JP5574505B2 - 免震床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばフリーアクセスフロア等の床構造に用いられ、地震等による建築物の振動や変位に対して免震動作を行う免震床構造に関するものである。
従来の免震床構造としては、図12に示すように、コンクリートスラブ上に平らな基礎床面3を形成し、その基礎床面3の上に配置された免震床構造2があった。この免震床構造2は、そのボールベアリング4が基礎床面3に対して水平移動可能に設けられているため、地震等により生じた建築物の水平方向の振動や変位が、ボールベアリング4上に固定された床板6や、この床板6上に配置されたフリーアクセスフロア等に直接そのまま伝達されるのを防止することができた(特許文献1参照)。
上記従来の免震床構造2のボールベアリング4は、ボールシート10に形成された凸球面部10aと、ボールガイド12に形成された凹球面部12aの間に、鉛直断面において図12に示すように湾曲して形成されると共に、不図示の水平断面において環状に形成された隙間Sが設けられており、この隙間S内を通るボール体8を循環転動させるよう隙間Sがガイドできるようになっていた。
そして、内部に上記のような隙間Sが設けられたボールガイド12の上面12bの上には、平板状の床板6がその下面6bを接触させて配置されていた。そして、ボールガイド12と床板6は、ボルト14のオネジ部とボールガイド12のメネジ部12cをネジ締結することにより、互いに固結されていた。
また、床板6の上面6aの上には、不図示のフリーアクセスフロアが載置されて、不図示の固定手段により固定されていた。
このような上記従来の免震床構造2は、ボールベアリング4が基礎床面3に対して水平移動すると、ボールシート10の底面10bの下側において、水平移動の進行側とは反対側に位置していたボール体8は、上記隙間S内に入り込んで循環転動し、水平移動の進行側に位置していたボール体8は、その進行側とは反対側に向かって移動するようになっていた。
このため、多数のボール体8は、ボールベアリング4を基礎床面3に沿って水平移動させると、その水平移動に追従して循環転動するようになっており、ボールベアリング4が、ボール体8をこのように動作させることにより、床板6とフリーアクセスフロアは、基礎床面3上を略水平面内のいずれの方向にも自由に動くことができるようになっていた。
また、上記従来の免震床構造2は、多数のボール体8を介して基礎床面3上に支持されて、ボール体8のそれぞれが支持力を発揮できるため、ボールベアリング4の1つ1つが支持可能な鉛直荷重を大きなものにすることができた。
特開2000−266115号公報
しかしながら、上記従来の免震床構造2は、複数のボールベアリング4が床板6の下に固定された構造になっていたため、基礎床面3に不陸面(傾斜面や凹凸面)が形成された部分がある場合には、複数のボールベアリング4の内、一部のボールベアリング4のボール体8のみしか基礎床面3に接地させることができないため、ボール体8のすべてを基礎床面3に接地させることは困難であるという問題があった。
このため、地震等により生じた建築物の水平方向の振動や変位が、ボールベアリング4上に固定された床板6や、この床板6上に固定されたフリーアクセスフロア等に直接そのまま伝達されるのを効果的に防止すること、すなわち、免震動作を行なうことができないという問題があった。
また、上記問題に対する手段としては、基礎床面3を不陸面がない平滑面に形成することや、床板6の下に固定されるボールベアリング4の数を増やして、不陸面が形成された基礎床面3に対向して免震動作を行なうことができないボールベアリング4の代わりに、免震動作を行なうことができるボールベアリング4を補充することが考えられるが、これらの手段には、多大の労力や費用が掛かるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、その構造が簡単であり、材料費や製造費を安価にすることができると共に、基礎床面に不陸面が形成された部分があっても、不陸面が形成された部分が無い場合と同等に効果的な免震動作を行なうことができる免震床構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による免震床構造は、
複数のフレームを備えた免震フレームと、この免震フレームを支持する複数の免震支持部を有する免震床構造において、
前記免震支持部は、基礎床面上に載置されたボールベアリングと、前記ボールベアリングの上方に配置された板状部材と、その外周面が前記板状部材の下面に固定された棒状部材とを備え、
前記ボールベアリングは、前記棒状部材を介して前記板状部材に対して傾斜可能に設けられたことを特徴とするものである。
また、本発明による免震床構造は、
前記免震支持部は、前記棒状部材と前記ボールベアリングの間に配置された第2板状部材と、その外周面が前記第2板状部材の下面に固定された第2棒状部材を備え、
前記棒状部材と前記第2棒状部材は互いの軸線方向が直交するように配置され、
前記棒状部材の外周面が前記第2板状部材の上面に接触すると共に、前記第2棒状部材の外周面が前記ボールベアリングの上面に接触することにより、前記ボールベアリングは、前記板状部材及び/又は前記第2板状部材に対して傾斜可能に設けられたことを特徴とするものである。
また、本発明による免震床構造は、
前記免震支持部は、一端部が前記ボールベアリングに固定されてその他端部が上方に伸びて前記免震フレームに連結された前記板状部材に形成された貫通孔に係合可能に挿通する係合棒部材を備え、
前記ボールベアリングは、前記係合棒部材を前記板状部材の貫通孔に挿通させたまま、前記基礎床面と前記板状部材の間隔の変化に応じて前記板状部材に係合又は離脱することを特徴とするものである。
また、本発明による免震床構造は、
前記免震支持部は、互いの端部同士が対向して配置された前記フレーム同士を連結する連結部材と、基礎床面上に載置された免震脚部とを備え、
前記連結部材は、前記互いの端部同士が対向して配置されたフレーム間において上方に盛上がって形成された盛上り板部を有し、
前記免震脚部は前記盛上り板部の下方に配置されたことを特徴とするものである。
このような本発明の免震床構造によれば、
複数のフレームを備えた免震フレームと、この免震フレームを支持する複数の免震支持部を有する免震床構造において、
前記免震支持部は、基礎床面上に載置されたボールベアリングと、前記ボールベアリングの上方に配置された板状部材と、その外周面が前記板状部材の下面に固定された棒状部材とを備え、
前記ボールベアリングは、前記棒状部材を介して前記板状部材に対して傾斜可能に設けられたことにより、
免震床構造の構造が簡単であり、材料費や製造費を安価にすることができると共に、基礎床面に不陸面が形成された部分があっても、不陸面が形成された部分が無い場合と同等に効果的な免震動作を行なうことができる。
本発明の一実施の形態に係る免震床構造40を示す一部破断側面図である。 図1に示す免震床構造40を縮小して免震支持部44を複数示す免震床構造40の広範囲の上面図である。 図1に示す免震床構造40の連結部材52周辺の上面図である。 図3に示す連結部材52のみの上面図である。 図4に示す連結部材52の側面図である。 図1に示す免震支持部44から連結部材52を除いた部分を示す側面図である。 第1板状部材54に支持棒部材56と第1丸棒部材64を固定して、第2板状部材66に第2丸棒部材68を固定した状態を示す図であって、図6に示す図を水平面内で90度回転させて示す側面図である。 図7に示す第1板状部材54、支持棒部材56、第1丸棒部材64、第2板状部材66及び第2丸棒部材68の一部断面上面図である。 ボールベアリング60を示す図であって、図10に示すボールベアリング60のA−A線矢視断面図である。 図9に示すボールベアリング60の上面図である。 図6と同様に図1に示す免震支持部44から連結部材52を除いた部分を示す図であって、傾斜した基礎床面41の上に載せた状態を示す側面図である。 従来の免震床構造2を示す側面断面図である。
以下、本発明に係る免震床構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図11は、本発明の一実施の形態に係る免震床構造40について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る免震床構造40の免震フレーム42は、図2に示すように、フレーム46、カバー48及び連結フレーム50を備えており、図1に示すように、基礎床面41から上方に離れて配置されている。
そして、免震床構造40の免震支持部44は、図1に示すように、主に連結部材52、第1板状部材54(板状部材)、支持棒部材56、第1丸棒部材64(棒状部材)、第2板状部材66(第2板状部材)、第2丸棒部材68(第2棒状部材)、ボルト58(係合棒部材)及びボールベアリング60を備えて、基礎床面41上に複数配置されており、免震フレーム42を下側から支持している。
ここで、免震支持部44から連結部材52を除いた他の構成部材、すなわち、支持棒部材56、第1板状部材54、第1丸棒部材56、第2板状部材66、第2丸棒部材68、ボルト58及びボールベアリング60をまとめて免震脚部というものとする。
免震フレーム42は、図2に示すように、複数のフレーム46が、互いの長さ方向(図中左右方向)が略平行になるようにして、その長さ方向及び幅方向(図中上下方向)に間隔をおいて配置されている。
図3に示すように、フレーム46は、中空部46aを有する四角筒状に形成されており、その長さ方向において隣り合う2つのフレーム46は、それぞれの開口端部がカバー48と連結部材52の平板部52aの間に挟まれて、互いの開口端部同士が対向して配置されて連結されている。
カバー48は、その断面形状が、基礎床面41寄りの下方が開口したコの字状に形成されており、図1,3に示すように、その長さ方向の両端部が上記隣り合う2つのフレーム46の互いに対向する開口端部それぞれの3つの外側面を覆って重なるように配置されている。
連結フレーム50は、図2中左右方向に伸びて互いに平行に配置されたカバー48の側部間に、その長さ方向がフレーム46の長さ方向に対して略垂直方向と一致するように配置されている。
そして、その連結フレーム50は、図3に示すように、中空部50aを有する四角筒状に形成されており、その長さ方向において互いに隣り合う2つの連結フレーム50それぞれの下部が、連結部材52の平板部52a上に固定され、水平方向においてカバー48を挟んで、互いの開口端部同士が対向して配置されている。
連結部材52は、図4に示すように、外形形状が略正方形状の平板部52aの、四隅部に切欠部52dが形成されており、互いに隣り合う切欠部52d間に伸びた四つの辺部より上下・左右方向の外側に伸びた板状部は、図中紙面奥側に向かって略垂直に折り曲げられた折曲板部52e(図5参照)に形成されている。
連結部材52の平板部52aには、その四辺のそれぞれに沿って合計12個のネジ孔52cが形成されている。
連結部材52の平板部52aの中央部の2ヶ所には、図4中上下方向に互いに離れて、同図中左右方向に長さを有する2つの長孔52fが、互いに平行に形成されている。そして、この2つの長孔52f間に挟まれた部分の平板部52aは、プレス等により平板部52aより上方に(図4中手前側に)盛上がって、図5に示すように、2つの傾斜部52gと、平板部52aの上面52bに対して略平行な上面52iを有する盛上り板部52hが形成されている。
図4に示すように、連結部材52の盛上り板部52hには、その中央部を板厚方向に貫通する貫通孔52jが形成されており、また、その貫通孔52jの周囲を囲むように4つの貫通孔52kが形成されている。
図1に示すように、フレーム46には、その開口端部近傍の図中上側の板部と下側の板部それぞれを貫通する貫通孔46bが形成されている。また、カバー48の両端部には、一対のフレーム46の開口端部のそれぞれを覆った際に、フレーム46の図中上側の貫通孔46bと重なりあう位置に、貫通孔48aが形成されている。
フレーム46及びカバー48は、ボルト47のオネジ部がそれらの貫通孔46b,48a(図3参照)を挿通して、そのオネジ部の先端部を連結部材52のネジ孔52c(図4参照)にネジ締結されることにより、連結部材52の平板部52aに固定されている。また、連結フレーム50も略同様にして連結部材52の平板部52aに固定されている。
図1及び図3に示すように、支持棒部材56のオネジ部56aがその盛上り板部52hの貫通孔52j(図4参照)に図1中下側から挿通されて、そのオネジ部56aにナット62がネジ締結されることにより、支持棒部材56は連結部材52の盛上り板部52h(図4参照)に固定される。
ここで、支持棒部材56は、後述するように、第1板状部材54に一体的に固定されているため、連結部材52の盛上り板部52h(図5参照)の下面52mに第1板状部材54の上面54aが接触して、上記ネジ締結された状態で支持棒部材56は盛上り板部52hに固定されている。
第1板状部材54は、図8に示すように、外形形状が正方形に形成されており、その四隅部それぞれに貫通孔54cが形成されている。この貫通孔54cは、第1板状部材54を連結部材52の盛上り板部52hに下側から重ね合わせた際に、連結部材52の貫通孔52kに対応する位置に形成されており、貫通孔52kよりも径寸法が小さく形成されている。
図7に示すように、第1板状部材54は、その上面54aの中央部の上に支持棒部材56の下端面を接触させて、その上面54aと支持棒部材56の下端部の外周面の間を溶接することにより、支持棒部材56と一体的に設けられている。
このように支持棒部材56は、第1板状部材54の上面54aから上方に突出するよう設けられていると共に、その外周にはオネジ部56aが形成されている。
図6に示すように、第1板状部材54は、その下面54bが第1丸棒部材64の外周面に接触しており、その下面54bと第1丸棒部材64の接触部分周辺の外周面相互間を溶接することにより、第1丸棒部材64と一体的に設けられている。
図7に示すように、第1板状部材54と第1丸棒部材64の下方には、同様の構成をした第2板状部材66と第2丸棒部材68が重ね合わされるように配置されている。
第1丸棒部材64は、第2板状部材66の上面66aの上に載置されており、その外周面が第2板状部材66の上面66aに転がり可能に接触している。
第2板状部材66も、図8に示すように、第1板状部材54と同様の外形形状を有し、その外形形状は第1板状部材54と揃うように、かつ上下方向に間隔を置いて、重ねて配置されている。
すなわち、第2板状部材66は、外形形状が正方形に形成されており、その四隅部それぞれに貫通孔66cが形成されている。この貫通孔66cは、第1板状部材54の貫通孔54cと同一軸線上の位置に形成されており、貫通孔54cと径寸法が略同一に形成されている。
図7に示すように、第2板状部材66は、その下面66bが第2丸棒部材68の外周面に接触しており、その下面66bと第2丸棒部材68の接触部分周辺の外周面相互間を溶接することにより、第2丸棒部材68と一体的に設けられている。
図8に示すように、第1丸棒部材64は、その軸線が第1板状部材54の図中左右方向に伸びるよう配置されており、第1板状部材54の図中上下方向中央部で図中左右方向に連続する位置の下面54bに配置されている。
これに対して、第2丸棒部材68は、その軸線が第2板状部材66の図8中上下方向に伸びるように配置されており、第2板状部材66の図中左右方向中央部で図中上下方向に連続する位置の下面66bに配置されている。
このため、図8に示すように、第1丸棒部材64と第2丸棒部材68は、上方から見て互いの軸線が直交するように配置されている。
図1、図6においては、第2丸棒部材68は、その外周面がボールベアリング60のボールガイド74の上面74aに転がり可能に当接している。
そして、ボルト58のオネジ部58aは、第1板状部材54の上面54a側から、その貫通孔54cと第2板状部材66の貫通孔66cに挿通して、その下方に突出した先端部がボールベアリング60のボールガイド74の上面74aで、図10に示すように、4ヶ所に形成されたメネジ部74cにネジ締結されて、ボールベアリング60に固定されている。
基礎床面41と第1板状部材54の下面54bとの間隔の変化に応じて、ボルト58の頭部下面が第1板状部材54の上面54aに係合又は離脱するようになっているので、第1板状部材54は、ボールベアリング60に対して遊びを持った状態で緩く連結されている。
すなわち、図6に示すように、基礎床面41と第1板状部材54の下面54bの間隔が短くなって、ボルト58の頭部下面と第1板状部材54の上面54aが離れているときは、ボールベアリング60はボルト58を介して第1板状部材54と係合してない(離脱した)状態になっている。
一方基礎床面41と第1板状部材54の下面54bの間隔が広がって、ボルト58の頭部下面と第1板状部材54の上面54aが接触したときは、ボールベアリング60はボルト58を介して第1板状部材54と係合した状態となる。
したがって、ボルト58は、通常は、そのオネジ部58aの先端部がボールガイド74のメネジ部74cにネジ締結された際に、その頭部の下面が第1板状部材54の上面54aと間隔をおいて対向するような長さを有しているが、基礎床面41の一部が不陸面(傾斜面や凹凸面)となっていて、ボールベアリング60のボールガイド74の底面74bが大きく下降したときは、ボルト58の頭部下面が第1板状部材54の上面54aに接触すると共に、ボールガイド74の上面74aと第1板状部材54の下面54bは最も離隔した状態となる。
ところで、ボルト58の頭部は、図1に示すように、連結部材52の盛上り板部52h(図4,5参照)の貫通孔52kに下側から嵌入されて組立てられている。
盛上り板部52hの貫通孔52kは、丸棒部材64と68の一方又は双方を介して第1板状部材54や第2板状部材66が、ボールベアリング60の上面74aに対して所定角度回動した際において、ボルト58の頭部が貫通孔52kの内周面に接触しないように、その径寸法がボルト58の頭部の径寸法よりもかなり大きく形成されている。
第1板状部材54の貫通孔54cと第2板状部材66の貫通孔66cも、丸棒部材64と68の一方又は双方を介して第1板状部材54や第2板状部材66が、ボールベアリング60の上面74aに対して所定角度回動した際において、ボルト58のオネジ部58aが貫通孔54cや貫通孔66cの内周面に接触しないように、その径寸法がボルト58のオネジ部58aの径寸法よりもかなり大きく形成されている。
そして、第1板状部材54とボールベアリング60は、前述のようにボルト58を介して互いに係合又は離脱するようになっており、その離脱している場合は第1板状部材54と第2板状部材66は、ボールベアリング60に対して遊びを持った状態で緩く連結されているため、第1板状部材54と第2板状部材66に対してボールベアリング60は所定角度までその回動を許容されるようになっている。
また、本実施の形態に係る免震床構造40は、ボルト58の頭部が第1板状部材54の上面54aに係合又は離脱するようになっているので、第1板状部材54とボールベアリング60との間隔を変更することができるようになっている。
このため、免震フレーム42を支持する複数の免震支持部44の内の、いくつかの免震支持部44が載置される基礎床面41に不陸面が形成されていて、他の免震支持部44が載置される正常な基礎床面41よりもその高さ位置が低い場合には、ボールベアリング60が第1板状部材54の下面54bからの間隔を広げるようにその高さが下降して、そのボール体70の全てを基礎床面41に均一に接触させるようになっている。
また、ボルト58の頭部が第1板状部材54の上面54aに係合することにより、ボールベアリング60と第2板状部材66や第2丸棒部材68が免震支持部44から抜け落ちることを防止できるようになっている。
図9に示すように、ボールベアリング60は、多数のボール体70と、ボールシート72と、ボールガイド74とを備えて構成されている。そして、ボールベアリング60は、ボールシート72とボールガイド74の間に形成された隙間Sを通って、ボール体70を循環転動させるようガイドできるようになっている。
ボールシート72は、その外周部に凸球面部72bを有する円盤状に形成されており、その上側中央部には同図中上方に突出する円柱部72aが一体的に形成されている。この円柱部72aは、凸球面部72bより外径寸法が小さく形成されており、その上面72cには、4つのメネジ部72eが形成されている。
ボールガイド74は、略円柱状に形成されており、その内側には、ボールシート72の凸球面部72bに対応する凹球面部74eが形成されている。そして、ボールガイド74の底面74bには凹球面部74eの開口部が形成されており、その開口部の上方には図9中上方に凹んだ段差凹部74gが形成されている。
そして、ボールガイド74の上面74aの中央部には、その上面74aから段差凹部74gの天井面に貫通する4つのザグリ孔74dが形成されている。
ボールガイド74の段差凹部74gの内側にボールシート72の円柱部72aを嵌入させて、皿ネジ76のオネジ部76aをボールガイド74のザグリ孔74dの中央部に挿し込んで、その先端部をボールシート72のメネジ部72eにネジ締結させることにより、ボールガイド74はボールシート72に固定されている。
このとき、ボールガイド74の凹球面部74eとボールシート72の凸球面部72bの間には、金属製の球体であるボール体70が転動可能な、図9に示すような湾曲した隙間Sが形成されている。この隙間Sのボールガイド74における高さ中央部は、水平断面において環状に形成されている。
また、ボールガイド74の底面74bの基礎床面41からの高さと、ボールシート72の底面72dの基礎床面41からの高さとの間には、ボール体70の外径寸法よりも短い寸法差が設けられている。
このため、ボールシート72の底面72dの下方の基礎床面41の上にボール体70を敷き詰めると、ボールシート72の底面72dと基礎床面41との間に挟まれたボール体70の一部が、ボールガイド74の底面74bより下側に露出するように配置されている。
ボール体70は、ボールシート72の底面72dの下方だけでなく、ボールガイド74の凹球面部74eとボールシート72の凸球面部72bの間に形成された隙間Sにも、略互いに隣接して充填されている。
そして、図9に示すボールベアリング60が基礎床面41に対して水平移動すると、ボールシート72の底面72dの下側において、水平移動の進行側とは反対側に位置していたボール体70は、上記隙間S内に入り込んで循環転動し、水平移動の進行側に位置していたボール体70は、その進行側とは反対側に向かって移動するようになっている。
このため、多数のボール体70は、ボールベアリング60を基礎床面41に接触させて水平移動させると、その水平移動に追従して循環転動するようになっており、ボールベアリング60が、ボール体70をこのように動作させることにより、免震フレーム42は基礎床面41上をいずれの水平方向にも自由に動くことができるようになっている。
また、図11に示すように、基礎床面41が水平面に対して傾斜している不陸面の場合は、その上に配置されるボールベアリング60は、第1板状部材54に対して所定角度回動して、多数のボール体70を、基礎床面41が傾斜していないときと同様に、基礎床面41に均一に接触させることができる。
すなわち、基礎床面41が図11中左右方向において、水平面に対して傾斜していると、ボールベアリング60は第1丸棒部材64を介して第1板状部材54に対して所定角度回動する。また、基礎床面41が同図中紙面前後方向において、水平方向に対して傾斜していると、ボールベアリング60は第2丸棒部材68を介して第2板状部材66に対して所定角度回動する。このようにして、多数のボール体70を、基礎床面41が傾斜していないときと同様に、基礎床面41に均一に接触させることができる。
また、図11中左右方向又は紙面前後方向以外の方向において、水平面に対して傾斜していると、ボールベアリング60のボールガイド74は、丸棒部材66と68の両方を介して第1板状部材54と第2板状部材66の両方に対して所定角度回動して、多数のボール体70を、基礎床面41が傾斜していないときと同様に、基礎床面41に均一に接触させることができる。
このような本実施の形態に係る免震床構造40においては、基礎床面41の不陸面に応じて第1板状部材54と第2板状部材66の双方とボールベアリング60のボールガイド74との相対角度を変化させることができるため、基礎床面41に不陸面が形成された部分があっても、すべてのボールベアリング60のボール体70を基礎床面41に均一に接触させることができる。
また、本実施の形態に係る免震床構造40においては、基礎床面41の高さの変化に応じて第1板状部材54とボールベアリング60との上下方向の間隔を変化させることができるため、基礎床面41に他の大部分の基礎床面41と高さが異なる部分があっても、すべてのボールベアリング60のボール体70を基礎床面41に均一に接触させることができる。
このように本実施の形態に係る免震床構造40は、基礎床面41に不陸面が形成された部分や高さが異なる部分があっても、すべてのボールベアリング60のボール体70を基礎床面41に均一に接触させることができるので、地震等により生じた建築物の水平方向の振動や変位に対して効果的な免震動作を行なうことができる。
また、本実施の形態に係る免震床構造40においては、互いの端部同士が対向して配置された一対のフレーム46同士を連結する連結部材52を備えており、この連結部材52の、一対のフレーム46の端部間に上方に盛上がった盛上り板部52h(図4参照)が配置され、この盛上り板部52hの下方に、第1板状部材54(図1参照)やボールベアリング60等が配置されることにより、免震床構造40の高さ寸法が大きくなるのを防止することができる。
また、本実施の形態に係る免震床構造40においては、免震フレーム42を構成するフレーム46、カバー48及び連結フレーム50が、連結部材52に固定されるようになっていると共に、免震支持部44が主に、連結部材52、第1板状部材54、支持棒部材56、第1丸棒部材64、第2板状部材66、第2丸棒部材68及びボールベアリング60により構成されているので、免震床構造40はその構造が簡単であり、その組立てが簡単であるため、その材料費や製造費を安価にすることができる。
したがって、以上に説明したように、本実施の形態に係る免震床構造40によれば、その構造が簡単であり、材料費や製造費を安価にすることができると共に、基礎床面41に不陸面が形成された部分があっても、不陸面が形成された部分が無い場合と同等に効果的な免震動作を行なうことができる。
なお、第1板状部材54と第1丸棒部材64、第2板状部材66と第2丸棒部材68の2組が重ね合わされて配置されていたが、例えば、第1板状部材54と第1丸棒部材64の1組のみが配置される構成になっていてもよい。
2 免震床構造
3 基礎床面
4 ボールベアリング
6 床板
6a 上面
6b 下面
8 ボール体
10 ボールシート
10a 凸球面部
10b 底面
12 ボールガイド
12a 凹球面部
12b 上面
12c メネジ部
14 ボルト
40 免震床構造
41 基礎床面
42 免震フレーム
44 免震支持部
46 フレーム
46a 中空部
46b 貫通孔
47 ボルト
48 カバー
48a 貫通孔
50 連結フレーム
50a 中空部
52 連結部材
52a 平板部
52b 上面
52c ネジ孔
52d 切欠部
52e 折曲板部
52f 長孔
52g 傾斜部
52h 盛上り板部
52i 上面
52j,52k 貫通孔
52m 下面
54 第1板状部材
54a 上面
54b 下面
54c 貫通孔
56 支持棒部材
56a オネジ部
58 ボルト
58a オネジ部
60 ボールベアリング
62 ナット
64 第1丸棒部材
66 第2板状部材
66a 上面
66b 下面
66c 貫通孔
68 第2丸棒部材
70 ボール体
72 ボールシート
72a 円柱部
72b 凸球面部
72c 上面
72d 底面
72e メネジ部
74 ボールガイド
74a 上面
74b 底面
74c メネジ部
74d ザグリ孔
74e 凹球面部
74g 段差凹部
76 皿ネジ
76a オネジ部
S 隙間
W 溶接

Claims (4)

  1. 複数のフレームを備えた免震フレームと、この免震フレームを支持する複数の免震支持部を有する免震床構造において、
    前記免震支持部は、基礎床面上に載置されたボールベアリングと、前記ボールベアリングの上方に配置された板状部材と、その外周面が前記板状部材の下面に固定された棒状部材とを備え、
    前記ボールベアリングは、前記棒状部材を介して前記板状部材に対して傾斜可能に設けられた
    ことを特徴とする免震床構造。
  2. 前記免震支持部は、前記棒状部材と前記ボールベアリングの間に配置された第2板状部材と、その外周面が前記第2板状部材の下面に固定された第2棒状部材を備え、
    前記棒状部材と前記第2棒状部材は互いの軸線方向が直交するように配置され、
    前記棒状部材の外周面が前記第2板状部材の上面に接触すると共に、前記第2棒状部材の外周面が前記ボールベアリングの上面に接触することにより、前記ボールベアリングは、前記板状部材及び/又は前記第2板状部材に対して傾斜可能に設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の免震床構造。
  3. 前記免震支持部は、一端部が前記ボールベアリングに固定されてその他端部が上方に伸びて前記免震フレームに連結された前記板状部材に形成された貫通孔に係合可能に挿通する係合棒部材を備え、
    前記ボールベアリングは、前記係合棒部材を前記板状部材の貫通孔に挿通させたまま、前記基礎床面と前記板状部材の間隔の変化に応じて前記板状部材に係合又は離脱することを特徴とする請求項1又は2に記載の免震床構造。
  4. 前記免震支持部は、互いの端部同士が対向して配置された前記フレーム同士を連結する連結部材と、基礎床面上に載置された免震脚部とを備え、
    前記連結部材は、前記互いの端部同士が対向して配置されたフレーム間において上方に盛上がって形成された盛上り板部を有し、
    前記免震脚部は前記盛上り板部の下方に配置されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の免震床構造。
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