故障を予測しても不具合が発生している場合に、誤って動作させてしまう場合があった。そこで、本発明は、不具合に対する誤った動作を抑制可能な画像処理装置、情報処理装置、画像処理システム、画像処理プログラム、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像処理装置は、予め定めた管理装置から不具合による停止信号を受信する受信部と、前記受信部によって前記停止信号を受信した場合に、前記管理装置との通信に必要な機能以外の機能を停止させる停止制御を行う制御部と、を含む。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、不具合が発生した場合に、前記管理装置に不具合の種別を通知する通知部を更に含む。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記通知部が通知した前記種別に対応する、不具合の発生状況を把握するための把握情報を収集し、前記管理装置に送信する送信部を更に含む。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記受信部は、前記種別に対応する不具合の発生状況を把握するための把握リストを前記管理装置から更に受信し、前記送信部は、前記受信部によって受信した前記把握リストに従って前記把握情報を収集して前記管理装置に送信する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記受信部は、前記把握情報から生成された、同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認リストを前記管理装置から更に受信し、前記送信部は、前記受信部によって受信した前記確認リストに従って同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認情報を収集して前記管理装置に更に送信する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記受信部は、前記確認情報を用いて診断した不具合の診断結果を前記管理装置から更に受信し、前記制御部は、前記診断結果が問題ない場合に、前記機能の停止を解除し、問題がある場合は、前記機能の停止を継続する制御を行う。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の発明において、前記受信部は、停止解除信号を前記管理装置から更に受信し、前記制御部は、前記停止解除信号を受信した場合に、機能の停止を解除する制御を更に行う。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記停止制御によって機能を停止する際に当該機能が動作中であった場合、前記機能の停止を解除する制御を行う際に、前記機能の動作再開の可否を受け付ける受付部を更に含み、前記制御部は、前記受付部によって前記動作再開の指示を受け付けた場合に、機能の動作を再開させる制御を行う。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記管理装置に対して画像処理装置の種別を特定するための特定情報を送信して不具合発生状況の問い合わせを行う問い合わせ部を更に含み、前記受信部は、前記問い合わせ部によって前記不具合発生状況の問い合わせた結果として前記停止信号を受信する。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記受信部は、不具合が発生している場合に、自装置の不具合が発生した画像処理装置と同じ仕様を持つ画像処理装置であるか否かを確認するためのデバイス確認リストを更に受信し、前記デバイス確認リストに従って前記同じ仕様を持つ画像処理装置であるかを確認するためのデバイス確認情報を収集して前記管理装置に返信する返信部を更に含む。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記受信部は、前記停止信号と共に、同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認リストを更に受信し、前記返信部は、前記受信部によって受信した前記確認リストに従って同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認情報を収集して前記管理装置に更に返信する。
請求項12に記載の情報処理装置は、管理対象の複数の画像処理装置の不具合の発生の有無を検出する検出部と、前記検出部によって不具合の発生が検出された場合、不具合が発生した画像処理装置の仕様を持つ画像処理装置に対して、通信に必要な機能以外の機能を停止する停止信号を送信する信号送信部と、を含む。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記検出部は、不具合が発生した画像形成装置からの不具合の種別の通知により、前記複数の画像処理装置の不具合の発生を検出する。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、不具合が発生した画像処理装置が収集した、前記種別に対応する不具合の発生状況を把握するための把握情報を受信する第1受信部を更に含む。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記信号送信部は、前記種別に対応する不具合の発生状況を把握するための把握リストを不具合が発生した画像処理装置に更に送信し、前記第1受信部は、前記把握リストに従って収集された把握情報を受信する。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記信号送信部は、前記把握情報から同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認リストを生成し、前記管理対象の複数の画像処理装置に更に送信し、前記第1受信部が、前記確認リストに従って収集された確認情報を更に受信する。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記第1受信部が受信した前記確認情報を用いて不具合の診断を行い、診断結果を返信する診断返信部を更に含む。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記診断返信部は、前記診断結果が問題ない場合、機能の停止を解除する停止解除信号を更に返信する。
請求項19に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記複数の画像処理装置から、画像処理装置の種別を特定するための特定情報と共に不具合の問い合わせを受信する第2受信部と、前記第2受信部が前記問い合わせを受信した場合、不具合の発生状況を確認し、不具合の発生が確認された場合に、前記信号送信部による前記停止信号の送信を制御する送信制御部と、を更に含む。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、前記信号送信部は、不具合が発生している場合に、前記第2受信部が受信した前記問い合わせを行った画像処理装置に対して、不具合が発生した画像処理装置と同じ仕様を持つ画像処理装置であるか否かを確認するためのデバイス確認リストを更に送信し、前記第2受信部が、前記デバイス確認リストに従って収集したデバイス確認情報を更に受信する。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の発明において、前記信号送信部は、前記デバイス確認情報が前記同じ仕様を持つ画像処理装置を表す場合に、前記停止信号と共に、同じ不具合が発生するか否かを確認するための確認リストを更に送信し、前記第2受信部は、前記確認リストを用いて同じ不具合が発生するか否かを確認した発生確認結果を更に受信し、前記送信制御部は、前記発生確認結果が同じ不具合が発生することを表す場合に、前記信号送信部による前記停止信号の送信を制御する。
請求項22に記載の画像処理システムは、請求項1〜11の何れか1項に記載の画像処理装置と、請求項12〜21の何れか1項に記載の情報処理装置と、前記画像処理装置と前記情報処理装置とを通信接続する通信回線と、を含む。
請求項23に記載の画像処理プログラムは、コンピュータを、請求項1〜11の何れか1項に記載の画像処理装置を構成する各部として機能させる。
請求項24に記載の情報処理プログラムは、コンピュータを、請求項12〜21の何れか1項に記載の情報処理装置を構成する各部として機能させる。
請求項1に記載の画像処理装置によれば、不具合に対する誤った動作を抑制可能な画像処理装置を提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、画像処理装置において発生している不具合の種別を管理装置が認識することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、不具合の種別に応じた把握情報を管理装置に集めることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、把握リストを管理装置から受信せずに把握情報を収集する場合に比べて、把握情報の収集を容易に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、確認リストを管理装置から受信せずに確認情報を収集する場合に比べて、確認情報の収集を容易に行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、問題がないまま機能が停止し続けることを抑制することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、利用者による機能の停止の誤解除を抑制することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、機能の停止が解除されても直ぐに機能の動作を再開させたくない場合に対応することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、管理装置が全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、不具合に対する誤った動作を抑制可能な画像処理装置を提供できる。
請求項10に記載の発明によれば、管理装置が全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、不具合が発生した画像処理装置と同じ仕様を持つ画像処理装置であるか否かを管理装置が認識することが可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、管理装置が全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、確認リストを管理装置から受信せずに確認情報を収集する場合に比べて、確認情報の収集を容易に行うことが可能となる。
請求項12に記載の情報処理装置によれば、不具合に対する誤った動作を抑制可能な情報処理装置を提供できる。
請求項13に記載の発明によれば、管理対象の画像処理装置の不具合の発生と共に不具合の種別を認識することが可能となる。
請求項14に記載の発明によれば、不具合の種別に応じた把握情報を集めることが可能となる。
請求項15に記載の発明によれば、把握リストを画像処理装置に送信せずに把握情報を画像処理装置から受信する場合に比べて、把握情報の収集を容易に行うことが可能となる。
請求項16に記載の発明によれば、確認リストを画像処理装置に送信せずに確認情報を受信する場合に比べて、確認情報の収集を容易に行うことが可能となる。
請求項17に記載の発明によれば、問題がないまま画像処理装置の機能が停止し続けることを抑制することが可能となる。
請求項18に記載の発明によれば、利用者による画像形成装置の機能の停止の誤解除を抑制することが可能となる。
請求項19に記載の発明によれば、管理対象の全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、不具合に対する誤った動作を抑制可能な情報処理装置を提供できる。
請求項20に記載の発明によれば、管理対象の全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、不具合が発生した画像処理装置と同じ仕様を持つ画像処理装置であるか否かを認識することが可能となる。
請求項21に記載の発明によれば、管理対象の全ての画像処理装置の所在を把握していない形態であっても、不具合が発生した画像処理装置と同じ不具合が発生するか否かを確認してから停止信号を送信することが可能となる。
請求項22に記載の画像処理システムによれば、不具合に対する誤った動作を抑制可能な画像処理システムを提供できる。
請求項23に記載の画像処理プログラムによれば、不具合に対する誤った動作を抑制可能な画像処理プログラムを提供できる。
請求項24に記載の情報処理プログラムによれば、不具合に対する誤った動作を抑制可能な情報処理プログラムを提供できる。
以下、図面を参照して本実施形態の一例を詳細に説明する。本実施形態では、複数のデバイス、複数の情報処理装置、及び管理サーバがネットワーク等の通信回線を介して各々接続された画像処理システムを一例として説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理システム10の概略構成を示す図である。
本実施形態に係る画像処理システム10は、図1に示すように、複数のデバイス12a、12b、・・・、複数の情報処理装置14a、14b、・・・と、管理サーバ16とを備えている。なお、デバイス12a、12b、・・・、及び情報処理装置14a、14b・・・のそれぞれを区別して説明する必要がない場合は、符号末尾のアルファベットを省略して記載することがある。また、本実施形態では、複数の情報処理装置14a、14b、・・・を備える例を説明するが、情報処理装置14は1つでもよい。また、各デバイス12は画像処理装置に対応し、管理サーバ16は管理装置及び情報処理装置に対応する。
各デバイス12、各情報処理装置14、及び管理サーバ16は、各種ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、イントラネット等)の通信回線18を介して各々接続されている。そして、デバイス12、情報処理装置14、及び管理サーバ16の各々は、通信回線18を介して各種データの送受信を相互に行うことが可能とされている。
管理サーバ16は、通信回線18に接続されたデバイス12に関する不具合を管理する。管理サーバ16は、通信回線18に直接接続されたデバイス12a、12d以外に、サーバとして機能する情報処理装置14bまたは主となるマスタのデバイス12dに接続されたデバイス12b、12c、12e、12fを管理してもよい。
本実施形態では、各デバイス12の一例として、プリンタ、コピー、スキャナ、ファクシミリなど複数の機能を有する画像形成装置を適用した例を一例として説明する。
ここで、デバイス12として適用する画像形成装置の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るデバイス12としての画像形成装置の外観を示す斜視図である。本実施形態に係るデバイス12は、通信回線18を介して各種データを受信し、受信したデータに基づく画像形成処理を行うプリント機能を有する。また、本実施形態に係るデバイス12は、原稿を読み取って原稿を表す画像情報を得る読取機能、原稿に記録された画像を用紙に複写する複写機能、図示しない電話回線を介して各種データの送信及び受信を行うファクシミリ機能等も有する。
また、本実施形態に係るデバイス12は、装置上部に原稿読取部52を備え、原稿読取部52の下方に画像形成部24が配置されている。原稿読取部52は、原稿カバー54内に原稿搬送部(図示省略)を備えている。原稿搬送部は、原稿カバー54に設けられている原稿給紙部54A上に載せられた原稿56を順に引き込んで図示しないプラテンガラス上に搬送して原稿56に記録された画像の読み取りを行う。また、原稿搬送部は、画像の読み取りが終了した原稿56を原稿カバー54に設けられている原稿排出部54B上に排出する。
また、原稿読取部52には、ユーザによる各種の指示操作を受け付けるユーザインタフェース22が設けられている。このユーザインタフェース22は、ソフトウェアプログラムによって指示操作の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるタッチパネル式のディスプレイ22A、テンキーやスタートボタン等のハードウェアキー22B等が設けられている。ユーザインタフェース22は、ディスプレイ22Aの表示ボタンやハードウェアキー22Bによって複写機能を用いるときの複写枚数の設定や倍率設定、ファクシミリ機能を用いるときの電話機のダイヤルキー等として用いられる。
一方、画像形成部24は、画像形成用の記録媒体となる用紙が収容される給紙格納部58を備えている。画像形成部24では、給紙格納部58に収容されている用紙を、1枚ずつ取り出し、例えば、電子写真プロセスによって画像データに基づいた画像を用紙に形成する。また、画像形成部24では、画像形成を行った用紙を順に図示しない排紙部上へ排出する。
情報処理装置14は、画像形成要求を送信することにより、デバイス12のプリント機能により用紙に画像を形成させる。
管理サーバ16及びサーバとして機能する情報処理装置14bは、情報処理装置14からの画像形成要求を要求先のデバイス12に送信する機能や、デバイス12の状況を監視して管理サーバ16または情報処理装置14に通知する機能等を有する。
図3は、本実施形態に係るデバイス12の電気系の要部構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るデバイス12は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを含むコントロール・ユニット20を備えている。CPU20Aは、デバイス12の全体の動作を司る。RAM20Cは、CPU20Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ROM20Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。そして、デバイス12は、コントロール・ユニット20の各部がシステムバス42によって電気的に接続されている。
一方、本実施の形態に係るデバイス12は、各種のデータやアプリケーション・プログラム等を記憶するHDD(hard disk drive)26を備えている。また、デバイス12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22のディスプレイ22Aへの各種の操作画面等の表示を制御する表示制御部28を備えている。また、デバイス12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22を介して入力される操作指示を検出する操作入力検出部30を備えている。そして、デバイス12では、HDD26、表示制御部28、および操作入力検出部30がシステムバス42に電気的に接続されている。なお、本実施の形態に係るデバイス12では、記憶部としてHDD26を適用しているが、これに限らず、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
また、本実施形態に係るデバイス12は、原稿読取部52による光学的な画像の読み取り動作、及び原稿搬送部による原稿送り動作を制御する読取制御部32と、画像形成部24による画像形成処理、及び搬送部25による画像形成部24への用紙の搬送を制御する画像形成制御部34と、を備えている。また、デバイス12は、通信回線18に接続され、当該通信回線18に接続された管理サーバ16等の他の外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(インタフェース)部36と、デバイス12の障害の発生を検知する不具合検知部46と、を備えている。また、デバイス12は、図示しない電話回線に接続され、当該電話回線に接続されているファクシミリ装置とファクシミリデータの送受信を行うファクシミリI/F(インタフェース)部38を備えている。また、デバイス12は、ファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信を制御する送受信制御部40を備えている。そして、デバイス12では、送受信制御部40、読取制御部32、画像形成制御部34、通信回線I/F部36、ファクシミリI/F部38、及び不具合検知部46がシステムバス42に電気的に接続されている。
以上の構成により、本実施形態に係るデバイス12は、CPU20Aにより、RAM20C、ROM20B、及びHDD26へのアクセスを各々実行する。また、デバイス12は、CPU20Aにより、表示制御部28を介したユーザインタフェース22のディスプレイ22Aへの操作画面、各種のメッセージ等の情報の表示の制御を実行する。また、デバイス12は、CPU20Aにより、読取制御部32を介した原稿読取部52及び原稿搬送部の作動の制御を実行する。また、デバイス12は、CPU20Aにより、画像形成制御部34を介した画像形成部24及び搬送部25の作動の制御と、通信回線I/F部36を介した通信データの送受信の制御と、を各々実行する。また、デバイス12は、CPU20Aにより、送受信制御部40によるファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信の制御を実行する。さらに、デバイス12は、CPU20Aにより、操作入力検出部30によって検出された操作情報に基づくユーザインタフェース22における操作内容の把握が行われ、この操作内容に基づく各種の制御を実行する。
また、不具合検知部46は、原稿読取部52や画像形成部24、搬送部25等で発生する不具合を検知する。検知する不具合の一例としては、例えば、原稿読取部52や搬送部25のモータの故障や、給紙格納部58に格納された用紙の不足、搬送部25における用紙詰まり、セキュリティホールなどのソフトウエア容易の不具合等が挙げられる。これらの不具合は一例であって、不具合検知部46は他の不具合を検知してもよい。
続いて、本実施形態に係る情報処理装置14及び管理サーバ16の電気系の要部構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置14及び管理サーバ16の電気系の要部構成を示すブロック図である。なお、情報処理装置14及び管理サーバ16は基本的には一般的なコンピュータの構成とされているので、管理サーバ16を代表して説明する。
本実施の形態に係る管理サーバ16は、図4に示すように、CPU16A、ROM16B、RAM16C、HDD16D、キーボード16E、ディスプレイ16F、及び通信回線I/F(インタフェース)部16Gを備えている。CPU16Aは、管理サーバ16の全体の動作を司る。ROM16Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。RAM16Cは、CPU16Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。HDD16Dは、各種のデータやアプリケーション・プログラム等が記憶される。キーボード16Eは各種の情報を入力するために用いられる。ディスプレイ16Fは、各種の情報を表示するために用いられる。通信回線I/F部16Gは、通信回線18に接続され、当該通信回線18に接続された他の装置と各種データの送受信を行う。以上の管理サーバ16の各部はシステムバス16Hにより電気的に相互に接続されている。なお、本実施の形態に係る管理サーバ16では、HDD16Dを記憶部として適用しているが、これに限らず、フラッシュメモリ等の他の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
以上の構成により、本実施の形態に係る管理サーバ16は、CPU16Aにより、ROM16B、RAM16C、及びHDD16Dに対するアクセス、キーボード16Eを介した各種データの取得、ディスプレイ16Fに対する各種情報の表示を各々実行する。また、管理サーバ16は、CPU16Aにより、通信回線I/F部16Gを介した通信データの送受信の制御を実行する。
ところで、上述のように構成された画像処理システム10では、例えば、セキュリティホールなどの不具合がデバイス12に発見された場合、その影響を最小限に抑えるために、可能な限り早急にデバイス12の使用を停止させる必要がある。また、不具合が解消されるまでは、デバイス12の利用を停止させることが望ましい。
そこで、本実施形態に係る画像処理システム10では、デバイス12に不具合が発生した場合、デバイス12から管理サーバ16に不具合を通知する。そして、管理サーバ16が、同仕様の他のデバイス12に停止信号を送信することでデバイス12の通信機能以外の機能を即時に停止させるようになっている。また、デバイス12の停止状態は、管理サーバ16がデバイス12の不具合の改修を確認し、停止解除信号を送信するまで継続させる。
図5は、本実施形態に係る画像処理システム10における、デバイス12の不具合通知から不具合検証までの信号の流れを説明するための図である。
デバイス12は、不具合検知部46によってデバイス12内の不具合を検知し、不具合が検知された場合には、不具合発生のデバイス12から管理サーバ16に不具合種別を通知する。
管理サーバ16は、不具合発生のデバイス12へ不具合種別に応じた不具合発生状況を把握するための不具合発生状況把握パラメータリストを把握リストとして送付する。不具合発生状況把握パラメータリストのパラメータ例としては、例えば、ハードウエアが要因の不具合は、デバイス12に搭載されるモータなどの駆動装置の種類、製造年月日、使用期間、駆動時間、モータ回転数(累積回転数等)、温度(平均温度や、最高温度等)などが挙げられる。また、セキュリティホール等のソフトウエアが要因の不具合の場合は、デバイス12に搭載されるソフトウエア構成、及びソフトウエアのバージョン(例えば、カーネルVer6.0、システムVer1.0、ネットワークモジュールVer3.1、セキュリティモジュールVer2.0など)や、設定値(例えば、ネットワーク設定値、暗号化プロトコル(WEP/WAP/WAP2など)、実行サービス(ffpサーバ、smbサーバ等)などのソフトウエア情報が挙げられる。
デバイス12は、不具合発生状況把握パラメータリストに従いデバイス12内のパラメータを把握情報として収集し、管理サーバ16へ返送する。なお、パラメータの収集及び通知は、情報処理装置14や管理サーバ16が行ってもよい。
管理サーバ16は、受信したパラメータを元に、同じ仕様を持つデバイスリストと、同じ不具合が発生するか否かをチェックするための不具合発生確認パラメータリストを確認リストとして生成する。なお、同じ仕様とは、ハードウエアが要因の不具合の場合は、デバイス12に搭載されるモータなどの駆動装置の種類や、製造日などのハードウエアの仕様が同じことを指す。一方、セキュリティホールなどのソフトウエアが要因の不具合の場合は、デバイス12に搭載されるソフトウエアの構成や、ソフトウエアのバージョンなどのソフトウエアの仕様が同じことを指す。また、不具合発生確認パラメータリストは、不具合発生状況把握パラメータリストと基本的には同じ内容をパラメータである。
続いて、管理サーバ16は、同じ仕様を持つデバイスリスト上のデバイス12に対して不具合発生確認パラメータリスト及び停止信号を送信する。
停止信号を受信したデバイス12は、まず管理サーバ16との通信に必要な機能以外の機能の動作を停止させる。続いて、デバイス12は、不具合発生確認パラメータリストに従いデバイス12内のパラメータを確認情報として収集し、管理サーバ16へ収集したパラメータを返送する。なお、パラメータの収集及び通知は、情報処理装置14や管理サーバ16が行ってもよい。
また、不具合発生のデバイス12は、管理サーバ16との通信に必要な機能以外の機能の動作を停止させ、不具合の改修後に、不具合発生確認パラメータリストに従いデバイス12内のパラメータを収集し、管理サーバ16へ収集したパラメータを返送する。
管理サーバ16は、デバイス12が収集して返送されたパラメータから不具合発生リスクを診断し、診断結果をデバイス12に送信する。ここで、診断結果が不具合の発生リスクがなく問題ない場合は、停止解除信号をデバイス12に送信する。
診断結果を受けたデバイス12は、診断結果をユーザインタフェース22のディスプレイ22Aに表示すると共に、問題が無ければ停止解除信号に従って、機能の停止状態を解除する。また、診断結果に問題がある場合は、機能の停止状態を継続する。そして、不具合の改修後に、改めて不具合発生確認パラメータリストに従い、デバイス12内のパラメータを収集して管理サーバ16へ収集したパラメータを返信し、上述のように、不具合発生リスクの診断を再度行う。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る画像処理システム10の各部で行われる具体的な処理について説明する。
まず、デバイス12のコントロール・ユニット20で行われる処理の具体例について説明する。図6は、本実施形態に係る画像処理システム10のデバイス12のコントロール・ユニット20で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理は、例えば、不具合検知部46が不具合を検知した場合、または通信回線I/F部36が、管理サーバ16等から情報を受信した場合に開始するものとする。
ステップ100では、CPU20Aが、不具合検知部46によってデバイス12の不具合を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ106へ移行する。
ステップ102では、CPU20Aが、不具合検知部46から検知した不具合の種別を取得してステップ104へ移行する。
ステップ104では、CPU20Aが、管理サーバ16へ発生した不具合の種別を通知してステップ106へ移行する。
ステップ106では、CPU20Aが、不具合発生状況把握パラメータリストを管理サーバ16から受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ112へ移行する。
ステップ108では、CPU20Aが、管理サーバ16から受信した不具合発生状況把握パラメータリストに従ってパラメータを収集してステップ110へ移行する。
ステップ110では、CPU20Aが、収集したパラメータを管理サーバ16へ返送してステップ112へ移行する。
ステップ112では、CPU20Aが、停止信号と不具合発生確認パラメータリストを管理サーバ16から受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ120へ移行する。
ステップ114では、CPU20Aが、管理サーバ16と通信する機能以外の機能の動作を停止してステップ116へ移行する。
ステップ116では、CPU20Aが、管理サーバ16から受信した不具合発生確認パラメータリストに従ってパラメータを収集してステップ118へ移行する。
ステップ118では、CPU20Aが、収集したパラメータを管理サーバ16へ返送してステップ120へ移行する。
ステップ120では、CPU20Aが、管理サーバ16から停止解除信号を受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ122へ移行し、否定された場合にはステップ124へ移行する。
ステップ122では、CPU20Aが、停止機能再開処理を実行して一連の処理を終了する。停止機能再開処理は、例えば、停止解除信号を受信したところで、停止していた機能を直ぐに再開してもよい。或いは、停止する際に動作中であった機能であっても直ぐに動作を再開する必要がない場合などがあるため、停止する際に動作していた機能を再開する場合は、受付部としてのユーザインタフェース22により再開の可否を利用者から受け付ける処理を行ってもよい。例えば、停止する際に動作中であった機能の動作を再開するか否かをユーザインタフェース22のディスプレイ22Aに表示する。そして、ユーザインタフェース22を介して再開の指示を受け付けた場合に停止した機能を再開するようにしてもよい。
一方、ステップ124では、CPU20Aが、機能停止中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ126へ移行し、否定された場合にはそのまま一連の処理を終了する。
ステップ126では、CPU20Aが、停止している通信機能以外の機能の停止を継続してステップ128へ移行する。
ステップ128では、CPU20Aが、不具合が解消されたか否かを判定する。該判定は、CPU20Aが、不具合検知部46によって不具合の改修を検知したか否か等を判定する。該判定が肯定されるまで待機し、判定が肯定された場合はステップ116に戻って上述の処理を繰り返す。
なお、ステップ104は通知部に対応し、ステップ106、112は受信部に対応し、ステップ108、110、116、118は送信部に対応し、ステップ114、120〜126は制御部に対応する。
次に、管理サーバ16で行われる処理の具体例について説明する。図7は、本実施形態に係る画像処理システム10の管理サーバ16で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図7の処理は、例えば、通信回線18に接続されたデバイス12や情報処理装置14等から情報を受信した場合に開始するものとする。
ステップ200では、CPU16Aが、通信回線I/F部16Gを介して不具合種別を受信したか否かを判定する。すなわち、デバイス12の不具合検知部46によってデバイス12の不具合が検知されて、上述のステップ104により不具合の種別がデバイス12から通知されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ204へ移行する。
ステップ202では、CPU16Aが、不具合発生のデバイス12に対して不具合種別に応じた不具合発生状況把握パラメータリストを送付してステップ204へ移行する
ステップ204では、CPU16Aが、不具合発生把握パラメータリストに対するパラメータ(不具合発生把握パラメータ)を不具合発生のデバイス12から受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ110によりデバイス12から返送されたパラメータを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ206へ移行し、否定された場合にはステップ208へ移行する。
ステップ206では、CPU16Aが、不具合のデバイス12から受信した不具合発生把握パラメータから不具合発生確認パラメータリストを生成して、不具合発生のデバイス12と同仕様のデバイス12に停止信号と共に送信してステップ208へ移行する。
ステップ208では、CPU16Aが、不具合発生確認パラメータリストに対するパラメータ(不具合発生確認パラメータ)をデバイス12から受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ118によりデバイス12から返送されたパラメータを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ210へ移行し、否定された場合にはそのまま一連の処理を終了する。
ステップ210では、CPU16Aが、不具合発生確認パラメータより不具合発生リスクを診断してステップ212へ移行する。
ステップ212では、CPU16Aが、不具合発生リスクの診断結果が問題なしか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ214へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
ステップ214では、CPU16Aが、停止解除信号及び診断結果をデバイス12に送信して一連の処理を終了する。
なお、ステップ200は検出部に対応し、ステップ204は第1受信部に対応し、ステップ202、206は信号送信部に対応し、ステップ210〜214は診断返信部に対応する。
以上のようにデバイス12及び管理サーバ16の各々が処理を行うことで、上述した図5に示す不具合通知から不具合検証の際の信号の授受が行われる。これにより、不具合が発生したデバイス12や不具合が発生する可能性があるデバイス12は、通信機能以外の機能が停止され、不具合に対して誤って動作されることなく、不具合による影響が抑制される。また、通信機能について停止されないので、不具合の問題がないことが確認された場合には、管理サーバ16からデバイス12の停止した機能が速やかに復帰される。
ところで、本実施形態では、管理サーバ16が全てのデバイス12の所在を把握している必要があり、管理サーバ16とデバイス12が1対N(Nは自然数)の構成となっていることが前提である。図5〜7の処理では、管理サーバ16が全ての管理対象のデバイス12の所在を把握していない場合には対応できない。例えば、管理サーバ16をクラウドサーバへ移行して、クラウドサーバを管理サーバ16として適用し、管理サーバ16とデバイス12がN対Nの構成になったときに対応できない。
そこで、管理サーバ16とデバイス12がN対Nの構成の場合に適用可能にするために、デバイス12がプッシュ方式で管理サーバ16に不具合を通知するのではなく、デバイス12がプル方式で管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行ってもよい。図8は、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の不具合検証の際の信号の流れを示す図である。
具体的には、図8に示すように、デバイス12が、定期的(例えば、予め定めた時間毎等)に不具合の発生状況を管理サーバ16に問い合わせる。なお、不具合の発生状況を管理サーバ16に問い合わせる際には、デバイス12の種別を特定するための特定情報を送付する。
管理サーバ16は、デバイス12の種別から不具合発生状況を確認し、不具合が発生していたら、同じ仕様を持つデバイスかを特定するための同仕様デバイス特定パラメータリストをデバイス確認リストとしてデバイス12に返信する。
デバイス12は、管理サーバ16から受信した同仕様デバイス特定パラメータリストに従ってデバイス12内のパラメータをデバイス確認情報として収集し、収集したパラメータを管理サーバ16に返送する。なお、パラメータの収集及び通知は、情報処理装置14や管理サーバ16が行ってもよい。
管理サーバ16は、デバイス12から返送された同仕様デバイス特定パラメータリストに対するパラメータ(同仕様デバイス特定パラメータ)から不具合発生のデバイス12と同仕様であることを確認した場合、同じ不具合が発生するか否かをチェックするための不具合発生確認パラメータリスト及び停止信号をデバイス12に送信する。
以降は上記と同様に処理を行う。すなわち、停止信号を受信したデバイス12は、まず管理サーバ16との通信に必要な機能以外の機能の動作を停止させる。次にデバイス12は、不具合発生確認パラメータリストに従いデバイス12内のパラメータを収集し、管理サーバ16へ収集したパラメータを返送する。なお、パラメータの収集及び通知は、情報処理装置14や管理サーバ16が行ってもよい。
管理サーバ16は、デバイス12が収集して返送されたパラメータから不具合発生リスクを診断し、診断結果をデバイス12に送信する。ここで、診断結果が不具合の発生リスクがない場合は停止解除信号をデバイス12に送信する。
診断結果を受けたデバイス12は、診断結果をユーザインタフェース22のディスプレイ22Aに表示すると共に、問題が無ければ停止解除信号に従って、機能の停止状態を解除する。また、診断結果に問題がある場合は、機能の停止状態を継続する。そして、不具合の改修後に、改めて不具合発生確認パラメータリストに従い、デバイス12内のパラメータを収集して管理サーバ16へ収集したパラメータを返信し、上述のように、不具合発生リスクの診断を行う。
続いて、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の画像処理システム10の各部で行われる具体的な処理について説明する。
まず、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合のデバイス12のコントロール・ユニット20で行われる処理の具体例について説明する。図9は、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の画像処理システム10のデバイス12のコントロール・ユニット20で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図9の処理は、定期的(例えば、予め定めた時間毎)に開始するものとする。
ステップ150では、CPU20Aが、不具合発生状況を管理サーバ16に問い合わせてステップ152へ移行する。ここで、不具合の発生状況を管理サーバ16に問い合わせる際に、デバイス12の種別を特定するための特定情報を管理サーバ16に送付する。
ステップ152では、CPU20Aが、管理サーバ16に不具合発生状況を問い合わせた結果不具合の発生があるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ154へ移行し、否定された場合には一連の定期的に行う処理を終了する。
ステップ154では、CPU20Aが、管理サーバ16から同仕様デバイス特定パラメータリストを受信したか否かを判定し、該判定が肯定されるまで待機してステップ156へ移行する。
ステップ156では、CPU20Aが、同仕様デバイス特定パラメータリストに従ってデバイス12内のパラメータを収集してステップ158へ移行する。
ステップ158では、CPU20Aが、収集したパラメータを管理サーバ16へ返送して一連の定期的に行う処理を終了する。
なお、デバイス12は、不具合検知部46が不具合を検知した場合、または通信回線I/F部36が、管理サーバ16等から情報を受信した場合には、上述した図6の処理を行う。
また、ステップ150は問い合わせ部に対応し、ステップ154は受信部に対応し、ステップ156、158は返信部に対応する。
次に、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の管理サーバ16で行われる処理の具体例について説明する。図10は、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の画像処理システム10の管理サーバ16で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10の処理は、例えば、通信回線18に接続されたデバイス12や情報処理装置14等から情報を受信した場合に開始するものとする。また、図7の処理と同一処理は同一符号を付して説明する。
ステップ200では、CPU16Aが、通信回線I/F部16Gを介して不具合種別を受信したか否かを判定する。すなわち、デバイス12の不具合検知部46によってデバイス12の不具合が検知されて、上述のステップ104により不具合の種別がデバイス12から通知されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ204へ移行する。
ステップ202では、CPU16Aが、不具合発生のデバイス12に対して不具合種別に応じた不具合発生状況把握パラメータリストを送付してステップ204へ移行する。
ステップ204では、CPU16Aが、不具合発生把握パラメータリストに対するパラメータ(不具合発生把握パラメータ)を不具合発生のデバイス12から受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ110によりデバイス12から返送されたパラメータを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ205へ移行し、否定された場合にはステップ207へ移行する。
ステップ205では、CPU16Aが、不具合のデバイス12から受信した不具合発生把握パラメータから不具合発生確認パラメータリストを生成してステップ207へ移行する。
ステップ207では、CPU16Aが、不具合問い合わせ対応処理を行ってステップ208へ移行する。なお、不具合対応処理は、デバイス12からの不具合問い合わせに対して行われる処理であり、詳細は後述する。
ステップ208では、CPU16Aが、不具合発生確認パラメータリストに対するパラメータ(不具合発生確認パラメータ)をデバイス12から受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ118によりデバイス12から返送されたパラメータを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ210へ移行し、否定された場合にはそのまま一連の処理を終了する。
ステップ210では、CPU16Aが、不具合発生確認パラメータより不具合発生リスクを診断してステップ212へ移行する。
ステップ212では、CPU16Aが、不具合発生リスクの診断結果が問題なしか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ214へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
ステップ214では、CPU16Aが、停止解除信号及び診断結果をデバイス12に送信して一連の処理を終了する。
なお、ステップ208は第2受信部に対応し、ステップ214は送信制御部に対応する。
ここで、上述の不具合問い合わせ対応処理の詳細について説明する。図11は、不具合問い合わせ対応処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ250では、CPU16Aが、デバイス12から不具合発生状況の問い合わせを受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ150によりデバイス12により不具合発生状況の問い合わせが行われたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ252へ移行し、否定された場合には不具合問い合わせ対応処理をリターンして上述のステップ208へ移行する。
ステップ252では、CPU16Aが、管理対象のデバイス12の不具合の発生状況を確認してステップ254へ移行する。
ステップ254では、CPU16Aが、不具合発生状況の問い合わせ元のデバイス12から送付された特定情報に対応する種別のデバイス12に不具合が発生しているか否かを判定する。該判定は、上述のステップ104において、不具合発生状況の問い合わせ元から送付された特定情報に対応するデバイス12から不具合の種別が通知されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ256へ移行し、肯定された場合にはステップ258へ移行する。
ステップ256では、CPU16Aが、不具合発生なしとして、不具合が発生していないことを表す情報を不具合発生状況の問い合わせ元のデバイス12に送信して一連の不具合問い合わせ対応処理をリターンして上述のステップ208へ移行する。
一方、ステップ258では、CPU16Aが、同仕様デバイス特定パラメータリストをデバイス12に送信してステップ260へ移行する。これにより、上述のステップ154の判定が肯定される。
ステップ260では、CPU16Aが、同仕様デバイス特定パラメータリストに対するパラメータ(同仕様デバイス特定パラメータ)をデバイス12から受信したか否かを判定する。すなわち、上述のステップ156によりデバイス12から送信された同仕様デバイス特定パラメータを受信したか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ262へ移行する。
ステップ262では、CPU16Aが、デバイス12から受信した同仕様デバイス特定パラメータから同じ仕様を持つデバイス12であるか否かを特定してステップ264へ移行する。
ステップ264では、CPU16Aが、特定した結果が同仕様のデバイス12であるか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ266へ移行し、否定された場合には不具合問い合わせ対応処理をリターンして上述のステップ208へ移行する。
ステップ266では、CPU16Aが、ステップ205において生成した不具合発生確認パラメータリストと、停止信号を不具合発生状況問い合わせ元のデバイス12に送信し、不具合問い合わせ対応処理をリターンして上述のステップ208へ移行する。
なお、ステップ250、260は第2受信部に対応し、ステップ252、254、266は送信制御部に対応し、ステップ258は信号送信部に対応する。
以上のようにデバイス12及び管理サーバ16の各々が処理を行うことで、上述した図8に示すように、デバイス12が管理サーバ16に対して不具合の問い合わせを行うように構成した場合の不具合検証の際の信号の授受が行われる。
なお、上記の実施形態では、デバイス12として画像形成装置を適用した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、画像を読み取る機能のみを有する画像読取装置17を適用してもよい。或いは、プリンタ、コピー、スキャナ、ファクシミリなどの複数の機能のうち少なくとも1以上の機能を備えたものを適用してもよい。
また、上記の実施形態に係るデバイス12及び管理サーバ16で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、これらの各処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。