JP2015216607A - 画像形成装置、保守システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、保守システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デバイスの部品の消耗度を適切に管理することが可能な技術を提供する。
【解決手段】ネットワークを介して保守システムと通信する画像形成装置であって、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に前記保守システムに送信する第1の通知手段と、前記第1の通知手段による通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を前記保守システムから受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を前記保守システムに送信する第2の通知手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置、保守システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
デバイスから管理装置に通知される消耗品のカウンタ(以降、部品カウンタを例に説明する)の値は、部品の消耗度(寿命)として管理装置で把握され、部品寿命に到達する前にエンジニアが新しい部品に交換するための情報として利用される。部品寿命を考慮して新しい部品にすることでデバイスが部品寿命により停止することがなくなるため、部品カウンタを正しく把握することは非常に重要である。部品カウンタを正しく把握するために、部品が交換された場合、デバイスから通知される部品カウンタの値を初期の値(ゼロ)にする必要がある。エンジニアが部品カウンタのリセットを適切に行う必要があるが、作業時間や人的ミスにより適切に行われていないケースが多くみられる。部品カウンタが正しくリセットされないことで、管理装置が部品寿命を正しく管理できず、部品寿命が正しく把握できないことが大きな問題となっている。この問題を解決するために、部品交換時に部品交換を検知し部品の寿命値(部品カウンタ)を自動でリセットしたり、遠隔の管理装置から部品カウンタをリセットしたりするといった技術が提案されている。しかし、複合機等においては交換対象となる部品点数が多いため、全ての部品に対して「部品の交換を検知する機構(ICタグ、センサー)」を搭載することは大幅なコストアップとなってしまう。また、遠隔からのリセットは正しいタイミングで部品カウンタリセットを実施しないと部品カウンタの正確さに欠けてしまう。
特開2009−65285号公報
特許文献1で開示されている技術では、作業開始の指示から一定時間経過したことをもってエンジニアの作業が終了したとみなし、そのときのカウンタのスナップショットを生成しておく。そして、この技術では、作業終了指示がない状態で次回の作業開始が指示された場合、先のスナップショットを作業終了時のカウンタとして扱う。しかし、この技術では、時間のみに基づいて判定しているため、通知されるカウンタの精度にばらつきが生じるといった問題がある。更に、この技術では、精度のバラツキに対する情報が不足しているため、カウンタの信頼性に欠けるといった問題がある。
本発明は、デバイスの部品の消耗度を適切に管理することが可能な技術を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、ネットワークを介して保守システムと通信する画像形成装置であって、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に前記保守システムに送信する第1の通知手段と、前記第1の通知手段による通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を前記保守システムから受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を前記保守システムに送信する第2の通知手段と、を有する。
本発明によれば、デバイスの部品の消耗度を適切に管理することが可能な技術を提供することができる。
システム構成の一例を示す図である。 デバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。 デバイス管理装置等のハードウェア構成の一例を示す図である。 デバイスのソフトウェア構成等の一例を示す図である。 デバイス管理装置のソフトウェア構成等の一例を示す図である。 管理装置のソフトウェア構成等の一例を示す図である。 出動情報の通知に係る処理の一例を示すフローチャートである。 出動情報管理画面の一例を示す図(その1)である。 出動情報管理画面の一例を示す図(その2)である。 出動情報管理画面の一例を示す図(その3)である。 デバイスの処理の一例を示すフローチャートである。 デバイス管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 部品カウンタ情報画面の一例を示す図である。 部品の消耗に関する警告画面の一例を示す図である。 出動情報及び通知情報の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態における消耗品管理保守システム(以下、保守システムという)のシステム構成の一例を示す図である。
デバイス101は、ネットワーク104、プロキシやファイヤーウォール等のネットワーク機器105を介して外部のネットワーク106に接続することができる。
デバイス管理装置102は、ネットワーク108、プロキシやファイヤーウォール等のネットワーク機器107を介して外部のネットワーク106に接続することができ、デバイス101と通信することができる。また、デバイス管理装置102は、管理しているデバイス101から通知される情報を受信して管理し、デバイス101の修理が必要な場合等、必要に応じてエンジニアを派遣することができるようにデバイス101を監視する。
情報処理装置103は、ネットワーク108を介してデバイス管理装置102に接続することで、デバイス管理装置102が管理する各種の情報を参照、編集することができる。
管理装置111は、ネットワーク110、プロキシやファイヤーウォール等のネットワーク機器109を介して外部のネットワーク106に接続することができ、デバイス管理装置102と通信することができる。また、管理装置111は、デバイス管理装置102が監視するデバイス101の部品交換を伴うエンジニアの作業内容等に関する出動情報を管理する出動情報管理装置として機能する。出動情報の詳細については後述する。
情報処理装置112は、ネットワーク110を介して管理装置111に接続することで、管理装置111が管理する出動情報等を設定、参照することができる。
ネットワーク106は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又は固定電話回線や携帯電話回線等の専用線、インターネット等、通信可能なものであれば何れであってもよい。また、ネットワーク108とネットワーク110とは、ネットワーク106を介さずに専用線等で接続されていてもよい。また、デバイス101のメンテナンス方法や運用は管理元により異なることが多いため、管理装置111はメンテナンスの管理元毎に用意されていることが好ましい。
図2は、本実施形態におけるデバイス101のハードウェア構成の一例を示す図である。
デバイス101は、例えばデジタル複合機、ファクシミリ装置、レーザービームプリンタ、インクジェットプリンタ等の消耗品を備える画像形成装置である。デバイス101は、CPU201、RAM202、ROM203、ハードディスク装置や不揮発性メモリといった記憶装置204、印刷やスキャン等の制御機構を備えるデータ処理装置208を制御するデバイス制御装置207を備えている。更に、デバイス101は、ネットワーク104に接続するためのネットワークインターフェース(NW I/F)205、デバイス101の設定を受け付けたり、デバイス101の状態を表示したりするための入出力装置209を備える。これらの各装置が内部バス206を介して相互に接続されている。
CPU201は、内部バス206を介してデバイス101を統括的に制御する。また、CPU201は、ROM203や記憶装置204に格納されているプログラムを実行することにより、デバイス101のソフトウェア構成及び後述するデバイス101のフローチャートに係る処理(情報処理)を実現する。RAM202は、CPU201のメモリやワークエリアとして機能する。ROM203や記憶装置204は、CPU201が実行するプログラムの他、印刷データ、カウンタ情報、保守システムのシステム情報及びデバイス制御装置207が有するセンサー情報等を格納する。ここで、カウンタ情報とは、デバイス101の消耗品の消耗度(寿命)に関するカウンタ(本実施形態では、部品カウンタとする)の値を示す情報である。
入出力装置209は、デバイス101を操作するためのタッチパネルやテンキー等で構成されており、デバイス101の操作以外にもデバイス管理装置102への接続設定や接続チェックを行うことが可能である。デバイス制御装置207は、データ処理装置208を制御するだけでなく、印刷機構が備えているセンサーにより印刷の進捗状況、デバイス101のステータス、カウンタ値等の情報を取得することが可能である。また、デバイス制御装置207は、トナー等の消耗品の制御及び情報取得も可能であり、取得した情報はCPU201により必要に応じてNW I/F205からネットワーク104を介してデバイス管理装置102に通知される。
図3は、本実施形態におけるデバイス管理装置102、管理装置111、情報処理装置103、112のハードウェア構成の一例を示す図である。
まず、デバイス管理装置102のハードウェア構成について説明する。デバイス管理装置102は、デバイス101を監視、管理する装置であり、例えばPC、サーバー等の情報処理装置に適用することができる。デバイス管理装置102は、CPU301、RAM302、ROM303、ハードディスク装置や不揮発性メモリといった記憶装置304、ネットワーク108に接続するためのNW I/F305を備える。更に、デバイス管理装置102は、デバイス管理装置102の設定や管理を行うための入出力インターフェース(I/F)307、入出力I/F307に接続するディスプレイやキーボード、マウス等の入出力装置308を備えている。これらの各装置が、内部バス306を介して相互に接続されている。
CPU301は、内部バス306を介してデバイス管理装置102を統括的に制御する。また、CPU301は、ROM303や記憶装置304に格納されているプログラムを実行することにより、デバイス管理装置102のソフトウェア構成及び後述するデバイス管理装置102のフローチャートに係る処理(情報処理)を実現する。RAM302は、CPU301のメモリやワークエリアとして機能する。ROM303や記憶装置304は、CPU301が実行するプログラムの他、デバイス101の登録情報、デバイス101から通知されるカウンタ情報、保守システムのシステム情報及びステータス情報を格納する。
NW I/F305は、ネットワーク108を介して外部のネットワーク機器とデータのやりとりをする。入出力I/F307は、入出力装置308を介して入出力操作を受け付ける。また、デバイス管理装置102は、入出力装置308以外にもネットワーク108を介して別の情報処理装置103等に同じ入出力機能を提供することができる。より具体的には、例えばHTTP等のプロトコルを用いて外部から設定や管理を行うことができるUI機能を実現するプログラムが提供される。
次に、管理装置111のハードウェア構成について説明する。管理装置111は、デバイス管理装置102と通信してデバイス101の修理やメンテナンスに必要な情報を管理する装置であり、例えばPC、サーバー等の情報処理装置に適用することができる。また、管理装置111は、出動情報を管理する。エンジニアは、デバイス101を可能な限り停止させることなく正常稼働させるために、寿命に到達する部品の交換を行う。また、エンジニアは、デバイス101が故障した際にも故障した部品を新しい部品に交換する。交換にあたりエンジニアが現地に出向くため、新しい交換用の部品だけでなく修理の人件費も発生する。そのため、管理装置111は、出動情報を管理する必要がある。部品交換を伴うエンジニアの作業内容等に関する情報である出動情報は、作業日時、作業内容、交換対象部品、作業終了時の部品やメンテナンスに関する情報等を含み、作業対象のデバイス101にエンジニアが出動する事前に通知される。
管理装置111のハードウェア構成は、上述したデバイス管理装置102のハードウェア構成と同様である。即ち、管理装置111のCPU301が、ROM303や記憶装置304に格納されているプログラムを実行することにより、管理装置111のソフトウェア構成及び後述する管理装置111のフローチャートに係る処理(情報処理)が実現される。ROM303や記憶装置304は、CPU301が実行するプログラムの他、デバイス101との通信情報、デバイス101から通知されるカウンタ情報、保守システムのシステム情報及びステータス情報を格納する。その他の構成についてはデバイス管理装置102と同様であるため詳細な説明を省略する。なお、本実施形態の保守システムでは、デバイス管理装置102と管理装置111とが別々の装置であるものとしているが、デバイス管理装置102と管理装置111とは一つの装置として構成されていてもよい。
情報処理装置103、112は、PC、サーバー等の情報処理装置に適用することができる。情報処理装置103、112のハードウェア構成も上述したデバイス管理装置102、管理装置111のハードウェア構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、デバイス101、デバイス管理装置102、管理装置111のソフトウェア構成について図4、図5、図6を用いて説明する。
図4は、デバイス101のソフトウェア構成等の一例を示す図である。デバイス101の処理モジュール群400の各機能により各種の処理が実行される。
デバイス101は、NW I/F205を介してネットワーク104に接続している。NW I/F205は、通信処理部401によって制御される。通信処理部401は、デバイス101を制御するデバイス管理部402の指示に従い、外部のデバイス管理装置102と必要な情報をやりとりする。また、通信処理部401は、デバイス管理装置102と通信をするための通信プロトコルを処理する機能を備えている。通信プロトコルには、例えばSNMP(SIMPLE Network Management Protocol)やSOAP(Simple Object Access Protocol)といったものがある。
デバイス管理部402は、デバイス101全体の動作を管理、制御する。また、デバイス管理部402は、RAM202、ROM203、記憶装置204(以下、総称する場合は記憶領域210という)に各種情報を格納したり、記憶領域210から各種情報を取得したりする。デバイス管理部402は、通信処理部401、デバイス制御部403、入出力処理部404、出動情報管理部405、出動情報処理部406、判定処理部407と連携する。デバイス管理部402は、デバイス制御部403で取得可能な機器の情報だけでなく、通信処理部401、入出力処理部404で取得可能な情報も通信データとして扱うことができる。デバイス管理部402は、これらの情報をデバイス管理装置102、管理装置111に送信する際、デバイス101固有の情報や設定情報(IPアドレス、MACアドレス、デバイスシリアル番号、製品名、製品タイプ等)も一緒に送信する。これにより、デバイス101が個別に判別され、個別の処理が可能となる。
入出力処理部404は、デバイス101の動作に必要な設定情報の設定、変更や、デバイス管理装置102への通知設定を行うための入出力処理を行う。また、入出力処理部404は、入出力装置209を制御し、タッチパネルやキーから入力された情報を処理してデバイス管理部402に提供したり、デバイス管理部402から指示された情報を入出力装置209に表示したりする。
デバイス制御部403は、デバイス制御装置207を制御してカウンタ情報や装着されている消耗品の情報を取得し、取得した情報をデバイス管理部402に提供する。
出動情報管理部405は、デバイス管理装置102から通知される出動情報を管理する。デバイス管理装置102から通知された出動情報は通信処理部401により解釈され、デバイス管理部402を介して出動情報管理部405に渡される。そして、出動情報管理部405は、デバイス管理部402を介して出動情報を記憶領域210に格納する。
出動情報処理部406は、出動情報管理部405から取得する出動情報や入出力処理部404から取得する入力操作情報に基づき、デバイス101がメンテナンスされる際の時刻管理等を行う。この際、出動情報処理部406は、デバイス101に備えられているタイマー(不図示)で管理している時刻情報に基づいて時刻管理を行う。
判定処理部407は、出動情報処理部406、デバイス制御部403、入出力処理部404から取得する情報に基づいてメンテナンスが終了したか判定する。判定処理部407は、デバイス管理装置102に通知が必要と判定した場合、出動情報処理部406に対してデバイス管理装置102に通知を行うよう指示を出す。そして、出動情報処理部406は、出動情報管理部405で管理される情報に基づいて、通信処理部401を介してデバイス管理装置102に通知するようデバイス管理部402に指示を出す。ここでいう通知についての詳細な説明は、図7〜12等を用いて後述する。
図5は、デバイス管理装置102のソフトウェア構成等の一例を示す図である。デバイス管理装置102の処理モジュール群500の各機能により各種の処理が実行される。
通信処理部501は、NW I/F305を介してネットワーク108と接続する。そして、通信処理部501は、デバイス管理装置102全体を制御する管理システム処理部502の指示に従い、監視対象とするデバイス101と必要な情報をやりとりする。また、通信処理部501は、通信プロトコルを処理する機能を備えており、デバイス101から通知を受信して処理するため、例えば図4で説明したようにHTTP等といったデバイス101で用意されるプロトコルを用意している。
デバイス管理装置102は、図4で説明したようにデバイス101から通知されるデバイスを一意に識別可能な固有の情報や設定情報(IPアドレス、MACアドレス、デバイスシリアル番号、製品名等)を管理しておく。これにより、デバイス管理装置102は、デバイス101を識別してデバイス毎に処理を行うことができる。
デバイス管理部505は、個々のデバイス101を管理する。デバイス管理部505は、管理装置111に対して登録されているデバイス101の識別情報を提供することで、管理装置111と連携して出動情報の授受を行うことができる。ここで、管理システム処理部502は、通信処理部501で処理された情報を記憶領域310に格納する。
入出力処理部503は、格納された情報をディスプレイ等の入出力装置308に表示することができる。表示処理部504は、HTML等の表示言語で表示情報を生成することができ、通信処理部501、NW I/F305を介して情報処理装置103等の外部装置にコンテンツ情報を提供することができる。
出動情報管理部506は、管理装置111から取得する出動情報を管理する。管理装置111からの出動情報は、NW I/F305を介して通信処理部501で解釈される。そのため、デバイス管理装置102と管理装置111とには同じ通信プロトコルが用意されている。そして、管理システム処理部502は、出動情報管理部506で管理される出動情報を通知するデバイス101を特定し、通信処理部501を介して出動情報を通知する。また、出動情報管理部506は、デバイス101から通知される通知情報が、予め通知しておいた出動情報に基づいて通知された情報であるか判定する。
精度判定処理部507は、デバイス101からの通知情報のデータの正確度合いを示す精度の高低を判定し、精度判定結果を精度情報として記憶領域310に格納する。
デバイス情報補正処理部508は、精度判定処理部507の精度判定結果である精度情報に基づいて、デバイス101から通知された通知情報を補正して表示処理部504に渡す。そして、表示処理部504は、デバイス情報補正処理部508から取得した補正後の通知情報をディスプレイ等に表示するための表示情報を生成する。このようにして、精度判定処理部507は、補正後の通知情報を入出力処理部503を介して入出力装置308に表示させたり、管理システム処理部502と通信処理部501とを介してメール通知した情報処理装置103等に表示させたりすることができる。
図6は、管理装置111のソフトウェア構成等の一例を示す図である。管理装置111の処理モジュール群600の各機能により各種の処理が実行される。
通信処理部601は、NW I/F305を介してネットワーク110と接続する。そして、通信処理部601は、管理装置111全体を制御する管理システム処理部602の指示に従い、デバイス管理装置102が管理するデバイス101に対する出動情報に関する処理を行う。また、通信処理部601は、通信プロトコルを処理する機能を備えており、デバイス管理装置102とやりとりしてデータを処理するため、例えば図4で説明したHTTP等といった、デバイス管理装置102と通信するためのプロトコルを用意している。管理装置111は、図4で説明したデバイス101より通知されるデバイスを識別可能な情報をデバイス管理装置102から取得することで、デバイス毎に出動情報の管理を行うことができる。
管理システム処理部602は、通信処理部601で処理された情報をROM303又は記憶装置304(以下、総称する場合は記憶領域310という)に格納する。入出力処理部603は、記憶領域310に格納された情報をディスプレイ等の入出力装置308に表示することができる。
表示処理部606は、HTML等の表示言語で表示情報を生成することができ、通信処理部601、NW I/F305を介して情報処理装置112等の外部装置に出動情報に関するコンテンツ情報を提供することができる。
出動情報登録処理部604は、設定、登録した出動情報をデバイス管理装置102に提供する。出動情報登録処理部604は、管理システム処理部602を介して、表示処理部606にデバイス101の出動に必要な出動情報の設定情報を表示する表示情報を生成するよう指示することができる。
表示処理部606は、出動情報を設定する表示情報を生成し、入出力処理部603を介してディスプレイ等の入出力装置308に表示させることができる。また、表示処理部606は、通信処理部501を介して、HTML等を用いて情報処理装置113でも出動情報の設定・表示を行うこができる設定画面を提供することができる。
出動情報マスタ管理部605は、出動情報を登録するにあたり、交換対象の部品情報や、部品交換を判定する情報を管理する。出動情報の設定、及びデバイス101からの通知情報の処理の詳細については、図7〜13等を用いて後述する。
まず、管理装置111で設定される出動情報がデバイス管理装置102を介してデバイス101に通知される処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、本実施形態における保守システムでの出動情報の通知に係る処理の一例を示すフローチャートである。
S701で、管理装置111の出動情報登録処理部604は、図8等を用いて後述する出動情報管理画面を介して出動情報の設定を受け付けて記憶領域310に登録する。そして、管理装置111は、設定された出動情報をデバイス管理装置102に通知する。より具体的に説明すると、デバイス管理装置102は、自装置にデバイス101が登録されると、管理装置111に対して管理しているデバイス101の情報を通知する。そして、管理装置111は、図8に示すように管理されているデバイス101を出動情報管理画面801にリスト(一覧情報)で表示する。管理装置111は、出動情報管理画面801を情報処理装置112の入出力装置308に表示させることもできる。即ち、出動情報の設定は、管理装置111又は情報処理装置112の入出力装置308から出動情報管理画面801を呼び出して行われる。出動情報の設定は、保守システムの管理者や実際に作業を行うエンジニア等によって行われるが、以降の説明ではエンジニアによって行われるものとして説明する。デバイス管理装置102の出動情報管理部506は、エンジニアによって設定された出動情報を管理装置111から受け付け、記憶領域310に格納する。管理システム処理部502は、出動情報が記憶領域310に格納されると、通信処理部501を介してデバイス101に対して出動情報を提供する。
エンジニアによる出動情報管理画面801を介した出動情報の設定について、より詳細に説明する。なお、ここでは管理装置111の入出力装置308に出動情報管理画面801が表示されているものとして説明する。出動情報管理画面801には、リスト802として、デバイス101を保有している顧客名や設置場所、デバイス101を識別するデバイスID、出動情報が設定されているか否かを示す設定状態情報が表示される。管理装置111は、出動情報管理画面801にデバイス101毎に用意されている設定ボタン803の押下(選択)を受け付けると、選択されたデバイス101の出動情報の設定を受け付ける。また、管理装置111は、戻るボタン805の押下を受け付けると、出動情報管理画面801を閉じて、表示画面をメニュー画面(不図示)に戻す。
図9は、管理装置111が図8に示す出動情報管理画面801の設定ボタン803の押下を受け付けた場合に表示する出動情報管理画面901の一例を示す図である。なお、出動情報管理画面801と同様で、出動情報管理画面901は情報処理装置112の入出力装置308に表示されてもよい。
デバイス101毎の出動情報管理画面901は、次の項目から構成されている。状態902の項目には、エンジニアがこれから設定する出動情報の入力が、出動前の事前入力か、出動後の事後入力か、出動情報としては変更なく完了しているかを選択できるようにリスト表示される。出動年月日903の項目は、エンジニアが出動する年月日と時間とを入力する項目である。事前の設定であれば、エンジニアは出動する際の作業開始時間及び作業時間を入力する。事前に入力した情報と実際の情報とが異なる場合があるため、本項目は更新可能である。作業時間は、エンジニアが出動する際の作業にかかる予想時間であり、実際に作業をするエンジニアが経験に基づいて入力してもよいし、定量化された数値があるのであれば設定情報に基づいて自動で入力されてもよい。
出動理由904の項目には、今回どのような理由でエンジニアが出動するのかを選択できるようにリスト表示される。選択肢としては、部品清掃等の定期点検、部品が寿命に達したことによる部品交換を伴う出動、障害発生による出動といった出動理由が選択可能である。ここで、管理装置111が、予め保持しているデバイス101のメンテナンス情報に特定障害時の作業情報(例えば特定部品の交換が必須であるといった情報)が含まれていれば出動情報の一部としてデバイス101に通知される。
部品交換905の項目には、部品交換が必要な場合、交換対象の部品を設定する画面に遷移するための設定ボタンが表示される。
エンジニアは、出動情報管理画面901の設定情報を更新する場合は更新して戻るボタン906を押下し、更新せずに出動情報管理画面901を終了する場合は更新せずに戻るボタン908を押下する。管理装置111は、それぞれのボタンの押下を受け付けると、出動情報管理画面801に戻る。また、管理装置111は、部品交換905の項目における設定ボタンの押下を受け付けると、図10に示す出動情報管理画面1001を表示する。
図10は、管理装置111が図9に示す出動情報管理画面901の部品交換905の項目における設定ボタンの押下を受け付けた場合に表示する出動情報管理画面1001の一例を示す図である。なお、出動情報管理画面801、901と同様で、出動情報管理画面1001は情報処理装置112の入出力装置308に表示されてもよい。
出動情報管理画面1001には、デバイス101のメンテナンス情報に基づいて、交換が可能な部品がリスト1003として表示される。リスト1003には、交換の有無を設定する交換チェックボックス1002が用意されている。管理装置111は、エンジニアによる交換チェックボックス1002のチェックを受け付けると、交換が行われる旨の情報を記憶領域310に格納すると共に、デバイス管理装置102に通知する。リスト1003には、エンジニアが部品を判別可能なように部品番号や部品名称が表示される。
また、リスト1003には、部品が交換されたことを検知・決定する判定条件を選択する選択リスト1004が表示される。選択リスト1004の選択において、デバイス101のメンテナンス情報に基づいて部品交換により特定エラーが解消される場合は、例えば図示しているようにエラー300解消をもってユニットAの部品が交換されたとみなすように設定できるものとする。また、一部の部品においてICタグやセンサーによる交換の自動検知ができる場合、図示しているように交換自動検出の設定ができるものとする。一方、部品の交換が出動するエンジニアの操作に依存する場合には、操作終了指示時やメンテナンス終了予定時刻に通知するといった設定ができるものとする。
エンジニアは、設定した値を更新する場合は更新して戻るボタン1005を押下し、設定をしない、又はキャンセルする場合は更新せずに戻るボタン1006を押下する。管理装置111は、更新して戻るボタン1005の押下、又は更新せずに戻るボタン1006の押下を受け付けると、表示画面を図9の出動情報管理画面901に戻す。
図7の説明に戻る。
S702で、デバイス管理装置102のデバイス管理部505は、デバイス101からの通信を待つ。これは通常のデバイス監視において、常時、デバイス管理装置102とデバイス101とを双方向接続しておくことはサーバーリソースや通信権利の都合で難しいためである。そのため、デバイス管理装置102は、デバイス101からの通知を受けてから応答として出動情報を通知する。したがって、デバイス管理部505は、S702においてデバイス101から通知を受け付けるまで待ちを続ける。デバイス管理部505は、デバイス101から通知を受け付けると、処理をS703へ進め、応答としてデバイス101に出動情報を通知する。なお、デバイス101の通知には、デバイス101の部品情報が含まれていてもよい。即ち、デバイス101は、部品情報を含む通知を定期的にデバイス管理装置102に送信する。そして、デバイス管理装置102は、デバイス101からの通知に対する応答として出動情報を送信する。なお、部品情報には、交換対象の部品の部品名や部品カウンタ値等の情報が含まれる。
S703で、デバイス管理部505は、出動情報の作業終了予定時刻を過ぎているか判定する。より具体的に説明すると、デバイス管理部505は、デバイス管理装置102に備えられているタイマー(不図示)で管理している時刻情報に基づいて、S702でデバイス101から通知を受け付けた時刻が、出動情報管理画面901で設定された出動情報の作業終了予定時刻を過ぎているか判定する。デバイス管理部505は、作業終了予定時刻を過ぎていると判定した場合、出動情報を出動前に事前送信することができなかったとして、処理をS707へ進める。一方、デバイス管理部505は、作業終了予定時刻を過ぎていないと判定した場合、処理をS704へ進める。
S707で、出動情報管理部506は、出動情報の事前送信成功フラグを無効にセットし、図7の処理を終了する。事前送信成功フラグはデバイス管理装置102に用意されており、デバイス管理装置102と管理装置111とが通信を行い、両者の間で同期がとれているものとする。
S704で、出動情報管理部506は、通信処理部501を介してデバイス101に出動情報を送信する。ここで、図8〜10を用いて上述した出動情報管理画面から入力されて設定された出動情報は、デバイス101が解釈することができるパラメータとして送信される。パラメータは、記号でも文字列でもよく、デバイス101が解釈することができるフォーマットであれば何でもよい。図15(a)は、出動情報の一例を示す図である。出動情報は、図15(a)の例に限定されるものではなく、デバイス101が部品の交換を判定することができる判定条件や情報が他にもあれば追加可能である。
S705で、デバイス管理部505は、S704で送信した出動情報に対するデバイス101からの受信成功通知を、通信処理部501を介して受信するのを待つ。そして、デバイス管理部505は、受信成功通知を受信した場合、処理をS706へ進める。一方、デバイス管理部505は、受信成功通知がない場合又は受信失敗通知を受信した場合、処理をS702へ戻す。
S706で、出動情報管理部506は、出動情報を現地でのメンテナンス終了前にデバイス101に通知することができたとして、事前送信成功フラグを有効にセットし、図7の処理を終了する。
このようにして、管理装置111は、出動情報管理画面を介して出動情報の設定を受け付けて登録することができる。そして、デバイス101は、デバイス管理装置102を介して管理装置111で登録された出動情報を受け付けることができる。なお、上述したように、デバイス管理装置102と管理装置111とは一つの装置であってもよい。即ち、デバイス101は、出動情報を登録した情報処理装置から直接、出動情報を受け付けるようにしてもよい。
次に、デバイス101のメンテナンスの際における処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。図11は、デバイス101の処理の一例を示すフローチャートである。
S1101で、通信処理部401は、図7のS704でデバイス管理装置102が送信した出動情報を受信する。通信処理部401は、受信した出動情報を解釈して、デバイス管理部402に渡す。なお、図7を用いて上述したように、通信処理部401は、定期的に部品情報を含む通知をデバイス管理装置102に送信し、その応答として出動情報を受信するようにしてもよい。
S1102で、デバイス管理部402は、S1101で受信された出動情報を記憶領域210に格納する。
S1103で、出動情報処理部406は、S1101で受信された出動情報からエンジニアによるメンテナンスの開始予定時刻を過ぎているか判定する。より具体的に説明すると、出動情報処理部406は、デバイス101に備えられているタイマー(不図示)で管理している時刻情報に基づいて、S1101でデバイス管理装置102から出動情報が受信された時刻が、出動情報管理画面901で設定された出動情報が示すメンテナンス開始予定時刻を過ぎているか判定する。出動情報処理部406は、メンテナンス開始予定時刻を過ぎていると判定した場合、処理をS1104へ進める。なお、S1103の判定処理は必須の処理ではない。
S1104で、出動情報処理部406は、入出力処理部404が入出力装置209を介してエンジニアによるメンテナンス開始の指示操作を受け付けたか判定する。出動情報処理部406は、エンジニアによるメンテナンス開始操作が行われたと判定した場合、処理をS1105へ進め、エンジニアによるメンテナンス開始操作が行われていないと判定した場合、処理をS1106へ進める。
S1105で、出動情報処理部406は、S1101で受信された出動情報のメンテナンス開始時刻ではなく、S1104でメンテナンス開始操作が行われた時刻をメンテナンス開始時刻として採用し、処理をS1107へ進める。
S1106で、出動情報処理部406は、S1101で受信された出動情報のメンテナンス開始時刻を採用し、処理をS1107へ進める。
S1107で、出動情報処理部406は、S1101で受信された出動情報に含まれる通知条件情報が示す通知条件を満たしているか判定し、満たしていると判定した場合、処理をS1108へ進める。例えば、S1101で受信された出動情報が図15(a)に示す出動情報である場合、出動情報処理部406は、ユニットAの交換完了時に通知条件を満たしたと判定する。以下、より具体的に説明する。図10を用いて説明したように、出動情報には交換の判定条件があり、判定処理部407は、その判定条件に従い交換対象として設定された部品が交換されたか判定する。判定条件には、図10に示すような「エラーが解消されたこと」や「機器が部品交換を自動検知したこと」等が挙げられる。
また、必ずしも機器が部品交換を自動で検知することができるとは限らないので、メンテナンス開始から一定時間が経過したことをもってメンテナンス終了、即ち、部品の交換が完了したとみなされるようにしてもよい。この場合、出動情報処理部406は、S1101で受信された出動情報に含まれる出動年月日及び作業予定時間に関する情報と、S1105又はS1106で採用したメンテナンス開始時刻に関する情報とから、一定時間経過したか判定する。例えば、S1101で受信された出動情報が図15(a)に示す出動情報である場合、出動情報処理部406は、2013/10/15のメンテナンス開示時刻から50分経過したことをもって、メンテナンス開始から一定時間が経過したと判定する。そして、出動情報処理部406は、メンテナンス開始から一定時間が経過したと判定したとき、即ち、メンテナンス終了時間に達したときに通知条件に合致したとみなす。
また、デバイス101に予め診断テスト情報を保持させ、デバイス101が、前記診断テスト情報に基づいてメンテナンス後に実行した診断テストが正常に終了したことをもって、メンテナンス終了(部品交換完了)とみなすようにしてもよい。
また、出動情報に基づく通知条件が、上述したように一定時間経過後の通知とされている場合であっても、デバイス101は、デバイス101側に備えられているメンテナンス終了ボタンの押下を受け付けた場合、出動情報に基づく通知条件の合致判定ではなく、メンテナンス終了ボタンの押下に基づく判定を優先する。即ち、デバイス101は、メンテナンス終了ボタンの押下を受け付けた場合、メンテナンスが終了したと判定して、処理をS1108に進める。これにより、より正確な部品交換タイミングを把握することができる。
S1108で、通信処理部401は、デバイス管理装置102に通知情報を送信する。ここでいう通知情報とは、上述の出動情報において通知が必要であると指示された通知対象の情報のことをいう。図15(b)は、通知情報の一例を示す図である。図15(b)に示すように、通知情報には、交換対象の部品の部品名や部品カウンタ値等の部品情報が含まれる。また、図15(b)には図示していないが、デバイス101が部品カウンタ値と共に部品カウンタ値の補正に必要な関連情報を取得することができる場合は、関連情報を部品情報と共に通知するようにしてもよい。例えば、通信処理部401は、エンジニアがスキャナのフィーダー部品を交換する場合に、スキャンに関連する部品カウンタ値以外の情報や、交換部品と連動して消耗度が増加する部品の情報等を関連情報として部品情報と共に通知するようにしてもよい。このように、デバイス101が部品情報と共に関連情報をデバイス管理装置102に通知することにより、デバイス管理装置102は、より精度よく部品の寿命管理を行うことができるようになる。
S1109で、通信処理部401は、S1108での通知情報の送信が失敗したか判定する。通信処理部401は、デバイス101自身の問題で通知ができなかった場合、又は通知の結果、デバイス管理装置102から通知失敗の応答を受けた場合、通知情報の送信が失敗したと判定する。通信処理部401は、通知情報の送信が失敗したと判定した場合、処理をS1110へ進め、通知が失敗した旨の情報を記憶領域210に格納する。そして、通信処理部401は、次回通知時に出動情報に従った通知に失敗したことを通知する。これにより、デバイス管理装置102は、予めデバイス101に通知した出動情報で指定した条件で通知されなかったと判定することができ、その判定結果を図12を用いて後述する精度判定に利用することができる。
このようにして、デバイス101は、デバイス管理装置102から受信した出動情報に基づく通知条件に従って、部品情報を含む通知情報をデバイス管理装置102に送信することができる。また、その際、デバイス101は、部品情報と共に部品情報に関連する関連情報を通知することができる。これにより、デバイス管理装置102は、デバイス101の部品消耗度を正確に管理することができるようになる。また、デバイス101に部品の交換を検知する機構(ICタグ、センサー等)を搭載する必要がないため、コストアップをしなくても正確な部品消耗度の管理が可能となる。
次に、デバイス管理装置102がデバイス101から通知情報を受信した際の処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。図12は、デバイス管理装置102の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートの処理は、デバイス管理装置102ではなく管理装置111が行うようにしてもよい。その場合、管理装置111は、通知情報をデバイス管理装置102から取得するようにしてもよいし、デバイス101から直接取得するようにしてもよい。ここでは、本処理をデバイス管理装置102が行うものとして説明する。
S1201で、通信処理部501は、出動情報を通知したデバイス101から通知情報を受信する。上述したように、通知情報には、図15(b)に示す情報が含まれる。より具体的に説明すると、通知情報には、デバイスを識別するデバイスIDや、出動情報に従って通知される部品情報等の各種のデータが含まれる。図15(b)の例では、ユニットA及びユニットBの部品が交換されたとして、ユニットAの交換完了判定条件であるエラー300解消時にそれぞれの部品カウンタ値が通知される。図15(b)の例では、ユニットAの交換判定条件にてユニットBの部品交換がされたとみなすようにしているが、別の条件を指定することも可能である。また、1回の指示で複数の交換条件が設定された場合、デバイス101は、各交換条件を満たしたときの部品カウンタ値をまとめて1回の通知でデバイス管理装置102に通知してもよいし、別々の通知に分けてもよい。これらの条件に関する情報は記憶領域310に格納され、出動情報マスタ管理部605により処理される。そして、これらは出動情報の指示フォーマット、通知時の通知フォーマットを変更することで実現することができる。
S1202で、通信処理部501は、S1201で通知情報を受信すると通知情報の内容を解析する。より具体的に説明すると、通信処理部501は、予め定められているフォーマット仕様に基づき通知情報を分解し、規定された項目及び値として記憶領域310に格納する。
S1203で、精度判定処理部507は、通知情報により通知された交換部品の部品カウンタをゼロに補正する。このとき、精度判定処理部507は、通知された通知情報と上述の出動情報との照らし合わせにより補正した部品カウンタ値の精度が高いか低いか判定する。例えば、通知情報に後述するような出動情報に基づく精度の高い通知タイミングが設定され、デバイス101がその通りの条件で通知した場合、精度判定処理部507は、補正した部品カウンタ値の精度が高いと判定する。一方、精度判定処理部507は、部品交換を判定する条件が作業終了予定時間といった時限的な通知タイミングであった場合には、補正した部品カウンタ値の精度が低いと判定する。精度判定処理部507は、以下のように精度の高低についての精度判定条件情報を予め保持しておくことにより、部品カウンタ値の精度の高低を判定することができる。また、デバイス101が通知する通知情報には、デバイス管理装置102が出動情報で指示した条件でデバイス101が通知情報を通知したか否かの情報も含まれている。そのため、デバイス管理装置102は、事前に出動情報で指示していた期待するタイミングで通知がされなかった場合でも、部品カウンタ値の精度を考慮することができる。
以下、精度判定処理部507が、部品カウンタ値の精度を高いとみなす場合の例を列挙する。
・デバイス101が出動情報で通知される作業内容又は通知条件に従い、適切なタイミングで部品カウンタ通知(通知情報)をデバイス管理装置102に通知することができた場合。ここでいう適切なタイミングとは、出動情報で指定された作業終了時刻で部品交換通知がされた場合や、想定される特定エラーが解消したときである。
・デバイス101側に部品交換指示機能を持たせ、ボタン押下等の一連の操作により正しく部品交換がされたとみなせる場合。
・作業終了予定時間に基づく通知判定であっても、一緒に通知される部品カウンタ以外の情報(関連情報)により交換対象の部品の稼働実績が極めて低く(稼働実績が所定の閾値より低く)、交換対象である部品カウンタが進んでいないとみなせる場合。
・出動処理時間帯の電源オフオン、指定テストパターン実行完了後といった特定操作を伴うタイミングでの通知であった場合。
・作業終了時間自体が予測しにくい場合でも、作業終了予定時間前後で複数回部品カウンタ通知を行うようにデバイス101に指示しておき、事後の出動情報修正(完了時間の入力)により任意の時間内(所定の時間より短時間)でデバイス管理装置102が部品カウンタ通知を受けている場合。
以下、精度判定処理部507が、部品カウンタ値の精度を低いとみなす場合の例を列挙する。
・デバイス101が事前に出動情報を受信することができず、デバイス管理装置102がデバイス101からの定期通知における部品カウンタを採用する場合。(ただし、上述のように出動情報の事後入力により作業完了時間と定期通知時間とが任意の時間内(所定の時間より短時間)である場合は精度高とする。)
・デバイス101が出動情報を受信できたものの、電源断やネットワーク不具合等により当初予定していたタイミングで精度の高い部品カウンタ通知をできなかった場合。
・精度判定処理部507が部品カウンタ以外の情報(関連情報)から部品カウンタのリセットを予測した場合。例えばオートシートフィーダーの交換の際、スキャン関連のカウンタ情報から前記部品の交換タイミングを推測した場合。
以上のような精度判定条件の定義をデバイス管理装置102で変更することができるようにしておくことで、エンジニアやメンテナンスを行う管理者が運用の都合にあわせ自由に精度判定条件を定めることができる。なお、管理装置111が精度判定条件情報を管理し、デバイス管理装置102に提供するような構成であってもよい。S1203で、精度判定処理部507は、部品カウンタ値の精度が高いと判定した場合、処理をS1204へ進め、精度が低いと判定した場合、処理をS1205へ進める。
S1204で、精度判定処理部507は、通知情報に含まれる情報からゼロに補正した部品カウンタ値の精度が高いとする情報を記憶領域310に格納し、処理をS1206へ進める。これにより、デバイス管理装置102は、部品交換によりゼロになった部品カウンタ値を、より信用度が高い値として管理することができる。
S1205で、精度判定処理部507は、通知情報に含まれる情報からゼロに補正した部品カウンタの精度が低いとする情報を記憶領域310に格納し、処理をS1206へ進める。これにより、デバイス管理装置102は、部品交換によりゼロになった部品カウンタ値を、実際の部品カウンタ値と差分が生じている可能性がある値として管理することができる。
精度判定処理部507は、上述したように、デバイス101から通知された通知情報に基づき一旦精度判定を行うが、次のようなケースを考慮するようにしてもよい。例えば、エンジニアが、当初出動情報で指定された内容と異なる内容でメンテナンスを行うケースもある。より具体的には、メンテナンス先の事情により作業日時が変更されてしまった場合、作業内容に差異はないが作業に手間取り作業終了予定時間が大幅に異なってしまうといったケースである。このようなケースを考慮するために、S1206の処理が実行される。より具体的に説明すると、S1206で、精度判定処理部507は、出動情報が更新されたか判定し、更新されたと判定した場合、処理をS1203へ戻し、更新されていないと判定した場合、処理をS1207へ進める。
エンジニアの出動後に管理装置111の情報が実際の作業に基づき更新された場合、管理装置111は、デバイス管理装置102に対し出動情報の更新を指示する。管理装置111の出動情報登録処理部604は、通信処理部601を介してデバイス管理装置102に対し出動情報のアップデートを指示する。精度判定処理部507は、出動情報のアップデート指示に基づいて、部品カウンタ値の精度の見直しが必要であるか判定する。デバイス管理装置102は、デバイス101の状態によっては部品交換自体がキャンセルされるケースもあるため、部品カウンタのゼロ補正をキャンセルし、元の値に戻す場合もある。このように、S1206の処理により、部品カウンタの補正結果の精度がより正確なものになる。
S1207で、デバイス情報補正処理部508は、デバイス101の稼働により部品カウンタが進み寿命値に到達したか判定する。より具体的に説明すると、デバイス情報補正処理部508は、部品カウンタ値が後述する予め定められた消耗率の閾値を超えたか判定し、超えたと判定した場合、通知条件を満たすとみなして処理をS1208へ進める。また、デバイス情報補正処理部508は、上述した部品カウンタの精度に応じて、寿命の判定を切り替える。判定の切り替え方法について、図13、図14(a)、図14(b)を用いて説明する。
図13は、デバイス管理装置102の表示処理部504により生成される部品カウンタ情報画面1301の一例を示す図である。部品カウンタ情報画面1301は、部品番号、部品名、消耗率、部品カウンタの単位、現在の部品カウンタ値、精度、予め定めた部品寿命値、前回交換時の情報等から構成されている。部品カウンタ情報画面1301に表示される情報は、部品消耗度管理情報の一例である。このように、デバイス管理装置102は、デバイス101の部品消耗度に関する部品消耗度管理情報を管理している。
ここで、消耗率1302とは、現在の部品カウンタ値1303を部品寿命値1305で割り100を乗算した数値であり、寿命に対して現在どの程度利用されているかを示す情報である。消耗率が100%の場合、その部品は寿命値に達していて、動作を保証することが難しく、故障してしまう可能性が高くなることを示す。現在の部品カウンタ値1303は、補正された部品カウンタ値を示す。一度も交換されていない部品に関しては、通知される部品カウンタ値が補正されることなくそのまま表示される。このように、部品交換の度にデバイス管理装置102で部品カウンタ値がゼロに補正されることで、交換された部品の正しい消耗率を知ることができる。なお、デバイス101自身で自動的に部品カウンタ値をリセットすることができる場合は、デバイス管理装置102で部品カウンタ値の補正を行わない。ここで、デバイス管理装置102は、補正された部品カウンタ値の他に前回通知された補正前の部品カウンタ値を保持しておくことで、値が減っていなければ補正し、減っていればデバイス101側で補正(リセット)されたものとみなすようにしてもよい。精度1304は、上述した判定により表示している部品カウンタの補正値が実際の値に対し精度が高いか低いかを示している。エンジニアは、精度1304の情報を参照することで、次回の部品交換の出動に際し、例えば精度が低いため寿命に到達する前に部品交換のための出動を計画したりすることが可能となる。なお、実施形態では、消耗率1302をパーセンテージで算出及び表示しているが、パーセンテージでの算出に限定されるものではない。部品の種類によっては寿命値を時間の概念で処理することが好ましいケースもあり、必要に応じた算出ロジックを用意してもよい。
次に、図12のS1207、S1208の通知処理について、図14を用いて説明する。図14は、デバイス管理装置102の表示処理部504により生成される部品の消耗に関する警告画面の一例を示す図である。管理システム処理部502は、補正した部品カウンタ値の精度が高いか低いかに応じて、表示処理部504が生成する部品の寿命到達を警告する警告画面を切り替える。
図14(a)は、部品カウンタ値の精度が高い場合の通知処理で表示される警告画面の一例を示す図である。表示処理部504は、デバイス101から通知される部品カウンタの補正結果の精度が高いため、部品寿命に対し100%に達した場合に図14(a)に示す警告画面を生成し、エンジニア等に通知を行っている。なお、ここでは通知を画面表示で行うものとして説明したが、メール通知等で行われてもよい。このように、通知内容に部品カウンタの補正値の精度が高いことが表示されるようにすることで、エンジニアは適切な対応をとることができる。例えば、エンジニアは、部品の消耗率が100%に到達してから交換を行うようにすることができる。
図14(b)は、部品カウンタ値の精度が低い場合の通知処理で表示される警告画面の一例を示す図である。前回の部品交換時における部品カウンタ値の精度が低いため、デバイス管理装置102は、部品の消耗率が95%に到達した時点で通知を行っている。この消耗率の閾値は可変であり、エンジニア等が予め任意の値を設定することができる。デバイス管理装置102は、設定された消耗率の閾値に応じて、警告画面による通知のタイミングを早くしたり、遅くしたりすることができる。
上述したように、S1207で、デバイス情報補正処理部508は、予め定められた消耗率の閾値に応じて通知条件を満たすか判定し、満たすと判定した場合、処理をS1208へ進める。
S1208で、管理システム処理部502は、表示処理部504が生成した図14(a)、(b)といった警告画面により通知を行い、図12の処理を終了する。この際、管理システム処理部502は、上述の警告画面を通信処理部501を介して管理装置111や他の機器に送信して通知するようにしてもよいし、デバイス管理装置102のディスプレイ等に表示して通知するようにしてもよい。
このようにして、デバイス管理装置102は、デバイス101から通知される部品カウンタの情報及び通知条件から部品カウンタの補正値の扱い(管理)を切り替えることが可能となり、適切な部品の寿命管理が可能となる。
また、図示はしていないが、デバイス101が、部品カウンタ値と共に部品カウンタ値の補正に必要な関連情報を取得することができる場合は、関連情報を部品情報と共に通知するようにしてもよい。例えば、通信処理部401は、エンジニアがスキャナのフィーダー部品を交換する場合に、スキャンに関連する部品カウンタ値以外の情報や、交換部品と連動して消耗度が増加する部品の情報等を関連情報として部品情報と共に通知するようにしてもよい。デバイス管理装置102は、デバイス101から通知された通知情報から部品カウンタ値の精度が低いと判定した場合においても、関連情報に基づいて部品カウンタの精度を高めることが可能な場合、部品の寿命管理をより正確に行うことができるようになる。
以上、本実施形態によれば、デバイス101は、デバイス管理装置102から受信した出動情報に基づく通知条件に従い、適切なタイミングで部品のカウンタ情報を含む通知をデバイス管理装置102に送信することができる。更に、デバイス管理装置102は、デバイス101から受信した通知に基づいて部品のカウンタ情報を精度に応じて管理及び通知(表示)することができる。これにより、デバイス101の部品の消耗度を適切に管理することができる。また、デバイス101に部品の交換を検知する機構(ICタグ、センサー等)を搭載する必要がないため、コストアップをしなくても正確な部品消耗度の管理が可能となる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、デバイスの部品の消耗度を適切に管理することが可能な技術を提供することができる。
以上、本発明の好ましい形態について詳述したが、本実施形態は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
101 デバイス、102 デバイス管理装置、111 管理装置、103、112 情報処理装置

Claims (10)

  1. ネットワークを介して保守システムと通信する画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に前記保守システムに送信する第1の通知手段と、
    前記第1の通知手段による通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を前記保守システムから受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を前記保守システムに送信する第2の通知手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記第2の通知手段により送信される通知には、前記画像形成装置の部品消耗度に関する部品情報と前記部品情報の精度の判定に利用される関連情報とが含まれる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記保守システムには、前記画像形成装置を管理するデバイス管理装置と、前記出動情報を管理する出動情報管理装置とが含まれる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に送信する第1の通知手段と、
    前記第1の通知手段による通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を送信する第2の通知手段と、
    前記第2の通知手段による通知に基づいて、前記画像形成装置の部品消耗度管理情報を管理する管理手段と、
    前記管理手段により管理されている部品消耗度管理情報が示す部品の消耗度の精度に応じて、前記部品の消耗度に関する警告を切り替えて通知する第3の通知手段と、
    を有する保守システム。
  5. 前記第2の通知手段による通知が前記出動情報により前記画像形成装置に対して指定された通知条件を満たした通知であるか否かに基づいて、前記部品消耗度管理情報が示す部品の消耗度の精度を判定する精度判定手段を更に有し、
    前記第3の通知手段は、前記精度判定手段による精度判定の結果に応じて、前記警告を切り替えて通知する請求項4に記載の保守システム。
  6. 前記精度判定手段は、前記第2の通知手段による通知タイミングが前記出動情報により前記画像形成装置に対して指定された通知タイミングを満たしているか否に基づいて、前記部品消耗度管理情報が示す部品の消耗度の精度を判定する請求項5に記載の保守システム。
  7. 前記第3の通知手段は、前記部品消耗度管理情報が示す部品の消耗度の精度に応じて前記警告が表示される警告画面を切り替えることにより、前記精度に応じて前記警告を切り替えて通知する請求項4乃至6の何れか1項に記載の保守システム。
  8. ネットワークを介して保守システムと通信する画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
    前記画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に前記保守システムに送信する第1の通知ステップと、
    前記第1の通知ステップによる通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を前記保守システムから受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を前記保守システムに送信する第2の通知ステップと、
    を含む情報処理方法。
  9. システムが実行する情報処理方法であって、
    画像形成装置の部品情報を含む通知を定期的に送信する第1の通知ステップと、
    前記第1の通知ステップによる通知に応じて、前記画像形成装置の部品交換を伴う作業に関する出動情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記画像形成装置の部品情報を含む通知を送信する第2の通知ステップと、
    前記第2の通知ステップによる通知に基づいて、前記画像形成装置の部品消耗度管理情報を管理する管理ステップと、
    前記管理ステップにより管理されている部品消耗度管理情報が示す部品の消耗度の精度に応じて、前記部品の消耗度に関する警告を切り替えて通知する第3の通知ステップと、
    を含む情報処理方法。
  10. ネットワークを介して保守システムと通信するコンピュータに、
    前記コンピュータの部品情報を含む通知を定期的に前記保守システムに送信する第1の通知ステップと、
    前記第1の通知ステップによる通知に応じて、前記コンピュータの部品交換を伴う作業に関する出動情報を前記保守システムから受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記出動情報に基づく通知条件に従い、前記コンピュータの部品情報を含む通知を前記保守システムに送信する第2の通知ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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