JP2020002611A - 移動間仕切装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊支体が球体に乗り移るときに発生する騒音や振動を軽減することができる移動間仕切装置を提供する。【解決手段】走行レール4A,4B,…,4Gに形成される走行面41a,41a上を走行可能な吊支体9,9により吊支され走行レール3に沿って移動可能な間仕切パネル2を備え、複数の走行レール4A,4B,…,4Gの走行面41a,41a,…が互いに交差する交差部5が形成される移動間仕切装置であって、交差部5には、金属の球体15と、球体15の球面と相補的な球面形状を少なくとも一部有し球体15の上面を露出させた状態で保持する樹脂受け材11が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、オフィス、展示ホール、会議場等を所定の区画に仕切って使用するための移動間仕切装置に関する。
移動間仕切装置は、天井に設けられた走行レールに形成される走行面上を走行可能な車輪を有する吊支体により吊支され走行レールに沿って移動可能な間仕切パネルを一列に連接して壁面を形成し、オフィス、展示ホール、会議場等の室内空間を所定の区画に仕切る用途で利用されている。また、室内空間におけるレイアウトの自由度を高めるために、複数の走行レールの走行面が互いに交差する交差部を形成し、交差部において間仕切パネルの移動方向を切り替えることにより、間仕切パネルによる壁面の形成位置を変更できるようにした移動間仕切装置がある。
特許文献1に示される移動間仕切装置は、レール部材(走行レール)に沿って走行可能な吊車(吊支体)により吊支される移動壁(間仕切パネル)と、複数のレール部材を互いに直交させて接続する方向変換部材(走行レールの交差部)を備え、レール部材および方向変換部材には、下方に開口するスリット部を挟んで一対の走行面が形成されている。吊車は、スリット部を介して移動壁に連結される連結杆の上端部を保持する基台部と、基台部の上下に固定された上板および底板と、基台部の各側面に配設され水平軸回りに回転自在な車輪と、から主に構成されている。
また、移動壁を吊支する吊車を一方のレール部材に沿って移動させ、方向変換部材に形成される平面視十字状のスリット部の交差部分を通過させるときに、吊車の車輪がスリット部の交差部分に落ち込むことを防止するために、スリット部の交差部分を形成する走行面の各角部には半球状の凹部がそれぞれ形成され、凹部内に配置されたボール(球体)の上面を露出させた状態でボール保持片によって転動自在に保持することにより、ボールの上面に吊車の底板を乗り上げさせる構造になっている。さらに、ボールと凹部との間に複数の小球を介在させることにより、ボールの上面を吊車が移動する際にボールが転動しやすくなっており、移動壁の移動方向を円滑に切り替えることができる。
特開2007−23718号公報(第4頁、第6図)
しかしながら、特許文献1にあっては、ボールと、レール部材の凹部との間に介在する複数の小球が互いに金属接触することとなるため、吊車がボールに乗り移るときの衝撃により大きな騒音や振動を発生させてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、吊支体が球体に乗り移るときに発生する騒音や振動を軽減することができる移動間仕切装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の移動間仕切装置は、
走行レールに形成される走行面上を走行可能な吊支体により吊支され前記走行レールに沿って移動可能な間仕切パネルを備え、複数の前記走行レールの走行面が互いに交差する交差部が形成される移動間仕切装置であって、
前記交差部には、金属の球体と、前記球体の球面と相補的な球面形状を少なくとも一部有し前記球体の上面を露出させた状態で保持する樹脂受け材が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、交差部において吊支体が球体に乗り移るときに、球体を樹脂受け材の弾性力で受けることにより球体と樹脂受け材との間で衝撃が緩衝されるため、騒音や振動を軽減することができる。
前記樹脂受け材は、前記球体の中心よりも上方に延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、樹脂受け材の上端部により球体の抜け出しを防止することができる。
前記交差部には、前記樹脂受け材の外面と相補的な形状を有し前記樹脂受け材を保持する凹部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、走行面の凹部に樹脂受け材を取り付けることにより、樹脂受け材の外形が保持されるため、樹脂受け材の内面における球面形状の変形を防止することができる。
前記樹脂受け材は、上端部から下方に延びるスリットが形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、スリットにより樹脂受け材の上端部を拡開させやすくなるため、球体を樹脂受け材の内部に挿嵌させやすい。
前記樹脂受け材は、上端部が厚肉に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、球体が樹脂受け材の上端部により覆われる範囲を球体の上面近くまで広げることができるため、吊支体が球体の上面に乗り移らせる際の衝撃音を外部へ逃がしにくい。
前記樹脂受け材は、上端部から外径側に延びる鍔部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、樹脂受け材が鍔部により回り止めされるため、球体と樹脂受け材との共回りを防止することができる。
前記凹部の底部には、前記交差部の外部に連通する貫通孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、交差部の外部から貫通孔を介して凹部に取り付けられた樹脂受け材にアクセスできるため、樹脂受け材を下方から押し上げて球体と一緒に取外すことができ、メンテナンス作業が容易である。
本発明の実施例における移動間仕切装置を示す斜視図である。 交差部と吊支体とを示す上断面図である。 図1におけるA−A矢視図である。 交差部を構成する接続部材を示す正面図である。 球体と樹脂受け材とを示す分解斜視図である。 (a)は、凹部に挿嵌された球体および樹脂受け材を示す側断面図であり、(b)は、凹部から取出された球体および樹脂受け材を示す側断面図である。 (a)〜(c)は、交差部を移動する吊支体を示す模式図である。
本発明に係る移動間仕切装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る移動間仕切装置につき、図1から図7を参照して説明する。以下、図1の紙面左下側を移動間仕切装置の正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
本実施例の移動間仕切装置1は、図1に示されるように、天井Rに設けられるレールユニット3から吊支部材9,9により吊支され、該レールユニット3に沿って移動可能な複数の間仕切パネル2,2,…を当該間仕切パネル2の幅方向へ直列に連接して壁面を形成し、オフィス、展示ホール、会議場等の室内空間を所定の区画に仕切る用途で使用されるものである。
図1を参照して、間仕切パネル2は、正面視略長方形状のパネル本体2a、パネル本体2aの上端部に取付けられる吊支部材9,9、から主に構成されている。図2に示されるように、吊支部材9は、上面視正方形状に形成されており、本体部95と、本体部95の前後左右の側端部に配置された軸によって略水平軸回りに回転可能に軸支される4つの走行ローラ90A,90B,90C,90Dと、本体部95の上方側の各角部に配置された軸によって略垂直軸周りに回転可能に軸支される4つのガイドローラ91A,91B,91C,91Dと、本体部95の上面視略中央に設けられ下方に延出し間仕切パネル2の上端部に連結される棒状の連結杆92とから主に構成されている。
図3を参照して、本体部95は、ガイドローラ91A,91B,91C,91Dが軸支されている板状の上板95a、板状の底板95b、走行ローラ90A,90B,90C,90Dが軸支されている外郭矩形状の走行ローラ支持部95cから主に構成されており、走行ローラ支持部95cは、上板95aと底板95bとの上下方向のスペーサとして機能する。また、上板95aおよび底板95bには、前後左右の側端部の略中央部に、上板95aまたは底板95bの上面視略中央側へ略長方形状に凹む切欠き部が形成されており、この切欠き部内に走行ローラ90A,90B,90C,90Dが配置されている。
図3を参照して、走行ローラ支持部95cに軸支された走行ローラ90A,90B,90C,90Dの上端は、本体部95の上板95aから上方へ突出している。同様に下端は底板95bから下方へ突出している。尚、本実施例において、上方と下方への突出量は同じとなっているものの、各突出量が異なっていてもよく、限定されるものではない。
次に、レールユニット3について説明する。図1に示されるように、レールユニット3は、左右方向に延びる略直線状の横レール30、横レール30と略直交する左右一対の縦レール31,32を備え、各レール30,31,32は、7本のレール部材4A,4B,…,4Gが2つの接続部材5A,5B(交差部)に接続されることにより形成されている。
詳しくは、横レール30は、右から左に向かって順に、レール部材4B、接続部材5A、レール部材4D、接続部材5B、レール部材4Fから構成され、右側の縦レール31は、前から後に向かって順に、レール部材4A、接続部材5A、レール部材4Cから構成され、左側の縦レール32は、前から後に向かって順に、レール部材4G、接続部材5B、レール部材4Eから構成されている。
次いで、レール部材4Aについて説明する。尚、他のレール部材4B,4C,…,4Gについては、レール部材4Aと略同一構成であるため、以降の説明において、説明を省略または簡略化する。
図2,図3を参照して、レール部材4Aは、金属の押出し成形により正面視下向きC字状のチャンネル部材であって(図1,図3参照)、下端部略中央に形成された開口部40を挟んで互いの走行面41aが同じ平面上に形成された一対のレール部41,41を有している(図2参照)。また、レール部材4Aの上方側の天井壁の内側には左右一対のガイド溝43が形成されており、吊支部材9のガイドローラ91A,91B,91C,91Dを遊嵌可能となっている(図3参照)。
図3に示されるように、レール部材4Aの開口部40は、連結杆92を挿通可能に形成されている。
次いで、右側の接続部材5Aについて説明する。左側の接続部材5Bについては、レール部材4Aと略同一構成であるため、以降の説明において、説明を省略または簡略化する。
図1〜図4を参照して、接続部材5Aは、上方に設けられ矩形板状の天井板52と、天井板52の4つの角部からそれぞれ下方に延びる角支柱56,56,56,56(図2〜図4参照)と、各角支柱56の下端に固定された4つの矩形板状のレール板51,51,51,51(図2〜図4参照)とから構成されており、左右または前後方向に隣接するレール板51,51は、左右または前後方向に一定距離離間しており、レール板51,51,51,51の間に下面視前後左右に略十字状に開口する開口部50が形成されている。この開口部50の幅は連結杆92を挿通可能に形成されている(図3参照)。
また、図3に示されるように、開口部50の前後方向へ延びる直線部は、接続部材5Aにレール部材4Aが接続された状態において、レール部材4Aの開口部40と連通する。
図2,図3を参照して、左右または前後方向へ隣接する角支柱56,56間の離間寸法は、吊支部材9の前後寸法または左右寸法よりも長寸となっている。また、角支柱56,56,56,56は、天井板52とレール板51,51,51,51とのスペーサとして機能しており、天井板52とレール板51,51,51,51との離間寸法が、走行ローラ90A,90B,90C,90Dの上下寸法よりも長寸となっている(図3参照)。これらにより、左右または前後方向へ隣接する一対の角支柱56,56間および天井板52とレール板51,51,51,51との間を吊支部材9が通過可能となっている。
図3,4を参照して、天井板52の下端部には、下方から上方へ断面視略長方形状に凹む左右一対のガイド溝53,53が形成されており、左右一対のガイド溝53,53は互いに略平行に天井板52の前後方向に亘って延設されている。また、直接の図示は省略するが、左右一対のガイド溝53,53と略同一形状であり、左右一対のガイド溝53,53と略直交する前後一対のガイド溝53,53も形成されている。各ガイド溝53,53,53,53は、吊支部材9のガイドローラ91A,91B,91C,91Dを遊嵌可能となっている(図3参照)。
また、図3に示されるように、左右一対のガイド溝53,53は、接続部材5Aにレール部材4Aが接続された状態において、レール部材4Aのガイド溝43,43と連通する。
図2〜図4に示されるように、レール板51は、走行面51aを備え、走行面51aは、上面視略L字の平面状に形成されている(図2参照)。これにより、接続部材5Aでは、横レール30に沿って延びる走行面51a,51a,51a,51aと、縦レール31に沿って延びる走行面51a,51a,51a,51aと、が交差している(図2参照)。また、前端部側の走行面51a,51aは、接続部材5Aにレール部材4Aが接続された状態において、レール部材4Aの走行面41a,41aと略同一面を成す(図3参照)。
また、図2,図4に示されるように、レール板51は、接続部材5Aの上面視中央部側に位置する角部に(図2参照)、走行面51aから下方へ半球状に凹む凹部54、凹部54の下端部からレール板51の下端(外部)へ貫通する貫通孔55(図4参照)が形成されており、凹部54は、後述するボールユニット10のキャップ11の外面11bと相補的な形状を成しており、ボールユニット10を挿嵌可能となっている(図4,図6参照)。尚、凹部54は、ボールユニット10を挿嵌可能であればよく、従来のように、凹部54に対して精密研磨や焼入れ等の加工を行う必要がないため、製造コストを抑えることができる。
次に、レール板51の凹部54へ挿嵌されるボールユニット10について説明する。図5,図6を参照して、ボールユニット10は、樹脂の射出形成により一体形成され摩擦係数が小さく内部が中空な椀状のキャップ11(樹脂受け材)に、球体に形成された金属製のボール15を挿嵌することにより構成されている。尚、ボール15の受け構造であるキャップ11は一体成形できることから、生産性が良く、製造コストを抑えることができる。
図5,図6に示されるように、キャップ11は、略同一の板厚で半球板状に形成された半球部12(図6参照)、上面視において略六等配に配置された帯状部13(樹脂受け材の上端部)(図5参照)を備え、隣り合う帯状部13,13の間にスリット14が形成されている。キャップ11の内面11aは、ボール15の球面と相補的な連続する球面形状に形成されている。
また、キャップ11の内面11aの下端から帯状部13の上端部までの略垂直方向の内寸は、ボール15の最大径である直径よりも短寸かつ半径よりも長寸に形成されており、キャップ11内に挿嵌されたボール15の上端部はキャップ11から露出する。
帯状部13は、半球部12の上端から略同じ肉厚で略垂直上方へ延びるとともに、上端部において内径側および外径側へ突出し肉厚が厚くなる形状となっている。詳しくは、図6を参照して、断面視において、半球部12の外周面から略垂直上方へ直線状に延びる外径側下方垂直面、外径側下方垂直面の上端部から外径方向かつ上方へ傾斜して直線状に延びる外径側下方傾斜面、外径側下方傾斜面の上端部から略垂直上方へ直線状に延びる外径側上方垂直面、外径側上方垂直面の上端部から内径方向かつ上方へ傾斜して直線状に延びる外径側上方傾斜面、外径側上方傾斜面の上端部から内径方向かつ下方へ傾斜して直線状に延びる内径側上方傾斜面、内径側上方傾斜面の下端部から外径方向且つ下方へ湾曲して延びる内径側下方傾斜面を備え、内径側下方傾斜面は、半球部12の内周面と連続する、キャップ11の内面11aの一部である。また、キャップ11の外面11bは、半球部12の外周面に帯状部13の外径側下方垂直面が連続しており、外輪郭が側面視U字状に形成されている。
また、帯状部13の上端部には、上述した、外径側下方傾斜面、外径側上方垂直面、および外径側上方傾斜面の一部から成り、外径側下方垂直面から外径側へ突出した鍔部13aが形成されている。
次に、キャップ11へのボール15の着脱について説明する。図5を参照して、帯状部13の内径側上方傾斜面上に載置したボール15を半球部12側へと押し込むことで、ボール15をキャップ11内へ挿嵌することができる。詳しくは、帯状部13は、略六等配に分割され、外径方向へ弾性変形可能となっており、押し込まれるボール15によって外径側へと押し広げられて拡開し、対向する帯状部13,13間の水平方向の内寸が一時的に広がるため、ボール15の挿嵌が容易となっている。
また、ボール15がキャップ11内に押し込むと、帯状部13は弾性変形して径方向に拡がり、その後ボール15の最大径の部分が、内径側上方傾斜面および内径側下方傾斜面から成る内径側の突出部よりも下方に位置することにより、キャップ11の帯状部13の弾性変形が収まり、キャップ11の内面11aをボール15の球面に密着させてボール15をキャップ11内に挿嵌することができる。
ボール15がキャップ11内に挿嵌された状態について詳しくは、対向する帯状部13,13の内径側下方傾斜面間の水平方向間の内寸は、ボール15の最大径よりも短寸であることから、ボール15の抜け出しを防止して、保持することができる。
また、キャップ11内からボール15を取出すには、帯状部13を外径方向へ弾性変形させ内径方向の寸法を一時的に広げることで取出すことができる。このように、キャップ11にボール15が挿嵌された状態では帯状部13がボール15を把持状態に保持しているため、意図せずボール15がキャップ11から抜出すことを防止している。
次に、接続部材5Aの凹部54へのボールユニット10の着脱について説明する。図6(a)を参照して、ボールユニット10を凹部54へ差し込み、キャップ11の各鍔部13aの下端部を接続部材5Aの走行面51aに対して円周状に当接させることで、位置決めを成した状態でボールユニット10を凹部54へ容易に挿嵌することができる。すなわち、鍔部13aによって、ボールユニット10が傾いて挿嵌されることを防止することができる。
また、図6(a)に示されるように、凹部54に装着された状態において、鍔部13aは走行面51aよりも上方へ突出することから、挿嵌作業の開始から完了まで鍔部13aを把持して作業することができるため、挿嵌作業が容易であるとともに、位置決めも安定し易い。
図2,図3を参照して、左右または前後方向へ隣接するボールユニット10,10の外端間の寸法は、左右一対の走行ローラ90B,90Dまたは前後一対の走行ローラ90A,90Cの内端間の寸法よりも短寸に配置されており、走行ローラ90A,90B,90C,90Dはボールユニット10と接触することなくレール板51の走行面51aを走行可能となっている。
また、図3を参照して、ボールユニット10が凹部54に装着された状態における、レール板51の走行面51aからのボール15の突出寸法は、走行ローラ90A,90B,90C,90Dの下端が本体部95の底板95bから下方に突出する寸法と略同一寸法である。
また、凹部54に挿嵌されたボールユニット10は、キャップ11が鍔部13aにより回り止めされるため、ボール15とキャップ11との共回りを防止することができる。加えて、凹部54は、外輪郭が側面視U字状に形成されたキャップ11の外面11bと相補的な形状を成しており、挿嵌されたキャップ11の外面11bと面当接していることから、キャップ11が水平軸周りに回動することが防止されている。
また、凹部54は、キャップ11の外面11bと相補的な形状を成しており、挿嵌されたキャップ11の外面11bと面当接していることから、キャップ11の外形が凹部54によって保持されるため、キャップ11の内面11aにおける球面形状の変形を防止することができる。同様に、帯状部13の外径方向への弾性変形も防止することができる。
図6(b)に示されるように、ボールユニット10を凹部54から取出す際には、接続部材5Aの貫通孔55の下方から棒6を差し入れ、ボールユニット10を下から押し上げることによって簡単に取出すことができる。これにより、メンテナンス作業が容易である。
また、図3に示されるように、キャップ11の外寸は、各レール部材4A,4B,…,4Gの開口部40や接続部材5A,5Bの開口部50の幅より短寸であるため、ボールユニット10を開口部40または開口部50を通じて取り出すことができるため、メンテナンスや修理が容易である。
尚、上述したように、ボールユニット10が凹部54に挿嵌された状態において、鍔部13aを把持することが容易であるため、この鍔部13aを把持して凹部54からボールユニット10を取出してもよい。
次に、吊支部材9の移動について、横レール30に沿ってレール部材4Bから接続部材5Aを経由してレール部材4Dへ移動する一例に基づいて説明する。尚、重複する説明については、省略または簡略化する。
図2を参照して、吊支部材9は、前後一対の走行ローラ90A,90Cがレール部材4Bの走行面41a,41a上に載置されることによって、レール部材4Bに吊支されており、間仕切パネル2(図1参照)を紙面左方向へ押動させることにより、走行ローラ90A,90Cが走行面41a,41a上を転動して、横レール30に沿って左側へと移動する。
このとき、左右一対の走行ローラ90B,90Dは、レール部材4Bの開口部40上に位置しているため、移動の妨げとなることが防止されている。
また、ガイドローラ91A,91B,91C,91Dがレール部材4Bのガイド溝43,43(図3参照)の内壁に接触することで、吊支部材9の移動が案内されるとともに、間仕切パネル2の揺れや傾きが防止されている。
左側へと移動する吊支部材9は、図7(a)に示されるように、前後一対の走行ローラ90A,90Cがレール部材4Bの走行面41a,41aから接続部材5Aの右側端部の前後一対の走行面51a,51a上へと乗り移り、走行面51a,51a上をさらに左側へと移動されることによって、図7(b)に示されるように、吊支部材9の本体部95の底板95bが、接続部材5Aの右側端部に配置された前後一対のボールユニット10,10のボール15,15の上面と接触する。尚、説明の都合上、図7では前方側の角支柱56,56の図示を省略している。
このとき、吊支部材9とボール15との間の接触による衝撃をキャップ11の弾性力で受けることによりボール15とキャップ11との間で衝撃が緩衝されるため、この接触によって発生する吊支部材9やボール15の振動が吸収される。同様に、ボール15とキャップ11との間で発生する衝撃についてもキャップ11の弾性力によって緩衝される。そのため、吊支部材9やボール15自身の振動を基に、間仕切パネル2や接続部材5を通じて伝わる騒音や振動を軽減することができる。
また、上述したように、キャップ11の内面11aがボール15の球面に密着されていることから、ボール15とキャップ11との間で衝撃が発生しにくくなっている。
また、ボール15がキャップ11の帯状部13によりボール15の上面近くまで覆われているため、吊支部材9がボール15の上面に乗り移らせる際の衝撃音を外部へ逃がしにくい。これに加えて、帯状部13の上端部はレール板51の走行面51aから露出していることから、周囲の空気の振動についてもキャップ11が吸収および緩衝することができる。すなわち、吸音材としても機能する。
また、上述したように、ボール15の上端は、走行ローラ90A,90B,90C,90Dの下端が本体部95の底板95bから突出する寸法と略同一寸法分、走行面51aから突出していることから、ボール15の上端と底板95bの下端面との間に高低差が発生しにくい。これにより、間仕切パネル2を押動して、吊支部材9を左側へ移動させると、前後一対の走行ローラ90A,90Cがレール板51,51の走行面51a,51a上に接した状態のまま、本体部95の底板95bが当接していたボール15,15上に乗り上がる。
さらに間仕切パネル2を押動して、吊支部材9を左側へ移動させると、図7(c)に示されるように、吊支部材9の連結杆92が接続部材5Aの中心部に配置され、吊支部材9は、本体部95の底板95bの各角部がボールユニット10のボール15上に乗り移った状態となり、各走行ローラ90A,90B,90C,90Dが接続部材5Aの開口部50上にて、走行面51a上に載置されている際と略同一の高さ位置に保持される。
吊支部材9の連結杆92が接続部材5Aの中心部に配置された状態で、間仕切パネル2を左方へと押動することにより、前後一対の走行ローラ90A,90Cを接続部材5Aの左側端部の前後一対の走行面51a,51a上へ乗り移る。
さらに間仕切パネル2が左方へと押動されると、吊支部材9は、左右一対の走行ローラ90A,90Cがレール部材4Dの走行面41a,41aへと乗り移る。このようにして、吊支部材9をレールユニット3に沿って移動させることができる。
尚、設計上の公差や経年使用によって、相対的にボール15の突出寸法が大きい場合にはボール15の上端近傍に側方から底板95bが当接した後ボール15に底板95bが乗り移ることになるが、この場合にもキャップ11によって振動や音を低減することができる。同様に、相対的にボール15の突出寸法が小さい場合には左右一対の走行ローラ90A,90Cが開口部50にさしかかるとボール15の上端上方から底板95bに当接してボール15に底板95bが乗り移ることになるが、この場合にもキャップ11によって振動や音を低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、キャップ11の内面11aは、ボール15の球面と相補的な連続する球面形状を有するものとして説明したが、これに限らず、複数の線や点の集合によって球体の球面と相補的な球面形状が形成されていてもよい。
また、キャップ11は、外輪郭が側面視U字状に形成された態様として説明したが、これに限らず、側面視矩形状であってもよい。この態様であれば、キャップの外形に合わせて凹部も側面視矩形状に形成でき、簡単な構造でキャップ11自体が回動を規制できる。
また、キャップ11は、走行面51aから下方へ半球状に凹む凹部54に挿嵌される態様として説明したが、これに限らず、走行面51aから上方に突出してキャップ11を保持可能な支持部が形成されていてもよく、限定されるものではない。また、キャップ11の保持は、キャップ11の上端部を覆ったカバーをレール板51に固定させてもよく、挿嵌に限定されるものではない。
帯状部13は、スリット14,14,…によって略六等配に分割されている態様として説明したが、これに限らず、四等配や八等配に形成されていてもよく、弾性変形のし易さと支持強度とのバランスを取るために適宜変更されてもよい。また、帯状部は、スリットが形成されずに、周方向に連続していてもよい。
凹部54は、キャップ11の外面11bと相補的な形状を成している態様として説明したが、その水平方向の内寸が僅かにキャップ11の外寸よりも短寸に形成されていてもよい。この態様であれば、キャップを挿嵌するにあたって、キャップが内径方向へ押圧された状態となり、キャップに弾性復帰力が発生することから、キャップの凹部に対する保持力を高めることができるとともに、キャップの水平方向の内寸が狭まることから、ボール15の保持力も向上する。
1 移動間仕切装置
2 間仕切パネル
4A〜4G レール部材
5A,5B 接続部材(交差部)
9 吊支部材
11 キャップ(樹脂受け材)
11a 内面
11b 外面
13 帯状部(樹脂受け材の上端部)
13a 鍔部
14 スリット
15 ボール(球体)
41a 走行面
51a 走行面
54 凹部
55 貫通孔
95b 底板

Claims (7)

  1. 走行レールに形成される走行面上を走行可能な吊支体により吊支され前記走行レールに沿って移動可能な間仕切パネルを備え、複数の前記走行レールの走行面が互いに交差する交差部が形成される移動間仕切装置であって、
    前記交差部には、金属の球体と、前記球体の球面と相補的な球面形状を少なくとも一部有し前記球体の上面を露出させた状態で保持する樹脂受け材が設けられていることを特徴とする移動間仕切装置。
  2. 前記樹脂受け材は、前記球体の中心よりも上方に延びていることを特徴とする請求項1に記載の移動間仕切装置。
  3. 前記交差部には、前記樹脂受け材の外面と相補的な形状を有し前記樹脂受け材を保持する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動間仕切装置。
  4. 前記樹脂受け材は、上端部から下方に延びるスリットが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動間仕切装置。
  5. 前記樹脂受け材は、上端部が厚肉に形成されることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の移動間仕切装置。
  6. 前記樹脂受け材は、上端部から外径側に延びる鍔部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の移動間仕切装置。
  7. 前記凹部の底部には、前記交差部の外部に連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3または6に記載の移動間仕切装置。
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