JP2020012503A - オイルストレーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルストレーナの外周縁を迂回させずにオイルパン側にオイルを戻す。【解決手段】オイルストレーナ5は、変速機ケース2の下部の開口20を塞ぐオイルパン25と、下部の開口20内に設置されたコントロールバルブボディ3との間に配置されている。オイルストレーナ5には、当該オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側と、オイルパン25側とを連絡させる連絡路550が少なくとも1つ設けられている。これにより、オイルストレーナ5の周縁部を迂回させずに、コントロールバルブボディ3側からオイルパン25側にオイルOLを戻すことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルストレーナに関する。
特許文献1には、エンジンのオイルパン内に設置されるオイルストレーナが開示されている。
特開2009−019597号公報
車両用の自動変速機のオイルストレーナの場合、オイルストレーナは、変速機ケースの下部に固定されたコントロールバルブボディに付設されている。
変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンには、変速機構部の作動や潤滑に用いられるオイルが貯留されている。オイルストレーナは、オイルの吸込口を、オイルパンに貯留されたオイルOL内に位置させて設けられている。
自動変速機では、オイルポンプが駆動されると、オイルパン内のオイルがストレーナを介してオイルポンプに吸引される。オイルポンプは、吸引したオイルを加圧してコントロールバルブボディ内の油圧制御回路に供給する。
油圧制御回路に供給された油圧は、変速機構部の作動や潤滑に用いられたのち、オイルパン内に再び貯留される。
変速機構部の作動や潤滑に用いられたオイルは、金属粉などの異物を含んでいる。そのため、オイルストレーナには、オイルに含まれる異物を除去するためのフィルタ(サスメッシュ)が設けられている。
近年、オイルに含まれる異物をより多く捕捉できるようにするために、既存のサスメッシュに加えて不織布を備えたオイルストレーナが提案されている。
ここで、不織布が設けられたオイルストレーナでは、不織布がオイルの通過に対する抵抗となる。そうすると、オイルポンプが扱うことができるオイル量(吐出量)が低下して、いわゆるエア吸いが起こることがある。
オイルストレーナを従来のオイルストレーナよりも大型化して、不織布の面積を広くすると、不織布を通過してオイルパン側に吸引されるオイル量の総量を増やすことができるので、オイルポンプが吸うことができるオイルの量を増やすことができる。
この場合、オイルパン側から見たオイルストレーナの面積が広くなる結果、コントロールバルブボディのオイルパン側の下面が、広い範囲に亘ってオイルストレーナで覆われてしまう。
コントロールバルブボディのオイルパン側の下面には、調圧弁からドレンされたオイルの排出孔が開口している。
そのため、オイルストレーナが大型化して、オイルパン側から見て、オイルの排出孔を覆うようにオイルストレーナが配置されると、排出孔から排出されたオイルは、オイルストレーナの外周縁を迂回して、オイルパンに戻ることになる。
ここで、オイルの粘度が高い場合には、オイルパンへのオイルの戻りが遅くなる。その結果、オイルパン内のオイルの油面が、ストレーナのオイルの吸込口よりも低くなって、エア吸いが生じてしまうことがある。
また、オイルパンでは、オイルの粘度が高くなるほど、オイルストレーナの吸込口周りのオイルが、オイルストレーナ側に吸い込まれやすくなる。
このように、、オイル粘度が高い場合、オイルストレーナの吸込口付近のオイルが、オイルストレーナ側に積極的に吸われてしまう。かかる場合、オイルパンへのオイルの戻りが悪いと、吸込口付近には、オイルOLが直ぐに補充されない。
その結果、吸込口付近に空洞ができてしまうため、エア吸いが生じてしまう。
そこで、オイルパン側から見て、コントロールバルブボディのオイルの排出孔を覆うようにオイルストレーナが配置されている場合に、排出口から排出されたオイルを、オイルパン側に速やかに戻せるようにすることが求められている。
本発明は、
変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンと、前記下部開口内に設置されたコントロールバルブボディとの間に配置されたオイルストレーナであって、
前記オイルストレーナには、当該オイルストレーナの前記コントロールバルブボディ側と前記オイルパン側とを連通させる連通路が少なくとも1つ設けられている構成とした。
本発明によれば、オイルストレーナの外周縁を迂回させずに、コントロールバルブボディ側からオイルパン側にオイルを戻すことができる。
ベルト式の無段変速機のオイルパン回りの構成を説明する図である。 ベルト式の無段変速機の油圧制御回路の構成例を示した図である。 変速機ケースの下部の開口におけるオイルストレーナの配置を説明する図である。 変形例に係るオイルストレーナを説明する図である。
以下、発明の実施形態を、車両用のベルト式の無段変速機1の場合を例に挙げて説明する。
図1は、ベルト式の無段変速機1のオイルパン25周りの構成を説明する図である。図1の(a)は、変速機ケース2におけるコントロールバルブボディ3周りを説明する断面図である。図1の(b)は、コントロールバルブボディ3の排出孔41a周りを拡大した図である。なお、図1の(a)には、車両における無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線VL方向(上下方向)が矢印で示されている。以下の説明においては、鉛直線VL方向における「上側(上方)」、「下側(下方)」を用いて、各構成要素の位置関係を説明する。なお、用語「鉛直線VL」は、厳密な意味での車両における無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直である必要はない。
図1では、オイルパン25内に貯留されたオイルOLの高さを、符号「OL_lev
el」を付した細線で示している。
無段変速機1は、変速機構部(バリエータ)を収容する変速機ケース2(図1参照)を有している。
変速機ケース2の下部には、変速機構部の作動や潤滑に用いられたオイルOLを、オイルパン25側に戻すための開口20(下部開口)が設けられている。オイルパン25は、開口20を囲む周縁部21の下面にボルトで固定されており、変速機ケース2の下部の開口20が、オイルパン25で塞がれている。
周縁部21の内側の領域(開口20内の領域)には、変速機ケース2に固定されたコントロールバルブボディ3とオイルポンプOPとが設けられている。
オイルポンプOPは、オイルパン25内に貯留されたオイルOLを吸引、加圧してコントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4(図2参照)に供給する。
コントロールバルブボディ3は、バルブボディ30、30の間にセパレートプレート31を挟み込んだ基本構成を有しており、内部に油圧制御回路4が形成されている。
油圧制御回路4には、制御装置(図示せず)からの指令に基づいて駆動するソレノイドや、ソレノイドで発生させた信号圧等で作動する調圧弁が設けられている。
油圧制御回路4は、オイルポンプOPで発生させた油圧から、変速機構部(バリエータなど)の作動油圧を調圧する。
図2は、コントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4の一例を説明する図であり、油圧制御回路4における変速機構部(プライマリプーリ、セカンダリプーリ)の作動油圧の調圧に関わる部分を示した図である。
第1調圧弁41は、当該第1調圧弁41でのオイルOLのドレーン量を調整することで、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する。
第1調圧弁41により調整されたライン圧は、プライマリ調圧弁43およびセカンダリ調圧弁44と、第2調圧弁42に供給される。なお、ライン圧は、油圧制御回路4が備える他の調圧弁にも供給される。
第2調圧弁42は、ライン圧からパイロット圧を調整する。
第2調圧弁42で調整されたパイロット圧は、プライマリソレノイド45と、セカンダリソレノイド46に供給される。
プライマリソレノイド45と、セカンダリソレノイド46は、制御装置(図示せず)の指令に基づいて作動して、プライマリ調圧弁43とセカンダリ調圧弁44に供給される信号圧を調圧する。
プライマリ調圧弁43とセカンダリ調圧弁44では、図示しないスプール弁が、信号圧に応じて軸線方向に移動する。
スプール弁が軸線方向に移動すると、第1調圧弁41で調圧されたライン圧が、スプール弁の位置に応じた圧力に調圧されたのち、対応するプーリ(プライマリプーリ、セカンダリプーリ)の受圧室に供給される。
前記した第1調圧弁41は、油圧制御回路4における最も上流側(オイルポンプOP側)に位置しており、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される。
第1調圧弁41では、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する際に、オイルポンプOPで発生させたオイルの一部がドレンされる。
第1調圧弁41は、コントロールバルブボディ3内に設けられており、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面には、第1調圧弁41からドレンされるオイルOLの排出孔41aが開口している(図1の(b)参照)。
図1に示すように、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側(下側)には、オイルストレーナ5が付設されている。
オイルストレーナ5は、アッパケース51とロアケース52との間に、不織布製のフィルタ53を挟み込んだ基本構成を有している。
フィルタ53は、不織布製のフィルタ531とサスメッシュ532とを重ね合わせて一体にしたものである。フィルタ53は、不織布製のフィルタ531をロアケース52側に、サスメッシュ532をアッパケース51側に向けて設けられている。
アッパケース51は、ロアケース52から離れる方向に窪んだ基部510と、基部510の外周縁を全周に亘って囲むフランジ部511と、を有する。
ロアケース52は、アッパケース51から離れる方向に窪んだ基部520と、基部520の外周縁を全周に亘って囲むフランジ部521と、を有する。
アッパケース51とロアケース52は、互いのフランジ部511、521同士を重ね合わせた状態で互いに接合されており、重ね合わせたフランジ部511、521の部分に、フィルタ53が挟み込まれている。
フィルタ53は、アッパケース51の基部510と、ロアケース52の基部520との間に形成された空間Sを、鉛直線VL方向で隣接する2つの空間S1、S2に区画している。
図3は、変速機ケース2の開口20内におけるオイルストレーナ5の配置を説明する図である。図3の(a)は、開口20内に設置されたオイルストレーナ5を、オイルパン25側の下方から見た図である。図3の(b)は、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aと、オイルストレーナ5側の連絡路550との位置関係を説明する図である。
図3の(b)では、オイルストレーナ5におけるコントロールバルブボディ3側の排出孔41aと重なる領域を切り欠いて、オイルストレーナ5に隠れた位置にある排出孔41aを示していると共に、連絡路550の位置を仮想線で示している。
図3の(a)に示すように、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5は、変速機ケース2の開口20内に位置しており、無段変速機1を搭載した車両の前後方向に沿う向きで設けられている。
オイルストレーナ5の車両の前後方向の長さL1は、変速機ケース2の開口20を車両の前後方向の略全長に亘って覆う長さを有している。
オイルストレーナ5の車両の左右方向の長さL2は、変速機ケース2の開口20の車両の左右方向の長さよりも短い長さを有している。
そのため、開口20は、車両前後方向におけるオイルポンプOPが設置された領域とは反対側(図3の(a)における左側)に、オイルストレーナ5で覆われていない領域が残されている。
図1の(b)に示すように、オイルストレーナ5のロアケース52では、車両の前後方向におけるオイルポンプOP寄りの位置に、オイルOLの吸込口52aが設けられている。
オイルパン25側から見て吸込口52aは、略矩形形状を成しており(図3の(a)参照)、ロアケース52の基部520におけるオイルパン25側に膨出した膨出部520a(図1の(b)参照)に設けられている。
図1の(a)に示すように、オイルストレーナ5のアッパケース51では、オイルポンプOPの直下の位置に、円筒状の接続筒515が設けられている。接続筒515は、アッパケース51からオイルポンプOP側の上方に突出しており、オイルポンプOP側の吸入路(図示せず)に挿入されている。接続筒515は、オイルストレーナ5が設置された際に、オイルポンプOP側の吸入路とオイルストレーナ5内の空間S1とを連通させる。
オイルストレーナ5では、車両の前後方向における略中央部に、連絡筒55が設けられている。連絡筒55は、円筒状の筒状基部551と、筒状基部551の一端と他端に設けられたフランジ部552、552と、を有している。
オイルストレーナ5では、筒状基部551の外径と整合する内径の貫通孔51b、52b、53bが、アッパケース51と、ロアケース52と、フィルタ53と、にそれぞれ設けられている。
連絡筒55は、鉛直線VL方向沿う向きで設けられており、オイルストレーナ5を鉛直線VL方向に貫通している。連絡筒55の内側の空間は、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側(上側)と、オイルパン25側(下側)とを連絡させる連絡路550を構成している。
コントロールバルブボディ3側のフランジ部552は、アッパケース51の貫通孔51bの内周と、筒状基部551の外周との隙間を封止している。
オイルパン25側のフランジ部552は、ロアケース52の貫通孔52bの内周と、筒状基部551の外周との隙間を封止している。
そのため、オイルストレーナ5の外部と、オイルストレーナ5の内部(空間S)との間でのオイルOLの移動が阻止されている。
また、フィルタ53の貫通孔53bは、筒状基部551の外径と整合する内径で形成されており、筒状基部551の外周と、フィルタ53の貫通孔53bの内周との間に隙間が生じないようにしている。
そのため、オイルストレーナ5内で、フィルタ53挟んだ一方側(コントロールバルブボディ3側)の空間S1と、他方側(オイルパン25側)の空間S2との間で、フィルタ53を通過せずにオイルOLが移動することが防止されている。
前記したように、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面には、第1調圧弁41からドレンされるオイルの排出孔41aが開口している(図1の(b)参照)。
そのため、オイルストレーナ5において連絡筒55は、連絡路550のコントロールバルブボディ3側の開口550aが、鉛直線VL方向における排出孔41aの直下に位置するように設けられている。
そして、図1に示すように、連絡路550のコントロールバルブボディ3側の開口550aと、オイルパン25側の開口550bは、排出孔41a開口の延長線La上に位置している。
かかる構成を有するオイルストレーナ5の作用を説明する。
無段変速機1を搭載した車両において、駆動源の始動などによりオイルポンプOPが駆動されると、オイルパン25内のオイルOLが、オイルストレーナを介してオイルポンプにOP吸引される。オイルポンプOPは、吸引したオイルを加圧してコントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4に供給する。
これにより、油圧制御回路4の第1調圧弁41には、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される。第1調圧弁41は、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する。この際に、オイルポンプOPで発生させたオイルの一部がドレンされる。
コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面には、第1調圧弁41からドレンされるオイルの排出孔41aが開口しており(図1の(b)参照)、この排出孔41aから、ドレンされたオイルOLが排出される。
図1の(b)に示すように、鉛直線VL方向における排出孔41aの直下には、オイルストレーナ5の連絡筒55が位置している。そして、この連絡筒55の連絡路550が、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側と、オイルパン25側とを連絡させている。
そのため、排出孔41aから排出されたオイルOLは、連絡路550を通ってオイルパン25内に排出される。
オイルストレーナ5では、連絡筒55(連絡路550)から見て、車両の前後方向における後方側に、オイルストレーナ5の吸込口52aが開口している。
よって、連絡路550を通ってオイルパン25内に排出されたオイルOLは、吸込口52a側に最短距離で移動できるようになっている。
ここで、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面が、略全面に亘ってオイルストレーナ5で覆われている。そのため、オイルストレーナ5に連絡筒55が設けられていない場合、排出口から排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5の周縁を迂回しないと、オイルパン25内に戻ることができないようになっている。
よって、連絡筒55が設けられていない場合は、オイルストレーナ5の吸込口52aまでの道のりが、連絡筒55が設けられている場合よりも長くなる。
そのため、オイルOLの粘度が高く流動性が低い場合には、排出されたオイルOLの吸込口52aへの戻りが悪くなる。
このような状態で、オイルパン25内に貯留されたオイルOLの高さが低くなって、吸込口52aが気中に配置されると、オイルポンプOP側に空気が吸引されるいわゆるエア吸い状態になる。エア吸い状態になると、変速機構部に供給される作動圧が安定しなくなる。
上記のとおり、オイルストレーナ5に連絡筒55を設けることで、排出孔41aから排出されたオイルOLがオイルストレーナ5の吸込口52aに到達するまでの道のりを短くできる。
これにより、排出されたオイルOLの吸込口52aへの戻りが改善される。よって、吸込口52a周りのオイルOLがオイルストレーナ5内に積極的に吸引されても、吸込口52a周りにオイルOLのない空洞が生じ難くなるので、エア吸いが起こりにくくなる。
本実施形態では、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される第1調圧弁41の排出孔41a(ドレン孔)の直下に連絡筒55を配置した場合を例示した。
これは、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される調圧弁(第1調圧弁41)が、排出孔41aから排出されるオイルOLの量が最も多いからである。
オイルストレーナ5における連絡筒55を設置場所は、前記した実施形態の態様で示した場所のみに限定されない。他の調圧弁の排出孔の直下に設けられていても良い。
また、連絡筒55の数も1つに限定されるものではなく、連絡筒55が複数設けられた構成のオイルストレーナとしても良い。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(1)オイルストレーナ5は、変速機ケース2の下部の開口20(下部開口)を塞ぐオイルパン25と、下部の開口20内に設置されたコントロールバルブボディ3との間に配置されている。
オイルストレーナ5には、当該オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側と、オイルパン25側とを連絡させる連絡路550が少なくとも1つ設けられている。
このように構成すると、オイルストレーナ5の周縁部を迂回させずに、コントロールバルブボディ3側からオイルパン25側に、オイルOLを戻すことができる。
低温時にコントロールバルブボディ3(油圧制御回路4)で分配・調圧されたのちに排出されたオイルOLが、オイルストレーナ5の吸込口52aまで最短経路で戻される。
これにより、低温時にオイルパン25内のオイルが不足して、エア吸いが起こることを防止できる。また、高温時のオイルOLのオイルパン25への戻りも改善する。
連絡路550が、オイルストレーナ5の本体を貫通しており、オイルストレーナ5を変速機ケース2側に取り付けるためのブラケットなどに設けられているのではないので、連絡路550を排出孔41aの直下に適切に配置できる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(2)コントロールバルブボディ3は、オイルストレーナ5との対向部にオイルOLの排出孔41aを有している。
オイルパン25側から見て、連絡路550におけるコントロールバルブボディ3側の開口550aは、排出孔41aに重なる位置に設けられている。
このように構成すると、コントロールバルブボディ3の排出孔41aから排出されたオイルOLが、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3に対向する上面と干渉することなく連絡路550に流入できる。
これにより、コントロールバルブボディ3の排出孔41aから排出されたオイルOLを、オイルパン25側に速やかに戻すことができる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(3)連絡路550は、オイルストレーナ5を厚み方向に貫通して設けられている。
厚み方向は、オイルストレーナ5を備える無段変速機1(自動変速機)の車両における設置状態を基準とした鉛直線VL方向に沿う方向である。
このように構成すると、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側とオイルパン25側とが、連絡路550により最短距離で連絡する。
これにより、コントロールバルブボディ3の排出孔41aから排出されたオイルOLを、オイルパン25側に速やかに戻すことができる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(4)オイルパン25側から見てオイルストレーナ5は、コントロールバルブボディ3におけるオイルパン25との対向部を覆う大きさを有している。
オイルストレーナ5が大きくなると、内部に設けられているフィルタ53の面積が大きくなるので、不織布製のフィルタ531もまた面積が大きくなる。そうすると、フィルタ531を通過するオイルOLの総量を増やすことができるので、オイルポンプOP側に吸引されるオイルの総量を増やすことができる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(5)オイルストレーナ5内の空間Sは、厚み方向に交差する向きでされた不織布製のフィルタ53(フィルタ材)により、厚み方向で隣り合う2つの空間S1、S2に区画されている。
オイルストレーナ5内に2つの空間S1、S2を設けると、空間S1には、フィルタ53により濾過されたオイルOLを溜めることができるので、オイルポンプOPがオイルOLを吸引する際の負荷を軽減することができる。
また、空間S2には、フィルタ53で濾過する直前のオイルOLを溜めることができるので、オイルポンプOPが駆動を開始した際に、すぐにオイルOLの濾過を行うことができる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(6)コントロールバルブボディ3内には、オイルOLの調圧弁が複数設けられている。
排出孔41aは、オイルストレーナ5を介して吸引されたオイルOLを最初に調圧する第1調圧弁41(調圧弁)の排出孔である。
吸引されたオイルOLを最初に調圧する第1調圧弁41の排出孔40は、排出するオイルOLの量が最も多いので、より多くのオイルOLをオイルパン25側に速やかに戻すことができる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(7)オイルストレーナ5には、当該オイルストレーナ5をコントロールバルブボディ3側からオイルパン25に貫通する連絡筒55が設けられている。
連絡筒55は、円筒状の筒状基部551と、筒状基部551の一端と他端に設けられたフランジ部552、552と、を有しており、連絡筒55の内部が、連絡路550となっている。
フランジ部552、552は、筒状基部551の外周と、オイルストレーナ5(アッパケース51、ロアケース52)の貫通孔51b、52bの内周との隙間を封止する。
このように構成すると、連絡筒55が設けられた部分では、オイルストレーナ5の外部とオイルストレーナ5の内部(空間S)との間でのオイルOLの移動を阻止できる。
図4は、変形例に係るオイルストレーナ5Aを説明する図である。
図4の(a)は、変速機ケース2におけるコントロールバルブボディ3周りを説明する断面図であって、オイルストレーナ5Aに設けた連絡路56を説明する図である。
図4の(b)は、オイルストレーナ5Aに設けた連絡路56を、図4の(a)におけるA−A矢視方向から見た図である。
前記した実施形態では、オイルストレーナ5とは別に用意された連絡筒55に、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側と、オイルパン25側とを連絡させる連絡路550が設けられている場合を例示した。
図4に示すように、変形例に係るオイルストレーナ5Aでは、オイルストレーナ5Aの本体に、コントロールバルブボディ3側とオイルパン25側とを連絡させる連絡路56が設けられている。
図4の(a)に示すように、オイルストレーナ5Aのアッパケース51には、ロアケース52側に窪んだボス部57が設けられている。
ボス部57は、アッパケース51を、オイルストレーナ5Aの内部に窪ませて形成されている。ボス部57は、円筒状の周壁部571と、周壁部571のロアケース52側の開口を塞ぐ底壁部572と、から有底円筒形状に形成されている。
アッパケース51のコントロールバルブボディ3側の上面には、ボス部57により形成された有底円筒状の空間Saが開口している。
ボス部57では、円板状の底壁部572に貫通孔572aが設けられている。貫通孔572aは、底壁部572の中央部で、底壁部572を厚み方向に貫通している。
オイルストレーナ5Aのロアケース52には、アッパケース51側に窪んだボス部58が設けられている。
ボス部58は、ロアケース52を、オイルストレーナ5Aの内部に窪ませて形成されている。ボス部58は、円筒状の周壁部581と、周壁部581のアッパケース51側の開口を塞ぐ底壁部582と、から有底円筒形状に形成されている。
ロアケース52のオイルパン25側の下面には、ボス部58により形成された有底円筒状の空間Sbが開口している。
ボス部58では、円板状の底壁部582に貫通孔582aが設けられている。貫通孔582aは、底壁部582の中央部で、底壁部582を厚み方向に貫通している。
変形例に係るオイルストレーナ5Aでは、アッパケース51とロアケース52とを組み付けると、アッパケース51側のボス部57とロアケース52側のボス部58とが、互いの底壁部572、582同士を当接させた状態で、オイルストレーナ5A内で接合される。
この状態おいて、底壁部572側の貫通孔572aと、底壁部582側の貫通孔582aとが、互いに重なる位置に配置されて、ボス部57側の空間Saとボス部58側の空間Sbと連通させる貫通孔56aを形成する。
これにより、ボス部57側の空間Saと、ボス部58側の空間Sbと、これら空間Sa、Sbとを連通させる貫通孔56aとから、オイルストレーナ5Aの本体に、コントロールバルブボディ3側とオイルパン25側とを連絡させる連絡路56が形成される。
この連絡路56また、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aの直下に配置される。
これにより、排出孔41aから排出されたオイルOLが、連絡路56を通って、オイルパン25側に速やかに戻されるようになっている。
さらに、底壁部572、582における貫通孔572a、582aを囲む領域の間に、フィルタ53が把持される。図4の(b)においてハッチングで示すように、このフィルタ53が把持された領域Rfは、貫通孔56a(572a、582a)を囲むリング状を成している。
そのため、フィルタ53が、連絡路56を通過するオイルOLが、底壁部572、582との合わせ面から、オイルストレーナ5A内に進入することを防止するシールとして機能するようになっている。
変形例にかかるオイルストレーナ5Aは、以下の構成を有している。
(8)オイルストレーナ5Aでは、コントロールバルブボディ3側の上面に、ボス部57により形成された有底筒状の空間Saが開口している。オイルストレーナ5Aでは、オイルパン25側の下面に、ボス部58により形成された有底円筒状の空間Sbが開口している。
オイルストレーナ5Aでは、ボス部57とボス部58が、空間Sa、Sbを画成する底壁部572、582同士を互いに接触させた状態で接合されている。
底壁部572には、空間Saと空間Sbを連通させる貫通孔56aが形成されており、空間Saと空間Sbと貫通孔56aとで、連絡路56を形成している。
かかる構成のオイルストレーナ5Aであっても、オイルストレーナ5Aの周縁部を迂回させずに、コントロールバルブボディ3側からオイルパン25側に、オイルOLを戻すことができる。
変形例にかかるオイルストレーナ5Aは、以下の構成を有している。
(9)貫通孔56a(572a、582a)の貫通方向から見て、底壁部572、582における貫通孔572a、582aを囲む領域の間に、フィルタ53が把持される。
このフィルタ53が把持された領域Rfは、貫通孔56a(572a、582a)を囲むリング状を成している(図4の(b)参照)。
このように構成すると、連絡路56が設けられた部分において、オイルストレーナ5Aの外部とオイルストレーナ5の内部(空間S)との間でのオイルOLの移動を阻止できる。
以上の通り、本件発明にかかる実施形態と変形例を説明した。本件発明は、上記した態様のみに限定されない。発明の技術的な思想の範囲内で適宜変更可能である。
1 無段変速機(自動変速機)
2 変速機ケース
20 開口
21 周縁部
22 第2調圧弁
25 オイルパン
3 コントロールバルブボディ
30 バルブボディ
31 セパレートプレート
4 油圧制御回路
41 第1調圧弁
41a 排出孔
42 第2調圧弁
5、5A オイルストレーナ
51 アッパケース
51b 貫通孔
510 基部
511 フランジ部
515 接続筒
52 ロアケース
52a 吸込口
52b 貫通孔
520 基部
520a 領域
521 フランジ部
53 フィルタ(フィルタ材)
53b 貫通孔
531 不織布製のフィルタ
532 サスメッシュ
55 連絡筒
550 連絡路
550a、550b 開口
551 筒状基部
552 フランジ部
56 連絡路
56a 貫通孔
57、58 ボス部
571、581 周壁部
572、582 底壁部
572a、285a 貫通孔
OL オイル
OP オイルポンプ
S(S1、S2) 空間
VL 鉛直線
La 延長線

Claims (6)

  1. 変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンと、前記下部開口内に設置されたコントロールバルブボディとの間に配置されたオイルストレーナであって、
    前記オイルストレーナには、当該オイルストレーナの前記コントロールバルブボディ側と前記オイルパン側とを連絡させる連絡路が少なくとも1つ設けられていることを特徴とするオイルストレーナ。
  2. 前記コントロールバルブボディは、前記オイルストレーナとの対向部にオイルの排出孔を有しており、
    前記オイルパン側から見て、前記連絡路における前記コントロールバルブボディ側の開口は、前記排出孔に重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のオイルストレーナ。
  3. 前記連絡路は、前記オイルストレーナを厚み方向に貫通して設けられており、
    前記厚み方向は、前記オイルストレーナを備える自動変速機の車両における設置状態を基準とした鉛直線方向に沿う方向であることを特徴とする請求項2に記載のオイルストレーナ。
  4. 前記オイルパン側から見て前記オイルストレーナは、前記コントロールバルブボディにおける前記オイルパンとの対向部を覆う大きさを有していることを特徴とする請求項3に記載のオイルストレーナ。
  5. 前記オイルストレーナ内の空間は、前記厚み方向に交差する向きで配置されたフィルタ材により、前記厚み方向で2つに区画されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のオイルストレーナ。
  6. 前記コントロールバルブボディには、前記オイルの調圧弁が複数設けられており、
    前記排出孔は、前記オイルストレーナを介して吸引されたオイルを最初に調圧する調圧弁の排出孔であることを特徴とする請求項2から請求項5の何れか一項にに記載のオイルストレーナ。
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