するとともに、運転部10に配置した表示装置88に、カッター切替カバー38が開位置(切断状態)にあるか、または閉位置(結束位置)にあるかを表示される。
取付板51は、一枚の板状の部材であり、支持フレーム13にボルト等によって着脱可能に設けられる。
横補助フレーム18は、前記支柱14と左側の図示しない支柱との間の上部横設される。
縦補助フレーム19は、横補助フレーム18の左右中途部から垂設される。つまり、縦補助フレーム19の上端は横補助フレーム18の左右中途部に固設され、縦補助フレーム19の下端は図示しない補強フレームまたは機体フレーム3に固設される。
また、前記支柱14と縦補助フレーム19の間に上取付板87と取付板51が左右方向に着脱可能に取り付けられる。
上取付板87には、前記コントローラ81が取り付けられる。
該上取付板87の下方に設けられる取付板51には、モータ50や駆動アーム52等が取り付けられる。すなわち、コントローラ81は、取付板51近傍の支持フレーム13に取り付けられる上取付板87に配置される。
こうして、モータ50は、カッター装置30の回動支点側であって、グレンタンク8と、カッター装置30との間に設けることができる。また、モータ50をカッター装置30を支持する部材に取り付けることができる。さらに、モータ50を排藁の搬送経路から離れた位置に設けることができる。
また、モータ50がグレンタンク8とカッター装置30との間に設けられることで、モータ50が排藁ガイド棒22の伸縮操作の妨げとならない。
さらにまた、モータ50が、カッター装置30本体に取り付けられていないため、カッター装置30、エンジン12等からの振動の影響が少ない。
さらにまた、モータ50が排藁の搬送経路から離れた位置に設けることができるため、モータ50に埃等が溜まりにくい。
このように、モータ50はコントローラ81から近い位置に配置されるので、配線が短くなり、ノイズの影響を小さくできる。
また、カッター切替カバー38の開閉操作と、排藁ガイド棒22の伸縮操作との間の操作タイミングの誤差を小さくすることができる。
3 機体フレーム
6 脱穀装置
8 グレンタンク
20 排藁搬送装置
21 排藁チェン
22 排藁ガイド棒
30 カッター装置
38 カッター切替カバー
50 モータ
51 取付板
58 第1ワイヤ
59 第2ワイヤ
81 コントローラ
Claims (3)
- 機体フレームの上方に設けられる脱穀装置と、前記脱穀装置の後方に設けられる排藁搬送装置と、前記排藁搬送装置の後方に設けられ一側を回動支点として開閉可能なカッター装置と、前記脱穀装置の側方に設けられるグレンタンクと、を備え、
前記排藁搬送装置の排藁チェンの下方には排藁ガイド棒が伸縮可能に構成され、
前記カッター装置の上部には、前記排藁搬送装置から前記カッター装置へ搬送される排藁の搬送方向を切り替えるカッター切替カバーが開閉可能に構成され、
前記排藁ガイド棒の伸縮操作および前記カッター切替カバーの開閉操作は、ワイヤを介して同一のモータによって行われるコンバインにおいて、
前記モータは、前記カッター装置の回動支点側であって、前記カッター装置と、前記グレンタンクとの間に設けられる、
ことを特徴とするコンバイン。 - 前記モータは取付板に取り付けられ、
前記取付板は、前記機体フレームから延設した支持フレームに着脱可能に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記モータを制御するコントローラは、前記取付板近傍の支持フレームに配置されることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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