JP2020006888A - デフレクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持部材のコーナ部に貫通穴を形成せずとも、保持部材のストレート部及びコーナ部に亘ってメッシュサポートを保持できるデフレクタ装置を提供する。【解決手段】コーナ部には、該コーナ部の延在方向に直角な断面形状が下側に開口する凹状に形成されるとともに前記フック部が収容されるコーナ側凹部が形成される。コーナ側凹部の対向する一対の内側面は、前記フック部を挟持して保持するように構成される。【選択図】図8

Description

本開示は、車両のルーフに設けられるデフレクタ装置に関する。
従来より、車両のルーフに設けられるデフレクタ装置が知られている。
特許文献1のデフレクタ装置は、車両のルーフの開口に設置されるサンルーフ装置に適用される。デフレクタ装置は、一対のアームと、一対のアームによって上下に回動されるデフレクタ本体とを備える。デフレクタ本体は、保持部材であるフレームと、該フレームに保持されるメッシュ部材(整流部材)とを備える。サンルーフ装置のリッドが、ルーフの開口を開放させるために後退すると、一対のアームが上方に回動し、メッシュ部材が開口の前縁よりも上方へ移動する。これにより、サンルーフ装置の開口の開放状態において、メッシュ部材が風防として機能する。リッドが開口を閉じるために前進すると、一対のアームが下方に移動し、メッシュ部材がリッドの内部に格納される。
国際公開2016/035455号公報
特許文献1に記載のようなデフレクタ装置において、本願発明者らは、保持部材の内部にメッシュ部材の上部に固定されるメッシュサポートのフック部を保持する構造を考案した。具体的には、保持部材に凹部を形成し、凹部内にフック部を収容させる。凹部の内壁には、内方に向かって突出する引っ掛け部を形成する。フック部の先端(下端)を引っ掛け部に当接させることで、フック部が凹部内に保持される。これにより、保持部材からメッシュサポートが抜けてしまうことを抑制できる。
一方、このような保持部材及びメッシュ部材を、ルーフの開口部の前縁からアーム部に向けて後方に曲げる形状にすると、保持部材の全体(ストレート部及びコーナ部)に亘って、上記のような凹部を形成することが困難となる。
具体的には、上記のような構造の保持部材を金型によって成形する場合、略L字状に湾曲するコーナ部において、該コーナ部の延在方向に金型を抜くことは困難である。コーナ部の延在方向が直線とならないため、該延在方向に金型をスライドできないからである。この場合、図10に示すように、コーナ部100においては、上下方向に金型150を抜く必要があり、凹部101の上壁102に金型を抜くための開口103を形成する必要があった。従って、成形後のコーナ部100には、上下に貫通する貫通穴105が形成されてしまう。車両の走行時の風がこの貫通穴105を通過すると、騒音(いわゆるヒューヒュー音)が発生してしまう問題があった。
本開示は、このような課題に着目してなされたものであり、保持部材のコーナ部に貫通穴を形成せずとも、保持部材のストレート部及びコーナ部に亘ってメッシュサポートを保持できるデフレクタ装置を提供することである。
第1の態様は、
車両のルーフの開口の車幅方向の両側縁部にそれぞれ設けられるアームと、前記アームによって上下に回動されるデフレクタ本体とを備えた、サンルーフ装置のデフレクタ装置であって、
前記デフレクタ本体は、
前記ルーフの開口の前縁に沿って延びるストレート部と、該ストレート部から前記アームに向かって後方に屈曲するコーナ部とを有する保持部材と、
前記保持部材のストレート部及びコーナ部に沿って延びるとともに、前記保持部材の内部に保持されるファブリックサポートと、
前記ファブリックサポートに固定される整流部材とを備え、
前記ファブリックサポートの上部には、下方に折り返されたフック部が形成され、
前記コーナ部には、該コーナ部の延在方向に直角な断面形状が下側に開口する凹状に形成されるとともに前記フック部が収容されるコーナ側凹部が形成され、
前記コーナ側凹部の対向する一対の内側面は、前記フック部を挟持して保持するように構成されることを特徴とするデフレクタ装置である。
第1の態様では、保持部材のコーナ部のコーナ側凹部は、下側に開口する凹状に形成される一方、フック部が引っ掛かる引っ掛け部は形成されない。このため、下側のみに金型を抜くことで、コーナ側凹部を成形できる。従って、コーナ部に貫通穴が形成されることを回避でき、ひいては該貫通穴に起因する騒音の発生を回避できる。
コーナ側凹部の一対の内側面は、フック部を挟持することで該フック部を保持するように構成される。このため、コーナ部においても、ファブリックサポートがコーナ側凹部から抜けてしまうことを回避できる。
第2の態様は、第1の態様において、
前記ストレート部には、
前記ストレート部の延在方向に直角な断面形状が下側に開口する凹状に形成されるとともに前記フック部が収容されるストレート側凹部と、
前記ストレート側凹部の内側面から突出するとともに、前記フック部の先端が当接する引っ掛け部とが形成されることを特徴とするデフレクタ装置である。
第2の態様では、保持部材のストレート部のストレート側凹部に引っ掛け部が形成される。このため、ストレート部では、ストレート側凹部に収容されたフック部の先端が引っ掛け部に当接する。よって、ファブリックサポートがストレート側凹部から抜けてしまうことを回避できる。ストレート側凹部は、直線形状であるため、ストレート部の延在方向(車両の幅方向)に金型を抜くことができる。従って、ストレート側凹部に引っ掛け部を形成したとしても、ストレート部を容易に成形できる。
第3の態様は、第2の態様において、
前記保持部材では、コーナ側凹部の一対の内側面の間隔が、前記ストレート側凹部の一対の内側面の間隔よりも小さいことを特徴とするデフレクタ装置である。
第3の態様では、コーナ側凹部の一対の内側面の間隔が、ストレート側凹部の一対の内側面の間隔よりも小さい。このため、コーナ側凹部の一対の内側面により、フック部を圧縮するように保持できる。この結果、コーナ部におけるファブリックサポートの抜けを確実に抑制できる。
第4の態様は、第1乃至第3のいずれか1つの態様において、
前記フック部は、前記メッシュ部材の厚さ方向に隣り合うように折り返される2枚の薄板部を有し、
前記2枚の薄板部では、外側の薄板部の厚さが、内側の薄板部の厚さよりも小さいことを特徴とするデフレクタ装置である。
第4の態様では、フック部の折り返し部分における外側の薄板部の厚さが、内側の薄板部の厚さよりも小さい。これにより、コーナ部においてファブリックサポートに皺が生じてしまうことを回避できる。この点について詳述する。
コーナ部においては、外側薄板部の必要長さが、内側薄板部の必要長さよりも大きくなる。外側薄板部は、コーナ部の外回りに位置するためである。ここで、仮に内側薄板部の厚さが、外側薄板部の厚さよりも小さい場合、比較的厚みの大きな外側薄板部の内面に沿うように、内側薄板部が湾曲する。この場合、比較的厚みの小さな内側薄板部の実際の長さが、必要長さよりも余る傾向にあり、内側薄板部に皺が生じ易くなる。このような皺に起因して、ファブリックサポートが破れたり、抜けてしまったりするおそれがある。
これに対し、本態様では、外側薄板部の厚さが、内側薄板部の厚さよりも小さい。この場合、厚みの大きな内側薄板部の外面に沿うように、外側薄板部が湾曲する。この場合、内側薄板部の実際の長さと必要長さとの差を小さくできるため、内側薄板部に皺が生じることを回避できる。一方、外側薄板部の実際の長さは、必要長さよりも不足する傾向にあり、外側薄板部に皺が生じることも回避できる。この結果、本態様では、外側薄板部と内側薄板部との双方での皺の発生を抑制でき、上記のような不具合を回避できる。
本態様によれば、コーナ部に貫通穴を形成せずとも、保持部材を金型により成形できる。この結果、走行風が貫通穴を通過することに起因して、騒音が発生することを確実に回避できる。また、コーナ部に貫通穴がないため、デザイン性を向上できる。
コーナ部では、コーナ側凹部の一対の内側面により、フック部を挟持して保持するため、コーナ部においてファブリックサポートが抜けてしまうことを回避できる。
フック部をストレート側凹部及びコーナ側凹部から取り外すこともできる。このため、ファブリックサポート及びメッシュ部材の交換やメンテナンスを容易に行うことができる。
図1は、車両のルーフの斜視図である。リッドは全閉状態である。 図2は、車両のルーフの斜視図である。リッドは全開状態である。 図3は、フレーム及びデフレクタ装置の要部を拡大した斜視図である。 図4は、デフレクタ装置の斜視図である。 図5は、デフレクタ装置の左側面図である。 図6は、デフレクタ装置の平面図である。 図7は、図6のVII-VII線断面図である。 図8は、図6のVIII-VIII線断面図である。 図9は、変形例に係るデフレクタ装置の図8に相当する図である。 図1は、比較例に係る保持部材のコーナ部の縦断面図であり、金型を上方に抜く状態を模式的に表している。
《実施形態》
本開示の実施形態に係るデフレクタ装置30について説明する。なお、本明細書では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」、車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。
〈サンルーフ装置の全体構成〉
デフレクタ装置30は、サンルーフ装置1に適用される。図1及び図2に示すように、サンルーフ装置1は、車両のルーフ3に取り付けられる。
ルーフ3は、アウターパネル5と、該アウターパネル5を車室内側から覆うインナーパネル(図示省略)とで構成される。アウターパネル5とインナーパネルとの間には、空間が形成される。アウターパネル5には、略矩形状のルーフ開口5aが形成されている一方、インナーパネルには、略矩形状の室内開口7aがアウターパネル5のルーフ開口5aに対応して形成されている。
サンルーフ装置1は、インナーパネルの上側(外側)面に配設されるフレーム15と、該フレーム15の前側に配置される開閉機構20と、該開閉機構20によって駆動されるリッド25と、フレーム15の前端側に配置されるデフレクタ装置30とを備える。
フレーム15は、インナーパネルの室内開口7aの開口縁部に沿った枠状に形成される。フレーム15は、室内開口の車幅方向前側で車幅方向に延びる前側フレーム16と、室内開口の車幅方向両外側に前後方向に延びるように併設されたガイドレール17とを有している。左右両側のガイドレール17は、左右対称な構成をしている。
開閉機構20は、プッシュプルケーブル21と、当該プッシュプルケーブル21を駆動する駆動モータ22とを備えている。プッシュプルケーブル21は、前側フレーム16と両ガイドレール17とに敷設されている。プッシュプルケーブル21は、スライダ(図示省略)を介してリッド25と連結する。駆動モータ22は、前側フレーム16に取り付けられている。
リッド25は、略方形の透光性を有するガラスパネル26と、該ガラスパネル23の周縁部に設けられたウェザストリップ27とを有している。リッド25は、車体前後方向にスライドしてルーフ開口5aを開閉する。リッド25は、図1に示す全閉位置、及び図2に示す全開位置との間で移動可能に構成されている。リッド25が全閉位置にあるときには、リッド25の周縁部がアウターパネル5のルーフ開口5aの開口縁と密着する。リッド25が全閉位置から開動作を開始するときには、リッド25は、その後端部が全閉位置よりも沈み込む。開動作が継続されると、この状態のリッド25が後方へ移動する。リッド25が全開位置にあるとき、リッド25全体がアウターパネル5の下方に沈み込み、ルーフ開口5aが開放される。
デフレクタ装置30は、リッド25が後方に移動すると、デフレクタ本体40が、弾性により上方に付勢され、ルーフ開口5aの前縁上方に延出する(図2を参照)。この状態のデフレクタ本体40は、風防として機能する。つまり、デフレクタ装置30は、ルーフ開口5aから車両内への風の侵入を抑制したり、風切音を低減したりする。リッド25が全閉位置になると、デフレクタ本体40はリッド25の下側に格納される。
〈デフレクタ装置の詳細な構造〉
デフレクタ装置30の詳細な構造について、図3〜図8を参照しながら説明する。デフレクタ装置30は、一対のアーム31と、該一対のアーム31によって上下に回動されるデフレクタ本体40とを備える。図3に示すように、各アーム31は、その後端部が各ガイドレール17にそれぞれ支持される。各アーム31の前端は、デフレクタ本体40の左右両端に連結される。
デフレクタ本体40は、前側フレーム16(即ち、ルーフ開口5aの前縁)に沿って車幅方向(左右方向)に延びている。デフレクタ本体40は、前側フレーム16に沿って車幅方向に延びる上側支持部材41及び下側支持部材60と、上側支持部材41と下側支持部材60との間に保持されるメッシュ部材70と、メッシュ部材70の上部に固定されるファブリックサポート80とを有する。
図4〜図6に示すように、下側支持部材60は、メッシュ部材70の下端に連結される。下側支持部材60は、メッシュ部材70の裏側(後面)に固定される固定板61と、該固定板61の下端から前側上方に折り返される爪部62とを有する。爪部62が前側フレーム16に係合することで、下側支持部材60が前側フレーム16に固定される。
メッシュ部材70は、前側フレーム16に沿って車幅方向に延びている。メッシュ部材70は、走行風を整流する整流部材を構成している。メッシュ部材70は、例えば微細な通気孔が形成される合成繊維で構成される。
ファブリックサポート80は、上側支持部材41に対応するように、前側フレーム16に沿って車幅方向に延びている。ファブリックサポート80は、上側支持部材41に着脱可能に取り付けられる。換言すると、メッシュ部材70は、ファブリックサポート80を介して上側支持部材41に着脱可能に取り付けられる。ファブリックサポート80は、折り曲げ可能な弾性を有する部材で構成される。
図7及び図8に示すように、ファブリックサポート80は、その下部に形成される板状の基部81と、該基部81の上方に形成されるフック部82とを有する。フック部82は、下方に向かって折り返される鉤状に形成される。フック部82は、基部81の上端に連続する外側薄板部83と、該外側薄板部83の裏側に位置する内側薄板部84と、外側薄板部83の上端及び内側薄板部84の上端を連結する連結部85とを有する。外側薄板部83及び内側薄板部84は、メッシュ部材70の厚さ方向に隣り合っている。
ファブリックサポート80の内面には、第1溝86と第2溝87とが形成される。第1溝86は、基部81とフック部82との連続部分に形成される。第2溝87は、連結部85に形成される。第1溝86及び第2溝87の横断面は略円弧状に形成される。第1溝86及び第2溝87を形成することで、これらの溝86,87に沿うようにファブリックサポート80を折り返し易くなる。
外側薄板部83の厚さは、上下に亘って概ね等しい。内側薄板部84の厚さは、下方に向かうにつれて徐々に大きくなる。図7及び図8に示すように、外側薄板部83の厚さ(厳密には、最大厚さd1)は、内側薄板部84の厚さ(厳密には、最大厚さd2)よりも小さい。
図3〜図6に示すように、上側支持部材41は、前側フレーム16に沿って車幅方向に延びる中央フレーム42と、該中央フレーム42の延在方向(車幅方向)の両端に外嵌する一対のサイドフレーム43とを有する。中央フレーム42及びサイドフレーム43は、その延在方向に直角な断面形状が、下側に開口する凹状に形成される。中央フレーム42は、押し出し成形されるアルミ材料で構成される。なお、中央フレーム42を合成樹脂で構成してもよい。サイドフレーム43は、金型内で射出成形される樹脂成形品で構成される。なお、サイドフレーム43は、ガラス繊維を含む樹脂材料で構成される。そして、サイドフレーム43は、上述したアーム31と一体に成形される。また、サイドフレーム43の剛性は、プリプロピレンからなるファブリックサポート80の剛性より大きい。
サイドフレーム43は、本開示の保持部材を構成している。サイドフレーム43は、前側フレーム16に沿って車幅方向に延びるストレート部44と、該ストレート部44からアーム31側に向かって後方に屈曲するコーナ部45とを有する。ストレート部44は、その外側面(前面)と内側面(後面)との間の幅が、中央フレーム42及びコーナ部45の幅よりもやや大きい。ストレート部44の車幅方向の内方端部には、中央フレーム42が内嵌して連結される。コーナ部45は、略L字状に湾曲している。コーナ部45の後端には、アーム31の前端が内嵌する。
サイドフレーム43は、アーム31に近づくにつれて、その高さ位置が徐々に低くなっている。コーナ部45の後部には、後方に向かうにつれて斜め下方に傾斜する傾斜部46が形成される。
図7は、ストレート部44の延在方向に直角な断面(図6のVII−VII線断面)を模式的に表した図である。ストレート部44には、ストレート側凹部51が形成される。ストレート側凹部51は、ストレート部44の延在方向に直角な断面形状が、下側に開放する凹状に形成される。ストレート側凹部51の内部には、ファブリックサポート80のフック部82が収容される。ストレート部44は、その外側(前側)に形成される第1外壁52と、その内側(後側)に形成される第1内壁53と、第1外壁52の上端と第1内壁53の上端に亘る第1上壁54とを有する。
ストレート部44には、ファブリックサポート80のフック部82の先端(下端)が当接する引っ掛け部55が形成される。本例の引っ掛け部55は、第1内壁53の下端に形成される。引っ掛け部55は、第1内壁53の内側面53aから第1外壁52の内側面52aに向かって、ストレート部44の幅方向の内方へ突出している。引っ掛け部55は、ストレート部44の延在方向に沿うように略水平方向に延びている。
なお、上述した中央フレーム42の凹部内にも、ストレート部44と同様の引っ掛け部が形成される。従って、フック部82の先端は、中央フレーム42の引っ掛け部にも当接する。
図8は、コーナ部45の延在方向に直角な断面(図6のVIII−VIII線断面)を模式的に表した図である。コーナ部45には、コーナ側凹部56が形成される。コーナ側凹部56は、コーナ部45の延在方向に直角な断面形状が、下側に開放する凹状に形成される。コーナ側凹部56の内部には、ファブリックサポート80のフック部82が収容される。コーナ部45は、その外側(前側)に形成される第2外壁57と、その内側(後側)に形成される第2内壁58と、第2外壁57の上端と第2内壁58の上端に亘る第2上壁59とを有する。
コーナ部45には、上記ストレート部44と異なり、引っ掛け部55が形成されない。つまり、第2外壁57の内側面57aと、第2内壁58の内側面58aは、上端から下端に亘って平坦状に形成される。換言すると、コーナ側凹部56の幅方向の間隔は、上端から下端に亘って概ね等しい。
コーナ部45の幅(図7及び図8における左右方向の長さ)は、ストレート部44の幅よりも小さい。厳密には、コーナ部45のコーナ側凹部56で対向する一対の内側面57a,58aの間隔をW2、ストレート部44のストレート側凹部51で対向する一対の内側面52a,53aの間隔をW1とする。この場合、コーナ部45のコーナ側凹部56の間隔W2は、ストレート部44のストレート側凹部51の間隔W1よりも小さい。このように間隔W2を小さくすると、コーナ側凹部56では、ストレート側凹部51と比して、フック部82がその厚さ方向に圧縮される(図8を参照)。つまり、コーナ側凹部56の対向する一対の内側面57a,58aは、フック部82を挟持して保持するように構成される。
〈サイドフレームの製造工程〉
サイドフレーム43は、射出成形によって製造される。具体的には、ストレート部44及びコーナ部45を射出成形した後、成形金型を引き抜く。ここで、ストレート部44は、該ストレート部44の延在方向(図7の紙面方向)に金型を引き抜く。これにより、ストレート側凹部51及び引っ掛け部55を含むストレート部44を得ることができる。一方、コーナ部45は、湾曲した形状をしているため、該コーナ部45の延在方向(図8の紙面方向)に金型を抜くことができない。しかし、コーナ部45には、ストレート部44のように引っ掛け部55が形成されない。このため、金型を図8の下側に引き抜くことで、コーナ側凹部56を有するコーナ部45を得ることができる。
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態のサイドフレーム43では、ストレート部44のストレート側凹部51に引っ掛け部55を形成する一方、コーナ部45のコーナ側凹部56に引っ掛け部55を形成しない。このため、ストレート部44及びコーナ部45を金型により成形できる。比較例のサイドフレーム(保持部材)では、コーナ部に金型を抜くための貫通穴が必要であったため、走行風が貫通穴を通過し、騒音が発生する問題があった。これに対し、本実施形態では、このような貫通穴が形成されないため、騒音の発生を防止できる。また、このような貫通穴がなくなることで、サイドフレーム43のデザイン性を向上できる。
コーナ側凹部56の間隔W2は、ストレート側凹部51の間隔W1よりも小さいため、一対の内側面52a,53aによりフック部82を挟持できる。このため、コーナ側凹部56に引っ掛け部55を形成せずとも、フック部82を十分に保持できる。この結果、フック部82が上側支持部材41から抜け落ちてしまうことを確実に回避できる。
上記実施形態では、フック部82の折り返し部分における外側薄板部83の最大厚さd1が、内側薄板部84の最大厚さd2よりも小さい。これにより、コーナ部45においてファブリックサポート80に皺が生じてしまうことを回避できる。この点について詳述する。
コーナ部45においては、外側薄板部83の必要長さが、内側薄板部84の必要長さよりも大きくなる。外側薄板部83は、コーナ部45の外回りに位置するためである。ここで、仮に内側薄板部84の最大厚さd2が、外側薄板部83の最大厚さd1よりも小さい場合、比較的厚みの大きな外側薄板部83の内面に沿うように、内側薄板部84が湾曲する。この場合、比較的厚みの小さな内側薄板部84の実際の長さが、必要長さよりも余る傾向にあり、内側薄板部84に皺が生じ易くなる。このような皺に起因して、ファブリックサポートが破れたり、抜けてしまったりするおそれがある。
これに対し、本実施形態では、図7及び図8に示すように、外側薄板部83の最大厚さd1が、内側薄板部84の最大厚さd2よりも小さい。この場合、厚みの大きな内側薄板部84の外面に沿うように、外側薄板部83が湾曲する。この場合、内側薄板部84の実際の長さと必要長さとの差を小さくできるため、内側薄板部84に皺が生じることを回避できる。一方、外側薄板部83の実際の長さは、必要長さよりも不足する傾向にあり、外側薄板部83に皺が生じることも回避できる。この結果、本実施形態では、外側薄板部83と内側薄板部84との双方での皺の発生を抑制でき、上記のような不具合を回避できる。
〈変形例〉
図9に示す変形例は、上記実施形態とサイドフレーム43の構成が異なる。変形例のサイドフレーム43では、コーナ部45の幅がストレート部44の幅と概ね等しい。このため、コーナ部45のコーナ側凹部56の間隔W2は、ストレート部44のストレート側凹部51の間隔W1と概ね等しい。変形例のコーナ側凹部56には、板状のスペーサ75が設けられる。スペーサ75は、フック部82の外側薄板部83と内側薄板部84との間に挟み込まれるように配置される。この結果、フック部82は、コーナ側凹部56の内部で圧縮される。つまり、コーナ側凹部56の一対の内側面52a,53aは、フック部82を挟持するように保持する。この結果、変形例では、コーナ側凹部56の間隔W2を比較的大きくしたとしても、フック部82を保持できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態の整流部材は、微細の通気孔を有するメッシュ部材70である。しかし、整流部材は、空気を整流できるものであれば、必ずしも通気孔を有さない部材であってもよい。
上記実施形態の引っ掛け部55は、ストレート側凹部51の第1内壁53の内側面53aに形成される。しかし、引っ掛け部55を第1外壁52の内側面52aに形成してもよいし、両者の内側面52a,53aに形成してもよい。
保持部材は、中央フレーム42とサイドフレーム43とが一体に形成された構成であってもよい。
上記実施形態では、外側薄板部83の最大厚さd1を、内側薄板部84の最大厚さd2よりも小さくしている。しかし、外側薄板部83の平均厚さを、内側薄板部84の平均厚より小さくしてもよい。この場合にも、外側薄板部83及び内側薄板部84での皺の発生を抑制できる。
以上説明したように、本発明は、デフレクタ装置について有用である。
1 サンルーフ装置
3 ルーフ
5a 開口
31 アーム
40 デフレクタ本体
43 サイドフレーム(保持部材)
44 ストレート部
45 コーナ部
51 ストレート側凹部
52a 内側面
53a 内側面
55 引っ掛け部部
56 コーナ側凹部
57a 内側面
58a 内側面
70 メッシュ部材(整流部材)
80 ファブリックサポート
82 フック部
83 外側薄板部
84 内側薄板部

Claims (4)

  1. 車両のルーフの開口の車幅方向の両側縁部にそれぞれ設けられるアームと、前記アームによって上下に回動されるデフレクタ本体とを備えた、サンルーフ装置のデフレクタ装置であって、
    前記デフレクタ本体は、
    前記ルーフの開口の前縁に沿って延びるストレート部と、該ストレート部から前記アームに向かって後方に屈曲するコーナ部とを有する保持部材と、
    前記保持部材のストレート部及びコーナ部に沿って延びるとともに、前記保持部材の内部に保持されるファブリックサポートと、
    前記ファブリックサポートに固定される整流部材とを備え、
    前記ファブリックサポートの上部には、下方に折り返されたフック部が形成され、
    前記コーナ部には、該コーナ部の延在方向に直角な断面形状が下側に開口する凹状に形成されるとともに前記フック部が収容されるコーナ側凹部が形成され、
    前記コーナ側凹部の対向する一対の内側面は、前記フック部を挟持して保持するように構成されることを特徴とするデフレクタ装置。
  2. 請求項1において、
    前記ストレート部には、
    前記ストレート部の延在方向に直角な断面形状が下側に開口する凹状に形成されるとともに前記フック部が収容されるストレート側凹部と、
    前記ストレート側凹部の内側面から突出するとともに、前記フック部の先端が当接する引っ掛け部とが形成されることを特徴とするデフレクタ装置。
  3. 請求項2において、
    前記保持部材では、コーナ側凹部の一対の内側面の間隔が、前記ストレート側凹部の一対の内側面の間隔よりも小さいことを特徴とするデフレクタ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    前記フック部は、前記整流部材の厚さ方向に隣り合うように折り返される2枚の薄板部を有し、
    前記2枚の薄板部では、外側の薄板部の厚さが、内側の薄板部の厚さよりも小さいことを特徴とするデフレクタ装置。
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