JP2020002662A - 改修建具 - Google Patents
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Abstract
Description
上記特許文献1に記載された建具においては、新設した下枠のレールの位置が既存の下枠の高さ位置よりも高い位置となっているので、新設下枠のレールが突出することを防止する点から、新設した下枠の室内側部分や新設した下枠の室内側部分を覆う内部額縁に高さを持たせる必要がある。
そのため、既設下枠と新設下枠の室内側部分や内部額縁との間に間隙が形成されてしまい、火災時に、該間隙を通って炎や煙が侵入するなどして、延焼が生じる可能性があった。
本発明の第1の実施形態の改修建具として、図1ないし3に示すように、既設の引違い建具の既設枠1の内周に、新設枠2を装着してなる改修建具を用いて説明する。
本実施形態の改修建具は、図1、図2に示すように、既設上枠11,既設下枠12,既設竪枠13,13からなる既設枠1を除去せずに、既設枠1の内周に新設上枠21,新設下枠22,新設竪枠23,23からなる新設枠2が配置されている。
なお、本実施形態の改修建具は、左右の竪枠部分についてその主たる構成がほとんど同様であるので、竪枠部分についての説明を右竪枠を用いて行う。
なお、既設枠1は、その全ての部分が除去されずに残存させた状態で取付補助材及び新設枠を装着しても良いが、例えば図1に示す既設下枠12の室外側下レールが切除されているように、必要に応じて新設枠2を配置するに際して邪魔となる部位が除去されていてもよい。
既設上枠11に固定される上取付補助材31は、見込寸法が既設上枠11の見込寸法とほぼ同程度の寸法を有し新設上枠21の長手方向に延びる長尺部材からなる。上取付補助材31は、新設上枠21を装着する際の基準となる見込壁部31aと、見込壁部31aの室内外両端付近より外周方向に延設される室内側固定部31b及び室外側固定部31cを有している。
そして、内部カバー71は、脚部71bが新設上枠21の挿入部21aに上下動自在に挿入された状態で、固定部71cがビス等の固定手段bにより躯体開口部に固定されて配置されている。
既設下枠12に固定される下取付補助材32は、室内側取付補助材321と室外側取付補助材322の二つの部材からなる。
室内側取付補助材321は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、新設下枠22の室内側の荷重を支持する支持部321aと、支持部321aの室内側に連続する取付壁321bと、を有し、取付壁321bが既設下枠12の室内側の壁面にビス等の固定手段bにより固定されている。また、室内側取付補助材321の支持部321aは、既設下枠12の室内側下レールに固定された荷重支持部材323にスペーサー62を介して支持されている。
また、新設下枠22は、室外側下端に室内側に屈曲して延びる浮き上がり防止片22gを有しており、新設下枠22を既設下枠12に装着した状態で浮き上がり防止片22gが室外側取付補助材322の浮き上がり防止部322bの下方に位置している。そして、必要に応じて、新設下枠22の室外側が室外側取付補助材322の浮き上がり防止部322bに対して、ビス止め固定されている。
既設竪枠13に固定される竪取付補助材33は、見込寸法が既設竪枠13の見込寸法とほぼ同程度の見込寸法を有し新設竪枠23の長手方向に延びる長尺部材からなる。竪取付補助材33は、新設竪枠23を装着する際の基準となる見込壁部33aと、見込壁部33aの室内外両端付近より外周方向に延設される室内側固定部33b及び室外側固定部33cを有している。
また、新設竪枠23の室内側及び既設竪枠13の室内側を覆うように防水シート83が設けられており、防水シート83を覆うようにアルミニウム合金等の金属製の内部カバー73が配置され、ビス等の固定手段bによって躯体開口部に固定されている。
図7に示すように、既設上枠11の室内側壁部11aと新設上枠21の室内側との間には、隙間d1(スペーサー61が配置されている。)が存在するが、該隙間d1を覆うように、防水シート81が設けられている。
そして、枠の上コーナー部において、上枠に配置された防水シート81と、竪枠に配置された防水シート83を連続させるように、防水シート84及び防水シート85が設けられている。
そして、枠の下コーナー部において、下枠に配置された防水シート82と、竪枠に配置された防水シート83を連続させるように、防水シート86が設けられている。
以上のように、本実施形態の改修建具は、新設下枠22の室内側が室内側取付補助材321を介して既設下枠12に支持されているが、既設下枠12に対して新設下枠22の室内側レールを高い位置に配置していることから、火災時等に内、外障子が室外側に反るように変形した際に、新設下枠22が室外側に転んでしまい、内、外障子が外れてしまう危険性があった。
そして、新設下枠22の室内側壁部22cから室内側に延設される室内側上壁部22dと躯体開口部の上端との間には隙間d2が形成され、室内側上壁部22dの上面から躯体開口部にかけて、間隙を塞ぐように防水シート82が配置されている。
また、天板部72aの室内側下面には、長手方向に沿って複数のリブ状の脚部72d,72dが形成されている。
新設下枠22及び躯体開口部に固定された内部カバー72の天板部72aの上面は、新設下枠22の室内側壁部22cの上端とほぼ同じ高さであり、室内側壁部22cの室内側おいて、室内側上壁部22dの上面から躯体開口部にかけて配置された防水シート82、すなわち室内側上壁部22dと躯体開口部との隙間d2を覆うように配置されている。
次に、本発明の第2の実施形態の改修建具について、図4ないし6を参考にして説明する。なお、第2の実施形態の改修建具は、内部カバーが樹脂材料により形成されている点で、第1の実施形態の改修建具と異なっている。以下の説明においては、主に、第1の実施形態と異なる点について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施形態の改修建具においては、図4に示すように、新設上枠21の室内側から既設上枠11の室内側を覆うように、防水シート81が設けられるとともに、防水シート81の室内側には、断面略L字状の金属製の上補強部材91が配置されている。
そして、上取付補助材31の室内側固定部31bは、室内側壁部11a及び上補強部材91に対してビス等の固定手段bにより固定されている。
本実施形態の改修建具においては、図5に示すように、新設竪枠23の室内側から既設竪枠13の室内側を覆うように、防水シート83が設けられており、防水シート83の室内側には、断面略L字状の金属製の曲げ部材からなる竪補強部材93が配置されている。
そして、竪取付補助材33の室内側固定部33bは、既設竪枠13の室内側壁部13a及び竪補強部材93に対してビス等の固定手段bにより固定されている。
本実施形態の改修建具においては、図6(a)に示すように、新設下枠22の室内側壁部22cから室内側に延設される室内側上壁部22dと躯体開口部の上端との間には隙間d2が形成され、室内側上壁部22dの上面から躯体開口部にかけて、間隙を塞ぐように防水シート82が配置されていると共に、室内側上壁部22dの上面から躯体開口部にかけて、金属製の下補強部材92が配置されている。
なお、新設下枠22の室内側壁部22cの室内側面に膨張材ホルダー22mが形成され、加熱膨張材fが配置されていることは、第1の実施形態と同様である。
そして、上壁部92bを新設下枠22の室内側上壁部22dの室内側上面に載置させた状態で固定部92cが躯体開口部にネジ等の固定手段bにより固定されている。
新設下枠22及び躯体開口部に固定された内部カバー72の天板部72aの上面は、新設下枠22の室内側壁部22cの上端とほぼ同じ高さであり、室内側壁部22cの室内側おいて、室内側上壁部22dの上面から躯体開口部との隙間を覆うように配置されている。
例えば、改修される既設枠及び新設建具は、引違い建具に限定されるものではなく、開き建具やすべり出し建具等、建具の種類は何ら限定されるものではない。
22 :新設下枠
22c :室内側壁部
22d :室内側上壁部
22k :被係合部
22m :膨張材ホルダー
72 :内部カバー
72a :天板部
72c :係合凸部
72d :脚部
f :加熱膨張材
Claims (1)
- 躯体開口部に残存する既設下枠に装着される新設下枠と、新設下枠の室内側を覆う内部カバーを備え、
内部カバーは、新設下枠の室内側壁部に係合されているとともに、新設下枠の室内側の躯体開口部に固定されており、
新設下枠は、室内側壁の室内側面に、加熱により新設下枠と躯体開口部の間の間隙に向かって膨張する加熱膨張材が配置されている改修建具。
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JP2016211301A (ja) * | 2015-05-12 | 2016-12-15 | 三協立山株式会社 | 改修用サッシ |
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JP2018080467A (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-24 | Ykk Ap株式会社 | 枠体及び建具 |
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